JPH0613651A - 半導体発光素子 - Google Patents
半導体発光素子Info
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- JPH0613651A JPH0613651A JP16584492A JP16584492A JPH0613651A JP H0613651 A JPH0613651 A JP H0613651A JP 16584492 A JP16584492 A JP 16584492A JP 16584492 A JP16584492 A JP 16584492A JP H0613651 A JPH0613651 A JP H0613651A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 発光ダイオードや半導体レーザ等の半導体発
光素子に関するもので、特に青色から紫外域の波長まで
発光可能な半導体発光素子を提供する。 【構成】 GaAs基板1上にn型AlS層2とp型A
lS層3を成長させp-n接合をもつ半導体発光素子と
する。
光素子に関するもので、特に青色から紫外域の波長まで
発光可能な半導体発光素子を提供する。 【構成】 GaAs基板1上にn型AlS層2とp型A
lS層3を成長させp-n接合をもつ半導体発光素子と
する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、発光ダイオードや半導
体レーザ等の半導体発光素子において、特に、青色から
紫外域の波長まで発光(発振)可能な半導体発光素子に
関するものである。
体レーザ等の半導体発光素子において、特に、青色から
紫外域の波長まで発光(発振)可能な半導体発光素子に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】有力な発光部品である発光ダイオードに
おいて、AlGaAsを用いた赤色LED、GaPを用
いた緑色LEDが主に表示デバイスとして広く使用され
ている。現在、多色化等の意味から高光度の青色LED
の実現が切望されている状況にあるが、まだ実用レベル
のものは得られていない。一方、半導体レーザの分野で
は、III-V族化合物半導体のAlGaAs/GaAsを
用いた半導体レーザが広く実用化され、光デイスクの信
号ピックアップ用として使用されている。ここで、信号
ピックアップ用の半導体レーザの発振波長を短くすれば
デイスクに記憶可能な情報量を増加させることができ、
光デイスクの情報処理能力を高めることが可能となる。
また、レーザプリンタの分野においてもレーザ発振波長
を短くすれば、感光体の感度を向上させてプリント速度
を増大させることも可能である。このように、情報処理
機器および民生機器の性能向上のためには、半導体レー
ザの発振波長を短くすることが不可欠である。現在まで
のところ、実用化されている最短波長の半導体レーザは
III-V族化合物半導体のAlGaInPを用いた発振波
長域580〜690nmの赤色から黄色にわたるもので
ある。このような状況の中、より短波長の青色半導体発
光素子を得るために、禁制帯幅の大きな材料であるZn
(SSe)について研究が行われているが、主としてp
型伝導制御の困難性のためにまだ実用レベルのものは得
られていない。
おいて、AlGaAsを用いた赤色LED、GaPを用
いた緑色LEDが主に表示デバイスとして広く使用され
ている。現在、多色化等の意味から高光度の青色LED
の実現が切望されている状況にあるが、まだ実用レベル
のものは得られていない。一方、半導体レーザの分野で
は、III-V族化合物半導体のAlGaAs/GaAsを
用いた半導体レーザが広く実用化され、光デイスクの信
号ピックアップ用として使用されている。ここで、信号
ピックアップ用の半導体レーザの発振波長を短くすれば
デイスクに記憶可能な情報量を増加させることができ、
光デイスクの情報処理能力を高めることが可能となる。
また、レーザプリンタの分野においてもレーザ発振波長
を短くすれば、感光体の感度を向上させてプリント速度
を増大させることも可能である。このように、情報処理
機器および民生機器の性能向上のためには、半導体レー
ザの発振波長を短くすることが不可欠である。現在まで
のところ、実用化されている最短波長の半導体レーザは
III-V族化合物半導体のAlGaInPを用いた発振波
長域580〜690nmの赤色から黄色にわたるもので
ある。このような状況の中、より短波長の青色半導体発
光素子を得るために、禁制帯幅の大きな材料であるZn
(SSe)について研究が行われているが、主としてp
型伝導制御の困難性のためにまだ実用レベルのものは得
られていない。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】高輝度の青色LEDの
作製が切望されているが、まだ実用レベルのもは得られ
ていない。また、半導体レーザにおいては、これを光デ
イスク、レーザプリンタ等の情報処理機器に利用する場
合、情報処理能力をより高めるためには、できるだけ半
導体レーザの発振波長を短くする必要がある。しかしな
がら、従来のIII-V族半導体を用いた半導体レーザでは
青色領域までの発振波長を得ることは不可能で、II-VI
族半導体では伝導制御の困難性等の問題のために青色か
ら紫外域にわたる波長域で室温で信頼性のある連続発振
はまだ得られていない。このため、青色から紫外域にわ
たる波長で発振する半導体レーザの実現が強く要望され
ている。本発明はかかる点に鑑み、青色から紫外域の波
長まで発光(発振)可能な半導体発光素子を提供するこ
とを目的とする。
作製が切望されているが、まだ実用レベルのもは得られ
ていない。また、半導体レーザにおいては、これを光デ
イスク、レーザプリンタ等の情報処理機器に利用する場
合、情報処理能力をより高めるためには、できるだけ半
導体レーザの発振波長を短くする必要がある。しかしな
がら、従来のIII-V族半導体を用いた半導体レーザでは
青色領域までの発振波長を得ることは不可能で、II-VI
族半導体では伝導制御の困難性等の問題のために青色か
ら紫外域にわたる波長域で室温で信頼性のある連続発振
はまだ得られていない。このため、青色から紫外域にわ
たる波長で発振する半導体レーザの実現が強く要望され
ている。本発明はかかる点に鑑み、青色から紫外域の波
長まで発光(発振)可能な半導体発光素子を提供するこ
とを目的とする。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、上述の問題点
を解決するために、AlS化合物がワイドギャップの半
導体特性を示し、p型伝導制御およびn型伝導制御が可
能であること、また、Al元素を他のIII族元素で置換
すること、さらにS元素をSeあるいはTe置換するこ
とが可能で、バンドギャップを赤外から紫外まで取り得
ることを見いだし、発光(発振)波長の選択幅を広くと
れることがわかった。これらの置換型化合物においても
p型伝導制御、n型伝導制御のが達成が可能で、これら
のp型化合物、n型化合物を用いたpn接合型半導体発
光素子が可能であることがわかった。
を解決するために、AlS化合物がワイドギャップの半
導体特性を示し、p型伝導制御およびn型伝導制御が可
能であること、また、Al元素を他のIII族元素で置換
すること、さらにS元素をSeあるいはTe置換するこ
とが可能で、バンドギャップを赤外から紫外まで取り得
ることを見いだし、発光(発振)波長の選択幅を広くと
れることがわかった。これらの置換型化合物においても
p型伝導制御、n型伝導制御のが達成が可能で、これら
のp型化合物、n型化合物を用いたpn接合型半導体発
光素子が可能であることがわかった。
【0005】
【作用】AlS化合物半導体のバンドギャップは4.2
eVであり、Al元素をGa、In、Tlで置換した場
合、そのバンドギャップはGaSが3.0eV、InS
が1.8eV、TlSが0.8eVとなる。次に、S元
素をSeもしくはTe置換すると、AlSe化合物半導
体のバンドギャップは3.2eVであり、AlTe化合
物半導体のバンドギャップは2.6eVとなる。AlS
e化合物のAl元素をGa、In、Tlで置換した場
合、そのバンドギャップはGaSeが2.0eV、In
Seが0.8eV、TlSeが0.2eVとなり、ま
た、AlTe化合物のAl元素をGa、In、Tlで置
換した場合、そのバンドギャップはGaTeが1.5e
V、InTeが0.8eV、TlTeが0.2eVとな
る。以上、いずれの化合物半導体もp型伝導制御、n型
伝導制御が可能である。したがって、これらのp型化合
物、n型化合物を用いることにより、pn接合型発光素
子を得ることができる。発光(振)波長は用いる化合物
半導体のバンドギャップに依存し、300〜6200n
mの広範囲が可能であるが、応用面で青色から紫外域の
波長まで発光(振)可能な半導体発光素子が重要である
ことから、本発明は特に、青色から紫外域の波長の発光
素子ということで特徴づけを行っている。上記pn接合
型発光素子によって、発光ダイオードの多色化、光デス
クの情報処理量の増大、レーザプリンタの高速化が可能
となり、情報処理機器、民生機器の大幅な性能向上が達
成される。
eVであり、Al元素をGa、In、Tlで置換した場
合、そのバンドギャップはGaSが3.0eV、InS
が1.8eV、TlSが0.8eVとなる。次に、S元
素をSeもしくはTe置換すると、AlSe化合物半導
体のバンドギャップは3.2eVであり、AlTe化合
物半導体のバンドギャップは2.6eVとなる。AlS
e化合物のAl元素をGa、In、Tlで置換した場
合、そのバンドギャップはGaSeが2.0eV、In
Seが0.8eV、TlSeが0.2eVとなり、ま
た、AlTe化合物のAl元素をGa、In、Tlで置
換した場合、そのバンドギャップはGaTeが1.5e
V、InTeが0.8eV、TlTeが0.2eVとな
る。以上、いずれの化合物半導体もp型伝導制御、n型
伝導制御が可能である。したがって、これらのp型化合
物、n型化合物を用いることにより、pn接合型発光素
子を得ることができる。発光(振)波長は用いる化合物
半導体のバンドギャップに依存し、300〜6200n
mの広範囲が可能であるが、応用面で青色から紫外域の
波長まで発光(振)可能な半導体発光素子が重要である
ことから、本発明は特に、青色から紫外域の波長の発光
素子ということで特徴づけを行っている。上記pn接合
型発光素子によって、発光ダイオードの多色化、光デス
クの情報処理量の増大、レーザプリンタの高速化が可能
となり、情報処理機器、民生機器の大幅な性能向上が達
成される。
【0006】
【実施例】図1は本発明の第1の実施例における半導体
発光素子の構成図である。図1において図中1はn型G
aAs基板であり、基板1上にn型AlS化合物半導体
層2およびp型AlS化合物半導体層3が成長形成され
ている。図中4はp型電極としてのIn−Ga電極であ
り、5はn型電極としてのAu−Ge電極である。n型
層、p型層の禁制帯幅は4.2eVである。当発光ダイ
オードをMBE法で作製した。n型GaAs基板1を4
50℃に加熱し、Al、Sをソース材として各Kセル温
度をAl1100℃、S60℃に設定して、厚み1μm
のn型AlS化合物半導体層2を成長させた。AlS層
のn型化は、AlCl3を用いてKセル温度200℃の
設定で成長中ドーピングを行い、この方法で1019/c
m3ドープ量のn型化薄膜を得た。次に、同一条件のま
まAlCl3ソースのシャッタ−を閉じた状態で、Zn
ドープのp型AlS化合物半導体層3を成長させた。こ
の薄膜では、p型化はZnドープによって達成され、ド
ープ量は1018/cm3である。作製した発光ダイオー
ドに電流を流して電流−電圧特性を評価したところ、順
方向電流40mAで光度100mcdの紫外〜青色発光
ダイオードが得られた。
発光素子の構成図である。図1において図中1はn型G
aAs基板であり、基板1上にn型AlS化合物半導体
層2およびp型AlS化合物半導体層3が成長形成され
ている。図中4はp型電極としてのIn−Ga電極であ
り、5はn型電極としてのAu−Ge電極である。n型
層、p型層の禁制帯幅は4.2eVである。当発光ダイ
オードをMBE法で作製した。n型GaAs基板1を4
50℃に加熱し、Al、Sをソース材として各Kセル温
度をAl1100℃、S60℃に設定して、厚み1μm
のn型AlS化合物半導体層2を成長させた。AlS層
のn型化は、AlCl3を用いてKセル温度200℃の
設定で成長中ドーピングを行い、この方法で1019/c
m3ドープ量のn型化薄膜を得た。次に、同一条件のま
まAlCl3ソースのシャッタ−を閉じた状態で、Zn
ドープのp型AlS化合物半導体層3を成長させた。こ
の薄膜では、p型化はZnドープによって達成され、ド
ープ量は1018/cm3である。作製した発光ダイオー
ドに電流を流して電流−電圧特性を評価したところ、順
方向電流40mAで光度100mcdの紫外〜青色発光
ダイオードが得られた。
【0007】図2は本発明の第2の実施例における半導
体発光素子の構成図である。図2において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型GaS化合物半導
体層6およびp型GaS化合物半導体層7が成長形成さ
れている。図中4はIn−Gap型電極、5はAu−G
en型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅は3.0
eVである。当発光ダイオードは第1の実施例と同様の
方法でMBE法で作製することができる。当発光ダイオ
ードは順方向電流40mAで光度100mcdの発光中
心波長420nmの青色発光ダイオードとなるが、その
動作電流で長期に亘って安定である。
体発光素子の構成図である。図2において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型GaS化合物半導
体層6およびp型GaS化合物半導体層7が成長形成さ
れている。図中4はIn−Gap型電極、5はAu−G
en型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅は3.0
eVである。当発光ダイオードは第1の実施例と同様の
方法でMBE法で作製することができる。当発光ダイオ
ードは順方向電流40mAで光度100mcdの発光中
心波長420nmの青色発光ダイオードとなるが、その
動作電流で長期に亘って安定である。
【0008】図3は本発明の第3の実施例における半導
体発光素子の構成図である。図3において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型AlSe化合物半
導体層8およびp型あlSe化合物半導体層9が成長形
成されている。図中4はIn−Gap型電極、5はAu
−Gen型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅は
3.2eVである。当発光ダイオードは第1の実施例と
同様の方法でMBE法で作製することができる。当発光
ダイオードの発光中心波長は400nmとなる。当実施
例では、AlSe化合物を用いた場合について説明した
が、AlSe化合物において、そのAl元素の一部もし
くは全部をGa、In、Tlの1元素もしくは複数元素
で置換した置換型化合物を用いた場合においても図3の
場合と同様にpn接合型発光ダイオードが作製できる。
その場合の発光波長は用いる化合物半導体のバンドギャ
ップに依存し、赤外から青までの波長をカバーすること
が可能である。
体発光素子の構成図である。図3において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型AlSe化合物半
導体層8およびp型あlSe化合物半導体層9が成長形
成されている。図中4はIn−Gap型電極、5はAu
−Gen型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅は
3.2eVである。当発光ダイオードは第1の実施例と
同様の方法でMBE法で作製することができる。当発光
ダイオードの発光中心波長は400nmとなる。当実施
例では、AlSe化合物を用いた場合について説明した
が、AlSe化合物において、そのAl元素の一部もし
くは全部をGa、In、Tlの1元素もしくは複数元素
で置換した置換型化合物を用いた場合においても図3の
場合と同様にpn接合型発光ダイオードが作製できる。
その場合の発光波長は用いる化合物半導体のバンドギャ
ップに依存し、赤外から青までの波長をカバーすること
が可能である。
【0009】図4は本発明の第4の実施例における半導
体発光素子の構成図である。図4において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型AlTe化合物半
導体層10およびp型AlTe化合物半導体層11が成
長形成されている。図中4はIn−Gap型電極、5は
Au−Gen型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅
は2.6eVである。当発光ダイオードは第1の実施例
と同様の方法でMBE法で作製することができる。作製
した発光ダイオードに電流を流して電流−電圧特性を評
価したところ、順方向電流40mAで光度200mcd
の発光中心波長480nmの青色発光ダイオードが得ら
れた。
体発光素子の構成図である。図4において図中1はn型
GaAs基板であり、基板1上にn型AlTe化合物半
導体層10およびp型AlTe化合物半導体層11が成
長形成されている。図中4はIn−Gap型電極、5は
Au−Gen型電極である。n型層、p型層の禁制帯幅
は2.6eVである。当発光ダイオードは第1の実施例
と同様の方法でMBE法で作製することができる。作製
した発光ダイオードに電流を流して電流−電圧特性を評
価したところ、順方向電流40mAで光度200mcd
の発光中心波長480nmの青色発光ダイオードが得ら
れた。
【0010】図5は本発明の第5の実施例における半導
体発光素子の構成図である。図1と異なる点は、(Al
0.7Ga0.3)Se化合物半導体活性層12がn型AlS
e化合物半導体層8とp型AlSe化合物半導体層9の
間に設けられたことである。活性層12の禁制帯幅は
2.9eVである。当半導体レーザは図1の場合と同様
にMBE法で作製することができる。Al、Ga、Se
をソース材としてKセルによって、厚み1μmのn型A
lSe化合物半導体層8、厚み0.12μmの(Al
0.7Ga0.3)Se化合物半導体活性層12及び厚み1μ
mのp型AlSe化合物半導体層9を成長温度400℃
で順次成長させた。n型化はAlCl3ドープで、p型
化はZnドープで達成される。作製した半導体レーザに
電流を流して電流−光出力特性を評価したところ、順方
向電流80mAで光出力5mWの発振波長430nmの
青色半導体レーザが得られた。図5ではp型、n型Al
Se化合物半導体層と(Al0.7Ga0.3)Se化合物半
導体活性層を用いた場合について説明したが、前記した
各種の置換型化合物をp型層、n型層に用いた場合にお
いても、活性層としてバンドギャップが0.2〜0.3
eV程度小さい化合物半導体を適用することによって図
5の場合と同様にダブルヘテロ構造半導体レーザが作製
できる。その場合の発振波長は用いる化合物半導体活性
層のバンドギャップに依存する。なお、活性層に用いる
化合物半導体の種類は、本発明の化合物半導体に限られ
るものではなく、活性層のバンドギャップが活性層に隣
接して用いられるp型層、n型層に比べて小さい関係で
あればいずれの化合物半導体を活性層に用いてもよい。
その1例としてはp型層、n型層にAlSeを用い、活
性層にZnSeを用いたものが挙げられる。また、本実
施例では、いずれもn型基板を用いたため、基板上にn
型層、活性層、p型層の順に構成したが、p型基板を用
いた場合は当然の事ながら、基板上にp型層、活性層、
n型層の順に構成する。また、本発明は構成上におい
て、バッファー層を設けたり、必要に応じて電流狭窄の
ためのストライプ構造(電極ストライプ、内部ストライ
プ)等を設けてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することができる。
体発光素子の構成図である。図1と異なる点は、(Al
0.7Ga0.3)Se化合物半導体活性層12がn型AlS
e化合物半導体層8とp型AlSe化合物半導体層9の
間に設けられたことである。活性層12の禁制帯幅は
2.9eVである。当半導体レーザは図1の場合と同様
にMBE法で作製することができる。Al、Ga、Se
をソース材としてKセルによって、厚み1μmのn型A
lSe化合物半導体層8、厚み0.12μmの(Al
0.7Ga0.3)Se化合物半導体活性層12及び厚み1μ
mのp型AlSe化合物半導体層9を成長温度400℃
で順次成長させた。n型化はAlCl3ドープで、p型
化はZnドープで達成される。作製した半導体レーザに
電流を流して電流−光出力特性を評価したところ、順方
向電流80mAで光出力5mWの発振波長430nmの
青色半導体レーザが得られた。図5ではp型、n型Al
Se化合物半導体層と(Al0.7Ga0.3)Se化合物半
導体活性層を用いた場合について説明したが、前記した
各種の置換型化合物をp型層、n型層に用いた場合にお
いても、活性層としてバンドギャップが0.2〜0.3
eV程度小さい化合物半導体を適用することによって図
5の場合と同様にダブルヘテロ構造半導体レーザが作製
できる。その場合の発振波長は用いる化合物半導体活性
層のバンドギャップに依存する。なお、活性層に用いる
化合物半導体の種類は、本発明の化合物半導体に限られ
るものではなく、活性層のバンドギャップが活性層に隣
接して用いられるp型層、n型層に比べて小さい関係で
あればいずれの化合物半導体を活性層に用いてもよい。
その1例としてはp型層、n型層にAlSeを用い、活
性層にZnSeを用いたものが挙げられる。また、本実
施例では、いずれもn型基板を用いたため、基板上にn
型層、活性層、p型層の順に構成したが、p型基板を用
いた場合は当然の事ながら、基板上にp型層、活性層、
n型層の順に構成する。また、本発明は構成上におい
て、バッファー層を設けたり、必要に応じて電流狭窄の
ためのストライプ構造(電極ストライプ、内部ストライ
プ)等を設けてもよい。その他、本発明の主旨を逸脱し
ない範囲で、種々変形して実施することができる。
【0011】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
青色から紫外域にまでわたる発光(振)波長を有する半
導体発光素子を実現することができる。この理由は、II
I-VI族化合物がp型伝導制御、n型伝導制御可能な化合
物半導体であることを発見し、良質な薄膜の成長が達成
されるからである。本発明によって、発光ダイオードの
多色化や光デイスクやレーザプリンタ等の情報処理機器
の性能向上をはかることができ、その実用的効果は大き
い。
青色から紫外域にまでわたる発光(振)波長を有する半
導体発光素子を実現することができる。この理由は、II
I-VI族化合物がp型伝導制御、n型伝導制御可能な化合
物半導体であることを発見し、良質な薄膜の成長が達成
されるからである。本発明によって、発光ダイオードの
多色化や光デイスクやレーザプリンタ等の情報処理機器
の性能向上をはかることができ、その実用的効果は大き
い。
【図1】本発明における一実施例の発光ダイオードの構
成断面図
成断面図
【図2】他の実施例の発光ダイオードの構成断面図
【図3】他の実施例の発光ダイオードの構成断面図
【図4】他の実施例の発光ダイオードの構成断面図
【図5】他の実施例の半導体レーザの構成断面図
1 n型GaAs基板 2 n型AlS化合物半導体層 3 p型AlS化合物半導体層 4 In−Ga電極 5 Au−Ge電極 6 n型GaS化合物半導体層 7 p型GaS化合物半導体層 8 n型AlSe化合物半導体層 9 p型AlSe化合物半導体層 10 n型AlTe化合物半導体層 11 p型AlTe化合物半導体層 12 (Al0.7Ga0.3)Se化合物半導体活性層
Claims (3)
- 【請求項1】AlS化合物におけるp型半導体とn型半
導体を用いた半導体発光素子。 - 【請求項2】AlS化合物におけるAl元素の一部もし
くは全部をGa、In、Tlの1元素もしくは複数元素
で置換したことを特徴とする請求項1記載の半導体発光
素子。 - 【請求項3】AlS化合物、および、AlS化合物にお
けるAl元素の一部もしくは全部をGa、In、Tlの
1元素もしくは複数元素で置換した置換型化合物におい
て、S元素の一部もしくは全部をSe、Teの1元素も
しくは複数元素で置換したことを特徴とする請求項1記
載の半導体発光素子。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16584492A JPH0613651A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 半導体発光素子 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP16584492A JPH0613651A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 半導体発光素子 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0613651A true JPH0613651A (ja) | 1994-01-21 |
Family
ID=15820075
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP16584492A Pending JPH0613651A (ja) | 1992-06-24 | 1992-06-24 | 半導体発光素子 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613651A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE37645E1 (en) | 1994-09-26 | 2002-04-09 | Ricoh Company, Ltd. | Method and apparatus for removing image forming substance from image holding member forming processing situation mark |
WO2017142455A1 (en) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | Uddeholms Ab | A mould for the manufacturing of mould steels in an electro slag remelting process |
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1992
- 1992-06-24 JP JP16584492A patent/JPH0613651A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
USRE37645E1 (en) | 1994-09-26 | 2002-04-09 | Ricoh Company, Ltd. | Method and apparatus for removing image forming substance from image holding member forming processing situation mark |
WO2017142455A1 (en) * | 2016-02-16 | 2017-08-24 | Uddeholms Ab | A mould for the manufacturing of mould steels in an electro slag remelting process |
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