JPH06137356A - 粘性減衰装置 - Google Patents
粘性減衰装置Info
- Publication number
- JPH06137356A JPH06137356A JP28648192A JP28648192A JPH06137356A JP H06137356 A JPH06137356 A JP H06137356A JP 28648192 A JP28648192 A JP 28648192A JP 28648192 A JP28648192 A JP 28648192A JP H06137356 A JPH06137356 A JP H06137356A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- case
- main body
- slider
- circumferential direction
- plate
- Prior art date
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- Granted
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Classifications
-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16H—GEARING
- F16H45/00—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches
- F16H45/02—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type
- F16H2045/0221—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means
- F16H2045/0226—Combinations of fluid gearings for conveying rotary motion with couplings or clutches with mechanical clutches for bridging a fluid gearing of the hydrokinetic type with damping means comprising two or more vibration dampers
Landscapes
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 捩じり振動減衰装置の粘性減衰特性を安定化
させる。 【構成】 粘性タンパー機構13は、ケース24とスラ
イダ27とを備えている。ケース24は、第1部材25
と、第1部材25に対して軸方向移動不能に径方向に嵌
合して第1部材25とともに内部に液体が充填された液
体室29を形成する第2部材26とを有し、円周方向に
延びている。スライダ27は、液体室29に円周方向に
移動自在に配置されている。
させる。 【構成】 粘性タンパー機構13は、ケース24とスラ
イダ27とを備えている。ケース24は、第1部材25
と、第1部材25に対して軸方向移動不能に径方向に嵌
合して第1部材25とともに内部に液体が充填された液
体室29を形成する第2部材26とを有し、円周方向に
延びている。スライダ27は、液体室29に円周方向に
移動自在に配置されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、粘性減衰装置、特に、
入力側部材と出力側部材との間に配置された動力伝達系
の捩じり振動を減衰するための粘性減衰装置に関する。
入力側部材と出力側部材との間に配置された動力伝達系
の捩じり振動を減衰するための粘性減衰装置に関する。
【0002】
【従来の技術】入力側部材と出力側部材との間に配置さ
れた動力伝達系の捩じり振動を減衰するための装置とし
て、流体の粘性力を利用した粘性減衰装置が知られてい
る。そのような粘性減衰装置として、円周方向に延びる
ケースとケース内に円周方向移動自在に配置されたスラ
イダとから構成されたものがある。ケースは、軸方向両
側から1対のサイドプレートにはさまれている。入力側
部材から捩じり振動が伝達されると、ケースとスライダ
とが相対回転し、両者間のクリアランスに応じた粘性抵
抗により粘性減衰効果が得られる。
れた動力伝達系の捩じり振動を減衰するための装置とし
て、流体の粘性力を利用した粘性減衰装置が知られてい
る。そのような粘性減衰装置として、円周方向に延びる
ケースとケース内に円周方向移動自在に配置されたスラ
イダとから構成されたものがある。ケースは、軸方向両
側から1対のサイドプレートにはさまれている。入力側
部材から捩じり振動が伝達されると、ケースとスライダ
とが相対回転し、両者間のクリアランスに応じた粘性抵
抗により粘性減衰効果が得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】前記従来の粘性減衰装
置では、円周方向に延びるケースは互いに嵌合する第1
部材及び第2部材から構成されており、両部材は軸方向
に移動することが可能である。このため、ケース内の流
体室内で発生する作動油圧力により第1部材と第2部材
とが軸方向外側に互いに離れるように移動する。この両
部材の移動によりサイドプレートが押圧される。サイド
プレートには、通常、切り起こし等が形成されているの
で、軸方向に変形しやすい。このサイドプレートが軸方
向に拡張するように変形すると、ケースの軸方向寸法が
変化し、スライダとの隙間が変化するので所望の粘性減
衰特性が得られにくくなる。
置では、円周方向に延びるケースは互いに嵌合する第1
部材及び第2部材から構成されており、両部材は軸方向
に移動することが可能である。このため、ケース内の流
体室内で発生する作動油圧力により第1部材と第2部材
とが軸方向外側に互いに離れるように移動する。この両
部材の移動によりサイドプレートが押圧される。サイド
プレートには、通常、切り起こし等が形成されているの
で、軸方向に変形しやすい。このサイドプレートが軸方
向に拡張するように変形すると、ケースの軸方向寸法が
変化し、スライダとの隙間が変化するので所望の粘性減
衰特性が得られにくくなる。
【0004】本発明の目的は、所望の粘性減衰特性を維
持することにある。
持することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明に係る粘性減衰装
置は、入力側部材と出力側部材との間に配置された動力
伝達系の捩じり振動を減衰するための装置であり、ケー
スとスライダとを備えている。前記ケースは、入力側部
材及び出力側部材の一方に連結可能であり、第1部材
と、第1部材に対して軸方向移動不能に径方向で嵌合し
て第1部材とともに内部に流体が充填される流体室を形
成する第2部材とを有し、円周方向に延びている。前記
スライダは、入力側部材及び出力側部材の他方に連結可
能であり、流体室内に円周方向に移動自在に配置されて
いる。
置は、入力側部材と出力側部材との間に配置された動力
伝達系の捩じり振動を減衰するための装置であり、ケー
スとスライダとを備えている。前記ケースは、入力側部
材及び出力側部材の一方に連結可能であり、第1部材
と、第1部材に対して軸方向移動不能に径方向で嵌合し
て第1部材とともに内部に流体が充填される流体室を形
成する第2部材とを有し、円周方向に延びている。前記
スライダは、入力側部材及び出力側部材の他方に連結可
能であり、流体室内に円周方向に移動自在に配置されて
いる。
【0006】
【作用】本発明に係る粘性減衰装置では、ケースは径方
向で嵌合する第1部材と第2部材とを有している。そし
て、両者は軸方向の相対移動が不能である。そのため、
ケースとスライダが相対回転し、ケース内の流体室内部
に作動油圧力が発生しても、この作動油圧力は各部材に
よって負担され、サイドプレートに作用する押圧力を軽
減できる。したがって、サイドプレートの軸方向の変形
を抑えることができ、ケースとスライダとの間のクリア
ランスは変化しにくく、所望の粘性減衰特性を維持でき
る。
向で嵌合する第1部材と第2部材とを有している。そし
て、両者は軸方向の相対移動が不能である。そのため、
ケースとスライダが相対回転し、ケース内の流体室内部
に作動油圧力が発生しても、この作動油圧力は各部材に
よって負担され、サイドプレートに作用する押圧力を軽
減できる。したがって、サイドプレートの軸方向の変形
を抑えることができ、ケースとスライダとの間のクリア
ランスは変化しにくく、所望の粘性減衰特性を維持でき
る。
【0007】
【実施例】図1は、本発明の一実施例が採用されたトル
クコンバータ1を示している。図において、O−Oがト
ルクコンバータ1の回転中心線である。トルクコンバー
タ1は、主にトルクコンバータ本体2とロックアップ装
置3とから構成されている。図示しないエンジン側部材
に連結されたフロントカバー4(入力側回転体)は、外
周部に軸方向に突出する円筒状突起4aを有しており、
この突起4aはインペラー5のインペラーシェル5aに
固定されている。フロントカバー4は、インペラーシェ
ル5aとともに内部に作動油が充填された作動油室を形
成している。
クコンバータ1を示している。図において、O−Oがト
ルクコンバータ1の回転中心線である。トルクコンバー
タ1は、主にトルクコンバータ本体2とロックアップ装
置3とから構成されている。図示しないエンジン側部材
に連結されたフロントカバー4(入力側回転体)は、外
周部に軸方向に突出する円筒状突起4aを有しており、
この突起4aはインペラー5のインペラーシェル5aに
固定されている。フロントカバー4は、インペラーシェ
ル5aとともに内部に作動油が充填された作動油室を形
成している。
【0008】トルクコンバータ本体2は、インペラー5
と、インペラー5からの流体の流れにより駆動されるタ
ービン6と、ステータ7とから主に構成されている。イ
ンペラー5のインペラーシェル5aは、その内周端部が
インペラーハブ5cに固定されている。インペラーシェ
ル5aの内部には、複数のインペラーブレード5bが固
定されている。インペラー5と対向する位置には、ター
ビン6が配置されている。タービン6は、タービンシェ
ル6aとタービンシェル6aに固定された複数のタービ
ンブレード6aとにより構成されている。タービンシェ
ル6aの内周端部は、タービンハブ8(出力側部材)の
フランジ部8aに複数のリベット9により固定されてい
る。タービンハブ8は、内周側にトランスミッションの
入力軸(図示せず)と係合するスプラインハブ8bを有
している。タービンシェル6aの外周部には、イナーシ
ャリング41が溶接により固定されている。
と、インペラー5からの流体の流れにより駆動されるタ
ービン6と、ステータ7とから主に構成されている。イ
ンペラー5のインペラーシェル5aは、その内周端部が
インペラーハブ5cに固定されている。インペラーシェ
ル5aの内部には、複数のインペラーブレード5bが固
定されている。インペラー5と対向する位置には、ター
ビン6が配置されている。タービン6は、タービンシェ
ル6aとタービンシェル6aに固定された複数のタービ
ンブレード6aとにより構成されている。タービンシェ
ル6aの内周端部は、タービンハブ8(出力側部材)の
フランジ部8aに複数のリベット9により固定されてい
る。タービンハブ8は、内周側にトランスミッションの
入力軸(図示せず)と係合するスプラインハブ8bを有
している。タービンシェル6aの外周部には、イナーシ
ャリング41が溶接により固定されている。
【0009】インペラー5の内周部とタービン6の内周
部との間には、ステータ7が配置されている。ステータ
7は、タービン6からインペラー5へ戻される作動油の
方向を調整してトルク比を増大するものであり、円環状
のステータキャリア7aと、ステータキャリア7aの外
周面に設けられた複数のステータブレード7bとから構
成されている。ステータキャリア7aはワンウエイクラ
ッチ機構を介してインナーレース10に連結されてい
る。インナーレース10は、ハウジング側(図右側)か
ら延びる固定軸(図示せず)に連結される。
部との間には、ステータ7が配置されている。ステータ
7は、タービン6からインペラー5へ戻される作動油の
方向を調整してトルク比を増大するものであり、円環状
のステータキャリア7aと、ステータキャリア7aの外
周面に設けられた複数のステータブレード7bとから構
成されている。ステータキャリア7aはワンウエイクラ
ッチ機構を介してインナーレース10に連結されてい
る。インナーレース10は、ハウジング側(図右側)か
ら延びる固定軸(図示せず)に連結される。
【0010】ロックアップ装置3は、フロントカバー4
とタービン6との間に配置されている。このロックアッ
プ装置3は、円板状のピストン11(入力側部材)と、
ドリブンプレート19(出力側部材)と、ピストン11
とドリブンプレート19とを弾性的に連結する弾性連結
機構14と、ピストン11とドリブンプレート19との
間の捩じり振動を減衰する捩じり振動減衰装置12とか
ら主に構成されている。
とタービン6との間に配置されている。このロックアッ
プ装置3は、円板状のピストン11(入力側部材)と、
ドリブンプレート19(出力側部材)と、ピストン11
とドリブンプレート19とを弾性的に連結する弾性連結
機構14と、ピストン11とドリブンプレート19との
間の捩じり振動を減衰する捩じり振動減衰装置12とか
ら主に構成されている。
【0011】ピストン11は、半径方向内周端がタービ
ンハブ8の外周面に軸方向及び円周方向に摺動自在に支
持されている。ピストン11の外周部には、フロントカ
バー4の摩擦面4bと対向する面に円環状の摩擦部材1
1aが接着されている。ピストン11は、外周側端部に
軸方向後方(図1の右方)に延びる筒状の端壁11bを
有している。この端壁11bには、円周方向に延びる複
数の切欠きが形成されている。
ンハブ8の外周面に軸方向及び円周方向に摺動自在に支
持されている。ピストン11の外周部には、フロントカ
バー4の摩擦面4bと対向する面に円環状の摩擦部材1
1aが接着されている。ピストン11は、外周側端部に
軸方向後方(図1の右方)に延びる筒状の端壁11bを
有している。この端壁11bには、円周方向に延びる複
数の切欠きが形成されている。
【0012】捩じり振動減衰装置12は、図3に示すよ
うに、1対の第1及び第2サイドプレート16,17
と、サブプレート18と、粘性ダンパー機構13とを備
えている。図2及び図3に示すように、第1サイドプレ
ート16及び第2サイドプレート17は円板状に形成さ
れており、外周部には、外方に突出する複数の突出部1
6a,17aが円周方向に所定の間隔で形成されてい
る。第1サイドプレート16の外周部は第2サイドプレ
ート17側に屈曲しており、対応する両突出部はリベッ
ト20により連結されている。また、突出部16a,1
7aはピストン11の端壁11bに形成された切欠きに
係合しており(図1)、これによって、ピストン11は
両サイドプレート16,17に円周方向に係止したまま
軸方向に移動してフロントカバー4に圧接されることが
可能である。
うに、1対の第1及び第2サイドプレート16,17
と、サブプレート18と、粘性ダンパー機構13とを備
えている。図2及び図3に示すように、第1サイドプレ
ート16及び第2サイドプレート17は円板状に形成さ
れており、外周部には、外方に突出する複数の突出部1
6a,17aが円周方向に所定の間隔で形成されてい
る。第1サイドプレート16の外周部は第2サイドプレ
ート17側に屈曲しており、対応する両突出部はリベッ
ト20により連結されている。また、突出部16a,1
7aはピストン11の端壁11bに形成された切欠きに
係合しており(図1)、これによって、ピストン11は
両サイドプレート16,17に円周方向に係止したまま
軸方向に移動してフロントカバー4に圧接されることが
可能である。
【0013】第1サイドプレート16と第2サイドプレ
ート17とは円周方向に延びかつ軸方向外側に張り出す
収容部16b,17bを有している。収容部16bは、
半径方向外側の筒状壁16cを有している。サブプレー
ト18は、図4に示すようにリング状の部材であり、筒
状の本体部18aを有している。本体部18aは収容部
16bの筒状壁16cの内側に配置されている。本体部
18aの一端には、外周に延びるフランジ部18bが形
成されている。フランジ部18bは、第1及び第2サイ
ドプレート16,17の突出部16a,17aと対応す
る位置に、外方に突出する複数の突出部18cを有して
いる。突出部18cは、円周方向に所定の間隔で形成さ
れている。この突出部18cは、第1及び第2サイドプ
レート16,17の突出部16a,17a間に、これら
の突出部16a,17aとともにリベット20により連
結されている。また、図4に示すように、サブプレート
18は、内周側に延びる複数(この実施例では6個)の
舌部18dを有している。
ート17とは円周方向に延びかつ軸方向外側に張り出す
収容部16b,17bを有している。収容部16bは、
半径方向外側の筒状壁16cを有している。サブプレー
ト18は、図4に示すようにリング状の部材であり、筒
状の本体部18aを有している。本体部18aは収容部
16bの筒状壁16cの内側に配置されている。本体部
18aの一端には、外周に延びるフランジ部18bが形
成されている。フランジ部18bは、第1及び第2サイ
ドプレート16,17の突出部16a,17aと対応す
る位置に、外方に突出する複数の突出部18cを有して
いる。突出部18cは、円周方向に所定の間隔で形成さ
れている。この突出部18cは、第1及び第2サイドプ
レート16,17の突出部16a,17a間に、これら
の突出部16a,17aとともにリベット20により連
結されている。また、図4に示すように、サブプレート
18は、内周側に延びる複数(この実施例では6個)の
舌部18dを有している。
【0014】粘性ダンパー機構13は、複数の円弧状ケ
ース24(図5参照)と、各ケース24内で円周方向に
移動自在に配置された箱型スライダ27とから主に構成
されている。ケース24は、収容部16b,17bによ
り形成された空間内で、サブプレート18の隣合う舌部
18d間のそれぞれに配置されている。ケース24の両
端は、サブプレート18の舌部18dに係止している。
ケース24内の環状液体室29(図2参照)には、トル
クコンバータ本体2内で用いられる作動油が充填され共
用されている。またケース24は、図5〜図8に詳細に
示すように、断面U字状で半径方向外方が開口するケー
ス本体25と、ケース本体25の開口を封止するように
嵌合する蓋部材26とから構成されている。ケース本体
25の一方の側壁には、2個の円形の孔33aが所定の
間隔で形成されている。そして、第2サイドプレート1
7において、ケース本体25の孔33aと対応する部分
には、孔17e(図2参照)が形成されている。孔17
eは、孔33aから円周方向外方に延びている。また、
ケース本体25の内周壁には円周方向に延びるスリット
25aが形成されている。蓋部材26は、円周方向の両
端に形成されケース本体25内に挿入される両端突起2
6aと、円周方向に延びて形成されてケース本体25内
に挿入される円周方向突起26bとを有している。蓋部
材26と第1サイドプレート16の筒状壁16cとの間
には、サブプレート18の本体部18aが配置されてい
る。
ース24(図5参照)と、各ケース24内で円周方向に
移動自在に配置された箱型スライダ27とから主に構成
されている。ケース24は、収容部16b,17bによ
り形成された空間内で、サブプレート18の隣合う舌部
18d間のそれぞれに配置されている。ケース24の両
端は、サブプレート18の舌部18dに係止している。
ケース24内の環状液体室29(図2参照)には、トル
クコンバータ本体2内で用いられる作動油が充填され共
用されている。またケース24は、図5〜図8に詳細に
示すように、断面U字状で半径方向外方が開口するケー
ス本体25と、ケース本体25の開口を封止するように
嵌合する蓋部材26とから構成されている。ケース本体
25の一方の側壁には、2個の円形の孔33aが所定の
間隔で形成されている。そして、第2サイドプレート1
7において、ケース本体25の孔33aと対応する部分
には、孔17e(図2参照)が形成されている。孔17
eは、孔33aから円周方向外方に延びている。また、
ケース本体25の内周壁には円周方向に延びるスリット
25aが形成されている。蓋部材26は、円周方向の両
端に形成されケース本体25内に挿入される両端突起2
6aと、円周方向に延びて形成されてケース本体25内
に挿入される円周方向突起26bとを有している。蓋部
材26と第1サイドプレート16の筒状壁16cとの間
には、サブプレート18の本体部18aが配置されてい
る。
【0015】箱型スライダ27は、図2及び図3に示す
ように、各ケース24よって構成される液体室29内に
配置されている。箱型スライダ27の外周壁及び内周壁
は、ケース24の外周壁及び内周壁と同様な円弧形状で
あり、液体室29内で円周方向に移動可能となってい
る。このスライダ27により、液体室29は、分室3
0,31(図2,図9)に分割されている。
ように、各ケース24よって構成される液体室29内に
配置されている。箱型スライダ27の外周壁及び内周壁
は、ケース24の外周壁及び内周壁と同様な円弧形状で
あり、液体室29内で円周方向に移動可能となってい
る。このスライダ27により、液体室29は、分室3
0,31(図2,図9)に分割されている。
【0016】ドリブンプレート19の外周縁は、ケース
本体25のスリット25aに挿入され、このためスリッ
ト25aは封止されている。また、ドリブンプレート1
9は、図2及び図3に示すように、外周部にさらに外方
に突出する複数の突出部19aを有している。突出部1
9aは円周方向に所定の間隔で形成されており、その先
端はケース本体25のスリット25aを通過して液体室
29内に延びている。そして、箱型スライダ27に嵌合
している。さらに、ドリブンプレート19の内周端には
複数の孔19dが形成されており、図1に示すように、
この孔19dを貫通する複数のリベット9によりタービ
ンハブ8のフランジ部8aに一体に連結されている。
本体25のスリット25aに挿入され、このためスリッ
ト25aは封止されている。また、ドリブンプレート1
9は、図2及び図3に示すように、外周部にさらに外方
に突出する複数の突出部19aを有している。突出部1
9aは円周方向に所定の間隔で形成されており、その先
端はケース本体25のスリット25aを通過して液体室
29内に延びている。そして、箱型スライダ27に嵌合
している。さらに、ドリブンプレート19の内周端には
複数の孔19dが形成されており、図1に示すように、
この孔19dを貫通する複数のリベット9によりタービ
ンハブ8のフランジ部8aに一体に連結されている。
【0017】ドリブンプレート19の半径方向中間部に
は、円周方向に延びる6つの窓孔19bが形成されてい
る。この窓孔19bには、弾性連結機構14を構成する
4つの長い第1トーションスプリング22a及び2つの
短い第2トーションスプリング22bが配置されてい
る。第1トーションスプリング22aは、比較的低い捩
じり剛性を有しており、また広い捩じり角範囲で作動す
るようになっている。第2トーションスプリング22b
は、窓孔19b内で円周方向に隙間をおいて配置されて
いる。
は、円周方向に延びる6つの窓孔19bが形成されてい
る。この窓孔19bには、弾性連結機構14を構成する
4つの長い第1トーションスプリング22a及び2つの
短い第2トーションスプリング22bが配置されてい
る。第1トーションスプリング22aは、比較的低い捩
じり剛性を有しており、また広い捩じり角範囲で作動す
るようになっている。第2トーションスプリング22b
は、窓孔19b内で円周方向に隙間をおいて配置されて
いる。
【0018】第1サイドプレート16及び第2サイドプ
レート17の半径方向中間部でかつ窓孔19bに対応す
る部分には、第1トーションスプリング22a及び第2
トーションスプリング22bを支持するために軸方向に
切り起こされた切り起こし部16c,17cが形成され
ている。第1サイドプレート16と第2サイドプレート
17とは、その半径方向内周端が複数のリベット21に
より互いに固定されている。リベット21は、図2に示
すように、ドリブンプレート19に形成された円周方向
の長孔19c内に挿通され、円周方向に所定の範囲で移
動自在となっている。
レート17の半径方向中間部でかつ窓孔19bに対応す
る部分には、第1トーションスプリング22a及び第2
トーションスプリング22bを支持するために軸方向に
切り起こされた切り起こし部16c,17cが形成され
ている。第1サイドプレート16と第2サイドプレート
17とは、その半径方向内周端が複数のリベット21に
より互いに固定されている。リベット21は、図2に示
すように、ドリブンプレート19に形成された円周方向
の長孔19c内に挿通され、円周方向に所定の範囲で移
動自在となっている。
【0019】次に、上述の実施例の動作について説明す
る。図示しないエンジンが回転すると、フロントカバー
4にトルクが入力される。インペラー5がフロントカバ
ー4とともに回転し、インペラー5から流れる作動油が
タービン6を回転させる。タービン6からインペラー5
へ戻る作動油の流れはステータ7により調整される。そ
して、タービン6の回転はタービンハブ8を介してトラ
ンスミッションの入力軸(図示せず)に伝達される。
る。図示しないエンジンが回転すると、フロントカバー
4にトルクが入力される。インペラー5がフロントカバ
ー4とともに回転し、インペラー5から流れる作動油が
タービン6を回転させる。タービン6からインペラー5
へ戻る作動油の流れはステータ7により調整される。そ
して、タービン6の回転はタービンハブ8を介してトラ
ンスミッションの入力軸(図示せず)に伝達される。
【0020】トランスミッションの入力軸が一定の回転
数になると、トルクコンバータ1内の作動油室の油圧が
高められるとともに、フロントカバー4とピストン11
との間の油圧が解除され、その結果ピストン11がフロ
ントカバー4に対して押し付けられる。ピストン11の
摩擦部材11aがフロントカバー4の摩擦面4bに圧接
すると、フロントカバー4の回転はトルクコンバータ本
体2を介さずにロックアップ装置3を介して機械的にタ
ービンハブ8に伝達される。すなわち、フロントカバー
4→サイドプレート16,17→弾性連結機構14→ド
リブンプレート19の経路で動力が伝達される。また、
サブプレート18の舌部18dがケース24の円周方向
両端に係止しているので、エンジン側のトルクは、粘性
ダンパー機構13にも伝達される。
数になると、トルクコンバータ1内の作動油室の油圧が
高められるとともに、フロントカバー4とピストン11
との間の油圧が解除され、その結果ピストン11がフロ
ントカバー4に対して押し付けられる。ピストン11の
摩擦部材11aがフロントカバー4の摩擦面4bに圧接
すると、フロントカバー4の回転はトルクコンバータ本
体2を介さずにロックアップ装置3を介して機械的にタ
ービンハブ8に伝達される。すなわち、フロントカバー
4→サイドプレート16,17→弾性連結機構14→ド
リブンプレート19の経路で動力が伝達される。また、
サブプレート18の舌部18dがケース24の円周方向
両端に係止しているので、エンジン側のトルクは、粘性
ダンパー機構13にも伝達される。
【0021】以上のロックアップ動作時に、エンジン側
のトルク変動がロックアップ装置3に捩じり振動として
伝達される。この捩じり振動伝達時には、第1及びサイ
ドプレート16,17とドリブンプレート19との間で
相対回転が発生し、粘性ダンパー機構13が作動する。
粘性ダンパー機構13において、ケース24内をスライ
ダ27が相対移動する際のヒステリシストルクについて
説明する。
のトルク変動がロックアップ装置3に捩じり振動として
伝達される。この捩じり振動伝達時には、第1及びサイ
ドプレート16,17とドリブンプレート19との間で
相対回転が発生し、粘性ダンパー機構13が作動する。
粘性ダンパー機構13において、ケース24内をスライ
ダ27が相対移動する際のヒステリシストルクについて
説明する。
【0022】図9の中立位置から、ケース24がスライ
ダ27に対してR1 側に捩じれたとする。すると、分室
30が小さくなり、分室30内の作動油は、スライダ2
7とケース24との間の隙間を通って分室31に流れ、
また孔33a及び第2サブプレート17の孔17eを通
ってトルクコンバータ1内の作動油室に流出する。孔3
3aがスライダ27に塞がれるまでの捩じり角度A間
は、粘性抵抗が小さいために図10の捩じり特性線図に
示すように、ヒステリシストルクは小さい。この捩じり
角度A間の低剛性・小ヒステリシストルクの領域で、低
速域の微小振動を効果的に減衰できる。これにより、ロ
ックアップ装置3を低速域で作動させることができ、燃
費の向上が可能となっている。
ダ27に対してR1 側に捩じれたとする。すると、分室
30が小さくなり、分室30内の作動油は、スライダ2
7とケース24との間の隙間を通って分室31に流れ、
また孔33a及び第2サブプレート17の孔17eを通
ってトルクコンバータ1内の作動油室に流出する。孔3
3aがスライダ27に塞がれるまでの捩じり角度A間
は、粘性抵抗が小さいために図10の捩じり特性線図に
示すように、ヒステリシストルクは小さい。この捩じり
角度A間の低剛性・小ヒステリシストルクの領域で、低
速域の微小振動を効果的に減衰できる。これにより、ロ
ックアップ装置3を低速域で作動させることができ、燃
費の向上が可能となっている。
【0023】一方、ケース24の孔33aがスライダ2
7により塞がれた以降の捩じり角度Bの領域では、分室
30の作動油は、スライダ27とケース24の円周壁と
の間を通って分室31側に流れる。このときの粘性抵抗
は大きいために、領域B間では大きなヒステリシストル
クが発生する。すなわち、Bの領域では低剛性・大ヒス
テリシストルの特性が得られ、高速域におけるティプイ
ン・ティプアウト時の低周波振動を効果的に減衰でき
る。なお、Bの領域の途中で、第2トーションスプリン
グ22bの圧縮が開始され、高剛性の領域が得られる。
7により塞がれた以降の捩じり角度Bの領域では、分室
30の作動油は、スライダ27とケース24の円周壁と
の間を通って分室31側に流れる。このときの粘性抵抗
は大きいために、領域B間では大きなヒステリシストル
クが発生する。すなわち、Bの領域では低剛性・大ヒス
テリシストルの特性が得られ、高速域におけるティプイ
ン・ティプアウト時の低周波振動を効果的に減衰でき
る。なお、Bの領域の途中で、第2トーションスプリン
グ22bの圧縮が開始され、高剛性の領域が得られる。
【0024】このように、ケース24の側壁に孔33a
を形成することにより、ヒステリシストルクを多段にす
ることができ、各種の車両に対する振動減衰に有効とな
る。さらに、孔33aの大きさ、位置等を変更すること
によって、搭載する車両に最適なヒステリシストルクを
設定することができる。以上に説明したヒステリシスト
ルク発生時においては、液体室29内で発生する作動油
の圧力は、ケース24を構成するケース本体25と蓋部
材26とに作用する。このとき、ケース本体25はU字
状に形成されているので、軸方向への拡張に対しては抵
抗力が大きく、このためサイドプレート16,17側に
対する押圧力は軽減される。一方、半径方向について
は、ケース本体25と蓋部材26とが径方向に嵌合して
いるため、従来の構造に比較して作動油圧力による拡張
が容易であり、特にサイドプレート16の筒状壁16c
に押圧力が作用しやすい。しかし、この実施例では、蓋
部材26と筒状壁16cとの間にサブプレート18の本
体部18aが挿入されており、しかも本体部18aはリ
ング状に形成されているので、半径方向外方への圧力は
本体部18aで作用し、サイドプレート16の筒状壁1
6cに作用する圧力は軽減される。
を形成することにより、ヒステリシストルクを多段にす
ることができ、各種の車両に対する振動減衰に有効とな
る。さらに、孔33aの大きさ、位置等を変更すること
によって、搭載する車両に最適なヒステリシストルクを
設定することができる。以上に説明したヒステリシスト
ルク発生時においては、液体室29内で発生する作動油
の圧力は、ケース24を構成するケース本体25と蓋部
材26とに作用する。このとき、ケース本体25はU字
状に形成されているので、軸方向への拡張に対しては抵
抗力が大きく、このためサイドプレート16,17側に
対する押圧力は軽減される。一方、半径方向について
は、ケース本体25と蓋部材26とが径方向に嵌合して
いるため、従来の構造に比較して作動油圧力による拡張
が容易であり、特にサイドプレート16の筒状壁16c
に押圧力が作用しやすい。しかし、この実施例では、蓋
部材26と筒状壁16cとの間にサブプレート18の本
体部18aが挿入されており、しかも本体部18aはリ
ング状に形成されているので、半径方向外方への圧力は
本体部18aで作用し、サイドプレート16の筒状壁1
6cに作用する圧力は軽減される。
【0025】さらに、この実施例では、サブプレート1
8の舌部18dによって回転トルクをケース24に伝達
するようにしており、第1サイドプレート16及び第2
サイドプレート17は動力伝達のための切り起こし部を
有していない。このため、サイドプレート17全体の強
度が向上しており、変形しにくい。このように、本実施
例の構造では、ケース24の容積が変化しにくいので、
常に所望の粘性減衰特性を維持できる。
8の舌部18dによって回転トルクをケース24に伝達
するようにしており、第1サイドプレート16及び第2
サイドプレート17は動力伝達のための切り起こし部を
有していない。このため、サイドプレート17全体の強
度が向上しており、変形しにくい。このように、本実施
例の構造では、ケース24の容積が変化しにくいので、
常に所望の粘性減衰特性を維持できる。
【0026】次に本トルクコンバータのロックアップ装
置作動時の共振周波数について説明する。共振周波数f
nは、一般に、次の式(1)で表される。
置作動時の共振周波数について説明する。共振周波数f
nは、一般に、次の式(1)で表される。
【0027】
【数1】
【0028】ここで、本実施例では、弾性連結機構14
の捩じり剛性が式(1)におけるk1に相当し、粘性ダ
ンパー機構13及び弾性連結機構14の等価慣性モーメ
ントがIに相当する。なお、k2に相当する部分は非常
に小さいので、ここでは無視できる。ここで、等価慣性
モーメントIは、次の式(2)で表される。
の捩じり剛性が式(1)におけるk1に相当し、粘性ダ
ンパー機構13及び弾性連結機構14の等価慣性モーメ
ントがIに相当する。なお、k2に相当する部分は非常
に小さいので、ここでは無視できる。ここで、等価慣性
モーメントIは、次の式(2)で表される。
【0029】
【数2】
【0030】但し、 Ie:フロントカバー4、インペラー5、ロックアップ
装置3のピストン11及び捩じり振動減衰装置12の各
プレート16〜18トータル慣性モーメント、 Id:タービン6及びロックアップ装置3のドリブンプ
レート19のトータル慣性モーメント、 である。
装置3のピストン11及び捩じり振動減衰装置12の各
プレート16〜18トータル慣性モーメント、 Id:タービン6及びロックアップ装置3のドリブンプ
レート19のトータル慣性モーメント、 である。
【0031】一般には、IeがIdに比べて大きいため
に、共振周波数fnは高い。したがって、ロックアップ
装置3に粘性ダンパー機構13を用いてロックアップ装
置3を低速域で作動可能とすると、共振周波数がロック
アップ実用域に入ってしまう場合がある。このため、ロ
ックアップ装置3の作動域を低速側に広げることが困難
な場合がある。
に、共振周波数fnは高い。したがって、ロックアップ
装置3に粘性ダンパー機構13を用いてロックアップ装
置3を低速域で作動可能とすると、共振周波数がロック
アップ実用域に入ってしまう場合がある。このため、ロ
ックアップ装置3の作動域を低速側に広げることが困難
な場合がある。
【0032】ここで、共振周波数fnを低くするには、
k1を小さくするか、Iを大きくしなければならない。
しかし、弾性連結機構14の機能を維持するために、k
1を小さくするにも限界がある。一方、Iを大きくする
には、トータルイナーシャの増加を極力抑える必要があ
る。トータルイナーシャが増加すると、加速時に応答性
が悪化する等の問題が生じるからである。そこで、トー
タルイナーシャの増加を抑えた状態でIが最大になる条
件を求めると、IeとIdが等しいときである。現状に
おいては、IeがIdに比較してかなり大きいために、
Id側にイナーシャリング41を設け、IdをIeに近
づけている。
k1を小さくするか、Iを大きくしなければならない。
しかし、弾性連結機構14の機能を維持するために、k
1を小さくするにも限界がある。一方、Iを大きくする
には、トータルイナーシャの増加を極力抑える必要があ
る。トータルイナーシャが増加すると、加速時に応答性
が悪化する等の問題が生じるからである。そこで、トー
タルイナーシャの増加を抑えた状態でIが最大になる条
件を求めると、IeとIdが等しいときである。現状に
おいては、IeがIdに比較してかなり大きいために、
Id側にイナーシャリング41を設け、IdをIeに近
づけている。
【0033】このように本実施例では、イナーシャリン
グ41がタービン6に固定されているために、ロックア
ップ時における等価慣性モーメントが大きくなり、共振
周波数fnがより低速域に移行する。これにより、ロッ
クアップ装置3の作動領域をさらに低速域に広げること
が可能となっている。 〔他の実施例〕 (a) ケース24に設けられるヒステリシストルク制
御用の孔は、前記実施例に限定されない。たとえば、図
11に示すように、ケース24の両端にそれぞれ孔33
bを追加すると、図12に示すように、捩じり角度Bの
領域で発生するヒステリシストルクが小さくなる。
グ41がタービン6に固定されているために、ロックア
ップ時における等価慣性モーメントが大きくなり、共振
周波数fnがより低速域に移行する。これにより、ロッ
クアップ装置3の作動領域をさらに低速域に広げること
が可能となっている。 〔他の実施例〕 (a) ケース24に設けられるヒステリシストルク制
御用の孔は、前記実施例に限定されない。たとえば、図
11に示すように、ケース24の両端にそれぞれ孔33
bを追加すると、図12に示すように、捩じり角度Bの
領域で発生するヒステリシストルクが小さくなる。
【0034】図13に示すケース24には、側壁全体に
わたって細いスロット33cが形成されている。この実
施例では、分室30におけるスロット33cが小さくな
るにつれて、徐々にヒステリシストルクが大きくなる
(図14)。また、ケース24に設ける孔は、ケース2
4の両側面及び外周壁及び内周壁のいずれに形成しても
よく、同様な効果が得られる。 (b) 前記実施例では、イナーシャリング41はター
ビン6に固定されていたが、ロックアップ装置3の出力
側機構であるドリブンプレート19に設けてもよい。ま
た、その形状及び材質は限定されない。
わたって細いスロット33cが形成されている。この実
施例では、分室30におけるスロット33cが小さくな
るにつれて、徐々にヒステリシストルクが大きくなる
(図14)。また、ケース24に設ける孔は、ケース2
4の両側面及び外周壁及び内周壁のいずれに形成しても
よく、同様な効果が得られる。 (b) 前記実施例では、イナーシャリング41はター
ビン6に固定されていたが、ロックアップ装置3の出力
側機構であるドリブンプレート19に設けてもよい。ま
た、その形状及び材質は限定されない。
【0035】
【発明の効果】本発明に係る捩じり振動減衰装置では、
ケースは軸方向の相対移動が不能なように径方向で嵌合
する第1部材と第2部材とを有しており、ケースとスラ
イダとの間のクリアランスは変化しにくい。このため、
所望の粘性減衰特性を維持できる。
ケースは軸方向の相対移動が不能なように径方向で嵌合
する第1部材と第2部材とを有しており、ケースとスラ
イダとの間のクリアランスは変化しにくい。このため、
所望の粘性減衰特性を維持できる。
【図1】本発明の一実施例が採用されたトルクコンバー
タの縦断面部分図。
タの縦断面部分図。
【図2】そのロックアップ装置の正面図。
【図3】図2のIII −III 断面図。
【図4】サブプレートの平面図。
【図5】ケースの平面図。
【図6】図5のVI−VI断面図。
【図7】ケースのケース本体の正面図。
【図8】ケースの蓋部材の正面図。
【図9】ケースとスライダとの位置関係を示す概略図。
【図10】前記実施例の捩じり特性線図。
【図11】別の実施例の図9に相当する図。
【図12】さらに別の実施例の図10に相当する図。
【図13】さらに別の実施例の図9に相当する図。
【図14】さらに別の実施例の図10に相当する図。
8 タービンハブ 11 ピストン 13 粘性ダンパー機構 24 環状ケース 25 第1部材 26 第2部材 27 スライダ
Claims (1)
- 【請求項1】入力側部材と出力側部材との間に配置され
た動力伝達系の捩じり振動を減衰するための粘性減衰装
置であって、 前記入力側部材及び前記出力側部材の一方に連結可能で
あり、第1部材と、前記第1部材に対して軸方向移動不
能に径方向で嵌合して前記第1部材とともに内部に流体
が充填される流体室を形成する第2部材とを有し、円周
方向に延びるケースと、 前記入力側部材及び出力側部材の他方に連結可能であ
り、前記流体室内に円周方向に移動自在に配置されたス
ライダと、を備えた粘性減衰装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28648192A JP2656193B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 粘性減衰装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28648192A JP2656193B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 粘性減衰装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06137356A true JPH06137356A (ja) | 1994-05-17 |
JP2656193B2 JP2656193B2 (ja) | 1997-09-24 |
Family
ID=17704958
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28648192A Expired - Lifetime JP2656193B2 (ja) | 1992-10-23 | 1992-10-23 | 粘性減衰装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2656193B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-23 JP JP28648192A patent/JP2656193B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2656193B2 (ja) | 1997-09-24 |
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