JP2019099536A - 外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キット - Google Patents

外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キット Download PDF

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Abstract

【課題】皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制による皮膚の炎症改善作用、および、抗酸化作用によって、頭皮等を毛髪育養促進に適した環境に改善することができる、外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キットを提供する。【解決手段】外用組成物は、亜鉛化合物、アスタキサンチン、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する。各成分の配合量は、亜鉛化合物が0.5重量%〜5重量%の範囲内、アスタキサンチンが0.00000058重量%〜0.065重量%の範囲内、水溶性赤ワイン酵母抽出液が0.05重量%〜0.5重量%の範囲内であることが好ましい。皮膚外用剤は、前述の外用組成物とビタミンB2等を含む成分を含有し、例えばシャンプー等が挙げられる。毛髪育養キットは、牡蠣から抽出した毛髪育養用の栄養素含有の経口剤又は飲食品と、前述の外用組成物の各成分を含有する皮膚外用剤とを備える。【選択図】なし

Description

本発明は、外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キットに関する。更に詳しくは、皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制による皮膚の炎症改善作用、および、抗酸化作用によって、頭皮等を毛髪の育養(養毛または育毛の両方を含む意味で使用している。以下「毛髪育養」という)促進に適した環境に改善することができるものを提供する。
従来から、使用者の皮膚、特に頭髪の薄毛や脱毛の症状(以下「薄毛等症状」という)への対策として、毛髪の育養を促す各種成分が含まれたシャンプー、トリートメント等の化粧品や外用剤が提案されており、例えば、非特許文献1に記載されているような、成分として亜鉛を含む頭皮用トリートメントが提案されている。
非特許文献1に記載の頭皮用トリートメントは、皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制する亜鉛の作用効果によって、頭皮を清潔にして育毛を促進するものであるが、本発明者は、薄毛等症状が出ている者の診断に従事した知見から、毛母細胞の増殖あるいは活性化させる作用を付加させるべく、亜鉛と水溶性赤ワイン酵母抽出液を組み合わせたシャンプーを創案するに至った。水溶性赤ワイン酵母抽出液は、線維芽細胞の増殖を促し、皮膚のコンディションを向上させる効果があることが既に知られており、頭皮に適用した場合、頭皮のコンディション向上に伴って、毛母細胞が増殖あるいは活性し、抜け毛の抑制、育毛効果も期待できる。
株式会社加美乃素本舗 加美乃素薬用ミネラルヘアスカルプマッサージジェルコンディショナー 頭皮用トリートメント インターネット<https://www.kaminomoto.co.jp/product/mineral_s.html>
そして、薄毛等症状が出ている者に亜鉛と水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有したシャンプーを試して貰ったところ、それなりの効果が確認できたものの、本発明者が予測した程の効果ではなかったため、その原因について本発明者が自己の知見に基づいて検討したところ、薄毛等症状が出ている者には頭皮の炎症が確認されるケースが多いことに気がついた。なお、このような頭皮の炎症の一因としては、頭皮での活性酸素の増殖が考えられる。
本発明者は、前述の事象を鑑み、皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制し、毛母細胞の増殖あるいは活性化させる成分を付加することに加え、使用者の皮膚における活性酸素の増殖を抑制する成分(抗酸化作用を奏する成分)を付加して炎症を改善させることで、毛髪育養に好適な環境が整い、薄毛等症状の改善効果の更なる向上が望めるのではないかと考え、鋭意研究を重ねることで本発明に想到するに至った。
本発明は、以上の点を鑑みて創案されたものであり、皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制による皮膚の炎症改善作用、および、抗酸化作用によって、頭皮等を毛髪育養促進に適した環境に改善することができる、外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キットを提供することを目的とする。
上記の目的を達成するために、本発明の外用組成物は、亜鉛化合物と、アスタキサンチンと、水溶性赤ワイン酵母抽出液とを含有する。
ここで、外用組成物は、亜鉛化合物を含有することにより、使用者の皮膚において、皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制することができる。そして、例えば、使用者に対し、頭皮等の皮膚がサッパリする爽快感を付与することができる。
そして、外用組成物は、アスタキサンチンを含有することにより、アスタキサンチンの高い抗酸化作用によって、使用者の皮膚で活性酸素が増殖することを抑制することができると共に、抗炎症作用によって皮膚の炎症を改善することができる。
更に、外用組成物は、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有することにより、使用者の皮膚における細胞増殖を促進する作用、過酸化脂質の生成を抑制する作用、および、皮膚を保湿する作用を奏する。
このように、外用組成物は、含有する成分の作用、即ち、
(a)亜鉛化合物の含有による皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制する作用、
(b)アスタキサンチンの含有による皮膚での活性酸素増殖抑制作用と抗炎症作用、
(c)水溶性赤ワイン酵母抽出液の含有による細胞増殖促進作用、過酸化脂質生成の抑制作用および皮膚保湿作用、
の相乗効果により、使用者の頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に改善することができる。つまり、前述の各成分を含有した外用組成物は、使用者の頭皮等の皮膚を衛生的に保つと共に、炎症を鎮める、あるいは炎症の発生を抑制することで、毛母細胞が増殖可能な環境に改善し、抜け毛を抑制することができ、かつ、痩せた毛髪が太くなるようにすることができる。
また、亜鉛化合物の配合量が、0.5重量%〜5重量%の範囲内である場合は、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に更に改善することができる。亜鉛化合物の配合量が0.5重量%未満の場合、頭皮等の環境改善効果が薄いため好ましくない。一方、亜鉛化合物の配合量が5重量%を超える場合、頭皮等の環境改善効果は見られるものの、経皮吸収率等を鑑みると、配合量に比して頭皮等の環境改善効果が頭打ちになり、製造コスト増等の観点から好ましくない。
また、アスタキサンチンの配合量が、0.00000058重量%〜0.065重量%の範囲内である場合は、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に更に改善することができる。アスタキサンチンの配合量が0.00000058重量%未満の場合、頭皮等の環境改善効果が薄いため好ましくない。一方、アスタキサンチンの配合量が0.065重量%を超える場合、頭皮等の環境改善効果は見られるものの、経皮吸収率等を鑑みると、配合量に比して頭皮等の環境改善効果が頭打ちになり、製造コスト増等の観点から好ましくない。
また、水溶性赤ワイン酵母抽出液の配合量が、0.05重量%〜0.5重量%の範囲内である場合は、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に更に改善することができる。水溶性赤ワイン酵母抽出液の配合量が0.05重量%未満の場合、頭皮等の環境改善効果が薄いため好ましくない。一方、水溶性赤ワイン酵母抽出液の配合量が0.5重量%を超える場合、頭皮等の環境改善効果は見られるものの、線維芽細胞の増殖率等を鑑みると、配合量に比して頭皮等の環境改善効果が頭打ちになり、製造コスト増等の観点から好ましくない。
また、亜鉛化合物が、ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩である場合は、天然保湿因子であるピロリドンカルボン酸の保湿力と亜鉛塩の抗菌力によって、皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制の作用を奏し、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に更に改善することができる。
上記の目的を達成するために、本発明の皮膚外用剤は、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、ビタミンB2、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、リゾレシチン、トコフェロール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテルあるいはミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテル、ポリクオタニウム−10、セトリモニウムクロリド、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、または、香料から選択された1または2以上の成分を配合してなる。
ここで、皮膚外用剤は、外用組成物が亜鉛化合物を含有することにより、使用者の皮膚において、皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制することができる。そして、アスタキサンチンを含有することにより、アスタキサンチンの高い抗酸化作用によって、使用者の皮膚で活性酸素が増殖することを抑制することができると共に、抗炎症作用によって皮膚の炎症を改善することができる。更に、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有することにより、使用者の皮膚における細胞増殖を促進する作用、過酸化脂質の生成を抑制する作用、および、皮膚を保湿する作用を奏する。
加えて、皮膚外用剤は、前述の「ビタミンB2〜(中略)〜香料」から選択された1または2以上の成分を配合してなるものであるため、前述の外用組成物による作用効果に加えて、後述するような選択された各成分の特性が付与されて利用しやすい皮膚外用剤とすることができる。
例えば、ビタミンB2は、新陳代謝を高め、頭皮の細胞再生や細胞が生まれ変わる時に欠かせない栄養素であり、加えて、毛母細胞の老化を防ぎ、細胞分裂を促進させる効果を奏する。ラウレス硫酸ナトリウムは、洗浄力が高くて泡立ちが良く、ラウリル系より皮膚への刺激が少なく、加えて、皮脂の洗浄効果を奏する。コカミドプロピルベタインは、低刺激性かつ優れた起泡力を有しており、適度な洗浄力が期待できる。
リゾレシチンは、人の細胞膜とよく似た組成をもつため肌内に浸透しやすく、保湿効果を高める働きが期待できる。トコフェロールは、脂質の抗酸化作用により、肌荒れの原因となる過酸化脂質の発生を防ぐと共に、油分全般に強い還元力を発揮することから流通時における安全な抗酸化剤として期待できる。
ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテルあるいはミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテルは、増粘効果と、優れた起泡性、泡質改善効果が期待できる。ポリクオタニウム−10は、毛髪や頭皮の表面に保護膜を作り、継続した保水性や保護効果が期待できる。なお、前述の「ラウレス硫酸ナトリウム〜(中略)〜ポリクオタニウム−10」は、洗浄作用があり、皮膚外用剤がシャンプーやボディシャンプーとして使用される際に配合する成分として好適である。
セトリモニウムクロリドは、ダメージを受けた毛髪を修復する成分で、毛髪に艶を与え、静電気の帯電防止効果が期待できる。なお、前述のセトリモニウムクロリドは、皮膚外用剤がトリートメントやアウトバストリートメントとして使用される際に配合する成分として好適である。
水は、流動性を高め、増量材としての作用効果を奏する。1,3−ブチレングリコールは、減粘剤としての作用効果を奏する。グリセリンは、変性剤、保水剤、皮膚保護剤、保湿あるいは湿潤剤、減粘剤としての作用効果を奏する。アセチルグルタミンは、角質層の保護力を高め、肌に浸透後は内側から水分を保ち、細胞賦活を円滑する作用効果が期待できる。
センブリエキスは、センブリの開花期の全草から得られる抽出エキスで、スエルチアマリンおよびオレアノール酸を含み育毛あるいは発毛促進効果が期待できる。オタネニンジン根エキスは、オタネニンジンの根からの抽出エキスで、サポニン、ジンセノサイドを含み、末梢血管の血流促進、細胞賦活作用が期待できる。
オウゴン根エキスは、コガネバナからの抽出エキスで、バイカリンもしくはバイカレインを機能性成分とし、光老化やタバコの煙、PM2.5等の環境ストレスによる皮膚老化を抑制する効果が期待できる。ニンニク根エキスは、ニンニクの鱗茎のエキスで、血行促進効果が期待できる。
ローマカミツレ花エキスは、ローマカミツレ(Anthemis nobilis Linne(Compositae))の頭花の抽出エキスで、抗糖化作用が期待できる。ゴボウ根エキスは、ゴボウの根からの抽出エキスで、抗酸化、コラーゲン産生促進が期待できる。アルニカ花エキスは、アルニカの花の抽出エキスで、抗老化効果、抗炎症効果が期待できる。セイヨウキズタ葉/茎エキスは、セイヨウキズタの葉、茎の抽出エキスで、保湿、抗炎症、抗菌作用が期待できる。
オドリコソウ花/葉/茎エキスは、オドリコソウ(Lamium album Linne(Labiatae))の花、葉、茎の抽出エキスで、カテキン型タンニン・フラボノイド等を含み、頭皮のコンディションを整える効果が期待できる。オランダガラシ葉/茎エキスは、オランダカラシ(Nasturtium officinalis R.Brown(Cruciferae))の葉、茎の抽出エキスで、辛味配糖体のシニグリンが豊富に含まれ、血行促進、抗脂漏性、保湿、皮膚細胞活性作用が期待できる。
セイヨウアカマツ球果エキスは、セイヨウアカマツ(Pinus sylvestris)の球果のエキスであり、アミノ酸、フラボノイド、リノール酸、リノレン酸、多糖類が含まれ、保湿効果、収斂作用、皮膚再生作用、消炎作用、血行促進等が期待できる。ローズマリー葉エキスは、マンネンロウ(Rosmarinus officinalis)の葉のエキスであり、ロズマリン酸、カフェ酸、クロロゲン酸、ゲンクワニンを含み、抗菌、抗酸化、抗炎症作用が期待できる。
PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニンは、様々なアミノ酸を毛髪に補給することで保湿、強度改善、ヘアカラーの色落ち防止、ダメージ修復等に効果が期待できる。ダマスクバラ花水は、ダマスクバラ(Rosa damascena)の花を水蒸気蒸留して得られた芳香水で、化粧品用途の際に香りを付加することができる。
乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキスは、ワサビ(Wasabia Japonica)の根を基質として乳酸桿菌(Lactobacillus)により得られた発酵液のエキスで、酸化防止作用あるいは抗菌作用、天然防腐剤としての作用効果が期待できる。加水分解ケラチン(羊毛)は、羊毛由来のタンパク質を加水分解して得られたケラチンペプチドで、毛髪内部に浸透して毛髪のハリあるいはコシを回復させる作用効果が期待できる。
ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウムは、主としてN−ラウロイル−L−グルタミン酸とL−リジンとの縮合物のナトリウム塩で、頭皮ダメージ改善機能と毛髪ダメージ改善機能に基づく補修剤が期待できる。ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウムは、髪と皮膚を包み込み、例えば、洗い流した後も潤いを持続させる効果が期待できる。
セロリ種子エキスは、セロリ(Apium graveolens)の種子のエキスであり、酸化防止効果と共に、フケの減少、頭皮のかゆみを和らげる効果、潤いをもたらす効果、皮脂の分泌を減らす効果等も期待できる。トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリルは、閉塞剤としての作用効果を奏する。PEG−40水添ヒマシ油は、乳化剤、可溶化剤としての作用効果を奏する。
オレイン酸ポリグリセリル−10は、乳化剤としての作用効果を奏する。ステアリン酸ポリグリセリル−10は、乳化剤としての作用効果を奏する。リゾレシチンは、乳化剤としての作用効果を奏する。トコフェロールは、酸化防止剤としての作用効果を奏する。フェノキシエタノールは、殺菌剤、防腐剤としての作用効果を奏する。香料は、各種香料が使用可能であり、例えば、化粧品用途の際に香りを付加することができる。
また、皮膚外用剤が、液状、乳液状、ゲル状、クリーム状、ペースト状、または、シート状の中から選択されたいずれか一つの形態であると共に、化粧品、医薬部外品または医薬品のいずれか一つである場合は、皮膚外用剤が、液状、乳液状、ゲル状、クリーム状、ペースト状、または、シート状のいずれかの形態にすることができる。皮膚外用剤は、配合成分によって、化粧品、医薬部外品または医薬品に分類され、このような化粧品等のいずれかとして使用される際に、前述の各種形態の中の好適な態様を採用することで、製品の使いやすさを向上させることができる。
上記の目的を達成するために、本発明の毛髪育養キットは、牡蠣から抽出した毛髪育養用の栄養素を含有した経口剤または飲食品と、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する皮膚外用剤とを備える。
ここで、毛髪育養キットの経口剤または飲食品は、従来から亜鉛やタンパク質、各種アミノ酸を含むことで毛髪育養効果が報告されている牡蠣から抽出した栄養素を含有したものであり、これを摂取することによって、毛髪育養の促進効果が期待できる。
そして、毛髪育養キットの皮膚外用剤が、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有することによって、使用者の皮膚における、亜鉛化合物の含有による皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制する作用、アスタキサンチンの含有による皮膚での活性酸素増殖抑制作用と抗炎症作用、水溶性赤ワイン酵母抽出液の含有による細胞増殖促進作用、過酸化脂質生成の抑制作用および皮膚保湿作用を奏し、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に改善することができる。
つまり、使用者は、毛髪育養キットを利用する(前述の経口剤または飲食品を摂取し、かつ、皮膚外用剤を頭皮等の対象部位に塗布、貼付等する)ことで、身体の内外から環境が改善され、ひいては毛髪育養が成ることが期待できる。そして、本発明の毛髪育養キットは、経口剤等と皮膚外用剤との複合使用を採用したことで、抗がん剤等の治療の副作用で少量の経口剤等の摂取しかできない患者であっても、毛髪育養が期待できる。
本発明によれば、皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制による皮膚の炎症改善作用、および、抗酸化作用によって、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に改善することができる、外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キットを提供することができる。
図1は、56歳男性Aのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。 図2は、45歳男性Bのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。 図3は、66歳男性Cのモニタ前の側面から頭頂部に掛けての状態(左上側と左下側)と、モニタ開始から2ヶ月後の側面から頭頂部に掛けての状態(右上側と右下側)の比較写真である。 図4は、66歳女性Dのモニタ前の頭頂部の状態(左上側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右上側)、モニタ開始から3ヶ月後の頭頂部の状態(中央下側)の比較写真である。 図5は、67歳女性Eのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。
図1ないし図5を参照して、本発明の実施の形態を更に詳細に説明する。
〔実施例1:外用組成物〕
外用組成物は、亜鉛化合物と、アスタキサンチンと、水溶性赤ワイン酵母抽出液とを含有する。
外用組成物は、亜鉛化合物を含有することにより、使用者の皮膚において、皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制することができる。そして、例えば、使用者に対し、頭皮等の皮膚がサッパリする爽快感を付与することができる。なお、亜鉛化合物としては、ピロリドンカルボン酸の保湿力と亜鉛塩の抗菌力が期待できることから、PCA亜鉛(ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩)が好適である。
亜鉛化合物の配合量は、前述の理由から、0.5重量%〜5重量%の範囲内であることが好ましく、0.7重量%〜4重量%の範囲内であることが更に好ましい。配合量が0.5重量%〜5重量%の範囲内である場合は通常のAGA(男性型脱毛症)等の患者にも使用可能であり、更に、0.7重量%〜4重量%の範囲内である場合は、充分な効果を奏しつつも皮膚への刺激が少ないので、抗がん剤の服用等で抵抗力が低下している者や、皮膚がやや弱い者も利用可能なためである。
外用組成物は、アスタキサンチンを含有することにより、アスタキサンチンの高い抗酸化作用によって、使用者の皮膚で活性酸素が増殖することを抑制することができると共に、抗炎症作用によって皮膚の炎症を改善することができる。
なお、アスタキサンチンの配合量は、前述の理由から、0.00000058重量%〜0.065重量%の範囲内であることが好ましく、0.000064重量%〜0.0065重量%の範囲内であることが更に好ましい。配合量が0.00000058重量%〜0.065重量%の範囲内である場合は通常のAGA(男性型脱毛症)等の患者にも使用可能であり、0.000064重量%〜0.0065重量%の範囲内である場合は、更に高い効果が認められつつも皮膚に対する刺激が少ないため、皮膚が弱い者にも利用可能なためである。
外用組成物は、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有することにより、使用者の皮膚における細胞増殖を促進する作用、過酸化脂質の生成を抑制する作用、および、皮膚を保湿する作用を奏する。水溶性赤ワイン酵母抽出液に起因して増殖する線維芽細胞は、コラーゲンやエラスチンといった成分を産生し、また、古くなったタンパク質を分解するといった特性を持つ。そして、線維芽細胞が減少した頭皮環境は、細毛、抜け毛の原因になるといわれており、線維芽細胞が増殖することによって、頭皮等の皮膚の赤み、細毛、抜け毛等が改善するものと考えられる。
水溶性赤ワイン酵母抽出液の配合量は、前述の理由から、0.05重量%〜0.5重量%の範囲内であることが好ましく、0.15重量%〜0.3重量%の範囲内であることが更に好ましい。水溶性ワイン酵母抽出液は、配合量0.05%から線維芽細胞の増殖が見られ、0.15%〜0.25%で最大になり、0.25%以上であっても増殖性はあるものの、増殖率は低下する傾向が見られるためである。
なお、本実施例において、水溶性赤ワイン酵母抽出液は、TOWAKOメディカルコスメティック株式会社「水溶性ワイン酵母抽出液FAOIII」が好適に使用されるが、これに限定するものではなく、他社同等品で置換することもできる。
〔実施例2:皮膚外用剤〕
皮膚外用剤としては、以下のものが挙げられる。なお、以下の皮膚外用剤の外用組成物およびビタミンB2〜(中略)〜香料の成分の作用効果については、前述の通りであるため、説明を省略する。
(1)シャンプー
本実施例のシャンプーは、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、ビタミンB2、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、リゾレシチン、トコフェロール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテルあるいはミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテル、ポリクオタニウム−10、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、および、香料を配合してなるものである。
(2)トリートメント(あるいはアウトバストリートメント)
本実施例のトリートメント(あるいはアウトバストリートメント)は、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、ビタミンB2、セトリモニウムクロリド、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、および、香料を配合してなるものである。
(3)スカルプエッセンス
本実施例のスカルプエッセンスは、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、ビタミンB2、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、および、香料を配合してなるものである。
そして、前述の皮膚外用剤は、液状、乳液状、ゲル状、クリーム状、ペースト状、または、シート状の中から選択されたいずれか一つの形態であると共に、化粧品、医薬部外品または医薬品のいずれか一つである。皮膚外用剤は、配合成分によって、化粧品、医薬部外品または医薬品に分類され、このような化粧品等のいずれかとして使用される際に、前述の各種形態の中の好適な態様を採用することで、製品の使いやすさを向上させることができる。ここで、化粧品は、本発明に即して例示すると、石鹸、シャンプー、コンディショナー、スカルプエッセンス、アウトバストリートメント等が挙げられる。
〔実施例3:毛髪育養キット〕
毛髪育養キットは、牡蠣から抽出した毛髪育養用の栄養素を含有した経口剤または飲食品と、実施例2に記載した亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する皮膚外用剤とを備える。なお、本実施例において皮膚外用剤は、実施例2に記載した皮膚外用剤を採用するものである。
前述の経口剤または飲食品は、従来から亜鉛やタンパク質、各種アミノ酸を含むことで毛髪育養効果が報告されている牡蠣から抽出した栄養素を含有したものであり、これを摂取することによって、毛髪育養の促進効果が期待できる。なお、本実施例において、前述の経口剤または飲食品として、株式会社グリーンハートのサプリメント錠剤「オイスターキュア」が好適に使用されるが、これに限定するものではなく、他社同等品で置換することもできる。
前述の皮膚外用剤が、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有することによって、使用者の皮膚における、亜鉛化合物の含有による皮脂の過剰分泌と菌の繁殖とを抑制する作用、アスタキサンチンの含有による皮膚での活性酸素増殖抑制作用と抗炎症作用、水溶性赤ワイン酵母抽出液の含有による細胞増殖促進作用、過酸化脂質生成の抑制作用および皮膚保湿作用を奏し、頭皮等を毛髪育養の促進に適した環境に改善することができる。
つまり、使用者は、毛髪育養キットを利用する(前述の経口剤または飲食品を摂取し、かつ、皮膚外用剤を頭皮等の対象部位に塗布する)ことで、身体の内外から環境が改善され、毛髪育養が成ることが期待できる。そして、本発明の毛髪育養キットは、経口剤等と皮膚外用剤との複合使用を採用したことで、抗がん剤等の治療の副作用で少量の経口剤等の摂取しかできない患者であっても、毛髪育養効果が期待できる。
(毛髪育養キットの使用前後の比較写真)
図1〜図5に、実施例3の毛髪育養キットを使用した複数の使用者の使用前、使用後の状態を示している。なお、本比較例において、毛髪育養キットは、経口剤として、前述の株式会社グリーンハートのサプリメント錠剤「オイスターキュア」を使用している。そして、皮膚外用剤は、亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、前述した各成分のうち、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、リゾレシチン、トコフェロール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテルあるいはミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテル、ポリクオタニウム−10、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、および香料を配合したものである。
図1は、56歳男性Aのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。モニタ前は「抜け毛が増え、頭皮の痒みがあり、湿疹ができている」状態であったところ、2ヶ月後は「抜け毛が減少し、頭皮の痒みも少なくなり、湿疹が減ると共に頭皮がきれいになっている」状態が観察される。
図2は、45歳男性Bのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。モニタ前は「髪が薄くなっているとの自覚が有り、頭頂部の髪の密度が薄く地肌が見えている」状態であったところ、2ヶ月後は「頭頂部の髪の密度が濃くなって地肌が見えにくくなり、髪にボリュームが出た」状態が観察される。
図3は、66歳男性Cのモニタ前の側面から頭頂部に掛けての状態(左上側と左下側)と、モニタ開始から2ヶ月後の側面から頭頂部に掛けての状態(右上側と右下側)の比較写真である。モニタ前は「髪が細くなり薄毛になっているとの自覚が有り、頭頂部から側面に掛けての髪が細く、かつ、密度が薄いため、地肌が見えている」状態であったところ、2ヶ月後は「頭頂部から側面に掛けての髪の密度が濃くなり、かつ、髪が太くなって、地肌が見えにくい」状態が観察される。
図4は、66歳女性Dのモニタ前の頭頂部の状態(左上側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右上側)、モニタ開始から3ヶ月後の頭頂部の状態(中央下側)の比較写真である。モニタ前は「髪が細くなり薄毛になっているとの自覚が有り、頭頂部の髪が細く、地肌が見えている」状態であったところ、2ヶ月〜3ヶ月後は「頭頂部の髪の密度が濃くなり、かつ、髪が太くなって、地肌が見えにくい」状態が観察される。更に「抜け毛が減り、髪にコシが出た」との報告があった。
図5は、67歳女性Eのモニタ前の頭頂部の状態(左側)と、モニタ開始から2ヶ月後の頭頂部の状態(右側)の比較写真である。モニタ前は「髪が薄くなっているとの自覚が有り、頭頂部の髪の密度が薄く地肌が見えており、髪にハリやコシがない」状態であったところ、2ヶ月後は「頭頂部の髪の密度が濃くなって地肌が見えにくくなり、髪にコシやハリが戻り、ボリュームが出た」状態が観察される。
このように、本発明の外用組成物、皮膚外用剤、および、毛髪育養キットによれば、皮脂の過剰分泌抑制と菌の繁殖抑制による皮膚の炎症改善作用、および、抗酸化作用によって、頭皮等を毛髪の育養促進に適した環境に改善することができる。
なお、本発明者は前述のオイスターキュアの開発者であるが、抗がん剤による薄毛等症状の改善を望む患者のうち、更なる副作用である強い吐き気や胃腸障害によってオイスターキュアの経口摂取が困難な者がいることに、かねてより心を痛めており、このような患者の負担を軽減するとともに、薄毛等症状を改善できるようにすべく、鋭意研究を重ねることで本願発明に想到するに至った。そして、抗がん剤による副作用が出ている患者に対しては、特に前述の毛髪育養キットを使用することによって、経口剤の1日の通常服用量(例えばオイスターキュア10錠)を減じた量(3粒)にすることで患者の負担を軽減することができると共に、前述した皮膚外用剤を併用することで毛髪育養の効果が充分に担保されるので、抗がん剤治療中の患者の精神的および肉体的な負担を軽減することができ、かつ、薄毛等症状の改善を図ることができる。
また、本件発明は、前述の抗がん剤を服用中の患者のみならず、老若男女を問わず健康な者にも有効であることは言うまでもない。
本明細書及び特許請求の範囲で使用している用語と表現は、あくまでも説明上のものであって、なんら限定的なものではなく、本明細書及び特許請求の範囲に記述された特徴およびその一部と等価の用語や表現を除外する意図はない。また、本発明の技術思想の範囲内で、種々の変形態様が可能であるということは言うまでもない。また、第一、第二などの言葉は、等級や重要度を意味するものではなく、一つの要素を他の要素から区別するために使用したものである。

Claims (8)

  1. 亜鉛化合物と、
    アスタキサンチンと、
    水溶性赤ワイン酵母抽出液とを含有する
    外用組成物。
  2. 前記亜鉛化合物の配合量が、0.7重量%〜4重量%の範囲内である
    請求項1に記載の外用組成物。
  3. 前記アスタキサンチンの配合量が、0.00000058重量%〜0.065重量%の範囲内である
    請求項1または請求項2に記載の外用組成物。
  4. 前記水溶性赤ワイン酵母抽出液の配合量が、0.05重量%〜0.5重量%の範囲内である
    請求項1、請求項2または請求項3に記載の外用組成物。
  5. 前記亜鉛化合物が、ピロリドンカルボン酸の亜鉛塩である
    請求項1、請求項2、請求項3または請求項4に記載の外用組成物。
  6. 亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する外用組成物に、
    ビタミンB2、ラウレス硫酸ナトリウム、コカミドプロピルベタイン、リゾレシチン、トコフェロール、ラウリルグリコールヒドロキシプロピルエーテルあるいはミリスチルグリコールヒドロキシプロピルエーテル、ポリクオタニウム−10、セトリモニウムクロリド、水、1,3−ブチレングリコール、グリセリン、アセチルグルタミン、センブリエキス、オタネニンジン根エキス、オウゴン根エキス、ニンニク根エキス、ローマカミツレ花エキス、ゴボウ根エキス、アルニカ花エキス、セイヨウキズタ葉/茎エキス、オドリコソウ花/葉/茎エキス、オランダガラシ葉/茎エキス、セイヨウアカマツ球果エキス、ローズマリー葉エキス、PCAナトリウム、乳酸ナトリウム、アルギニン、アスパラギン酸、PCA、グリシン、アラニン、セリン、バリン、プロリン、トレオニン、イソロイシン、ヒスチジン、フェニルアラニン、ダマスクバラ花水、乳酸桿菌/ワサビ根発酵エキス、加水分解ケラチン(羊毛)、ジラウロイルグルタミン酸リシンナトリウム、ヒアルロン酸ヒドロキシプロピルトリモニウム、セロリ種子エキス、トリ(カプリル酸/カプリン酸)グリセリル、PEG−40水添ヒマシ油、オレイン酸ポリグリセリル−10、ステアリン酸ポリグリセリル−10、リゾレシチン、トコフェロール、フェノキシエタノール、または、香料から選択された1または2以上の成分を配合してなる
    皮膚外用剤。
  7. 前記皮膚外用剤が、液状、乳液状、ゲル状、クリーム状、ペースト状、または、シート状の中から選択されたいずれか一つの形態であると共に、化粧品、医薬部外品または医薬品のいずれか一つである
    請求項6に記載の皮膚外用剤。
  8. 牡蠣から抽出した毛髪育養用の栄養素を含有した経口剤または飲食品と、
    亜鉛化合物、アスタキサンチン、および、水溶性赤ワイン酵母抽出液を含有する皮膚外用剤とを備える
    毛髪育養キット。
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