JP2001295912A - トルクコンバータのロックアップダンパー - Google Patents

トルクコンバータのロックアップダンパー

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JP2001295912A
JP2001295912A JP2000113607A JP2000113607A JP2001295912A JP 2001295912 A JP2001295912 A JP 2001295912A JP 2000113607 A JP2000113607 A JP 2000113607A JP 2000113607 A JP2000113607 A JP 2000113607A JP 2001295912 A JP2001295912 A JP 2001295912A
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lock
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Yukinobu Takada
幸悦 高田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トルクコンバータのロックアップダンパーに
おいて、スプリングシートが発生させるヒステリシスト
ルクを小さく抑える。 【解決手段】 ロックアップダンパーは、係止部54
b,54cを有するリティニングプレート54と、係止
部52aを有するドリブンプレート52と、コイルスプ
リング53と、シート部材55とを備える。コイルスプ
リング53は、係止部54b,54cと係止部52aと
の円周方向の間に配置される。シート部材55は、コイ
ルスプリング53の端部に装着されるシート部と、突起
63とから形成されている。突起63は、シート部の裏
面の中央部分に形成されており、係止部52aに係止し
得る。この突起63が係止部52aに係止した状態で、
シート部材55は、径方向外側への移動が規制される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、トルクコンバータ
のロックアップダンパー、特に、入力側回転体から出力
側回転体にトルクを機械的に伝達するトルクコンバータ
のロックアップ機構に含まれ、入力側回転体から出力側
回転体に伝わる振動を吸収・減衰するロックアップダン
パーに関する。
【0002】
【従来の技術】トルクコンバータは、内部の作動油によ
りトルクを伝達する装置であり、フロントカバーや3種
の羽根車(インペラ,タービン,ステータ)から構成さ
れている。インペラは、エンジン側のフライホイールに
接続されるフロントカバーと共に作動油室を形成する。
タービンは、作動油室内においてインペラに対向して配
置されており、内周部がトランスミッションの入力シャ
フトに固定されている。インペラがフロントカバーとと
もに回転すると、インペラからタービンに向かって作動
油が流れ、タービンを回転させる。インペラからタービ
ンに流れた作動油は、これらの内周側に位置するステー
タを介してインペラへと戻る。このような作動油の流れ
によってタービンが回転すると、そのトルクは、車両等
のトランスミッションから延びる入力シャフトに伝達さ
れる。
【0003】ロックアップ機構は、通常、フロントカバ
ーとタービンとの間に配置されている。このロックアッ
プ機構は、トルクコンバータ内の作動油を介さずにフロ
ントカバーからトランスミッションの入力シャフトへと
直接トルクを伝達させるクラッチ機能と、伝達トルクに
含まれる捩じり振動を吸収・減衰するためのダンパー機
能とを有している。ロックアップ機構は、フロントカバ
ーとタービンとを直接連結させることによって、フロン
トカバーからのトルクをトランスミッションの入力シャ
フトへと作動油を介さずに機械的に伝達する役割を果た
す。
【0004】ロックアップ機構の一例を具体的に説明す
る。ロックアップ機構は、主として、ピストンと、弾性
連結機構(ダンパー機構)とから構成されている。ピス
トンは、円板状の部材であって、フロントカバーとター
ビンとの間の空間をフロントカバー側の第1油圧室とタ
ービン側の第2油圧室とに分割するように配置される。
ピストン外周部のエンジン側の面には、環状の摩擦フェ
ーシングが装着されている。このピストンは、第1油圧
室と第2油圧室との差圧により、軸方向に移動可能とさ
れている。弾性連結機構は、ピストンに固定されたリテ
ィニングプレートと、タービンに固定されたドリブンプ
レートと、リティニングプレートとドリブンプレートと
の円周方向の間に配置された複数のコイルスプリングと
から構成されている。コイルスプリングの円周方向両端
にはスプリングシートが配置されており、これらのスプ
リングシートは、リティニングプレート及びドリブンプ
レートの係止部が当接するシート部を有している。そし
て、スプリングシートは、リティニングプレートあるい
はドリブンプレートとコイルスプリングとの形状の違い
を吸収して両者を連結させる役割を果たす。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】スプリングシートに
は、リティニングプレートあるいはドリブンプレートと
コイルスプリングとの間を仲介する上記の役割の他に、
スプリングシートの外周側を覆うリティニングプレート
(あるいはドリブンプレート)と摺動してヒステリシス
トルクを発生させるという役割も存在する。ピストンに
固定されたリティニングプレートからタービンに固定さ
れたドリブンプレートにトルクが伝達されるときには、
トルクの変動(捩じり振動)によりコイルスプリングが
伸縮する。このときにスプリングシート及びコイルスプ
リングがリティニングプレート(あるいはドリブンプレ
ート)と摺動してヒステリシストルクを発生させること
で、捩じり振動が減衰する。
【0006】このように、スプリングシートの摺動は、
ロックアップ機構のダンパー機能の一要素である。した
がって、ダンパー特性を最適に設定するには、コイルス
プリングの弾性係数等を最適値に設定するとともに、ス
プリングシートが発生させるヒステリシストルクの大き
さを所望の値に設定することが必要となる。ところが、
従来のスプリングシートは、大きな遠心力の作用によっ
て外周側にあるリティニングプレート(あるいはドリブ
ンプレート)に強く押し付けられることがあり、発生さ
せるヒステリシストルクが過大なものになる傾向にあ
る。
【0007】本発明の課題は、トルクコンバータのロッ
クアップ機構に含まれるロックアップダンパーにおい
て、スプリングシートが発生させるヒステリシストルク
を小さく抑えることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載のトルク
コンバータのロックアップダンパーは、入力側回転体か
ら出力側回転体にトルクを機械的に伝達するトルクコン
バータのロックアップ機構に含まれるもので、入力側回
転体から出力側回転体に伝わる振動を吸収・減衰する。
このロックアップダンパーは、入力側部材と、出力側部
材と、弾性部材と、シート部材とを備えている。入力側
部材は、入力側回転体からトルクが入力される部材であ
り、第1係止部を有している。出力側部材は、出力側回
転体にトルクを出力する部材であり、第2係止部を有し
ている。弾性部材は、第1係止部と第2係止部との円周
方向の間に配置される。シート部材は、シート部と、突
起とを有している。シート部は、弾性部材の端部に装着
される。突起は、シート部の弾性部材側と反対側の面
(以下、裏面という。)の中央部分に設けられている。
この突起は、第1係止部及び第2係止部の一方に係止し
得るように設けられている。また、シート部材は、この
突起が第1係止部及び第2係止部の一方に係止した状態
で、径方向外側への移動が規制される。
【0009】本請求項のロックアップダンパーは、ロッ
クアップ機構が作動して入力側回転体から出力側回転体
にトルクが伝達されている時、及び両回転体のロックア
ップ連結時や連結解除時に入力側回転体から出力側回転
体に伝わる振動を、吸収・減衰する。入力側回転体から
入力側部材に捩り振動が伝達されると、第1及び第2係
止部間にある弾性部材が伸縮し弾性部材やシート部材が
入力側部材や出力側部材と摺動することによって、捩り
振動が吸収・減衰される。このとき、弾性部材及びシー
ト部材は、トルクコンバータの回転によって径方向外側
に遠心力を受けており、その回転数によっては過大な遠
心力が作用することもある。
【0010】しかし、本請求項のロックアップダンパー
では、第1係止部及び第2係止部の一方に係止し得る突
起がシート部材に設けられているため、シート部材や弾
性部材端部がその外周側にある部材に押し付けられた状
態で摺動することが抑えられる。このため、ダンパー作
動時に発生するヒステリシストルク(摺動によるトル
ク)が所望の値に抑えられ、設計値に沿うようになる。
【0011】また、突起がシート部材の裏面の中央部分
に設けられているため、弾性部材に装着されているシー
ト部材が中央部分を中心として回動した場合において
も、シート部材の径方向規制位置が殆ど変化しない。さ
らに、本請求項のロックアップダンパーでは、シート部
材の裏面の中央部分に突起を設けるという簡単な構造に
よってヒステリシストルクの抑制を達成させており、コ
ストの増加についても極めて小さく抑えられる。
【0012】請求項2に記載のトルクコンバータのロッ
クアップダンパーは、請求項1に記載のものであって、
シート部材は、弾性部材の伸縮方向に沿った回転軸を中
心として回転可能であり、その回転方向に対する方向性
が無い。ここでは、シート部材は、弾性部材に対して装
着の方向性が無い。このため、弾性部材にシート部材を
装着するとき(組み立て時)の作業が容易になり、弾性
部材及びシート部材を入力側部材や出力側部材と組み合
わせるときの作業も容易となる。
【0013】請求項3に記載のトルクコンバータのロッ
クアップダンパーは、請求項1又は2に記載のものであ
って、突起の断面が円形である。また、突起の外周面に
は、先端にいくほど径が小さくなるテーパーがついてい
る。ここでは、断面円形の突起の外周面にテーパーがつ
いているため、第1係止部及び第2係止部の一方に係止
するときに引っかかりが少なくなり、スムーズに係止す
るようになる。
【0014】請求項4に記載のトルクコンバータのロッ
クアップダンパーは、請求項1から3のいずれかに記載
のものであって、入力側部材は、弾性部材の外周側に配
置される覆部を有している。また、突起は、第2係止部
に係止し得るものである。請求項5に記載のトルクコン
バータのロックアップダンパーは、請求項1から4のい
ずれかに記載のものであって、突起が係止する第1係止
部及び第2係止部の一方は、突起に係止する部分が面取
りされている。
【0015】ここでは、突起に係止する部分が面取りさ
れているため、第1係止部(あるいは第2係止部)がよ
りスムーズに突起に係止するようになる。
【0016】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態に係るロック
アップダンパーを含むトルクコンバータを図1に示す。
図1の軸O−Oは、トルクコンバータの回転軸線であ
る。 <トルクコンバータの概略構成>トルクコンバータ1
は、主として、フロントカバー3と、トルクコンバータ
本体と、ロックアップ機構50とから構成されている。
トルクコンバータ本体は、インペラ4、タービン5、及
びステータ(図示せず)から成る。
【0017】フロントカバー3は、図示しないエンジン
側のフライホイール(入力側回転体)に連結され、フラ
イホイールからのトルクを受ける。フロントカバー3と
インペラ4のシェルは、内部に作動油が充填された作動
油室を形成している。インペラ4、タービン5、及びス
テータ(図示せず)については、従来と同様の構造であ
るので詳細な説明は省略する。タービン5のシェルは、
その内周部がリベットによりタービンハブ6に固定され
ている。タービンハブ6は、トランスミッション側から
延びるシャフト(出力側回転体;図示せず)にスプライ
ン係合する。
【0018】<ロックアップ機構の構成>ロックアップ
機構50は、フロントカバー3からのトルクを機械的に
タービン5に伝達するとともに、入力された振動を吸収
・減衰するための機構である。ロックアップ機構50
は、主として、入力側のピストン51と、ロックアップ
ダンパーとから構成されている。ロックアップダンパー
は、出力側のドリブンプレート52と、8つのコイルス
プリング53と、リティニングプレート54と、シート
部材55とから構成される。
【0019】(ピストン)ピストン51は、トルクコン
バータ本体内の油圧の制御によって、フロントカバー3
側に接近あるいはフロントカバー3から離反する部材で
ある。ピストン51は、略円板状の部材であり、図2及
び図4に示すように、外周筒部51aと内周筒部51b
とを有している。外周筒部51aと内周筒部51bはト
ランスミッション側(図1の右側)に延びている。内周
筒部51bはタービンハブ6の外周面に相対回転自在に
かつ軸方向に移動可能に支持されている。ピストン51
の外周側の側面には、図4に示すように、フロントカバ
ー3の摩擦面に対向する位置に円板状の摩擦フェーシン
グ20が固定されている。
【0020】(リティニングプレート)リティニングプ
レート54は、コイルスプリング53をピストン51側
に保持するとともに、後述する円周方向係止部54b,
54cによってコイルスプリング53の端部(正確に
は、コイルスプリング53の端部に装着されるシート部
材55)を円周方向に支持する役割を果たす。リティニ
ングプレート54は、図2及び図4に示すように、ピス
トン51の外周筒部51aよりも内側に配置されてい
る。リティニングプレート54は、主に断面弧状の外周
覆部54aから成る。外周覆部54aは、コイルスプリ
ング53の外周側を覆うように配置される。この外周覆
部54aの外周面は、ピストン51の外周筒部51aの
内周面に当接している。外周覆部54aを円周方向に等
間隔で8分割する位置には、それぞれ内周側及びトラン
スミッション側に突出する円周方向係止部54b,54
cが形成されている。さらに、円周方向係止部54b,
54cが形成されている部分からは、内周側に向かって
固定部54dが延びている。固定部54dは、リベット
59によりピストン51に固定される。
【0021】(ドリブンプレート)ドリブンプレート5
2は環状のプレート部材であり、溶接によりタービン5
のシェル外周部分に固定される。ドリブンプレート52
からは、図4に示すように、8本の係止部52aがエン
ジン側(図4の左側)に突出している。係止部52a
は、リティニングプレート54の円周方向係止部54
b,54cの間に配置される。
【0022】(シート部材)シート部材55は、図3に
示すように、円板シート61及び円柱状挿入部62から
成るシート部と、円錐状の突起63とが一体に成形され
た樹脂成形部品である。図3に示すように、シート部材
55は、製作が極めて容易な形状となっている。
【0023】円板シート61は、コイルスプリング53
の伸張方向に延びる軸A−Aを中心とする円板部材であ
る。円板シート61の表面61aには、円柱状挿入部6
2が形成されている。円柱状挿入部62は、円板シート
61と同芯に形成されており、円板シート61よりも直
径が小さく、コイルスプリング53の内部にはまり得る
ようになっている。これらの円板シート61及び円柱状
挿入部62から成るシート部は、図3に示すように、コ
イルスプリング53の端部に装着される。
【0024】突起63は、円板シート61の裏面61
b、すなわち円板シート61のコイルスプリング53と
反対側の面の中央に形成されている。この突起63は、
図3に示すように、ドリブンプレート52の係止部52
aに対して、径方向内側から係止し得る。突起63がド
リブンプレート52の係止部52aに係止すると、シー
ト部材55の径方向外側への移動が、ドリブンプレート
によって規制される。
【0025】上記のように構成されているため、シート
部材55は、軸A−Aを中心として回転可能であり、そ
の回転方向に対する方向性が無い。すなわち、シート部
材55は、コイルスプリング53に対して装着の方向性
が無い。また、シート部材55の突起63は円錐形状を
有しており、断面が円形で、その外周面には先端にいく
ほど径が小さくなるテーパーがついている。
【0026】(コイルスプリング)コイルスプリング5
3は、ロックアップ機構50においてトルク伝達を行う
ともに、エンジンの回転変動により生じる微少捩じり振
動やクラッチ連結時のショックによる振動などを吸収・
減衰するための部材である。このコイルスプリング53
は、リティニングプレート54を介して、ピストン51
とドリブンプレート52とを回転方向に弾性的に連結す
る。シート部材55は、図2に示すように、コイルスプ
リング53の両端部に装着される。
【0027】<ロックアップ動作>次に動作について説
明する。ロックアップ機構50の遮断状態(図1に示す
状態)からフロントカバー3とピストン51との間の作
動油がドレンされると、ピストン51がフロントカバー
3側に移動し、摩擦フェーシング20がフロントカバー
3の摩擦面に密着する。これにより、フロントカバー3
のトルクは、ピストン51に伝達され、さらにリティニ
ングプレート54、コイルスプリング53、及びドリブ
ンプレート52を介して、タービン5に伝達されるよう
になる。さらにトルクは、タービンハブ6からトランス
ミッション側から延びるシャフト(図示せず)に出力さ
れる。
【0028】ロックアップ機構の作動中にフロントカバ
ー3に捩じり振動が入力されると、ピストン51とドリ
ブンプレート52とが周期的に相対回転し、コイルスプ
リング53が円周方向に伸縮される。すると、シート部
材55は、遠心力により径方向外側に移動しようとす
る。しかし、シート部材55の突起63がドリブンプレ
ート52の係止部52aに係止するため、シート部材5
5の径方向外側への移動が規制される。
【0029】<本実施形態のロックアップ機構の特徴> (1)このロックアップ機構50のロックアップダンパ
ーでは、ドリブンプレート52の係止部52aに係止す
る突起63がシート部材55に形成されているため、シ
ート部材55やコイルスプリング53の端部がその外周
側にあるリティニングプレート54の外周覆部54aに
遠心力によって押し付けられた状態で摺動することが抑
えられる。このため、ダンパー作動時に発生するヒステ
リシストルク(摺動によるトルク)が所望の値に抑えら
れ、設計値に沿うようになる。
【0030】(2)また、突起63が円板シート61の
裏面61bの中央に設けられているため、コイルスプリ
ング53に装着されているシート部材55が軸A−A
(図3参照)を中心として回動した場合においても、係
止部52aによって径方向外方への移動が規制されるシ
ート部材55の径方向規制位置が変化しない。
【0031】(3)さらに、シート部材55は、円板シ
ート61の裏面61bに小さな突起63を形成するとい
う簡単な構造のため、従来品に対するコストの増加が極
めて小さい。 (4)このロックアップ機構50のロックアップダンパ
ーでは、シート部材55は、コイルスプリング53に対
して装着の方向性が無い。このため、コイルスプリング
53にシート部材55を装着するときの作業が容易であ
り、またコイルスプリング53及びシート部材55をリ
ティニングプレート54等と組み上げるときの作業も容
易である。
【0032】(5)このロックアップ機構50のロック
アップダンパーでは、突起63が円錐形状であって外周
面にテーパーがついているため、突起63がドリブンプ
レート52の係止部52aに係止するときに、引っかか
ったりすることが少なく、スムーズに係止する。
【0033】<その他>突起63とドリブンプレート5
2の係止部52aとの係止がよりスムーズになるよう
に、係止部52aの係止する部分に面取りを施してもよ
い。図5(a)に示すように、係止部52aの内周側端
部の角部を面取りして斜面52bを形成しておけば、係
止部52aと突起63との係止における引っかかりなど
の不具合がより少なくなる。なお、ここでは、突起63
の外周面63aの傾斜と係止部52aの斜面52bの傾
斜とを同じ角度に設定している。
【0034】
【発明の効果】本発明では、第1係止部及び第2係止部
の一方に係止し得る突起がシート部材に設けられている
ため、シート部材や弾性部材端部がその外周側にある部
材に押し付けられた状態で摺動することが抑えられ、ダ
ンパー作動時に発生するヒステリシストルクが所望の値
に抑えられる。
【0035】また、突起がシート部材の裏面の中央部分
に設けられているため、弾性部材に装着されているシー
ト部材が中央部分を中心として回動した場合において
も、シート部材の径方向規制位置が殆ど変化しない。さ
らに、シート部材の裏面の中央部分に突起を設けるとい
う簡単な構造によってヒステリシストルクの抑制を達成
させているため、コストの増加についても極めて小さく
抑えられる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態に係るロックアップダンパ
ーを含むトルクコンバータの縦断面図。
【図2】図1のII-II矢視断面図。
【図3】シート部材の平面図。
【図4】ロックアップダンパーの拡大断面図。
【図5】ドリブンプレートの係止部の面取り部分近傍を
示す図。
【符号の説明】
1 トルクコンバータ 50 ロックアップ機構 51 ピストン 52 ドリブンプレート(出力側部材) 52a 係止部(第2係止部) 53 コイルスプリング(弾性部材) 54 リティニングプレート(入力側部材) 54a 外周覆部(覆部) 54b,54c 円周方向係止部(第1係止部) 55 シート部材 61 円板シート 61a 表面 61b 裏面 62 円柱状挿入部 63 突起

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】入力側回転体から出力側回転体にトルクを
    機械的に伝達するトルクコンバータのロックアップ機構
    に含まれ、前記入力側回転体から前記出力側回転体に伝
    わる振動を吸収・減衰するロックアップダンパーであっ
    て、 第1係止部を有し、前記入力側回転体からトルクが入力
    される入力側部材と、 第2係止部を有し、前記出力側回転体にトルクを出力す
    る出力側部材と、 前記第1係止部と前記第2係止部との円周方向の間に配
    置される弾性部材と、 前記弾性部材の端部に装着されるシート部と、前記シー
    ト部の前記弾性部材側と反対側の面の中央部分に設けら
    れ前記第1係止部及び前記第2係止部の一方に係止し得
    る突起とを有し、前記突起が前記第1係止部及び前記第
    2係止部の一方に係止した状態で径方向外側への移動が
    規制されるシート部材と、を備えたトルクコンバータの
    ロックアップダンパー。
  2. 【請求項2】前記シート部材は、前記弾性部材の伸縮方
    向に沿った回転軸を中心として回転可能であり、その回
    転方向に対する方向性が無い、請求項1に記載のトルク
    コンバータのロックアップダンパー。
  3. 【請求項3】前記突起は、断面が円形であり、その外周
    面には先端にいくほど径が小さくなるテーパーがついて
    いる、請求項1又は2に記載のトルクコンバータのロッ
    クアップダンパー。
  4. 【請求項4】前記入力側部材は、前記弾性部材の外周側
    に配置される覆部を有しており、 前記突起は、前記第2係止部に係止し得るものである、
    請求項1から3のいずれかに記載のトルクコンバータの
    ロックアップダンパー。
  5. 【請求項5】前記突起が係止する前記第1係止部及び前
    記第2係止部の一方は、前記突起に係止する部分が面取
    りされている、請求項1から4のいずれかに記載のトル
    クコンバータのロックアップダンパー。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2005282651A (ja) * 2004-03-29 2005-10-13 Valeo Unisia Transmission Kk 捩り振動低減装置
JP2006183776A (ja) * 2004-12-27 2006-07-13 Exedy Corp 流体式トルク伝達装置のロックアップ装置
KR100680724B1 (ko) 2005-11-25 2007-02-08 현대자동차주식회사 히스테리시스 토크 조절 기능을 갖는 토크컨버터 구조
JP2008038951A (ja) * 2006-08-02 2008-02-21 Valeo Unisia Transmission Kk 流体式トルク伝達装置

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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