JPH061311Y2 - ディスク部材の搬送装置 - Google Patents

ディスク部材の搬送装置

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JPH061311Y2
JPH061311Y2 JP1988149330U JP14933088U JPH061311Y2 JP H061311 Y2 JPH061311 Y2 JP H061311Y2 JP 1988149330 U JP1988149330 U JP 1988149330U JP 14933088 U JP14933088 U JP 14933088U JP H061311 Y2 JPH061311 Y2 JP H061311Y2
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disc
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保雄 近藤
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【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案はディスク部材の搬送装置に関し、一層詳細に
は、例えば、ディスクブレーキを構成するディスクを開
閉自在な受部材により支持すると共に、進退可能なセン
タリング部材を前記ディスクに形成されている孔部に係
合して当該ディスクの位置決めと保持とを行くい、これ
によってディスクを正確に且つ強固に把持して所望の部
位へと搬送可能にしたディスク部材の搬送装置に関す
る。
[考案の背景] 一般に、大量のワークを効率的に加工すべくライン生産
工程が広範に行われている。この種のライン生産工程で
は、通常、加工ラインに沿って各種の工作機械を配設し
ておき、前記加工ラインに搬送されてくるワークに前記
工作機械を介して所定の加工作業を順次施している。
ここで、ディスクブレーキを構成するデイスク等のよう
に比較的薄板状を呈するワークをラインと工作機械との
間で自動的に搬送する装置として、例えば、特開昭第6
0−15094号にその技術的思想が開示されている。
すなわち、この従来技術では、薄板状のワークの中央部
に形成されている孔部内で膨径して前記孔部内壁面を押
圧保持する第1のクランプ手段を具備した第1の搬送装
置と、進退自在な爪部材により前記ワークの外周面を押
圧把持する第2のクランプ手段を設けた第2の搬送装置
とが開示されている。
然しながら、前記の第1搬送装置を用いる場合、ワーク
の孔部を基準にしてこれを把持するために前記ワークの
センタリング作業が正確に行われる一方、ブレーキ用デ
ィスクのように位置決め用孔部としての軸孔の直径がデ
ィスク全体の直径に比較して小さなワークではこれを確
実に保持することが出来ない。従って、ワークの搬送途
上において前記ワークが落下してしまうという虞が生ず
る。
また、前記の第2搬送装置では、ワークの外周面を把持
するためにこのワークを強固に保持し得るが、前記ワー
クのセンタリングが不正確なものとなってしまう。これ
によって、ワークを工作機械に対し確実に搬送出来ず、
前記ワークの装着不良を惹起するという不都合が指摘さ
れている。
[考案の目的] 本考案は前記の不都合を克服するためになされたもので
あって、ブレーキ用ディスクのような薄板状のワークを
搬送する際、実質的に単一のアクチュエータの作用下に
互いに開閉動作して前記ワークの一端側を支持する一組
の受部材と、アクチユエータの作用下に進退変位してこ
のワークに形成されている孔部に当該ワークの他端側か
ら係合するセンタリング部材とを設け、当該センタリン
グ部材と前記一組の受部材とによりこのワークを強固に
且つ正確に保持するように構成し、これによって搬送中
に前記ワークが落下することを阻止することが出来、し
かも当該ワークを正確にセンタリングして工作機械等に
確実に搬送することを可能にしたディスク部材の搬送装
置を提供することを目的とする。
[目的を達成するための手段] 前記の目的を達成するために、本考案は予め孔部が形成
されているディスク部材を搬送するための装置であっ
て、 二つの前記ディスク部材を同時に位置決め把持して一体
的に搬送可能な第1および第2保持手段を備え、 前記第1および第2保持手段は、それぞれ対をなしリン
ク手段を介して互いに近接・離間する方向に一体的に揺
動自在な第1爪部材および第2爪部材と、 前記対をなす第1爪部材および第2爪部材に設けられ、
前記ディスク部材の一端側を支持するそれぞれ一組の受
部材と、 前記ディスク部材の他端側から変位して当該ディスク部
材の孔部に係合してこのディスク部材の位置決めを行う
と共に前記一組の受部材と共働して当該ディスク部材を
把持するセンタリング部材と、 を有すると共に、 前記第1および第2保持手段を構成する一方の第1爪部
材には、単一のシリンダから延在するピストンロッドに
これと略直交する方向に延在して係着された連結ロッド
の両側が係合される、 ことを特徴とする。
[実施態様] 次に、本考案に係るディスク部材の搬送装置についてこ
れを組み込む加工ラインとの関連において好適な実施態
様を挙げ、添付の図面を参照しながら以下詳細に説明す
る。
第1図および第2図において、参照符号10は本実施態様
に係るディスク部材の搬送装置を組み込む加工ラインを
示す。前記加工ライン10はブレーキ用ディスク等のワー
クWを水平姿勢で矢印方向に搬送するワーク投入用の第
1のコンベア12aとワーク払出用の第2のコンベア12b
とを含む。この場合、前記第1コンベア12aと第2コン
ベア12bとの間にはワークWを水平姿勢で2枚ずつ保持
し且つ回転させながらこのワークWの両面を同時に加工
する第1およに第2の加工装置14、16と、前記ワークW
を第1コンベア12aから第1および第2加工装置14、16
に移送すると共に夫々の加工装置14、16において加工終
了後のワークWを第2コンベア12bに送り出す本実施態
様に係る搬送装置18とから構成される。
前記第1加工装置14は基台22を有し、この基台22にワー
クWを水平方向に保持し且つ回転させるワーク把持機構
24a、24bと、前記ワーク把持機構24a、24bに対し一
体的に進退変位して夫々に保持されているワークWの両
側面を加工するための切削機構26とが装着される。
そこで、ワーク把持機構24aについて以下詳細に説明
し、ワーク把持機構24bには同一の参照数字にbを付し
てその詳細な説明は省略する。
すなわち、第2図および第3図に示すように、ワーク把
持機構24aは回転駆動源28aを含み、この回転駆動源28
aは基台22の側面に係着されて鉛直下方向に指向してお
り、これから延在する回転駆動軸30aにプーリ32aが軸
着される。前記プーリ32aにベルト34aの一端が張架さ
れ、このベルト34aの他端は基台22の側面に形成されて
いる開口部36aからこの基台22内に臨みスピンドルユニ
ット38aを構成するプーリ40aに張架される。
前記スピンドルユニット38a内にはスピンドル42aが回
転自在に支承されており、このスピンドル42aの下部に
前記プーリ40aが軸着されると共に、前記スピンドル42
aの上部側にはチャックユニット44a係着される。ここ
で、チャックユニット44aの中央部に図示しないコレッ
トチャックが配設され、このコレットチャックを介しワ
ークWが着脱自在に保持される。
一方、第3図に示すように、切削機構26は回転駆動源80
を含み、この回転駆動源80は基台22の上部に固着され
る。前記回転駆動源80からワークWの搬送方向に直交す
る方向に対し長尺な送りねじ82が延在し、この送りねじ
82の両側に夫々一対のガイドレール84a、84bが配設さ
れる。前記ガイドレール84a、84b上に本体86が載設さ
れると共に、この本体86には送りねじ82を嵌合する図示
しないナット部材が設けられると共に、前記本体86の先
端部には夫々ワーク把持機構24a、24bに対応する位置
に加工ユニット88、90が装着される。
前記加工ユニット88、90はホルダ92を有し、このホルダ
92は本体86の両側面に固着されており、その一端側を分
割して片部96a、96bを形成し、夫々の片部96a、96b
の先端にバイト98a、98を取着する。片部96a、96bに
実質的にシリンダからなる開閉手段100a、100bが係合
し、前記開閉手段100a、100bの作用下に夫々の片部96
a、96bを互いに近接する方向に押圧するように構成し
ている。
以上、第1加工装置14に設けられているワーク把持機構
24a、24bおよび切削機構26について詳細に説明した
が、第2加工装置16においても同様に構成されるもので
あり、同一の構成要素には同一の参照符号を付してその
詳細な説明は省略する。
次いで、本実施態様に係る搬送装置18は第1コンベア12
aと第2コンベア12bとの間に配設される門型の枠体12
0を含み、前記枠体120を構成する横架部材122が前記第
1および第2コンベア12a、12bと平行に位置決めされ
る。この横架部材122には一対の平行なガイドレール124
a、124bが上下方向に固着され、、前記ガイドレール1
24a、124bを介して第1および第2の搬送機構125a、
125bが変位自在に装着される。
前記第1搬送機構125aを構成する移動本体126はガイド
レール124a、124bに係合すると共に、例えば、ラック
・ピニオン機構(図示せず)を介し横架部材122に沿っ
て第1コンベア12a上から第2加工装置16上まで進退可
能である。前記移動本体126には図示していないがシリ
ンダ等を介し昇降自在な昇降台128が設けられ、この昇
降台128の下部にアーム部材130が保持される。前記アー
ム部材130の下端部には取付板132を介してフレーム部材
134が支持されており、このフレーム部材134には所定間
隔、すなわち、ワーク把持機構24a、24bの間隔に対応
して離間する保持手段136、138が設けられる。この場
合、保持手段136、138は同様に構成されるものであり、
以下に保持手段136について詳細に説明し、保持手段138
については同一の参照符号を付してその詳細な説明は省
略する。
第4図および第5図において、前記保持手段136はフレ
ーム部材134の一端側に固着されるシリンダ140を有し、
このシリンダ140から鉛直下方向に延在するピストンロ
ッド140aの下端部には略円錐状のセンタリング部材142
が形成される。この場合、ワークWの中央部にはスプラ
イン孔Sが形成されており、前記センタリング部材142
はこのスプライン孔Sに係合する。前記フレーム部材13
4の下部にはピストンロッド140aと同軸的に且つ回転自
在なリング144が配設され、このリング144に揺動板146
a、146bが直径方向に延在して固着される。ここで、
夫々の揺動板146a、146bにロッド148a、148bを介し
て爪部材150a、150aおよび150b、150bが開閉自在に
係合する。
すなわち、フレーム部材134にはシリンダ140の両外方に
あって支軸152a、152bが回転自在に配設され、夫々の
支軸152a、152bに所定間隔離間して爪部材150a、150
aと150b、150bの一端部が固着される。そして、揺動
板146a、146bに一端を係着されたロツド148a、148b
の他端が夫々一方の爪部材150a、150bに係合する(第
4図参照)。爪部材150a、150aと150b150bは曲形状
を呈し夫々の下端部側を水平方向に延在させており、前
記爪部材150aと150a並びに150bと150bの下端部に板
状の受部材154a、154bが固着される。この場合、前記
一方の爪部材150aは支軸152aの上方に延在する連結部
位156を有しており、この連結部位156に連結ロッド158
の一端が係着される。さらに、この連結ロッド158の他
端は保持手段138を構成する一方の爪部材150aの連結部
位156に係合し、当該連結ロッド158の略中央部をフレー
ム部材134に係着されているシリンダ160から延在するピ
ストンロッド160aに係合する。
一方、第2搬送機構125bは第1および第2加工装置1
4、16において加工終了後のワークWを第2コンベア12
bに搬送するものであり、その構成は前述した第1搬送
機構125aと同様なため同一の参照符号を付してその詳
細な説明は省略する。
本実施態様に係るディスク部材の搬送装置を組み込む加
工ラインは基本的には以上のように構成されるものであ
り、次にその作用並びに効果について説明する。
先ず、第1搬送機構125aを第1コンベア12a上に配置
すると共に、第2搬送機構125bを第2コンベア12b上
に待機させておく。そこで、第1搬送機構125aを構成
するシリンダ等の駆動作用下に昇降台128を下降させ第
1コンベア12aに沿って矢印方向に搬送されてくる2つ
のワークWを保持手段136、138により把持する。ここ
で、保持手段136、138は同様に駆動されて夫々ワークW
を把持するものであり、以下に保持手段136について説
明する。
すなわち、シリンダ160の駆動作用下にピストンロッド1
60aを、第4図中、矢印方向(シリンダ160から離間す
る方向)に変位させ、このピストンロッド160aに係合
する連結ロッド158を介して一方の爪部材150aを支軸15
2aを支点にして揺動変位させる。このため、前記支軸1
52aに係着されている夫々の爪部材150a、150aが鉛直
下方向に一体的に揺動変位して受部材154aが第1コン
ベア12a上の所定の位置に搬送されてきたワークWの一
端側下面部を支持する。
ここで、爪部材150a、150aが鉛直下方向に揺動変位す
ると、一方の爪部材150aに係合するロッド148aを介し
て揺動板146aがリング144と一体的に回転する。従っ
て、このリング144に係着されている揺動板146bが揺動
しこれに係合するロッド148bを介して爪部材150b、15
0bが同様に鉛直下方向に揺動変位し、受部材154bがワ
ークWの他端側下面部を支持する。
次いで、シリンダ140の駆動作用下にピストンロッド140
aを鉛直下方向に変位させると、センタリング部材142
が下降し夫々の受部材154a、154bに支持されているワ
ークWのスプライン孔Sに係合する。これによって、前
記爪部材150a、150a、150b、150bおよびセンタリン
グ部材142によりワークWが保持手段136に強固に且つ正
確に把持される。
一方、シリンダ160の駆動作用下に連結ロッド158を変位
させる際、保持手段138を構成する一方の爪部材150aが
この連結ロッド158に係合しているため、前述した保持
手段136と同様に前記保持手段138を介し他のワークWを
保持することが出来る。
このように、第1搬送機構125aにより2つのワークW
を支持した後、昇降台128を上昇させると共に、移動本
体126をガイドレール124a、124bの案内作用下に水平
方向に搬送して第2加工装置16上に停止させる。さら
に、昇降台128を下降させることにより保持手段136.13
8に把持されているワークW、Wをワーク把持機構24
a、24bを構成するチャックユニット44a、44b上に載
設する。
そこで、シリンダ140の駆動用作用下にセンタリング部
材142をワークWのスプライン孔Sから離間させると共
に、シリンダ160を駆動してピストンロッド160aを前記
とは逆方向に変位させる。このため、保持手段136、138
を構成する一方の爪部材150aが連結ロッド158を介して
その下端部を鉛直上方向に揺動変位させ、夫々の爪部材
150a、150aの受部材154aがワークWの一端側下面部
から離間する。さらに、前記一方の爪部材150aにロッ
ド148aを介して係合する揺動板146a、リング144、揺
動板146bおよびロッド148bを介し夫々の爪部材150
b、150bが同様に鉛直上方向に変位して受部材154bが
ワークWの他端側下面部から離間する。これによって、
保持手段136、138によるワークW、Wの把持作用が解除
され、次いで、アーム部材130を上昇させる。
保持手段136、138を駆動しワークW、Wの保持作用を解
除して昇降台128を上昇させた後、第1搬送機構125aを
第1コンベア12a側に移動させる。そして、前述したよ
うに、この第1搬送機構125aを介して新たなワーク
W、Wを保持して前記第1搬送機構125aを第1加工装
置14上に移動させた後、この第1加工装置14を構成する
夫々のワーク把持機構24a、24bに夫々ワークW、Wを
保持させる。次いで、前記第1搬送機構125aを第1コ
ンベア12a上に復帰させて保持手段136、138によりさら
に別のワークW、Wを把持しておく。
このように第1搬送機構125aを介してワークW、Wを
第1加工装置14に移送している間に、第2加工装置16に
装着されているワークW、Wに対して加工作業を施す。
すなわち、第2加工装置16を構成する回転駆動源28a、
28bを駆動して回転駆動軸30a、30bを介しプーリ32
a、32bを回転する。前記プーリ32a、32bにはベルト
34a、34bを介してプーリ40a、40bが係合しており、
前記プーリ40a、40bを軸着するスピンドル42a、42b
が回転する。従って、前記スピンドル42a、42bに係着
されているチャックユニット44a、44bが回転して前記
チャックユニット44a、44bに保持されているワーク
W、Wが回転することになる。
一方、切削機構26において、開閉手段100a、100bを駆
動して夫々の片部96a、98bを互いに近接する方向に弾
性変形させ、前記片部96a、96bに取着されているバイ
ト98a、98bをワークWの切削厚さに対応して位置決め
する。そして、回転駆動源80の駆動作用下に送りねじ82
を回転させると、これに係合する本体86がガイドレール
84a、84bの案内作用下にワーク把持機構24a、24b側
へと移動し、加工ユニット88、90に設けられている夫々
のバイト98a、98bを介しワークW、Wの両側面が同時
に加工される。
ワークWの両側面の加工が終了すると、回転駆動源80の
駆動を停止させると共に、開閉手段100a、100bを駆動
して片部96a、96bをそれ自身の弾発作用下に互いに離
間する方向に変位させてバイト98a、98bをワークWの
両側面から離間させる。さらに、回転駆動源80を前記と
は逆方向に回転させて本体86をワーク把持機溝24a、24
bから離間させると共に、ワーク把持機構24a、24bを
構成する回転駆動源28a、28bの駆動を停止してチャッ
クユニット44a、44bに保持されているワークWの回転
を停止させる。
次いで、第2コンベア12b上に待機している第2搬送機
構125bを駆動してこれを第2加工装置16上に移動させ
た、アーム部材130を下降させて保持手段136、138でワ
ークW、Wを把持する。ここで、第2加工装置16を構成
するワーク把持機構24a、24bによるワークW、Wの把
持作用を解除しておく。
そして、加工終了後のワークW、Wを第2搬送機構125
bを介して第2コンベア12b上に送り出す一方、第1コ
ンベア12a上にあって新たなワークW、Wを把持してい
る第1搬送機構125aを第2加工装置16側へと移動さ
せ、前述したように、この新たなワークW、Wをワーク
把持機構24a、24bに装着する。
以上のように、第2加工装置16に対するワークW、Wの
着脱を行っている際には第1加工装置14によりワーク
W、Wへの加工が行われている。そこで、前記第1加工
装置14によってワークW、Wの加工が終了すると、この
ワークW、Wは第2搬送機構125bを介して第2コンベ
ア12b側へと送り出されると共に、第1搬送機構125a
により第1コンベア12a上の新たなワークW、Wを当該
第1加工装置14に搬送する。
この場合、本実施態様では、円盤状を呈し比較的小径な
スプライン孔Sを有するワークWを搬送する際に、シリ
ンダ160の駆動作用下に爪部材150a、150aと150b、15
0bとを揺動変位させて受部材154a、154b上にワーク
Wを支持する。さらに、シリンダ140の駆動作用下にセ
ンタリング部材142をスプライン孔Sに係合してワーク
Wの位置決めを行う。その際、センタリング部材142が
実質上円錐状に形成されており、ワークWに位置ずれが
惹起していてもこのセンタリング部材142を介し前記ワ
ークWが所定の位置に移動する。これによってワークW
のセンタリングが自動的に行われるに至る。
しかも、受部材154a、154bがワークWの下面側を支持
しする一方、センタリング部材142がこのワークWの上
面側を押圧している。このため、前記センタリング部材
142と受部材154a、154bを介しワークWを強固に保持
することが出来る。
従って、例えば、第1コンベア12a上を搬送されてくる
ワークWに位置ずれが惹起していても第1搬送機構125
aを介して前記ワークWを確実に位置決め保持すること
が出来、第1および第2加工装置14、16を構成するワー
ク把持機構24a、24bに夫々のワークWを正確に送り出
すことが可能となる。これによって、夫々のワーク把持
機構24a、24bに対するワークWの位置決め不良や搬送
途上における前記ワークWの落下等を阻止し、当該ワー
クWの加工作業の自動化並びに効率化を容易に達成し得
るという効果が挙げられる。
さらに、単一のシリンダ160の作用下に実質的に2台の
保持手段136、138を一体的に駆動している。このため、
ワークWの搬送作業を一層効率的に遂行することが出来
ると共に、駆動源の数を減少させることが可能となり、
経済的であるという利点が顕在化する。
[考案の効果] 以上のように、本考案によれば、例えば、ディスクブレ
ーキを構成するディスクのように比較的薄板状ワークを
搬送する際、開閉自在な受部材により前記ワークの一端
側を支持する一方、進退自在なセンタリング部材により
当該ワークを位置決めすると共に前記受部材と共働して
前記ワークを保持するよう構成している。このため、ワ
ークに形成され位置決めに使用される孔部が比較的小径
であっても、このワークを強固に保持することが出来、
搬送中に前記ワークを落下させることがない。しかも、
ワークを正確にセンタリングするこが可能となり、前記
ワークを確実に搬送して効率的な加工作業を遂行するこ
とが出来るという効果が得られる。
さらに、2つのワークを同時に搬送することが可能とな
るために、前記ワークの加工作業がより一層効率化され
るという利点が挙げられる。
以上、本考案について好適な実施態様を挙げて説明した
が、本考案はこの実施態様に限定されるものではなく、
本考案の要旨を逸脱しない範囲において種々の改良並び
に設計の変更が可能なことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案に係るディスク部材の搬送装置を組み込
む加工ラインの概略斜視説明図、 第2図は第1図に示す加工ラインの概略正面図、 第3図は加工ラインの拡大側面図、 第4図は当該搬送装置の斜視説明図、 第5図は当該搬送装置の動作説明図である。 10…加工ライン 12a、12b…コンベア 14、16…加工装置 18…搬送装置 24a、24b…ワーク把持機構 26…切削機構 88、90…加工ユニット 125a、125b…搬送機構 136、138…保持手段 142…センタリング部材 150a、150b…爪部材 154a、154b…受部材

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】予め孔部が形成されているディスク部材を
    搬送するための装置であって、 二つの前記ディスク部材を同時に位置決め把持して一体
    的に搬送可能な第1および第2保持手段を備え、 前記第1および第2保持手段は、それぞれ対をなしリン
    ク手段を介して互いに近接・離間する方向に一体的に揺
    動自在な第1爪部材および第2爪部材と、 前記対をなす第1爪部材および第2爪部材に設けられ、
    前記ディスク部材の一端側を支持するそれぞれ一組の受
    部材と、 前記ディスク部材の他端側から変位して当該ディスク部
    材の孔部に係合してこのディスク部材の位置決めを行う
    と共に前記一組の受部材と共働して当該ディスク部材を
    把持するセンタリング部材と、 を有すると共に、 前記第1および第2保持手段を構成する一方の第1爪部
    材には、単一のシリンダから延在するピストンロッドに
    これと略直交する方向に延在して係着された連結ロッド
    の両端側が係合される、 ことを特徴とするディスク部材の搬送装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の装置において、リンク手段
    は、センタリング部材と同軸的に且つ回転自在に設けら
    れたリングと、 前記リングの直径方向外方に延在する第1および第2揺
    動板と、 一端を前記第1および第2揺動板に係合すると共にそれ
    ぞれの他端を一方の第1および第2爪部材に係合するロ
    ッドと、 を備えることを特徴とするディスク部材の搬送装置。
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