JPH06136842A - 外壁の水切り材、これを用いた防水構造及び防水施工方法 - Google Patents

外壁の水切り材、これを用いた防水構造及び防水施工方法

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JPH06136842A
JPH06136842A JP28588192A JP28588192A JPH06136842A JP H06136842 A JPH06136842 A JP H06136842A JP 28588192 A JP28588192 A JP 28588192A JP 28588192 A JP28588192 A JP 28588192A JP H06136842 A JPH06136842 A JP H06136842A
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JP
Japan
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draining
joint gap
wall
draining material
waterproof
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JP28588192A
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English (en)
Inventor
Masanori Morita
賢範 森田
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Sekisui Chemical Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 防水施工(補修)を簡易迅速に行うことがで
きるようにすると共に、激しい風雨に対しても優れた防
水性能を発揮できるようにする。 【構成】 建物外壁を構成する壁パネル間の目地部隙間
1aに取り付けられ、雨水の進入を防水するための縦長
の水切り材6であって、強制的な折曲状態を解くと、経
時的に元の伸張状態に戻って行く性質を有するポリプロ
ピレンフィルム等の形状復元性部材からなると共に、該
形状復元性部材の幅方向両側端部6b,6bを合わせて
仮着フィルム10を介して連結拘束することにより、幅
方向中央部6aに施された縦方向に沿う折曲癖付けが維
持されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、建物外壁を構成する
壁パネル間の目地部隙間に雨水が進入することを防止す
るための水切り材、並びにこれを用いた防水構造及び防
水施工方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の防水施工をする際には、
壁パネル間の目地部隙間にガスケットを挿入して装着す
ることが広く行われている。このようにガスケットが多
く採用されるのは、セメントモルタル等を塗り込むより
は、施工が簡単であり、施工後、乾燥してひび割れ等が
生じることもないからである。
【0003】ところで、壁パネルの木口面(側端面)
は、見え隠れの部分ということもあって不陸であること
が多く、加えて、壁面塗装時の塗液の飛沫が上記木口面
に付着固化するので、木口面は決して滑らかな表面とは
言い難い。このため、目地部隙間にガスケットを挿入装
着しても、ガスケットと壁パネルの木口面との間に隙間
が生じ、雨水の侵入を防止するには未だ不充分であっ
た。
【0004】この状態を改善するものとして、特開平3
−260240号公報に記載があるように、外壁の目地
部隙間にファスナー付きの防水シートとガスケットとを
装着する二重防水構造が提案されている。
【0005】上記公報記載の防水構造の施工をするに
は、予め工場において、防水シートの一側縁部に、噛合
片がゴムで被覆されているファスナーを取り付けた後、
この防水シートの他の側縁部を壁パネルを構成する屋外
側の面材と最外縁の縦枠との間に介挿させて接着するこ
とにより、ファスナーの付いた防水シートを各壁パネル
の木口面に取り付ける。次に、建築現場において、壁パ
ネルを2枚合わせて目地部隙間を形成した後、 ま
ず、互いに対をなす2枚の防水シートを目地隙間から引
き出して、 ファスナーで両者を接合して目地部隙間
をシールする。次いで、 接合によって一体化された
防水シートを再び目地部隙間へ挿入し、この後、 ガ
スケットを屋外側から挿入して装着する。
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
報記載の防水構造の施工にあっては、狭小な目地部隙間
から2枚の防水シートを引き出す作業や、接合された防
水シートを目地部隙間に戻す作業は煩雑であり、加え
て、ファスナーによる接合の際には、途中、噛み合いに
くい箇所も存在するため、多大の作業時間と労力とを要
することが指摘されている。
【0006】また、強風を伴う雨の場合、上記公報記載
の防水シートは風圧を受けて膨らみ、このため、ファス
ナーによる接合部分が緩んで雨水が進入する畏れがあ
る。また、上記公報記載の防水シートは、上記したよう
に、壁パネルの屋外側の面材と最外縁の縦枠との間に介
挿された状態で、壁パネル木口面に取付固定されるよう
になっているため、防水シートの取り替えの必要が生じ
た際には、屋外側の面材を一旦取り外さねばならず、こ
のため、防水補修施工が大変大がかりなものとなってい
た。
【0007】また、屋外側の面材が木口面にまで屈曲延
設されている構造の壁パネルには、上記公報記載の防水
シートを介挿接着するに適当な部位がないので、この種
の壁パネルに上記防水シートを適用することは大変困難
である。
【0008】この発明は、上述の事情に鑑みてなされた
もので、防水施工(補修)を簡易迅速に行うことができ
ると共に、激しい風雨に対しても優れた防水性能を発揮
することができる外壁の防水構造及び防水施工方並びに
これらに用いられる水切り材を提供することを目的とし
ている。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1記載の水切り材は、建物外壁を構成する壁
パネル間の目地部隙間に取り付けられ、雨水の進入を防
止するための縦長の水切り材であって、強制的な折曲状
態を解くと、経時的に元の伸張状態に戻って行く性質を
有する形状復元性部材からなると共に、該形状復元性部
材を折曲状態でその幅方向両側端部を合わせて仮着フィ
ルムにて連結拘束したことを特徴としている。
【0010】また、請求項2記載の外壁の防水構造は、
上記水切り材の折曲状態の幅方向中央部が上記目地部隙
間に深く挿入され、上記仮着フィルムは剥離され、上記
水切り材の幅方向両側部が上記目地部隙間を形成する2
枚の壁パネルの各側縁部に粘着部材を介して粘着固定さ
れていることを特徴としている。
【0011】さらにまた、請求項3記載の外壁の防水施
工方法は、壁パネルの側縁部に、表面が離型部材によっ
て被覆されている上記粘着部材を縦方向に沿って貼着し
た後、2枚の上記壁パネルを合わせて上記目地部隙間を
形成する第1の工程と、上記水切り材を上記仮着フィル
ムが付いた状態のまま、上記目地部隙間に挿入する第2
の工程と、上記仮着フィルムを上記水切り材から剥離す
る第3の工程と、上記離型部材を上記粘着部材から剥離
すると共に、上記水切り材の幅方向両側部を上記粘着部
材に粘着固定する第4の工程とからなることを特徴とし
ている。
【0012】
【作用】上記構成において、水切り材を目地部隙間へ挿
入する際には、水切り材は仮着フィルムの助けを借りて
狭幅尖鋭となっているので、狭小な目地部隙間内でも容
易に挿入することができる。仮着フィルムを取り去った
後、水切り材を壁パネルの側縁部に粘着固定する際に
は、水切り材は、その経時的復元性により、広幅広角と
なっているので、迅速容易確実に固定することができ
る。
【0013】
【実施例】以下、図面を参照してこの発明の実施例につ
いて説明する。図1はこの発明の一実施例である外壁の
防水構造を示す水平断面図、図2は同斜視図である。
【0014】これらの図において、符号1は、目地部を
示し、この目地部1は複数の壁パネルを順次合わせて住
宅等の建物の外壁を構築する際に、隣合う2枚の壁パネ
ルの間に形成される。なお、この例の壁パネルは、上枠
と下枠と縦枠とによって組み立てられた壁枠組の内外両
面に石膏ボードや木片セメント板等の面材を取り付ける
ことによって耐力壁として構成されている。
【0015】上記目地部1において、1aは目地部隙
間、2,2は目地部隙間1aを隔てて向かい合う2枚の
壁パネルの最外縁の縦枠、3,3は上記壁枠組の外面に
釘打ち固定されている屋外側の面材(厚み12mm)、
4,4は壁枠組の内面に釘打ち固定されている屋内側の
面材である。上記屋外側の面材3,3の表面には、美観
及び耐久性等の目的のために塗膜3a,3aが形成され
ている。また、屋外側の面材3,3と屋内側の面材4,
4との間には、屋外への放熱を防止するために断熱材
5,5が充填されている。
【0016】符号6は、目地部隙間1aの防水シールす
るためのこの例の水切り材であって、この水切り材6
は、厚さ略0.3mmの帯状のポリプロピレンフィルム
を長手方向に沿って折曲癖付けすることにより得られ、
断面概略V字状のV型シール部6aと、互いに向かい合
うV型シール部6aの各側縁端に沿ってそれぞれ外方に
折曲連設される翼部6b,6bとからなっている。
【0017】上記水切り材6は、翼部6b,6bが塗膜
3a,3aに当接された状態で、V型シール部6aが目
地部隙間1a内に挿入されている。V型シール部6a
は、その両側縁部が、ブチルゴム7,7を介して、屋外
側の面材3,3の各木口面に長さ方向に亘って一様に粘
着されることにより固定されていて、このようにして、
目地部隙間1aを閉塞して防水することがなされてい
る。
【0018】なお、この例において、水切り材6の材質
としてポリプロピレンフィルムを用いることとしたの
は、ポリプロピレンフィルムは、耐候性、ヒンジ性に優
れる他、経時的復原性に特に優れ、このため、V溝状に
折曲癖付けしてV型シール部6aを形成しても、癖を取
り除く力(V溝開口を広げる力)が働き、この力がブチ
ルゴム7,7を常に押圧するので、確実に防水を達成で
きるからである。ここで、ヒンジ性とは、折り曲げを繰
り返しても折れない性質をいい、経時的復元性とは、大
きな経時的復原力が働くために、強制的な折曲状態を解
くと、経時的に元の伸張状態に戻って行く性質をいう。
【0019】上記ブチルゴム7,7は、粘着性を有し、
かつ、水と反応しないので両面粘着材として防水構造に
適用され、屋外側の面材3,3の各木口面に長さ方向に
亘って一様に粘着されて取り付けられている。
【0020】水切り材6の外側には、さらにガスケット
8が被せられ、2重に防水処理することがなされてい
る。上記ガスケット8は、EPDM(エチレン−プロピ
レン−ジエン−ターポリマ)等の耐候性の良いゴム成形
材料を押し出し成形して得られ、長尺状の見切部8a
と、見切部8aの長手方向中央線に沿って裏面から垂直
に突出する状態で設けられた挿入部8bと、この挿入部
8bの長手方向に沿ってその両側面から外方にそれぞれ
複数段突出する状態で設けられた枝型シール部8c,8
c,…とからなっている。 上記見切部8aには、目地
部隙間1aを隠して目地部を美麗に見せるために広幅の
化粧面が設けられている。上記挿入部8bは、屋外側か
ら目地部隙間1a(V型シール部6aのV溝内)内に挿
入されている。また、上記枝型シール部8c,8c,…
は、先端部が屋外側に向けて屈曲された状態で、挿入部
8bに伴って目地部隙間1a(V型シール部6aのV溝
内)内に挿入されていて、先端部に働く弾力により、水
切り材6及びブチルゴム7,7を壁パネル(屋外側の面
材3,3)の木口面の側に押圧して、粘着接合部におけ
る防水を完全確実にしている。
【0021】次に、図3乃至図5を参照して、この例の
防水構造の施工手順について説明する。前提として、ブ
チルゴム7は、工場にて壁パネルが生産される際に、壁
パネル(屋外側の面材3)の木口面に粘着固定される。
このとき、ブチルゴム7の表面(粘着面)には、壁パネ
ルが建築現場において設置されるまでの間のブチルゴム
7を保護するために、離型紙9が貼着される。ここで、
離型紙9は、クラフト紙をシリコン処理(離型処理)し
たもので、円滑な表面を有している。
【0022】一方、水切り材6は、壁パネルとは分離し
て工場にて作られる。水切り材6は、帯状のポリプロピ
レンフィルムを長手方向中央線に沿って概略V溝状に折
曲癖付けすると共に、横幅方向両端部をそれぞれ外方に
折曲癖付けすることにより、V型シール部6aと、翼部
6b,6bとを有する形状に形成される。なお、形成さ
れた水切り材6を放置しておけば、ポリプロピレンフィ
ルムの経時的復元性により、癖を除去する力が働き、形
状が崩れ、元の伸張状態に戻ってしまうので、図3に示
すように、仮着フィルム(粘着フィルム)10の助けを
借りて翼部6b,6b同士を連結することし、これによ
り水切り材6の形崩れを防止するようにしている。
【0023】(1)水切り材6の挿入作業(図3) 建築現場において、この例による外壁の防水施工をする
には、上記構成の壁パネルを2枚合わせて目地部1(間
隙約20mm)を形成した後、図3に示すように、水切
り材6のV型シール部6aを目地部隙間1aにA矢視方
向から挿入する。挿入は、仮着フィルム10によって拘
束された状態の翼部6b,6bが屋外側の面材3,3の
表面(塗膜3a,3a)付近に到達するまで行う。この
とき、隙間1aの両側は粘着性のあるブチルゴム7,7
ではなく、円滑表面の離型紙9,9なので、狭小な隙間
1aでも水切り材6の挿入は円滑に行われる。なお、翼
部6b,6bを仮着フィルム10によって拘束したま
ま、V型シール部6aを目地部隙間1aに挿入すること
としたのは、V型シール部6aの尖鋭屈曲状態を保持す
ることにより、隙間1a内への挿入作業を容易とするた
めである。
【0024】(2)仮着フィルム10の剥離作業及び位
置決め作業(図4) 上記挿入作業が完結すると、水切り材6の翼部6b,6
bから仮着フィルム10を剥離する(図4)。こうする
ことにより、拘束力が解かれ、強制的に折り曲げられて
形成されていたV型シール部6aの開口が広がって行
く。開口が充分広がると、V型シール部6aの両側縁部
は離型紙9,9を押圧するようになり、この押圧力によ
ってV型シール部6aは隙間1a内に保持されることに
なる。この状態において、翼部6b,6bを対応する屋
外側の面材3,3(塗膜3a,3a)に押し当てて、水
切り材6の各部位の取付位置の調節を行う。なお、ポリ
プロピレンフィルムは柔軟であり、壁パネル間の寸法の
ばらつき、設置位置のばらつきに追従できるので、位置
合わせが容易である。
【0025】(3)離型紙9,9の剥離作業及び水切り
材の粘着固定作業(図5) 次に、図5に示すように、図中左側の翼部6bをB矢視
方向へ起こして、図中左側のブチルゴム7から離型紙9
を部分的に剥離してブチルゴム7を部分的に露出させ、
その都度、V型シール部6aの左側側縁部をブチルゴム
7に粘着させて固定する。この段階においては、上記し
たように、ポリプロピレンフィルムの経時的復元性によ
りV型シール部6の開口は広幅となっていて、ブチルゴ
ム7を押圧する状態となっているので、粘着固定作業は
容易である。この作業は目地部1の上方から始め、順
次、下方へ進めて行く。このようにして、水切り材6の
図中左側部分の固定作業が完結すると、上記と同様の手
順により、水切り材6の図中右側部分の固定作業を行
う。
【0026】(4)ガスケットの挿入作業(図1) 水切り材6の粘着固定作業が完了すると、ガスケット8
を目地部隙間1a(V型シール部6によって形成される
V溝)内に挿入する。このようにして、図1に示す外壁
の2重防水構造が得られる。
【0027】上記構成によれば、水切り材6を目地部隙
間1aへ挿入する際には、水切り材6は仮着フィルム1
0の助けを借りて狭幅尖鋭となっているので、狭小な目
地部隙間1a内でも容易に挿入することができる。仮着
フィルム10を取り去った後、水切り材6を壁パネル木
口面に粘着固定する際には、水切り材6は、その経時的
復元性により、広幅広角となっているので、迅速容易確
実に固定することができる。それ故、簡易迅速確実に防
水施工することができる。
【0028】また、水切り材6はブチルゴム7を介して
壁パネルの木口面に粘着固定されているので、交換が容
易である。それ故、補修作業が簡易低廉となる。また、
V型シール部6は一体であり、ファスナーによって接合
されたものではないので、激しい風雨に対しても優れた
防水性能を発揮することができる。
【0029】また、壁パネルの木口面が不陸である場合
や、該木口面に塗液の飛沫の残滓が付着している場合で
も、軟質のブチルゴム7が壁パネルの木口面の凸凹を埋
めて密着固定され、加えて、ブチルゴム7は水切り材6
及びガスケット8によって常に押圧されるので、防水性
能が損なわれることはない。
【0030】さらにまた、図6に示すように、屋外側の
面材3bが木口面にまで屈曲延設されている構造の壁パ
ネルに対しても、木口面に回り込んだ面材部分に、ブチ
ルゴム7a,7aを粘着固定すれば良いので、この種の
壁パネルにもこの例の防水構造を適用することができ
る。
【0031】以上、この発明の実施例を図面により詳述
してきたが、具体的な構成はこの実施例に限られるもの
ではなく、この発明の要旨を逸脱しない範囲の設計の変
更等があってもこの発明に含まれる。例えば、ブチルゴ
ム7は、屋外側の面材3,3の木口面に粘着固定される
場合に限らず、最外縁の縦枠2,2にまで延設固定され
ていても良い。
【0032】また、上述の実施例においては、1つの折
曲線によって得られるV型シール部を有する水切り材6
について述べたが、V型シール部に限らない。例えば、
図7に示すように、2つ折曲線によって得られるU型シ
ール部61としても良く、また、図8に示すように、3
つの折曲線によって得られるW型シール部62としても
良い。このようにすれば、折曲線を1つ有する場合に較
べて、2倍3倍の経時的復原力を得ることができるの
で、水切り材とブチルゴム、及びブチルゴムと壁パネル
の木口面との間の密着力が一段と強化され、ひいては防
水性能の向上を図ることができる。
【0033】また、図9に示すように、挿入式のガスケ
ット8に代えて、平坦な化粧板11によって目地部隙間
1aを覆い隠すようにしても良い。上記したように、水
切り材6単独でも、確実に防水できるからである。な
お、図10に示すように、水切り材と略同じ長さで、ポ
ロエチレンやゴム等の発泡部材からなる円筒状の発泡押
圧体12を目地部隙間1a(V型シール部6)内に挿入
するようにすれば、水切り材とブチルゴム、及びブチル
ゴムと壁パネルの木口面との間の密着力の強化を図るこ
とができる。
【0034】また、上述の実施例においては、水切り材
6に翼部6bを設けるようにした場合について述べた
が、適宜、翼部6bを省略しても良い。また、上述の実
施例においては、水切り材をポリプロピレンフィルムを
用いて形成する場合について述べたが、これに限らず、
耐候性、ヒンジ性、経時的復元性に優れる限り、他の合
成樹脂を用いても良く、あるいは天然ゴム、合成ゴム、
金属板でも良い。
【0035】
【発明の効果】以上説明したように、この発明の構成に
よれば、水切り材を目地部隙間へ挿入する際には、水切
り材は仮着フィルムの助けを借りて狭幅尖鋭となってい
るので、狭小な目地部隙間内でも容易に挿入することが
できる。仮着フィルムを取り去った後、水切り材を壁パ
ネルの側縁部に粘着固定する際には、水切り材は、その
経時的復元性により、広幅広角となっているので、迅速
容易確実に粘着固定することができる。それ故、簡易迅
速確実に防水施工することができる。
【0036】また、水切り材はブチルゴム等の粘着部材
を介して壁パネルの側縁部に粘着固定されているので、
交換が容易である。それ故、補修作業が簡易低廉とな
る。また、水切り材は一体でありファスナーによる接合
体ではないので、激しい風雨に対しても優れた防水性能
を発揮することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である外壁の防水構造を示
す水平断面図である。
【図2】同防水構造を示す斜視図である。
【図3】同防水構造の施工手順を説明するための図であ
る。
【図4】同防水構造の施工手順を説明するための図であ
る。
【図5】同防水構造の施工手順を説明するための図であ
る。
【図6】同実施例の変形例である外壁の防水構造を示す
水平断面図である。
【図7】同実施例の変形例である外壁の防水構造を示す
水平断面図である。
【図8】同実施例の変形例である外壁の防水構造を示す
水平断面図である。
【図9】同実施例の変形例である外壁の防水構造を示す
水平断面図である。
【図10】同実施例の変形例である外壁の防水構造を示
す水平断面図である。
【符号の説明】
1 目地部 1a 目地部隙間 6,61,62 水切り材 6b 翼部 7 ブチルゴム(粘着部材) 9 離型紙(離型部材) 10 仮着フィルム

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 建物外壁を構成する壁パネル間の目地部
    隙間に取り付けられ、雨水の進入を防止するための縦長
    の水切り材であって、強制的な折曲状態を解くと、経時
    的に元の伸張状態に戻って行く性質を有する形状復元性
    部材からなると共に、該形状復元性部材を折曲状態でそ
    の幅方向両側端部を合わせて仮着フィルムにて連結拘束
    したことを特徴とする水切り材。
  2. 【請求項2】 前記水切り材の折曲状態の幅方向中央部
    が前記目地部隙間に深く挿入され、前記仮着フィルムは
    剥離され、前記水切り材の幅方向両側部が前記目地部隙
    間を形成する2枚の壁パネルの各側縁部に粘着部材を介
    して粘着固定されていることを特徴とする外壁の防水構
    造。
  3. 【請求項3】 壁パネルの側縁部に、表面が離型部材に
    よって被覆されている前記粘着部材を縦方向に沿って貼
    着した後、2枚の前記壁パネルを合わせて前記目地部隙
    間を形成する第1の工程と、前記水切り材を前記仮着フ
    ィルムが付いた状態のまま、前記目地部隙間に挿入する
    第2の工程と、前記仮着フィルムを前記水切り材から剥
    離する第3の工程と、前記離型部材を前記粘着部材から
    剥離すると共に、前記水切り材の幅方向両側部を前記粘
    着部材に粘着固定する第4の工程とからなることを特徴
    とする外壁の防水施工方法。
JP28588192A 1992-10-23 1992-10-23 外壁の水切り材、これを用いた防水構造及び防水施工方法 Pending JPH06136842A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU662791B2 (en) * 1991-12-27 1995-09-14 Nintendo Co., Ltd. Data processing system

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
AU662791B2 (en) * 1991-12-27 1995-09-14 Nintendo Co., Ltd. Data processing system

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