JPH0613402Y2 - 微小変位拡大機構 - Google Patents
微小変位拡大機構Info
- Publication number
- JPH0613402Y2 JPH0613402Y2 JP2998387U JP2998387U JPH0613402Y2 JP H0613402 Y2 JPH0613402 Y2 JP H0613402Y2 JP 2998387 U JP2998387 U JP 2998387U JP 2998387 U JP2998387 U JP 2998387U JP H0613402 Y2 JPH0613402 Y2 JP H0613402Y2
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- displacement
- ball
- balls
- moving
- expansion
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
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Description
【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、微小変位を検出してこれを拡大する微小変位
拡大機構に関するものである。
拡大機構に関するものである。
従来の技術 従来のこの種の機構は第5図に示すように微小変位素子
a,aの動きがパンタグラフ状のリンクbにて拡大され
るようにしたものや、第6図に示すように、微小変位素
子α′の動きをテコcにて拡大するようにしたものが知
られている。
a,aの動きがパンタグラフ状のリンクbにて拡大され
るようにしたものや、第6図に示すように、微小変位素
子α′の動きをテコcにて拡大するようにしたものが知
られている。
考案が解決しようとする問題点 上記第5図に示すリンクbによるものは、リンクbのヒ
ンジ部にガタができやすく、かつこのガタが大きいた
め、微小変位を拡大することは困難であつた。また第5
図,第6図に示す両従来例のものは、変位拡大率とリン
クb及びテコcの形状が1対1に対応しているので、異
なる拡大率を得るためには形状そのものを設計し直す必
要があるという問題があつた。
ンジ部にガタができやすく、かつこのガタが大きいた
め、微小変位を拡大することは困難であつた。また第5
図,第6図に示す両従来例のものは、変位拡大率とリン
クb及びテコcの形状が1対1に対応しているので、異
なる拡大率を得るためには形状そのものを設計し直す必
要があるという問題があつた。
問題点を解決するための手段及び作用 本考案は上記のことにかんがみなされたもので、ガタが
生じることなく微小変位の拡大を実現することができ、
またボールという単一要素の組合せ個数の増減及びボー
ル相互の接触角θを変えることにより変位拡大率を任意
に選択することができるようにした微小変位拡大機構を
提供しようとするもので、その構成は、球状部を有する
従動体を、ケース内に収納された複数個のボールにて接
触支持し、またこの複数個のボールによる支持平面に対
して直角方向に移動自在に支持した拡大移動子を上記従
動体に連結し、さらに上記支持側のボールのうちの少な
くとも1個に、このボールを上記拡大移動子の移動方向
と直角方向に移動させる微小変位素子を対接した構成と
なつており、微小変位素子によりボールを移動すること
により、このボールの移動量が拡大されて拡大移動子側
に伝えられる。ボールと従動体の球状部との接触角を変
えることにより上記拡大移動子の移動拡大率が変化され
る。
生じることなく微小変位の拡大を実現することができ、
またボールという単一要素の組合せ個数の増減及びボー
ル相互の接触角θを変えることにより変位拡大率を任意
に選択することができるようにした微小変位拡大機構を
提供しようとするもので、その構成は、球状部を有する
従動体を、ケース内に収納された複数個のボールにて接
触支持し、またこの複数個のボールによる支持平面に対
して直角方向に移動自在に支持した拡大移動子を上記従
動体に連結し、さらに上記支持側のボールのうちの少な
くとも1個に、このボールを上記拡大移動子の移動方向
と直角方向に移動させる微小変位素子を対接した構成と
なつており、微小変位素子によりボールを移動すること
により、このボールの移動量が拡大されて拡大移動子側
に伝えられる。ボールと従動体の球状部との接触角を変
えることにより上記拡大移動子の移動拡大率が変化され
る。
実施例 本考案の実施例を第1図から第4図に基づいて説明す
る。
る。
図中1はケース、2はこのケース1に出没自在に設けた
拡大移動子であり、この拡大移動子2のケース1内に位
置する基端部2aは軸直角方向の平面状になつている。
また拡大移動子2はばね3にてケース1内へ没入する方
向に付勢されている。拡大移動子2の基端面は半円球状
部の従動体4の端面に摺動自在に当接されている。そし
てこの従動体4はケース1内に収納した複数個のボール
5にて軸方向に支持されている。すなわち、従動体4の
先端側外周面の周囲に複数個のボール5が接触されてい
る。6は上記複数個のボール5のうちの1個のボール5
を拡大移動子2の移動方向(Y方向)と直角方向(X方
向)に微小移動する微小変位素子である。
拡大移動子であり、この拡大移動子2のケース1内に位
置する基端部2aは軸直角方向の平面状になつている。
また拡大移動子2はばね3にてケース1内へ没入する方
向に付勢されている。拡大移動子2の基端面は半円球状
部の従動体4の端面に摺動自在に当接されている。そし
てこの従動体4はケース1内に収納した複数個のボール
5にて軸方向に支持されている。すなわち、従動体4の
先端側外周面の周囲に複数個のボール5が接触されてい
る。6は上記複数個のボール5のうちの1個のボール5
を拡大移動子2の移動方向(Y方向)と直角方向(X方
向)に微小移動する微小変位素子である。
上記構成において、微小変位素子6を作動すると、ボー
ル5はX方向へxだけ移動され、このボール5の移動に
より従動体4がY方向にyだけ移動され、このときの量
移動量x,yはx<yとなり、拡大移動子2は微小変位
素子6の作動量xに対して拡大移動される。このとき、
従動体4はY方向に移動しながらx方向にも移動され、
従動体4と拡大移動体2の基端部とは軸直角方向に相対
的に変位される。
ル5はX方向へxだけ移動され、このボール5の移動に
より従動体4がY方向にyだけ移動され、このときの量
移動量x,yはx<yとなり、拡大移動子2は微小変位
素子6の作動量xに対して拡大移動される。このとき、
従動体4はY方向に移動しながらx方向にも移動され、
従動体4と拡大移動体2の基端部とは軸直角方向に相対
的に変位される。
上記拡大作動の原理を第3図を参照して説明する。
駆動側のボール5と従動側のボール4′とが平面上で、
∠OOxOy=θの関係で接触しており、また駆動側のボ
ール5がX方向に、また従動側のボール4′はY方向に
しか移動しないものとする。
∠OOxOy=θの関係で接触しており、また駆動側のボ
ール5がX方向に、また従動側のボール4′はY方向に
しか移動しないものとする。
今駆動側のボール5が従動側のボール4′を点接触をし
たままX方向にxだけ変位したとする。このとき駆動側
のボール5の変位前後での従動側のボール4′との接触
点をそれぞれPc,Pc′、駆動側のボール5の中心位置
をOx,Ox′、従動側のボール4′の中心位置をOy,
Oy′、変位をyとし、また駆動側のボール5の半径を
Rx、従動側のボール4′の半径をRyとすると、幾可学
的関係から、 (2)〜(4)を(1)に代入すると、 −2x(Rx+Ry)cosθ+2y(Rx+Ry)sinθ+x2+y2=0 となり、x2,y2を他項に比べて十分小さいものとする
と、 y≒cotθ・x…………(5) となり、cotθ>1となるようにθを選ぶことによりx
に対してyを拡大することができる。
たままX方向にxだけ変位したとする。このとき駆動側
のボール5の変位前後での従動側のボール4′との接触
点をそれぞれPc,Pc′、駆動側のボール5の中心位置
をOx,Ox′、従動側のボール4′の中心位置をOy,
Oy′、変位をyとし、また駆動側のボール5の半径を
Rx、従動側のボール4′の半径をRyとすると、幾可学
的関係から、 (2)〜(4)を(1)に代入すると、 −2x(Rx+Ry)cosθ+2y(Rx+Ry)sinθ+x2+y2=0 となり、x2,y2を他項に比べて十分小さいものとする
と、 y≒cotθ・x…………(5) となり、cotθ>1となるようにθを選ぶことによりx
に対してyを拡大することができる。
第1図は1段拡大であるが、第2図は2段拡大の場合で
あり、この実施例では微小変位素子6の変位に対する拡
大移動素子2の変位は第1図に示す1段拡大に対して2
乗倍の変位量となる。
あり、この実施例では微小変位素子6の変位に対する拡
大移動素子2の変位は第1図に示す1段拡大に対して2
乗倍の変位量となる。
第4図は本考案に係る微小変位拡大機構の適用例を示す
もので、微小変位素子6を駆動源とするポペツト式流量
制御弁7を示す。この制御弁7は微小変位素子6と、こ
れの変位を拡大する本考案に係る微小変位拡大機構8
と、変位拡大率を調整する変位拡大調整部9と、拡大さ
れた変位を開口面積に変換するポペツト部10とからな
つている。
もので、微小変位素子6を駆動源とするポペツト式流量
制御弁7を示す。この制御弁7は微小変位素子6と、こ
れの変位を拡大する本考案に係る微小変位拡大機構8
と、変位拡大率を調整する変位拡大調整部9と、拡大さ
れた変位を開口面積に変換するポペツト部10とからな
つている。
上記制御弁7の特性、すなわち、流量Qは Q=α(P)・y………(6) またポペツト部10の移動量y、及び拡大機構8での接
触角θは y=cotθ・x………(7) θ=β(ι)………(8) となる。ただしPは入力圧力、ιは微小変位素子6の位
置調節量、xは微小変位素子6の移動量、α,βはそれ
ぞれP,ιの関数である。
触角θは y=cotθ・x………(7) θ=β(ι)………(8) となる。ただしPは入力圧力、ιは微小変位素子6の位
置調節量、xは微小変位素子6の移動量、α,βはそれ
ぞれP,ιの関数である。
上記構成において、変位拡大率cotθが、微小変位素子
6の取付け位置の調節量ιの関数で、これをねじ11に
て調節することにより拡大率を任意に選択することがで
き、従つてポペツト部10のリフト量も任意に選択する
ことができる。
6の取付け位置の調節量ιの関数で、これをねじ11に
て調節することにより拡大率を任意に選択することがで
き、従つてポペツト部10のリフト量も任意に選択する
ことができる。
考案の効果 本考案によれば、ガタが生じることなく微小変位の拡大
を実現することができる。またボールという単一要素の
組合せ個数の増減及びボール相互の接触角θを変えるこ
とにより、任意の変位拡大率を得ることができる。
を実現することができる。またボールという単一要素の
組合せ個数の増減及びボール相互の接触角θを変えるこ
とにより、任意の変位拡大率を得ることができる。
【図面の簡単な説明】 第1図から第4図は本考案の実施例を示すもので、第1
図は1段拡大の場合の断面図、第2図は2段拡大の場合
の断面図、第3図は変位拡大の原理の説明図、第4図は
本考案の適用例を示す断面図、第5図、第6図は異なる
従来例を示す説明図である。 1はケース、2は拡大移動子、4は従動体、5はボー
ル、6は微小変位素子。
図は1段拡大の場合の断面図、第2図は2段拡大の場合
の断面図、第3図は変位拡大の原理の説明図、第4図は
本考案の適用例を示す断面図、第5図、第6図は異なる
従来例を示す説明図である。 1はケース、2は拡大移動子、4は従動体、5はボー
ル、6は微小変位素子。
Claims (1)
- 【請求項1】球状部を有する従動体4を、ケース1内に
収納された複数個のボール5にて接触支持し、またこの
複数個のボール5による支持平面に対して直角方向に移
動自在に支持した拡大移動子2を上記従動体に連結し、
さらに上記支持側のボール5のうちの少なくとも1個
に、このボール5を上記拡大移動子2の移動方向と直角
方向に移動させる微小変位素子6を対接したことを特徴
とする微小変位拡大機構。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2998387U JPH0613402Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 微小変位拡大機構 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2998387U JPH0613402Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 微小変位拡大機構 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPS63137161U JPS63137161U (ja) | 1988-09-09 |
JPH0613402Y2 true JPH0613402Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=30834374
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2998387U Expired - Lifetime JPH0613402Y2 (ja) | 1987-03-03 | 1987-03-03 | 微小変位拡大機構 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0613402Y2 (ja) |
-
1987
- 1987-03-03 JP JP2998387U patent/JPH0613402Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPS63137161U (ja) | 1988-09-09 |
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