JPH06130239A - プロトン交換導波路を用いた光集積回路及びその作製方法。 - Google Patents

プロトン交換導波路を用いた光集積回路及びその作製方法。

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JPH06130239A
JPH06130239A JP3358517A JP35851791A JPH06130239A JP H06130239 A JPH06130239 A JP H06130239A JP 3358517 A JP3358517 A JP 3358517A JP 35851791 A JP35851791 A JP 35851791A JP H06130239 A JPH06130239 A JP H06130239A
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JP
Japan
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proton exchange
buffer layer
waveguide
substrate
exchange waveguide
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JP3358517A
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Inventor
Ichiro Hayashi
一郎 林
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Sumitomo Metal Mining Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 プロトン交換導波路を用いた光集積回路にお
いて、アニールを施したSiO2 のバッファ層を用い
る。 【構成】 LiNbO3 またはLiTaO3 基板にプロ
トン交換導波路用マスクとしてSiO2 のバッファ層を
成膜し、該バッファ層にアニールを施し、次いでプロト
ン交換導波路を基板中に形成し、バッファ層上に電極を
形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、SiO2 バッファ層を
有するプロトン交換導波路を用いた光集積回路及びその
作製方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来のニオブ酸リチウム(LiNb
3 )及びタンタル酸リチウム(LiTaO3 )結晶基
板を用いた光集積回路は、金属Tiを約1000°Cで
拡散し、導波路を得るTi拡散法により作製してきた。
最近、導波路自体が偏光子機能を有すること、作製プロ
セスが簡便であること等の理由により、プロトン交換法
によって作製した導波路を用いることへの要望が高まっ
ている。
【0003】通常、導波路型電気光学デバイスでは、電
極金属による光損失を抑制するため、導波路作製後に絶
縁体のバッファ層を成膜した後に電極金属を装荷する。
この場合、DCドリフトと呼ばれる現象が発生する。こ
のDCドリフト現象はSiO2 などの酸化物のバッファ
層成膜時に酸素欠損が生じ、その結果、膜自体の抵抗が
小さくなり、この酸化膜上に電極を装荷し直流電圧を印
加した場合、電界を打ち消す方向に電荷が移動し素子の
動作電圧が時間と共に変化してしまう現象である。DC
ドリフトを抑制するには、酸化物の成膜後に酸素欠損を
補うためのアニールを、水蒸気を含んだ酸素雰囲気中で
行う必要がある。
【0004】例えば、Ti拡散法では、SiO2 をバッ
ファ層として導波路上に成膜した後、バッファ層を60
0〜700°Cの水蒸気を含んだ酸素雰囲気中でアニー
ルを行っている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかし、プロトン交換
導波路の場合、Ti拡散導波路と同様にして高温でバッ
ファ層のアニールを行うと、プロトンが基板中に拡散
し、導波路としての機能を失ってしまう。その理由は、
LiNbO3 及びLiTaO3 基板中ではプロトンの拡
散係数が大きいためである。したがって、これまでは、
アニールを行ってないバッファ層を用いてきた。このた
め、DCドリフト現象が発生し、問題となっていた。
【0006】なお、参考までに、図5を参照して、バッ
ファ層のアニールを行わない従来例の具体的な方法を説
明する。最初に、LiNbO3 基板1上にフォトリソグ
ラフィーによりレジストパターン2を形成する(ステッ
プA)。次に、この基板1上にAl溥膜(2000オン
グストローム)を成膜し(ステップB)、プロトン交換
用Alマスク3を作製する(ステップC)。作製後、安
息香酸溶液中でプロトン交換を200°Cで行い(ステ
ップD)、プロトン交換用Alマスク3を除去した(ス
テップE)後、プロトン交換導波路4のアニールを35
0°Cで行う(ステップF)。その後、バッファ層5
(SiO2 2000オングストローム)を成膜する
(ステップG)。このとき既にプロトン交換導波路4が
形成されているのでバッファ層のアニールは行わず、、
電極6を装荷する(ステップH)。
【0007】したがって、本発明は、アニールを施した
SiO2 膜をバッファ層とするプロトン交換導波路を用
いた光集積回路及びその作製方法を提供することにあ
る。
【0008】
【課題を解決するための手段】前述の目的を達成するた
めに、本発明は、LiNbO3 及びLiTaO3 基板
と、該基板中に形成したプロトン交換導波路と、前記基
板上に配置したアニールを施したSiO2 のバッファ層
とを有することを特徴とする光集積回路を採用するもの
である。
【0009】また、本発明は、LiNbO3 及びLiT
aO3 基板上にSiO2 バッファ層を成膜し、該バッフ
ァ層にアニールを施し、その後プロトン交換導波路を前
記基板中に形成することを特徴とする光集積回路の作製
方法を採用するものである。
【0010】
【作用】本発明では、プロトン交換導波路を作製する前
工程において、SiO2 をマスク材として用い、そのS
iO2 をアニールするものである。そして、アニールし
たSiO2 膜をバッファ層として用いるため、SiO2
膜の酸素欠損を補われており、DCドリフトを抑制する
ことができる。
【0011】
【実施例】次に、図面を参照して、本発明のプロトン交
換導波路を用いた光集積回路及びその作製方法を説明す
る。図1は、その作製方法の工程を示す図である。図1
において、最初に、図5に示した従来例の最初の工程と
同様に、LiNbO3 基板1上にレジストパターン2を
形成する(ステップA)。この基板上にSiO2 (20
00オングストローム)を成膜し(ステップB)、バッ
ファ層5を作製する(ステップC)。この時点でSiO
2 膜を、600〜700°Cの水蒸気を含んだ酸素雰囲
気中でアニールを行い(ステップD)、SiO2 膜の酸
素欠損を解消する。アニール終了後プロトン交換を20
0°Cで行い(ステップE)、次いでプロトン交換導波
路4のアニールを350°Cで行う(ステップF)。そ
の後、電極6を装荷する(ステップG)。
【0012】次に、図5及び図1の従来例及び本発明の
作製方法でプロトン交換導波路を用いた光集積回路作製
し、DCドリフトの発生を比較した。DCドリフトの評
価方法は下記のように行った。
【0013】最初に、図2を参照して、作製したプロト
ン交換導波路を用いた光集積回路の構成を説明する。図
2において、符号1、4及び6は、それぞれ、図5及び
図1に関連して既に説明したLiNbO3 基板、プロト
ン交換導波路及電極を示す。示す。また、7は光変調器
を示し、この変調器7は、分岐した導波路4の1つの両
側に配置された2つの電極6に電圧を印加するようにな
っている。
【0014】この光変調器に図3aに示す電圧(ステッ
プ電圧)を印加すると、光出力は図3bに示すように変
化する。このとき、図3cに示す電圧−光出力特性を得
た。図4において、ΔVは、印加電圧Vに対するドリフ
ト電圧である。さらに、図4に印加電圧Vを−15〜1
5Vの範囲で測定したドリフト電圧を示す。図4から明
らかなように、従来例の素子ではΔV/Vで定義される
ドリフト量は、−0.13であるのに対し、本発明の素
子は−0.02と約1/7に抑制されていることがわか
る。
【0015】実施例として、基板としてLiNbO3
用いたものも説明したが、LiTaO3 を基板として用
いる場合も同様な作製プロセスによってプロトン交換導
波路が作製できることが知られている。また、LiNb
3 基板を用いた場合と同様のDCドリフト現象が見ら
れる。本発明は、バッファ層に起因する現象とその抑制
に関するものであるから、LiTaO3 基板を用いたプ
ロトン交換導波路にも適用できる。
【0016】
【発明の効果】本発明によれば、プロトン交換導波路の
バッファ層のアニールが可能となり、これまでの作製方
法に比べてDCドリフトの発生を抑制することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は、本発明のプロトン交換導波路を用いた
光集積回路の作製工程を示す図である。
【図2】図2は、DCドリフトを評価のためのプロトン
交換導波路を用いた光集積回路の概略図である。
【図3】図3aは、プロトン交換導波路を用いた光集積
回路の光変調器に印加するステップ電圧を示すグラフで
ある。図3bは、ステップ電圧を印加したときの光集積
回路の光出力を示すグラフである。図3cは、電圧−光
出力特性を示すグラフである。
【図4】図4は、印加電圧−ドリフト電圧特性を示すグ
ラフである。
【図5】図5は、従来例のプロトン交換導波路を用いた
光集積回路の作製工程を示す図である。
【符号の説明】
1 基板 4 プロトン交換導波路 6 電極 7 光変調器

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 LiNbO3 及びLiTaO3 基板と、
    該基板中に形成したプロトン交換導波路と、前記基板上
    に配置したアニールを施したSiO2 のバッファ層とを
    有することを特徴とする光集積回路。
  2. 【請求項2】 請求項2記載の光集積回路において、前
    記バッファ層上に電極を有することを特徴とする光集積
    回路。
  3. 【請求項3】 LiNbO3 及びLiTaO3 基板上に
    SiO2 バッファ層を成膜し、該バッファ層にアニール
    を施し、その後プロトン交換導波路を前記基板中に形成
    することを特徴とする光集積回路の作製方法。
  4. 【請求項4】 請求項3記載の作製方法において、前記
    バッファ層をプロトン交換導波路用マスクとして用いる
    ことを特徴とする作製方法。
  5. 【請求項5】 請求項3記載の作製方法において、バッ
    ファ層上に電極を形成することを特徴とする作製方法。
JP3358517A 1991-12-27 1991-12-27 プロトン交換導波路を用いた光集積回路及びその作製方法。 Pending JPH06130239A (ja)

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