JPH0613667U - 洗面装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 不使用時に洗面器の出張を小さくする。 【構成】 壁面に取付ける基体１と、この基体の前面に
末端側を回動自在に取付けた洗面器７と、この洗面器を
水平の位置と上方垂直の位置とで停止するよう設けたス
トッパ装置とから成り、不使用時に洗面器を起こして垂
直な姿勢で停止する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、洗面装置に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来の洗面装置は、壁面に洗面器を固定したものと、天板に洗面器を取付けた ものとがある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記のような壁面に洗面器を固定した形成によると、壁面から洗面器が大きく 突出するので、邪魔になったり、浴室の洗い場が狭くなると共に、使用場所も浴 室や化粧室などに限定される。

【０００４】 また、天板に洗面器を取付けた形式によると、化粧品などの小物収納物や抽斗 や扉の開放により棚に品物を収納する家具調のため、大型になって狭い化粧室な どに置くことができないと共に、高価になる。

【０００５】 そこで、この考案の課題は、所望の場所で自由に使用することができ、また、 不使用時に洗面器の出張を著しく小さくなるようにした洗面装置を提供すること である。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記の課題を解決するために、この考案は、壁面に適宜の手段により取付ける 基体と、この基体の前面に末端側を回動自在に取付けた洗面器と、この洗面器を 水平状態に倒した位置と上方垂直状態に起こした位置とで上記洗面器の回動を止 め、かつ操作により起こした位置で停止している前記洗面器の回動止めを解除す ることができるように設けたストッパ装置と、前記洗面器の排水口に接続した屈 曲自在なホースとから成る洗面装置を採用したものである。

【０００７】

【作用】

浴室の洗い場の壁面や、子供部屋などの壁面などに基体を取付ける。

【０００８】 ホースの端末は、洗い場の場合そのまま、或は屋外の排水路に向け配管したパ イプに接続したり、ホースに接続した継ぎ足しホースの端末を屋外の排水路に落 し込む。

【０００９】 洗髪などにより洗面器を使用する場合は、ストッパ装置による洗面器の起こし た状態の維持を解除し、そして水平の位置迄洗面器を倒す。

【００１０】 水平状態に倒した洗面器は、ストッパ装置により停止して水平状態を維持する 。

【００１１】 使用後の洗面器は、上方垂直の位置迄起こし、ストッパ装置により起こした状 態を維持する。

【００１２】

【実施例】

以下、この考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。

【００１３】 図１及び図２に示すように、１は壁面に取付ける基体である。

【００１４】 上記の基体１は、図示の場合、平面コ字状の接地杆２と、この接地杆２の両側 末端から連なって上方に突出する左右二条の下部側杆３と、上辺杆４と、この上 辺杆４の両端から連なって下方に突出すると共に、両下部側杆３の上部外側にス ライド自在に嵌装した上部側杆５と、この両上部側杆５の下端周壁にねじ込んで 下部側杆３の外周面に先端を押し付けるネジ軸６とで構成し、後述の上部側杆５ に取付けた洗面器７の高さを下部側杆３に対し上部側杆５をスライドさせて調整 することができるようになっている。

【００１５】 また、壁面８に対する基体１の取付けは、図示の場合、上辺杆４の後面と、両 上部側杆５の下部に端を固定（溶接やビス止めなどにより）して架設した板状体 ９の後面に取付けてある吸盤１０を壁面に吸着させるようにしたが、上記以外の 例えば壁面にビス止めする金具により上部側杆を係止（図示省略）する手段を採 用することもある。

【００１６】 さらに、基体１の前面には、洗面器７の末端が回動自在に取付けられ、上記取 付けた洗面器７は、水平状態に倒した位置と、上方垂直状態に起こした位置とで ストッパ装置１１により回動を止め、また操作により起こした位置で停止してい る洗面器７の回動止めを解除することができるようになっている。

【００１７】 上記のストッパ装置１１は、図４から図６に示すように、両上部側杆５から前 方に向け突出する突片１２と、洗面器７の両側面末端部にそれぞれ洗面器７の上 面に上下面が並行するよう固定した横長な突起１３と、突片１２に嵌め込んだ突 起１３の下面とストッパ片１４との当接（図５実線に示す）により洗面器７が水 平な状態で停止し、９０度回転した突起１３の上面とストッパ片１５との当接（ 図５鎖線に示す）により洗面器７が垂直な状態で停止するよう突起１３の９０度 回転を許容する貫窓１６と、起こした洗面器７が自重により降下して突起１３の 端部が嵌り込むよう貫窓１６の縁に設けた切欠き１７とで構成し、切欠き１７と 突起１３との嵌合により起こした際に垂直な状態で停止している洗面器７を水平 な状態に倒す場合、まず洗面器７を持ち上げて切欠き１７から突起１３の端を脱 出させると共に、脱出状態を維持しながら倒れ方向に洗面器７を回動する。

【００１８】 また、洗面器７の排水口１８には、屈曲自在なホース１９が接続され、ホース １９さら排出する水は、配管をへて、或は継ぎ足しホースをへて排出する。

【００１９】 なお、ホース１９は洗面器７を起こした際見苦しくならないよう洗面器７の側 面から引き出してある。

【００２０】 図中２０はビス２１を介し突片１２に固定するカバー、２２は鏡、２３はシャ ワヘッド２４のホルダである。

【００２１】

【効果】

以上のように、この考案に係る洗面装置によれば、基体に対し回動自在に取付 けてある洗面器を水平状態に倒してストッパ装置により停止させ、洗髪や洗顔後 に垂直状態になるよう起こすと共に、ストッパ装置により起こした状態を維持す るので、不使用時の洗面器の出張りが著しく小さくなる。 このため、浴室の洗い場や部屋が狭くなるような不都合を解消する。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の洗面装置の斜視図

【図２】同上の側面図

【図３】横断平面図

【図４】ストッパ装置の分解斜視図

【図５】同拡大側面図

【図６】同一部切欠平面図

【符号の説明】

１ 基体 ２ 接地杆 ３ 下部側杆 ４ 上辺杆 ５ 上部側杆 ６ ネジ軸 ７ 洗面器 ８ 壁面 ９ 板状体 １０ 吸盤 １１ ストッパ装置 １２ 突片 １３ 突起 １４、１５ ストッパ片 １６ 貫窓 １７ 切欠き １８ 排水口 １９ ホース

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 壁面に適宜の手段により取付ける基体
   と、この基体の前面に末端側を回動自在に取付けた洗面
   器と、この洗面器を水平状態に倒した位置と上方垂直状
   態に起こした位置とで上記洗面器の回動を止め、かつ操
   作により起こした位置で停止している前記洗面器の回動
   止めを解除することができるように設けたストッパ装置
   と、前記洗面器の排水口に接続した屈曲自在なホースと
   から成る洗面装置。