JP2001028561A - デジタルテレビジョン放送受信装置および送受信システム - Google Patents

デジタルテレビジョン放送受信装置および送受信システム

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JP2001028561A
JP2001028561A JP11262805A JP26280599A JP2001028561A JP 2001028561 A JP2001028561 A JP 2001028561A JP 11262805 A JP11262805 A JP 11262805A JP 26280599 A JP26280599 A JP 26280599A JP 2001028561 A JP2001028561 A JP 2001028561A
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digital television
television broadcast
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wave
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Tomohiko Taniguchi
友彦 谷口
Akira Nohara
明 野原
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 デジタルデータの移動受信における受信障害
の改善を図るデジタルテレビジョン放送受信装置を提供
する。 【解決手段】 本発明のデジタルテレビジョン放送受信
装置は、第1〜第Nの信号を受け取り、前記受け取った
信号の中から少なくともN−1の信号を外部からの信号
に基づいて変化させる変化手段と、前記変化手段から出
力された信号を合成する合成部とを備え、前記外部から
の信号が前記合成された信号に基づいて生成される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、基地局と受信端末
との間におけるデジタル放送の受信装置および受信方法
に属し、特にデジタル放送の受信障害に効果が大きい改
善方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来のアナログテレビジョン放送受信に
おける受信障害の1つとして、電波の反射・散乱等によ
るマルチパス障害があった。マルチパス障害を受けた映
像は、映像のゆがみや飛びが発生する。たとえば、特開
昭63−109676号公報には、地上波アナログテレ
ビジョン放送の固定受信時などに、テレビジョン信号の
送信時に挿入した基準信号をもとに、電波の伝搬特性を
推定し、妨害波をキャンセルするフィルタを構成しゴー
スト除去する方法が開示されている。
【0003】しかしながら、移動体において地上波テレ
ビジョン放送を受信する場合には、電波の受信状況が移
動に伴い激しく変化するため、受信障害状況の予測を行
うことが困難であった。
【0004】近年、従来の地上波アナログテレビジョン
放送の問題点を改善するために、地上波デジタルテレビ
ジョン放送方式が提案された。地上波デジタルテレビジ
ョン放送においては、OFDM方式と呼ばれる直交する
多数のキャリアを用いた通信方法が導入されており、マ
ルチパス障害に対する様々な対策が行われている。たと
えば、遅延波による符号間干渉を防止する目的で、伝送
される有効シンボル間に、ガードインターバルと呼ばれ
るガードインターバル期間が設けられている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、地上波
デジタルテレビジョン放送方式においても、ビルによる
反射波などの干渉による周波数選択性フェージングなど
の受信障害が発生する。さらに、地上波デジタルテレビ
ジョン放送では、周波数帯域を有効に利用するため、S
FNと呼ばれる複数の送信所から同一番組を同一の周波
数で送信する方式が提案されている。このSFN放送方
式の結果、隣接局から送信された信号との間には必ず遅
延時間が存在し、その結果信号が干渉を起こして受信障
害も発生する。
【0006】本発明は、上記問題を鑑み、デジタルデー
タの移動受信における受信障害の改善を図るデジタルテ
レビジョン放送受信装置ならびに受信方法を提供するも
のである。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明のデジタルテレビ
ジョン放送受信装置は、第1〜第Nの信号を受け取り、
前記受け取った信号の中から少なくともN−1の信号を
フィードフォワード制御によって変化させる変化手段
と、前記変化手段から出力された信号を合成する合成手
段とを備え、前記Nが2以上の自然数であり、そのこと
により上記目的が達成される。
【0008】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受
信装置は、第1〜第Nの信号を受け取り、前記受け取っ
た信号の中から少なくともN−1の信号を外部からの信
号に基づいて変化させる変化手段と、前記変化手段から
出力された信号を合成する合成手段とを備え、前記Nが
2以上の自然数であり、前記外部からの信号が前記合成
された信号に基づいて生成され、そのことにより上記目
的が達成される。
【0009】前記変化手段が、前記少なくともN−1の
信号の位相を変化させる移相手段であってもよい。
【0010】前記変化手段が、前記少なくともN−1の
信号を変化させるために、前記少なくともN−1の信号
を遅延させる遅延手段であってもよい。
【0011】前記変化手段が、前記少なくともN−1の
信号の位相を所定量変化させる移相手段であってもよ
い。
【0012】前記変化手段が、前記少なくともN−1の
信号を変化させるために、前記少なくともN−1の信号
を所定の遅延時間遅延させる遅延手段であってもよい。
【0013】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を前記1〜Nの信号として出力する入力
手段と、前記合成手段によって合成された信号に対して
周波数変換を行い、前記周波数変換された信号を出力す
る受信手段と、前記周波数変換された信号をベースバン
ドの信号に変換する復調手段とをさらに備え、前記遅延
手段は、前記所定の遅延時間を任意に設定することがで
き、前記合成手段は、前記遅延手段から出力された信号
を合成する合成率を任意に設定することができてもよ
い。
【0014】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を出力する入力手段と、前記複数の電気
信号を所定の増幅率で増幅し、前記増幅された電気信号
を前記1〜Nの信号として出力する増幅手段と、前記合
成手段によって合成された信号に対して周波数変換を行
い、前記周波数変換された信号を出力する受信手段と、
前記周波数変換された信号を復調する復調手段と、前記
復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取り、
前記復調状況に基づき、前記入力手段が受け取る電磁波
に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
延波推定手段によって推定された遅延波の情報に基づい
て、前記所定の増幅率および前記所定の遅延時間の少な
くとも一方を生成し、前記所定の増幅率および前記所定
の遅延時間の少なくとも一方を前記増幅手段および前記
遅延手段の少なくとも一方に出力する合成制御手段とさ
らに備えてもよい。
【0015】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を出力する入力手段と、前記複数の電気
信号に対して周波数変換を行い、前記周波数変換された
複数の信号を前記1〜Nの信号として出力する受信手段
と、前記合成手段によって合成された信号をベースバン
ドの信号に変換する復調手段とをさらに備え、前記遅延
手段は、前記所定の遅延時間を任意に設定することがで
き、前記合成手段は、前記遅延手段から出力された信号
を合成する合成率を任意に設定することができてもよ
い。
【0016】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を前記1〜Nの信号として出力する入力
手段と、前記合成手段によって合成された信号に対して
周波数変換を行い、前記周波数変換された信号を出力す
る受信手段と、前記周波数変換された信号をベースバン
ドの信号に変換する復調手段とをさらに備え、前記移相
手段は、前記所定量を任意に設定することができ、前記
合成手段は、前記移相手段から出力された信号を合成す
る合成率を任意に設定することができてもよい。
【0017】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を出力する入力手段と、前記複数の電気
信号を所定の増幅率で増幅し、前記増幅された電気信号
を前記1〜Nの信号として出力する増幅手段と、前記合
成手段によって合成された信号に対して周波数変換を行
い、前記周波数変換された信号を出力する受信手段と、
前記周波数変換された信号を復調する復調手段と、前記
復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取り、
前記復調状況に基づき、前記入力手段が受け取る電磁波
に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、前記遅
延波推定手段によって推定された遅延波の情報に基づい
て、前記所定の増幅率および前記所定量の少なくとも一
方を生成し、前記所定の増幅率および前記所定量の少な
くとも一方を前記増幅手段および前記移相手段の少なく
とも一方に出力する合成制御手段とさらに備えてもよ
い。
【0018】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された
複数の電気信号を出力する入力手段と、前記複数の電気
信号に対して周波数変換を行い、前記周波数変換された
複数の信号を前記1〜Nの信号として出力する受信手段
と、前記合成手段によって合成された信号をベースバン
ドの信号に変換する復調手段とをさらに備え、前記移相
手段は、前記所定量を任意に設定することができ、前記
合成手段は、前記移相手段から出力された信号を合成す
る合成率を任意に設定することができてもよい。
【0019】前記復調手段にて得られた復調状況を示す
信号を受け取り、前記復調状況に基づき、前記入力手段
が受け取る電磁波に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段によって推定された遅延
波の情報に基づいて、前記合成率および前記所定の遅延
時間の少なくとも一方を生成し、前記合成率および前記
所定の遅延時間の少なくとも一方を前記合成手段および
前記遅延手段の少なくとも一方に出力する合成制御手段
とさらに備えていてもよい。
【0020】前記復調手段にて得られた復調状況を示す
信号を受け取り、前記復調状況に基づき、前記入力手段
が受け取る電磁波に含まれる遅延波を推定する遅延波推
定手段と、前記遅延波推定手段によって推定された遅延
波の情報に基づいて、前記合成率および前記所定量の少
なくとも一方を生成し、前記合成率および前記所定量の
少なくとも一方を前記合成手段および前記移相手段の少
なくとも一方に出力する合成制御手段とさらに備えてい
てもよい。
【0021】前記遅延波推定手段は、前記復調手段にて
得られた前記復調状況を示す信号を受け取り、前記入力
手段受け取る電磁波に含まれる遅延波の強度、前記遅延
波と直接波との位相差および前記遅延波と前記直接波遅
延時間を含む遅延波の情報を推定してもよい。
【0022】前記合成制御手段が、可変リアクタンス素
子を含む遅延時間制御手段を有し、前記可変リアクタン
ス素子に印加される電圧を変化させることにより、前記
所定の遅延時間を制御してもよい。
【0023】前記合成制御手段が、可変リアクタンス素
子を含む移相制御手段を有し、前記可変リアクタンス素
子に印加される電圧を変化させることにより、前記所定
量を制御してもよい。
【0024】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置
を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の信号に
応じて前記受信位置における電波状況を判定する位置情
報判定手段とをさらに備え、前記合成制御手段は、前記
遅延波推定手段から得られた前記遅延波の情報と前記位
置情報判定手段から得られた前記電波状況の情報に基づ
いて、前記所定の増幅率および前記所定の遅延時間の少
なくとも一方を生成してもよい。
【0025】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置
を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の信号に
応じて前記受信位置における電波状況を判定する位置情
報判定手段とをさらに備え、前記合成制御手段は、前記
遅延波推定手段から得られた前記遅延波の情報と前記位
置情報判定手段から得られた前記電波状況の情報に基づ
いて、前記所定の増幅率および前記所定量の少なくとも
一方を生成してもよい。
【0026】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
が、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度
を検出する速度検出手段と、前記デジタルテレビジョン
放送受信装置の受信位置を検出する位置検出手段と、前
記位置検出手段および前記速度検出手段の信号に応じて
受信位置における電波状況を判定する位置情報判定手段
とをさらに備え、前記合成制御手段は、前記遅延波推定
手段から得られた前記遅延波の情報と前記位置情報判定
手段から得られた前記電波状況の情報に基づいて、前記
所定の増幅率および前記所定の遅延時間の少なくとも一
方を生成してもよい。
【0027】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
が、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度
を検出する速度検出手段と、前記デジタルテレビジョン
放送受信装置の受信位置を検出する位置検出手段と、前
記位置検出手段および前記速度検出手段の信号に応じて
受信位置における電波状況を判定する位置情報判定手段
とをさらに備え、前記合成制御手段は、前記遅延波推定
手段から得られた前記遅延波の情報と前記位置情報判定
手段から得られた前記電波状況の情報に基づいて、前記
所定の増幅率および前記所定量の少なくとも一方を生成
してもよい。
【0028】前記速度検出手段および前記位置検出手段
が、ナビゲーションシステムであってもよい。
【0029】前記増幅手段が、信号分配時の信号ゲイン
低下を補ってもよい。
【0030】前記入力手段が、受信特性の異なる複数の
アンテナを有してもよい。
【0031】本発明のさらに他のデジタルテレビジョン
放送受信装置は、電磁波を複数の電気信号に変換する入
力手段と、前記入力手段から得られる前記複数の電気信
号に対して周波数変換を行う受信手段と、前記周波数変
換された複数の信号をベースバンドの信号に変換する復
調手段と、前記復調手段で得られた復調状況に関する情
報を受け取り、前記電磁波に含まれる遅延波の情報を推
定する遅延波推定手段と、前記遅延波の情報に基づい
て、前記復調手段が扱う伝達関数を制御する制御信号を
生成する復調制御手段とを備え、そのことにより上記目
的が達成される。
【0032】前記復調手段は、前記受信手段から得られ
た前記複数の信号を周波数変換する周波数分析手段と、
前記周波数分析手段より得られた前記複数の信号を操作
する調整手段と、前記調整手段より得られる前記複数の
信号を復号化する復号化手段を有し、前記遅延波推定手
段は、前記復号化手段より得られる前記復調状況に関す
る情報に基づき、遅延波の強度、前記遅延波と直接波と
の位相差または前記遅延波と前記直接波との遅延時間を
含む前記遅延波の情報を推定し、前記復調制御手段は、
前記調整手段の伝達関数を制御するために、前記遅延波
の情報に基づいて制御信号を生成し、前記生成された制
御信号を前記調整手段に与えてもよい。
【0033】前記復調手段は、前記受信手段から得られ
た前記複数の信号を周波数変換する周波数分析手段と、
前記周波数分析手段より得られた前記複数の信号を操作
する調整手段と、前記調整手段より得られる前記複数の
信号を復号化する復号化手段を有し、前記遅延波推定手
段は、前記復号化手段より得られる前記復調状況に関す
る情報と前記周波数分析手段より得られる信号に基づ
き、遅延波の強度、前記遅延波と直接波との位相差また
は前記遅延波と前記直接波との遅延時間を含む前記遅延
波の情報を推定し、前記復調制御手段は、前記調整手段
の伝達関数を制御するために、前記遅延波の情報に基づ
いて制御信号を生成し、前記生成された制御信号を前記
調整手段に与えてもよい。
【0034】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置
を検出する位置検出手段と、前記位置検出手段の信号に
応じて前記受信位置における電波状況を判定する位置情
報判定手段とをさらに備え、前記復調制御手段は、前記
遅延波推定手段から得られた前記遅延波の情報および前
記位置情報判定手段から得られた前記電波状況に基づい
て制御信号を生成し、前記生成された制御信号を前記調
整手段に与えてもよい。
【0035】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度
を検出する速度検出手段と、前記デジタルテレビジョン
放送受信装置の受信位置を検出する位置検出手段と、前
記検出された移動速度および前記検出された受信位置に
応じて、前記受信位置における電波状況を判定する位置
情報判定手段とを備え、前記復調制御手段は、前記遅延
波推定手段から得られた前記遅延波の情報と前記位置情
報判定手段から得られた前記電波状況と前記周波数分析
手段から得られる信号に基づいて制御信号を生成し、前
記生成された制御信号を前記調整手段に与えてもよい。
【0036】前記速度検出手段および前記位置検出手段
が、ナビゲーションシステムであってもよい。
【0037】前記入力手段が、受信特性の異なる複数の
アンテナを有してもよい。
【0038】本発明の別のデジタルテレビジョン放送受
信装置は、電磁波を複数の電気信号に変換する入力手段
と、前記入力手段にて得られた前記複数の電気信号に対
して周波数変換を行う受信手段と、前記受信手段にて得
られた複数の信号を合成する合成手段と、前記合成手段
にて得られた信号を復調する復調手段と、前記受信手段
にて得られた復調状況を示す信号を受け取り、前記電磁
波に含まれる遅延波の情報を推定する遅延波推定手段
と、前記遅延波の情報に基づいて、前記合成手段および
前記受信手段を制御する合成制御手段とを備え、前記受
信手段は、前記合成制御手段にて得られる情報に応じて
周波数変換時の周波数変化量を制御し、前記合成手段
は、前記合成制御手段にて得られる情報に応じて前記受
信手段にて得られた複数の信号を合成する合成率を制御
し、そのことにより上記目的が達成される。
【0039】前記合成制御手段は、前記遅延波の情報に
応じて、前記合成率を決定するゲイン制御手段と、前記
遅延波の情報に応じて、前記受信手段において周波数変
換を行う際に用いる基準信号の周波数を、前記複数の電
気信号に対してそれぞれ設定する基準信号制御手段を有
してもよい。
【0040】前記遅延波推定手段は、前記復調手段にて
得られた復調状況を示す信号を受け取り、前記電磁波に
含まれる遅延波の強度、前記遅延波と直接波との位相
差、または前記遅延波と直接波との遅延時間を含む遅延
波の情報を推定してもよい。
【0041】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置
を検出する位置検出手段と、前記選出された受信位置に
応じて前記受信位置における電波状況を判定する位置情
報判定手段とをさらに備え、前記合成制御手段が、前記
遅延波の情報と前記電波状況に基づいて前記合成手段お
よび前記受信手段を制御してもよい。
【0042】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度
を検出する速度検出手段と、前記デジタルテレビジョン
放送受信装置の受信位置を検出する位置検出手段と、前
記検出された移動速度および前記検出された受信位置に
基づいて、前記受信位置における電波状況を判定する位
置情報判定手段とをさらに備え、前記合成制御手段が、
前記遅延波の情報と前記電波状況に基づいて、前記合成
手段および前記受信手段を制御してもよい。
【0043】前記速度検出手段および前記位置検出手段
が、ナビゲーションシステムであってもよい。
【0044】前記入力手段が、受信特性の異なる複数の
アンテナを有してもよい。
【0045】前記復調状況が、前記電磁波に含まれるパ
イロット信号によって表すことができる。
【0046】前記位置情報判定手段は、送信局の位置を
入手し、前記車両情報検出手段より得られる情報および
前記送信局の位置に基づき、前記受信位置の前記電波状
況を推定してもよい。
【0047】前記位置情報判定手段は、複数の地点の電
波状況を予め記憶し、前記車両情報検出手段より得られ
る情報に基づき、前記受信位置における前記電波状況を
推定してもよい。
【0048】前記位置情報判定手段は、複数の地点の電
波状況を随時入手し、前記複数の地点の前記電波状況を
更新し、前記車両情報検出手段より得られる情報に基づ
き、前記受信位置における前記電波状況を推定してもよ
い。
【0049】本発明の送受信システムは、放送局が、複
数の地点の受信状況を示す受信情報データを送信し、請
求項42に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置
が、前記受信情報データを受信することにより、前記電
波状況を推定し、そのことにより上記目的が達成され
る。
【0050】前記位置情報判定手段は、複数の地点の受
信状況を随時入手し、前記車両情報検出手段あるいは前
記位置情報判定手段より得られる情報と前記複数の地点
の受信状況とに基づき、前記受信地点における電波状況
を推定してもよい。
【0051】前記デジタルテレビジョン放送受信装置
が、前記復調手段における信号のエラー率を測定し、所
定期間以上、エラー率が所定の値を超える場合、制御信
号を生成するエラー率測定部をさらに備え、前記入力手
段が、前記エラー率測定部からの制御信号に基づき、出
力する信号を選択する選択部を有してもよい。
【0052】前記復調手段でのエラー率が所定の値を超
える信号に対応する信号を減衰させるために、前記合成
制御手段が、前記遅延波推定手段から出力される信号に
基づいて、前記合成手段の合成率を変化させる制御信号
を生成してもよい。
【0053】前記入力手段が前記出力する信号を選択す
る選択タイミングが、受信信号の規定値以上の間隔であ
ってもよい。
【0054】前記合成手段の前記合成率を変化させる変
更タイミングが、受信信号の規定値以上の間隔であって
もよい。
【0055】前記入力手段が前記出力する信号を選択す
る選択タイミングが、受信信号の受信フレーム毎にであ
る、あるいは規定値あるいは任意のフレーム間隔であっ
てもよい。
【0056】前記合成手段の前記合成率を変化させる変
更タイミングが、受信信号の受信フレーム毎にである、
あるいは規定値あるいは任意のフレーム間隔であっても
よい。
【0057】前記合成手段の前記合成率、前記遅延手段
の前記所定の遅延時間、前記増幅手段の前記増幅率ある
いは前記移相手段の所定量が更新される期間が、受信信
号のガードインターバル期間あるいは有効シンボル期間
の終了直後、あるいは有効シンボル期間の開始直前であ
ってもよい。
【0058】前記入力手段は、複数のアンテナから構成
され、前記複数のアンテナの少なくとも1つが時間的に
設置位置が移動してもよい。
【0059】前記複数のアンテナの少なくとも1つが移
動する距離が、受信すべきテレビジョン信号の波長に応
じて制御されてもよい。
【0060】前記複数のアンテナの少なくとも2つの設
置間隔が、受信すべきテレビジョン信号の波長よりも短
くてもよい。
【0061】本発明のさらに別のデジタルテレビジョン
放送受信装置は、電磁波を複数の電気信号に変換する入
力手段と、前記入力手段にて得られる複数の電気信号を
増幅する増幅手段と、前記増幅手段にて得られた複数の
信号に遅延時間を与える遅延手段と、前記遅延手段にて
得られた複数の信号を合成する合成手段と、前記合成手
段にて得られる信号をベースバンド信号に復調する周波
数変換手段と、前記周波数変換手段にて得られた信号を
復調する復調手段と、移動体の移動速度情報を入手する
速度検出手段と、マルチパス障害状況を入手する受信状
況推定手段と、前記マルチパス障害状況と前記移動速度
とに基づいて、前記増幅手段の増幅率を制御するゲイン
制御手段と、前記マルチパス障害状況と前記移動速度と
に基づいて、前記遅延手段に与える遅延時間を制御する
遅延時間制御手段を備え、そのことにより上記目的が達
成される。
【0062】前記移動体の速度が低速度であるもしくは
前記移動体が停止している場合、前記遅延時間制御手段
が、前記遅延時間を時間的に変化させてもよい。
【0063】前記遅延時間制御手段は、受信した信号の
伝送方式に従って、前記遅延時間の変化量を決定しても
よい。
【0064】前記受信状況推定手段は、前記入力手段の
入力状況の情報を入手し利用してもよい。
【0065】前記増幅手段が、前記入力手段にて得られ
る複数の電気信号を増幅するための複数の増幅率を有
し、前記ゲイン制御手段は、受信信号の受信特性に従
い、前記増幅手段の前記複数の増幅率を制御してもよ
い。
【0066】前記遅延時間制御手段は、受信した信号の
伝送方式に従って、前記遅延時間の変化量の上限を決定
してもよい。
【0067】本発明のその他のデジタルテレビジョン放
送受信装置は、電磁波を複数の電気信号に変換する入力
手段と、前記入力手段にて得られる複数の電気信号を増
幅する増幅手段と、前記増幅手段にて得られた複数の信
号に所定の位相を与える移相手段と、前記移相手段にて
得られた複数の信号を合成する合成手段と、前記合成手
段にて得られる信号をベースバンド信号に復調する周波
数変換手段と、前記周波数変換手段にて得られた信号を
復調する復調手段と、移動体の移動速度情報を入手する
速度検出手段と、マルチパス障害状況を入手する受信状
況推定手段と、前記マルチパス障害状況と前記移動速度
とに基づいて、前記増幅手段の増幅率を制御するゲイン
制御手段と、前記マルチパス障害状況と前記移動速度と
に基づいて、前記移相手段に与える所定の位相量を制御
する位相制御手段を備え、そのことにより上記目的が達
成される。
【0068】前記移動体の速度が低速度であるもしくは
前記移動体が停止している場合、前記位相制御手段が、
前記所定の位相量を時間的に変化させてもよい。
【0069】前記位相制御手段は、受信した信号の伝送
方式に従って、前記所定の位相量の変化量を決定しても
よい。
【0070】前記受信状況推定手段は、前記入力手段の
入力状況の情報を入手し利用してもよい。
【0071】前記増幅手段が、前記入力手段にて得られ
る複数の電気信号を増幅するための複数の増幅率を有
し、前記ゲイン制御手段は、受信信号の受信特性に従
い、前記増幅手段の前記複数の増幅率を制御してもよ
い。
【0072】前記位相制御手段は、受信した信号の伝送
方式に従って、前記所定の位相量の変化量の上限を決定
してもよい。
【0073】前記合成制御手段は、前記遅延波の情報に
応じて、前記合成率を決定するゲイン制御手段と、前記
遅延波の情報に応じて、前記受信手段において周波数変
換を行う際に用いる基準信号の位相が、前記複数の電気
信号に対してそれぞれ異なるように設定する基準信号制
御手段を有してもよい。
【0074】前記遅延波推定手段は、前記復調手段にて
得られた復調状況を示す信号を受け取り、前記電磁波に
含まれる遅延波の強度、前記遅延波と直接波との位相
差、または前記遅延波と直接波との遅延時間を含む遅延
波の情報を推定してもよい。
【0075】増幅手段が、信号分配時の信号ゲイン低下
を補ってもよい。
【0076】
【発明の実施の形態】(実施形態1)以下に、本発明の
実施形態1によるデジタルテレビジョン放送受信装置を
図1を用いて説明する。図1は本発明の実施形態1にお
けるデジタルテレビジョン放送受信装置の構成を示すブ
ロック図である。
【0077】実施形態1におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、遅延手段2、合成手段
3、受信手段4、復調手段5、合成制御手段6、および
遅延波推定手段7を備えている。
【0078】テレビジョン放送の電波は、受信アンテナ
11などの入力手段1によって電気信号に変換され、遅
延手段2および合成手段3に伝達される。電気信号に変
換されたテレビジョン放送の信号は、遅延手段2によっ
て合成制御手段6からの遅延制御信号に応じて遅延さ
れ、合成手段3に伝達される。合成手段3は、合成制御
手段6からの合成制御信号に応じて、入力手段1より得
られた信号および遅延手段2より得られた信号のそれぞ
れに利得(ゲイン)をつけて合成し、受信手段4に伝達
する。ここで、合成手法としては、加算や最大値選択な
どの簡単な操作を用いることが可能である。
【0079】ここで、図1の実施形態における遅延手段
2における遅延時間の制御について説明する。
【0080】本実施形態の遅延手段2で扱う信号の周波
数帯域は、テレビジョン信号の送信周波数である。この
ため、遅延手段2における遅延時間の制御は、たとえ
ば、図11に示すように、複数の経路1〜Nのうちの1
つがスイッチにより選択されてもよい。複数の経路1〜
Nは、それぞれ経路長が異なる信号線であってもよい。
図11に示すスイッチは、合成制御手段6にて得られた
遅延制御信号に基づいて複数の経路1〜Nのうちの1つ
を選択してもよい。
【0081】また、複数の経路1〜Nは、それぞれ信号
の伝搬特性の異なる信号線であってもよい。この場合に
おいても、図11に示すスイッチは、合成制御手段6に
て得られた遅延制御信号に基づいて複数の経路1〜Nの
うちの1つを選択してもよい。
【0082】また、図1に示す遅延手段2が、図11に
示すスイッチにより経路長を切り替える代わりに、可変
リアクタンス素子を電圧により制御することで位相を変
更するような構成としてもよい。
【0083】受信手段4は、合成手段3にて得られる信
号から、必要な周波数帯域の信号のみを抽出し、抽出さ
れた信号を処理可能な周波数の信号に変換して復調手段
5に伝達する。復調手段5は、受け取った信号を復調し
出力する。つまり、復調手段5は、復調情報を遅延波推
定手段7に伝達する。
【0084】遅延波推定手段7は、復調手段5より得ら
れる復調情報をもとに受信波に含まれている遅延波を推
定する。たとえば、遅延波推定手段7は、復調手段5で
得られる情報をもとにして、入力手段1にて得られた信
号に含まれる遅延波の強度、直接波に対する遅延波の強
度、および直接波に対する位相差および遅延時間の少な
くとも1つの遅延情報を推定する。
【0085】以下に、復調および遅延波推定の方法を説
明する。
【0086】現在、放送方式の標準化活動が行われてい
る日本の地上デジタル放送では、変調方式としてOFD
M(直交周波数分割多重)方式が用いられている。復調
手段5が、OFDM復調を行い、送信された符号を復号
する処理を行う。この復号過程では、FFT(高速フー
リエ変換)などを用いた周波数分析が行われる。FFT
によって周波数分析がなされる場合、その結果から、受
信信号の周波数成分のディップ位置やディップ数を検出
することで、遅延時間を検出することができる。あるい
は、復調手段5は、信号中に含まれている種々のパイロ
ット信号によって、データの復調を行うことができる。
復調手段5は、それらのパイロット信号を用いて信号の
伝達特性を推定することが可能である。
【0087】図7は、OFDMにおける周波数が分析さ
れた例を示す図である。遅延波が存在しないときは周波
数特性はフラットとなる。受信信号に遅延波が存在する
場合には、図7に示すように、いくつかの周波数成分に
ディップが存在する。
【0088】いくつかの周波数成分にディップが存在す
る場合、つまり、受信信号に遅延波が存在する場合、遅
延波推定手段7は、パイロット信号の信号変化やパイロ
ット信号の欠落を観測することで遅延波を検出すること
も可能である。
【0089】また、受信信号に遅延波が存在する場合、
遅延波推定手段7は、FFT処理後の誤り訂正処理から
誤りのあるデータ位置に関する情報を獲得し、それに基
づいて妨害波の遅延時間を推定することも可能である。
【0090】なお、以上の説明では日本のデジタル放送
方式について説明したが、本発明は、これに限らずアナ
ログ放送および各国のデジタル放送についても適用が可
能であることは言うまでもない。たとえば、本発明は、
OFDM以外にシングルキャリアの伝送方式に適用され
てもよい。
【0091】以下に、合成ゲインおよび遅延時間の生成
について説明する。
【0092】合成制御手段6では、遅延波推定手段7で
推定された遅延波情報に基づいて、遅延手段2および合
成手段3を制御するための信号を出力する。合成制御手
段6は、たとえば、図1に示すように、ゲイン制御手段
61および遅延時間制御手段62を有している。
【0093】ゲイン制御手段61では遅延波推定手段7
から得られる遅延波情報に基づき合成手段3での合成ゲ
インを設定する。この設定方法として図8を用いて説明
する。図8に示す横軸は遅延波の大きさを表し、縦軸は
比率(信号Aゲイン/信号Bゲイン)を表している。こ
こで、遅延手段が第1遅延部および第2遅延部により構
成される場合について図8を用いて説明する。信号Aゲ
インは、第1遅延部から合成手段3への信号のゲインを
示し、信号Bゲインは、第2遅延部から合成手段3への
信号のゲインを示している。
【0094】遅延波のレベルが大きく、特に、遅延波の
レベルが直接波のレベルと同程度の場合、両方のゲイン
が同じになるように、合成するように制御する。
【0095】また、遅延波レベルが小さいとき、あるい
は遅延波レベルが直接波レベルより大きい場合には、遅
延手段2からの信号のゲインまたは入力手段1からの信
号を小さくしてゲイン差を設けて合成するように制御す
る。
【0096】遅延波推定手段7から得られる遅延波の遅
延時間に基づいてゲイン制御を行う場合には、遅延時間
が大きい場合(図8中のa)と小さい場合(図8中の
b)では、図8に示すように遅延時間が大きい方がゲイ
ン差を大きくする様に制御する。
【0097】次に、遅延時間制御手段62の動作を説明
する。遅延時間制御手段62によって、遅延手段2で遅
延させるべき遅延時間は、遅延波推定手段7にて推定さ
れた遅延時間とほぼ同じ時間を遅延手段2で遅延させる
ように設定される。
【0098】図9は、遅延波と復調信号のエラー率の関
係の一例を示す図である。図9に示すように遅延時間が
小さい場合(B点:約2.5μs未満)には、エラー率
が急激に悪化する可能性がある。このため、遅延波推定
手段7で求められた遅延時間が小さい場合には、求めら
れた遅延時間でなく所定の遅延時間(デフォルト値)、
たとえば、遅延時間制御手段62が、図9に示すB点以
上の遅延時間を合成手段3に設定することで効果的にエ
ラー率の悪化を回避できる。
【0099】ただし、ここで与える遅延時間の上限はO
FDM信号に付加されるガードインターバル期間よりも
短くする必要がある。また、このような遅延時間の小さ
い遅延波によるエラー率の悪化が発生することを事前に
防ぐために遅延手段2においては決められた遅延時間を
常に設定することも可能である。この場合の設定値とし
てたとえばB点の約2倍の値(約5μs)を設定すれば
確実に短い遅延時間の影響を除くことができる。
【0100】また、図1に示すように1本のアンテナか
ら信号が得られる場合には、受信信号の帯域幅の逆数よ
りも小さい遅延時間が信号に与えられ加算され、受信信
号のノイズレベルを低減させエラー率を改善することが
可能である。これは、加算した信号により発生するディ
ップ位置が信号帯域幅の外にできるためである。たとえ
ば、信号帯域幅が500kHzであれば、与える遅延時
間は、2μs以下とする必要がある。上記の短い遅延時
間を与えた信号を加算する方法は、特に、移動受信向け
のサービス放送として用いられる狭帯域放送において、
信号帯域の受信レベルを向上させる効果があるため有効
な手段である。
【0101】なお、実施形態1が車両に搭載されている
場合、実施形態1におけるデジタルテレビジョン放送受
信装置は、位置情報判定手段8、および車両情報検出手
段9を備えている。なお、実施形態1におけるデジタル
テレビジョン放送受信装置が移動体に搭載されていなく
ても、そのデジタルテレビジョン放送受信装置は、位置
情報判定手段8および車両情報検出手段9を備えていて
もよい。
【0102】実施形態1におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置が車両に搭載されている、つまり、移動体
でのデジタルテレビジョン放送の受信動作を説明する。
【0103】車両情報検出手段9は、移動受信している
車両の情報を検出する。車両情報検出手段9は、たとえ
ば、速度(車速)検出手段91および位置検出手段92
を有している。
【0104】速度(車速)検出手段91は、移動受信を
行っている車両速度を検出し、位置検出手段92は、そ
の車両の位置を検出する。車両情報検出手段9としてナ
ビゲーション装置が使用できることは言うまでもなく、
また、位置検出手段92としてはGPS装置の使用、あ
るいはPHS、携帯電話、あるいはVICSなどの道路
管制システムなどによるロケーション検出なども利用可
能である。検出した車両情報は位置情報判定手段8に伝
達される。
【0105】位置情報判定手段8は、地形などの情報を
入手し、デジタルテレビ放送を実際に受信する位置にお
いて、どこの放送局から電波を受ける可能性があるかを
調べ、それらの放送局からの距離あるいは山やビルなど
による反射を考慮して、受信地点での遅延時間あるいは
電波の強さを推定する。このために、位置情報判定手段
8は、放送局、あるいは中継局等の送信局から送られる
周波数および送信局の位置、あるいは送信出力等の情報
をあらかじめ持つか、あるいはその情報を放送または電
話等の通信手段によりダウンロードして記憶しておき、
車両情報検出手段9からの位置情報と比較して、受信地
点での遅延時間あるいは電波の強さを求める。これによ
り受信地点での遅延波時間、および大きさを求めること
ができる。
【0106】さらに、位置情報判定手段8は、受信地点
の周囲のビルの位置、大きさ、高さなどの情報を放送局
位置とともに地図に示し、これらによる反射等を考慮す
ることでより正確に遅延波時間および大きさを知ること
ができる。これらの送信所、ビル、山などの情報を扱う
装置としてはナビゲーションなどのシステムが使用でき
ることは言うまでもない。また、本実施形態は、速度検
出手段91により移動受信の速度がわかるため、次にあ
らわれる遅延波を予測でき、速度を考慮しないシステム
に比べてより早く遅延波に追従することが可能になる。
【0107】合成制御手段6においては、以上のように
して位置情報判定手段8で求められた遅延波情報をもと
に合成ゲイン制御、遅延時間制御が行われる。この場合
の制御方法としては、遅延波推定手段7による遅延波情
報を用いた時と同じように行うことができる。
【0108】さらに、本実施形態では、遅延波推定手段
7および位置情報判定手段8の情報を組み合わせて使用
することも可能である。この場合、2つの遅延情報が近
い場合にのみ、ゲインおよび遅延時間制御が行われる。
また、本実施形態では、2つの遅延情報が離れている場
合、現状維持あるいは遅延波レベルの大きい情報に基づ
いて制御が行われる。
【0109】上記の説明では、車両情報検出手段9とし
て速度検出手段91および位置検出手段92を有する実
施形態1によるデジタルテレビジョン放送受信装置が移
動受信する場合について説明してきたが、実施形態1に
よるデジタルテレビジョン放送受信装置が車両情報検出
手段9として位置検出手段92のみを有していても、実
施形態1によるデジタルテレビジョン放送受信装置は、
移動受信を行うことができる。なお、そのようなデジタ
ルテレビジョン放送受信装置であっても、固定受信でき
ることは言うまでもない。
【0110】実施形態1によるデジタルテレビジョン放
送受信装置が車両情報検出手段9として位置検出手段9
2のみを有しても、移動受信、および固定受信で使用す
ることも可能である。
【0111】図1には、デジタルテレビジョン放送受信
装置の入力手段1として、1つのアンテナ11および増
幅手段12が示されているが、本発明では、アンテナな
どの数は1つに限られない。本実施形態では、たとえ
ば、複数のアンテナ11、および複数のアンテナ11に
対応する複数の遅延部を設けてもよい。
【0112】図2は、入力手段1が複数のアンテナ11
を有し、遅延手段2がアンテナ11に対応する遅延部を
有するデジタルテレビジョン放送受信装置を示す図であ
る。
【0113】この場合には、図2に示す複数のアンテナ
11が、同じ放送電波を受けた場合においても、それぞ
れのアンテナ11でマルチパス干渉の状態が異なる。こ
のため、複数のアンテナ11のそれぞれから異なる入力
信号が得られる。それらの入力信号では、図7に示した
ようなディップの位置(周波数)および深さがそれぞれ
違う場所に発生する。
【0114】従って、複数の異なる入力信号を加え合わ
せることでディップ位置やディップの深さが異なる信号
が得られ、本実施形態では、結果的に、受信信号が誤っ
て認識されることを示すエラー率を下げることが可能と
なる。
【0115】遅延手段2では、合成制御手段6で求めら
れた遅延時間が第1遅延部から第N遅延部で相対的に設
定される。合成手段3は、合成制御手段6で求められた
ゲインを遅延された信号に応じて設定する。なお、図2
に示すデジタルテレビジョン放送受信装置における他の
手段の受信動作は、図1に示すデジタルテレビジョン放
送受信装置の受信動作とほぼ同じである。
【0116】また、複数のアンテナ11の設置位置間隔
がテレビジョン信号の送信信号波長の4分の1程度以上
とすることで、複数の入力信号の相関を低くすることが
できる。これにより、複数のアンテナ11からの複数の
入力信号を加算することで受信信号の品質を改善するこ
とができる。
【0117】また、複数のアンテナ11の指向特性や偏
波特性などを異なるものとすることにより、複数の入力
信号の相関関係を更に低下させることが可能であり、相
関関係が低い入力信号を加算することで受信信号品質を
改善させることが可能である。
【0118】また、図2に示すデジタルテレビジョン放
送受信装置は、ゲイン制御手段61からの制御信号に従
い、遅延手段2から出力される複数の信号に対してゲイ
ンを与え、それらの信号を合成するが、図15に示すデ
ジタルテレビジョン放送受信装置では、ゲイン制御手段
61から得られる制御信号に従い第1増幅部〜第N増幅
部で与える信号のゲインが変更されてもよい。
【0119】上述したように、実施形態1におけるデジ
タルテレビジョン放送受信装置によれば、遅延手段2か
ら出力される信号を合成することで信号のディップを軽
減でき、その結果デジタルデータのエラー率を改善でき
る。
【0120】また、遅延時間の設定を遅延時間の短い信
号の影響を避けるように設定することで、エラー率が大
きくなることを防ぐことができる。
【0121】また、遅延波推定手段7、および車両情報
検出手段9と位置情報判定手段8によって正確な遅延波
を求めることで、更に正確に信号のディップを避け、こ
れによってエラー率を下げることができる。
【0122】一方、複数のアンテナから得られた信号を
そのエラー状況に従い切り換えながら利用することも可
能である。以下に、アンテナを切り換える場合のアンテ
ナ切換条件を図10を用いて説明する。
【0123】図10は、アンテナ切換条件のフローチャ
ートを示す図である。
【0124】まず、本実施形態は、アンテナ11に入力
された信号のC/N(キャリアとノイズとの比)と、た
とえば1フレーム期間など過去一定期間のエラー発生状
況を求める。その結果、C/N比が閾値より大きく(ス
テップS100でイエス)エラー率が閾値より低い(ス
テップS101でイエス)場合にはアンテナの切換は行
われない(ステップS102)。
【0125】また、エラー率が閾値より低くない場合で
も、エラーの発生が、短時間のバースト的なものであり
継続的ではない場合(ステップS103でイエス)に
は、アンテナ切換は行われない。
【0126】一方、入力信号のC/N比のレベルが閾値
より大きくなく(ステップS100でノー)場合、また
は、エラー率が閾値より低くなく(ステップS101で
ノー)、エラーの発生が短時間のバースト的なものでな
い(ステップS103でノー)場合、アンテナが切り換
えられる(ステップS104)。
【0127】ここで、アンテナの切換タイミングは、O
FDM信号に付加されたガードインターバル期間とする
ことが考えられる。なお、本実施形態は、車速情報およ
び位置情報に基づいて、アンテナ切換を行うタイミング
を計算してもよい。
【0128】また、アンテナの切換タイミングは、OF
DM信号に付加されたガードインターバル期間としても
よい。これにより、本実施形態では、移動受信時におけ
る受信条件の変化に対して最適にアンテナを切り換える
ことが可能となる。
【0129】(実施形態2)以下に、本発明の実施形態
2によるデジタルテレビジョン放送受信装置を図3を用
いて説明する。図3は本発明の実施形態2におけるデジ
タルテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
である。
【0130】実施形態2におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、遅延手段2、合成手段
3、受信手段4、復調手段5、合成制御手段6、および
遅延波推定手段7を備えている。合成制御手段6は、ゲ
イン制御手段61および遅延時間制御手段62を備えて
いる。実施形態2におけるデジタルテレビジョン放送受
信装置が車両などの移動体に搭載されている場合、実施
形態2におけるデジタルテレビジョン放送受信装置は、
さらに、位置情報判定手段8、および車両情報検出手段
9を備えている。車両情報検出手段9は、速度検出手段
91および位置検出手段92を有している。なお、実施
形態2におけるデジタルテレビジョン放送受信装置が移
動体に搭載されていなくても、そのデジタルテレビジョ
ン放送受信装置は、位置情報判定手段8および車両情報
検出手段9を備えていてもよい。
【0131】実施形態2におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置と、上述した実施形態1におけるデジタル
テレビジョン放送受信装置とを比較すると、実施形態1
では、受信手段4が合成手段3の直後に接続されている
が、実施形態2では、受信手段4が入力手段1の直後に
接続されている。
【0132】以下、実施形態2における移動体でのデジ
タルテレビジョン放送の受信動作を説明する。
【0133】テレビジョン放送の電波は受信アンテナ1
1などの入力手段1によって電気信号に変換され、受信
手段4に伝達される。受信手段4は、入力手段1から得
られる信号より必要な周波数帯域の信号のみを抽出し、
遅延手段2および合成手段3に伝達する。受信手段4で
得られた信号は、遅延手段2によって合成制御手段6か
らの遅延制御信号に応じて遅延されて合成手段3に伝達
される。合成手段3は、合成制御手段6からの合成制御
信号に応じて、受信手段4から得られた信号および遅延
手段2から得られた信号のそれぞれに利得(ゲイン)を
つけて重みづけし合成して復調手段5に伝達する。ここ
で合成手法としては実施形態1の場合と同様に、加算や
最大値選択などの単純な操作を用いることが可能であ
る。復調手段5は、信号を復調して出力する。
【0134】遅延波推定手段7は、復調手段5からの復
調情報に基づいて、実施形態1と同様に、遅延波推定手
段7において遅延波を推定し合成制御手段6に伝達す
る。また、位置情報判定手段8は、車両情報検出手段9
から得られる移動受信情報から、実施形態1と同様に、
遅延波を推定し合成制御手段6に伝達する。
【0135】合成制御手段6は、遅延波推定手段7およ
び位置情報判定手段8からの信号に基づき、遅延手段2
および合成手段3に対する制御信号(遅延時間および合
成率)を求める。
【0136】上記受信動作において合成制御手段6の動
作および車両情報検出手段9の動作は、実施形態1と同
様である。実施形態2による受信装置によれば、遅延手
段2あるいは合成手段3の処理は、前段の受信手段1に
より周波数および帯域が制限されているために、実施形
態1と比べて、簡略化することが可能でありながら、実
施形態1と同等な効果が得られる。
【0137】また、実施形態1と比較して、本実施形態
においては、遅延手段2で扱う信号の帯域が低いものと
なっている。このため、たとえば、遅延手段2にて遅延
時間を与える場合に、入力信号をデジタル信号へと変換
した後に、ディジタル信号処理により遅延時間の制御を
行うことが可能となる。
【0138】実施形態2におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置では、図4に示すように、入力手段1が複
数のアンテナ11を有し、受信手段4が第1受信部〜第
N受信部を有し、遅延手段2が第1遅延部〜第N遅延部
を有してもよい。
【0139】図4に示すデジタルテレビジョン放送受信
装置の動作は、上述した実施形態と同様であるので詳細
な説明は省略する。
【0140】デジタルテレビジョン放送受信装置が、複
数のアンテナ11、第1受信部〜第N受信部,第1遅延
部〜第N遅延部を有することにより、複数のアンテナ1
1のそれぞれが同じ放送電波を受けていた場合にも、干
渉の状態が相違し、複数のアンテナ11のそれぞれ出力
する信号のレベルも異なる。
【0141】このため、図7に示したようなディップの
位置(周波数)および深さが各入力信号間でそれぞれ違
う場所に発生する。従って、複数の異なる入力を加え合
わせることで、ディップ位置とディップの深さを変化さ
せることができ、結果的に信号のエラー率を下げること
が可能となる。
【0142】(実施形態3)以下に、本発明の実施形態
3によるデジタルテレビジョン放送受信装置を図5を用
いて説明する。図5は本発明の実施形態3におけるデジ
タルテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図
である。
【0143】実施形態3におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、受信手段4、復調手段
5、遅延波推定手段7および復調制御手段55を備えて
いる。実施形態3におけるデジタルテレビジョン放送受
信装置が車両などの移動体に搭載されている場合、実施
形態3におけるデジタルテレビジョン放送受信装置は、
さらに、位置情報判定手段8、および車両情報検出手段
9を備えている。なお、実施形態3におけるデジタルテ
レビジョン放送受信装置が移動体に搭載されていなくて
も、そのデジタルテレビジョン放送受信装置は、位置情
報判定手段8および車両情報検出手段9を備えていても
よい。
【0144】以下、移動体におけるデジタルテレビジョ
ン放送の受信動作、あるいは固定場所におけるデジタル
テレビジョン放送の受信動作を図5を用いて説明する。
なお、位置情報判定手段8および車両情報検出手段9な
どの動作は、上述の実施形態1および実施形態2と同一
であるため省略する。
【0145】テレビジョン放送の電波は、受信アンテナ
11等の入力手段1によって電気信号に変換され、受信
手段4に伝達される。受信手段4は、入力手段1から得
られる信号より必要な周波数帯域の信号のみを抽出し、
復調手段5に伝達する。復調手段5は、受信手段4から
の信号を復調してデジタル信号を出力するとともに遅延
波推定手段7に復調状況を伝達する。
【0146】ここで復調手段5の動作を詳しく説明す
る。
【0147】復調手段5は、周波数分析手段51、調整
手段52、および復号化手段53を有している。
【0148】受信手段4から得られる信号は、周波数分
析手段51でFFT、リアルFFT、DFT、またはF
HTなどの周波分析手法によって周波数分析され、周波
数分析された信号は、調整手段52に伝達される。たと
えば、周波数分析された信号は、周波数とその大きさに
よって表される。
【0149】調整手段52は、復調制御手段55からの
制御信号に基づいて周波数分析手段51で得られた周波
数軸上の信号を操作する。操作方法としては、復調制御
手段55からの信号に基づいて伝達関数を周波数分析手
段51で得られた信号にかける方法や、フィルタを構成
して演算する方法や、特定の周波数成分を強調、あるい
は欠落したと考えられる周波数成分を補間するなどの方
法が考えられる。復号化手段53は、調整手段52で得
られた信号をデジタル符号に復号する。
【0150】遅延波推定手段7は、復調手段5から得ら
れる信号に基づいて遅延波の情報を推定する。このとき
参照する信号としては、周波数分析手段51から得られ
る周波数スペクトル、復号化手段53の復号過程で得ら
れるパイロット信号などがある。
【0151】図7は、受信信号の周波数スペクトルの一
例を示す図である。一般には、デジタルテレビジョン放
送で用いられるOFDM変調方式においては周波数スペ
クトラムがフラットになる。遅延波が存在すると、図7
に示すように、ディップ等が生じる。ことより、遅延波
の大きさ、遅延時間を推定することが可能である。
【0152】また、パイロット信号の位相変化あるいは
欠落からも遅延波の大きさ、遅延時間の推定ができる。
【0153】復調制御手段55は、遅延波推定手段7あ
るいは位置情報判定手段8から得られた遅延波情報に基
づいて調整手段52を制御する。復調制御手段55は、
調整手段52に応じた制御パラメータを決定し、それを
調整手段52に伝達することになる。たとえば、調整手
段52が遅延波に関する伝達関数を必要とする場合に
は、復調制御手段55が遅延波に応じた伝達関数を求め
て、それを調整手段52に伝達する。あるいは、調整手
段52がフィルタである場合は、復調制御手段55はフ
ィルタ係数を調整手段52に伝達する。調整手段52が
補間を行うような構成である場合、復調制御手段55は
調整手段52に補間値を伝達する。ここで位置情報判定
手段8、および車両情報検出手段9の構成は、実施形態
1および2のものと同じような構成である。
【0154】以上のように、本実施形態によれば、遅延
波の影響が少なくなるように、調整手段52が動作する
ために、正確な復号が可能になり、受信したデジタル信
号のエラー率が改善される。
【0155】図6は、実施形態3における他のデジタル
テレビジョン放送受信装置を示す図である。図6に示す
デジタルテレビジョン放送受信装置では、入力手段1は
複数のアンテナ11を有し、受信手段4が第1受信部〜
第N受信部を有している。なお、図6には、1つの周波
数分析手段51、1つの調整手段52、および1つの復
号化手段53が図示されているが、周波数分析手段5
1、調整手段52、および復号化手段53の少なくとも
1つの数が、アンテナ11に応じた数であってもよい。
それらの手段の構成によって、それらの手段の数が異な
る。たとえば、図6に示すデジタルテレビジョン放送受
信装置が1つだけ周波数分析手段を備えていたとして
も、選択器(図示せず)が、第1受信部〜第N受信部か
ら出力される複数の信号から、周波数分析手段51で処
理する1つの信号を選択することにより、図6に示すデ
ジタルテレビジョン放送受信装置は正常に動作する。な
お、調整手段52および復号化手段53の数について
も、同様である。
【0156】図6に示すデジタルテレビジョン放送受信
装置では、入力手段1から出力される信号ごとに周波数
分析が行われるために、それらの入力手段1から出力さ
れる信号に対応する、遅延波の大きさおよび遅延時間が
推定できる。従って、調整手段52で最も受信状態の良
い信号を選択することが可能である。
【0157】また、信号毎に上述したような伝達関数や
フィルタの操作あるいは補間などの調整が行われ、複数
の信号が復号化手段53で復号されてもよい。
【0158】復号手段53あるいは調整手段52では、
各アンテナ11からの信号の周波数分析結果から受信状
態のよい周波数スペクトルの信号のみを選択して処理す
ることで、良好なデジタル符号の復調が可能になる。
【0159】以上で述べたように、図6の構成では複数
のアンテナ11を設けることで、受信エラーを改善する
ことができる。
【0160】(実施形態4)以下に、本発明の実施形態
4によるデジタルテレビジョン放送受信装置を図12を
用いて説明する。図12は本発明の実施形態4における
デジタルテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0161】実施形態4におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、合成手段3、受信手段1
0、復調手段5、合成制御手段6、および遅延波推定手
段7を備えている。実施形態4におけるデジタルテレビ
ジョン放送受信装置が車両などの移動体に搭載されてい
る場合、実施形態4におけるデジタルテレビジョン放送
受信装置は、さらに、位置情報判定手段8、および車両
情報検出手段9を備えている。なお、実施形態4におけ
るデジタルテレビジョン放送受信装置が移動体に搭載さ
れていなくても、そのデジタルテレビジョン放送受信装
置は、位置情報判定手段8および車両情報検出手段9を
備えていてもよい。
【0162】図4に示すデジタルテレビジョン放送受信
装置では、受信手段4と合成手段3との間に遅延手段2
が配置されているが、図12に示すデジタルテレビジョ
ン放送受信装置は、遅延手段2を有していない。
【0163】なお、図12に示すデジタルテレビジョン
放送受信装置において、図4に示すデジタルテレビジョ
ン放送受信装置の構成と同じ構成については、説明を省
略する。
【0164】受信手段10は、入力手段1から得られる
信号を復調手段5で処理可能な周波数帯域信号へと変換
する。VHFやUHFなどの周波数帯域で伝送された信
号の検波を行い、復調手段5で処理可能な送信前の周波
数帯域信号に変換する。
【0165】以下に、受信手段10を詳しく説明する。
【0166】受信手段10では、検波処理が行われる。
図13は、検波器の一構成例を示す図である。受信手段
10は、バンドパスフィルタ101、基準信号生成手段
102、ローパスフィルタ103、および正弦波生成手
段104を有している。バンドパスフィルタ101は、
第1バンドパスフィルタ〜第Nバンドパスフィルタを含
んでいる。基準信号生成手段102は、第1基準信号発
生器〜第N基準信号発生器を含んでいる。ローパスフィ
ルタ103は、第1正弦波信号発生器〜第N正弦波信号
発生器を含んでいる。
【0167】入力手段1にて得られる複数の受信信号を
それぞれバンドパスフィルタに通過させる。次に、基準
信号生成手段102は、送信信号と同じ周波数の正弦波
信号を生成する。受信信号の送信周波数が500MHz
の場合、たとえば、基準信号生成手段102の基準信号
発生器は、500MHzの正弦波信号を発生する。な
お、基準信号生成手段102の第1基準信号発生器〜第
N基準信号発生器は、基準信号をそれぞれ生成すること
ができる。
【0168】次に、バンドパスフィルタ101を通過し
た信号に、基準信号生成手段102にて得られた正弦波
信号が乗算され、その後、乗算された信号は、ローパス
フィルタ103に通され、周波数帯域が変換された信号
がローパスフィルタ103から出力される。
【0169】正弦波生成手段104は、基準信号制御手
段64にて得られる位相情報に従い、正弦波信号を生成
する。正弦波生成手段104では、0から数十Hz程度
の低い周波数の信号を生成する。たとえば、第1正弦波
信号発生器は周波数0Hzの信号(直流信号)を生成
し、第2正弦波信号発生器は周波数10Hzの正弦波信
号を生成し、第N正弦波信号発生器は周波数15Hzを
生成する。正弦波信号発生器104によって生成された
複数の信号は、ローパスフィルタ103を通過し得られ
る複数の信号と乗算される。
【0170】上述したように、受信手段10は、入力手
段1から複数得られる信号の位相を時間的に互いに変動
させることができる。このため、実施形態4のデジタル
テレビジョン放送受信装置では、信号の合成が受信手段
10の後段に位置する合成手段3で行われる際に、たと
え、逆相となる信号同士を加算することが仮にあったと
しても、そのような時間が長期にわたり連続することを
防止することができる。
【0171】図14は、他の受信手段10’を示す図で
ある。図13に示す受信手段10では、位相を変化させ
るために、正弦波信号発生器104を必要としたが、図
14に示す受信手段10’では、基準信号生成手段10
2’によって位相を変化させることができる。
【0172】図14に示す受信手段10’は、バンドパ
スフィルタ101、基準信号生成手段102’、および
ローパスフィルタ103を有している。なお、受信手段
10’は、受信手段10の正弦波生成手段104を有し
ていない。また、受信手段10’の基準信号生成手段1
02’は、第1基準信号発生器〜第N基準信号発生器を
含んでいる。
【0173】図14に示す基準信号生成手段102’
は、基準信号制御手段64が出力する位相情報に従い、
生成する正弦波信号の周波数を調整する。たとえば、テ
レビジョン信号の送信周波数が500MHzの場合に
は、基準信号生成手段102’の第1基準信号発生器は
500MHzの正弦波信号を生成し、テレビジョン信号
の送信周波数が500MHzの場合には、基準信号生成
手段102’の第2基準信号発生器は500,000,
010Hzを生成する。つまり、基準信号生成手段10
2’は、テレビジョン信号の送信周波数の周波数にわず
かに差を与えるような構成とする。これにより、図14
に示す受信手段10’は、図13に示す受信手段10と
同様の効果を有する。
【0174】なお、図13及び図14に示す基準信号生
成手段では、第1基準信号発生器〜第N基準信号発生器
で生成される複数の基準信号(第1基準信号〜第N基準
信号)の周波数が、それぞれの基準信号発生器が受け取
る信号の周波数と同一値、あるいはそれらの信号の周波
数の差が所定の範囲に入る必要があるが、複数の基準信
号が存在するため、上述したような条件を満たすことが
困難な場合がある。
【0175】そのような場合には、図26に示すような
受信手段10’’が有用である。
【0176】図26は、さらに他の受信手段10’’を
示す図である。
【0177】受信手段10’’は、バンドパスフィルタ
101、基準信号生成手段102’’、ローパスフィル
タ103、移相手段105を有している。バンドパスフ
ィルタ101およびローパスフィルタ103の構成は、
受信手段10のものと同じである。移相手段105は、
第1移相部〜第N移相部を有する。第1移相部〜第N移
相部はそれぞれ、基準信号制御手段64からの制御信号
に応じて基準信号の位相を制御する。移相手段105
は、たとえば可変リアクタンス素子などで実現できる。
第1移相部〜第N移相部は、基準信号制御手段からの制
御信号(制御電圧など)に応じて、それぞれ独立に基準
信号の位相を変化させることができる。
【0178】受信手段10’’では、基準信号生成手段
102’’において生成する基準信号が1つである。受
信手段10’に比べて基準信号の位相を受け取る信号の
周波数に対して微少量だけずれさせることが可能であ
る。
【0179】なお、移相回路105における位相の制御
方法については、後述の実施の形態6において詳細に説
明する。
【0180】(実施形態5)以下に、本発明の実施形態
5におけるデジタルテレビジョン放送受信装置を図16
および図17を用いて説明する。
【0181】図16は、入力手段として用いるアンテナ
の設置状態を示す図である。また、図17は、入力手段
として用いられるアンテナの詳細図である。なお、実施
形態5におけるデジタルテレビジョン放送受信装置で
は、入力手段以外の構成は、上述した実施形態1〜4お
よび後述する実施形態6および7のうちの1つの実施形
態における構成であってもよい。
【0182】アンテナ110の動作を図16および図1
7を用いて詳しく説明する。アンテナ110は、図16
に示すように車のリヤガラス部や、トランク上面もしく
は車体上面などに設置される。本実施形態においては、
アンテナ110が電波を受信している時であっても、そ
の設置位置が変更できるようにアンテナ110が構成さ
れている。
【0183】図17に示すように、アンテナ110は、
アンテナ素子111および112、アンテナ支持台11
3を有している。設置位置の変更は、たとえば、アンテ
ナ素子111、112とアンテナ支持台113とが可動
することが可能なようにそれらの接続部が構成され、モ
ーター等の動力により遠隔して、アンテナ素子111、
112を図17で矢印で示した方向に移動することが可
能である。
【0184】移動受信時に、常に設置位置が移動するよ
うにアンテナ110を制御することにより、送信アンテ
ナと受信アンテナ間の伝送路特性が時間的に異なるもの
となる。このため、マルチパス環境下において信号を受
信した場合などには、障害の様子(周波数方向でのディ
ップなど)を変化させることが可能となる。このため、
複数のアンテナ受信信号の加算時に信号どうしが逆位相
の関係となり、これらの信号を加算した際に信号が互い
にキャンセルするような場合に、アンテナ素子111、
112の位置を移動させることで受信信号特性を変化さ
せ、受信データ誤りの発生を改善することが可能であ
る。特に、本実施形態は、低速移動時または停止時に受
信信号が互いにキャンセルする状態が一定時間以上継続
する場合に有効な手段である。アンテナの移動範囲は、
たとえば、受信したいテレビジョン信号の送信信号波長
の4分の1程度とすることが考えられる。
【0185】また、受信チャンネルの決定時に、受信を
希望する信号波長によりアンテナ素子111、112の
設置位置を変更し固定することも考えられる。たとえ
ば、2本のアンテナ素子111、112の位置関係を受
信したいテレビジョン信号の送信信号波長の4分の1程
度の範囲で動かし、2本のアンテナ素子111、112
から出力される信号を加算し、受信特性が改善された場
合、2本のアンテナ素子111、112の位置を固定す
る。このような場合、2本アンテナ素子111、112
から出力される信号は、互いに逆位相の関係にならない
可能性が高い。また、マルチパス障害によるディップ位
置等は互いに異なる可能性が高い。
【0186】このため、受信信号の周波数によりアンテ
ナ位置を変更し利用することで、受信特性の改善が可能
となる。また、これまでアンテナ設置位置が可変とする
ような構成について述べたが、2本のアンテナ素子の設
置位置を互いに近接させ固定しても、同様の効果が得ら
れることは言うまでもない。
【0187】(実施形態6)以下に、本発明の実施形態
6によるデジタルテレビジョン放送受信装置を図18
A、図18B、図18C、および図18Dを用いて説明
する。図18A、図18B、図18C、および図18D
のそれぞれは、本発明の実施形態6におけるデジタルテ
レビジョン放送受信装置の構成を示すブロック図であ
る。
【0188】実施形態6におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、合成手段3、受信手段
4、復調手段5、遅延波推定手段7、増幅手段12、移
相手段13および合成制御手段600を備えている。合
成制御手段600は、ゲイン制御手段61および位相制
御手段63を有している。増幅手段12は、第1増幅部
〜第N増幅部を有している。移相手段13は、第1移相
部〜第N移相部を有している。
【0189】実施形態6におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置が車両などの移動体に搭載されている場
合、実施形態6におけるデジタルテレビジョン放送受信
装置は、さらに、位置情報判定手段8、および車両情報
検出手段9を備えている。その場合、車両情報検出手段
9は、速度検出手段91および位置検出手段92を有し
ている。なお、実施形態6におけるデジタルテレビジョ
ン放送受信装置が移動体に搭載されていなくても、その
デジタルテレビジョン放送受信装置は、車両情報検出手
段9を備えていてもよい。
【0190】図18A、図18B、図18C、および図
18Dのそれぞれに示すデジタルテレビジョン放送受信
装置では、図2に示す遅延手段2の代わりに、増幅手段
12および移相手段13が用いられ、さらに図2に示す
合成制御手段6の代わりに、合成制御手段600が用い
られている。
【0191】以下、実施形態6における移動体でのデジ
タルテレビジョン放送の受信動作を図18Aを用いて説
明する。
【0192】テレビジョン放送の電波は受信アンテナ1
1などの入力手段1によって電気信号に変換され、増幅
手段12に伝達される。増幅手段12は、入力手段1か
ら得られる信号のゲインを、ゲイン制御手段61から得
られる制御情報に従って各入力信号毎に増幅する。移相
手段13では、位相制御手段63から得られる位相制御
信号に従って増幅手段12で得られた信号の位相を入力
信号毎に変更する。合成手段3では、移相手段13で得
られた信号の合成を行う。受信手段4は、合成手段3か
ら得られる信号より必要な周波数帯域成分のみを抽出し
復調手段に伝達する。復調手段5は、受信手段4から入
力された信号の復調を行い、デジタルデータを出力す
る。また、復調手段5は、遅延波推定手段7に対して受
信信号に含まれる遅延波に関する情報などを出力する。
遅延波推定手段7は、復調手段5から得られる情報を用
いて受信信号に含まれる遅延波の情報を出力する。
【0193】合成制御手段600は、遅延波推定手段7
および位置情報判定手段8のうちの少なくとも1つから
得られる情報を用いて、増幅手段12および移相手段1
3への制御信号を求める。ここで、入力手段1、合成手
段3、受信手段4、復調手段5、遅延波推定手段7、位
置情報判定手段8、車両情報検出手段9および増幅手段
12の動作は、実施形態2などでこれまでに説明したも
のと同一であるため説明を省略する。
【0194】以下に、合成制御手段600の動作を詳し
く説明する。合成制御手段600は、ゲイン制御手段6
1と位相制御手段63から構成される。
【0195】ゲイン制御手段61は、遅延波推定手段7
および位置情報判定手段8のうちの少なくとも1つより
受信信号に関する情報を入力する。ゲイン制御手段61
は、たとえば、受信信号中の遅延波成分(干渉信号)の
有無を判定し、遅延波が存在する場合には遅延波の強
度、遅延波の遅延時間や位相情報、さらに移動体の移動
状況や過去の受信障害状況などの情報を得る。ゲイン制
御手段61の主な目的は、受信信号が遅延波等によって
妨害を受けた場合に、ゲイン制御手段61は、増幅手段
12に対してゲインを制御する情報を与え、受信信号の
特性を改善することである。たとえば、受信障害が大き
い場合には、ゲイン制御手段61は、複数の入力信号の
それぞれに対してゲインを与え、受信障害が少ない場合
には、ゲイン制御手段61は、1つの入力信号だけにゲ
インを与え、その1つの入力信号だけを選択するとして
もよい。この結果、実施形態1で説明したように、干渉
波により周波数選択性フェージングを受けた信号の周波
数特性の改善が可能となる。また、入力信号のレベルが
不足した場合においても、増幅手段12は、信号レベル
の増幅を行うことも可能である。
【0196】次に、位相制御手段63の動作を説明す
る。位相制御手段63もゲイン制御手段61と同様に、
遅延波推定手段7および位置情報判定手段8のうちの少
なくとも1つから得られる情報を用いて、移相手段13
が増幅手段12から受け取る複数の入力信号のそれぞれ
に対して与える位相の変化量を決定する。移相手段13
では、位相制御手段63から得られる制御信号に従っ
て、複数の入力信号の位相を変更する。移相手段13に
よって位相が変更された複数の信号が合成手段3で加算
されるため、増幅手段12から出力される信号をそのま
ま加算することに比べて、信号が互いに逆位相の関係と
なり打ち消しあう確率が低くなる。
【0197】以下に、移相手段13の詳細な構成および
動作を説明する。図19は、移相手段13の一構成例を
示す図である。
【0198】図19に示す移相手段13は、入力部13
1と、移相回路132と、否定回路133および134
と、乗算回路135、136、137および138と、
加算回路139とを有している。否定回路133および
134は、受け取った信号を反転する。乗算回路13
5、136、137および138は、受け取った信号を
適当な値に増幅する。
【0199】入力部131が受け取った信号は、移相回
路132、否定回路133、および乗算回路136に送
られる。移相回路132に送られた信号は、移相回路1
32によって、たとえば90度位相の遅れが与えられ
る。移相回路132から出力される信号の一方は、否定
回路134および乗算回路137を介して加算回路13
9に送られる。また、移相回路132から出力される信
号の他方は、乗算回路138を介して加算回路139に
送られる。
【0200】また、否定回路133に送られた信号は、
否定回路133によって反転され、乗算回路135を介
して、加算回路139に送られる。乗算回路136に送
られた信号は増幅され、加算回路139に送られる。加
算回路139は、それらの信号を受け取り、それらの信
号を合成する。
【0201】この結果、加算回路139の出力信号は、
入力信号に対して0度から360度まで任意の位相差を
持つことが可能となる。さらに、時間的に信号の位相を
変化させるために、乗算回路135、136、137、
および138に与えるゲイン値を時間的に変動させても
よい。
【0202】また、移相回路132は、可変リアクタン
ス素子を電圧制御することによって実現可能である。図
24は、ある可変リアクタンス素子に印加される電圧
と、それにより位相変化量が変化する関係を示す図であ
る。たとえば、図24に示すように、0Vから1Vの入
力電圧に対して入力信号の位相を0゜から360゜まで
線形に変化させることができる可変リアクタンス素子
を、図18に示す移相手段13における移相部(第1移
相部、第2移相部、・・・第N移相部)として使用する
ことにより、位相が制御されてもよい。
【0203】以下に、位相を時間的に変動させる方法の
一例を、図25の(a)、(b)および(c)を用いて
説明する。図25の(a)、(b)および(c)は、移
相部に印加される電圧と時間との関係を示す図である。
たとえば、第1移相部、第2移相部、および第3移相部
の3つの移相部から移相回路132が構成される場合、
第1移相部には、図25の(a)に示す信号が入力さ
れ、第2移相部には図25の(b)に示す信号が入力さ
れ、第3移相部には図25の(c)に示す信号が入力さ
れる。このとき、各移相部に入力された信号の位相は、
それぞれ独立に変化させることができる。なお、上記の
説明においては、位相を0゜から360゜まで変化させ
るものとしたが、必ずしも360゜変化させる必要はな
い。
【0204】この他にも移相回路132は、実施形態1
で説明したように、信号経路の経路長を変更したり、S
AW素子を用いることで実現することができる。
【0205】以上の構成により、複数得られる信号の位
相を位相制御手段63からの制御信号に従って制御する
ことができる。これにより、実施形態1などで用いた遅
延手段と同様の効果が実現できるため、複数信号の加算
時に信号が互いに逆相の関係となり打ち消しあうことを
防止できるため、複数のアンテナ入力信号を単純に加算
し利用する場合と比べて、受信障害が発生することが大
幅に減少する。
【0206】なお、図18Aでは、入力手段1にて得ら
れた信号が、増幅手段12および移相手段13によって
制御された後、合成手段3によってされらが合成され、
さらに受信手段4によって周波数変換が行われる。
【0207】しかし、図18Bに示すように、本実施形
態は、受信手段4’を増幅手段12の直後に第1受信部
〜第N受信部が配置され、移相手段13を受信手段4’
の後段に配置される構成であってもよい。図18Bに示
す実施形態では、移相手段13における移相処理および
合成手段3における合成処理が、ベースバンドの帯域で
行われる。
【0208】また、図18Cに示すように、本実施形態
は、図18Aの受信手段4の代わりに、受信手段4’’
を用いてもよい。図18Cに示す実施形態では、入力手
段1が受信した信号は、増幅手段12によって増幅され
た後、信号の送信周波数とベースバンド信号の帯域周波
数との中間の周波数帯域信号(中間周波数信号)に変換
される。後に、中間周波数信号は、受信手段4’’’で
復調手段5が扱うことができる周波数(たとえば、ベー
スバンド)に変換される。
【0209】図18Cに示す実施形態では、移相手段1
3が、受信手段4’’の直後に配置されているため、移
相手段13によって処理する信号の周波数帯域を、図1
8Aの実施形態比べて低くすることが可能である。ま
た、受信手段4’’によって中間周波数信号へと変換す
る際に、常に一定の周波数帯域信号へと変換することに
より、たとえば、受信したい信号のチャンネルが異なる
場合であっても、受信チャンネルの周波数に応じて移相
手段における位相制御方法を変更しなくても良い。上述
した実施形態1〜4の遅延手段の代わりに、中間周波数
帯域において受信信号の特性を変化させるような構成を
用いても、本実施形態と同様の効果をそのような実施形
態は有する。
【0210】また、図18A、図18Bおよび図18C
に示す実施形態では、増幅手段12が入力手段1の直後
に配置され、ゲイン制御手段61からの制御信号に従い
各入力信号のゲインがコントロールされるが、たとえ
ば、図18Dに示すように、移相手段12の出力信号の
ゲインがコントロールされてもよい。
【0211】また、図18A、図18Bおよび図18C
に示す実施形態では、ゲイン制御手段61を省略し、常
に一定レベルだけ信号を増幅するよう簡略化することも
可能である。
【0212】(実施形態7)以下に、本発明の実施形態
7によるデジタルテレビジョン放送受信装置を図20を
用いて説明する。図20は本発明の実施形態7における
デジタルテレビジョン放送受信装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【0213】実施形態7におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置は、入力手段1、遅延手段2、合成手段
3、受信手段4、復調手段5、合成制御手段6、および
受信状況推定手段14を備えている。合成制御手段6
は、ゲイン制御手段61および遅延時間制御手段62を
有している。遅延手段2は、第1遅延部〜第N遅延部を
有している。合成手段3は、第1合成部〜第N合成部を
有している。
【0214】実施形態7におけるデジタルテレビジョン
放送受信装置が車両などの移動体に搭載されている場
合、実施形態7におけるデジタルテレビジョン放送受信
装置は、さらに、車両情報検出手段9を備えている。そ
の場合、車両情報検出手段9は、速度検出手段91を有
している。なお、実施形態7におけるデジタルテレビジ
ョン放送受信装置が移動体に搭載されていなくても、そ
のデジタルテレビジョン放送受信装置は、車両情報検出
手段9を備えていてもよい。
【0215】図20に示すデジタルテレビジョン放送受
信装置では、図2に示すデジタルテレビジョン放送受信
装置の遅延波推定手段7の代わりに受信状況推定手段1
4が用いられ、図2に示すデジタルテレビジョン放送受
信装置の車両情報検出手段9とはその構成が異なる。ま
た、図20は、合成手段3の詳細な構成を示している。
【0216】以下、実施形態7における移動体でのデジ
タルテレビジョンの受信動作の説明を行う。
【0217】テレビジョン放送の電波は、受信アンテナ
11等の入力手段1により電気信号に変換され、遅延手
段2に伝達される。遅延手段2は、遅延時間制御手段6
2から得られる制御信号に従って、受け取った信号に遅
延を与える。遅延を加えられた信号は、合成手段3に伝
達される。合成手段3は、ゲイン制御手段61から得ら
れる制御信号に従って、遅延手段2から得られる複数の
信号の合成比率の調整を行う。そして、合成手段3は、
得られた複数の信号を加算する。受信手段4は、合成手
段3で加算された信号から必要な周波数帯域成分だけを
抽出し復調手段5に伝達する。復調手段5は、受信手段
4より得られる信号の復調を行いデジタル信号を出力す
る。
【0218】受信状況推定手段14が受信状況(電波状
況)を推定するために、復調手段5は、受信状況推定手
段14に復調状況に関する情報を出力する。受信状況推
定手段14は、入力手段1から出力される信号のレベル
変化などの入力状況および/あるいは復調手段から得ら
れる復調状況の情報に基づいて、受信状況の判定を行
う。
【0219】上述したように、合成制御手段6は、ゲイ
ン制御手段61および遅延時間制御手段62を有してい
る。ゲイン制御手段61は、受信状況推定手段14およ
び車両情報検出手段9のうちの少なくとも1つから得ら
れる情報を用いて、ゲイン調整部31にゲイン制御情報
を与える。遅延時間制御手段62は、受信状況推定手段
14および車両情報検出手段9のうちの少なくとも1つ
から得られる情報を用いて遅延手段2に遅延時間制御情
報を与える。ここで、入力手段1、遅延手段2、受信手
段4、復調手段5、合成制御手段6、速度検出手段91
の動作は、実施形態1、実施形態2、実施形態3および
実施形態4でこれまでに説明したものと同一であるため
説明を省略する。
【0220】以下に、受信状況推定手段14の動作を詳
しく説明する。受信状況推定手段14は、復調手段5に
て求められた受信信号の伝達特性等の情報を入手し、受
信信号に含まれる遅延波等の妨害信号の有無を判定す
る。遅延波が入力信号中に存在する場合には、受信状況
推定手段14は、遅延波信号レベル、遅延時間、および
遅延波の位相情報の少なくとも1つであるマルチパス障
害状況を推定する。また、受信状況推定手段14は、復
調したデータ中のエラー量に関する情報も入手する。な
お、受信信号特性の推定方法は、実施形態1などで説明
したためこれを省略する。さらに、受信状況推定手段1
4は、入力手段1にて受信される信号のレベル情報を入
手し、過去一定期間にわたる各入力アンテナ11の受信
状況などのデータを求める。そして、受信状況推定手段
14は、入力手段1および復調手段5から得た受信状況
に関する情報を用いて現在の受信状況を推定し合成制御
手段6に伝達する。また、受信状況推定手段14は、必
要であれば、受信信号の変調方式や伝送モード情報など
も入手する。
【0221】以下に、合成制御手段6の一構成要素であ
るゲイン制御手段61の動作を説明する。ゲイン制御手
段61は、受信状況推定手段14で求めた受信状況の情
報をもとに、合成手段3の構成要素であるゲイン調整手
段31の制御情報を求める。この際、実施形態1などに
おいて説明したように、受信状況が良い場合には1つの
入力信号だけを用いても十分な特性が得られるため、1
入力信号にだけゲインを与え、その他の入力信号を減衰
させるような制御信号をゲイン制御手段61は合成手段
3に出力する。これにより、1アンテナ入力だけを選択
することとなり、1アンテナ受信時と同じ受信状況を作
り出すことが可能となる。一方、信号レベルが低下した
場合やマルチパス干渉が強くなった場合には、複数の入
力信号にゲインを与えるような制御信号をゲイン制御手
段61は合成手段3に出力する。
【0222】この際、各入力信号の相関関係を低くする
ために全ての信号に対して異なるゲイン量を与えるよう
な制御信号をゲイン制御手段61は合成手段3に出力す
ることが有効となる。ただし、ゲインを制御する際に
は、ゲイン制御手段61は、ゲインの変更を急激に行わ
ないように合成手段3に指示する必要がある。これは、
OFDM変調信号には、復調に用いる制御信号が含まれ
ているため、急激にアンテナを切り替えた場合には、過
去一定期間に蓄積したデータが無効となってしまう可能
性があるためである。また、本実施形態の一構成例とし
て、ゲイン制御手段61を簡略化し、固定値のゲイン量
を与える方法も考えられる。さらに、本実施形態では、
信号の遅延時間を制御する構成について説明したが、実
施形態6で説明したように、信号の位相を直接制御する
ような構成でも同様の効果が期待できる。
【0223】以下に、遅延時間制御手段62の動作を説
明する。遅延時間制御手段62は、受信状況推定手段1
4で求めた受信状況等の情報をもとに遅延手段2にて各
入力信号に与える遅延量を決定する。本実施形態におけ
る構成例として、実施形態4で説明したように、複数の
入力信号の位相を時間的に変動させながら加算する場合
の遅延量の制御方法を説明する。ただし、遅延手段2で
与える遅延量は、実施形態1、実施形態2、実施形態3
および実施形態4で説明した方法により制御可能であ
る。
【0224】以下に、デジタルテレビジョン放送受信装
置の移動状態と、複数のアンテナ11からの入力信号を
加算し地上デジタルテレビジョン信号を受信することと
の関係について説明する。
【0225】デジタルテレビジョン放送には、マルチパ
ス障害に対する様々な対策がなされており、デジタルテ
レビジョン放送受信装置の移動状態に関わりなく、デジ
タルテレビジョン放送は、従来のアナログテレビジョン
放送と比べて受信障害を受けにくい特性を持つ。
【0226】デジタルテレビジョン放送が、たとえば、
(1)OFDM変調方式を採用したこと、(2)遅延波
による符号間干渉を防止する目的で伝送される有効シン
ボル間にガードインターバル期間を設けたこと、(3)
バースト的に発生する受信誤りを回避する目的で送信デ
ータ系列を時間および周波数方向に並び替え受信データ
誤りを分散させ、誤り訂正符号処理による誤り訂正能力
を向上させる手法を適用したことなどによる。
【0227】以下に、有効シンボル、有効シンボル期間
およびガードインターバル期間を図28〜図30を用い
て説明する。
【0228】図28は、OFDM伝送信号の構成例を示
す図であり、図29は、アナログTVの伝送信号の構成
例を示す図である。
【0229】OFDM伝送信号は複数のキャリアを有す
るため、たとえば、「A、B、C、D・・・」という情
報が伝送される場合、図28に示すように、同時にA〜
Gの情報が伝送され、次に、同時にH〜Nの情報が同時
に伝送される。A〜Gが同時に伝送される期間を1有効
シンボル期間と呼ぶ。1有効シンボル期間は、OFDM
伝送信号のキャリア間隔に依存する。たとえば、キャリ
ア間隔が4kHzである場合、1有効シンボル期間は1
/4000=250×10-6秒となる。また、Aのブロ
ックやBのブロックなどを1有効シンボルと呼ぶ。
【0230】なお、OFDM伝送信号には、Aのブロッ
クを伝送するために、1有効シンボル期間の他にガード
インターバル期間が設けられていてもよい。図30は、
1有効シンボル期間とガードインターバル期間とを示す
図である。たとえば、1有効シンボル期間の間にAの情
報が伝送され得る。しかしながら、Aに干渉波が存在
し、Aの干渉波が、Hの直接波に影響を与え可能性かあ
る。このため、各ブロックの先頭部に、ブロックの後部
の情報が書き込まれる。この先頭部の期間をガードイン
ターバル期間と呼ぶ。なお、書き込まれる情報は、各ブ
ロックの後部に、ブロックの先頭部の情報が書き込まれ
てもよい。
【0231】上記(1)〜(3)を適用したとしても、
入力信号レベルの低下時や、強いレベルの干渉波による
周波数選択性フェージング等の受信障害が発生した場
合、誤り訂正能力を超える量の受信データ誤りが発生す
ることが予想される。このため、複数のアンテナ11か
らの入力信号を加算することで入力信号レベルを高くす
ると同時に、周波数選択性フェージングによる障害を低
減させることがエラー削減に有効な手段となる。
【0232】デジタルテレビジョン放送受信装置が移動
している移動受信時、複数のアンテナの受信信号特性が
常に変化するため、複数のアンテナから出力された信号
が加算されたとしても、長時間にわたって、それらの信
号が互いに逆位相の関係となり打ち消しあうことはな
い。
【0233】しかしながら、デジタルテレビジョン放送
受信装置が移動していない停止時または低速移動時に
は、複数のアンテナの受信信号特性は大きく変化しない
ため、それらの信号が打ち消しあう状況が所定の期間以
上継続する可能性がある。そこで、デジタルテレビジョ
ン放送受信装置は、複数得られる入力信号の少なくとも
1つに対して、遅延時間を時間的に変化させる。これに
より、複数得られる入力信号の位相を時間的に互いに変
化させることができる。これは、アンテナが受け取る電
磁波が、移動受信時のドップラー効果を受けた場合に相
当し、そのような構成により、常に信号の特性を変化さ
せることができる。
【0234】上述したように、移動体が高速で移動して
いる場合には、受信信号の特性は常に変動しているた
め、信号の位相を制御する必要性は小さい。
【0235】以下に、上述したデジタルテレビジョン放
送受信装置の移動状態を考慮した遅延時間制御手段62
の動作の一例を図21を用いて説明する。
【0236】図21は、遅延時間制御手段62の動作に
関するフローチャートを示す図である。
【0237】ステップS1で、遅延時間制御手段62
は、受信状況推定手段14より受信状況情報を入手す
る。ステップS2で、遅延時間制御手段62は、受信状
況情報に基づきマルチパスによる受信障害量を判定す
る。遅延時間制御手段62がマルチパス障害が大きいと
判断した場合には、ステップS3において速度検出手段
91より移動速度情報を入手する。ステップS4では、
遅延時間制御手段62は、移動速度情報に基づいて移動
体の移動速度の判定を行う。ステップS4では、遅延時
間制御手段62が移動体が低速移動時もしくは停止時で
あると判断した場合、ステップS5において遅延時間制
御手段62は受信状況推定手段14より放送モード情報
を入手する。低速移動とは、本実施形態を搭載した車両
の移動にともない発生するドップラー周波数が、たとえ
ば約0Hz〜約10Hzとなる速度を意味する。ステッ
プS6では、遅延時間制御手段62が、あらかじめ保持
しておいた放送モードに対する遅延時間制御量に関する
テーブルを参照し、遅延時間の制御量の最適値を求めた
後、ステップS7において遅延時間制御手段62が遅延
時間制御情報を出力する。
【0238】一方、ステップS2およびステップS4の
判定条件に合致しない場合には、ステップS8において
遅延時間制御手段62は、遅延時間の制御は行わないよ
うに遅延時間制御情報を出力する。ステップS7および
ステップS8において、遅延時間制御手段62は遅延時
間制御情報を出力し、処理は終了する。
【0239】以下に、ステップS6で参照する遅延時間
制御量のテーブルに関して簡単に説明を行う。遅延時間
の制御を行い信号の位相を時間的に変化させる場合に、
位相の変化はOFDM変調信号のキャリア間干渉の原因
となるため、遅延時間制御手段62は位相の変化量の上
限を設定する必要がある。位相の変化量の上限値は、た
とえばキャリア間隔の約1%以下にすることが考えられ
る。また、変調方式や時間インターリーブなどの伝送モ
ードによってもキャリア間干渉の影響が異なるため、キ
ャリア変調方式や伝送モードにより位相変化量または位
相変化量の上限値を設定することが有効である。たとえ
ば、OFDM変調信号のキャリア間隔が2kHzで、キ
ャリア変調方式がDQPSK変調方式の場合には、位相
の変化量の上限値をキャリア間隔の1%である20Hz
とし、データが16QAM変調方式で変調された場合に
は、位相の変化量をキャリア間隔の0.5%である10
Hzとなるよう遅延時間を制御するような構成が考えら
れる。
【0240】また、本実施形態においては、これまでは
遅延時間を制御する方法について説明を行ったが、実施
形態6と同様に、信号の位相を直接制御するような構成
も考えられる。この場合のデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成例を図22に示す。図22に示すデジタル
テレビジョン放送受信装置では、図20に示すデジタル
テレビジョン放送受信装置の遅延手段2の代わりに移相
手段13が用いられ、図20に示すデジタルテレビジョ
ン放送受信装置の遅延時間制御手段62の代わりに位相
制御手段63が用いられている。図22に示す移相手段
13および位相制御手段63の動作は、実施形態6のも
のの動作と同じであるため、それらの説明については、
省略する。
【0241】上記の方法により、複数の入力信号の位相
を時間的に変化させながら加算した場合の受信誤りの発
生状況を図23を用いて説明する。図23の(a)は、
受信障害の大きい環境下において1つのアンテナを用い
て信号を受信した場合のエラー発生状況を示す図であ
り、図23の(b)は、図23の(a)と同一環境下で
複数のアンテナを用いて信号を受信した場合のエラー発
生状況を示す図である。図23の(a)および(b)に
おける横軸は時間を示し、図23の(a)および(b)
における縦軸はエラー数を示している。
【0242】図23の(a)および図23の(b)は、
複数のアンテナから信号を受け取る複数のアンテナ信号
入力時に、データ誤り数が削減され、誤りの発生タイミ
ングが時間的に分散されることを示している。このよう
に、複数のアンテナ入力信号の位相を制御しながら加算
することで、バースト誤りの発生を抑制することができ
る。
【0243】さらに、本実施形態による受信方式を適用
することで、バースト誤りの継続を防止し、誤りデータ
数の削減が可能であるため、送信時において処理される
時間インターリーブの長さを短くすることができる。こ
れは、受信誤りが連続して発生しないために、時間イン
ターリーブ長が短くてもデータ誤りを時間的に分散させ
ることが可能であるからである。送信時に加える時間イ
ンターリーブの長さを短くすることで、デジタルテレビ
ジョン放送受信装置においてデータ系列を回復する際に
受信データを記憶するメモリ量を削減できるため、大き
な効果が期待できる。
【0244】以上のように、実施形態7におけるデジタ
ルテレビジョン放送受信装置によれば、受信状況や移動
速度の情報を入手し、得られた情報に従い複数の入力信
号の位相とゲインを調整しながら加算することにより、
受信障害の発生頻度を低減することが可能となる。ま
た、加算信号の位相を時間的に変化させることにより、
複数のアンテナ入力信号を加算する際の問題点であった
バースト誤りの発生を抑制する効果がある。さらに、従
来方法に比べて提案方法では、受信誤りが連続して発生
することがないため、時間インターリーブの長さが短い
場合でも誤りを分散させることが可能となるため、信号
の送信時に加える時間インターリーブの長さを削減する
ことが可能となる。なお、本実施形態と、実施形態1か
ら実施形態6において説明した処理を組み合わせて新た
な構成とすることが可能であることは言うまでもない。
【0245】上述した実施形態1〜実施形態7の入力手
段1が複数のアンテナ11を有し、複数のアンテナ11
から出力される信号から、入力手段1から出力される信
号が選択されてもよい。つまり、アンテナ11から出力
される信号であっても、好ましくない信号を間引くこと
により、受信効率を上げることができる。
【0246】そのような構成のデジタルテレビジョン放
送受信装置の一部を、図27を用いて説明する。図27
は、複数のアンテナ11と選択部を有する入力手段1と
エラー率測定部とを示す図である。なお、入力手段1お
よびエラー率測定部を除くデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成は、上述した実施形態1〜実施形態7の構
成と同じである。
【0247】入力手段1は、複数のアンテナ11と、エ
ラー率測定部からの制御信号に基づき、出力する信号を
選択する選択部とを有している。エラー率測定部は、復
調手段における信号のエラー率を測定し、所定期間以
上、エラー率が所定の値を超える場合、複数のアンテナ
11から出力される信号のうち、信号レベルが所定のレ
ベル以上の信号を選択部が選択するための制御信号を入
力手段1の選択部に出力する。図27に示す構成によ
り、デジタルテレビジョン放送を安定して受信すること
ができる。
【0248】なお、入力手段1の選択部が、複数のアン
テナ11から出力される信号のうち、信号レベルが所定
のレベル以上の信号を選択する。選択タイミングが、受
信信号の規定値以上の間隔であってもよい。受信信号の
規定値とは、たとえば、OFDM伝送信号の1フレーム
分のデータの送信に必要とする時間を意味する。また、
前記選択タイミングが、受信信号の受信フレーム毎であ
ってもよい。また、前記選択タイミングが、任意のフレ
ーム間隔であってもよい。
【0249】また、アンテナ11から出力される信号か
ら、好ましくない信号を間引く構成は、図27に示す構
成に限られない。
【0250】たとえば、合成制御手段6が、遅延波推定
手段7から出力される信号に基づいて、合成手段3の合
成率を変化させる制御信号を生成してもよい。つまり、
合成率を変化させ、合成手段3が受け取る信号のうち、
復調手段7でのエラー率が所定の値を超える信号に対応
する信号のレベルがほぼ0になるように、対応する信号
を減衰させる。
【0251】なお、合成率を変化させる変更タイミング
が、受信信号の規定値以上の間隔であってもよい。ま
た、前記変更タイミングが、受信信号の受信フレーム毎
であってもよい。また、前記変更タイミングが、任意の
フレーム間隔であってもよい。
【0252】上述した実施形態1〜実施形態7におい
て、合成手段3の合成率、遅延手段の遅延時間、増幅手
段の増幅率あるいは移相手段の位相値などの設定値が更
新される期間が、受信信号のガードインターバル期間あ
るいは有効シンボルの終了直後、あるいは有効シンボル
の開始直前であってもよい。
【0253】上述した実施形態1〜実施形態7におい
て、位置情報判定手段8は、送信局の位置を入手し、前
記車両情報検出手段より得られる情報および送信局の位
置に基づき、受信位置の電波状況を推定してもよい。ま
た、位置情報判定手段8は、複数の地点の電波状況を予
め記憶し、車両情報検出手段9より得られる情報に基づ
き、受信位置における電波状況を推定してもよい。ま
た、位置情報判定手段8は、複数の地点の電波状況を随
時入手し、前記複数の地点の前記電波状況を更新し、車
両情報検出手段9より得られる情報に基づき、受信位置
における電波状況を推定してもよい。なお、随時とは、
所定の間隔でもよいし、任意の間隔でもよい。また、放
送局が、複数の地点の受信状況を示す受信情報データを
送信し、上述した実施形態1〜実施形態7のうちのデジ
タルテレビジョン放送受信装置が、受信情報データを受
信することにより、電波状況を推定してもよい。
【0254】本発明は、移動受信時における受信障害を
改善するたけではなく、たとえば、飛行機などが飛ぶこ
とによって伝送路特性が変化することにより発生する受
信障害を改善することも可能である。つまり、本発明
は、移動受信機だけではなく、固定された受信機に適用
されてもよい。
【0255】
【発明の効果】以上の説明より明らかなように、本発明
は、デジタルテレビジョン信号の受信時に、マルチパス
障害やテレビジョン信号の電界強度低下などに見られる
受信障害を、受信信号に対して遅延制御、複数信号の合
成、受信障害推定等の信号処理や、信号の入力手段とし
て使用するアンテナを複数使用したり、アンテナの設置
位置を制御することにより、従来に比べて大きく改善す
ることができる。また、デジタルテレビジョン放送の受
信地点での受信状況のデータを送信し、これを受信し利
用することにより、受信地点の受信障害状況を推定し受
信障害の改善に利用することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態におけるデジタルテレビジョ
ン放送受信装置の構成を示すブロック図である。
【図2】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図3】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図4】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図5】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図6】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信装
置の構成を示すブロック図である。
【図7】受信時に遅延波の妨害を受けた場合の受信後の
周波数分析結果を示す概念図である。
【図8】合成手段のゲイン制御を示す概念図である。
【図9】遅延波の遅延時間とエラー率を示した概念図で
ある。
【図10】アンテナを切り換える場合のアンテナ切換条
件を説明するための図である。
【図11】遅延手段における遅延時間の制御方法を説明
するための図である。
【図12】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図13】受信手段の構成例を示すブロック図である。
【図14】受信手段の他の構成例を示すブロック図であ
る。
【図15】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図16】入力手段の他の構成例を示す図である。
【図17】図16の拡大図である。
【図18A】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図18B】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図18C】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図18D】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受
信装置の構成を示すブロック図である。
【図19】信号の位相の制御回路の構成例を示すブロッ
ク図である。
【図20】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図21】遅延時間制御手段の動作のフローチャートを
示す図である。
【図22】本発明の他のデジタルテレビジョン放送受信
装置の構成を示すブロック図である。
【図23】(a)および(b)は、受信障害の大きい環
境下におけるデジタルテレビジョン放送の受信エラー発
生状況を示す概念図である。
【図24】ある可変リアクタンス素子に印加される電圧
と、それにより位相変化量が変化する関係を示す図であ
る。
【図25】(a)、(b)および(c)のそれぞれは、
移相部に印加される電圧と時間との関係を示す図であ
る。
【図26】受信手段のさらに他の構成例を示すブロック
図である。
【図27】複数のアンテナと選択部を有する入力手段と
エラー率測定部とを示す図である。
【図28】OFDM伝送信号の構成例を示す図である。
【図29】アナログTVの伝達信号の構成例を示す図で
ある。
【図30】1有効シンボル期間とガードインターバル期
間とを示す図である。
【符号の説明】
1 入力手段 2 遅延手段 3 合成手段 4 受信手段 5 復調手段 6 合成制御手段 7 遅延波推定手段 8 位置情報判定手段 9 車両情報検出手段 11 アンテナ 12 増幅手段 13 移相手段 14 受信状況推定手段 61 ゲイン制御手段 62 遅延時間制御手段 63 位相制御手段 91 速度検出手段 92 位置検出手段 101 バンドパスフィルタ 102 基準信号生成手段 103 ローパスフィルタ 104 正弦波生成手段 110 アンテナ 111 アンテナ素子 112 アンテナ素子 113 アンテナ支持台 131 入力部 132 移相回路 133、134 否定回路 135、136、137、138 乗算回路 139 加算回路
フロントページの続き Fターム(参考) 5C021 PA02 PA17 PA18 PA34 PA35 PA42 PA53 PA58 PA62 PA66 PA67 PA97 RB01 RB03 RC03 RC06 SA21 YA12 5J021 AA05 CA06 DB02 DB03 EA04 FA14 FA15 FA16 FA17 FA20 FA24 FA26 FA29 FA30 FA32 GA02 GA08 HA05 HA10 5K022 DD01 DD32 5K059 CC03 DD32 DD37 EE01

Claims (69)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1〜第Nの信号を受け取り、前記受け
    取った信号の中から少なくともN−1の信号をフィード
    フォワード制御によって変化させる変化手段と、 前記変化手段から出力された信号を合成する合成手段と
    を備え、 前記Nが2以上の自然数である、デジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  2. 【請求項2】 第1〜第Nの信号を受け取り、前記受け
    取った信号の中から少なくともN−1の信号を外部から
    の信号に基づいて変化させる変化手段と、 前記変化手段から出力された信号を合成する合成手段と
    を備え、 前記Nが2以上の自然数であり、 前記外部からの信号が前記合成された信号に基づいて生
    成される、デジタルテレビジョン放送受信装置。
  3. 【請求項3】 前記変化手段が、前記少なくともN−1
    の信号の位相を変化させる移相手段である、請求項1に
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  4. 【請求項4】 前記変化手段が、前記少なくともN−1
    の信号を変化させるために、前記少なくともN−1の信
    号を遅延させる遅延手段である、請求項1に記載のデジ
    タルテレビジョン放送受信装置。
  5. 【請求項5】 前記変化手段が、前記少なくともN−1
    の信号の位相を所定量変化させる移相手段である、請求
    項2に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  6. 【請求項6】 前記変化手段が、前記少なくともN−1
    の信号を変化させるために、前記少なくともN−1の信
    号を所定の遅延時間遅延させる遅延手段である、請求項
    2に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  7. 【請求項7】 前記デジタルテレビジョン放送受信装置
    は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を前記1〜Nの信号として出力する入力手段
    と、 前記合成手段によって合成された信号に対して周波数変
    換を行い、前記周波数変換された信号を出力する受信手
    段と、 前記周波数変換された信号をベースバンドの信号に変換
    する復調手段とをさらに備え、 前記遅延手段は、前記所定の遅延時間を任意に設定する
    ことができ、 前記合成手段は、前記遅延手段から出力された信号を合
    成する合成率を任意に設定することができる、請求項6
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  8. 【請求項8】 前記デジタルテレビジョン放送受信装置
    は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を出力する入力手段と、 前記複数の電気信号を所定の増幅率で増幅し、前記増幅
    された電気信号を前記1〜Nの信号として出力する増幅
    手段と、 前記合成手段によって合成された信号に対して周波数変
    換を行い、前記周波数変換された信号を出力する受信手
    段と、 前記周波数変換された信号を復調する復調手段と、 前記復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取
    り、前記復調状況に基づき、前記入力手段が受け取る電
    磁波に含まれる遅延波を推定する遅延波推定手段と、 前記遅延波推定手段によって推定された遅延波の情報に
    基づいて、前記所定の増幅率および前記所定の遅延時間
    の少なくとも一方を生成し、前記所定の増幅率および前
    記所定の遅延時間の少なくとも一方を前記増幅手段およ
    び前記遅延手段の少なくとも一方に出力する合成制御手
    段とさらに備えた、請求項6に記載のデジタルテレビジ
    ョン放送受信装置。
  9. 【請求項9】 前記デジタルテレビジョン放送受信装置
    は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を出力する入力手段と、 前記複数の電気信号に対して周波数変換を行い、前記周
    波数変換された複数の信号を前記1〜Nの信号として出
    力する受信手段と、 前記合成手段によって合成された信号をベースバンドの
    信号に変換する復調手段とをさらに備え、 前記遅延手段は、前記所定の遅延時間を任意に設定する
    ことができ、 前記合成手段は、前記遅延手段から出力された信号を合
    成する合成率を任意に設定することができる、請求項6
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  10. 【請求項10】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を前記1〜Nの信号として出力する入力手段
    と、 前記合成手段によって合成された信号に対して周波数変
    換を行い、前記周波数変換された信号を出力する受信手
    段と、 前記周波数変換された信号をベースバンドの信号に変換
    する復調手段とをさらに備え、 前記移相手段は、前記所定量を任意に設定することがで
    き、 前記合成手段は、前記移相手段から出力された信号を合
    成する合成率を任意に設定することができる請求項5に
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  11. 【請求項11】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を出力する入力手段と、 前記複数の電気信号を所定の増幅率で増幅し、前記増幅
    された電気信号を前記1〜Nの信号として出力する増幅
    手段と、 前記合成手段によって合成された信号に対して周波数変
    換を行い、前記周波数変換された信号を出力する受信手
    段と、 前記周波数変換された信号を復調する復調手段と、 前記復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取
    り、前記復調状況に基づき、前記入力手段が受け取る電
    磁波に含まれる遅延波の情報を推定する遅延波推定手段
    と、 前記遅延波推定手段によって推定された遅延波の情報に
    基づいて、前記所定の増幅率および前記所定量の少なく
    とも一方を生成し、前記所定の増幅率および前記所定量
    の少なくとも一方を前記増幅手段および前記移相手段の
    少なくとも一方に出力する合成制御手段とさらに備え
    た、請求項5に記載のデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  12. 【請求項12】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、 電磁波を複数の電気信号に変換し、前記変換された複数
    の電気信号を出力する入力手段と、 前記複数の電気信号に対して周波数変換を行い、前記周
    波数変換された複数の信号を前記1〜Nの信号として出
    力する受信手段と、 前記合成手段によって合成された信号をベースバンドの
    信号に変換する復調手段とをさらに備え、 前記移相手段は、前記所定量を任意に設定することがで
    き、 前記合成手段は、前記移相手段から出力された信号を合
    成する合成率を任意に設定することができる、請求項5
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  13. 【請求項13】 前記復調手段にて得られた復調状況を
    示す信号を受け取り、前記復調状況に基づき、前記入力
    手段が受け取る電磁波に含まれる遅延波の情報を推定す
    る遅延波推定手段と、 前記遅延波推定手段によって推定された遅延波の情報に
    基づいて、前記合成率および前記所定の遅延時間の少な
    くとも一方を生成し、前記合成率および前記所定の遅延
    時間の少なくとも一方を前記合成手段および前記遅延手
    段の少なくとも一方に出力する合成制御手段とさらに備
    えた、請求項7または9に記載のデジタルテレビジョン
    放送受信装置。
  14. 【請求項14】 前記復調手段にて得られた復調状況を
    示す信号を受け取り、前記復調状況に基づき、前記入力
    手段が受け取る電磁波に含まれる遅延波の情報を推定す
    る遅延波推定手段と、 前記遅延波推定手段によって推定された遅延波の情報に
    基づいて、前記合成率および前記所定量の少なくとも一
    方を生成し、前記合成率および前記所定量の少なくとも
    一方を前記合成手段および前記移相手段の少なくとも一
    方に出力する合成制御手段とさらに備えた、請求項10
    または12に記載のデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  15. 【請求項15】 前記遅延波推定手段は、前記復調手段
    にて得られた前記復調状況を示す信号を受け取り、前記
    入力手段受け取る電磁波に含まれる遅延波の強度、前記
    遅延波と直接波との位相差および前記遅延波と前記直接
    波遅延時間を含む遅延波の情報を推定する、請求項8、
    11、13または14に記載のデジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  16. 【請求項16】 前記合成制御手段が、可変リアクタン
    ス素子を含む遅延時間制御手段を有し、前記可変リアク
    タンス素子に印加される電圧を変化させることにより、
    前記所定の遅延時間を制御する、請求項8または13に
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  17. 【請求項17】 前記合成制御手段が、可変リアクタン
    ス素子を含む移相制御手段を有し、前記可変リアクタン
    ス素子に印加される電圧を変化させることにより、前記
    所定量を制御する、請求項11または14に記載のデジ
    タルテレビジョン放送受信装置。
  18. 【請求項18】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の信号に応じて前記受信位置における
    電波状況を判定する位置情報判定手段とをさらに備え、 前記合成制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報と前記位置情報判定手段から得られた
    前記電波状況の情報に基づいて、前記所定の増幅率およ
    び前記所定の遅延時間の少なくとも一方を生成する、請
    求項8または13に記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  19. 【請求項19】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の信号に応じて前記受信位置における
    電波状況を判定する位置情報判定手段とをさらに備え、 前記合成制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報と前記位置情報判定手段から得られた
    前記電波状況の情報に基づいて、前記所定の増幅率およ
    び前記所定量の少なくとも一方を生成する、請求項11
    または14に記載のデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  20. 【請求項20】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置が、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度を検
    出する速度検出手段と、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置を検
    出する位置検出手段と、 前記位置検出手段および前記速度検出手段の信号に応じ
    て受信位置における電波状況を判定する位置情報判定手
    段とをさらに備え、 前記合成制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報と前記位置情報判定手段から得られた
    前記電波状況の情報に基づいて、前記所定の増幅率およ
    び前記所定の遅延時間の少なくとも一方を生成する、請
    求項8または13に記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  21. 【請求項21】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置が、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速度を検
    出する速度検出手段と、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置を検
    出する位置検出手段と、 前記位置検出手段および前記速度検出手段の信号に応じ
    て受信位置における電波状況を判定する位置情報判定手
    段とをさらに備え、 前記合成制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報と前記位置情報判定手段から得られた
    前記電波状況の情報に基づいて、前記所定の増幅率およ
    び前記所定量の少なくとも一方を生成する、請求項11
    または14に記載のデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  22. 【請求項22】 前記速度検出手段および前記位置検出
    手段が、ナビゲーションシステムである、請求項18〜
    21のうちの1つに記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  23. 【請求項23】 前記増幅手段が、信号分配時の信号ゲ
    イン低下を補う、請求項8または11に記載のデジタル
    テレビジョン放送受信装置。
  24. 【請求項24】 前記入力手段が、受信特性の異なる複
    数のアンテナを有する、請求項7〜23のいずれか1つ
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  25. 【請求項25】 電磁波を複数の電気信号に変換する入
    力手段と、 前記入力手段から得られる前記複数の電気信号に対して
    周波数変換を行う受信手段と、 前記周波数変換された複数の信号をベースバンドの信号
    に変換する復調手段と、 前記復調手段で得られた復調状況に関する情報を受け取
    り、前記電磁波に含まれる遅延波の情報を推定する遅延
    波推定手段と、 前記遅延波の情報に基づいて、前記復調手段が扱う伝達
    関数を制御する制御信号を生成する復調制御手段とを備
    えた、デジタルテレビジョン放送受信装置。
  26. 【請求項26】 前記復調手段は、前記受信手段から得
    られた前記複数の信号を周波数変換する周波数分析手段
    と、 前記周波数分析手段より得られた前記複数の信号を操作
    する調整手段と、 前記調整手段より得られる前記複数の信号を復号化する
    復号化手段を有し、 前記遅延波推定手段は、前記復号化手段より得られる前
    記復調状況に関する情報に基づき、遅延波の強度、前記
    遅延波と直接波との位相差または前記遅延波と前記直接
    波との遅延時間を含む前記遅延波の情報を推定し、 前記復調制御手段は、前記調整手段の伝達関数を制御す
    るために、前記遅延波の情報に基づいて制御信号を生成
    し、前記生成された制御信号を前記調整手段に与える、
    請求項25記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  27. 【請求項27】 前記復調手段は、前記受信手段から得
    られた前記複数の信号を周波数変換する周波数分析手段
    と、 前記周波数分析手段より得られた前記複数の信号を操作
    する調整手段と、 前記調整手段より得られる前記複数の信号を復号化する
    復号化手段を有し、 前記遅延波推定手段は、前記復号化手段より得られる前
    記復調状況に関する情報と前記周波数分析手段より得ら
    れる信号に基づき、遅延波の強度、前記遅延波と直接波
    との位相差または前記遅延波と前記直接波との遅延時間
    を含む前記遅延波の情報を推定し、 前記復調制御手段は、前記調整手段の伝達関数を制御す
    るために、前記遅延波の情報に基づいて制御信号を生成
    し、前記生成された制御信号を前記調整手段に与える、
    請求項25記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  28. 【請求項28】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位
    置を検出する位置検出手段と、 前記位置検出手段の信号に応じて前記受信位置における
    電波状況を判定する位置情報判定手段とをさらに備え、 前記復調制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報および前記位置情報判定手段から得ら
    れた前記電波状況に基づいて制御信号を生成し、前記生
    成された制御信号を前記調整手段に与える、請求項25
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  29. 【請求項29】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速
    度を検出する速度検出手段と、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置を検
    出する位置検出手段と、 前記検出された移動速度およ
    び前記検出された受信位置に応じて、前記受信位置にお
    ける電波状況を判定する位置情報判定手段とを備え、 前記復調制御手段は、前記遅延波推定手段から得られた
    前記遅延波の情報と前記位置情報判定手段から得られた
    前記電波状況と前記周波数分析手段から得られる信号に
    基づいて制御信号を生成し、前記生成された制御信号を
    前記調整手段に与える、請求項25〜27のうちの1つ
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  30. 【請求項30】 前記速度検出手段および前記位置検出
    手段が、ナビゲーションシステムである、請求項29に
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  31. 【請求項31】 前記入力手段が、受信特性の異なる複
    数のアンテナを有する、請求項25〜30のいずれか1
    つに記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  32. 【請求項32】 電磁波を複数の電気信号に変換する入
    力手段と、 前記入力手段にて得られた前記複数の電気信号に対して
    周波数変換を行う受信手段と、 前記受信手段にて得られた複数の信号を合成する合成手
    段と、 前記合成手段にて得られた信号を復調する復調手段と、 前記受信手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取
    り、前記電磁波に含まれる遅延波の情報を推定する遅延
    波推定手段と、 前記遅延波の情報に基づいて、前記合成手段および前記
    受信手段を制御する合成制御手段とを備え、 前記受信手段は、前記合成制御手段にて得られる情報に
    応じて周波数変換時の周波数変化量を制御し、 前記合成手段は、前記合成制御手段にて得られる情報に
    応じて前記受信手段にて得られた複数の信号を合成する
    合成率を制御する、デジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  33. 【請求項33】 前記合成制御手段は、前記遅延波の情
    報に応じて、前記合成率を決定するゲイン制御手段と、 前記遅延波の情報に応じて、前記受信手段において周波
    数変換を行う際に用いる基準信号の周波数を、前記複数
    の信号に対してそれぞれ設定する基準信号制御手段を有
    する請求項32に記載のデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  34. 【請求項34】 前記遅延波推定手段は、 前記復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取
    り、前記電磁波に含まれる遅延波の強度、前記遅延波と
    直接波との位相差、または前記遅延波と直接波との遅延
    時間を含む遅延波の情報を推定する、請求項32または
    33に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  35. 【請求項35】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位
    置を検出する位置検出手段と、 前記検出された受信位置に応じて前記受信位置における
    電波状況を判定する位置情報判定手段とをさらに備え、 前記合成制御手段が、前記遅延波の情報と前記電波状況
    に基づいて前記合成手段および前記受信手段を制御す
    る、請求項32〜34のうちの1つに記載のデジタルテ
    レビジョン放送受信装置。
  36. 【請求項36】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置は、前記デジタルテレビジョン放送受信装置の移動速
    度を検出する速度検出手段と、 前記デジタルテレビジョン放送受信装置の受信位置を検
    出する位置検出手段と、 前記検出された移動速度およ
    び前記検出された受信位置に基づいて、前記受信位置に
    おける電波状況を判定する位置情報判定手段とをさらに
    備え、 前記合成制御手段が、前記遅延波の情報と前記電波状況
    に基づいて、前記合成手段および前記受信手段を制御す
    る、請求項32〜34のうちの1つに記載のデジタルテ
    レビジョン放送受信装置。
  37. 【請求項37】 前記速度検出手段および前記位置検出
    手段が、ナビゲーションシステムである、請求項36に
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  38. 【請求項38】 前記入力手段が、受信特性の異なる複
    数のアンテナを有する、請求項32〜37のいずれか1
    つに記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  39. 【請求項39】 前記復調状況が、前記電磁波に含まれ
    るパイロット信号によって表すことができる、請求項
    8、11、13、14、15、25、26、27、3
    2、または34に記載のデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  40. 【請求項40】 前記位置情報判定手段は、送信局の位
    置を入手し、車両情報検出手段より得られる情報および
    前記送信局の位置に基づき、前記受信位置の前記電波状
    況を推定する、請求項18〜21、28、29、35、
    および36のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  41. 【請求項41】 前記位置情報判定手段は、複数の地点
    の電波状況を予め記憶し、車両情報検出手段より得られ
    る情報に基づき、前記受信位置における前記電波状況を
    推定する、請求項18〜21、28、29、35、およ
    び36のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放
    送受信装置。
  42. 【請求項42】 前記位置情報判定手段は、複数の地点
    の電波状況を随時入手し、前記複数の地点の前記電波状
    況を更新し、 車両情報検出手段より得られる情報に基づき、前記受信
    位置における前記電波状況を推定する、請求項18〜2
    1、28、29、35、および36のいずれか1つに記
    載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  43. 【請求項43】 放送局が、複数の地点の受信状況を示
    す受信情報データを送信し、請求項42に記載のデジタ
    ルテレビジョン放送受信装置が、前記受信情報データを
    受信することにより、前記電波状況を推定する送受信シ
    ステム。
  44. 【請求項44】 前記位置情報判定手段は、複数の地点
    の受信状況を随時入手し、 車両情報検出手段あるいは前記位置情報判定手段より得
    られる情報と前記複数の地点の受信状況とに基づき、前
    記受信地点における電波状況を推定する、請求項18〜
    21、28、29、35、36、および40〜42のい
    ずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受信装
    置。
  45. 【請求項45】 前記デジタルテレビジョン放送受信装
    置が、前記復調手段における信号のエラー率を測定し、
    所定期間以上、エラー率が所定の値を超える場合、制御
    信号を生成するエラー率測定部をさらに備え、 前記入力手段が、前記エラー率測定部からの制御信号に
    基づき、出力する信号を選択する選択部を有している、
    請求項7〜44のいずれか1つに記載のデジタルテレビ
    ジョン放送受信装置。
  46. 【請求項46】 前記復調手段でのエラー率が所定の値
    を超える信号に対応する信号を減衰させるために、前記
    合成制御手段が、前記遅延波推定手段から出力される信
    号に基づいて、前記合成手段の合成率を変化させる制御
    信号を生成する、請求項8、11、13、14、16〜
    21、32、33、35、および36のいずれか1つに
    記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  47. 【請求項47】 前記入力手段が前記出力する信号を選
    択する選択タイミングが、受信信号の規定値以上の間隔
    である、請求項45に記載のデジタルテレビジョン放送
    受信装置。
  48. 【請求項48】 前記合成手段の前記合成率を変化させ
    る変更タイミングが、受信信号の規定値以上の間隔であ
    る、請求項45に記載のデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  49. 【請求項49】 前記入力手段が前記出力する信号を選
    択する選択タイミングが、受信信号の受信フレーム毎に
    である、あるいは規定値あるいは任意のフレーム間隔で
    ある、請求項45に記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  50. 【請求項50】 前記合成手段の前記合成率を変化させ
    る変更タイミングが、受信信号の受信フレーム毎にであ
    る、あるいは規定値あるいは任意のフレーム間隔であ
    る、請求項45に記載のデジタルテレビジョン放送受信
    装置。
  51. 【請求項51】 前記合成手段の前記合成率、前記遅延
    手段の前記所定の遅延時間、前記増幅手段の前記増幅率
    あるいは前記移相手段の所定量が更新される期間が、受
    信信号のガードインターバル期間あるいは有効シンボル
    期間の終了直後、あるいは有効シンボル期間の開始直前
    である、請求項5〜14、18〜21、32、33、4
    4、48および50のいずれか1つに記載のデジタルテ
    レビジョン放送受信装置。
  52. 【請求項52】 前記入力手段は、複数のアンテナから
    構成され、 前記複数のアンテナの少なくとも1つが時間的に設置位
    置が移動する、請求項7〜51のいずれか1つに記載の
    デジタルテレビジョン放送受信装置。
  53. 【請求項53】 前記複数のアンテナの少なくとも1つ
    が移動する距離が、受信すべきテレビジョン信号の波長
    に応じて制御される、請求項52に記載のデジタルテレ
    ビジョン放送受信装置。
  54. 【請求項54】 前記複数のアンテナの少なくとも2つ
    の設置間隔が、受信すべきテレビジョン信号の波長より
    も短い、請求項52または53に記載のデジタルテレビ
    ジョン放送受信装置。
  55. 【請求項55】 電磁波を複数の電気信号に変換する入
    力手段と、 前記入力手段にて得られる複数の電気信号を増幅する増
    幅手段と、 前記増幅手段にて得られた複数の信号に遅延時間を与え
    る遅延手段と、 前記遅延手段にて得られた複数の信号を合成する合成手
    段と、 前記合成手段にて得られる信号をベースバンド信号に復
    調する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段にて得られた信号を復調する復調手
    段と、 移動体の移動速度情報を入手する速度検出手段と、 マルチパス障害状況を入手する受信状況推定手段と、 前記マルチパス障害状況と前記移動速度とに基づいて、
    前記増幅手段の増幅率を制御するゲイン制御手段と、 前記マルチパス障害状況と前記移動速度とに基づいて、
    前記遅延手段に与える遅延時間を制御する遅延時間制御
    手段を備えた、デジタルテレビジョン放送受信装置。
  56. 【請求項56】 前記移動体の速度が低速度であるもし
    くは前記移動体が停止している場合、前記遅延時間制御
    手段が、前記遅延時間を時間的に変化させる、請求項5
    5に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  57. 【請求項57】 前記遅延時間制御手段は、受信した信
    号の伝送方式に従って、前記遅延時間の変化量を決定す
    る、請求項55または56に記載のデジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  58. 【請求項58】 前記受信状況推定手段は、前記入力手
    段の入力状況の情報を入手し利用する、請求項55〜5
    7のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  59. 【請求項59】 前記増幅手段が、前記入力手段にて得
    られる複数の電気信号を増幅するための複数の増幅率を
    有し、 前記ゲイン制御手段は、受信信号の受信特性に従い、前
    記増幅手段の前記複数の増幅率を制御する、請求項55
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  60. 【請求項60】 前記遅延時間制御手段は、受信した信
    号の伝送方式に従って、前記遅延時間の変化量の上限を
    決定する、請求項55または56に記載のデジタルテレ
    ビジョン放送受信装置。
  61. 【請求項61】 電磁波を複数の電気信号に変換する入
    力手段と、 前記入力手段にて得られる複数の電気信号を増幅する増
    幅手段と、 前記増幅手段にて得られた複数の信号に所定の位相を与
    える移相手段と、 前記移相手段にて得られた複数の信号を合成する合成手
    段と、 前記合成手段にて得られる信号をベースバンド信号に復
    調する周波数変換手段と、 前記周波数変換手段にて得られた信号を復調する復調手
    段と、 移動体の移動速度情報を入手する速度検出手段と、 マルチパス障害状況を入手する受信状況推定手段と、 前記マルチパス障害状況と前記移動速度とに基づいて、
    前記増幅手段の増幅率を制御するゲイン制御手段と、 前記マルチパス障害状況と前記移動速度とに基づいて、
    前記移相手段に与える所定の位相量を制御する位相制御
    手段を備えた、デジタルテレビジョン放送受信装置。
  62. 【請求項62】 前記移動体の速度が低速度であるもし
    くは前記移動体が停止している場合、前記位相制御手段
    が、前記所定の位相量を時間的に変化させる、請求項6
    1に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  63. 【請求項63】 前記位相制御手段は、受信した信号の
    伝送方式に従って、前記所定の位相量の変化量を決定す
    る、請求項61または62に記載のデジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  64. 【請求項64】 前記受信状況推定手段は、前記入力手
    段の入力状況の情報を入手し利用する、請求項61〜6
    3のいずれか1つに記載のデジタルテレビジョン放送受
    信装置。
  65. 【請求項65】 前記増幅手段が、前記入力手段にて得
    られる複数の電気信号を増幅するための複数の増幅率を
    有し、 前記ゲイン制御手段は、受信信号の受信特性に従い、前
    記増幅手段の前記複数の増幅率を制御する、請求項61
    に記載のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  66. 【請求項66】 前記位相制御手段は、受信した信号の
    伝送方式に従って、前記所定の位相量の変化量の上限を
    決定する、請求項61または62に記載のデジタルテレ
    ビジョン放送受信装置。
  67. 【請求項67】 前記合成制御手段は、前記遅延波の情
    報に応じて、前記合成率を決定するゲイン制御手段と、 前記遅延波の情報に応じて、前記受信手段において周波
    数変換を行う際に用いる基準信号の位相が、前記複数の
    信号に対してそれぞれ異なるように設定する基準信号制
    御手段を有する請求項32に記載のデジタルテレビジョ
    ン放送受信装置。
  68. 【請求項68】 前記遅延波推定手段は、 前記復調手段にて得られた復調状況を示す信号を受け取
    り、前記電磁波に含まれる遅延波の強度、前記遅延波と
    直接波との位相差、または前記遅延波と直接波との遅延
    時間を含む遅延波の情報を推定する、請求項67に記載
    のデジタルテレビジョン放送受信装置。
  69. 【請求項69】 信号分配時の信号ゲイン低下を補う増
    幅手段をさらに備えた請求項13または14に記載のデ
    ジタルテレビジョン放送受信装置。
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