JPH061316Y2

JPH061316Y2 - ロータリー平面研削盤

Info

Publication number: JPH061316Y2
Application number: JP14158589U
Authority: JP
Inventors: 誠二永田
Original assignee: 株式会社アマダワシノ
Priority date: 1989-12-08
Filing date: 1989-12-08
Publication date: 1994-01-12
Anticipated expiration: 2004-01-12
Also published as: JPH0382146U

Description

【考案の詳細な説明】［考案の目的］（産業上の利用分野）本考案はロータリー平面研削盤のワークテーブルに関す
る。

（従来の技術）一般に、ロータリー平面研削盤は、周状に配列した複数
のワーク又はドーナツ状のワーク等をワークテーブル固
定せしめて、ワークテーブルを回転させることにより、
平面研削を行う機械である。従来、ロータリー平面研削
盤のワークテーブルの径は、機械の大型化をおさえるた
めに、比較的大きくすることはできなかった。

（考案が解決しようとする課題）しかし、前述のごとき従来のロータリー平面研削盤にお
いては、ワークテーブルの径を比較的大きくすることが
できないために、比較的大きなワークをワークテーブル
に支持せしめる場合には、ワークがワークテーブルが突
出してしまうことがあった。そのために、ワークにおい
てワークテーブルに支持されていない部分が大きくなっ
て、ビリが発生し、適切な平面研削加工を行うことがで
きないという問題があった。

そこで、本考案は上記の問題点を解決するために、比較
的大きなワークに対しても十分に支持せしめることがで
きるロータリー平面研削盤を提供することを目的とす
る。

［考案の構成］（課題を解決するための手段）前述のごとき従来の問題点を解決するために、本考案に
おいては、ワークを支持固定する円盤状のワークテーブ
ルを回転自在に設け、このワークテーブルの垂直上方位
置に、回転自在な砥石車を備えた加工ヘッドを、ワーク
テーブルに対して相対的に上下動自在、ワークテーブル
の径方向へ反転移動自在に設け、かつ上記ワークテーブ
ルの外周部にワークを支持するためのワーク支持部材を
着脱自在に設けてなるものである。

（作用）前記の構成において、まずワークテーブルにワークを支
持固定せしめる。回転させた砥石車を備えた加工ヘッド
を、ワークの大きさに応じたストロークのもとでワーク
テーブルの径方向へ反転移動させると共に、研削量に応
じて所定量だけワークテーブルに対して相対的に下降さ
せる。また、ワークテーブルを回転させる。これによっ
て、ワークに対して所望の平面研削を行うことができる
ものである。

上記作用のもとで、ワークが比較的大きい場合には、ワ
ークテーブルの外周部にワーク支持部材を装着せしめ
る。これによって、ワークにおいて支持されていたい部
分が生じることは比較的少なくなるものである。また、
ワークが比較的大きくない場合には、ワークテーブルの
外周部からワーク支持部材を離脱せしめる。

（実施例）以下、本考案に係る実施例について図面に基づいて説明
する。

第１図を参照するに、ロータリー平面研削盤１は左右方
向（第１図において左右方向）へ延伸したベースフレー
ム３を備えており、このベースフレーム３の左側には、
ワークＷを支持固定するためのワークテーブル５が設け
てある。そして、上記ワークテーブル５は回転用駆動モ
ータ（図示省略）を介して回転可能であり、上下動用駆
動モータ（図示省略）を介して上下動可能に設けてあ
る。

上記ベースフレーム３の上側右部には左右方向、換言す
ればワークテーブル５の径方向へ移動自在なラム７が左
右方向へ反転移動自在に設けてあり、このラム７の左右
方向の反転移動ストロークを定めるために、ベースフレ
ーム３の適宜位置には近接スイッチ等を備えた反転位置
決め装置９が設けてある。そして、上記ラム７の左側に
は、回転自在な砥石車１１を備えた加工ヘッド１３が固
定して設けてあり、この砥石車１１を回転させるため
に、砥石車１１は砥石車用駆動モータ（図示省略）に連
動連結してある。なお、上記加工ヘッド１３は、ワーク
テーブル５が上下動することにより、ワークテーブル５
に対して相対的に上下動可能である。

上記構成により、まずワークテーブル５にワークＷを支
持固定せしめる。なお、このときワークテーブル５に、
周状に配列した複数のワークＷを支持固定せしめたり、
ドーナツ状のワークＷを支持固定せしめたりすることが
できる。

次に、反転位置決め装置９を適宜に操作して、ラム７、
加工ヘッド１３の反転移動ストロークを定める。そし
て、砥石車用駆動モータを介して砥石車１１を回転させ
ると共に、ラム７を介して加工ヘッド１３を所定のスト
ロークをもって左右方向に反転移動させる。また、回転
用駆動モータを介してワークテーブル５を回転させると
共に、上下動用駆動モータを介してワークテーブル５を
研削量に応じて上昇させる。なお、ワークテーブル５の
回転速度は、砥石車１１がワークテーブル５の中心部に
接近するにしたがって遅くなるものである。これによっ
て、ワークＷに対して所望の平面研削を施すことができ
るものである。

上記ワークテーブル５の詳細については、第２図，第３
図を参照するに、ワークテーブル５の一部を構成する電
磁チャック１５の外周部には、ワークＷを支持するため
のリング状のワーク支持部材１７が取付けボルト１９を
介して着脱自在に設けてある。そして、上記ワーク支持
部材１７には複数の永磁チャック２１が周状に配列して
設けてあり、ワーク支持部材１７の外周部に設けた操作
用穴２３を適宜に操作することにより、公知の手段を介
して永磁チャック２１を入磁したり、脱磁したりするこ
とができるものである。

なお、ワーク支持部材１７は、リング状のものに限定さ
れるものではなく、電磁チャック１５の外周部に周状に
配列した複数のワーク支持部材を設けても差し支えない
ものであり、永磁チャック１９の数は図中に示す数に限
定されるものでない。

前述の構成に基づいて本実施例の作用について説明す
る。

ワークテーブル５に支持せしめるワークＷが比較的大き
い場合には、電磁チャック１５の外周部にワーク支持部
材１７を取付けボルト１９を介して挿着せしめる。これ
によって、支持されていない部分がワークＷに生じるこ
とは比較的少なくなるものである。

また、ワークＷが比較的大きくない場合には、電磁チャ
ック１５の外周部からワーク支持部材１７を取付けボル
ト１９を介して離脱せしめる。

本実施例によれば、ワークテーブル５の外周部にワーク
支持部材１７を取付けボルト１９を介して着脱自在に設
けたことにより、ロータリー平面研削盤１を大型化させ
ることなく、比較的大きなワークＷにおいて、支持され
ていない部分が生じることは比較的少なくなるものであ
る。したがって、ヒビリが発生し、適切な平面研削加工
を行い得ないということは比較的少なくなるものであ
る。

なお、本考案は前述の実施例の説明に限るものではな
く、適宜の変更を行うことにより、その他の態様で実施
可能である。

［考案の効果］以上のごとく本実施例の説明により理解されるように、
本考案によれば、ワークテーブルの外周部にワーク支持
部材を着脱自在に設けたことにより、ロータリー平面研
削盤を大型化させて、比較的大きなワークにおいて、支
持されていない部分が生じることは比較的少なくなるも
のである。したがって、ヒビリが発生し、適切な平面研
削加工を行い得ないということは比較的少なくなるもの
である。

【図面の簡単な説明】

図面は本考案に係る実施例を説明するものであり、第１
図はロータリー平面研削盤の正面図である。第２図はワ
ークテーブルの平面図である。第３図は第２図における
III−III線に沿った図である。１…ロータリー平面研削盤５…ワークテーブル１１…砥石車１３…加工ヘッド１７…ワーク支持部材

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】ワークを支持固定する円盤状のワークテー
ブルを回転自在に設け、このワークテーブルの垂直上方
位置に、回転自在な砥石車を備えた加工ヘッドを、ワー
クテーブルに対して相対的に上下動自在、ワークテーブ
ルの径方向へ反転移動自在に設け、かつ上記ワークテー
ブルの外周部にワークを支持するためのワーク支持部材
を着脱自在に設けてなることを特徴とするロータリー平
面研削盤。