JPH0613108Y2 - 金属容器 - Google Patents

金属容器

Info

Publication number
JPH0613108Y2
JPH0613108Y2 JP12166686U JP12166686U JPH0613108Y2 JP H0613108 Y2 JPH0613108 Y2 JP H0613108Y2 JP 12166686 U JP12166686 U JP 12166686U JP 12166686 U JP12166686 U JP 12166686U JP H0613108 Y2 JPH0613108 Y2 JP H0613108Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
lid
side wall
extension
recess
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP12166686U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS6328651U (ja
Inventor
正雄 神宮
勝彦 神宮
功 神宮
Original Assignee
正雄 神宮
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by 正雄 神宮 filed Critical 正雄 神宮
Priority to JP12166686U priority Critical patent/JPH0613108Y2/ja
Publication of JPS6328651U publication Critical patent/JPS6328651U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH0613108Y2 publication Critical patent/JPH0613108Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Closures For Containers (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、蝶番装置により蓋部と底部が回動可能に連結
され、しかも蓋部と底部との間に段差のない面一の構造
を持つ金属容器に関する。
(従来の技術) 従来、最も多く提案されてきた蓋部と底部との間に段差
のある一般的な容器を第9図および第10図に示す。
これらは、蓋部1と底部2、そして両者を開閉自在に連
結する蝶番装置3より構成されている。
このような容器では、蓋部1がひとりでに開いてしまわ
ないようなロック機構として、蓋部1の連結側と反対の
側壁に内側に膨らんだ部分1aと、それに係合する底部
2の側部の外側に膨らんだ部分2aが設けられている。
一方、第11図および第12図に示される容器は、その
主要な要素である蓋部1と底部2を備え、両者が開閉自
在な蝶番装置3により連結されており、ロック機構とし
て底部1の側壁の蓋部内カール部4と接する箇所に外側
に膨らんだ部分2aが設けられている。
以上のような容器は、金属板からプレス加工されること
もあって、堅牽で、また量産できることにより、安価あ
るという点で申し分ないものとされている。
(考案が解決しようとする問題点) しかしながら、これらの容器には、段差のある構造に蝶
番装置3を設けるために、容器を構成する金属材料の切
断されたままの面が残ってしまうという欠点がある。例
えば、第9図中の符号5で示される蓋部1のヒンジピン
の挿入口とそれに続く切欠部6、あるいは第11図中の
符号5で示される蓋部1のヒンジピンの挿入口とそれに
続く切欠部6等がある。このような箇所では、指を負傷
したり、あるいは鞄等への出し入れの際に書類等を破っ
てしまう危険性があり、安全性において問題がある。
また、これらの容器を店頭に立てて並べる場合、すなわ
ち、容器側面を下にして並べる場合には段差のために不
安定となり、非常に不便である。
また、容器の製造工場での容器の箱詰め作業において、
段差や切断されたままの面があるため、容器を傷付けな
いようにしたり、うまく箱に収めるのに充分な注意を払
わなければならない。同様に、箱詰めの後に輸送をする
場合でも、段差や切断されたままの面で隣り合う容器を
傷付けてしまうことがある。
以上のような点、および美観上より、段差のない、すっ
きりした形の容器が要求されてきた。
ところで、段差のない面一の容器においては、蓋部と底
部が長さ、幅等で同じ大きさを持つため、容器を閉じた
ときの蓋部の側部内面側と、底部の側部外面側とで重な
り合う部分がない。このため、そのままでは、上記2例
のようなロック機構を設けることができないので、蓋部
がひとりでに開いてしまうことを防止できない。そこ
で、ロック機構を別に設けたものが提供されるようにな
った。
その例を第13図および第14図に示す。
この容器は、次のようなロック機構を持つ。すなわち、
底部7内に係止片8を持つプラスチックで作られた係止
部材9,10を固定し、蓋部11の内カール部12に係
止片8を係止する。
このロック機構では、例えば、容器を閉じた状態で蓋部
11の上面より見た場合に底部7を時計方向に回るよう
に力を加え、蓋部11には、反対に反時計方向に回るよ
うに力を加えたときに、蓋部11と底部7の間にずれを
生じる。これは、蝶番装置13において、容器の開閉の
ために蓋部11と底部7を連結するヒンジピンと、その
ヒンジピンが挿入されている軸穴との間にややゆるみを
持つ必要があること、そして、係止片8は蓋部11の開
閉の際に内カール部12によって押されて容器の内側へ
少し動かなくてはならないので、あまり剛性を持たせら
れないこと、また係止片8は、容器長手方向へのずれに
はほとんど抵抗を与えないこと等による。
このようなずれが生じた場合、容器内に入れておいた小
さな物が外へ出てしまう可能性がある。また、大きな力
が加わった場合に蝶番装置13が変形を生じ、容器が使
用できなくなる可能性がある。また、この容器では、蝶
番装置13が容器側面より突出した構造となっており、
安全面等でも問題がある。
以上のような点とともに、この容器は構成が複雑にな
り、製作が面倒となること、およびプラスチック製の係
止部材9,10を使用するため安価に提供できない等の
問題がある。
そこで、本考案は、以上のような問題点等の解消を図
り、容器を閉じた場合に力が加わっても、蓋部と底部に
ずれを生じず、しかも容易に製作できると共に、側部に
段差や突出部のない面一の容器を提供することを目的と
する。
(考案の構成) (問題点を解決するための手段) 本考案の金属容器は、次のように構成したものである。
すなわち、蓋部あるいは底部のいずれか一方の連結部と
なる側壁に一定の幅を保って側壁の縁端より長く延ばし
た一の延長部、他方の連結部となる側壁を容器の内側に
凹ませて一の凹部をそれぞれ形成する。また、同じ蓋部
あるいは底部の上記凹部と相対する側壁に前記一の延長
部とほぼ同一形状を保って側壁の縁端より長く延ばした
他の延長部、上記一の延長部と相対する側壁を上記一の
凹部とほぼ同一形状を保って容器の内側に凹ませて他の
凹部を各々形成する。さらに、上記一の凹部に上記一の
延長部を収容して蓋部と底部とをピン部材により回動可
能に連結する。
(実施例) 本考案の実施例を図面を参照して説明する。
《第1実施例》 第1図、第2図および第3図は本考案の第1実施例を示
している。
第1実施例の容器は、蓋部20と底部21がヒンジピン
22によって回動可能に連結されている。蓋部20と底
部21は、双方が同じ大きさ、形状を持っている。つま
り、第4図で示すような2個の部材23をヒンジピン2
2により結合し、一方を蓋部20とし他方を底部21と
して用いる。
以下、第4図について説明する。
この部材23は、薄い金属板、例えば0.3mmの厚さの
表面処理鋼板を、次に述べる4工程のプレス加工に掛け
て製作される。
〈第1工程〉 材料の金属板より部材23を形成するのに必要な面積の
板を打抜き、かつ容器側壁24等の形成を行なう絞り加
工を同時に1工程で行なう。つまり、抜き絞りの工程を
行なう。
〈第2工程〉 次の内カール加工を行なうために抜き絞り加工を行なっ
て、部材としてのおおよその形を得た材料において、そ
の端縁をやや内側に曲げ、このとき材料の他の端縁より
も長く延びている延長部25の上端縁も同時に曲げる先
曲工程を行なう。
〈第3工程〉 前工程によりやや内側に曲げられた材料の端縁を内側に
向って丸めて、部材23の周囲の周壁の端縁26を内カ
ールとし、同時に延長部25の上端縁を丸く管状に内カ
ールした曲設部27とする内カール工程を行なう。
〈第4工程〉 前工程により内カールされたものにおいて、延長部25
にちょうど嵌り合う容器の内側への凹部28を延長部2
5がある側壁24と反対側の側壁24へ設ける。凹部2
8は、延長部25とおおよそ同じ幅を持ち、容器を形成
する金属板の厚みとおおよそ同じ深さの容器内側への凹
設部30と、延長部25の内カール部27と嵌り合う内
側に形成した条溝31とにより成っている。そして、そ
の凹部28の両側へヒンジピン22を通したときにそれ
が抜けないようにするための容器の内側へ膨らんだ突起
32を設ける。以上の成形は同時に行なう。
以上の4工程を行なって第4図の部材23が得られる。
この部材23を2つ用いて、その一方を底部21とし、
他方を蓋部20として、蓋部20の延長部25が、底部
21の延長部25と反対側にくるように被せる。そし
て、蝶番側にヒンジピン22を挿入して、第1図、第2
図、第3図に示した容器が完成する。
上記の容器を閉じたときに蓋部20の延長部25と、底
部21の凹部28とがちょうど嵌り合う。このとき、蓋
部20の延長部25の端縁27と、底部21に設けた条
溝31とが係合してロック機構を成す。また、この部分
が嵌り合うことによって蓋部20と底部21との間のず
れを防止する。
また、容器を製作するための前記4工程は、従来最も多
く提案されてきた第9図および第10図に示された容器
の工程と同様の工程のみで、何ら難かしい加工を必要と
しない。また、第9図、第10図で示されるような容器
では、蓋部1と底部2の大きさが違うことや、蝶番装置
3の構造のために蓋部1と底部2の加工に全く別の金型
を用意しなければならなかった。これは、第11図およ
び第12図の容器でも同様である。例えば、第9図およ
び第10図に示した容器では、蓋部1と底部2の加工用
にそれぞれ4つの金型、つまり全部で8つの金型を用意
する必要があった。
これに対し、この第1実施例の容器は、蓋部20と底部
21を全く同じ部材23により構成することによって上
記4工程に対応する4つの金型のみを用意すればよい。
このことは、消費が多様化し、多品種中少量生産により
プレス加工費中の金型費用のウェイトが増大している今
日、大きな利点となる。
《第2実施例》 次に、第2実施例を第5図、第6図および第7図を参照
して説明する。
第2実施例の容器は、金属板を基に形成された蓋部33
および底部34がヒンジピン35によって回動可能に連
結されている。本実施例において、蓋部33の連結部
は、第1実施例と全く同じように底部34の連結部とち
ょうど嵌り合う構造を持つ容器の内側への凹部36が設
けられている。また、蓋部33においては連結部と反対
側の側壁に他の側壁37の周縁38よりも長く延びた延
長部39が設けられている。蓋部33の周囲の周壁の端
部38は、延長部39の端部の内カール部40を含めて
全周が内側に丸く丸められて内カールとなっている。
一方、底部34の連結部は、他の側壁41の周縁42よ
りも長く上方に延在された延長部43を持ち、周縁42
と段差が設けられており、延長部43の端縁は丸く管状
に形成された曲設部43aとなっている。また、連結部
と反対側の側壁には上述した蓋部33の長い延長部39
と、嵌り合う凹部44が設けられている。また、凹部4
4には蓋部33の延長部39の縁端の内カール部40と
係合して蓋部33を係止する容器外側へ膨んだ突起45
が設けられている。
以上のような第2実施例の容器は、蓋部33と底部34
が同じ大きさであるため、蓋部33と底部34の製作に
使用する金型の大部分を共有でき、蓋部33と底部34
の形状の一部の差異については、金型の主要部分ではな
い部品の交換等によって対処できる。
《第3実施例》 第8図は、本考案の第3実施例を示すもので、蓋部46
と底部47がヒンジピン48で回動可能に連結されてい
る。
第5図、第6図および第7図で示されたように、第2実
施例に示された容器が蓋部33に底部34の連結部とち
ょうど嵌り合う凹部36を設け、底部34に他の側壁周
縁よりも長く上方に延ばした延長部43を設けているの
に対して、第3実施例の容器は、蓋部46に他の側壁4
9の周縁50よりも長く下方に延ばした延長部51を設
け、底部47にその延長部51と、ちょうど嵌り合う凹
部52を設けている。他は第2実施例と同様である。
〔考案の効果〕
以上述べたように本考案は、蓋部と底部より成る単純な
構成であって、蓋部と底部が幅や長さで同じ寸法のた
め、蓋部と底部の製作に使用する金型は全く同じである
か、あるいは金型の重要でない部品の交換等によるのみ
でよい。このことは、消費の多様化により、多品種中少
量生産を強いられ、プレス加工費中の金型費の割合が増
大している今日、非常に有益である。
また、容器外面に段差や突出部がないので、箱詰め等が
簡便となり、一方、箱詰めの自動化等を考える場合には
この点は極めて優れた利点となる。そして、箱詰め後の
輸送の上でも容器外面の段差や突出部が隣り合う容器を
擦って傷を付けるようなことがない。
さらに、この段差や突出部がないことにより、容器を立
てて並べる、すなわち、容器側面を下にして並べること
が容易と考えられる。これは、展示方法によって同じ製
品でも販売量に大きな差が出るのはよく知られる事実で
あり、非常に大きな利点となる。
また、突出部がないことにより、安全性が向上すること
も大きな利点である。
蓋部と底部にずれを生じにくく、かなり大きな力が加わ
った場合でも、蝶番装置の損傷を招くようなことがな
く、使用上も何ら不都合は生じない。
以上のように、本考案に係る金属容器は、極めて優れた
ものである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の第1実施例の容器を開けたところの斜
視図、第2図は本考案の第1実施例の容器を閉じたとこ
ろの斜視図、第3図は本考案の第1実施例の容器の断面
図、第4図は本考案の第1実施例の容器の部材を示す斜
視図、第5図は本考案の第2実施例の容器を閉じたとこ
ろの斜視図、第6図は本考案の第2実施例の容器を開け
たところの斜視図、第7図は本考案の第2実施例の容器
の断面図、第8図は本考案の第3実施例の容器を開けた
ところの斜視図、第9図は従来例の1つを示す斜視図、
第10図は第9図に示された容器の断面図、第11図は
従来例の1つを示す斜視図、第12図は第11図に示さ
れた容器の断面図、第13図は従来例の1つを示す斜視
図、第14図は第13図に示された容器の断面図であ
る。 20,33,46…蓋部、21,34,47…底部、2
2,35,48…ヒンジピン、24,37,41…側
壁、25,43,51…底部の延長部、28,36,5
2…蓋部の凹部、25,39…蓋部の延長部、28,4
4…底部の凹部、30…凹設部、31…条溝、27,4
0…内カール部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】蓋部の側壁と底部の側壁とが段差のない面
    一の構造を持ち、かつ蝶番装置をもって前記蓋部と底部
    とが回動可能に連結されている金属容器であって、前記
    蓋部あるいは底部のいずれか一方の連結部となる側壁に
    一定の幅を保って側壁の縁端よりも長く延ばした一の延
    長部、他方の連結部となる側壁を容器の内側に凹ませて
    一の凹部をそれぞれ形成し、さらに前記蓋部あるいは底
    部の前記一の凹部と相対する側壁に前記一の延長部とほ
    ぼ同一形状を保って側壁の縁端より長く延ばした他の延
    長部、前記一の延長部と相対する側壁を前記一の凹部と
    ほぼ同一形状を保って容器の内側に凹ませて他の凹部を
    各々形成すると共に、前記一の凹部に前記一のの延長部
    を収容して前記蓋部と底部とをピン部材により回動可能
    に連結したことを特徴とする金属容器。
JP12166686U 1986-08-09 1986-08-09 金属容器 Expired - Lifetime JPH0613108Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12166686U JPH0613108Y2 (ja) 1986-08-09 1986-08-09 金属容器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12166686U JPH0613108Y2 (ja) 1986-08-09 1986-08-09 金属容器

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS6328651U JPS6328651U (ja) 1988-02-25
JPH0613108Y2 true JPH0613108Y2 (ja) 1994-04-06

Family

ID=31011151

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12166686U Expired - Lifetime JPH0613108Y2 (ja) 1986-08-09 1986-08-09 金属容器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH0613108Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS6328651U (ja) 1988-02-25

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US4057169A (en) Dual tongue and slot container lock
JPH0613108Y2 (ja) 金属容器
US20060071059A1 (en) Hinged clip for gable top carton
JP3635336B2 (ja) 包装用容器
JPH0430118Y2 (ja)
JPH0339369Y2 (ja)
JPH0417490Y2 (ja)
JPH031385Y2 (ja)
TWM545770U (zh) 包裝容器
JPS629228Y2 (ja)
JPS6221216Y2 (ja)
JP3030946U (ja) ヒンジ開閉ケース
JPH0515771Y2 (ja)
JPH0126621Y2 (ja)
CN113636204A (zh) 一种食品包装盒
JPS6016518Y2 (ja) 函の開閉装置
JPS5911849Y2 (ja) 包装容器
JPH0719131U (ja) 薄型容器
JPS6131698Y2 (ja)
JPH035539Y2 (ja)
JPH0131125Y2 (ja)
JPS5846980Y2 (ja) 抽出型容器等における内箱の前板の内反り矯正手段
JPS6129635Y2 (ja)
JPS629246Y2 (ja)
JPH0626255Y2 (ja) 歯科用模型容器