JPH06132824A - 直並列型a/d変換器 - Google Patents

直並列型a/d変換器

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JPH06132824A
JPH06132824A JP28420992A JP28420992A JPH06132824A JP H06132824 A JPH06132824 A JP H06132824A JP 28420992 A JP28420992 A JP 28420992A JP 28420992 A JP28420992 A JP 28420992A JP H06132824 A JPH06132824 A JP H06132824A
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JP
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voltage comparator
voltage
switch
array
comparator array
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Withdrawn
Application number
JP28420992A
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English (en)
Inventor
Kenji Murata
健治 村田
Keiichi Kusumoto
馨一 楠本
Akira Matsuzawa
昭 松沢
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Panasonic Holdings Corp
Original Assignee
Matsushita Electric Industrial Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 上位電圧比較器列と下位電圧比較器列との間
のオフセット電圧を減少させ、以て積分非直線性誤差を
低減する。 【構成】 上位電圧比較器列4と第1及び第2の下位電
圧比較器列5,6とに1本のコモン線15を共有させ
る。第1及び第2の下位電圧比較器列5,6は、上位電
圧比較器列4と同一のアナログ入力信号1の電圧値を交
互にサンプリングする。この際、各電圧比較器11中の
スイッチのフィードスルーによる注入電荷のばらつきを
緩和するように、コモン線15を通じて注入電荷が等配
分される。各電圧比較器11は、インバータチョッパ電
圧比較器又は差動チョッパ電圧比較器である。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、直並列型A/D変換器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】多くの産業分野において信号処理のデジ
タル化が進み、アナログ値をデジタル値に変換するため
のA/D変換器がデジタル信号処理のキーデバイスとな
っている。しかも、A/D変換器には高速化、高精度化
が要求されている。
【0003】A/D変換器のアーキテクチャには、並列
型、直並列型等がある。電圧比較器はA/D変換器の主
な構成要素の1つであるが、特に高速度で動作可能な電
圧比較器の例として、インバータチョッパ電圧比較器及
び差動チョッパ電圧比較器が知られている。これらの電
圧比較器は、CMOSトランジスタの超LSIプロセス
技術で実現されるモノリシックA/D変換器に頻繁に応
用されている。
【0004】図5に、従来の3ビット並列型A/D変換
器の構成を示す。2つの基準電圧2,3の間に基準抵抗
列25が接続されている。電圧比較器列20に含まれて
いる各々の電圧比較器21の一方の入力端子は基準抵抗
列25に接続され、他方の入力端子はアナログ入力信号
1に接続され、出力端子は論理回路22に接続されてい
る。基準抵抗列25は各基準抵抗24によって基準電圧
2,3間の電位差を等電位に分割しており、各分割点は
対応した電圧比較器21の各々の入力端子に接続されて
いる。すなわち、各電圧値VRi(i=1、2、3、…、
7)はVRi−VRi-1が一定値となる。
【0005】次に、図6及び図7を用いて、図5の並列
型A/D変換器がアナログ値をデジタル値に変換する動
作について述べる。図6の横軸は時間を表し、縦軸はア
ナログ信号の電圧値を表す。A/D変換器はサンプリン
グ時刻TSi(i=−1、0、1、2、…、7)における
アナログ信号の電圧値ANiをサンプリングする。サンプ
リング時刻TSiはTSi+1−TSiが一定であるという条件
を満たす。すなわち、時間の経過と共に電圧値が変化す
る信号をA/D変換器は等しい時間間隔でサンプリング
するわけである。サンプリングされたアナログ入力信号
電圧ANiは各々の電圧比較器によって基準電圧VRiと比
較される。例えば、VR5>ANi>VR4の条件をみたすア
ナログ入力信号の場合には、VR7、VR6、VR5に接続さ
れた電圧比較器は基準電圧よりもアナログ入力信号電圧
が小さいと判断し0レベル(論理振幅レベルのローレベ
ル)を出力する。VR4、VR3、VR2、VR1に接続された
電圧比較器は基準電圧よりもアナログ入力信号電圧が高
いと判断して1レベル(論理振幅レベルのハイレベル)
を出力する。このように基準電圧VR4とVR5の間にANi
がある場合には、VR4とVR5との間に接続されている電
圧比較器の出力が1レベルから0レベルに変化するビッ
ト列(0001111)が電圧比較器列20から出力さ
れる。電圧比較器列20から出力されたビット列は論理
回路22によってコード変換され、A/D変換出力23
として100が出力される(図7参照)。このようにA
/D変換器の出力値は基準電圧をしきい値として変化す
る。以上が並列型A/D変換器の動作である。
【0006】ところが、並列型A/D変換器では2N−
1(N:ビット数)個の電圧比較器が必要であるため、
この並列型A/D変換器を実現しようとすると、トラン
ジスタ数が多くなり、チップ面積も大きくなってしま
う。この問題を解決し、高速・高精度のA/D変換を達
成するための代表的なアーキテクチャとして、直並列型
A/D変換器がある。
【0007】直並列型A/D変換器の説明に先立って、
その構成要素の1つであるインバータチョッパ電圧比較
器と差動チョッパ電圧比較器とについて順次説明する。
【0008】まず、インバータチョッパ電圧比較器の構
成及びその動作について述べる。図8にインバータチョ
ッパ電圧比較器の基本構成を示す。SW3〜7はスイッ
チであり、PMOS単体のトランスファーゲート、NM
OS単体のトランスファーゲート、CMOSのトランス
ファーゲートから選択して適用される。これらのトラン
スファーゲートでは、MOSトランジスタのゲートに印
加するクロック信号(以下スイッチ制御信号と呼ぶこと
にする)によって、ドレインとソース間の導通状態と非
導通状態を制御している。
【0009】各インバータチョッパ電圧比較器30にお
いて、スイッチSW3の一方の端子はアナログ入力信号
1に接続され、他方の端子は容量C1に接続されてい
る。スイッチSW4の一方の端子は基準抵抗列25に接
続され、他方の端子は容量C1の端子とスイッチSW3
とスイッチSW5との3者が接続されている端子に接続
されている。スイッチSW5の一方の端子は容量C1の
端子とスイッチSW3,4との3者が接続されている端
子に接続されている。スイッチSW3〜5の接続されて
いない容量C1のもう一方の端子は第1のインバータ2
7の入力端子に接続される。スイッチSW6の一方の端
子は容量C1と第1のインバータ27の入力端子との両
者の接続点に接続され、他方の端子は第1のインバータ
27の出力端子に接続されている。容量C2の一方の端
子は第1のインバータ27の出力端子とスイッチSW6
との両者の接続点に接続され、他方の端子は第2のイン
バータ28の入力端子に接続されている。スイッチSW
7の一方の端子は第2のインバータ28の入力端子と容
量C2との両者の接続点に接続され、他方の端子は第2
のインバータ28の出力端子に接続されている。第3の
インバータ29の入力端子は第2のインバータ28の出
力端子とスイッチSW7との両者の接続点に接続されて
いる。スイッチSW5の、容量C1とスイッチSW3,
4との3者の接続点に接続されていない端子は、他のイ
ンバータチョッパ電圧比較器30のスイッチSW5の、
容量C1とスイッチSW3,4との接続されていない端
子に導線(以下コモン線26と呼ぶことにする)を通じ
て接続されている。以上がインバータチョッパ電圧比較
器30の基本構成である。
【0010】次に動作について説明する。図9は、スイ
ッチSW3〜7のON状態とOFF状態を示すタイミン
グ図である。このタイミング図ではハイレベルのときス
イッチはON状態を、ローレベルのときスイッチはOF
F状態を各々示している。
【0011】「サンプル期間」では、スイッチSW3、
スイッチSW5〜7がON状態であり、アナログ入力信
号1が容量C1に接続されて、該容量C1の一方の端子
はアナログ電圧値となる。容量C1の他方の端子の電圧
値は、スイッチSW6がON状態であるため、第1のイ
ンバータ27の入出力端子と等しい電圧値Va (図10
に示されているA点)となる。同じようにスイッチSW
7がON状態であるため、第2のインバータ28の入出
力端子の電圧値はVa となる。次にスイッチSW3、ス
イッチSW6,7がOFF状態となり、インバータチョ
ッパ電圧比較器30はアナログ入力信号電圧Vinを保持
する。容量C1の端子電圧は、保持されたアナログ入力
電圧VinとVa との電圧差となる。容量C1に保持され
た電荷は、平行平板型コンデンサの蓄積電荷と端子電圧
との関係を用いると、 Q1=C1(Vin−Va ) (1) Q1:C1の蓄積電荷 C1:C1の容量値 で表すことができる。
【0012】次に、「比較期間」でスイッチSW5がO
FFし、スイッチSW4がON状態になると、第1のイ
ンバータ27の入力端子の電圧Vb と参照電圧Vref と
の電位差が容量C1の両端子に印加される。スイッチS
W6はOFF状態であり、第1のインバータ27の入力
端子はMOSトランジスタのゲートであるため入力イン
ピーダンスは非常に高く電流の流入出が無視できるとす
ると、該第1のインバータ27の入力端子の電荷は保持
される結果、 Q1=C1(Vref −Vb ) (2) が成り立つ。式(2)に式(1)を代入して、Q1を消
去し、Vb について解くと、 Vb =Vref −Vin+Va (3) が導かれる。
【0013】式(3)より、第1のインバータ27の入
力端はVa よりもVref −Vin(参照電圧と保持された
アナログ入力電圧との差分)の電圧が変動することがわ
かる。したがって、第1のインバータ27の出力電圧変
動分ΔVofは、 ΔVof=Gf (Vref −Vin) (4) Gf :第1のインバータ27の電圧利得(>1) で表される(図11参照)。第2のインバータ28も同
様の動作で入力電圧を増幅する。第2のインバータ28
のVa からの入力電圧変化量は第1のインバータ27の
出力電圧変動分ΔVofとなるので、第2のインバータ2
8の出力電圧変動分ΔVosは、 ΔVos=Gf ・Gs (Vref −Vin) (5) Gs :第2のインバータ28の電圧利得(>1) で表される。
【0014】式(5)によれば、ΔVosはVref −Vin
に比例しており、比例係数はGf ・Gs となっているこ
とから、参照電圧Vref とサンプリングされたアナログ
入力信号電圧Vinとの差電圧がGf ・Gs 倍されて出力
されていることがわかる。第3のインバータ29は、Δ
Vosに増幅された入力電圧変化量を論理電圧レベルまで
さらに増幅し、電圧比較結果として出力する。以上のよ
うにして電圧比較動作が行われる。
【0015】ところで、スイッチSW5には以下のはた
らきがある。すなわち、トランスファーゲートの特徴の
ひとつとして、スイッチ制御信号がON命令からOFF
命令に(またはOFF命令からON命令に)遷移する期
間に、MOSトランジスタのゲートとドレイン間(また
はゲートとソース間)が両者間に寄生する容量により交
流結合され、ドレイン(またはソース)に電荷が注入さ
れる(以下これをフィードスルーと呼ぶことにする)。
スイッチSW3、スイッチSW6,7がOFF状態に遷
移するときに、容量C1とスイッチSW3との接続点に
フィードスルーによる電荷が注入され、アナログ入力信
号電圧Vinに誤差電圧が発生する。このフィードスルー
による電荷量はスイッチSW3を構成するMOSトラン
ジスタのドレイン(またはソース)の電圧値や、ゲート
長、ゲート幅、しきい値電圧(以下デバイスパラメータ
と呼ぶことにする)に依存する。ところで、高速のA/
D変換器には複数個の電圧比較器が必要であり、各々の
インバータチョッパ電圧比較器30のスイッチSW3の
デバイスパラメータにばらつきがあると、容量C1に注
入されるフィードスルーによる電荷量がばらつくため、
保持電圧Vinにばらつきが生じる。ところが、この時点
でスイッチSW5はON状態であり、各々のインバータ
チョッパ電圧比較器30の容量C1はコモン線26を通
じて互いに接続されているので、各々のインバータチョ
ッパ電圧比較器30のスイッチSW3より容量C1に注
入される電荷は等分配され、したがって各々のインバー
タチョッパ電圧比較器30の保持電圧Vinは等しくな
る。すなわち、各々のインバータチョッパ電圧比較器3
0の容量C1に発生した誤差電圧のばらつきが各々のイ
ンバータチョッパ電圧比較器30の容量C1に等配分さ
れるわけである。以上がインバータチョッパ電圧比較器
の動作である。
【0016】次に、差動チョッパ電圧比較器の構成及び
その動作について述べる。図12に差動チョッパ電圧比
較器の基本構成を示す。各差動チョッパ電圧比較器31
において、スイッチSW9,10の一方の入力端子はア
ナログ入力信号1に接続され、スイッチSW11の一方
の端子は基準抵抗列25に接続されている。スイッチS
W8,9の一方の端子は容量C3の一方の端子と第1の
ソースフォロア34の入力端子との接続点に接続され、
スイッチSW10〜12の一方の端子は容量C4の一方
の端子と第2のソースフォロア35の入力端子との接続
点に接続されている。容量C3,4のもう一方の端子は
定電位に接続されている。第1のソースフォロア34の
出力端子は第1の差動増幅器32の正転入力端子に接続
され、第2のソースフォロア35の出力端子は第1の差
動増幅器32の反転入力端子に接続されている。第1の
差動増幅器32の反転出力端子と第2の差動増幅器33
の正転入力端子との間に容量C5が挿入されており、第
1の差動増幅器32の正転入力端子と第2の差動増幅器
33の反転入力端子との間に容量C6が挿入されてい
る。また、スイッチSW13の一方の端子は第2の差動
増幅器33の正転入力端子に接続され、他方の端子は第
2の差動増幅器33の反転出力端子に接続されている。
スイッチSW14の一方の端子は第2の差動増幅器33
の反転入力端子に接続され、他方の端子は第2の差動増
幅器33の正転出力端子に接続されている。スイッチS
W8の、容量C3とスイッチSW9とに接続されていな
い端子は、他の差動チョッパ電圧比較器31のスイッチ
SW8の、容量C3とスイッチSW9とに接続されてい
ない端子にコモン線26を通じて接続されている。スイ
ッチSW12も、スイッチSW8と同様にコモン線26
を通じて他の差動チョッパ電圧比較器31のスイッチS
W12に接続されている。以上が差動チョッパ電圧比較
器31の基本構成である。
【0017】次に動作について述べる。図13は、スイ
ッチSW8〜14のON状態とOFF状態を示すタイミ
ング図である。
【0018】「サンプル期間」の前半では、スイッチS
W8〜10、スイッチSW12〜14がON状態であ
り、この状態では容量C3,4にアナログ入力信号1の
電圧が蓄えられる。容量C5,6には第1の差動増幅器
32と第2の差動増幅器33との間の直流的なオフセッ
ト電圧が蓄えられる。
【0019】「サンプル期間」の後半では、スイッチS
W9,10がOFF状態となり、スイッチSW12〜1
4はON状態を続けている。この時、容量C3,4はア
ナログ入力信号電圧Vinを保持するが、スイッチSW
9,10のフィードスルーにより容量C3,4に電荷が
注入され、誤差電圧が生じる。この時、各々の差動チョ
ッパ電圧比較器31のスイッチSW9,10のデバイス
パラメータにばらつきがあると、前述のようにフィード
スルーによる容量C3,4への注入電荷にばらつきが生
じる。ところが、この時点でスイッチSW8、スイッチ
SW12はON状態であり、各々の差動チョッパ電圧比
較器31の容量C3,4はコモン線26を通じて互いに
接続されているので、各々の差動チョッパ電圧比較器3
1のスイッチSW9,10より容量C3,4に注入され
る電荷は等配分され、各々のインバータチョッパ電圧比
較器31の保持電圧Vinは等しくなる。すなわち、各々
の差動チョッパ電圧比較器31の容量C3,4に発生し
た誤差電圧のばらつきが各々の差動チョッパ電圧比較器
31の容量C3,4に等配分されるわけである。
【0020】「比較期間」ではスイッチSW8、スイッ
チSW12〜14はOFF状態となり、スイッチSW1
1はON状態となる。スイッチSW11は基準抵抗列2
5に接続されており、容量C4には参照電圧が蓄えら
れ、容量C3に蓄えられたアナログ入力信号1の電圧値
と容量C4に蓄えられた参照電圧値との差電圧が第1及
び第2の差動増幅器32,33によって増幅され、出力
される。以上が差動チョッパ電圧比較器の動作である。
【0021】次に、直並列型A/D変換器の構成及びそ
の動作について述べる。図14に従来の5ビット直並列
型A/D変換器の構成を示す。2つの基準電圧2,3の
間に基準抵抗列及びスイッチ列12が接続されている。
上位2ビットを決定する上位電圧比較器列4に含まれる
各々の電圧比較器11の第1の入力端子は基準抵抗列及
びスイッチ列12中の前記基準電圧2,3間の電位差を
等電位に分割した接続点に接続されており、第2の入力
端子はアナログ入力信号1に接続されており、第3の入
力端子は上位電圧比較器コモン線17に接続されてい
る。上位電圧比較器列4の出力端子は上位論理回路16
に接続されている。下位3ビットを決定する第1の下位
電圧比較器列5に含まれる各々の電圧比較器11の第1
の入力端子は基準抵抗列及びスイッチ列12において上
位電圧比較器列4の各々の電圧比較器11が接続されて
いる接続点間を基準抵抗13により等電位に分割した点
にスイッチを介して接続されており、第2の入力端子は
アナログ入力信号1に接続されており、第3の入力端子
は第1の下位電圧比較器コモン線18に接続されてい
る。第1の下位電圧比較器列5の出力端子は第1の下位
論理回路7に接続されている。同様に、下位3ビットを
決定する第2の下位電圧比較器列6に含まれる各々の電
圧比較器11の第1の入力端子は基準抵抗列及びスイッ
チ列12において上位電圧比較器列4の各々の電圧比較
器11が接続されている接続点間を基準抵抗13により
等電位に分割した点にスイッチを介して接続されてお
り、第2の入力端子はアナログ入力信号1に接続されて
おり、第3の入力端子は第2の下位電圧比較器コモン線
19に接続されている。第2の下位電圧比較器列6の出
力端子は第2の下位論理回路9に接続されている。以上
が直並列型A/D変換器の構成である。
【0022】次に動作について説明する。まず、上位電
圧比較器列4と、第1及び第2の下位電圧比較器列5,
6のどちらか一方とがアナログ入力信号1に同時に接続
され、等しいアナログ入力信号電圧を保持する。上位電
圧比較器列4はアナログ入力信号電圧と参照電圧とを比
較し、上位電圧比較結果を出力する。上位電圧比較結果
は上位論理回路16によってコード変換され、上位A/
D変換出力14として出力される。基準抵抗列及びスイ
ッチ列12は上位論理回路16から出力される基準抵抗
選択信号13aにより各々のスイッチのON状態、OF
F状態を決定し、第1及び第2の下位電圧比較器列5,
6に供給する比較参照電圧値を切り替える。第1及び第
2の下位電圧比較器列5,6は、各々保持していたアナ
ログ入力信号電圧と基準抵抗及びスイッチ列12より供
給された比較参照電圧とを比較し、それぞれ下位電圧比
較結果を出力する。下位電圧比較結果は、第1及び第2
の下位論理回路7,9によって各々コード変換され、第
1又は第2の下位A/D変換出力8,10として出力さ
れる。上位A/D変換出力14と、第1及び第2の下位
A/D変換出力8,10のどちらか一方とが加算されて
5ビットのA/D変換出力となる。以上が直並列型A/
D変換器の動作である。
【0023】ところで、2つの下位電圧比較器列を持た
ない直並列型A/D変換器は、上位A/D変換結果に従
って決定された比較参照電圧に基づいて下位A/D変換
を行うので、上位電圧比較器列が電圧比較を行っている
間、下位電圧比較器は上位電圧比較が終了するまで電圧
比較を行うことができない。また、下位A/D変換は上
位A/D変換よりも高い精度が要求されるために、通常
は上位電圧比較よりも下位電圧比較の方が長い比較時間
を必要とする。したがって、下位電圧比較器列が電圧比
較を行っている間、上位電圧比較器列は下位電圧比較が
終了するまでアナログ入力信号電圧の次のサンプリング
を長時間見合わせることになる。以上の理由により、直
並列型A/D変換器は並列型A/D変換器よりも変換速
度が低速になるという欠点を持つ。
【0024】この問題を解決するため、図14に示す直
並列型A/D変換器では、第1及び第2の下位電圧比較
器列5,6の2つの下位電圧比較器列を持つ構造にして
ある。この構造では、上位電圧比較器列4が電圧比較を
行っている間は、一方の下位電圧比較器列5又は6は上
位電圧比較が終了するまで電圧比較を行わないが、他方
の下位電圧比較器列6又は5は下位電圧比較を実行す
る。これにより、上位電圧比較器列4が電圧比較を行っ
ている間でも、第1及び第2の下位電圧比較器列5,6
のどちらか一方が下位電圧比較を行うことができる。ま
た、例えば第2の下位電圧比較器列6が下位電圧比較を
行っている間は、上位電圧比較器列4と第1の下位電圧
比較器列5とがアナログ入力信号電圧をサンプリングす
る。これにより、上位電圧比較器列4がサンプル動作、
電圧比較動作を効率良く繰り返すことができる。以上の
動作により、高速なA/D交換を行うことが可能であ
る。
【0025】
【発明が解決しようとする課題】図14に示す直並列型
A/D変換器のような複数の電圧比較器列(上位電圧比
較器列4、第1及び第2の下位電圧比較器列5,6)で
構成されるA/D変換器は、高速A/D変換器の代表的
なアーキテクチャの1つであるが、上位電圧比較器列4
と下位電圧比較器列5,6との間に発生するオフセット
電圧が問題となる。オフセット電圧は、上位電圧比較器
列4が比較対象とするアナログ入力信号電圧と下位電圧
比較器列5,6が比較対象とするアナログ入力信号電圧
との間の誤差電圧であり、オフセット電圧が大きいと、
特に下位電圧比較器列5,6に供給される、上位A/D
変換結果より決定された下位電圧比較のための比較参照
電圧の上端付近、下端付近において大きな変換誤差を生
じ、A/D変換器の特性において重要な積分非直線性誤
差が大きくなる。
【0026】図15及び図16に、オフセット電圧によ
るA/D変換出力の誤差の発生の様子を示す。図15に
示すように、オフセット電圧の発生により上位電圧比較
器列4がサンプル期間に保持したアナログ入力信号電圧
Vicに比べて下位電圧比較器列5,6がサンプル期間に
保持したアナログ入力信号電圧VifがΔVだけ大きいと
すると、上位電圧比較器列4は保持電圧Vicに対しての
電圧比較により基準抵抗選択信号13aを発生して下位
電圧比較のための比較参照電圧を選択するが、下位電圧
比較器列5,6は、比較参照電圧によってΔVだけ大き
な保持電圧Vifに対して電圧比較を行うため、上位ビッ
トA/D変換出力に対して下位ビットA/D変換出力が
大きな値となってしまう。したがって、アナログ入力信
号電圧に対するA/D変換器の出力値は図16のように
なり、上位電圧比較器列4と基準抵抗列及びスイッチ列
12との接続点における電圧近傍において直線性が悪く
なる。
【0027】オフセット電圧は、主に上位電圧比較器列
4、下位電圧比較器列5,6のアナログ入力信号1に接
続されたスイッチSW3のフィードスルーによる注入電
荷のばらつきのために生じる。さらに、スイッチSW3
のフィードスルーによる注入電荷のばらつきは、該スイ
ッチSW3のデバイスパラメータのばらつきが原因であ
る。
【0028】本発明は、上述の課題に鑑み、上位電圧比
較器列及び下位電圧比較器列におけるアナログ入力信号
に接続されたスイッチのフィードスルーによる注入電荷
のばらつきを緩和することによりオフセット電圧を減少
させて、積分非直線性誤差の小さな、高精度で、かつ高
歩留りを得ることができる直並列型A/D変換器を提供
することを目的とする。
【0029】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、図1
に示すように、例えば図14における上位電圧比較器コ
モン線17と下位電圧比較器コモン線18,19とを接
続して1本のコモン線15とする構成を採用したもので
ある。
【0030】請求項2の発明は、図2に示すように、例
えば図14における上位電圧比較器コモン線17と下位
電圧比較器コモン線18,19との間をスイッチSW
1,2を介して接続することにより1本のコモン線15
を構成したものである。
【0031】請求項3の発明ではインバータチョッパ電
圧比較器を、請求項4の発明では差動チョッパ電圧比較
器を各々採用することとした。
【0032】
【作用】本発明に係る直並列型A/D変換器によれば、
上位電圧比較器列4及び下位電圧比較器列5,6におけ
るアナログ入力信号1に接続されたスイッチSW3(図
8参照)のデバイスパラメータがばらついても、フィー
ドスルーによる注入電荷のばらつきがコモン線15を通
じて緩和されるので、上位電圧比較器列4と下位電圧比
較器列5,6との間のオフセット電圧が減少する。
【0033】特に、請求項2の発明に係る2つの下位電
圧比較器列5,6を備えた直並列型A/D変換器では、
上位電圧比較器列4と一方の下位電圧比較器列5又は6
とがサンプル動作に入る際の他方の下位電圧比較器列6
又は5の比較動作への干渉が防止され、誤動作を未然に
防止できる。
【0034】
【実施例】(実施例1)本発明の第1の実施例に係る5
ビット直並列型A/D変換器の構成を図1に示す。2つ
の基準電圧2,3の間に基準抵抗列及びスイッチ列12
が接続されている。基準抵抗列及びスイッチ列12は基
準電圧2,3間の電位差を抵抗値rの等しい基準抵抗R
1〜32によって32等分している。基準抵抗列及びス
イッチ列におけるS1〜56はスイッチであり、基準抵
抗選択信号13aによりON状態、OFF状態を決定す
る。
【0035】上位2ビットを決定する上位電圧比較器列
4に含まれる各々の電圧比較器11の第1の入力端子は
基準抵抗列及びスイッチ列12の基準電圧2,3間の電
位差を等電位に4分割した1/4、2/4、3/4の分
割点(図1におけるV1〜3点)に接続されており、第
2の入力端子はアナログ入力信号1に接続されており、
第3の入力端子はコモン線15に接続されている。上位
電圧比較器列4の出力端子は上位論理回路16に接続さ
れている。
【0036】下位3ビットを決定する第1の下位電圧比
較器列5に含まれる各々の電圧比較器11の第1の入力
端子は基準抵抗列及びスイッチ列12において基準電圧
2,3及び上位電圧比較器列4の各々の電圧比較器11
が接続されている接続点(図1におけるV0〜4点)間
の電位差を基準抵抗R1〜8、基準抵抗R9〜16、基
準抵抗R17〜24、基準抵抗R25〜32により等電
位に8分割した各々の点にスイッチS1〜7、スイッチ
S15〜21、スイッチS29〜35、スイッチS43
〜49を介して接続されており、第2の入力端子はアナ
ログ入力信号1に接続されており、第3の入力端子はコ
モン線15に接続されている。第1の下位電圧比較器列
5の出力端子は第1の下位論理回路7に接続されてい
る。
【0037】同様に下位3ビットを決定する第2の下位
電圧比較器列6に含まれる各々の電圧比較器11の第1
の入力端子は基準抵抗列及びスイッチ列12において図
1中のV0〜4点間の電位差を基準抵抗R1〜8、基準
抵抗R9〜16、基準抵抗R17〜24、基準抵抗R2
5〜32により等電位に8分割した各々の点にスイッチ
S8〜14、スイッチS22〜28、スイッチS36〜
42、スイッチS50〜56を介して接続されており、
第2の入力端子はアナログ入力信号1に接続されてお
り、第3の入力端子はコモン線15に接続されている。
第2の下位電圧比較器列6の出力端子は第2の下位論理
回路9に接続されている。
【0038】各電圧比較器列4,5,6中の電圧比較器
11は、図8に示すインバータチョッパ電圧比較器3
0、図12に示す差動チョッパ電圧比較器31を選択し
て適用する。
【0039】最初に、図1に示すA/D変換器の電圧比
較器11に、図8に示すインバータチョッパ電圧比較器
30を用いた場合の動作について説明する。図1に示す
電圧比較器11の反転入力端子(第1の入力端子)は、
図8に示すインバータチョッパ電圧比較器30のスイッ
チSW4の容量C1に接続されていない端子に対応し、
電圧比較器11の正転入力端子(第2の入力端子)は、
インバータチョッパ電圧比較器30のスイッチSW3の
容量C1に接続されていない端子に対応し、電圧比較器
11の残りの端子(第3の入力端子)は、インバータチ
ョッパ電圧比較器30のスイッチSW5の容量C1に接
続されていない端子に対応する。
【0040】図3は、電圧比較器11にインバータチョ
ッパ電圧比較器30を用いたときのスイッチSW3〜7
のON状態とOFF状態を示すタイミング図である。た
だし、本実施例ではスイッチSW1,2は存在しないの
で、同図中のこれらのスイッチのタイミングは無視する
こととする。
【0041】「サンプル期間1」では上位電圧比較器列
4及び第1の下位電圧比較器列5の各々のインバータチ
ョッパ電圧比較器30のスイッチSW3、スイッチSW
5〜7がON状態であり、スイッチSW4はOFF状態
であるので、上位電圧比較器列4及び第1の下位電圧比
較器列5はアナログ入力信号電圧値をサンプリングす
る。次にスイッチSW3、スイッチSW6,7がOFF
状態となり、上位電圧比較器列4及び第1の下位電圧比
較器列5は同時にアナログ入力信号電圧Vinを保持する
が、スイッチSW3がOFF状態に遷移するときに、該
スイッチSW3のフィードスルーによる容量C1への注
入電荷に起因して、上位電圧比較器列4及び第1の下位
電圧比較器列5の保持する電圧Vinに各々誤差電圧が発
生する。この時、上位電圧比較器列4及び第1の下位電
圧比較器列5における各々のインバータチョッパ電圧比
較器30のスイッチSW3のデバイスパラメータにばら
つきがあると、該スイッチSW3のフィードスルーによ
る容量C1への注入電荷にばらつきが生じ、上位電圧比
較器列4及び第1の下位電圧比較器列5の保持電圧Vin
にオフセット電圧が発生する。ところが、この時点でス
イッチSW5はON状態であり、容量C1はコモン線1
5を通じて互いに接続されているので、スイッチSW3
より容量C1に注入される電荷が等配分される結果、上
位電圧比較器列4及び第1の下位電圧比較器列5の保持
電圧Vinは等しくなる。すなわち、容量C1に発生した
誤差電圧のばらつきが該容量C1に等配分されるわけで
ある。
【0042】「上位比較期間1」及び「保持期間1」で
は、スイッチSW5がOFF状態になり、スイッチSW
4がON状態になる。上位電圧比較器列4はアナログ入
力信号電圧と参照電圧とを比較し、上位電圧比較結果を
出力する。上位電圧比較結果は上位論理回路16によっ
てコード変換され、上位A/D変換出力14として出力
される。一方、第1の下位電圧比較器列5はアナログ入
力信号電圧Vinを保持した状態を維持する。上位論理回
路16から出力される基準抵抗選択信号13aは、基準
抵抗列及びスイッチ列12におけるスイッチS1〜56
のON状態、OFF状態を決定し、第1の下位電圧比較
器列5に供給する比較参照電圧値を切り替える。例え
ば、上位電圧比較器の保持電圧Vinが図1に示すV1点
の電圧V1とV2点の電圧V2との間にある(V2>V
in>V1)時、上位電圧比較器列4による上位電圧比較
の結果、上位論理回路16より出力される基準抵抗選択
信号13aにより、基準抵抗列及びスイッチ列12にお
けるスイッチS15〜21はON状態に、スイッチS1
〜14、スイッチS22〜56はOFF状態になる。そ
の結果、下位電圧比較のための比較参照電圧としてV1
〜V2点間の電圧を基準抵抗R9〜16により等電位に
8分割した各々の点に、第1の下位電圧比較器列5にお
ける各々のインバータチョッパ電圧比較器30の反転入
力端子が接続される。
【0043】「下位比較期間1」では、第1の下位電圧
比較器列5は、保持していたアナログ入力信号電圧Vin
と基準抵抗及びスイッチ列12より供給された比較参照
電圧とを比較し、下位電圧比較結果を出力する。下位電
圧比較結果は第1の下位論理回路7によってコード変換
され、第1の下位A/D変換出力8として出力される。
上位A/D変換出力14と第1の下位A/D変換出力8
とは加算されて5ビットのA/D変換出力となる。
【0044】なお、「サンプル期間2」、「上位比較期
間2」、「保持期間2」及び「下位比較期間2」におけ
る上位電圧比較器列4及び第2の下位電圧比較器列6の
動作もこれと同様である。すなわち、第1の下位電圧比
較器列5と第2の下位電圧比較器列6とは交互にアナロ
グ入力信号をサンプリングし、下位A/D変換結果を交
互に出力するのである。以上が図1に示すA/D変換器
の電圧比較器11に、図8に示すインバータチョッパ電
圧比較器30を用いた場合の動作である。
【0045】次に、図1に示すA/D変換器の電圧比較
器11に、図12に示す差動チョッパ電圧比較器31を
用いた場合の動作について説明する。図1に示す電圧比
較器11の反転入力端子(第1の入力端子)は、図12
に示す差動チョッパ電圧比較器31のスイッチSW11
の容量C4に接続されていない端子に対応し、電圧比較
器11の正転入力端子(第2の入力端子)は、差動チョ
ッパ電圧比較器31のスイッチSW9,10の容量C
3,4に接続されていない端子に対応し、電圧比較器1
1の残りの端子(第3の入力端子)は、差動チョッパ電
圧比較器31のスイッチSW8、スイッチSW12の容
量C3,4に接続されていない端子に対応する。
【0046】図4は、電圧比較器11に差動チョッパ電
圧比較器31を用いたときのスイッチSW8〜14のO
N状態とOFF状態を示すタイミング図である。ただ
し、本実施例ではスイッチSW1,2は存在しないの
で、同図中のこれらのスイッチのタイミングは無視する
こととする。
【0047】「サンプル期間1」では、上位電圧比較器
列4及び第1の下位電圧比較器列5のスイッチSW8〜
10、スイッチSW12〜14がON状態であり、スイ
ッチSW11はOFF状態であるので、上位電圧比較器
列4及び第1の下位電圧比較器列5はアナログ入力信号
電圧値をサンプリングする。次にスイッチSW9,10
がOFF状態となり、電圧比較器31はアナログ入力信
号電圧Vinを保持する。この時、上位電圧比較器列4及
び第1の下位電圧比較器列5における各々の差動チョッ
パ電圧比較器31のスイッチSW9,10のデバイスパ
ラメータにばらつきがあると、該スイッチSW9,10
のフィードスルーによる容量C3,4への注入電荷にば
らつきが生じ、上位電圧比較器列4及び第1の下位電圧
比較器列5の保持電圧Vinにオフセット電位差が発生す
る。ところが、この時点でスイッチSW8、スイッチS
W12はON状態であり、容量C3,4はコモン線15
を通じて互いに接続されているので、スイッチSW9,
10より容量C3,4に注入される電荷は等配分される
結果、上位電圧比較器列4及び第1の下位電圧比較器列
5の保持電圧Vinは等しくなる。すなわち、容量C3,
4に発生した誤差電圧のばらつきが該容量C3,4に等
配分されるわけである。
【0048】「上位比較期間1」及び「保持期間1」で
は、上位電圧比較器列4のスイッチSW8、スイッチS
W12〜14はOFF状態となり、スイッチSW11が
ON状態となり、上位電圧比較器列4はアナログ入力信
号電圧と参照電圧とを比較し、上位電圧比較結果を出力
する。上位電圧比較結果は上位論理回路16によってコ
ード変換され、上位A/D変換出力14として出力され
る。一方、第1の下位電圧比較器列5はアナログ入力信
号電圧Vinを保持した状態を維持する。上位論理回路1
6から出力される基準抵抗選択信号13aは、基準抵抗
列及びスイッチ列12におけるスイッチS1〜56のO
N状態、OFF状態を決定し、第1の下位電圧比較器列
5に供給する比較参照電圧値を切り替える。
【0049】「下位比較期間1」では、第1の下位電圧
比較器列5は、保持していたアナログ入力信号電圧と基
準抵抗及びスイッチ列12より供給された比較参照電圧
とを比較し、下位電圧比較結果を出力する。下位電圧比
較結果は第1の下位論理回路7によってコード変換さ
れ、第1の下位A/D変換出力8として出力される。上
位A/D変換出力14と第1の下位A/D変換出力8と
は加算されて5ビットのA/D変換出力となる。
【0050】なお、「サンプル期間2」、「上位比較期
間2」、「保持期間2」及び「下位比較期間2」におけ
る上位電圧比較器列4及び第2の下位電圧比較器列6の
動作もこれと同様である。すなわち、第1の下位電圧比
較器列5と第2の下位電圧比較器列6とは交互にアナロ
グ入力信号をサンプリングし、下位A/D変換結果を交
互に出力するのである。以上が図1のA/D変換器の電
圧比較器11に、図12に示す差動チョッパ電圧比較器
31を用いた場合の動作である。
【0051】(実施例2)本発明の第2の実施例に係る
5ビット直並列型A/D変換器の構成を図2に示す。こ
れは、図14に示す従来のA/D変換器中の上位電圧比
較器列4の上位電圧比較器コモン線17と第1の下位電
圧比較器列5の下位電圧比較器コモン線18とをスイッ
チSW1を介して接続し、上位電圧比較器列4の上位電
圧比較器コモン線17と第2の下位電圧比較器列6の下
位電圧比較器コモン線19とをスイッチSW2を介して
接続することによって、1本のコモン線15を構成した
ものである。他の構成は第1の実施例と同様であるの
で、以下スイッチSW1,2の動作を中心にして説明す
る。
【0052】最初に、図2に示すA/D変換器の電圧比
較器11に、図8に示すインバータチョッパ電圧比較器
30を用いた場合の動作について、図3のタイミング図
を参照しながら説明する。上位電圧比較器列4及び第1
の下位電圧比較器列5は、「サンプル期間1」内の時刻
Th1に、等しいアナログ入力信号電圧Vh1を保持する。
次の「上位比較期間1」から「サンプル期間2」に移る
時刻Ts2には、上位電圧比較器列4のスイッチSW3が
ON状態に遷移し、上位電圧比較器列4はアナログ入力
信号電圧値Vs2をサンプリングする。また、上位電圧比
較器列4のスイッチSW5がON状態に遷移し、上位電
圧比較器列4はコモン線15に接続される。一方、第1
の下位電圧比較器列5のスイッチSW5はOFF状態に
遷移し、第1の下位電圧比較器列5はコモン線15との
接続を切断する。
【0053】この時刻Ts2の近傍において、上位電圧比
較器列4のスイッチSW3がON状態になる時刻、上位
電圧比較器列4のスイッチSW5がON状態になる時
刻、第1の下位電圧比較器列5のスイッチSW5がOF
F状態になる時刻の微小変動により、上位電圧比較器列
4のスイッチSW3がON状態になる時刻、上位電圧比
較器列4のスイッチSW5がON状態になる時刻より
も、第1の下位電圧比較器列5のスイッチSW5がOF
F状態になる時刻が遅いと、上位電圧比較器列4がアナ
ログ入力信号1、コモン線15に接続され、かつ第1の
下位電圧比較器列5がコモン線15に接続されている状
態が発生する。この時、上位電圧比較器列4のコモン線
15と第1の下位電圧比較器列5のコモン線15とが互
いに接続された状態であると、第1の下位電圧比較器列
5は、「上位比較期間1」から「サンプル期間2」
(「保持期間1」から「下位比較期間1」)に移る時刻
Ts2において、コモン線15、上位電圧比較器列4を介
してアナログ入力信号1と接続された状態になる。する
と、「上位比較期間1」から「サンプル期間2」に移る
時刻Ts2において上位電圧比較器列4がサンプリングし
たアナログ入力信号電圧Vs2が、コモン線15を介して
第1の下位電圧比較器列5に入力される。この結果、第
1の下位電圧比較器列5が「サンプル期間1」内の時刻
Th1で保持しかつ「保持期間1」中に保持していたアナ
ログ入力信号電圧値Vh1は、上位電圧比較器列4が「上
位比較期間1」から「サンプル期間2」に移る時刻Ts2
でサンプリングしたアナログ入力信号電圧値Vs2に変化
してしまう。つまり、第1の下位電圧比較器列5は正常
な電圧比較を行わず、A/D変換に誤動作が生じる。
【0054】ところが、図3に示す動作では、「保持期
間1」から「下位比較期間1」に移る時刻Ts2より以前
にスイッチSW1がOFF状態となるので、「保持期間
1」から「下位比較期間1」に移る時刻Ts2において、
上位電圧比較器列4のコモン線15と第1の下位電圧比
較器列のコモン線15とは切断された状態となる。この
結果、「上位比較期間1」から「サンプル期間2」に移
る時刻Ts2で上位電圧比較器列4がサンプリングしたア
ナログ入力信号電圧値Vs2がコモン線15を介して第1
の下位電圧比較器列5に入力されることはない。したが
って、上述のような下位電圧比較における誤動作が回避
され、正常なA/D変換を行うことができる。
【0055】なお、「上位比較期間2」から「サンプル
期間3」に移る時刻Ts3における上位電圧比較器列4の
スイッチSW3、スイッチSW5、第2の下位電圧比較
器列6のスイッチSW5、コモン線15のスイッチSW
2の動作も同様である。以上が図2に示すA/D変換器
の電圧比較器11に、図8に示すインバータチョッパ電
圧比較器30を用いた場合の動作である。
【0056】次に、図2に示すA/D変換器の電圧比較
器11に、図12に示す差動チョッパ電圧比較器31を
用いた場合の動作について、図4のタイミング図を参照
しながら説明する。上位電圧比較器列4及び第1の下位
電圧比較器列5は、「サンプル期間1」内の時刻Th1
に、等しいアナログ入力信号電圧Vh1を保持する。次の
「上位比較期間1」から「サンプル期間2」に移る時刻
Ts2には、上位電圧比較器列4のスイッチSW9,10
がON状態に遷移し、上位電圧比較器列4はアナログ入
力信号電圧値Vs2をサンプリングする。また、上位電圧
比較器列4のスイッチSW8、スイッチSW12がON
状態に遷移し、上位比較器列4はコモン線15に接続さ
れる。一方、第1の下位電圧比較器列5のスイッチSW
8、スイッチSW12はOFF状態に遷移し、第1の下
位電圧比較器列5はコモン線15との接続を切断する。
【0057】この時刻Ts2の近傍において、上位電圧比
較器列4のスイッチSW9,10がON状態になる時
刻、上位電圧比較器列4のスイッチSW8、スイッチS
W12がON状態になる時刻、第1の下位電圧比較器列
5のスイッチSW8、スイッチSW12がOFF状態に
なる時刻の微小変動により、上位電圧比較器列4のスイ
ッチSW9,10がON状態になる時刻、上位電圧比較
器列4のスイッチSW8、スイッチSW12がON状態
になる時刻よりも、第1の下位電圧比較器列5のスイッ
チSW8、スイッチSW12がOFF状態になる時刻が
遅いと、上位電圧比較器列4がアナログ入力信号1、コ
モン線15に接続され、かつ第1の下位電圧比較器列5
がコモン線15に接続されている状態が発生する。この
時、上位電圧比較器列4のコモン線15と第1の下位電
圧比較器列5のコモン線15とが互いに接続された状態
であると、第1の下位電圧比較器列5は、「上位比較期
間1」から「サンプル期間2」(「保持期間1」から
「下位比較期間1」)に移る時刻Ts2において、コモン
線15、上位電圧比較器列4を介してアナログ入力信号
1と接続された状態になる。すると、「上位比較期間
1」から「サンプル期間2」に移る時刻Ts2において上
位電圧比較器列4がサンプリングしたアナログ入力信号
電圧Vs2が、コモン線15を介して第1の下位電圧比較
器列5に入力される。この結果、第1の下位電圧比較器
列5が「サンプル期間1」内の時刻Th1で保持しかつ
「保持期間1」中に保持していたアナログ入力電圧値V
h1は、上位電圧比較器列4が「上位比較期間1」から
「サンプル期間2」に移る時刻Ts2でサンプリングした
アナログ入力信号電圧値Vs2に変化してしまう。つま
り、第1の下位電圧比較器列5は正常な電圧比較を行わ
ず、A/D変換に誤動作が生じる。
【0058】ところが、図4に示す動作では、「保持期
間1」から「下位比較期間1」に移る時刻Ts2より以前
にスイッチSW1がOFF状態となるので、「保持期間
1」から「下位比較期間1」に移る時刻Ts2において、
上位電圧比較器列4のコモン線15と第1の下位電圧比
較器列のコモン線15とは切断された状態となる。この
結果、「上位比較期間1」から「サンプル期間2」に移
る時刻Ts2で上位電圧比較器列4がサンプリングしたア
ナログ入力信号電圧値Vs2がコモン線15を介して第1
の下位電圧比較器列5に入力されることはない。したが
って、上述のような下位電圧比較における誤動作が回避
され、正常なA/D変換を行うことができる。
【0059】なお、「上位比較期間2」から「サンプル
期間3」に移る時刻Ts3における上位電圧比較器列4の
スイッチSW8〜10、スイッチSW12、第2の下位
電圧比較器列6のスイッチSW8、スイッチSW12、
コモン線15のスイッチSW2の動作も同様である。以
上が図2に示すA/D変換器の電圧比較器11に、図1
2に示す差動チョッパ電圧比較器31を用いた場合の動
作である。
【0060】図14と同様の従来構成を有する8ビット
A/D変換器と、図1及び図2と同様の本発明の構成を
有する8ビットA/D変換器とを試作し、各々の性能を
調べたところ、従来構成では上位電圧比較器列4と下位
電圧比較器列5,6との間に16mVのオフセット電圧
が発生したが、本発明の構成では、オフセット電圧は8
mV以下に減少し、積分非直線性が0.1LSB向上し
た。また、上位電圧比較器列4と下位電圧比較器列5,
6との間のオフセット電圧に起因したA/D変換誤差に
よる不良チップが減少し、歩留まりが向上した。
【0061】
【発明の効果】本発明の直並列型A/D変換器によれ
ば、上位電圧比較器列と下位電圧比較器列とが1本のコ
モン線を共有することとしたので、両者間のオフセット
電圧が減少する結果、積分非直線性誤差が低減し、高精
度のA/D変換器を実現することができる。また、半導
体製造プロセスの変動によるデバイスパラメータのばら
つきの影響を緩和することができ、したがって歩留まり
が向上する。
【0062】特に請求項2の発明に係る2つの下位電圧
比較器列を備えた直並列型A/D変換器によれば、上位
電圧比較器列と各下位電圧比較器列との間においてコモ
ン線上に各々スイッチを介在させたので、上位電圧比較
器列と一方の下位電圧比較器列とがサンプル動作に入る
際の他方の下位電圧比較器列の比較動作への干渉を防止
できる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例に係る5ビット直並列型
A/D変換器の構成を示す回路図である。
【図2】本発明の第2の実施例に係る5ビット直並列型
A/D変換器の構成を示す回路図である。
【図3】図1及び図2中の上位電圧比較器列並びに第1
及び第2の下位電圧比較器列を構成する電圧比較器とし
てインバータチョッパ電圧比較器を採用した場合の各ス
イッチのON状態とOFF状態を示すタイミング図であ
る。
【図4】図1及び図2中の上位電圧比較器列並びに第1
及び第2の下位電圧比較器列を構成する電圧比較器とし
て差動チョッパ電圧比較器を採用した場合の各スイッチ
のON状態とOFF状態を示すタイミング図である。
【図5】従来の3ビット並列型A/D変換器の構成を示
す回路図である。
【図6】図5のA/D変換器のサンプリング動作を説明
するための図である。
【図7】図5のA/D変換器の入出力の関係を説明する
ための図である。
【図8】従来のインバータチョッパ電圧比較器の構成を
示す回路図である。
【図9】図8中の各スイッチのON状態とOFF状態を
示すタイミング図である。
【図10】図8中のインバータの静特性上のVa 点を説
明するための図である。
【図11】図8中のインバータの電圧利得を説明するた
めの図である。
【図12】従来の差動チョッパ電圧比較器の構成を示す
回路図である。
【図13】図12中の各スイッチのON状態とOFF状
態を示すタイミング図である。
【図14】従来の5ビット直並列型A/D変換器の構成
を示す回路図である。
【図15】図14中の上位電圧比較器列と下位電圧比較
器列との間のオフセット電圧の発生の様子を説明するた
めの図である。
【図16】図14のA/D変換器の出力誤差を説明する
ための図である。
【符号の説明】
1 アナログ入力信号 2,3 基準電圧 4 上位電圧比較器列 5,6 第1及び第2の下位電圧比較器列 7,9 下位論理回路 8,10 下位A/D変換出力 11 電圧比較器 12 基準抵抗列及びスイッチ列 13 基準抵抗 13a 基準抵抗選択信号 14 上位A/D変換出力 15 コモン線 16 上位論理回路 26 コモン線 30 インバータチョッパ電圧比較器 31 差動チョッパ電圧比較器 C1 入力容量 C3,4 入力容量 SW1,2 第1及び第2のコモンスイッチ SW3 第1の個別スイッチ SW5 第2の個別スイッチ SW9,10 第1の個別スイッチ SW8,12 第2の個別スイッチ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 同一のアナログ電圧値をそれぞれサンプ
    リングする上位電圧比較器列及び下位電圧比較器列と、 前記上位電圧比較器列及び下位電圧比較器列に共通のコ
    モン線とを備え、 前記上位電圧比較器列を構成する電圧比較器の各々と前
    記下位電圧比較器列を構成する電圧比較器の各々とは、 アナログ電圧値を個別の入力容量に保持させるように導
    通状態から非導通状態へ遷移する第1の個別スイッチ
    と、 前記コモン線を通じて全ての前記電圧比較器の間で前記
    入力容量の保持電圧を均等化するように少なくとも前記
    第1の個別スイッチの非導通状態への遷移時に導通状態
    を保持する第2の個別スイッチとを備えたことを特徴と
    する直並列型A/D変換器。
  2. 【請求項2】 上位電圧比較器列と、 前記上位電圧比較器列と同一のアナログ電圧値を該上位
    電圧比較器列とともにかつ交互にサンプリングする第1
    及び第2の下位電圧比較器列と、 前記上位電圧比較器列並びに前記第1及び第2の下位電
    圧比較器列に共通のコモン線と、 前記上位電圧比較器列と第1の下位電圧比較器列との間
    において前記コモン線上に介在した第1のコモンスイッ
    チと、 前記上位電圧比較器列と第2の下位電圧比較器列との間
    において前記コモン線上に介在した第2のコモンスイッ
    チとを備え、 前記上位電圧比較器列を構成する電圧比較器の各々と前
    記第1及び第2の下位電圧比較器列を構成する電圧比較
    器の各々とは、 アナログ電圧値を個別の入力容量に保持させるように導
    通状態から非導通状態へ遷移する第1の個別スイッチ
    と、 前記第1及び第2のコモンスイッチとの協働により前記
    コモン線を通じて、前記上位電圧比較器列を構成する全
    ての電圧比較器と前記第1の下位電圧比較器列を構成す
    る全ての電圧比較器との間で又は前記上位電圧比較器列
    を構成する全ての電圧比較器と前記第2の下位電圧比較
    器列を構成する全ての電圧比較器との間で前記入力容量
    の保持電圧を均等化するように、少なくとも前記第1の
    個別スイッチの非導通状態への遷移時に導通状態を保持
    する第2の個別スイッチとを備え、 前記上位電圧比較器列と第1の下位電圧比較器列とが同
    一のアナログ電圧値をサンプリングする場合には、前記
    第2のコモンスイッチは少なくとも前記第1及び第2の
    個別スイッチの導通状態への遷移時に非導通状態を保持
    し、 前記上位電圧比較器列と第2の下位電圧比較器列とが同
    一のアナログ電圧値をサンプリングする場合には、前記
    第1のコモンスイッチは少なくとも前記第1及び第2の
    個別スイッチの導通状態への遷移時に非導通状態を保持
    することを特徴とする直並列型A/D変換器。
  3. 【請求項3】 上位電圧比較器列及び下位電圧比較器列
    は各々インバータチョッパ電圧比較器で構成されている
    ことを特徴とする請求項1又は2に記載の直並列型A/
    D変換器。
  4. 【請求項4】 上位電圧比較器列及び下位電圧比較器列
    は各々差動チョッパ電圧比較器で構成されていることを
    特徴とする請求項1又は2に記載の直並列型A/D変換
    器。
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