JPH06133973A - 超音波検査装置のプローブ連結機構 - Google Patents

超音波検査装置のプローブ連結機構

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JPH06133973A
JPH06133973A JP31105692A JP31105692A JPH06133973A JP H06133973 A JPH06133973 A JP H06133973A JP 31105692 A JP31105692 A JP 31105692A JP 31105692 A JP31105692 A JP 31105692A JP H06133973 A JPH06133973 A JP H06133973A
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outer cover
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probe
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Toshikazu Tanaka
俊積 田中
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 超音波振動子の方向を調整可能とする手動回
転操作部を、ラジアル走査を行う際に、カバー部材によ
りその全周を完全に覆うことができるようにする。 【構成】 操作ユニット10の本体ケーシング11に
は、それぞれ各一対の開口16a,17aを備えた内側
カバー筒16と、その回りに回動可能となった外側カバ
ー筒17とを回転体14の手動回転操作部14aを囲繞
するように設ける。固定接続部8には側方に突出する一
対の係止突部8aが形成され、レバー18にはラジアル
走査用のモータ31制御用のスイッチ41を非接点で切
り換える磁石40が設けられる。開口16a,17aを
一致させると、手動回転操作部14aの一部が外部に露
出して超音波振動子4の方向を調整できる手動操作可能
状態となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、人体の体内等に挿入さ
れて、超音波診断,検査を行うための超音波検査装置に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】超音波検査装置は、超音波振動子とその
観測装置とを有し、この超音波観測装置は超音波信号の
送信回路及び受信回路と、超音波反射エコー信号の処理
回路及び超音波画像のモニタ装置とから大略構成され
る。そして、超音波振動子によって体内に向けて超音波
を送信してその反射エコーを受信し、この受信信号を超
音波観測装置に伝送して信号処理を行うことにより体内
組織の状態等に関する情報を取得して、モニタ装置に超
音波画像として表示するものであって、医療等の分野に
おいて広く用いられている。
【0003】ここで、超音波検査,診断の精度及び機能
の向上を図るために、近年においては、超音波振動子を
体内に挿入して、検査,診断の対象となる部位の近傍位
置にまで導いて、超音波の送受信を行うようにしたもの
が用いられている。また、内視鏡による検査,診断に加
えて当該の検査対象部位の体腔壁内組織に関する情報を
も取得して、3次元的な検査を行うために、超音波プロ
ーブを体腔内挿入用の細径のカテーテルや内視鏡の鉗子
その他の処置具を挿通するために設けられている処置具
挿通チャンネルをガイドとして体内に挿入する構成とし
たものも開発されている。
【0004】ところで、超音波振動子を走査させて超音
波画像を取得するに当っては、その走査方式として、電
子走査式のものと、機械走査式のものとがあり、また機
械走査式のものにあっては、超音波振動子を直線的に変
位させるようにしたリニア走査式のものと、回転方向に
変位させるラジアル走査式のものが代表的なものであ
る。そして、前述したように、内視鏡をガイドとして挿
入するタイプのものにあっては、超音波振動子の小型化
等の見地から機械走査式で作動させるように構成したも
のが一般に用いられる。
【0005】ここで、機械式でリニア走査を行うものに
あっては、超音波プローブの先端に設けた超音波振動子
を体腔等の腔壁に密着させるか、または水等の超音波伝
播部材を介在させて、体腔壁に対面させ、超音波プロー
ブを手動若しくはモータ等適宜の駆動手段で押し引き操
作することにより、超音波振動子を直線的に移動させ、
この直線的移動量をエンコーダ等の位置検出手段で検出
して、その位置信号に基づいて、所定距離間隔毎に超音
波パルスを入射し、その反射エコーを受信して、この超
音波受信信号を超音波観測装置に伝送する。そして、こ
の超音波受信信号と超音波振動子の位置信号とに基づい
て、超音波観測装置に超音波画像を表示することができ
る。また、ラジアル機械走査方式の超音波検査装置は、
超音波プローブをモータ等の回転駆動手段に接続し、こ
の回転駆動手段により超音波振動子を回転させながら超
音波の送受信を行うものであって、この方式では、超音
波振動子の回転角度を検出して、所定の角度毎に超音波
パルスを入射して、超音波受信信号を取得して、超音波
画像を表示する。
【0006】これら各走査方式のうち、超音波検査を行
うべき部位,検査の態様等によっては、リニア走査を行
う方が便利である場合があり、またラジアル走査方式の
方が有利な場合もある。さらに、リニア走査による縦方
向の断層像とラジアル走査による横方向の断層像とを取
得することが、検査,診断を行う上で極めて有利であ
る。しかしながら、従来技術による機械走査式の超音波
検査装置にあっては、リニア走査方式またはラジアル走
査方式のいずれか一方の走査方式しか取れない構造とな
っており、従って超音波検査の要求に応じて走査方式を
選択したり、また両走査方式によって体腔の内部組織を
立体的に把握する等といった操作を行うのは全く不可能
であった。
【0007】そこで、本出願人は、超音波プローブの操
作を行う操作ユニットに、超音波振動子を直線方向に移
動させてリニア走査を行わせるリニア操作手段と、モー
タ等からなる駆動手段によって回転方向に変位させてラ
ジアル走査を行わせるラジアル操作手段とを装着し、こ
の操作ユニットに走査モード切換手段を設けて、この走
査モード切換手段を操作することによって、超音波振動
子をリニア走査モードによる操作と、ラジアル走査モー
ドによる操作との間に切り換えるように構成したもの
を、特願平3−322401号として提案した。
【0008】この先願の構成を採用することによって、
走査モード切換手段をリニア操作モードに設定しておけ
ば、リニア操作手段を操作し、超音波振動子を直線方向
に変位させることによって、該超音波振動子をリニア走
査させて、リニア方向の超音波画像情報を取得できる。
また、走査モード切換手段をラジアル走査モード側に切
り換えると、ラジアル操作が可能となって、超音波振動
子をラジアル方向に変位させて、この方向における体内
等における超音波情報が得られる。このように、走査モ
ード切換手段を操作して、操作モードの切り換えを行う
だけの極めて簡単な操作によって、リニア走査させるこ
とができるし、またラジアル走査を行わせることもでき
るようになる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】ところで、リニア走査
を行わせる場合であっても、超音波振動子の方向を調整
する必要があるために、超音波振動子を手動でも回転操
作できるように構成しなければならない。このために、
操作ユニットの超音波プローブとの接続部における回転
する部分に、手動回転操作部を設ける構成としている。
【0010】ラジアル走査を行う際には、超音波振動子
をかなり高速で回転させるが、この時に当然手動回転操
作部も追従回転する。このために、操作ユニットを把持
して操作を行うに当って、手指がこの手動回転操作部に
触れないようになっていなければならない。このため
に、前述した先願発明においても、手動回転操作部を覆
うカバーを設けて、リニア走査を行う場合には、このカ
バーを開放し、ラジアル走査を行う際に、カバーによっ
て手動回転操作部を覆うようにしている。しかも、走査
モード切換手段として、カバーに、その変位を検出する
手段を設けて、この変位検出手段によって、それが手動
操作部の周囲を覆う状態となった時に、ラジアル走査モ
ードに切り換わって、ラジアル操作手段の駆動手段が作
動するようにしている。
【0011】このように構成すれば、ラジアル走査時に
おける安全確保が図られる。しかしながら、この先願の
ものにもなお問題点がない訳ではない。即ち、カバーは
片手で操作できるようにするために、それを回動乃至ス
ライドさせることによって、手動回転操作部を覆う位置
とそれを開放する位置との間に変位させるようになって
おり、しかも手動回転操作部には超音波プローブが接続
されていることから、この手動回転操作部の全周を完全
に覆うことができないという問題点がある。
【0012】本発明は以上の点に鑑みてなされたもので
あって、その目的とするところは、ラジアル走査を行う
際に、手動回転操作部の全周を完全に覆うことができる
ようにすることにある。
【0013】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、可撓性を有するスリーブ内に回転伝達
手段を挿通させ、この回転伝達手段の先端に超音波振動
子を設けた超音波プローブと、この超音波プローブの基
端部が着脱可能に装着され、リニア操作手段及びラジア
ル操作手段を装着した操作ユニットとを備え、超音波プ
ローブの基端部には、回転伝達手段に連結した回転接続
部と、スリーブに連結した固定接続部とからなる接続コ
ネクタを設け、また操作ユニットには、接続コネクタの
回転接続部が連結され、手動回転操作部を備えた回転体
と、この回転体を囲繞し、側面にそれぞれ所定の幅を有
する開口を形成した内側カバー筒及び外側カバー筒とか
らなるコネクタ受けを設け、これら内側カバー筒と外側
カバー筒とを相対回動可能とすることによって、両開口
が同じ位置となり手動回転操作部の一部を外部に露出さ
せる手動操作可能状態と、両開口の位置を所定量ずらす
ことにより手動回転操作部の全周を覆う手動操作不能状
態との間に変位可能な構成としたことをその特徴とする
ものである。
【0014】
【作用】このように、それぞれ開口を有する2重のカバ
ー筒を設けることによって、両カバー部の側面に設けた
開口を一致させると、その開口の幅に相当する間隔だけ
手動回転操作部が外部に露出することになって、この手
動回転操作部を手指で回転させることによって、超音波
振動子の方向の調整を行うことができる。また、ラジア
ル走査を行う際には、外側カバー部または内側カバー部
のいずれかを回動操作することによって、内側カバー部
の開口は外側カバー部の壁面により完全に覆わせること
ができ、従って手動回転操作部は、その全周が完全に覆
われた状態となり、術者等に対する安全性がより向上す
る。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。なお、以下においては、超音波検査装置を
内視鏡Sの鉗子その他の処置具を挿通させるために設け
られる処置具挿通チャンネルCを介して体内に導くよう
に構成したものとして説明するが、この超音波検査装置
における超音波プローブを直接体内に挿入するように構
成することも可能である。
【0016】そこで、図1に超音波検査装置の全体構成
を示す。図中において、1は超音波プローブを示し、超
音波プローブ1は軟性部材からなる挿入部材2の先端に
硬質部材からなる先端部本体3を設け、この先端部本体
3に凹部3aを形成して、この凹部3aに単板振動子か
らなる超音波振動子4を装着してなるものである。先端
部本体3は回転可能となっており、また先端部本体3に
装着した超音波振動子4の送受信面4aはこの先端部本
体3の一側に形成した平坦部に固定されている。そし
て、超音波振動子4をリニア方向またはラジアル方向に
走査させることによって、その走査範囲における体内組
織断層に関する超音波画像を取得することができるよう
に構成されている。
【0017】挿入部材2は内視鏡Sの処置具挿通チャン
ネルCを介して挿通される関係から、この処置具挿通チ
ャンネルC内に挿通可能な細径のものであり、図2に示
したように、フッ素樹脂等のように滑りの良い軟性チュ
ーブ材からなる可撓性のスリーブ2a内に、金属細線を
多条乃至多重、または多条かつ多重の密巻きコイル状に
巻回してなる回転伝達シャフト2bを挿通してなるコン
トロールケーブルとなっている。なお、このスリーブ2
aの基端側の部分はより腰のある第2スリーブ2cが連
設されている。この挿入部材2は、超音波振動子4を装
着した先端部本体3を遠隔操作によって回転動作させる
機能を発揮する。また、この挿入部材2の回転伝達シャ
フト2b内には、同軸ケーブルからなる超音波信号の送
受信線5が挿通されている。回転伝達シャフト2bの先
端部分は先端部本体3に固定されており、この回転伝達
シャフト2bにより超音波振動子4の回転操作の推力の
伝達を行わせる構成となっている。そして、この超音波
振動子4の回転時には、送受信線5も回転伝達シャフト
2bと一体的に回転せしめられる。
【0018】超音波プローブ1の基端部は、この超音波
プローブ1の走査操作を行うための操作ユニット10に
着脱可能に接続される接続コネクタ6となっている。接
続コネクタ6は、回転接続部7と固定接続部8とから構
成される。回転接続部7は、送受信線5の配線5aが接
続されている電極ピン7aと、この電極ピン7aを囲繞
するように設けられ、送受信線5の配線5bが接続され
ている連結筒体7bとから構成され、電極ピン7aと連
結筒体7bとの間には絶縁部材7cが介装されている。
そして、この回転接続部7は、挿入部材2の回転伝達シ
ャフト2bが連結されており、また固定接続部8にはス
リーブ2aが連結されている。
【0019】操作ユニット10は、図3に示したよう
に、その本体ケーシング11内に超音波振動子4をリニ
ア方向に変位させるためのリニア操作手段と、超音波振
動子4を回転させて、ラジアル方向の超音波情報を取得
するためのラジアル操作手段とを備えている。
【0020】操作ユニット10は、図1から明らかなよ
うに、内視鏡Sの処置具挿通チャンネルCにおける導入
部CEに着脱可能に装着させるようになっている。この
ために、操作ユニット10の本体ケーシング11には、
導入部CEに着脱可能に装着される取付マウント部12
が連設されている。この取付マウント部12に超音波プ
ローブ1の挿入部材2を挿通させて、その接続コネクタ
6を本体ケーシング11のコネクタ受け13に着脱可能
に接続されている。コネクタ受け13は、回転体14を
備え、この回転体14は本体ケーシング11に内蔵した
ロータリコネクタ15に連設されている。ロータリコネ
クタ15は、回転部15aと固定部15bとからなり、
回転体14は回転部15aに連結されるか、またはそれ
と一体的に構成されている。回転体14の一端は本体ケ
ーシング11から所定の長さ分だけ外部に導出されて、
接続コネクタ6の回転接続部7が嵌合される。
【0021】操作ユニット10には、超音波振動子4を
リニア走査させるための操作手段とラジアル走査を行わ
せるための操作手段とが設けられる。リニア操作手段
は、挿入部材2を押し引き操作することによって、超音
波振動子4を所定の範囲にわたってリニア方向に走査さ
せるためのものである。このために、本体ケーシング1
1には操作杆20がその軸線方向にスライド可能に装着
されており、操作杆20の本体ケーシング11から導出
された先端部には指掛け部21が連設されている。ま
た、操作杆20にはプローブ把持部材22が連設されて
おり、取付マウント部12から導出された挿入部材2の
基端近傍位置における第2スリーブ2cが設けられて部
位はこのプローブ把持部材22に着脱可能に連結されて
いる。そして、このプローブ把持部材22への連結位置
から所定の長さ分だけループを描くように湾曲せしめら
れて、基端部に設けた接続コネクタ6が操作ユニット1
0に着脱可能に連結されている。従って、挿入部材2を
プローブ把持部材22に連結した状態で、指掛け部21
に手指を掛けて操作杆20をその軸線方向に押し引き操
作すると、プローブ把持部材22を介して挿入部2と共
に先端部本体3がこれに追従して押し引き動作せしめら
れて、該先端部本体3に装着した超音波振動子4が直線
的に変位してリニア走査が行われる。
【0022】このように、超音波振動子4を作動させ
て、その受信信号を超音波観測装置Tに伝送して信号処
理を行って超音波画像用のモニタ装置Mに超音波画像を
表示するが、その際において、この超音波振動子4によ
る反射エコーに関する信号だけでなく、該超音波振動子
4のリニア方向の位置に関する信号をも取得する必要が
ある。このために、操作杆20の本体ケーシング11内
の部分にはラック23が形成されており、ラック23に
はピニオン24が噛合し、このピニオン24の回転軸2
4aはエンコーダ25に連結されている。これによっ
て、エンコーダ25からの出力信号により操作杆20の
位置が検出され。このエンコーダ25からの位置信号は
超音波観測装置Tに伝送されるようになっている。
【0023】操作杆20は、復帰ばね26によって常時
本体ケーシング11から突出した位置に付勢されてお
り、この復帰ばね26の付勢力に抗して本体ケーシング
11内に押し込んだ後、それを引き出す方向に操作する
と、挿入部材2の先端部分に設けた超音波振動子4は内
視鏡S内に引き込まれる方向に移動してこの範囲分だけ
走査することになる。ここで、挿入部材2は、そのプロ
ーブ把持部材22への連結位置から接続コネクタ6のコ
ネクタ受け13への接続部までの間の部位はループ状と
なって余長を持っているから、このリニア走査時に接続
コネクタ6をコネクタ受け13から分離する方向の力が
作用することはない。また、本体ケーシング11内に
は、操作杆20の押動ストローク端位置を検出する光学
センサ27が設けられると共に、操作杆20の先端部に
は遮光板20aが連設されており、この遮光板20aが
光学センサ27により検出された位置が超音波観測装置
Tにおけるモニタ装置Mに表示される超音波画像の表示
端となる基準位置とされる。この光学センサ27による
基準位置信号は、エンコーダ25からの信号と共に超音
波観測装置Tに伝送される。
【0024】次に、ラジアル操作手段は、回転体14を
回転駆動して、この回転体14に嵌合した接続コネクタ
6の回転接続部7を追従回転させることによって、この
回転接続部7に固着して設けた回転伝達シャフト2bを
捩るように回転させて、その先端に連設され、超音波振
動子4を装着した先端部本体3を回転駆動するためのも
のである。このために、回転体14の本体ケーシング1
1内の位置にはギヤ30が取り付けられており、このギ
ヤ30には、回転駆動用のモータ31の出力軸31aに
連結した駆動ギヤ32が噛合している。従って、モータ
31を作動させると、その回転力が回転体14に伝達さ
れることになる。また、この回転体14には、その回転
角度位置を検出するエンコーダ33が設けられている。
【0025】これによって、モータ31を作動させれ
ば、超音波振動子4を回転駆動することができて、この
間に超音波パルスを体内に向けて照射し、その反射エコ
ーを受信して、これとエンコーダ33から出力される超
音波振動子4の回転角度に関する信号とに基づいて、ラ
ジアル方向の超音波画像を取得することができる。
【0026】ここで、ラジアル走査を行うために、モー
タ31を作動させた時に、その回転を円滑かつ確実に回
転伝達シャフト2bから超音波振動子4が設けられてい
る先端部本体3に伝達させるためには、この回転伝達シ
ャフト2bに嵌合されているスリーブ2a及び第2スリ
ーブ2cは回転方向に固定されている必要がある。ま
た、回転伝達シャフト2bは、その回転中に激しく振動
することから、この振動等の影響で、接続コネクタ6の
回転接続部7がコネクタ受け13の回転体14から分離
しないように、安定した連結状態に保持されていなけれ
ばならない。
【0027】一方、リニア走査を行う際において、超音
波振動子4の送受信面4aは体腔内壁に対して所定の方
向に向けなければならないことから、超音波振動子4が
体腔内壁と対面した時に、その方向を調整する必要があ
る。このために、回転体14に、その本体ケーシング1
1の外部に位置する先端部近傍の部位を太径化させて、
外周部に一文字ローレット加工を施した手動回転操作部
14aを設けている。この手動回転操作部14aは、ラ
ジアル走査時に回転体14が回転すると、それに追従し
て回転することになる。従って、安全確保のために、こ
の手動回転操作部14aを手指で操作する必要のないラ
ジアル走査を行う際には、少なくともその外周部をカバ
ーしなければならない。
【0028】これら接続コネクタ6の抜け止めと、固定
接続部8の固定と、ラジアル走査時における手動回転操
作部14aのカバーとの3つの機能を発揮させるため
に、その操作ユニット10の本体ケーシング11には、
回転体14の突出部分を囲繞するように内側カバー筒1
6及び外側カバー筒17が設けられている。これら両カ
バー筒16,17は円筒形の部材からなり、180°位
相をずらせた位置に一対の開口16a,16a及び17
a,17bが形成されている。これら各開口16a,1
7aは共に90°より僅かに狭い角度範囲で、カバー筒
16a,17aの高さ方向のほぼ全長に及んでいる。従
って、両カバー筒16,17における回転体14の手動
回転操作部14aと対面する部位は、それぞれ略90°
毎に壁面と開口とが交互に形成され、壁面の方が開口よ
り僅かに広くなっている。また、外側カバー筒17は内
側カバー筒16より丈高となっており、その上端部には
内方に向けて係止壁17bが連設されている。
【0029】これに対して、接続コネクタ6における固
定接続部8は、その外径が内側カバー筒16の内径より
小さくなっており、その側面には、側方に突出する一対
の係止突部8aが形成されている。この係止突部8a
は、カバー筒16,17の開口16a,17aの幅より
僅かに狭い幅寸法で、またその厚みは内側カバー筒16
の上端面と係止壁17bの下面との間の間隔よりも僅か
に小さい厚みを持ったものである。
【0030】内側カバー筒16は本体ケーシング11に
固定的に設けられているが、外側カバー筒17は、この
内側カバー筒16の回りを回動させることができるよう
になっている。外側カバー筒17の回動操作を操作ユニ
ット10を把持する手の指で行うことができるようにす
るために、レバー18が外側カバー筒17と一体的に連
設されている。従って、レバー18を回動操作すると、
外側カバー筒17の開口17aは内側カバー筒16の開
口16aと一致する状態と、開口16aの位置に外側カ
バー筒17の壁部が臨む位置との間に変位可能となって
いる。そして、外側カバー筒17をこれら2位置に位置
決め保持できるようにするために、外側カバー筒17の
内面と内側カバー筒16の外面との間にクリック機構1
9が設けられている。
【0031】而して、図4に示したように、内側カバー
筒16と外側カバー筒17との開口16a,17aを一
致させると、当該の部位に固定接続部8の係止突部8a
を通過させることができ、これによって接続コネクタ6
をコネクタ受け7に接続できるようになる。そして、図
5に示したように、この接続コネクタ6の回転接続部7
をコネクタ受け13の回転体14に嵌合させることによ
って、超音波プローブ1と操作ユニット10とが連結さ
れる。また、この図5の状態からレバー18を操作し
て、外側カバー筒17を回動させると、図6に示したよ
うに、この外側カバー筒17の壁部が内側カバー筒16
の開口16aの外側に位置する。
【0032】さらに、40はレバー18の内部に設けた
磁石、41はモータ31のON,OFF制御を行うため
のスイッチをそれぞれ示し、スイッチ41はレバー18
を回動操作した時の磁石40の移動軌跡において、両カ
バー筒16,17の開口16a,17aが一致する状態
となった時に対面する位置に配設されている。このスイ
ッチ41は磁石40が近接・離間することによってO
N,OFFするマグネットスイッチであり、外側カバー
筒17の開口17aが内側カバー筒16の開口16aと
一致する位置にレバー19が配置されていると、OFF
の状態となり、モータ31は停止状態に保持される。そ
して、レバー18を回動させて、外側カバー筒17の壁
部が内側カバー筒16の開口16aに対面する位置に変
位すると、スイッチ41がONして、モータ31が作動
するようになる。従って、この磁石40とスイッチ41
とによって走査モード切換手段が構成される。
【0033】以上のように構成することによって、超音
波プローブ1を操作ユニット10に接続した状態におい
て、図5のように、両カバー筒16,17の開口16
a,17aを一致させると、手動回転操作部14aの一
部が外部に露出することになって、それを手指で回転さ
せることにより超音波振動子4の方向を調整できる手動
操作可能状態となる。この状態では、スイッチ41がO
FFとなってモータ31は停止し、操作杆20を押し引
き操作することによって、リニア走査を行わせることが
できるようになる。このリニア走査を行う場合には、回
転体14は静止しているから、手動回転操作部14aが
外部に露出していても、格別不都合を来すことはない。
また、接続コネクタ6とコネクタ受け13との連結状態
に保持する力は、回転接続部7と回転体14との嵌合力
のみによるものであるが、操作杆20におけるプローブ
把持部材22から接続コネクタ6までの長さは十分な余
長があって、走査時にこの接続コネクタ6に引っ張り力
等が加わらず、しかも走査時に回転伝達シャフト2bに
振動等が生じることもないから、接続コネクタ6がコネ
クタ受け13から外れるおそれはない。
【0034】一方、図6に示したように、外側カバー筒
17を回動させると、手動回転操作部14aがこの外側
カバー筒17と内側カバー筒16とによってその全周を
完全に覆うようになり、手動操作不能状態となる。そし
て、レバー18の回動変位によって、スイッチ41がO
Nすることになり、モータ31が作動して、超音波振動
子4が回転駆動されて、ラジアル走査が行われる。
【0035】ここで、このラジアル走査を行う際には、
接続コネクタ6における固定接続部8は非回転状態に保
持する必要があるが、この固定接続部8に連設されてい
る係止突部8aが内側カバー筒16の開口16aの壁部
に規制されるので、回転方向にほぼ完全に固定される。
従って、モータ31が作動して回転体14が回転する
と、その回転力が回転伝達シャフト2bを介して先端部
本体3に伝達され、この先端部本体3に設けた超音波振
動子4を円滑に回転させることができる。
【0036】また、ラジアル走査を行う際には、接続コ
ネクタ6に引っ張り方向の力が作用することはないが、
回転伝達シャフト2bが高速回転して振動し、この振動
の影響で回転接続部7と回転体14との間が分離するお
それがある。然るに、固定接続部8の係止突部8aが外
側カバー部17の係止壁17bにより規制されているか
ら、回転接続部7と回転体14とが分離するおそれはな
い。
【0037】しかも、このラジアル走査時には、ローレ
ット加工が施されている手動回転操作部14aが露出し
ていると、操作ユニット10を把持する手の指を損傷さ
せるおそれがある。しかしながら、ラジアル走査を行う
には、スイッチ41がONしてモータ31を作動させな
ければならず、このスイッチ41がONするのは、外側
カバー筒17に連設したレバー18を操作して、外側カ
バー筒17を手動操作不能状態にした時であり、この時
には手動回転操作部14aの全周が両カバー筒16,1
7で完全に覆われることになるから、安全確保の点から
は極めて好ましい。
【0038】なお、前述した実施例では、外側カバー筒
を回動させる構成としたが、内側カバー筒を回動させる
ようにしても良い。また、スイッチの作動手段として磁
石を用いる構成としたが、要は操作ユニットの本体ケー
シングを挟んで非接点的にスイッチのON,OFF制御
を行うことができるものであれば、磁石以外のものを用
いることも可能である。
【0039】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、手動回
転操作部を備えた回転体を囲繞するように内側カバー筒
及び外側カバー筒を設け、これら各カバー筒に開口を形
成して、内側カバー筒と外側カバー筒とを相対回動可能
とすることによって、両開口が同じ位置となり手動回転
操作部の一部を外部に露出させる手動操作可能状態と、
両開口の位置を所定量ずらすことにより手動回転操作部
の全周を覆う手動操作不能状態との間に変位可能な構成
としたので、ラジアル走査を行わせる際には、外側カバ
ー筒または内側カバー筒を回動操作するという極めて簡
単な操作で、手動回転操作部の全周を完全に覆うことが
でき、操作ユニットを把持して行う操作の安全性がより
向上する等の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】超音波検査装置の全体構成図である。
【図2】本発明の第1の実施例を示す挿入部材の断面図
である。
【図3】操作ユニットの断面図である。
【図4】操作ユニットと超音波プローブとの連結機構を
示す外観図である。
【図5】図4の作動状態を示す外観図である。
【図6】図4の他の作動状態を示す外観図である。
【符号の説明】
1 超音波プローブ 2 挿入部材 2a スリーブ 2b 回転伝達シャフト 2c 第2スリーブ 3 先端部本体 4 超音波振動子 6 接続コネクタ 7 回転接続部 8 固定接続部 8a 係止突部 10 操作ユニット 11 本体ケーシング 13 コネクタ受け 14 回転体 15 ロータリコネクタ 16 内側カバー筒 16a 開口 17 外側カバー筒 17a 開口 17b 係止壁 18 レバー 20 操作杆 31 モータ 40 磁石 41 スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 可撓性を有するスリーブ内に回転伝達手
    段を挿通させ、この回転伝達手段の先端に超音波振動子
    を設けた超音波プローブと、この超音波プローブの基端
    部が着脱可能に装着され、リニア操作手段及びラジアル
    操作手段を装着した操作ユニットとを備えた超音波検査
    装置において、前記超音波プローブの基端部には、前記
    回転伝達手段に連結した回転接続部と、前記スリーブに
    連結した固定接続部とからなる接続コネクタを設け、ま
    た前記操作ユニットには、前記接続コネクタの回転接続
    部が連結され、手動回転操作部を備えた回転体と、この
    回転体を囲繞し、側面にそれぞれ所定の幅を有する開口
    を形成した内側カバー筒及び外側カバー筒とからなるコ
    ネクタ受けを設け、これら内側カバー筒と外側カバー筒
    とを相対回動可能とすることによって、両開口が同じ位
    置となり手動回転操作部の一部を外部に露出させる手動
    操作可能状態と、両開口の位置を所定量ずらすことによ
    り手動回転操作部の全周を覆う手動操作不能状態との間
    に変位可能な構成としたことを特徴とする超音波検査装
    置のプローブ連結機構。
  2. 【請求項2】 外側カバー筒には、それが手動操作可能
    状態にあるときには、ラジアル操作手段を作動停止状態
    に保持し、手動操作不能状態に変位した時にラジアル操
    作手段を作動状態とする非接点切換手段を設ける構成と
    したことを特徴とする請求項1記載の超音波検査装置の
    プローブ連結機構。
  3. 【請求項3】 前記非接点切換手段は前記外側カバー筒
    に設けた磁石であり、この磁石の近接・離間に応じてO
    N,OFFする前記ラジアル操作手段の作動制御用スイ
    ッチを前記操作ユニット内に設ける構成としたことを特
    徴とする請求項2記載の超音波検査装置のプローブ連結
    機構。
  4. 【請求項4】 前記固定接続部には、係止部を連設し、
    接続コネクタをコネクタ受けに接続した時に、この係止
    部が内側カバー筒の開口に係合して、この固定ブロック
    の回り止めを行い、また外側カバー筒には、それが手動
    操作不能状態となった時に、前記係止部と係合して接続
    コネクタがコネクタ受けから分離するのを防止する規制
    壁を設ける構成としたことを特徴とする請求項1記載の
    超音波検査装置のプローブ連結機構。
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