JPH06137144A - 内燃機関の排気管 - Google Patents

内燃機関の排気管

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JPH06137144A
JPH06137144A JP32101092A JP32101092A JPH06137144A JP H06137144 A JPH06137144 A JP H06137144A JP 32101092 A JP32101092 A JP 32101092A JP 32101092 A JP32101092 A JP 32101092A JP H06137144 A JPH06137144 A JP H06137144A
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heat insulating
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    • F01N13/141Double-walled exhaust pipes or housings

Abstract

(57)【要約】 【目的】内管と外管との間に断熱材を配設してなる排気
管において、内管と外管との間の圧力が過大になること
を防止し、耐久性の向上を図る。 【構成】排気マニホルド2を、内管10と外管9との間
に断熱材19を配設して構成する。又、内管10の一部
をベローズ16とする。ベローズ16を内層21と外層
22とにより二重構造に構成する。更に、内層21に第
1の開孔23を設け、外層22に第1の開孔23とは重
ならない位置に第2の開孔24を設ける。従って、断熱
材19から高圧の燃焼ガスが発生した場合には、その燃
焼ガスがベローズ16の第2の開孔24から外層22と
内層21との隙間Gに侵入し、更に第1の開孔23を通
ってベローズ16の内側へと導出される。それによっ
て、内管10と外管9との間の圧力の上昇が押さえられ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、内燃機関の排気系に
用いられる排気管に係り、詳しくは内管と外管との間に
断熱材を配置してなる排気管に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、内燃機関の排気系に用いられ
る排気管としては、排気ガスを保温しながら触媒コンバ
ータ等へ送る目的から、保温能力や暖機性の高い排気管
が用いられている。この種の排気管として、例えば実開
昭50−96809号公報に開示された技術が挙げられ
る。この従来公報の技術では、図11に示すように、比
較的肉厚の小さいフレキシブルパイプよりなる内管61
と、機械的強度を保持し得る比較的肉厚の大きい外管6
2とを備えている。そして、それら内管61と外管62
との間の空間63に断熱材としての空気が介在されて三
層構造の排気管64が構成されている。ここで、内管6
1がフレキシブルパイプにより構成されていることか
ら、その内管61は外管62の形状に合わせて容易に曲
げ加工可能となっている。又、内管61と外管62との
間に介在される断熱材としては、空気以外に固形の断熱
材を使用することも考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来公
報の技術において、固形の断熱材として、セラミック繊
維やガラス繊維等の無機繊維を使用することも考えられ
る。この場合、内管61と外管62との間への断熱材の
組み付けを容易にするために、無機繊維の断熱材にラテ
ィックス系の有機バインダを含浸させて、断熱材を所要
の形状に形成することも考えられる。従って、このよう
に構成された排気管では、有機バインダを含浸させた断
熱材が、高温の排気ガスによって加熱されることによ
り、その有機バインダが燃焼して高圧の燃焼ガスを発生
させるおそれがあった。そのため、高圧の燃焼ガスが発
生した場合には、内管61と外管62との間の圧力が過
大となり、特に比較的剛性の低い内管62が変形してし
まうおそれがあった。
【0004】この発明は前述した事情に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、内管と外管との間に断熱材
を配設してなる排気管において、断熱材から高圧のガス
が発生した場合に、その高圧ガスにより内管と外管との
間の圧力が過大となることを防止して耐久性の向上を図
ることの可能な内燃機関の排気管を提供することにあ
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明においては、内燃機関の排気系に用いら
れ、内管と外管との間に断熱材を配設してなる排気管に
おいて、内管の少なくとも一部を内層と外層とにより二
重構造とし、内層及び外層には、それぞれ互いに重なら
ない位置に開孔を設けたことを趣旨としている。
【0006】
【作用】上記の構成によれば、内管を通過する高温の排
気ガスにより、断熱材が加熱されて高圧のガスが発生し
たとしても、その高圧ガスが内管の二重構造の部分にお
いて、外層の開孔から外層と内層との間に侵入し、更に
内層の開孔を通って内管の内側へと導出される。このた
め、内管と外管との間の圧力の上昇が押さえられる。
【0007】一方、内管を排気ガスが通過する際の圧力
(背圧)はさほど高くなく、内管の二重構造の部分に設
けられた開孔は内層と外層との間で互いに重ならないこ
とから、内層の開孔と外層の開孔との間の通路抵抗は大
きい。従って、内管を通過する排気ガスが、内層の開孔
から外層の開孔を通って内管の外側へ漏れ出ることはな
い。又、断熱材が外層の開孔から内層の開孔を通って内
管の内側へ漏れ出ることもない。
【0008】
【実施例】
(第1実施例)以下、この発明における内燃機関の排気
管を具体化した第1実施例を図1〜図4に基づいて詳細
に説明する。
【0009】図3は内燃機関としてのV型6気筒エンジ
ンの片側バンクに対して、その排気系で使用される排気
管アッセンブリ1を示す斜視図である。この排気管アッ
センブリ1は排気マニホルド2と、その排気マニホルド
2の集合部3に接続された触媒コンバータ4と、その触
媒コンバータ4の出口側に接続された排気フロントパイ
プ5とから構成されている。排気マニホルド2には、エ
ンジンのシリンダブロックに取り付けるためのフランジ
6が形成されている。又、そのフランジ6には、各気筒
に対応する複数の排気アウトレット7が開口されてい
る。触媒コンバータ4の内部には、排気ガスを浄化する
ための三元触媒が内蔵されている。更に、排気フロント
パイプ5には、取り付け用のフランジ8が設けられてい
る。
【0010】次に、上記した排気マニホルド2の構造に
ついて説明する。図4は図3において矢印Aで指示され
た部分の排気マニホルド2を破断して示す図である。こ
の図からも明らかなように、排気マニホルド2は外管9
と内管10とを備えている。外管9は異なる管材11,
12の間を溶接13で接合することにより形成されてい
る。又、外管9は、排気マニホルド2それ自体やその他
の触媒コンバータ4及び排気フロントパイプ5の重量を
支持し得る機械的強度を確保するために、比較的大きな
肉厚に形成されている。この実施例では、外管9の肉厚
が「1.5mm」程度に設定されている。一方、内管1
0は、異なる管材14,15の間にベローズ16を溶接
17で接合することにより形成されている。内管10
は、それ自身の熱容量を小さくするために、比較的小さ
な肉厚をもって形成されている。この実施例では、内管
10の肉厚が「0.6mm」程度に設定されている。内
管10の途中に設けられたベローズ16は、外管9と内
管10との間で、両者9,10の温度差に起因する熱膨
張差を吸収するために設けられたものである。この実施
例において、ベローズ16は「0.6〜0.8mm」程
度の肉厚に設定されている。又、ベローズ16は、外方
へ凸となる3個の膨出山18を備えている。
【0011】上記のように構成された外管9と内管10
との間の空間には、固形の断熱材19が介在され、これ
によって排気マニホルド2が三層構造をなしている。こ
の実施例では、断熱材19にセラミック繊維やガラス繊
維等の無機繊維が用いられている。又、その断熱材19
を外管9と内管10との間へ組み付け易くするために、
無機繊維にはラティックス系の有機バインダが含浸され
ており、これによって断熱材19が所要の形状に形成さ
れている。
【0012】尚、外管9の開口端部9aは縮径されてお
り、その開口端部9aに内管10の開口端部10aが嵌
め合わされている。そして、それら開口端部9a,10
aが、フランジ6に対して溶接20で固定されている。
又、ここでは排気マニホルド2の一部分を説明したが、
排気マニホルド2の全体構成については、その集合部3
も含めて、基本的には外管9、断熱材19及び内管10
により三層構造に形成されているものとする。
【0013】次に、ベローズ16の構成について説明す
る。図1は図4におけるベローズ16の部分を拡大して
示す断面図であり、図2はそのベローズ16の一つの膨
出山18を拡大して示す断面図である。ベローズ16は
内層21と外層22とにより二重構造をなしている。こ
の実施例では、内層21及び外層22の肉厚が、それぞ
れ「0.3〜0.4mm」程度に設定されている。又、
内層21と外層22との間は完全に密着しておらず、両
者21,22の間にはある程度の隙間Gが形成されてい
る。ベローズ16の一つの膨出山18における内層21
には、第1の開孔23が設けられている。更に、その膨
出山18における外層22には、第1の開孔23とは重
ならない位置、即ち第1の開孔23から膨出山18の外
周に沿って「180°」だけ移動した反対側の位置に、
第2の開孔24が設けられている。即ち、この実施例で
は、ベローズ16に対して第1及び第2の開孔23,2
4が一対だけ設けられている。又、この実施例では、第
1及び第2の開孔23,24の直径が、「2.0mm」
程度に設定されている。
【0014】次に、上記のように構成した排気管アッセ
ンブリ1をエンジンに装着して使用したときの作用を説
明する。今、エンジンが作動して、その排気ガスが排気
マニホルド2に流入すると、排気ガスは内管10の内部
を通って排気マニホルド2の集合部3に至り、触媒コン
バータ4及び排気フロントパイプ5へと流れる。ここ
で、排気マニホルド2では、内管10が小熱容量となっ
ており、かつ内管10の周囲が断熱材19によって包ま
れている。そのため、内管10は排気ガスの熱によって
速やかに暖められ、同内管10を流れる排気ガスの保温
性が確保される。
【0015】従って、この排気マニホルド2によれば、
エンジンの暖機時に、比較的高温の排気ガスを触媒コン
バータ4へ直ちに送ることができ、同コンバータ4での
三元触媒の活性化を促進させることができる。
【0016】又、内管10の一部がベローズ16により
構成されていることから、内管10と外管9との間に熱
膨張差が発生した場合には、その熱膨張差をベローズ1
6の変形によって吸収させることができる。
【0017】ところで、排気マニホルド2の内管10を
通過する高温の排気ガスによって断熱材19が加熱され
ると、その断熱材19の中に含浸された有機バインダが
燃焼して高圧の燃焼ガスが発生することがある。しか
し、その場合には、その高圧の燃焼ガスが、ベローズ1
6の第2の開孔24から内層21と外層22との隙間G
に侵入し、その隙間Gを通って第1の開孔23からベロ
ーズ16の内側へと導出されることになる。つまり、内
管10と外管9との間で発生した高圧ガスを内管10の
内部へ抜くことができるのである。そのため、内管10
と外管9との間の圧力の上昇が押さえられ、内管10と
外管9との間の圧力が過大になることを未然に防止する
ことができる。又、内管10と外管9との間の圧力上昇
が抑えられることから、断熱材19はもとより、比較的
剛性の低いベローズ16や内管10についても、それら
の変形や破損を未然に防止することができ、延いては排
気マニホルド2としての耐久性の向上を図ることができ
る。
【0018】一方、排気マニホルド2の内管10を排気
ガスが通過する際の圧力(背圧)はそれほど高くない。
又、第1の開孔23と第2の開孔24とが互いに重なら
ない位置に設けられていることから、第1の開孔23と
第2の開孔24との間がラビリンスのように機能するこ
とになり、第1の開孔23から第2の開孔24に至る通
路抵抗も大きくなる。そのため、内管10を通過する排
気ガスが、第1の開孔23から、隙間G及び第2の開孔
24を通ってベローズ16の外側、即ち断熱材19の側
へ漏れ出ることはない。その逆に、第2の開孔24か
ら、内層21と外層22との隙間G及び第1の開孔23
を通って、断熱材19がベローズ16の内側へと漏れ出
ることもない。
【0019】併せて、この実施例では、ベローズ16を
二重構造としたので、その耐久性を向上させ、そのビビ
リの防止を図ることができるのは既に周知のことであ
る。 (第2実施例)次に、この発明における内燃機関の排気
管を具体化した第2実施例を図5〜図10に基づいて詳
細に説明する。
【0020】図10は内燃機関としての横置きV型エン
ジンに対し、その排気系で使用されるフロントパイプ3
1の全体を示す斜視図である。このフロントパイプ31
は、上流側の一対の導管32,33と、両導管32,3
3に接続された合流管34と、その合流管34の出口に
接続された下流側の導管35とにより構成されている。
上流側の各導管32,33の入口側には、フランジ3
6,37がそれぞれ設けられている。これらのフランジ
36,37はV型エンジンの各バンクに対応する図示し
ない排気マニホルドに接続されるものである。又、上流
側の一方の導管32の途中には、導管32それ自体の熱
膨張を吸収するための熱膨張吸収部38が設けられてい
る。更に、下流側の導管35は図示しない触媒コンバー
タに接続されている。そして、V型エンジンの各バンク
から排出される排気ガスは、各排気マニホルドから各導
管32,33に流れ込み、合流管34で合流してから導
管35を通じて触媒コンバータへ流れる。
【0021】次に、フロントパイプ31の構造について
説明する。図5は熱膨張吸収部38を中心とする導管3
2の一部を示す断面図である。この図からも明らかなよ
うに、導管32は外管39と内管40とを備えている。
外管39は、導管32それ自体やその他の導管33,3
5及び合流管34の重量を支持し得る機械的強度を確保
するために、比較的大きな肉厚に形成されている。この
実施例では、外管39の肉厚が「1.2mm」程度に設
定されている。一方、内管40は、その途中にベローズ
41が溶接42で接合されて構成されている。内管40
はそれ自身の熱容量を小さくするために、比較的小さな
肉厚をもって形成されている。この実施例では、内管4
0が二重構造をなしており、その肉厚が「0.8mm」
程度に設定されている。そして、ベローズ41は、外管
39と内管40との間で、両者39,40の温度差に起
因する熱膨張差を吸収するようになっている。この実施
例において、ベローズ41は二重構造をなしており、
「0.6〜0.8mm」程度の肉厚に設定されている。
又、ベローズ41は、外方へ凸となる5個の膨出山43
を備えている。
【0022】上記のように構成された外管39と内管4
0及びベローズ41との間の空間には、固形の断熱材4
4が介在され、これによって導管32が三層構造をなし
ている。この実施例では、断熱材44にセラミック繊維
が用いられている。又、その断熱材44を外管39と内
管40との間へ組み付け易くするために、セラミック繊
維にはラティックス系の有機バインダが含浸されてい
る。これにより、断熱材44が所要の形状に形成されて
いる。
【0023】図7は導管32の上流側端部を示す断面図
であり、図8は同じ導管32の下流側端部を示す断面図
である。これらの図からも明らかなように、外管39の
上流側及び下流側の開口端部39a、39bはそれぞれ
縮径されており、それら各開口端部39a,39bに対
し、内管40の各開口端部40a,40bが嵌め合わさ
れている。そして、対応する開口端部39a,39bと
開口端部40a,40bとは、図示しない溶接によって
互いに接合されている。又、外管39の上流側の開口端
部39aの外周には、フランジ36が取り付けられてい
る。又、外管39の下流側の開口端部39bには、リン
グ45が取り付けられている。
【0024】尚、ここでは、フロントパイプ31の構造
に関し、その一つの導管32について説明したが、フロ
ントパイプ31を構成するその他の導管33,35及び
合流管34についても、基本的には外管、断熱材及び内
管により三層構造に形成されているものとする。
【0025】次に、ベローズ41の構成について説明す
る。図5にはベローズ41の全体を示し、図6にベロー
ズ41の一つの膨出山43を拡大して示している。ベロ
ーズ41は内層46と外層47とにより二重構造に構成
されている。この実施例では、内層46及び外層47の
肉厚が、それぞれ「0.4mm」程度に設定されてい
る。又、内層46と外層47との間は完全に密着してお
らず、両者46,47の間にはある程度の隙間Gが形成
されている。ベローズ41の一つの膨出山43における
内層46には、第1の開孔48が設けられている。更
に、その膨出山43における外層47には、第1の開孔
48とは重ならない位置、即ち第1の開孔48から膨出
山43の外周に沿って「180°」だけ移動した反対側
の位置に、第2の開孔49が設けられている。即ち、こ
の実施例では、ベローズ41に対して第1及び第2の開
孔48,49が一対だけ設けられている。そして、この
実施例では、第1及び第2の開孔48,49の直径が、
「2.0mm」程度に設定されている。
【0026】又、この実施例では、二重構造をなす内管
40それ自体にも上記と同様な構成が備えられている。
図9には導管32の上流側端及び下流側端の付近におけ
る内管40の一部を拡大して示している。図7〜9から
も明らかなように、内管40は内層50と外層51とに
より構成されている。内層50と外層51との間は完全
に密着しておらず、両者50,51の間にはある程度の
隙間Gが形成されている。そして、内層50には開孔5
2が設けられている。又、外層51には、上記の開孔5
2とは重ならない位置に、別の開孔53が設けられてい
る。即ち、この実施例では、内管40の上流側端及び下
流側端に対し、一対の開孔52,53がそれぞれ設けら
れている。
【0027】次に、上記のように構成したフロントパイ
プ31をエンジンに装着して使用したときの作用を説明
する。今、エンジンが作動して、その排気ガスが排気マ
ニホルドを通じてフロントパイプ31に流入すると、そ
の排気ガスは上流側の各導管32,33を通って合流管
34に至り、その出口から導管35へと流れる。ここ
で、例えば、導管32では、その内管40が小熱容量と
なっており、かつ内管40の周囲が断熱材44により包
まれている。そのため、内管40は排気ガスの熱によっ
て速やかに暖められ、同内管40を流れる排気ガスの保
温性が確保される。他の導管33,35及び合流管34
においても同様の作用が得られる。
【0028】従って、このフロントパイプ31によれ
ば、エンジンの暖機時に、比較的高温の排気ガスを触媒
コンバータへ送ることができ、その触媒コンバータでの
触媒活性化を促進させることができる。
【0029】又、導管32において、その熱膨張吸収部
38の内管40の一部がベローズ41となっている。そ
のため、内管40と外管39との間に熱膨張差が発生し
た場合に、その熱膨張差をベローズ41の変形によって
吸収させることができる。
【0030】ところで、導管32の内管40を通過する
高温の排気ガスにより断熱材44が加熱されると、その
断熱材44の中に含浸された有機バインダが燃焼して高
圧の燃焼ガスが発生することがある。しかし、その場合
には、その高圧の燃焼ガスが、ベローズ41の第2の開
孔49から内層46と外層47との隙間Gに侵入し、そ
の隙間Gを通って第1の開孔48からベローズ41の内
側へと導出されることになる。つまり、内管40と外管
39との間で発生した高圧ガスを内管40の内部へ抜く
ことができるのである。そのため、内管40と外管39
との間の圧力の上昇が押さえられ、内管40と外管39
との間の圧力が過大になることを未然に防止することが
できる。又、内管40と外管39との間の圧力上昇が抑
えられることから、断熱材44はもとより、比較的剛性
の低いベローズ41や内管40についても、それらの変
形や破損を未然に防止することができ、延いてはフロン
トパイプ31の耐久性の向上を図ることができる。
【0031】一方、導管32の内管40を排気ガスが通
過する際の圧力(背圧)はそれほど高くない。又、第1
の開孔48と第2の開孔49とが互いに重ならない位置
に設けられていることから、第1の開孔48と第2の開
孔49との間がラビリンスのように機能することにな
り、第1の開孔48から第2の開孔49に至る通路抵抗
も大きくなる。そのため、内管40を通過する排気ガス
が、第1の開孔48から、隙間G及び第2の開孔49を
通ってベローズ41の外側、即ち断熱材44の側へ漏れ
出ることはない。その逆に、第2の開孔49から、内層
46と外層47との隙間G及び第1の開孔48を通っ
て、断熱材44がベローズ41の内側へと漏れ出ること
もない。
【0032】上記と同様な作用効果は、導管32の上流
側端部及び下流側端部における内管40でも得られる。
即ち、内管40に形成された一対の開孔52,53が、
上記の第1の開孔48及び第2の開孔49と同様に機能
する。従って、内管40と外管39との間の圧力の上昇
が押さえられ、内管40と外管39との間の圧力が過大
になることを未然に防止することができる。その結果と
して、断熱材44や比較的剛性の低い内管40の変形や
破損を未然に防止することができ、その意味からもフロ
ントパイプ31の耐久性の向上を図ることができる。
又、内管40の内側を通過する排気ガスが、両開孔5
2,53を通じて内管40の外側へ漏れ出ることもな
く、断熱材44が両開孔53,52を通じて内管40の
内側へと漏れ出ることもない。
【0033】併せて、この実施例では、内管40及びベ
ローズ41を二重構造としたので、それらの耐久性を向
上させて、そのビビリの防止を図ることもできる。尚、
この発明は前記各実施例に限定されるものではなく、発
明の趣旨を逸脱しない範囲で構成の一部を適宜に変更し
て次のように実施することもできる。
【0034】(1)前記第1実施例では、内管10の一
部をベローズ16により構成したが、内管の全部をベロ
ーズにより構成してもよい。 (2)前記各実施例では、内管10,40の一部をなす
ベローズ16,41において、外方へ凸となる一つの膨
出山18,43に第1の開孔23,48及び第2の開孔
24,49をそれぞれ設けたが、ベローズの内方へ凸と
なる膨出山に第1の開孔及び第2の開孔を設けてもよ
い。
【0035】(3)前記各実施例では、ベローズ16,
41の一つの膨出山18,43に対して第1の開孔2
3,48及び第2の開孔24,49を一対だけ設けた
が、これら第1の開孔及び第2の開孔の数は適宜に変更
してもよい。これら第1の開孔及び第2の開孔の数やそ
の大きさは、断熱材に含浸される有機バインダの量や、
断熱材の密度等に合わせて適宜に変更すればよい。
【0036】
【発明の効果】以上詳述したように、この発明によれ
ば、内管と外管との間に断熱材を配設してなる排気管に
おいて、内管の二重構造の部分の内層及び外層に互いに
重ならない位置に開孔を設けている。従って、断熱材等
から高圧のガスが発生した場合には、その高圧ガスが外
層の開孔から外層と内層との間へ侵入し、更に内層の開
孔を通って内管の内側へと導出され、内管と外管との間
の圧力の上昇が押さえられる。その結果、内管と外管と
の間の圧力が過大になることを未然に防止することがで
き、内管や断熱材の変形或いは破損を未然に防止するこ
とができ、延いては排気管の耐久性向上を図ることがで
きるという優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化した第1実施例において、排
気マニホルドの一部分を示す断面図である。
【図2】第1実施例において、ベローズの一つの膨出山
の部分を拡大して示す断面図である。
【図3】第1実施例において、V型6気筒エンジンの片
側バンクに対して装着される排気管アッセンブリを示す
斜視図である。
【図4】第1実施例において、排気マニホルドの一部を
破断して示す図である。
【図5】この発明を具体化した第2実施例において、熱
膨張吸収部を中心とする導管の一部を示す断面図であ
る。
【図6】第2実施例において、ベローズの一つの膨出山
の部分を拡大して示す断面図である。
【図7】第2実施例において、導管の上流側端部を示す
断面図である。
【図8】第2実施例において、導管の下流側端部を示す
断面図である。
【図9】第2実施例において、導管の上流側端部及び下
流側端部の付近における内管の一部を拡大して示す断面
図である。
【図10】第2実施例において、V型エンジンの排気系
で使用されるフロントパイプの全体を示す斜視図であ
る。
【図11】従来技術における排気管の一部を破断して示
す図である。
【符号の説明】
2…排気マニホルド、9…外管、10…内管、16…ベ
ローズ、19…断熱材、21…内層、22…外層、23
…第1の開孔、24…第2の開孔、31…フロントパイ
プ、39…外管、40…内管、41…ベローズ、44…
断熱材、46…内層、47…外層、48…第1の開孔、
49…第2の開孔、50…内層、51…外層、52,5
3…開孔。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内燃機関の排気系に用いられ、内管と外
    管との間に断熱材を配設してなる排気管において、 前記内管の少なくとも一部を内層と外層とにより二重構
    造とし、前記内層及び前記外層には、それぞれ互いに重
    ならない位置に開孔を設けたことを特徴とする内燃機関
    の排気管。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6523343B2 (en) * 2000-11-01 2003-02-25 Daimlerchrysler Ag Air gap insulated exhaust manifold assembly for an internal combustion engine and a method of making same
JP2012047176A (ja) * 2010-08-25 2012-03-08 Man Diesel & Turbo Se 内燃機関のための排気導管
DE102012200396A1 (de) * 2012-01-12 2013-07-18 Witzenmann Gmbh Thermisch isoliertes flexibles Leitungselement
KR101319817B1 (ko) * 2005-10-10 2013-10-17 제이 에버스파에허 게엠베하 운트 코 카게 배기 가스 시스템의 구성

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