JPH06132940A - アンテナ切替ダイバーシチ受信方式 - Google Patents
アンテナ切替ダイバーシチ受信方式Info
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- JPH06132940A JPH06132940A JP4300577A JP30057792A JPH06132940A JP H06132940 A JPH06132940 A JP H06132940A JP 4300577 A JP4300577 A JP 4300577A JP 30057792 A JP30057792 A JP 30057792A JP H06132940 A JPH06132940 A JP H06132940A
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- JP
- Japan
- Prior art keywords
- antenna
- switching
- switch
- branch
- circuit
- Prior art date
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- Digital Transmission Methods That Use Modulated Carrier Waves (AREA)
- Radio Transmission System (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 ディジタル変調された受信信号に対し、受信
レベルの低下により直ちに切替が行われ、切替によりシ
ンボル誤りが発生しないアンテナ切替ダイバーシチ受信
方式を提供することを目的とする。 【構成】 変調信号の１シンボル周期の時間間隔で連動
する２つのアンテナ切替スイッチ（ＳＷ１，ＳＷ２）
と、先に切替わるスイッチ（ＳＷ１）の出力に接続され
る１シンボル遅延回路（Ｔｓ）と、その出力と後から切
替わるスイッチ（ＳＷ２）の出力とを乗積して遅延検波
する手段とを有する。
レベルの低下により直ちに切替が行われ、切替によりシ
ンボル誤りが発生しないアンテナ切替ダイバーシチ受信
方式を提供することを目的とする。 【構成】 変調信号の１シンボル周期の時間間隔で連動
する２つのアンテナ切替スイッチ（ＳＷ１，ＳＷ２）
と、先に切替わるスイッチ（ＳＷ１）の出力に接続され
る１シンボル遅延回路（Ｔｓ）と、その出力と後から切
替わるスイッチ（ＳＷ２）の出力とを乗積して遅延検波
する手段とを有する。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、ディジタル自動車電話
システム、ディジタル携帯電話システム、ディジタルコ
ードレス電話システムなどのディジタル移動通信システ
ムやディジタル移動体衛星通信システム等のあらゆるデ
ィジタル無線通信システムに用いられるアンテナ切替ダ
イバーシチ受信方式に関する。
システム、ディジタル携帯電話システム、ディジタルコ
ードレス電話システムなどのディジタル移動通信システ
ムやディジタル移動体衛星通信システム等のあらゆるデ
ィジタル無線通信システムに用いられるアンテナ切替ダ
イバーシチ受信方式に関する。
【０００２】
【従来の技術】近年、自動車電話、携帯電話といった陸
上移動体通信システムのディジタル化が提唱されるにあ
たり、種々のディジタル無線技術に関する研究、開発、
実用化が盛んに行なわれている。このディジタル移動通
信システムの通信路は、受信信号レベルが時々刻々と変
化するレイリーフェージング通信路となり、フェージン
グによる受信信号レベルの落ち込み、およびそのピッチ
が誤り率特性の劣化、および誤り率のフロア上昇の大き
な原因となる。このフェージングによる伝送特性の劣化
に対処するために、複数のアンテナを受信装置に設置
し、複数ブランチからの受信信号を処理することによ
り、伝送特性を向上させるダイバーシチ方式が提案、実
用化されている。
上移動体通信システムのディジタル化が提唱されるにあ
たり、種々のディジタル無線技術に関する研究、開発、
実用化が盛んに行なわれている。このディジタル移動通
信システムの通信路は、受信信号レベルが時々刻々と変
化するレイリーフェージング通信路となり、フェージン
グによる受信信号レベルの落ち込み、およびそのピッチ
が誤り率特性の劣化、および誤り率のフロア上昇の大き
な原因となる。このフェージングによる伝送特性の劣化
に対処するために、複数のアンテナを受信装置に設置
し、複数ブランチからの受信信号を処理することによ
り、伝送特性を向上させるダイバーシチ方式が提案、実
用化されている。
【０００３】ダイバーシチ方式には、各ダイバーシチブ
ランチの受信信号をどのように処理（合成）するかによ
り様々な方法が考えられるが、複数のアンテナに対して
１系統の受信器でダイバーシチ方式を実現するアンテナ
切替ダイバーシチ受信方式（図１）が、最も簡易な方法
としてあげられる。アンテナ切替ダイバーシチ受信方式
は、複数ブランチのうち、いずれか１つのブランチから
の受信信号だけを復調し、その受信信号レベルがフェー
ジングにより低下し、ある受信信号レベルのスレッショ
ルドを下回ると選択しているブランチを強制的に切り替
える方式である。しかしながら、従来の方式では選択ブ
ランチ以外のブランチにおける受信信号状態が全く分か
らないため、切り替え先のブランチが、切り替え前のブ
ランチよりも受信状態が悪いという可能性がある。さら
に、アンテナを切り替えたときのブランチ間の信号の位
相は一般に異なっているため、ディジタル変調された受
信信号の場合には、切り替えによる位相の不連続がシン
ボル誤りの原因となる。
ランチの受信信号をどのように処理（合成）するかによ
り様々な方法が考えられるが、複数のアンテナに対して
１系統の受信器でダイバーシチ方式を実現するアンテナ
切替ダイバーシチ受信方式（図１）が、最も簡易な方法
としてあげられる。アンテナ切替ダイバーシチ受信方式
は、複数ブランチのうち、いずれか１つのブランチから
の受信信号だけを復調し、その受信信号レベルがフェー
ジングにより低下し、ある受信信号レベルのスレッショ
ルドを下回ると選択しているブランチを強制的に切り替
える方式である。しかしながら、従来の方式では選択ブ
ランチ以外のブランチにおける受信信号状態が全く分か
らないため、切り替え先のブランチが、切り替え前のブ
ランチよりも受信状態が悪いという可能性がある。さら
に、アンテナを切り替えたときのブランチ間の信号の位
相は一般に異なっているため、ディジタル変調された受
信信号の場合には、切り替えによる位相の不連続がシン
ボル誤りの原因となる。
【０００４】アンテナを切り替える方法として基本的な
ものに、スイッチアンドステイ（Switch and stay ）
（図２(a) 参照）とスイッチアンドイグザミン（Switch
and examine）（図２(b) 参照）方式の２つの方式があ
り、いずれの方式も受信信号レベルが、ある一定のスレ
ッショルド以下になるとアンテナを切り替える方式であ
る。ただし、前者の方式では、切り替え先のブランチの
受信信号レベルがスレッショルド以下でもそのまま受信
を続け、一度受信信号レベルがスレッショルドを越えた
のち、再びスレッショルド以下になったときに初めても
とのブランチに切り替えるが、後者の方式では、切り替
え先のブランチの受信信号レベルがスレッショルド以下
であれば、再び切り替え前のブランチに切り替わるた
め、いずれのブランチも受信信号レベルがスレッショル
ド以下の場合、高速に交互に切り替わることになり、切
り替え雑音によるシンボル誤りが頻繁に発生するという
欠点がある。
ものに、スイッチアンドステイ（Switch and stay ）
（図２(a) 参照）とスイッチアンドイグザミン（Switch
and examine）（図２(b) 参照）方式の２つの方式があ
り、いずれの方式も受信信号レベルが、ある一定のスレ
ッショルド以下になるとアンテナを切り替える方式であ
る。ただし、前者の方式では、切り替え先のブランチの
受信信号レベルがスレッショルド以下でもそのまま受信
を続け、一度受信信号レベルがスレッショルドを越えた
のち、再びスレッショルド以下になったときに初めても
とのブランチに切り替えるが、後者の方式では、切り替
え先のブランチの受信信号レベルがスレッショルド以下
であれば、再び切り替え前のブランチに切り替わるた
め、いずれのブランチも受信信号レベルがスレッショル
ド以下の場合、高速に交互に切り替わることになり、切
り替え雑音によるシンボル誤りが頻繁に発生するという
欠点がある。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】次世代のTDMAディジタ
ル移動通信システムでは、装置の簡易化、並びに省電力
化などのためにアンテナ切替ダイバーシチ方式を用いた
方式がいくつか提案、開発されているが、前記に示した
アンテナ切替による位相の不連続に対処することが困難
なため、現在開発されているディジタル移動通信用の切
り替えダイバーシチ方式は、図３に示すようにTDMAバー
ストのプリアンブルNpシンボル間のみでアンテナ切替を
行ない、プリアンブル終了時点で選択しているブランチ
を１バースト間で固定し、そのブランチで受信される信
号に対し検波を行なうという簡易方式を適用している。
そのため、図３のように受信信号レベルが設定スレッシ
ョルドを下回るような場合でもアンテナの切り替えが行
なわれず、アンテナ切替ダイバーシチによる効果が損な
われるという欠点が存在する。
ル移動通信システムでは、装置の簡易化、並びに省電力
化などのためにアンテナ切替ダイバーシチ方式を用いた
方式がいくつか提案、開発されているが、前記に示した
アンテナ切替による位相の不連続に対処することが困難
なため、現在開発されているディジタル移動通信用の切
り替えダイバーシチ方式は、図３に示すようにTDMAバー
ストのプリアンブルNpシンボル間のみでアンテナ切替を
行ない、プリアンブル終了時点で選択しているブランチ
を１バースト間で固定し、そのブランチで受信される信
号に対し検波を行なうという簡易方式を適用している。
そのため、図３のように受信信号レベルが設定スレッシ
ョルドを下回るような場合でもアンテナの切り替えが行
なわれず、アンテナ切替ダイバーシチによる効果が損な
われるという欠点が存在する。
【０００６】従って、本発明の目的は、受信レベルの低
下により直ちに切替が行われ、かつ、切替によるシンボ
ル誤りが発生しない、アンテナ切替ダイバーシチ受信方
式を提供することにある。
下により直ちに切替が行われ、かつ、切替によるシンボ
ル誤りが発生しない、アンテナ切替ダイバーシチ受信方
式を提供することにある。
【０００７】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の本発明の特徴は、ディジタル変調された受信信号を、
複数のアンテナを持つ受信装置の受信アンテナを切り替
えることにより、受信状態の最もよいアンテナを用いて
信号を受信し、復調するアンテナ切替ダイバーシチ受信
方式において、変調信号の１シンボル周期の時間差を保
って連動する２つのアンテナ切替スイッチを有し、先に
切り替わるスイッチに１シンボル遅延回路を付加し、そ
の出力と後から切替わるスイッチの出力を乗積すること
により遅延検波を行う点にある。
の本発明の特徴は、ディジタル変調された受信信号を、
複数のアンテナを持つ受信装置の受信アンテナを切り替
えることにより、受信状態の最もよいアンテナを用いて
信号を受信し、復調するアンテナ切替ダイバーシチ受信
方式において、変調信号の１シンボル周期の時間差を保
って連動する２つのアンテナ切替スイッチを有し、先に
切り替わるスイッチに１シンボル遅延回路を付加し、そ
の出力と後から切替わるスイッチの出力を乗積すること
により遅延検波を行う点にある。
【０００８】２つのアンテナ切替スイッチが１シンボル
周期の時間差で連動して切替わることは本発明の重要な
特徴である。
周期の時間差で連動して切替わることは本発明の重要な
特徴である。
【０００９】
【発明の原理】図４，図５に、本発明を実現する２ブラ
ンチアンテナ選択切替ダイバーシチ遅延検波方式の構成
ブロック図を示す。図２では、アンテナ切替スイッチは
１つだけであったが、本発明方式ではアンテナ切替スイ
ッチをSW1 ，SW2 の２つとする。ここで、SW1 は帯域制
限フィルタ（BPF ）出力信号を観測するアンテナ切替制
御回路により、切替制御が行なわれる。ただし切替同期
は、このアンテナ切替制御回路により、正確に制御され
ているものとする。一方、SW2 は、SW1 が切り替わった
瞬間から正確に１シンボル周期（Ts）後に連動してSW1
が切り替わった同じブランチへ切り替わる。ここで、各
スイッチにはRF回路、BPF 回路が付加されており、SW1
のBPF 出力信号は１シンボル遅延回路を通過後、SW2 の
BPF 出力信号と乗積され、低域通過フィルタ（LPF ）に
より高調波成分を取り除かれた後、判定される。また、
アンテナの切替アルゴリズムとしては、個々のブランチ
のBPF 出力レベルがあるスレッショルドを下回った場
合、あるいはNcシンボル間の各ブランチの平均受信レベ
ルを比較して、その大小関係が逆転した場合等が可能で
ある。
ンチアンテナ選択切替ダイバーシチ遅延検波方式の構成
ブロック図を示す。図２では、アンテナ切替スイッチは
１つだけであったが、本発明方式ではアンテナ切替スイ
ッチをSW1 ，SW2 の２つとする。ここで、SW1 は帯域制
限フィルタ（BPF ）出力信号を観測するアンテナ切替制
御回路により、切替制御が行なわれる。ただし切替同期
は、このアンテナ切替制御回路により、正確に制御され
ているものとする。一方、SW2 は、SW1 が切り替わった
瞬間から正確に１シンボル周期（Ts）後に連動してSW1
が切り替わった同じブランチへ切り替わる。ここで、各
スイッチにはRF回路、BPF 回路が付加されており、SW1
のBPF 出力信号は１シンボル遅延回路を通過後、SW2 の
BPF 出力信号と乗積され、低域通過フィルタ（LPF ）に
より高調波成分を取り除かれた後、判定される。また、
アンテナの切替アルゴリズムとしては、個々のブランチ
のBPF 出力レベルがあるスレッショルドを下回った場
合、あるいはNcシンボル間の各ブランチの平均受信レベ
ルを比較して、その大小関係が逆転した場合等が可能で
ある。
【００１０】以上の操作を行なうことにより、常に同じ
ブランチ出力に対して遅延検波を行なうことができ、ア
ンテナ切り替えによる受信信号の不連続により生じる位
相の不連続の影響を除去することができる。このことを
以下に説明する（図６参照）。ただし、位相の不連続が
除去できる理由を明確にするために、切替タイミングと
サンプリングポイントが一致しているものとして説明を
行なう。
ブランチ出力に対して遅延検波を行なうことができ、ア
ンテナ切り替えによる受信信号の不連続により生じる位
相の不連続の影響を除去することができる。このことを
以下に説明する（図６参照）。ただし、位相の不連続が
除去できる理由を明確にするために、切替タイミングと
サンプリングポイントが一致しているものとして説明を
行なう。
【００１１】まず、時刻 tk におけるブランチ１の瞬時
位相をθk 、ブランチ２の瞬時位相をφk とする。ただ
し、時刻 tk は各ブランチの切替タイミングであり、切
替ポイントは受信信号のアイが最大になるポイントに正
確に同期されており、シンボル周期Tsの整数倍の間隔を
もって切り替えられるものとする。ここで、時刻 t1ま
でブランチ１に接続されていたSW1 は、アンテナ切替制
御回路からの切替制御信号により、時刻 t2 にブランチ
２に切り替わったものとする。このとき、SW2は依然と
してブランチ１に接続されているが、１シンボル周期後
の時刻 t3 にはSW1 と同じくブランチ２に切替接続され
る。このとき、各スイッチの瞬時位相系列は次のように
なる。
位相をθk 、ブランチ２の瞬時位相をφk とする。ただ
し、時刻 tk は各ブランチの切替タイミングであり、切
替ポイントは受信信号のアイが最大になるポイントに正
確に同期されており、シンボル周期Tsの整数倍の間隔を
もって切り替えられるものとする。ここで、時刻 t1ま
でブランチ１に接続されていたSW1 は、アンテナ切替制
御回路からの切替制御信号により、時刻 t2 にブランチ
２に切り替わったものとする。このとき、SW2は依然と
してブランチ１に接続されているが、１シンボル周期後
の時刻 t3 にはSW1 と同じくブランチ２に切替接続され
る。このとき、各スイッチの瞬時位相系列は次のように
なる。
【００１２】 SW1 … θ1 φ2 φ3 φ4 φ5 … SW2 … θ1 θ2 φ3 φ4 φ5 …
【００１３】更に、SW1 には１シンボル遅延回路が組み
込まれているため、各スイッチ出力の乗積操作直前の瞬
時位相系列は次のようになる。
込まれているため、各スイッチ出力の乗積操作直前の瞬
時位相系列は次のようになる。
【００１４】 SW1 … θ0 θ1 φ2 φ3 φ4 φ5 … SW2 … θ1 θ2 φ3 φ4 φ5 φ6 …
【００１５】最後に、各スイッチ出力に対し、遅延検波
操作を施すことにより、２シンボル間の位相差Δψk は
次のように表される。
操作を施すことにより、２シンボル間の位相差Δψk は
次のように表される。
【００１６】
【００１７】ここで、遅延検波方式を適用することによ
り得られる２シンボル間の位相差は、常時各ブランチに
対応した受信信号の位相差であり、アンテナ切替ダイバ
ーシチ受信方式を適用することにより生じる位相の不連
続が検波出力に対して全く影響を与えていない。従っ
て、従来のアンテナ切替ダイバーシチ受信方式ではアン
テナを切り替えることにより生じる位相の不連続が、遅
延検波出力を判定する場合にシンボル誤りとなって誤り
率特性劣化の要因となっていたが、本発明方式を適用す
ることにより、位相の不連続によるシンボル誤りを生じ
ることなく、アンテナ切替ダイバーシチ受信によるダイ
バーシチ効果を十分に挙げることができる。
り得られる２シンボル間の位相差は、常時各ブランチに
対応した受信信号の位相差であり、アンテナ切替ダイバ
ーシチ受信方式を適用することにより生じる位相の不連
続が検波出力に対して全く影響を与えていない。従っ
て、従来のアンテナ切替ダイバーシチ受信方式ではアン
テナを切り替えることにより生じる位相の不連続が、遅
延検波出力を判定する場合にシンボル誤りとなって誤り
率特性劣化の要因となっていたが、本発明方式を適用す
ることにより、位相の不連続によるシンボル誤りを生じ
ることなく、アンテナ切替ダイバーシチ受信によるダイ
バーシチ効果を十分に挙げることができる。
【００１８】
【実施例】図４，図５に、前記の手法を実現するアンテ
ナ切替ダイバーシチ受信方式の構成法を示す。ただし、
ブランチ切替を受信回路のどの部分で行なうかにより、
様々な構成法が考えられると容易に予想できるが、本発
明では特に受信器のRF回路の直前で切り替える手法（図
４）と、受信器のBPF 出力の直後にアンテナを切り替え
る手法（図５）の２つの手法について、その実施例を示
す。
ナ切替ダイバーシチ受信方式の構成法を示す。ただし、
ブランチ切替を受信回路のどの部分で行なうかにより、
様々な構成法が考えられると容易に予想できるが、本発
明では特に受信器のRF回路の直前で切り替える手法（図
４）と、受信器のBPF 出力の直後にアンテナを切り替え
る手法（図５）の２つの手法について、その実施例を示
す。
【００１９】（１）スイッチアンドステイ型アンテナ切
替ダイバーシチ遅延検波方式 図４に、スイッチアンドステイ型アンテナ切替ダイバー
シチ遅延検波方式の構成法を示す。図において、互いに
受信信号が無相関になるようにスペーシングされた２本
のアンテナブランチ1 ，2 に対し、ブランチ切替スイッ
チ7 ，8 は２つ配置されている。この２つの切替スイッ
チをSW1:7 、SW2:8 とし、SW1 のブランチ１に対する切
替接続点を3 、ブランチ２に対する切替接続点を4 、SW
2 のブランチ１に対する切替接続点を5 、SW2 のブラン
チ２に対する切替接続点を6 とする。
替ダイバーシチ遅延検波方式 図４に、スイッチアンドステイ型アンテナ切替ダイバー
シチ遅延検波方式の構成法を示す。図において、互いに
受信信号が無相関になるようにスペーシングされた２本
のアンテナブランチ1 ，2 に対し、ブランチ切替スイッ
チ7 ，8 は２つ配置されている。この２つの切替スイッ
チをSW1:7 、SW2:8 とし、SW1 のブランチ１に対する切
替接続点を3 、ブランチ２に対する切替接続点を4 、SW
2 のブランチ１に対する切替接続点を5 、SW2 のブラン
チ２に対する切替接続点を6 とする。
【００２０】まず、ブランチ切替制御回路20は、SW1 の
受信入力信号のBPF 出力19の受信信号レベルが、ある特
定のスレッショルドを下回った場合にブランチを切り替
える制御信号12をSW1 へ発信し、SW１は制御信号を受け
た瞬間にスイッチを接続点3から接続点4 に切り替える
（あるいは接続点4 から接続点3 ）。次に、20のブラン
チ切替制御回路は、正確に１シンボル周期Tsだけ経過し
た後に、SW2 に対してブランチ切替制御信号11を発信
し、SW2 は制御信号を受けた瞬間にSW1 と連動する形で
スイッチを接続点5 から接続点6 に切り替える（あるい
は接続点6 から接続点5 ）。ここでスイッチSW1 ，SW2
は線路9 ，10により各々13，14のRF回路に接続されてお
り、各アンテナで受信されたRF信号は、このRF回路によ
り15，16の中間周波数帯（IF）に変換、並びに17，18の
BPF により帯域制限された後、SW1側のBPF 出力21は22
の１シンボル遅延回路に入力され、１シンボル周期だけ
遅延させられた後、SW2 側の17のBPF 出力23と乗積回路
25A により乗積される。最後に乗積信号25は、26のLPF
により高調波成分が取り除かれ、ベースバンド信号27と
して判定器に入力、判定データ28として出力される。
受信入力信号のBPF 出力19の受信信号レベルが、ある特
定のスレッショルドを下回った場合にブランチを切り替
える制御信号12をSW1 へ発信し、SW１は制御信号を受け
た瞬間にスイッチを接続点3から接続点4 に切り替える
（あるいは接続点4 から接続点3 ）。次に、20のブラン
チ切替制御回路は、正確に１シンボル周期Tsだけ経過し
た後に、SW2 に対してブランチ切替制御信号11を発信
し、SW2 は制御信号を受けた瞬間にSW1 と連動する形で
スイッチを接続点5 から接続点6 に切り替える（あるい
は接続点6 から接続点5 ）。ここでスイッチSW1 ，SW2
は線路9 ，10により各々13，14のRF回路に接続されてお
り、各アンテナで受信されたRF信号は、このRF回路によ
り15，16の中間周波数帯（IF）に変換、並びに17，18の
BPF により帯域制限された後、SW1側のBPF 出力21は22
の１シンボル遅延回路に入力され、１シンボル周期だけ
遅延させられた後、SW2 側の17のBPF 出力23と乗積回路
25A により乗積される。最後に乗積信号25は、26のLPF
により高調波成分が取り除かれ、ベースバンド信号27と
して判定器に入力、判定データ28として出力される。
【００２１】（２）２ブランチアンテナ選択切替ダイバ
ーシチ遅延検波方式 図５に、２ブランチアンテナ選択切替ダイバーシチ遅延
検波方式の構成法を示す。図において、互いに受信信号
が無相関になるようにスペーシングされた２本のアンテ
ナブランチ29，30に対して各々31，32のRF回路、35，36
のBPF が独立に付加されており、BPF 出力に対し、アン
テナ切替を行なう構成法となっている。ここで29のブラ
ンチ１、30のブランチ２は各々31，32のRF回路に接続さ
れており、各アンテナで受信されたRF信号は、このRF回
路により33，34の中間周波数帯（IF）に変換、35，36の
BPF により帯域制限された後、各々ブランチ切替スイッ
チに接続されている。ここで、ブランチ切替スイッチは
上記（１）と同様に２つ配置されており、SW1:44のブラ
ンチ１に対する切替接続点を40、ブランチ２に対する切
替接続点を41、SW2:45のブランチ１に対する切替接続点
を42、SW2 のブランチ２に対する切替接続点を43とす
る。
ーシチ遅延検波方式 図５に、２ブランチアンテナ選択切替ダイバーシチ遅延
検波方式の構成法を示す。図において、互いに受信信号
が無相関になるようにスペーシングされた２本のアンテ
ナブランチ29，30に対して各々31，32のRF回路、35，36
のBPF が独立に付加されており、BPF 出力に対し、アン
テナ切替を行なう構成法となっている。ここで29のブラ
ンチ１、30のブランチ２は各々31，32のRF回路に接続さ
れており、各アンテナで受信されたRF信号は、このRF回
路により33，34の中間周波数帯（IF）に変換、35，36の
BPF により帯域制限された後、各々ブランチ切替スイッ
チに接続されている。ここで、ブランチ切替スイッチは
上記（１）と同様に２つ配置されており、SW1:44のブラ
ンチ１に対する切替接続点を40、ブランチ２に対する切
替接続点を41、SW2:45のブランチ１に対する切替接続点
を42、SW2 のブランチ２に対する切替接続点を43とす
る。
【００２２】まず、受信レベル観測／ブランチ選択制御
回路39は、各ブランチからの受信入力信号のBPF 出力3
7，38の受信信号レベルの大小比較を行ない、受信信号
レベルの大小関係が逆転した場合にブランチを切り替え
る制御信号46をSW1 へ発信し、SW１は制御信号を受けた
瞬間にスイッチを接続点40から接続点41に切り替える
（あるいは接続点41から接続点40）。次に、受信レベル
観測／ブランチ選択制御回路39は、正確に１シンボル周
期Tsだけ経過した後に、SW2 に対しブランチ切替制御信
号47を発信し、SW2 は制御信号を受けた瞬間にSW1 と連
動する形でスイッチを接続点42から接続点43に切り替え
る（あるいは接続点43から接続点42）。ここで、SW1 か
らのBPF 出力信号49は50の１シンボル遅延回路に入力さ
れ、１シンボル周期だけ遅延させられた後、SW2 からの
BPF 出力信号48と乗積される。最後に乗積信号52は、53
のLPF により高調波成分が取り除かれ、ベースバンド信
号54として判定器に入力、判定データ55として出力され
る。
回路39は、各ブランチからの受信入力信号のBPF 出力3
7，38の受信信号レベルの大小比較を行ない、受信信号
レベルの大小関係が逆転した場合にブランチを切り替え
る制御信号46をSW1 へ発信し、SW１は制御信号を受けた
瞬間にスイッチを接続点40から接続点41に切り替える
（あるいは接続点41から接続点40）。次に、受信レベル
観測／ブランチ選択制御回路39は、正確に１シンボル周
期Tsだけ経過した後に、SW2 に対しブランチ切替制御信
号47を発信し、SW2 は制御信号を受けた瞬間にSW1 と連
動する形でスイッチを接続点42から接続点43に切り替え
る（あるいは接続点43から接続点42）。ここで、SW1 か
らのBPF 出力信号49は50の１シンボル遅延回路に入力さ
れ、１シンボル周期だけ遅延させられた後、SW2 からの
BPF 出力信号48と乗積される。最後に乗積信号52は、53
のLPF により高調波成分が取り除かれ、ベースバンド信
号54として判定器に入力、判定データ55として出力され
る。
【００２３】
【発明の効果】本発明は、複数の切替スイッチを持つこ
とにより、各ブランチの受信信号の並列処理を行なうこ
とを可能とし、アンテナ切替による位相の不連続の影響
を除去できる。
とにより、各ブランチの受信信号の並列処理を行なうこ
とを可能とし、アンテナ切替による位相の不連続の影響
を除去できる。
【００２４】更に、従来のアンテナ切替ダイバーシチ方
式では、ある特定の受信信号レベルのスレッショルドを
設定し、そのスレッショルドを基準にアンテナを切り替
えるため、シンボルごとにブランチを選択することがで
きるアンテナ選択ダイバーシチ方式に比較して受信特性
が劣化するが、本発明の方式では、高速にアンテナを切
り替えても位相の不連続によるシンボル誤りが全く発生
しないため、各ブランチの受信信号レベル等を比較する
ことにより、毎シンボルごとのアンテナ切替を行なうこ
とができ、従来のアンテナ切替ダイバーシチ受信方式よ
りも受信特性を向上させることができる。
式では、ある特定の受信信号レベルのスレッショルドを
設定し、そのスレッショルドを基準にアンテナを切り替
えるため、シンボルごとにブランチを選択することがで
きるアンテナ選択ダイバーシチ方式に比較して受信特性
が劣化するが、本発明の方式では、高速にアンテナを切
り替えても位相の不連続によるシンボル誤りが全く発生
しないため、各ブランチの受信信号レベル等を比較する
ことにより、毎シンボルごとのアンテナ切替を行なうこ
とができ、従来のアンテナ切替ダイバーシチ受信方式よ
りも受信特性を向上させることができる。
【００２５】また、検波回路が２系統必要なアンテナ選
択合成ダイバーシチ受信方式とは異なり、検波回路が１
系統で済むため、装置の簡易化、省電力化の面でも、従
来のダイバーシチ受信方式に比較して優位である。
択合成ダイバーシチ受信方式とは異なり、検波回路が１
系統で済むため、装置の簡易化、省電力化の面でも、従
来のダイバーシチ受信方式に比較して優位である。
【００２６】本発明により、従来のアンテナ切替ダイバ
ーシチ受信方式で問題となるブランチ切替による位相の
不連続の影響を完全に取り除くことができ、誤り率特性
を改善するとともに、回路構成も極めて簡易であるた
め、陸上移動体端末の軽量化、省電力化に対処すること
もできる。
ーシチ受信方式で問題となるブランチ切替による位相の
不連続の影響を完全に取り除くことができ、誤り率特性
を改善するとともに、回路構成も極めて簡易であるた
め、陸上移動体端末の軽量化、省電力化に対処すること
もできる。
【図１】従来のアンテナ切替ダイバーシチ受信装置のブ
ロック図である。
ロック図である。
【図２】アンテナ切替方式を説明する図である。
【図３】従来のＴＤＭＡ用簡易型アンテナ切替ダイバー
シチ受信装置のブロック図である。
シチ受信装置のブロック図である。
【図４】本発明によるアンテナ切替ダイバーシチ受信装
置の１実施例のブロック図である。
置の１実施例のブロック図である。
【図５】本発明によるアンテナ切替ダイバーシチ受信装
置の別の実施例のブロック図である。
置の別の実施例のブロック図である。
【図６】本発明の動作を説明する図である。
１，２ アンテナ ３，４，５，６ 切替接続点 ７，８ ブランチ切替スイッチ ９，１０ 線路 １１，１２ ブランチ切替制御信号 １３，１４ ＲＦ回路 １５，１６ 中間周波数帯 １７，１８ バンドパスフィルタ（ＢＰＦ） ２０ ブランチ切替制御回路 ２１ ＢＰＦ出力 ２２ １シンボル遅延回路 ２３ ＢＰＦ出力 ２４ 遅延出力 ２５ 乗積出力 ２５ａ 乗算器 ２６ ローパスフィルタ（ＬＰＦ） ２７ ベースバンド信号 ２８ 判定出力 ２９，３０ アンテナ ３１，３２ ＲＦ回路 ３３，３４ 中間周波数帯 ３５，３６ バンドパスフィルタ（ＢＰＦ） ３７，３８ ＢＰＦ出力 ３９ 受信レベル観測／ブランチ選択制御回路 ４０，４１，４２，４３ 切替接続点 ４４，４５ ブランチ切替スイッチ ４６，４７ ブランチ切替制御信号 ４８，４９ 線路 ５０ １シンボル遅延回路 ５１ 遅延出力 ５２ 乗積出力 ５３ ローパスフィルタ（ＬＰＦ） ５４ ベースバンド信号 ５５ 判定出力
Claims (3)
- 【請求項１】 ディジタル変調された受信信号を、複数
のアンテナを持つ受信装置の受信アンテナを切り替える
ことにより、受信状態の最もよいアンテナを用いて信号
を受信し、復調するアンテナ切替ダイバーシチ受信方式
において、 変調信号の１シンボル周期の時間差を保って連動する２
つのアンテナ切替スイッチを有し、先に切り替わるスイ
ッチに１シンボル遅延回路を付加し、その出力と後から
切替わるスイッチの出力を乗積することにより遅延検波
を行なうことを特徴とするアンテナ切替ダイバーシチ受
信方式。 - 【請求項２】 請求項１のアンテナ切替ダイバーシチ受
信方式において、連動する２つのアンテナ切替スイッチ
を２つの受信アンテナに直接配し、該切替スイッチの直
後に各々独立の高周波回路と帯域制限フィルタを配し、
先に切り替わるスイッチに１シンボル遅延回路を配し、
該帯域制限フィルタ出力の受信信号レベル変動を観測
し、受信信号レベルが予め定められるスレッショルドを
下回ったとき、２つのアンテナ切替スイッチの切替制御
を行なうブランチ切替制御回路と、各スイッチからの受
信信号を乗積後、フィルタリングを行ない判定を行なう
遅延検波回路とから構成されるスイッチアンドステイ型
アンテナ切替ダイバーシチ受信方式。 - 【請求項３】 請求項１のアンテナ切替ダイバーシチ受
信方式において、２つの受信アンテナに各々独立の高周
波回路と帯域制限フィルタを配し、各帯域制限フィルタ
出力の受信信号レベル変動を同時に観測し、各ブランチ
の受信信号レベルの大小関係を比較することによりアン
テナブランチの切替制御を行なう受信レベル観測／ブラ
ンチ選択制御回路と、該ブランチ選択制御回路からの切
替制御信号により該帯域制限フィルタの出力線路との切
替接続を行なう連動する２つのアンテナ切替スイッチ
と、先に切り替わるスイッチに１シンボル遅延回路を配
し、各スイッチからの受信信号を乗積後、フィルタリン
グを行ない判定を行なう遅延検波回路とから構成される
２ブランチアンテナ選択切替ダイバーシチ受信方式。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4300577A JPH06132940A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | アンテナ切替ダイバーシチ受信方式 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP4300577A JPH06132940A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | アンテナ切替ダイバーシチ受信方式 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH06132940A true JPH06132940A (ja) | 1994-05-13 |
Family
ID=17886519
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP4300577A Withdrawn JPH06132940A (ja) | 1992-10-14 | 1992-10-14 | アンテナ切替ダイバーシチ受信方式 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH06132940A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7525493B2 (en) | 2006-08-31 | 2009-04-28 | Panasonic Corporation | Adaptive antenna apparatus including a plurality sets of partial array antennas having different directivities |
-
1992
- 1992-10-14 JP JP4300577A patent/JPH06132940A/ja not_active Withdrawn
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US7525493B2 (en) | 2006-08-31 | 2009-04-28 | Panasonic Corporation | Adaptive antenna apparatus including a plurality sets of partial array antennas having different directivities |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20000104 |