JP3304164B2 - 放電灯点灯装置 - Google Patents

放電灯点灯装置

Info

Publication number
JP3304164B2
JP3304164B2 JP11339193A JP11339193A JP3304164B2 JP 3304164 B2 JP3304164 B2 JP 3304164B2 JP 11339193 A JP11339193 A JP 11339193A JP 11339193 A JP11339193 A JP 11339193A JP 3304164 B2 JP3304164 B2 JP 3304164B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
discharge lamp
circuit
signal
dimming
reset
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP11339193A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06325889A (ja
Inventor
章雄 奥出
芳文 黒木
克行 清積
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Matsushita Electric Works Ltd filed Critical Matsushita Electric Works Ltd
Priority to JP11339193A priority Critical patent/JP3304164B2/ja
Publication of JPH06325889A publication Critical patent/JPH06325889A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3304164B2 publication Critical patent/JP3304164B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Circuit Arrangements For Discharge Lamps (AREA)
  • Discharge-Lamp Control Circuits And Pulse- Feed Circuits (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、放電ランプや点灯回路
の異常を検出すると放電ランプへの供給電力を制限し、
リセット信号によって解除されるまでその状態を保持す
る放電灯点灯装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来より、放電ランプが長期使用によっ
て寿命末期になるなどして放電ランプや点灯回路に異常
が生じたときに、放電ランプへの供給電力を低電力に設
定したり放電ランプへの供給電力を停止させたりするな
ど、放電ランプへの供給電力を制限するようにした放電
灯点灯回路が提供されている(特願昭61−5241
号、特願昭61−5243号、特願平2−215188
号、特開平4−132195号等参照)。この種の放電
灯点灯装置では、放電ランプや点灯回路の異常を検出し
て異常信号を発生する異常検出回路を備え、異常信号は
保持回路によって保持されるのであって、放電ランプの
交換などの適宜処置がなされるまでの間は、保持回路で
異常信号を保持して放電ランプへの供給電力を制限する
状態を保つようになっている。保持回路で異常信号を保
持する状態を解除して元の状態に復旧させるリセット用
の構成としては、電源をオフにした後に再度オンにする
ことによって保持回路がリセットされるようにした構成
と、放電ランプをソケットから外した後にソケットに放
電ランプを装着することによって保持回路がリセットさ
れるようにした構成とが考えられている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、放電ランプ
の光出力が低下ないし消灯した場合に、放電ランプの寿
命が原因であれば放電ランプを交換し、雷サージなどの
外来ノイズによる異常検出回路の誤動作が原因であれば
保持回路をリセットし、放電灯点灯装置の故障が原因で
あれば放電灯点灯装置を修理・交換することになる。放
電ランプの寿命か異常検出回路の誤動作であるかは、保
持回路をリセットしたときに放電ランプの光出力が復帰
するか否かで判別でき、放電灯点灯装置の故障か放電ラ
ンプの寿命かは、リセット後における点灯回路の出力電
圧が正常か否かによって識別することができる。このよ
うに、放電ランプの光出力の低下ないし消灯の際には、
保持回路のリセットを行なえば原因を知ることができ
る。
【0004】しかしながら、保持回路のリセットを電源
の再投入や放電ランプの交換などによって行なう従来構
成では、オフィス照明や劇場照明のように1つの電源線
に複数の照明負荷が接続されている場合や、同じ電源線
に照明負荷とともに他の負荷が接続されているような場
合であって、電源線上の1つの照明負荷において放電ラ
ンプの光出力が低下ないし消灯したときに、次のような
問題が生じる。すなわち、電源を再投入して保持回路を
リセットする構成では、電源をオフにした後にオンにす
ると、同じ電源線に接続されている他の負荷への給電も
一旦オフされた後にオンになるから、異常の生じた照明
負荷のみを個別にリセットすることができないという問
題がある。一方、放電ランプの装着時に保持回路をリセ
ットする構成では、照明負荷を個別にリセットすること
が可能ではあるが、照明負荷が高所に配置されていたり
放電ランプの交換作業の難しい場所に配置されている
と、保持回路のリセットの作業に危険を伴ったり作業が
煩雑になったりするという問題がある。
【0005】本発明は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、1つの電源線上に複数の照明負荷が接続され
ているような場合でも、照明負荷に設けた保持回路を個
別にリセットすることができ、しかも保持回路のリセッ
トを安全かつ容易に行なえるようにした放電灯点灯装置
を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、上記
目的を達成するために、放電ランプに給電する点灯回路
と、放電ランプと点灯回路との少なくとも一方の異常を
検出すると異常信号を発生する異常検出回路と、異常信
号が発生するとリセット信号が入力されるまで異常信号
を保持する保持回路と、保持回路が異常信号を保持して
いる間は点灯回路から放電ランプへの供給電力を制限す
る制御回路と、外部からの調光信号を受信し制御回路を
介して点灯回路から放電ランプへの供給電力を調光信号
による調光量に呼応して調節する調光信号受信部と、調
光量を規定範囲に設定する調光信号に呼応して保持回路
へのリセット信号を発生する調光リセット回路とから成
ることを特徴とする放電灯点灯装置。
【0007】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記規定範囲を放電ランプの光出力が低出力である
調光量としたことを特徴とする。請求項3の発明は、請
求項1の発明において、前記規定範囲を放電ランプが消
灯する調光量としたことを特徴とする。
【0008】請求項4の発明は、請求項2または請求項
3の発明において、調光リセット回路は調光量の可変範
囲の最小から増加させる過程で前記規定範囲に達した時
点でリセット信号を発生することを特徴とする。
【0009】
【作用】請求項1の発明によれば、調光制御が可能な放
電灯点灯装置において、調光量を規定範囲に設定する調
光信号に呼応して保持回路へのリセット信号を発生する
調光リセット回路を備えているので、調光量の調節のみ
で保持回路をリセットさせることができ、保持回路をリ
セットするに際して電源のオン・オフや放電ランプの着
脱を必要としないのである。すなわち、1つの電源線に
複数の照明負荷が接続されている場合や、同じ電源線に
照明負荷とともに他の負荷が接続されているような場合
であっても、目的とする照明負荷を規定範囲の調光量に
設定する調光信号を発生させれば、その照明負荷の保持
回路のみがリセットされるのであって、他への影響がな
いのである。しかも、放電ランプの着脱を必要としない
から、放電ランプが高所に配置されている場合や放電ラ
ンプの着脱作業に熟練を要するような場合でも、安全か
つ容易に保持回路をリセットさせることができる。
【0010】請求項2の発明では、規定範囲を放電ラン
プの光出力が低出力である調光量としたので、放電ラン
プへの供給電力が少ない状態でリセット信号を発生する
ことになり、異常の原因を知るためにリセット信号を発
生させたようなときに、その時点で異常の原因が解消さ
れていない場合であっても点灯回路へのストレスが比較
的少ないのである。
【0011】請求項3の発明では、規定範囲を放電ラン
プが消灯する調光量としたので、請求項2の発明と同様
に、リセット時点では点灯回路へのストレスがほとんど
生じないのである。また、放電ランプが消灯するまで調
光量が絞られた状態でリセット信号を発生するのであっ
て、消灯のたびにリセットを行なうことになるから、異
常検出回路の誤動作による異常の発生頻度が少なくな
る。請求項4の発明では、放電ランプの光出力を調光量
の可変範囲の最小から増加させる過程で、放電ランプ
光出力が低出力である規定の調光量か放電ランプの光出
力を絞ったときに放電ランプが消灯する調光量かに達す
るとリセット信号を発生するから、請求項2、請求項3
の発明と同様に、リセット時点での点灯回路へのストレ
スを軽減することができる。また、光出力を増加させる
方向でリセット信号を発生させるから、異常検出回路の
誤動作か他の原因による異常かを容易に判別できるので
ある。すなわち、光出力を減少させる方向でリセット信
号を発生させたときには、異常の原因が解消されていて
も、その後に光出力を増加させてみなければ異常の原因
が解除されたか否かを判別できないのであって、リセッ
ト信号の発生時点を知り、かつ光出力の変化方向を反転
させる必要があるのに対して、光出力の増加方向でリセ
ットすれば、その操作を継続するだけで異常の原因が解
除されたか否かを容易に知ることができるのである。
【0012】
【実施例】図1に基本構成のブロック図を示す。点灯回
路1はインバータ回路であって、スイッチSWを介して
商用電源等の交流電源ACから給電され、交流電源AC
を整流して得た直流を高周波電力に変換して放電ランプ
2に供給する。点灯回路1は制御回路3により制御さ
れ、インバータ回路を構成する後述のスイッチング素子
のオンデューティやスイッチング素子のスイッチング周
波数を変化させることによって、放電ランプ2への供給
電力を調節するようになっている。制御回路3には調光
信号受信部3aを通して外部からの調光信号が入力され
る。調光信号受信部3aでは外部からの調光信号を制御
回路3での処理に適した信号に変換するのであって、制
御回路3では調光信号に対応した調光量が得られるよう
に点灯回路1を制御するのである。
【0013】ところで、放電ランプ2の点灯回路1の出
力部には放電ランプ2や点灯回路1の異常を検出するた
めの異常検出回路4が設けられ、異常検出回路4では異
常を検出すると異常信号を発生する。異常信号は保持回
路5によって保持され、異常信号が保持回路5に保持さ
れている間は制御回路3は点灯回路1から放電ランプ2
への給電を制限する。すなわち、放電ランプ2への供給
電力を少なくするか、あるいは停止させる。異常が解消
された後に保持回路5に保持された異常信号を解除する
ためのリセット信号を発生する構成として、本実施例で
は3種類の構成を備えている。3種類の構成のうちの2
種類については従来より提供されているものであって、
スイッチSWを一旦オフにした後にオンにするとリセッ
ト信号を発生する電源リセット回路(図示せず)と、放
電ランプ2を一旦外した後に装着するとリセット信号を
発生するランプリセット回路(図示せず)とである。残
りの1種類は、調光信号受信部3aに入力される調光信
号の調光量が規定範囲であるときにリセット信号を発生
する調光リセット回路6であって、本発明はこの調光リ
セット回路6を備えることを特徴としている。
【0014】次に、図2に基づいて具体回路例について
説明する。調光リセット回路6を除く各部の構成につい
ては、従来例ないし特願平1−105189号などに示
された発明と同様であって、点灯回路1は、交流電源A
Cを全波整流するダイオードD1 〜D4 のブリッジ回路
よりなる整流回路を備え、整流回路の出力はコンデンサ
1 によって平滑される。コンデンサC1 の両端間には
FETよりなる一対のスイッチング素子Q1 ,Q2 のド
レイン−ソース間の直列回路が接続され、両スイッチン
グ素子Q1 ,Q2 の接続点には、インダクタL1 を介し
て放電ランプ2の一方のフィラメントの一端が接続され
る。スイッチング素子Q1 のドレイン−ソース間には抵
抗R1 が接続され、スイッチング素子Q2 のドレイン−
ソース間には、コンデンサC2 、トランスT2 の1次巻
線、コンデンサC3 、抵抗R0 の直列回路が接続され
る。さらに、トランスT2 の1次巻線とコンデンサC3
との接続点には放電ランプ2の他方のフィラメントの一
端が接続される。また、コンデンサC3 には2個の抵抗
6 ,R7 の直列回路が並列接続され、放電ランプ2の
両フィラメントの他端間にはコンデンサC4 と抵抗R8
との並列回路が並列接続される。放電ランプ2の上記一
方のフィラメントの上記他端と、抵抗R0 とコンデンサ
3 との接続点との間には、コンデンサC5 、2個の抵
抗R9 ,R10の直列回路が接続される。
【0015】ところで、両スイッチング素子Q1 ,Q2
は制御回路3からの制御信号によってオン・オフ制御さ
れるのであって、制御信号はトランスT1 を介して各ス
イッチング素子Q1 ,Q2 に入力される。トランスT1
は2個の2次巻線を有し、各2次巻線の両端間にはそれ
ぞれ2個ずつの抵抗R2 ,R3 、R4 ,R5 の直列回路
が接続され、各抵抗R2 ,R3 、R4 ,R5 の接続点が
それぞれスイッチング素子Q1 ,Q2 のゲートに接続さ
れている。ここに、トランスT1 の2次巻線は各スイッ
チング素子Q1 ,Q2 に対して互いに逆極性に接続され
ており、両スイッチング素子Q1 ,Q2 は同時にオンに
ならずに交互にオン・オフされる。
【0016】制御回路3は、抵抗Rt およびコンデンサ
t によって時定数が設定される無安定マルチバイブレ
ータなどの発振回路であって、集積回路IC1 (たとえ
ば、日本電気社製μPC494)を主要素として構成さ
れている。この制御回路3の発振周波数は集積回路IC
1 と抵抗Rt との接続点の電位が上昇するほど低くな
る。制御回路3の出力はトランスT1 の1次巻線に接続
され、トランスT1 の2次巻線の誘起電圧によって両ス
イッチング素子Q1 ,Q2 がオン・オフ制御される。制
御回路3は、ダイオードD5 ,抵抗R11,R12,トラン
ジスタQ3 、ツェナーダイオードZD、コンデンサC6
などからなる安定化電源回路によって給電される。
【0017】調光信号受信部3aは、フォトカプラPC
を介して図3に示すようなパルス信号である調光信号を
受信し、トランジスタQ4 をオン・オフさせることによ
ってコンデンサC7 の両端電圧を調光信号に応じて制御
する。すなわち、調光信号は周期Tが一定であってオン
期間tが可変であるパルス信号であって、トランジスタ
4 およびコンデンサC7 を用いて、オン期間tの長さ
に応じた直流電圧に変換されるのである。ここに、調光
信号のオン期間tにはトランジスタQ4 がオンであって
コンデンサC7 は放電されるから、図4に示すように、
調光信号のオンデューティ(=(t/T)×100%)
が大きいほどコンデンサC7 の両端電圧は低くなる。コ
ンデンサC7 の両端電圧はボルテージフォロワVF1
介してコンデンサC8 と抵抗R13との並列回路に印加さ
れるから、コンデンサC8 の両端電圧は調光信号に対応
することになる。さらに、コンデンサC8 の両端電圧は
ボルテージフォロワVF2 および抵抗R14を介して制御
回路3の時定数を決定する抵抗Rt の一端に印加され
る。
【0018】制御回路3の出力周波数は抵抗Rt と抵抗
14との接続点の電位に応じて変化するから、上記構成
により調光信号に応じてスイッチング素子Q1 ,Q2
オン・オフの周波数を変化させて放電ランプ2の光出力
を調節することができる。上述したように、集積回路I
1 と抵抗Rt の端子電圧が高いほど制御回路3の発振
周波数は低くなるのであって、制御回路3の発振周波数
が低ければインダクタL1 のインピーダンスが低くなっ
て放電ランプ2のランプ電流が増加する。したがって、
図5に示すように、ボルテージフォロワVF2 の出力電
圧である調光信号受信部3aの出力電圧が高いほど放電
ランプ2の光出力は多くなる。
【0019】ところで、スイッチング素子Q2 のソース
に接続された抵抗R0 の両端電圧、放電ランプ2のフィ
ラメントにコンデンサC5 および抵抗R9 を介して接続
された抵抗R10の両端電圧、放電ランプ2のフィラメン
トに抵抗R6 を介して接続された抵抗R7 の両端電圧
は、それぞれ異常検出回路4に入力され、異常検出回路
4ではいずれかの電圧に基づいて異常を検出すると異常
信号を発生する。すなわち、異常検出回路4は、各電圧
について各別に半波整流して平均電圧を求めることがで
きるように、ダイオードD6 〜D8 、抵抗R15〜R20
コンデンサC9 〜C11を備え、平均電圧であるコンデン
サC9 〜C11の両端電圧をコンパレータCP1 〜CP3
によって基準電圧発生部V1 〜V3 から発生する基準電
圧と比較することで、異常の有無を判定するように構成
されている。各コンパレータCP1〜CP3 は異常の検
知時にHレベルになる異常信号を発生するように接続さ
れ、ダイオードD9 〜D11よりなるオア回路を通して保
持回路5に対して異常信号を出力する。
【0020】異常検出回路4において検出される異常
は、スイッチング素子Q2 のソース電流が増加した状態
(抵抗R0 の両端電圧)と、寿命末期等において交流ラ
ンプ電圧が上昇した状態(抵抗10の両端電圧)と、放電
ランプ2が接続されていない状態(抵抗R7 の両端電
圧)とであり、各状態に対応して各コンパレータCP1
〜CP3 からそれぞれ異常信号(Hレベル)が出力され
る。
【0021】放電ランプ2(フィラメント)の接続の有
無は、次の原理によって知ることができる。すなわち、
放電ランプ2が接続され点灯していないときには、コン
デンサC1 −抵抗R1 −インダクタL1 −放電ランプ2
のフィラメント−抵抗R8 −放電ランプ2のフィラメン
ト−抵抗R6 −抵抗R7 −コンデンサC1 という経路で
直流電流が流れるから、抵抗R7 の両端間に電圧が発生
する。一方、放電ランプ2が接続されていなければ、上
述した経路が存在しないから、抵抗R7 の両端間に電圧
が発生しない。このような抵抗R7 の両端電圧の有無を
コンパレータCP3 によって検出し、抵抗R7 の両端に
電圧が生じないときにはコンパレータCP3 の出力をH
レベルにして異常信号を発生するのである。
【0022】保持回路5は、RSフリップフロップFF
を備え、RSフリップフロップFFは異常検出回路4か
ら出力される異常信号によってセットされるように接続
されている。また、RSフリップフロップFFの出力は
スイッチング素子としてのトランジスタQ5 をオン・オ
フする。トランジスタQ5 のエミッタ−コレクタ間には
抵抗R21が直列接続され、この直列回路は制御回路3の
時定数を決定する抵抗Rt に並列接続される。したがっ
て、異常信号を受けてRSフリップフロップFFがセッ
トされると、抵抗Rt に抵抗R21が並列接続されること
になって、抵抗Rt と抵抗R21との接続点の電位が下が
って、スイッチング素子Q1 ,Q2 のオン・オフの周波
数が高くなる。その結果、放電ランプ2への供給電力が
減少して光出力が低下するのである。すなわち、異常検
出回路4により異常が検出されると、放電ランプ2への
供給電力が通常時よりも低減されるのである。ここに、
異常検出時に、放電ランプ2への電力供給を停止させて
もよい。
【0023】異常の原因が除去されればトランジスタQ
5 をオフにするように保持回路5をリセットする必要が
ある。保持回路5をリセットするにはRSフリップフロ
ップFFをリセットすればよいのであって、RSフリッ
プフロップFFをリセットするリセット信号は、電源を
一旦遮断した後に再投入した場合と、放電ランプ2を外
した後に正常な放電ランプ2を装着した場合と、調光信
号によって放電ランプ2からの光出力が規定値以上に設
定された場合とに発生するように構成されている。
【0024】電源を一旦遮断した後に再投入したこと
は、次の構成によって検出される。すなわち、上述した
トランジスタQ3 を備える安定化電源回路の出力をさら
に安定化する集積回路よりなる電源回路IC2 の出力端
にコンデンサC12が接続され、コンデンサC12の両端間
には、2個の抵抗R22,R23の直接回路と、抵抗R24
よびコンデンサC13の直列回路とが並列接続される。コ
ンデンサC13の端子電圧はコンパレータCP4 によって
抵抗R22,R23の接続点の電位と比較されるのであっ
て、電源投入直後にはコンデンサC13の端子電圧は抵抗
22,R23の接続点の電位よりも低いから、コンパレー
タCP4 の出力がLレベルになり、否定回路NTを介し
てHレベルに立ち上がるリセット信号が発生する。その
後、コンデンサC13の充電が進むとコンパレータCP4
の出力はHレベルになる。すなわち、電源の投入時に短
時間だけHレベルになるリセット信号が発生する。
【0025】また、放電ランプ2の装着は次の構成によ
って検出される。すなわち、上述したように放電ランプ
2が接続されていてフィラメントを通して電流が流れる
ときには抵抗R7 の両端間に電圧が生じるから、この電
圧をコンパレータCP5 によって基準電圧発生部V4
電圧と比較すれば、正常な放電ランプ2が接続されてい
ることを検出することができる。すなわち、抵抗R7
両端電圧が基準電圧発生部V4 から発生する基準電圧よ
りも高いときには、コンパレータCP5 の出力はHレベ
ルになり、抵抗R25およびコンデンサC14よりなる微分
回路を通してトランジスタQ6 が短時間だけオンにな
り、そのオン期間にトランジスタQ7 がオフになって、
トランジスタQ7 のコレクタが上記微分回路で規定され
た短時間だけHレベルに立ち上がるリセット信号が発生
するのである。
【0026】調光信号によってリセット信号を発生させ
る回路は調光リセット回路6であって、調光リセット回
路6は、調光信号受信部3aの出力電圧であるボルテー
ジフォロワVF2 の出力電圧を基準電圧発生部V5 から
発生する基準電圧と比較するコンパレータCP6 を備え
る。このコンパレータCP6 は調光信号受信部3aの出
力が基準電圧を超えると出力をHレベルにするように接
続されているのであって、調光信号による調光量が所定
値以上になるときに出力をHレベルに設定するようにな
っている。この調光量は放電ランプ2の光出力が低出力
となる範囲で設定される。コンパレータCP6 の出力が
Hレベルになると、抵抗R26およびコンデンサC15より
なる微分回路を通してトランジスタQ8 が短時間だけオ
ンになり、このオン期間にはトランジスタQ9 がオフに
なるから、トランジスタQ9 のコレクタが微分回路で規
定された短時間だけHレベルに立ち上がってリセット信
号が発生する。要するに、調光信号によって調光量を上
記所定値未満の状態から増加方向に変化させて調光量が
所定値に達した時点でリセット信号が発生する。
【0027】上述した3種のリセット信号は、ダイオー
ドD12〜D14よりなるオア回路を通してRSフリップフ
ロップFFのリセット端子に入力される。したがって、
いずれかのリセット信号が発生すれば、RSフリップフ
ロップFFがリセットされ、結果的に保持回路5がリセ
ットされることになる。保持回路5がリセットされると
制御回路3は放電ランプ2の光出力を制限している状態
から、その時点での調光量に設定する通常状態に復帰さ
せる。この時点で、異常の原因が解消されていなけれ
ば、異常検出回路4から再び異常信号が発生する。ま
た、リセット信号は上記操作を行なわなければ発生しな
いから、保持回路5に異常信号が保持されることにな
る。
【0028】ところで、上述した調光リセット回路6に
おいて調光信号受信部3aの出力電圧と比較される基準
電圧は各種設定が可能であって、一例を挙げれば以下の
ような設定が可能である。たとえば、上述したように、
異常の原因が解消されていない状態で点灯回路1が動作
しても点灯回路1の構成部品に過大なストレスがかから
ない程度の低調光量のときにリセット信号を発生させる
ように設定することができる。この設定では、使用者が
放電ランプ2の不点灯を確認する際に、調光量を最小レ
ベルから増大させていくと、低調光レベルでリセット信
号が発生して点灯回路1が動作可能になるが、このとき
点灯回路1の構成部品には過大なストレスがかからない
状態で異常状態を再度検出することができ、保護機能が
作動することになる。すなわち、光出力が最大レベルに
近い状態でリセットしたときに、いわゆるエミレス状態
のような異常が放電ランプ2に生じていれば、点灯回路
1の構成部品に大きなストレスがかかるが、上述のよう
に設定して上記操作を行なえば、点灯回路1に過大なス
トレスがかからない状態で放電ランプ2の異常の有無を
確認することができるのである。
【0029】また、調光リセット回路6における基準電
圧発生部V5 での基準電圧は、調光信号で放電ランプ2
を消灯させる調光信号に対してリセット信号を発生する
ように設定することもできる。この場合も点灯回路1に
過大なストレスを与えることなく放電ランプ2の異常を
確認することができる。ここに、上記実施例では、調光
量を増加させる方向に調光信号を操作したときにリセッ
ト信号を発生させているから、フェードインなどの操作
のたびにリセット信号を発生させることが可能である。
また、上記実施例とは逆に、調光量を減少させる方向に
調光信号を操作したときにリセット信号を発生させても
よく、この場合には、異常検出回路4から異常信号が発
生して放電ランプ2が消灯あるいは低光出力の状態に設
定されたときに、調光量を絞っていくとリセットされて
放電ランプ2に低電力が供給されることになる。このと
き、異常の原因が解消されていなければ、再び異常信号
が発生する。
【0030】なお、上記実施例では点灯回路1としてハ
ーフブリッジ形のインバータ回路を採用しているが、1
石形、プシュプル形、フルブリッジ形などであってもよ
く、他の回路についても回路構成をとくに限定する趣旨
ではない。また、調光信号の入力手段は、有線式、無線
式(光、電波など)のいずれでもよい。さらに、本発明
は、調光信号によって1灯の照明器具を個別に制御する
構成のものに用いるととくに有効である。
【0031】
【発明の効果】請求項1の発明は、調光制御が可能な放
電灯点灯装置において、調光量を規定範囲に設定する調
光信号に呼応して保持回路へのリセット信号を発生する
調光リセット回路を備えているので、調光量の調節のみ
で保持回路をリセットさせることができ、保持回路をリ
セットするに際して電源のオン・オフや放電ランプの着
脱を必要としないという利点がある。すなわち、1つの
電源線に複数の照明負荷が接続されている場合や、同じ
電源線に照明負荷とともに他の負荷が接続されているよ
うな場合であっても、目的とする照明負荷を規定範囲の
調光量に設定する調光信号を発生させれば、その照明負
荷の保持回路のみがリセットされるのであって、他への
影響がないのである。しかも、放電ランプの着脱を必要
としないから、放電ランプが高所に配置されている場合
や放電ランプの着脱作業に熟練を要するような場合で
も、安全かつ容易に保持回路をリセットさせることがで
きるという効果を奏する。
【0032】請求項2の発明は、規定範囲を放電ランプ
の光出力が低出力である調光量としたので、放電ランプ
への供給電力が少ない状態でリセット信号を発生するこ
とになり、異常の原因を知るためにリセット信号を発生
させたようなときに、その時点で異常の原因が解消され
ていない場合であっても点灯回路へのストレスが比較的
少ないという利点がある。
【0033】請求項3の発明は、規定範囲を放電ランプ
が消灯する調光量としたので、リセット時点では点灯回
路へのストレスがほとんど生じないという利点があり、
また、放電ランプが消灯するまで調光量が絞られた状態
でリセット信号を発生するのであって、消灯のたびにリ
セットを行なうことになるから、異常検出回路の誤動作
による異常の発生頻度が少なくなるという利点がある。
請求項4の発明は、放電ランプの光出力を調光量の可変
範囲の最小から増加させる過程で、放電ランプの光出力
が低出力である規定の調光量か放電ランプの光出力を絞
ったときに放電ランプが消灯する調光量かに達すると
セット信号を発生するから、リセット時点での点灯回路
へのストレスを軽減することができる。また、光出力を
増加させる方向でリセット信号を発生させるから、異常
検出回路の誤動作か他の原因による異常かを容易に判別
できるのである。すなわち、光出力を減少させる方向で
リセット信号を発生させたときには、異常の原因が解消
されていても、その後に光出力を増加させてみなければ
異常の原因が解除されたか否かを判別できないのであっ
て、リセット信号の発生時点を知り、かつ光出力の変化
方向を反転させる必要があるのに対して、光出力の増加
方向でリセットすれば、その操作を継続するだけで異常
の原因が解除されたか否かを容易に知ることができると
いう利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例を示すブロック図である。
【図2】実施例を示す回路図である。
【図3】実施例に用いる調光信号を示す動作説明図であ
る。
【図4】実施例における調光信号受信部の出力電圧と調
光信号との関係を示す動作説明図である。
【図5】実施例における調光信号受信部の出力電圧と放
電ランプの光出力との関係を示す動作説明図である。
【符号の説明】
1 点灯回路 2 放電ランプ 3 制御回路 3a 調光信号受信部 4 異常検出回路 5 保持回路 6 調光リセット回路
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平5−89990(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H05B 41/38 H05B 41/24

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放電ランプに給電する点灯回路と、放電
    ランプと点灯回路との少なくとも一方の異常を検出する
    と異常信号を発生する異常検出回路と、異常信号が発生
    するとリセット信号が入力されるまで異常信号を保持す
    る保持回路と、保持回路が異常信号を保持している間は
    点灯回路から放電ランプへの供給電力を制限する制御回
    路と、外部からの調光信号を受信し制御回路を介して点
    灯回路から放電ランプへの供給電力を調光信号による調
    光量に呼応して調節する調光信号受信部と、調光量を規
    定範囲に設定する調光信号に呼応して保持回路へのリセ
    ット信号を発生する調光リセット回路とから成ることを
    特徴とする放電灯点灯装置。
  2. 【請求項2】 前記規定範囲を放電ランプの光出力が低
    出力である調光量としたことを特徴とする請求項1記載
    の放電灯点灯装置。
  3. 【請求項3】 前記規定範囲を放電ランプが消灯する調
    光量としたことを特徴とする請求項1記載の放電灯点灯
    装置。
  4. 【請求項4】 調光リセット回路は調光量の可変範囲の
    最小から増加させる過程で前記規定範囲に達した時点で
    リセット信号を発生することを特徴とする請求項2また
    は請求項3記載の放電灯点灯装置。
JP11339193A 1993-05-14 1993-05-14 放電灯点灯装置 Expired - Lifetime JP3304164B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11339193A JP3304164B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 放電灯点灯装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11339193A JP3304164B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 放電灯点灯装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06325889A JPH06325889A (ja) 1994-11-25
JP3304164B2 true JP3304164B2 (ja) 2002-07-22

Family

ID=14611128

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11339193A Expired - Lifetime JP3304164B2 (ja) 1993-05-14 1993-05-14 放電灯点灯装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3304164B2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06325889A (ja) 1994-11-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US6259215B1 (en) Electronic high intensity discharge ballast
US7084582B2 (en) Electronic ballast system having emergency lighting provisions and electronic chip
EP0098285B2 (en) Electronic high frequency controlled device for operating gas discharge lamps
WO1999017591A1 (en) Method to prevent spurious operation of a fluorescent lamp ballast
US5525870A (en) Control apparatus of fluorescent lamp
US5216332A (en) Magnetic-electronic ballast for fluorescent lamps
US7423386B2 (en) Power supply circuits and methods for supplying stable power to control circuitry in an electronic ballast
JP2002083699A (ja) 放電灯点灯装置
US6292339B1 (en) Output protection for arc discharge lamp ballast
JPH09102398A (ja) ガス放電灯用電子式バラスト
JP3304164B2 (ja) 放電灯点灯装置
US6674251B2 (en) Multiple discharge lamp ballast with equalizer voltage protection
KR100336843B1 (ko) 인공지능 안정기
US5500573A (en) Dimmer circuit for gas discharge lamps having electronic ballasts
KR100585956B1 (ko) 방전등용 조도 제어 장치
KR0107670Y1 (ko) 전자식 형광등 안정기
JP2013239389A (ja) 放電灯点灯装置及び照明装置
JPH04163892A (ja) 放電灯点灯装置
JPH0878171A (ja) 放電灯点灯装置
JPH05299183A (ja) 放電灯点灯装置
KR0169367B1 (ko) 전자식 안정기 제어 시스템의 입력전류 제어회로
JPH0521190A (ja) 放電灯点灯制御装置
JPH06325886A (ja) 高周波点灯装置
JPH07226298A (ja) 放電灯点灯装置および照明装置
JP2004319521A (ja) 放電灯点灯装置

Legal Events

Date Code Title Description
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20020416

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080510

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090510

Year of fee payment: 7

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100510

Year of fee payment: 8

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110510

Year of fee payment: 9

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120510

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20130510

Year of fee payment: 11

EXPY Cancellation because of completion of term