JPH06132908A - 多重化信号の標本化周波数変換方式 - Google Patents

多重化信号の標本化周波数変換方式

Info

Publication number
JPH06132908A
JPH06132908A JP27834292A JP27834292A JPH06132908A JP H06132908 A JPH06132908 A JP H06132908A JP 27834292 A JP27834292 A JP 27834292A JP 27834292 A JP27834292 A JP 27834292A JP H06132908 A JPH06132908 A JP H06132908A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
sampling frequency
signal
time
multiplexed signal
frequency
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP27834292A
Other languages
English (en)
Inventor
Makoto Onishi
誠 大西
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Hitachi Ltd filed Critical Hitachi Ltd
Priority to JP27834292A priority Critical patent/JPH06132908A/ja
Publication of JPH06132908A publication Critical patent/JPH06132908A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Transmission Systems Not Characterized By The Medium Used For Transmission (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】入力TDM信号を時分割分離して、時変係数フ
ィルタを用いるディジタル補間器に入力し、標本化周波
数変換を行う。FDM信号の場合は、TMUXを併用す
る。 【効果】個別チャンネル毎に処理装置を用いず、共通に
多重使用する事で、処理の大幅な縮減が可能となる。ま
た動作標本化周波数を高くする必要が無いので、高速動
作が不要になり、低消費電力化が可能となる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は標本化周波数変換方式に
係り、特に、時分割多重の標本化周波数変換方式あるい
は周波数分割多重信号の周波数帯域幅変換方式に関す
る。
【0002】
【従来の技術】ディジタル信号では、複数個の信号を多
重して処理することが容易に出来る。また、多重信号で
は伝送,記憶,処理等の装置を共通に使用することがで
き、システムの経済性が増すので、特に通信,計算機等
の分野では頻繁に用いられる。信号の多重方式には時分
割多重(TDM)方式,周波数分割多重(FDM)方式
などがある。また、多重信号を個別の信号に戻す操作を
せずに、多重したままTDM信号とFDM信号を変換す
る装置として、トランスマルチプレクサ(Transmultipl
exer:TMUXと略す)が有る。これに関する公知例と
して特開平1−117437 号公報がある。
【0003】一方、標本化周波数の変換もディジタル信
号を処理する場合に、頻繁に必要となる技術である。標
本化周波数の変換は変換比が2のべき乗に成る場合に
は、極簡単に処理できる。また任意の変換比が実現でき
る変換方法として、時変係数フィルタを用いるディジタ
ル補間装置がある。これについては、例えば特願平3−1
02474号明細書に詳述されている。
【0004】前者のTMUXの原理については、特開平
1−117437 号公報や、電子情報通信学会編「ディジタル
信号処理の応用」,5章,pp.121−134(1981
年発行)などに詳述されているが、ここで簡単に述べ
る。
【0005】TMUXは、通過帯域特性が同一で、中心
周波数が一定間隔だけ隔たったフィルタバンクを構成す
る技術であると、考えることもできる。ここでは直交変
調波信号を扱うため、信号はすべて複素信号で考える。
TDM−FDM変換で行う周波数シフトのため、標本化
周波数fS と各チャンネルのシフト周波数fk が、fk
(k+1/2)fS/M の関係を満たすように選ぶ(図1
(a))。入力TDM信号を多重分離スイッチ回路で分離
すると、標本化周波数がfB=fS/Mに下がり、図1
(b)の実線で示すスペクトルとなる。これを再び、fS
で処理すると図1(b)の点線で示すような折り返し高調
波成分が現れる。この中から、シフトしたい周波数の成
分をフィルタバンクで抜き出せばよい。
【0006】次に、フィルタバンクは、同じ通過帯域幅
Bをもち、中心周波数がfBずつ離れた帯域通過フィル
タ群からなっている(図1(c))。従ってk番目のフィ
ルタHk(z)は、周波数特性が同一のオリジナルフィル
タHo(z)を(k+1/2)fB周波数シフトしたもので、
o(z)の遅延演算子z=exp(j2πf/fS)のfをf
−(k+1/2)fB に代えた、
【0007】
【数1】
【0008】を代入したものに等しい(W=exp(−j2
π/M))。すなわち、
【0009】
【数2】
【0010】となる。ところで、任意のフィルタは標本
化周波数を1/Mにしたポリフェーズフィルタにより、
【0011】
【数3】
【0012】と表せる。これによりk番目のフィルタH
k(z)をポリフェーズに分解して、kfB 周波数シフト
の関係を使うと、
【0013】
【数4】
【0014】と表せる。ただし、
【0015】
【数5】
【0016】である。各k番目のフィルタからの出力を
全て加算しFDM信号を得る(図1(d))。
【0017】数4から、FDM方式のフィルタバンク
は、数5の行列W-ik の掛算,ポリフェーズフィルタ
(数3),位相回転exp(jπi/M),遅延zで実現で
きる。行列W-ikの掛算は、FFT(高速Fourier変換)
で使われるバタフライ演算であるから、同じアルゴリズ
ムで高速化できる。またM個のフィルタバンクの各々か
ら展開された、M個のポリフェーズフィルタは、すべて
共通であるのでハードウェアの縮減が図れる。
【0018】こうして、TDM−FDM変換は図2に示
すTMUXで実現できる事がわかる。図において、21
は時分割分離スイッチ、22はバタフライ演算回路、2
0,〜,23M-1はポリフェーズフィルタ、240,〜,
24M-1は位相回転回路、250,〜,25M-1は遅延素
子、26は加算器である。なお、逆操作のFDM−TD
M変換は図2の構成を逆にしたTDMUX(トランスデ
マルチプレクサ)で実現される(IFFTの演算W-ik
は、Wik(FFT)に変わる)。
【0019】
【発明が解決しようとする課題】上記従来技術で述べた
TMUXでは標本化周波数とフィルタバンクの通過帯域
幅が2のべき乗という簡単な整数比に成っていることが
重要な条件となる。ところで、多くの応用では、多重化
信号のデータ速度とフィルタの通過帯域幅が簡単な整数
比にならない事が多い。これは、FDM伝送方式では、
チャンネル毎に個別の帯域とし、各帯域で、干渉を起こ
さないようにガードバンドを設けているためである。従
って、データ速度よりフィルタの中心周波数間隔の方
が、1,2割大きくなる。そこで、帯域分割フィルタ
は、中心周波数間隔に合わせて設計し、一方、動作標本
化周波数はデータ速度に合わせる事になる。こうする
と、従来技術で述べたTMUXの特長である、バタフラ
イ演算,ポリフェーズフィルタによる演算量の低減が出
来なくなり、フィルタバンクを構成する上で、TMUX
を用いる意味が無くなってしまう。強いてTMUXの動
作標本化周波数を中心周波数間隔に合わせても、TDM
信号での標本化周波数の変換が必要となる。
【0020】TDM信号の標本化周波数変換は、各個別
チャンネルの信号において、行う必要があり、TDM信
号の多重分離装置と、チャンネル数分の標本化周波数変
換器を用意しなければならない。こうすると、多重化し
たメリットが失われる。また、標本化周波数変換比は一
般に簡単な周波数比でないので、変換器の動作標本化周
波数をTDM信号の入出力標本化周波数の最小公倍数と
せざるを得ない。結局、標本化周波数が非常に高くな
り、多重処理の構成を簡単に実現するのが困難となる。
【0021】本発明の目的は、簡単な整数比でない標本
化周波数の変換を、少ないハードウェア量で実現できる
ディジタル補間器によって、TDM信号の標本化周波数
を変換し、これにより、各個別チャンネル信号に分離せ
ず、多重したまま、TDM多重信号、あるいはFDM多
重信号の標本化周波数変換を行う方式を提供する事にあ
る。
【0022】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、標本化周波数を任意の変換比で変換できる装置を応
用して、TDM多重信号の標本化周波数変換に適用す
る。そのために、従来技術の項で述べた時変係数フィル
タを用いるディジタル補間装置を用いる。この動作原理
に付いては、上述の特願平3−102474 号明細書に詳述さ
れているが、本発明の説明のため、簡単に説明する。
【0023】標本化定理によれば、図3に示したよう
に、周期T1 で標本化されたデータ列f(nT1)から、
元の時間関数f(t)は、Sinc(t)=sint/tを用いて
【0024】
【数6】 f(t)=f(nT)Sinc{π(t−nT1)/T1}=f(nT1)Sc(n,τ) …(6) と表すことができる。ここでτ=t/T1は出力時刻tを
1周期で計るときの端数である。数1は離散データf
(nT1)の一次結合で時刻tのデータ値を予測すると
き、結合係数Sc(n,τ)はtの関数となることを示して
いる。時変係数Sc(n,τ)はt=nT1で1、t=mT
1(m≠n,m,nは整数)で0となる性質を持つ関数で
あり、数6のSinc(t)や、数値解析で用いられるLagra
ngeの補間多項式など、いろいろな関数を用いることが
出来る。
【0025】また、数6は有限個のデータNで近似する
と、補間値f(t)は、時変係数Sc(n,τ)を持つ非巡回
型(FIR)フィルタの出力として得られることを示し
ている。このことから補間(あるいは標本化周波数変
換)は、時変係数フィルタによりハードウェアとして実
現できることが分かる。時変係数Sc(n,τ)を定めるパ
ラメータn,τは、出力データ系列の標本化周期T2
よって与えられるデータ出力時刻tにより、
【0026】
【数7】 t=nT1+τ=mT2 …(7) と表される。補間装置全体のハードウェアの系統図を図
4に示す。図において、411,412,〜,41Nは遅
延素子、420,421,422,〜,42N-1,42N
係数掛算器、431,432,〜,43N-1,43N は加
減算器、44はROM、45は計時装置、46はカウン
タ、47はラッチである。数7における補間時刻tを決
めるτを求める計時装置45は、T1 よりも充分高速な
クロックパルスをカウンタ46に入力し、T1周期でリ
セットし、計数値をT2周期でラッチ47に読み出すこ
とで実現できる。時変係数Sc(n,τ)を前もってROM
44に書き込んでおき、求めたτによりこれを読み出
し、FIRフィルタの係数として与えれば、時変係数フ
ィルタによる補間装置が実現される。
【0027】標本化周波数を変換する場合、良く知られ
ている様に、折り返し除去あるいは高調波除去のための
フィルタが必要となる。このフィルタ処理は標本化周波
数の高い方で行う必要がある。標本化周波数逓倍の時
は、ディジタル補間器が低域通過特性を示すので、この
フィルタ処理は必要ない。しかし、逓減の時には、補間
を行った後では除くことの出来ない折り返し歪となるの
で、補間の前に、折り返し除去フィルタが必要となる。
しかし、上述の時変係数フィルタを用いるディジタル補
間器では、例えば特願平4−72905号公報で述べられてい
るように、補間器自身に、この折り返し除去フィルタ作
用を行わせることが出来る。すなわち、上述のディジタ
ル補間器は入力の標本化周波数で動作する、時変係数フ
ィルタを用いている。新たに挿入すべき折り返し除去フ
ィルタも、入力標本化周波数で動作する。従って、これ
らのフィルタは、合成して、一つにすることが出来る。
【0028】数6で用いた時変係数Sc(n,τ)は、遮
断周波数fS1/2 の理想LPFのインパルス応答でも
ある。そこで、補間関数Sinc(x)の周波数fS1/2を
遮断周波数fC(fC<fS1/2)にずらせば、補間器の時
変係数フィルタの遮断周波数を変えることが出来る。す
なわち、折り返し除去フィルタが時変係数を変形するこ
とにより実現できる。Sinc(x)=sinx/xを変形し
て、x=ω1t/2=πfS1(nT1+τ)において、d
=2fC/fS1とすると、
【0029】
【数8】 Sinc(x)=d*sin{π(n+τ)/d}/π(n+τ)=Sc′(n,τ,d) …(8) となる。ここで、x=π(n+τ)/dである。変形され
た時変係数Sc′(n,τ,d)は係数タップ次数n,補間
時刻τ,周波数比d=2fC/fS1 の関数として与えら
れる。ここで、dはd<1となる任意の値でよいが、標
本化周波数逓減(r=fS2/fS1<1)の時には、d≦
rでないと補間出力値に折り返しを生じる。すなわち、
折り返し除去フィルタ機能はd=rとすることによっ
て、有効となる。
【0030】まとめると、標本化周波数逓減の時は、時
変係数を変形することにより、時変係数フィルタに折り
返し除去フィルタの機能を兼用させることができ、ハー
ドウェアの縮減が図れる。時変係数FIRフィルタを用
いるディジタル補間器でこれを実行するには、時変係数
Sc(n,τ)をSc′(n,τ,d)に変え、dとして標本化
周波数比rを入力してやればよい。入出力標本化周波数
が固定の場合は、rは一定値であるから、係数ROMを
書き換えるだけで済む。
【0031】以上述べたディジタル補間器は、個別チャ
ンネル信号の標本化周波数変換を行うものである。これ
をTDM多重信号の標本化周波数変換器に適用するに
は、TDM信号を各個別信号に変換しなければならな
い。しかし、チャンネル数分の補間器を用いるのでは、
多重処理の意味がなくなる。そこで、上述のディジタル
補間器を多重使用することでTDM多重信号の標本化周
波数変換が行える。FDM信号に適用するには、従来技術
の項で述べたTMUXと組合せ、TDM信号の部分で標
本化周波数変換を行えばよい。
【0032】
【作用】この様に、本発明の多重信号の標本化周波数変
換方式では、任意比の標本化周波数変換が可能なディジ
タル補間器を用いるので、従来のように標本化周波数を
高くして、変換前後の最小公倍数の周波数にする必要は
なく、動作標本化周波数を低く抑えることが出来る。ま
たディジタル補間器は、チャンネル多重数だけ必要とな
るが、多くの部分は多重化使用により共通に用いること
が出来るので、ハードウェアの縮減が可能である。さら
に、補間器に用いるフィルタに、TMUXに用いるフィ
ルタ特性の一部を分担させることで、ハードウェアを共
用することが出来るので、一層の簡素化が図れる。
【0033】
【実施例】以下、図面を用いて本発明の実施例を説明す
る。図5は本発明をTDM信号の標本化周波数を逓減
(fS1>fS2)する場合に適用した実施例の系統図であ
る。説明の簡単化のため、多重数M=4とする。図5に
於いて、50は時分割分離スイッチ、511,512
〜,514Nは遅延素子、520,521,522,〜,5
N-1,52Nは係数掛算器、531,532,〜,53
N-1,53Nは加減算器、54はROM、55は計時装
置、56はカウンタ、57はラッチ、580,581,5
2,〜,58N-1,58N はマルチプレクサゲートであ
る。入力TDM信号は標本化周波数4fS1の多重信号で
ある。他方、出力として必要な標本化周波数は4fS2
あり、fS1>fS2であるから、標本化周波数の逓減を行
う必要がある。逓減の際には折り返し除去フィルタが必
要となるので、時変係数を変形してフィルタ作用を兼ね
る事の出来るディジタル補間器を用いる。そこで時変係
数ROM54はan=Sc′(n,τ,r)を書き込んで置
く。ここでr=fS2/fS1である。時分割分離スイッチ
50で入力TDM信号を各個別チャンネルの信号に分離
する。分離した各チャンネル信号は遅延素子群511
〜,514N に格納する。各チャンネル信号の標本化周
波数はfS1である。そこで計時装置55のリセット信号
には入力TDM信号に同期した周波数fS1の信号を加え
る。各チャンネルに分離した信号は、マルチプレクサゲ
ート580,〜,58Nによって、出力標本化周波数4fS2
毎に読み出し、係数掛算器520,〜,52Nに入力す
る。計時装置55のラッチ57は各チャンネル信号の出
力標本化周波数fS2で、補間時刻τを保持し、これによ
って補間係数ROM54に前もって書き込まれている時
変係数a0,〜,aNを読み出し、係数掛算器520
〜,52Nで掛算処理を行う。掛算結果は加減算器5
1,〜,53Nで積算し、標本化周波数4fS2に変換さ
れたTDM信号として出力する。
【0034】図5の実施例では、TDM多重信号の標本
化周波数を各個別チャンネル信号に分離する事なしに逓
減する事が出来る。従来の方法では、ディジタル補間器
がチャンネル数だけ必要になるが、本発明の方式では、
個別チャンネルに対応して必要なのは遅延素子だけで、
補間器の他の部分は多重使用する事が出来、大幅なハー
ドウェア量の削減が図れる。さらに、標本化周波数の変
換比が2のべき乗でない場合には、従来の方法では変換
器の動作標本化周波数を入出力標本化周波数の最小公倍
数にする必要があり、高速動作素子が必要となるが、本
発明の変換器では、計時装置55のカウントクロックの
みを高速にすればよい。
【0035】図5の説明では、多重数Mは4としたが、
任意の整数値を採る事が出来る。また標本化周波数を逓
倍することも容易に実現できる。
【0036】図6に本発明をTDM−FDM変換の場合
の動作標本化周波数変換に適用した実施例を示す。図に
於いて、60,69は時分割分離スイッチ、611,6
2,〜,614Nは遅延素子、620,621,622
〜,62N-1,62N は係数掛算器、630,631,6
2,〜,63N-1は加減算器、64はROM、65は計
時装置、66はカウンタ、67はラッチ、680,6
1,682,〜,68N-1,68N はマルチプレクサゲ
ート、6100,〜,610M-1はポリフェーズフィル
タ、6110,〜,611M-1は位相回転回路、61
0,〜,612M-1は遅延素子、613はバタフライ演
算回路、614は加算器である。説明の簡単化のため多
重数Mは4としておく。また、入力信号のチャンネル当
り標本化周波数fD は出力信号のチャンネル当り帯域幅
C より小さい(fD<fC)。入力TDM信号は標本化周
波数4fDの多重信号であり、出力として必要な標本化
周波数は4fCであるから、標本化周波数の逓倍を行う
必要がある。そこで本発明を用いてTDM信号の標本化
周波数変換を行う。時分割分離スイッチ60で入力TD
M信号を各個別チャンネルの信号に分離してから、加減
算器630,〜,63N-1で標本化周波数4fC のTDM
信号を得るまでは図5の第1の実施例と同様の処理を行
う。但し、図6の実施例では逓倍を行うため、折り返し
除去フィルタ作用は特に改めて用意する必要がなく、補
間係数ROM64から読み出す時変係数a0,〜,a
Nは、τのみで決まる。4fC に標本化周波数を逓倍さ
れたTDM信号はTMUX部に入力される。時分割分離
スイッチ69で、個別チャンネル信号にTDM分離さ
れ、ポリフェーズフィルタ6100,〜,610M-1,位
相回転回路6110,〜,611M-1,遅延素子61
0,〜,612M-1 を経てバタフライ演算回路613
に入力され、加算器614でFDM多重されて出力され
る。
【0037】図6の実施例におけるTMUXは、従来技
術の項で説明したTMUXと処理の順序が異なってい
る。しかし、数4から明らかなように、こうしても問題
はない。むしろ、ディジタル補間器の部分とポリフェー
ズの部分で信号処理を共通化できる利点がある。
【0038】図6の実施例ではTDM−FDM変換にお
いて、FDM多重化信号の帯域幅を、各個別チャンネル
信号に分離する事なしに拡大することが出来る。従来の
方法では、チャンネル数に等しい周波数変換器と、補間
器が必要になるが、本発明の方式では、TMUXとディ
ジタル補間器を組み合わせる事によって、多重信号のま
ま処理することが出来、構成の大幅な簡略化が図れる。
さらに帯域拡大比が2のべき乗でない場合にも、補間器
の標本化周波数を上げる必要が無いので、回路構成は容
易である。図6の説明では、多重数はMとしたが、2の
べき乗の値をとれば、同様にTMUXを用いることが出
来る。さらに任意の多重数を採ることの出来るTMUX
を用いれば、この制限もなくす事が出来る。また、FD
M信号の帯域幅を狭くする事も可能である。この実施例
のTMUXの替わりに、TDMUXを用いれば、FDM−T
DM変換に於ける標本化周波数変換も同様に可能であ
る。
【0039】このように、本発明では、TDM信号の標
本化周波数の変換、あるいはTDM−FDM変換におけ
る標本化周波数の変換を、個別チャンネルに多重分離す
る事なく、多重信号のまま、任意の変換比で行うことが
出来るが、FDM−TDM変換とTDM−FDM変換を
縦続に用いることで、FDM多重信号の通過帯域幅を変
える事が可能と成る事も容易に理解できる。
【0040】
【発明の効果】本発明によれば、TDM多重信号の標本
化周波数あるいはFDM多重信号の通過帯域幅を、各個
別チャンネルの信号に分離する事なく、任意の比率で変
換することが出来る。多重化したまま信号処理が可能な
ので、構成ハードウェアの多重使用により大幅な構成量
縮減が可能となる。さらに従来方法の様に入出力標本化
周波数の最小公倍数の標本化周波数で回路を動作させる
必要が無いので、高速動作素子は不要である。したがっ
て、実際の構成においては、汎用の回路で構成でき、論
理LSIによるハードウェアでも、プロセッサによるソ
フトウェアでも実現することが出来る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明で用いるトランスマルチプレクサの原理
の説明図。
【図2】トランスマルチプレクサのブロック図。
【図3】本発明に用いるディジタル補間器原理の説明
図。
【図4】ディジタル補間器の系統図。
【図5】本発明の第1の実施例の系統図。
【図6】本発明の第2の実施例の系統図。
【符号の説明】
50…時分割分離スイッチ、511,512,〜,514N
…遅延素子、520,521,522,〜,52N-1,52
N…係数掛算器、531,532,〜,53N-1,53N
加減算器、54…ROM、55…計時装置、56…カウ
ンタ、57…ラッチ、580,581,582,〜,58
N-1,58N …マルチプレクサゲート。

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】第一の標本化周波数の標本化パルス信号に
    よって周期的に初期設定される計時装置によって、第二
    の標本化周波数の標本化パルスの時刻を計測し、前記第
    二の標本化時刻によって定まるフィルタ係数を持つ時変
    係数フィルタを用いて、前記第一の標本化周期で標本化
    された入力信号系列を、第二の標本化周期で標本化し直
    した出力信号系列に変換する標本化周波数変換器におい
    て、時分割多重信号を前記標本化周波数変換器の入力信
    号とし、前記入力時分割多重信号を個別チャンネルに多
    重分離し、分離した各個別チャンネル信号ごとに前記フ
    ィルタの遅延素子列を設け、前記遅延素子列の各タップ
    毎に時分割多重マルチプレクサゲートにより時分割多重
    して、前記時変係数フィルタの係数掛算器に入力する事
    により、前記時変係数フィルタを時分割多重使用する様
    に構成する事を特徴とする多重化信号の標本化周波数変
    換方式。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の前記時分割多重化信号の
    標本化周波数変換方式と、トランスマルチプレクサを組
    合せ、時分割多重信号の標本化周波数を変換してから、
    前記トランスマルチプレクサに入力して、時分割多重信
    号を周波数分割多重信号に変換する多重化信号の標本化
    周波数変換方式。
  3. 【請求項3】請求項1に記載の前記時分割多重化信号の
    標本化周波数変換方式と、トランスデマルチプレクサを
    組合せ、前記トランスデマルチプレクサによって周波数
    分割多重信号を時分割多重信号に変換してから、前記時
    分割多重化信号の標本化周波数変換方式で、標本化周波
    数を変換することを特徴とする多重化信号の標本化周波
    数変換方式。
  4. 【請求項4】請求項1に記載の前記時分割多重化信号の
    標本化周波数変換方式と、トランスマルチプレクサおよ
    びトランスデマルチプレクサを組合せ、前記トランスデ
    マルチプレクサによって周波数分割多重信号を時分割多
    重信号に変換してから、前記時分割多重化信号の標本化
    周波数変換方式で、標本化周波数を変換し、さらに前記
    トランスマルチプレクサによって、再び周波数分割多重
    信号に変換することにより、周波数分割多重信号の周波
    数帯域幅を変換する周波数分割多重化信号の周波数帯域
    幅変換方式。
JP27834292A 1992-10-16 1992-10-16 多重化信号の標本化周波数変換方式 Pending JPH06132908A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27834292A JPH06132908A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 多重化信号の標本化周波数変換方式

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27834292A JPH06132908A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 多重化信号の標本化周波数変換方式

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH06132908A true JPH06132908A (ja) 1994-05-13

Family

ID=17595999

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27834292A Pending JPH06132908A (ja) 1992-10-16 1992-10-16 多重化信号の標本化周波数変換方式

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH06132908A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030064111A (ko) * 2002-01-25 2003-07-31 전자부품연구원 시간분할 디지털 필터 및 이를 이용한 다채널 코덱회로

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR20030064111A (ko) * 2002-01-25 2003-07-31 전자부품연구원 시간분할 디지털 필터 및 이를 이용한 다채널 코덱회로

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4785447A (en) FDM demultiplexer using oversampled digital filters
US4725972A (en) Method and apparatus for the transmission of time discrete signals between systems operating at different sampling rates
US5515402A (en) Quadrature filter with real conversion
KR100777749B1 (ko) 입력신호의 주파수 대역을 분할하는 장치
US4107470A (en) Digital SSB-FDM communication system derived from a complex band-pass digital filter bank and by a filter breakdown process
US4953118A (en) Nonrecursive half-band filter
JPS60501486A (ja) フィルタ及びそれを用いるデータ伝送システム
US20060224649A1 (en) Interpolation and decimation using newton polyphase filters
JPH06132908A (ja) 多重化信号の標本化周波数変換方式
US5784378A (en) Method and apparatus for time shaped finite impulse response filter with multiple signal stream capability
JPH0458609A (ja) 入力加重形トランスバーサルフィルタ
JP3294017B2 (ja) 複素ベースバンド信号のデジタル発生方法
EP1158674A2 (en) A digital filter for IQ-Generation, noise shaping and neighbour channel suppression
JPS63200635A (ja) トランスマルチプレクサ
JPH05218993A (ja) 信号多重伝送方式
JPH05206969A (ja) 信号多重方式変換装置
JPH06232836A (ja) 複数搬送波変復調方式およびその装置
JPS6324333B2 (ja)
JP2658508B2 (ja) 信号多重回路及び信号分離回路
JP2605467B2 (ja) 周波数分割多重信号分離回路
JPS5948577B2 (ja) Fdm/tdm変換装置
JPH04247732A (ja) 周波数分割多重信号処理装置
JP2527019B2 (ja) 非巡回形補間フィルタ
KR100283693B1 (ko) 보간기법을이용한효율적인필터
JPH0519342B2 (ja)