JPH0613192A - 放電灯の点灯装置 - Google Patents

放電灯の点灯装置

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JPH0613192A
JPH0613192A JP3272457A JP27245791A JPH0613192A JP H0613192 A JPH0613192 A JP H0613192A JP 3272457 A JP3272457 A JP 3272457A JP 27245791 A JP27245791 A JP 27245791A JP H0613192 A JPH0613192 A JP H0613192A
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JP
Japan
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discharge lamp
frequency
circuit
inverter
output
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Application number
JP3272457A
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English (en)
Inventor
Yukio Watanabe
幸雄 渡辺
Nariaki Watanabe
也晃 渡辺
Kiyokazu Ouchi
清和 大内
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KYOSHIN DENKI SEISAKUSHO KK
Original Assignee
KYOSHIN DENKI SEISAKUSHO KK
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Publication date
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
    • Y02B20/00Energy efficient lighting technologies, e.g. halogen lamps or gas discharge lamps

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Abstract

(57)【要約】 【目的】放電灯のエミッションス状態時に回路部品を破
壊することなく保護し、放電灯の交換時に電源を一旦遮
断することなく確実に且つ即座に定常周波数で点灯させ
る。 【構成】インバータ(17)の直列共振回路の構成要素
のインダクタンス素子(12a),(12b)から変流
器的に導出した2次巻線(18a),(18b)の出力
の直流レベルがエミッションレス状態により高くなるの
をエミレス感知回路(19)で検知し、周波数切換回路
(6)によりインバータ(7)の発振周波数を定常周波
数より外れた周波数に切り換え、該共振回路の合成イン
ピーダンスを高めて放電灯電流を減少させ、回路素子の
破壊を防止する。この放電灯を取り外したのをランプ脱
着検出回路(33a),(33b)で検出して周波数切
換回路によりインバータの発振周波数を定常周波数に強
制的に戻し且つ発振動作を継続させ、新たな放電灯の装
着時に確実且つ即座に点灯させる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、LC直列共振回路を有
するインバータの高周波出力により放電灯を点灯させる
放電灯の点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】この種の放電灯の点灯装置は、他励式ま
たは自励式のインバータの高周波出力で放電灯に高周波
電流を流すことにより、放電灯の両端間に、インダクタ
ンス素子およびキャパシタンス素子による直列共振によ
って高電圧を発生させ、放電灯を点灯状態に移行するよ
う構成されている。
【0003】ところで、放電灯の寿命末期においては、
放電灯の両放電電極のエミッション状態に大きな差が生
じ、遂には一方の電極が所謂「エミッションレス」状態
となって有効に電子放射しなくなり、放電灯は半波放電
状態で点灯されることになる。前述のLC直列共振回路
を有するインバータを備えた放電灯の点灯装置では、前
述のエミッションレス状態時に高周波における放電灯電
流が流れない半サイクルにおいてインダクタンス素子お
よびキャパシタンス素子を通じ過大な電流が流れるため
に、遂にはインバータのスイッチング素子が破壊される
ことがある。従来では、このような事態発生を未然に防
止するために、エミッションレス状態を検知した時点で
インバータのスイッチング素子をオン・オフ制御するた
めの制御回路への電源供給回路を遮断したり、或いは発
振制御用ICの出力をコントロールする等の保護機能が
設けられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】然し乍ら、エミッショ
ンレス状態の検知により前述のような手段でインバータ
の発振を停止させてしまうと、このエミッションレス状
態の放電灯を新たなものに交換しても、制御回路への電
源供給回路を遮断したり、或いは発振制御用ICの出力
をコントロールする等の保護機能が作用し続けているた
めに、そのままでは点灯しないことになる。従って、駆
動用電源を一旦遮断して保護機能を解除した後に再び電
源投入しなければならない。ここで、特に重大な問題と
なるのは、ビルディング、百貨店、公共施設または商店
等の照明施設では同一系統の配線回路に複数個の照明器
具が接続されていることで、同一系統の配線回路に接続
されている全ての照明器具を電源の遮断により一斉に消
灯するのは、一時的であっても営業中においては許され
ることではない。
【0005】そこで本発明は、放電灯のエミッションレ
ス状態の検知によりインバータの構成要素のスイッチン
グ素子等を破損することなく保護しながらも、このエミ
ッションレス状態の放電灯を取り外したのを検知して前
記保護機能を自動的に解除することにより、新たな放電
灯を取り付けた時点で電源を遮断することなく確実に且
つ即座に点灯させることのできる放電灯の点灯装置を提
供することを技術的課題とするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記した課題
を達成するための技術的手段として、放電灯の点灯装置
を次のように構成した。即ち、商用交流電源を整流、平
滑して得られる直流電力をインバータに供給し、このイ
ンバータの高周波出力で放電灯を点灯する装置におい
て、放電灯に並列接続されたキャパシタンス素子と放電
灯に直列接続されたインダクタンス素子とからなる直列
共振回路およびスイッチング素子を備えた前記インバー
タと、前記インダクタンス素子または前記直列共振回路
に介挿接続された他のインダクタンス素子から変流器的
に導出された2次巻線と、この2次巻線の出力を整流し
た直流レベルが設定値以上になった時のみ放電灯のエミ
ッションレス状態を検知してエミレス検知信号を出力す
るエミレス感知回路と、当該2次巻線の出力を整流した
直流レベルが設定値以下になることにより放電灯の取外
し状態を検出してランプ取外し検出信号を出力するラン
プ脱着検出回路と、前記インバータの発振周波数を前記
エミレス検知信号の出力により定常点灯時の定常周波数
から外れる周波数に切り換えるとともに前記ランプ取外
し検出信号の出力により前記定常周波数に移行させる周
波数切換回路とを具備したことを特徴として構成されて
いる。
【0007】
【作用】電源投入されて放電灯が点灯状態に移行する動
作は、既存装置と同様であり、この時、エミレス感知回
路からエミレス検知信号が出力されないことにより、周
波数切換回路がインバータの発振周波数を定常点灯時の
定常周波数に設定保持する。そして、放電灯が寿命末期
となってエミッションレス状態となり、半波放電状態ま
たはそれに近い状態でで点灯されると、インバータの直
列共振回路では直列共振に近い状態が維持されるので、
高周波における放電灯電流が流れない半サイクルにおい
て直列共振回路のインダクタンス素子およびキャパシタ
ンス素子を通じて定常点灯状態時よりも過大な電流が流
れる。従って、インダクタンス素子或いは直列共振回路
に介挿接続されたインダクタンス素子から変流器的に導
出された2次巻線の出力を整流した直流レベルがエミレ
ス感知回路の設定値以上になるので、当該エミレス感知
回路からエミッションレス状態のエミレス検知信号が出
力され、このエミレス検知信号により周波数切換回路が
インバータの発振周波数を定常点灯時の定常周波数から
外れる周波数に切り換えるので、直列共振回路のインピ
ーダンスが高くなって放電灯電流が減少し、インバータ
の回路素子が破損することなく保護される。
【0008】次に、エミッションレス状態で消灯若しく
は微放電している放電灯を交換すべく取り外すと、無負
荷状態となって直列共振回路に電流が流れなくなり、エ
ミレス感知回路からエミレス検知信号が出力されなくな
るとともに、2次巻線の出力を整流した直流レベルがラ
ンプ脱着検出回路の設定値以下になって該ランプ脱着検
出回路からランプ取外し検出信号が出力される。そのた
め、周波数切換回路はインバータの発振周波数を元の定
常点灯時の定常周波数に戻すよう強制的に切換制御する
ので、新たな放電灯を器具に装着した時点で、その放電
灯が定常周波数で確実に且つ即座に点灯する。
【0009】
【実施例】以下、本発明の好適な一実施例について図面
を参照しながら詳述する。本発明を2灯点灯式に適用し
た場合の一実施例の電気回路図を示した「図1」の構成
をその作用に基づいて説明する。電源投入されると、商
用交流電源(1)の商用交流が全波整流器(2)で全波
整流され、且つ平滑コンデンサ(3)で平滑されて直流
電力に変換される。この直流電力が、抵抗(4)および
制御電源用電解コンデンサ(5)を介して周波数切換回
路(6)の周波数制御用IC(7)の電源端子(Vc
c)に供給され、周波数制御用IC(7)がこれの周波
数制御端子(Rt)に接続した抵抗(8)により設定さ
れている定常点灯時の定常周波数で高周波発振動作を行
ない、その発振出力によりパルストランス(9)に矩形
波の交番電圧が発生する。
【0010】一方、各放電灯(10a),(10b)に
それぞれ並列接続されたキャパシタンス素子(11
a),(11b)およびインダクタンス素子(12
a),(12b)からなるLC直列共振回路、一対のス
イッチング素子(13),(14)および一対のコンデ
ンサ(15),(16)からなる他励式インバータ(1
7)において、パルストランス(9)に発生する交番電
圧によって一対のスイッチング素子(13),(14)
が交互にオン・オフされてインバータ(17)に高周波
電流が流れる。そして、周波数切換回路(6)の発振周
波数は、抵抗(8)により定常点灯時の定常周波数に設
定されているので、各キャパシタンス素子(11a),
(11b)と各インダクタンス素子(12a),(12
b)とによるLC直列共振がそれぞれ起こり、この直列
共振により各放電灯(10a),(10b)の各々の両
端間に高電圧が発生して各放電灯(10a),(10
b)が直ちに点灯し、それに各放電灯(10a),(1
0b)自体のインピーダンスが加わって直列共振から外
れ、安定した点灯状態に移行する。
【0011】そして、少なくとも何れか一方の放電灯
(10a),(10b)が寿命末期となってエミッショ
ンレス状態となり、半波放電状態で正常点灯状態ではな
くなった時、他励式インバータ(17)のエミッション
レス状態の放電灯(10a)または(10b)に対応す
る直列共振回路では直列共振に近い状態となり、高周波
における放電灯電流が流れない半サイクルにおいて直列
共振回路のインダクタンス素子(12a)または(12
b)およびキャパシタンス素子(11a)または(11
b)を通じて定常点灯状態よりも過大な電流が流れる。
インダクタンス素子(12a)または(12b)に変流
器的に巻回導出された2次巻線(18a)または(18
b)の出力が、一対のダイオード(21),(22)ま
たは(23),(24)により整流された後に、抵抗
(25),または(26)および電解コンデンサ(2
7)または(28)を介して直流信号としてエミレス感
知回路(19)に入力される。この入力される直流信号
のレベルは、エミレス感知回路(19)内のオアゲート
を構成するコンパレータにおいて定常点灯時の直流信号
レベルに対応して設定された設定値よりも大きくなり、
それによりエミレス感知回路(19)から出力されるハ
イレベルのエミレス検知信号が、周波数切換回路(6)
のRSフリップフロップ(30)のセット入力端子
(S)に入力される。従って、RSフリップフロップ
(30)のセット出力端子(Q)から出力されるハイレ
ベル信号により周波数切換回路(6)のスイッチングト
ランジスタ(31)がオンされ、抵抗(32)が定常発
振用抵抗(8)に並列接続され、それにより周波数設定
用の合成抵抗値が変化することにより周波数制御用IC
(7)の発振周波数が直列共振回路の共振点より高い周
波数に切り換わる。そのため、キャパシタンス素子(1
1a)または(11b)およびインダクタンス素子(1
2a),(12b)からなる直列共振回路の合成インピ
ーダンスが高くなって放電灯電流が減少し、エミッショ
ンレス状態時にインバータ(17)の回路素子への過度
な負担が加わることによる破損を未然に防止するととも
に、放電灯電流が減少するので、それに伴って点灯装置
自体の入力電流も減少して節電効果を得る。
【0012】一方、抵抗(25),(26)と電解コン
デンサ(27),(28)の各接続点には、それぞれ図
2に示すような構成のランプ脱着検出回路(33a),
(33b)が接続されている。この各ランプ脱着検出回
路(33a),(33b)は、抵抗(35)の抵抗値と
ツェナダイオード(36)のツェナ電圧とにより、正常
点灯状態またはエミッション状態を問わず放電灯(11
a),(11b)が装着されている場合には検知用トラ
ンジスタ(37)をオンするよう設定されている。従っ
て、放電灯(10a),(10b)の装着時には検知用
トランジスタ(37)がオン状態を保持し続け、電源部
(+B)から抵抗(38)およびダイオード(39)を
介してフリップフロップ(30)のリセット入力端子
(R)にローレベル信号が入力されているため、エミレ
ス感知回路(19)からハイレベルのエミレス検知信号
が出力されない限りフリップフロップ(30)のセット
出力端子(Q)の出力が常にローレベルであってスイッ
チトランジスタ(31)がオフ状態を維持し、周波数切
換回路(6)が抵抗(8)により設定された定常点灯時
の定常周波数で発振する。
【0013】そして、何れか一方または両方の放電灯
(10a),(10b)がエミッションレス状態になる
と、前述のようにエミレス感知回路(19)からハイレ
ベルのエミレス検知信号が出力されてフリップフロップ
(30)のセット入力端子(S)に入力され、フリップ
フロップ(30)のセット出力端子(Q)から出力され
るハイレベル信号によりスイッチングトランジスタ(3
1)がオンされて抵抗(32)が接続される。そのた
め、インバータ(17)の発振周波数が定常点灯周波数
よりも相当に高い周波数に移行するので、直列共振回路
のインピーダンスが高くなって放電灯電流が減少し、イ
ンバータ(17)の回路素子が破損することなく保護さ
れる。
【0014】次に、エミッションレス状態で微放電また
は消灯している放電灯(10a)または(10b)を交
換すべく取り外した時に、当該直列共振回路に電流が流
れなくなり、エミレス感知回路(19)からフリップフ
ロップ(30)のセット入力端子(S)にハイレベルの
エミレス検知信号が出力されなくなるとともに、ランプ
脱着検出回路(33a),(33b)において、検知用
トランジスタ(37)がオフ状態に移行するので、電源
部(+B)から抵抗(38)およびダイオード(39)
を介してフリップフロップ(30)のリセット入力端子
(R)にハイレベルのランプ取外し検出信号が入力さ
れ、フリップフロップ(30)のセット出力端子(Q)
の出力がローレベルとなってスイッチングトランジスタ
(31)がオフする。従って、周波数切換回路(6)の
発振周波数が強制的に元の定常点灯周波数に移行する。
そのため、新たな放電灯を装置に装着した時点で、商用
交流電源(1)を一旦遮断しなくても即座に且つ確実に
点灯する。
【0015】尚、本発明は前記実施例に限定されるもの
ではなく、例えば、フル・ブリッジ形や一石形のインバ
ータを用いたものにも適用できるのは勿論であり、更
に、自励式のインバータを用いたものにも同様に適用で
きる。また、定常発振用抵抗(8)に抵抗(27)を並
列接続して発振周波数を切り換えたが、定常発振用抵抗
(8)に他の抵抗を直列接続して発振周波数を切り換え
るようにしてもよく、或いは、コンデンサを切り換えて
時定数を変えることにより発振周波数の切り換えを行う
ようにしてもよい。更に、RSフリップフロップを構成
要素として周波数切換回路を構成したが、JKフリップ
フロップ等を用いても同様の効果を得られるのは勿論で
ある。
【0016】
【発明の効果】以上のように本発明の放電灯の点灯装置
によると、インバータの直列共振回路の構成要素である
インダクタンス素子に流れる電流に相当する直流信号レ
ベルにより放電灯の寿命末期のエミッションレス状態を
検知し、発振周波数を定常点灯時の定常周波数から外れ
る周波数に切り換えるようにしたので、直列共振回路の
インピーダンスが高くなって放電灯電流が減少し、イン
バータの回路素子等の破壊を未然に防止することかでき
るとともに、省電力化を図ることができる。
【0017】しかも、インバータの発振を継続させてい
るとともにエミッションレス状態の放電灯を取り外した
時点でそれをランプ脱着検出回路により検出してインバ
ータを所定の定常周波数で発振するよう強制的に復帰さ
せているので、新たな放電灯を装着した時点で電源を一
旦遮断することなく確実に且つ直ちに点灯させることが
できる。特に、同一系統の配線回路に多数の照明器具が
接続されている照明施設に適用して極めて顕著な効果を
得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の電気回路図である。
【図2】同上、一部の電気回路図である。
【符号の説明】
1 商用交流電源 2 全波整流器 3 平滑コンデンサ 6 周波数切換回路 10a,10b 放電灯 11a,11b キャパシタンス素子 12a,12b インダクタンス素子 13,14 スイッチング素子 17 インバータ 18a,18b 2次巻線 19 エミレス感知回路 33a,33b ランプ脱着検出回路
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年5月21日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】ところで、放電灯の寿命末期においては、
放電灯の両放電電極のエミッション状態に大きな差が生
じ、遂には一方の電極が所謂「エミッションレス」状態
となって有効に電子放射しなくなり、放電灯は半波放電
状態で点灯されることになる。前述のLC直列共振回路
を有するインバータを備えた放電灯の点灯装置では、前
述のエミッションレス状態時にインダクタンス素子およ
びキャパシタンス素子を通じ過大な電流が流れるため
に、遂にはインバータのスイッチング素子が破壊される
ことがある。従来では、このような事態発生を未然に防
止するために、エミッションレス状態を検知した時点で
インバータのスイッチング素子をオン.オフ制御するた
めの制御回路への電源供給回路を遮断したり、或いは発
振制御用ICの出力をコントロールする等の保護機能が
設けられている。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0007
【補正方法】変更
【補正内容】
【0007】
【作用】電源投入されて放電灯が点灯状態に移行する動
作は、既存装置と同様であり、この時、エミレス感知回
路からエミレス検知信号が出力されないことにより、周
波数切換回路がインバータの発振周波数を定常点灯時の
定常周波数に設定保持する。そして、放電灯が寿命末期
となってエミッションレス状態となり、半波放電状態ま
たはそれに近い状態で点灯されると、インバータの直列
共振回路では直列共振に近い状態が維持されるので、直
列共振回路のインダクタンス素子およびキャパシタンス
素子を通じて定常点灯状態時よりも過大な電流が流れ
る。従って、インダクタンス素子或いは直列共振回路に
介挿接続されたインダクタンス素子から変流器的に導出
された2次巻線の出力を整流した直流レベルがエミレス
感知回路の設定値以上になるので、当該エミレス感知回
路からエミッションレス状態のエミレス検知信号が出力
され、このエミレス検知信号により周波数切換回路がイ
ンバータの発振周波数を定常点灯時の定常周波数から外
れる周波数に切り換えるので、直列共振回路のインピー
ダンスが高くなって放電灯電流が減少し、インバータの
回路素子が破損することなく保護される。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0008
【補正方法】変更
【補正内容】
【0008】次に、エミッションレス状態になり上記保
護回路が動作して微放電状態の放電灯を交換すべく取り
外すと、無負荷状態となって直列共振回路に電流が流れ
なくなり、エミレス感知回路からエミレス検知信号が出
力されなくなるとともに、2次巻線の出力を整流した直
流レベルがランプ脱着検出回路の設定値以下になって該
ランプ脱着検出回路からランプ取外し検出信号が出力さ
れる。そのため、周波数切換回路はインバータの発振周
波数を元の定常点灯時の定常周波数に戻すよう強制的に
切換制御するので、新たな放電灯を器具に装着した時点
で、その放電灯が定常周波数で確実に且つ即座に点灯す
る。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0010
【補正方法】変更
【補正内容】
【0010】一方、各放電灯(10a),(10b)に
それぞれ並列接続されたキャパシタンス素子(11
a),(11b)およびインダクタンス素子(12
a),(12b)からなるLC直列共振回路、一対のス
イッチング素子(13),(14)および一対のコンデ
ンサ(15),(16)からなる他励式インバータ(1
7)において、パルストランス(9)に発生する交番電
圧によって一対のスイッチング素子(13),(14)
が交互にオン・オフされてインバータ(17)に高周波
電流が流れる。そして、各キャパシタンス素子(11
a),(11b)と各インダクタンス素子(12a),
(12b)とによるLC直列共振がそれぞれ起こり、こ
の直列共振により各放電灯(10a),(10b)の各
々の両端間に高電圧が発生して各放電灯(10a),
(10b)が直ちに点灯し、それに各放電灯(10
a),(10b)自体のインピーダンスが加わって直列
共振から外れ、安定した点灯状態に移行する。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】そして、少なくとも何れか一方の放電灯
(10a),(10b)が寿命末期となってエミッショ
ンレス状態となり、半波放電状態で正常点灯状態ではな
くなった時、他励式インバータ(17)のエミッション
レス状態の放電灯(10a)または(10b)に対応す
る直列共振回路では直列共振に近い状態となり、直列共
振回路のインダクタンス素子(12a)または(12
b)およびキャパシタンス素子(11a)または(11
b)を通じて定常点灯状態よりも過大な電流が流れる。
インダクタンス素子(12a)または(12b)に変流
器的に巻回導出された2次巻線(18a)または(18
b)の出力が、一対のダイオード(21),(22)ま
たは(23),(24)により整流された後に、抵抗
(25),または(26)および電解コンデンサ(2
7)または(28)を介して直流信号としてエミレス感
知回路(19)に入力される。この入力される直流信号
のレベルは、エミレス感知回路(19)内のオアゲート
を構成するコンパレータにおいて定常点灯時の直流信号
レベルに対応して設定された設定値よりも大きくなり、
それによりエミレス感知回路(19)から出力されるハ
イレベルのエミレス検知信号が、周波数切換回路(6)
のRSフリップフロップ(30)のセット入力端子
(S)に入力される。従って、RSフリップフロップ
(30)のセット出力端子(Q)から出力されるハイレ
ベル信号により周波数切換回路(6)のスイッチングト
ランジスタ(31)がオンされ、抵抗(32)が定常発
振用抵抗(8)に並列接続され、それにより周波数設定
用の合成抵抗値が変化することにより周波数制御用IC
(7)の発振周波数が直列共振回路の共振点より高い周
波数に切り換わる。そのため、キャパシタンス素子(1
1a)または(11b)およびインダクタンス素子(1
2a),(12b)からなる直列共振回路の合成インピ
ーダンスが高くなって放電灯電流が減少し、エミッショ
ンレス状態時にインバータ(17)の回路素子への過度
な負担が加わることによる破損を未然に防止するととも
に、放電灯電流が減少するので、それに伴って点灯装置
自体の入力電流も減少して節電効果を得る。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0014
【補正方法】変更
【補正内容】
【0014】次に、エミッションレス状態で微放電して
いる放電灯(10a)または(10b)を交換すべく取
り外した時に、当該直列共振回路に電流が流れなくな
り、エミレス感知回路(19)からフリップフロップ
(30)のセット入力端子(S)にハイレベルのエミレ
ス検知信号が出力されなくなるとともに、ランプ脱着検
出回路(33a),(33b)において、検知用トラン
ジスタ(37)がオフ状態に移行するので、電源部(+
B)から抵抗(38)およびダイオード(39)を介し
てフリップフロップ(30)のリセット入力端子(R)
にハイレベルのランプ取外し検出信号が入力され、フリ
ップフロップ(30)のセット出力端子(Q)の出力が
ローレベルとなってスイッチングトランジスタ(31)
がオフする。従って、周波数切換回路(6)の発振周波
数が強制的に元の定常点灯周波数に移行する。そのた
め、新たな放電灯を装置に装着した時点で、商用交流電
源(1)を一旦遮断しなくても即座に且つ確実に点灯す
る。
【手続補正7】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図2
【補正方法】変更
【補正内容】
【図2】

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電源を整流、平滑して得られる
    直流電力をインバータに供給し、このインバータの高周
    波出力で放電灯を点灯する装置において、放電灯に並列
    接続されたキャパシタンス素子と放電灯に直列接続され
    たインダクタンス素子とからなる直列共振回路およびス
    イッチング素子を備えた前記インバータと、前記インダ
    クタンス素子または前記直列共振回路に介挿接続された
    他のインダクタンス素子から変流器的に導出された2次
    巻線と、この2次巻線の出力を整流した直流レベルが設
    定値以上になった時のみ放電灯のエミッションレス状態
    を検知してエミレス検知信号を出力するエミレス感知回
    路と、当該2次巻線の出力を整流した直流レベルが設定
    値以下になることにより放電灯の取外し状態を検出して
    ランプ取外し検出信号を出力するランプ脱着検出回路
    と、前記インバータの発振周波数を前記エミレス検知信
    号の出力により定常点灯時の定常周波数から外れる周波
    数に切り換えるとともに前記ランプ取外し検出信号の出
    力により前記定常周波数に移行させる周波数切換回路と
    を具備したことを特徴とする放電灯の点灯装置。
JP3272457A 1991-10-21 1991-10-21 放電灯の点灯装置 Pending JPH0613192A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US5808422A (en) * 1996-05-10 1998-09-15 Philips Electronics North America Lamp ballast with lamp rectification detection circuitry
JP2009259539A (ja) * 2008-04-15 2009-11-05 Mitsubishi Electric Corp 点灯装置及び照明器具

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPH01251593A (ja) * 1988-03-31 1989-10-06 Toshiba Lighting & Technol Corp 放電灯点灯装置

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