JPH06135822A

JPH06135822A - 発毛促進・育毛・毛髪変色料

Info

Publication number: JPH06135822A
Application number: JP4330863A
Authority: JP
Inventors: Akio Mimura; 昭雄三村; Tsutae Mimura; つたゑ三村
Original assignee: Individual
Current assignee: Individual
Priority date: 1992-10-27
Filing date: 1992-10-27
Publication date: 1994-05-17
Anticipated expiration: 2009-12-07
Also published as: JPH0699287B2

Abstract

(57)【要約】【目的】薄毛、白髪は、ある年代に達した人々が、だ
れしも気になる人類永遠の悩みである。本発明は、この
悩みを解消すべく、種々の研究の結果、毛根に栄養を補
給すると同時に、発毛促進、育毛、白くなった髪を黒く
生育させるためには、まだ実施されていない亜鉛、鉄分
等の補給こそ、そのの目的達成のための重要な要素であ
ることが判明し、その目的を達成した。【構成】若い栗のイガを暗褐色になるまで蒸し焼き、
粉末化しミヨウバンを加え、油類（ゴマ油、椿油、ホホ
バ油等）と混合、２〜３カ月放置後その抽出液を患部に
塗布するものである。【効果】栗のイガの成分とミヨウバン、油類との抽出
液が、毛根並びに中部毛包の中枢機能に働きかけ、毛髪
再生機能を活発化し、発毛促進、育毛、白くなった髪を
黒く再生させる効果を発揮し、本発明を完成した。

Description

【発明の詳細な説明】本発明は、栗のイガを暗褐色になるまで蒸し焼き、油類
とミョウバンを混合したる抽出液を含有する発毛促進、
育毛、毛髪変色料に関する。皮膚に刺激なく安全に長期
使用出来るものである。従来の発毛促進、育毛料には、
各種の化合物、生薬の抽出液が適用されているが、これ
らはすべて毛根、つまり毛乳頭の毛母細胞への必要栄養
素を補給することにより、発毛促進、育毛の効果をねら
っているが、今一つ顕著なる効果がなく、時には長期連
続使用により、皮膚炎等の弊害などありその欠点があっ
た。本発明は種々の実験の結果、この様な欠点もなく、
本発明を完成した。従来の発毛促進、育毛料と全く異な
った点は、毛根の一番下部にある毛乳頭で新生毛が生成
されると言う原理が通常であったが、実は毛根のほぼ中
央にある中部毛包に毛髪を再生させる中枢機能があり、
この毛髪再生に欠くことの出来ない、タンパク質、ミネ
ラルは勿論のこと、新たに亜鉛が、毛髪再生に重要な役
割を持っていることに着眼し、本発明をすすめた。（昭
和５８年１１月・東京日本美容外科学会にて藤田恵一防
衛医学大学皮膚科教授・当時・が中部毛包再生説を発
表）人体には亜鉛をはじめ、銅、マンガン、ニッケル等１６
種の「必須微量ミネラル」が含まれ、それぞれの生命維
持に不可欠な働きを持っていることは周知の通りである
が、亜鉛は成人体内に１．４ｇから２．３ｇあり、その
うち約２０％は皮膚組織中に存在し、毛髪中には、血液
中の亜鉛の約２倍もの量を含有している。亜鉛は、毛髪
の再生の鍵を握っているのである。新しい毛髪が再生す
る為には、毛根の細胞が活発に分裂を繰り返し、新しい
毛髪が生まれ、成長している。この細胞分裂が起こる触
媒として働くのが亜鉛である。毛髪を分析すると、１８
種にのぼるアミノ酸（タンパク質）が含まれているが、
これらがしっかりと結合して、太く強い毛髪が形成され
ている。なかでも、シスチンやメチオニンなどの含硫ア
ミノ酸の量が圧倒的に多く、この合成結合に不可欠な物
質が亜鉛である。さらに亜鉛は、毛髪を黒くするメラニ
ン色素の産生にも多大な役割をはたしている。本発明
は、既述の理論に基づき、長期使用しても害なく、安全
に発毛効果を得る為、発毛に必要な養分を多量に含まれ
た栗のイガと、ミョウバン、油を主材とし、次の製法に
基づき、本発明の発毛促進・育毛・毛髪変色料を完成し
た。

栗の成分：１００ｇ中タンパク質・・・２．９ｇ脂肪（質）・・・０．３ｇ炭水化物・・・３５．５ｇカロチン・・・４７ｍｇ（マイクログラム）ビタミンＡ・・・２．５ｕ（単位）他、ビタミンＣ１，Ｂ２、Ｃ、鉄、リン、カルシウム等ミヨウバン：一般式Ｍ^１Ｍ^２（ＳＯ４）２・１２Ｈ２Ｏ又は、で示される複塩の総称で、Ｍ^Ｉは、１価の金属イオン、
あるいはアンモニウムイオン、Ｍ^ＩＩＩは、３価の金属
イオンの含水硫酸塩、次に本発明の発毛促進・育毛・毛髪変色料の製造行程
は、栗のイガ（栗の実が成熟する以前の若いイガ）を暗
褐色になるまで蒸し焼き、これを粉末化し、椿油、ゴマ
油、その他ホホバ油（皮膚への浸透性が強く、べとつか
ないなど利点が大きく、発毛に効果があるとされてい
る）等の油類と混合し、ミヨウバンを適量混ぜ、２〜３
カ月常温放置後、ろ過した抽出液を薄毛部分、円型脱毛
部分、又は脱毛部分に塗布するものである。本発明の発
毛促進・育毛・毛髪変色料は、既述の理念にもとづく、
毛髪再生のための養分を充分満たし、次に示す実験結果
を生みだした。

実験例１：円型脱毛症（男性）塗布後３カ月・・・肉眼で見える程度のうぶ毛塗布後６カ月・・・うぶ毛が太めに発育、約５ｍｍ塗布後１０カ月・・毛髪は黒く変化し、約８ｍｍに成長塗布後１２カ月・・１０ｍｍの普通毛、黒髪となる実験例２：薄毛（女性）塗布後３カ月・・・うぶ毛発生を認める塗布後６カ月・・・太めになり６ｍｍにのびる塗布後１０カ月・・黒髪１０ｍｍに成長塗布後１２カ月・・普通毛１３ｍｍに成長実験例３：無毛状態に近いハゲ（男性）塗布後３カ月・・・変化なし塗布後６カ月・・・極細毛４ｍｍ塗布後１０カ月・・黒白混じりの細毛、７ｍｍに成長塗布後１２カ月・・細毛で黒髪１０ｍｍに成長上記実験例に示すごとく、完全な発毛効果を現し、６カ
月以上経過すると黒髪に変化し、新毛髪の発生する結果
を得た。この事実は、栗のイガが暗褐色に蒸し焼いたた
め、既述の製法による抽出液は濃黒褐色であり、栗のイ
ガの養分とミヨウバンの亜鉛、鉄分等の金属イオンの働
きが相乗作用となって、メラニン色素を増加させ、黒髪
を発生させたものである。この実験結果は、ただ発毛を
うながすのみでなく、染色ではない黒髪を新生させると
いう大きな成果結果を得て、本発明を完成した。本発明
の発毛促進・育毛・毛髪染色料は、常法に従って、化粧
品、医薬品等の基材となり、ヘアートニック、ヘアーロ
ーション、ヘアークリーム、軟膏、叉はフォーム状の頭
髪料等、その応用範囲の広いことも提案する。

Claims

【特許請求の範囲】

栗のイガを暗褐色になるまで蒸し焼き、粉末化し、油類
と混合、ミョウバンを加え、数カ月常温放置したる抽出
液を含有する発毛促進・育毛・毛髪変色料。