JPH06133855A - ジャー炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆物の製造方法 - Google Patents

ジャー炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆物の製造方法

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Publication number
JPH06133855A
JPH06133855A JP4307794A JP30779492A JPH06133855A JP H06133855 A JPH06133855 A JP H06133855A JP 4307794 A JP4307794 A JP 4307794A JP 30779492 A JP30779492 A JP 30779492A JP H06133855 A JPH06133855 A JP H06133855A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
layer
packing material
rice cooker
fluororesin
film
Prior art date
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Withdrawn
Application number
JP4307794A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroshi Ariga
広志 有賀
Yuuji Tanonaka
裕二 田野中
Satoru Kuroki
悟 黒木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
AGC Inc
Original Assignee
Asahi Glass Co Ltd
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Publication date
Application filed by Asahi Glass Co Ltd filed Critical Asahi Glass Co Ltd
Priority to JP4307794A priority Critical patent/JPH06133855A/ja
Publication of JPH06133855A publication Critical patent/JPH06133855A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【構成】あらかじめフッ素樹脂を主成分とし充填物を含
有する層とフッ素樹脂を主成分とし充填物を含有しない
層とからなる二層フィルムを形成し、この二層フィルム
をアルミニウムまたはアルミニウム合金基材上に、充填
物を含有する層が基材に接するように被覆する。 【効果】非粘着性、耐摩耗性、耐腐食性に優れたジャー
炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆物が容易に得られ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、非粘着性、耐摩耗性及
びファッション性が要求される炊飯器等飯器内釜用フッ
素樹脂被覆物の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、非粘着性、耐摩耗性及びファッシ
ョン性が要求される炊飯器等飯器内釜を得る方法として
特開平2−251440に示すような提案がなされてい
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】この方法は、アルミニ
ウム及びアルミニウム合金上に、第一層目として、下地
を隠蔽するような充填物を含むフッ素樹脂層を形成させ
た後、第二層目として充填物を含まないフッ素樹脂層を
形成させるものである。この方法によれば、第一層と第
二層の厚みの合計が最大でも40μm程度であり、これ
以上の厚みを有するものを得ようとすると特開平2−2
51440に示されているようにクラックを発生する。
そのため、きわめて薄い第一層目で隠蔽性を付与する場
合には、マイカ、顔料等を大量に充填させる必要があっ
た。この場合には、色が鮮やかな内釜を得ることができ
るが、第一層目と第二層目の密着力、及びアルミニウム
等の基材と第一層目の密着力が弱くなってしまい、耐摩
耗性が発現されないという欠点を有していた。
【0004】また、厚みムラなく第二層目を第一層上に
コートすることは技術的にも難しく、非常に歩留まりが
悪いという欠点を有していた。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は、従来の技術が
有する上述の欠点を解決するためになされたものであ
り、あらかじめフッ素樹脂を主成分とし充填物を含有す
る層とフッ素樹脂を主成分とし充填物を含有しない層と
からなる二層フィルムを形成し、この二層フィルムをア
ルミニウムまたはアルミニウム合金基材上に、充填物を
含有する層が基材に接するように被覆することを特徴と
するジャー炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆物の製造
方法を提供するものである。
【0006】本発明において用いられるフッ素樹脂とし
ては、エチレン−テトラフルオロエチレン共重合体(以
下ETFEと略す)、テトラフルオロエチレン−ヘキサ
フルオロプロピレン共重合体、テトラフルオロエチレン
−パーフルオロアルコキシエチレン共重合体(以下PF
Aと略す)等のフッ素樹脂が例示される。
【0007】本発明で用いられる二層フィルムの成形方
法としては、第一層目または第二層目のどちらかをを単
独で成形させた後、もう一方のフィルムを熱ラミネート
して二層フッ素フィルムを得る方法、または、共押出し
法により一工程で二層フッ素フィルムを得る方法の二通
りの方法が例示される。いずれの方法ともに、分散性の
よい、任意の厚さを持ったフィルムを作成することが可
能である。
【0008】前者の方法を用いると、例えばETFEと
マイカ等の充填物からなる第一層目フィルムを成形後、
耐熱性インクからなる図柄または目盛等を印刷し、その
後この上に充填物を含まないETFEからなるフィルム
を成形しながら直ちに熱融着させ二層フィルムを得るこ
とも可能である。
【0009】また、第一層目の充填物は、扁平状充填物
を2重量%以上かつ10重量%以下含むことが望まし
い。ここでいう扁平状充填物としては扁平状の雲母であ
るマイカやアルミニウムフレークなどが例示される。扁
平状充填物は光輝性を持たせるために酸化チタンコーテ
イングされたものが好ましく、顔料と組み合わせること
により任意の色を作成することができる。また、扁平状
充填物の大きさは、長径が4〜90μmの間にその90
%以上が分布しているものが好ましく、これ以上大きな
ものは、薄いフィルムを成形する際に穴があいてしま
い、少量しかフィルム内に充填することができない。
【0010】また、マイカは、フィルムに光輝性を持た
せるだけでなく、フィルムの耐摩耗性を著しく改善させ
る特徴があるため、扁平状充填物としてアルミニウムフ
レークより好ましく採用される。
【0011】また、第一層目の充填物に、炭化ケイ素の
ように高温において遠赤外線を発するフィラーを充填す
ることも可能である。さらに、任意の色を作成するため
に顔料が配合されていてもよい。
【0012】本発明において、二層フィルムをアルミニ
ウムまたはアルミニウム合金基材に被覆する方法は特に
限定されることなく、公知または周知の方法が採用可能
である。好ましくは、アルミニウムまたはアルミニウム
合金基材の表面を粗面化処理した後、二層フィルムを被
覆する。また、二層フィルムは、充填材を含有する層を
基材側にして被覆する。これにより、非粘着性、耐摩耗
性及びファッション性を同時に満足させることができ
る。
【0013】また、二層フィルムの厚さは50μm以上
であることが好ましい。フィルムの厚さが薄い場合に
は、耐久性の改善が十分にならず好ましくない。また、
本発明の方法によれば、あらかじめ二層フィルムを形成
し、これを基材上に被覆するため、任意の膜厚の選択が
可能である。さらに二層フィルムにおける充填物を含有
する層及び含有しない層の厚さの比率は、特に限定され
ないが、充填物を含有しない層の厚さを20μm以上、
特に30μm以上にすることが、非粘着性の持続性等の
面から好ましい。
【0014】
【実施例】
[実施例1]第一層の組成を、ETFE94%、金色マ
イカ(粒径5〜60μm)5%、カーボンブラック1%
とし、第二層の組成をETFE100%とし、双方とも
300℃にダイス温度を設定し共押出しした。得られた
二層フィルムの厚さは第一層30μm、第二層35μm
であった。化学的に処理された円板状のアルミニウム基
材と第一層目が接するようにこのフィルムを熱融着させ
た。その後この円板をプレスし内釜を得た。こうして得
られた内釜について、次の3項目の試験を実施した。そ
の結果を表1に示す。
【0015】非粘着性については、水との接触角で判断
した。耐摩耗性については、内釜の底面にナイロンたわ
し(商品名:キクロンのナイロンたわし面、接触面直径
60mmの円)を荷重2kgで押しつけ、60rpmの
回転数で回転させ、金属光沢があるアルミニウム面が露
出する回数を評価した。耐腐食性については、市販の
「おでんのもと」25gを水1リットルに溶かし、10
0℃で100時間加熱し、腐食の有無を目視で判断し
た。
【0016】
【表1】
【0017】[実施例2]第一層の組成を、ETFE9
0%、銀色マイカ(粒径6〜60μm)8%、カーボン
ブラック0.5%、緑色顔料1.5%とし、第二層の組
成をETFE100%とし、双方とも300℃にダイス
温度を設定し共押出しした。得られた二層フィルムの厚
さは第一層35μm、第二層30μmであった。化学的
に処理された円板状のアルミニウム基材と第一層目が接
するようにこのフィルムを熱融着させた。その後この円
板をプレスし内釜を得た。こうして得られた内釜につい
て、実施例1と同様の試験を実施した。その結果を表1
に示す。
【0018】[実施例3]フッ素樹脂をETFEからP
FAに変更し、ダイス温度を350℃とした以外は、実
施例2と同じ組成及び厚さで二層フィルムを形成し評価
した。その結果を表1に示す。
【0019】[実施例4]第一層のフィルムとして、E
TFE94%、金色マイカ(粒径5〜60μm)5%、
カーボンブラック1%からなるフィルムを得た。この上
に、ETFEを主成分とするインクを用いて模様をスク
リーン印刷し、150℃で乾燥した。次に、第二層とし
てETFE100%のフィルムを作成し、この第二層の
フィルムを第一層のフィルムの印刷層上に熱ラミネート
した。なお、第一層の厚さは30μmであり、印刷層は
3μmであり、第二層の厚さは35μmであった。化学
的に処理された円板状のアルミニウム基材と第一層目が
接するようにこのフィルムを熱融着させた。その後この
円板をプレスし内釜を得た。こうして得られた内釜につ
いて、実施例1と同様の試験を実施した。その結果を表
1に示す。
【0020】[比較例1]実施例で用いた化学的に処理
された円板上に、焼成後の組成がポリアミドイミド10
%、金色マイカ5%、ポリテトラフルオロエチレン(P
TFE)85%からなる第一層をスピンコート法にて形
成させた。この上にさらに、PTFE100%からなる
第二層を同じくスピンコート法にて形成させた。第一層
の厚さは15〜20μmであり、第二層の厚さも15〜
20μmであった。この円板をプレスし内釜を得た後、
実施例1と同様な試験を行った。その結果を表1に示
す。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、非粘着性、耐摩耗性、
耐腐食性に優れたジャ−炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂
被覆物を容易に得ることができる。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】あらかじめフッ素樹脂を主成分とし充填物
    を含有する層とフッ素樹脂を主成分とし充填物を含有し
    ない層とからなる二層フィルムを形成し、この二層フィ
    ルムをアルミニウムまたはアルミニウム合金基材上に、
    充填物を含有する層が基材に接するように被覆すること
    を特徴とするジャー炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆
    物の製造方法。
  2. 【請求項2】二層フィルムの充填物を含有する層が、扁
    平状充填物を2〜20重量%の範囲で含むことを特徴と
    する請求項1の製造方法。
JP4307794A 1992-10-21 1992-10-21 ジャー炊飯器等飯器内釜用フッ素樹脂被覆物の製造方法 Withdrawn JPH06133855A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8703858B2 (en) 2008-07-11 2014-04-22 Asahi Glass Company, Limited Fluororesin film for agricultural use

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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8703858B2 (en) 2008-07-11 2014-04-22 Asahi Glass Company, Limited Fluororesin film for agricultural use

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