JPH06129279A - エンジンの制御装置 - Google Patents

エンジンの制御装置

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Publication number
JPH06129279A
JPH06129279A JP30474692A JP30474692A JPH06129279A JP H06129279 A JPH06129279 A JP H06129279A JP 30474692 A JP30474692 A JP 30474692A JP 30474692 A JP30474692 A JP 30474692A JP H06129279 A JPH06129279 A JP H06129279A
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JP
Japan
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engine
decrease
delay
clutch
speed
Prior art date
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JP30474692A
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English (en)
Inventor
Hideki Kusunoki
秀樹 楠
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Mazda Motor Corp
Original Assignee
Mazda Motor Corp
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Publication date
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】エンジンの回転低下に対してエンジン負荷の低
下が遅れるようなエンジン補機の応答遅れに対応して、
エンジンの回転低下を遅延することで、エンジンの回転
落ちを確実に防止する。 【構成】エンジンP2により駆動され、エンジン回転数
に対応してエンジン負荷が上昇すると共に、エンジンP
2の回転低下に対してエンジン負荷の低下が遅れるよう
なエンジン補機P1を備えたエンジンの制御装置であっ
て、エンジン補機P1の作動を検出する作動検出手段P
3と、エンジン回転数の低下を検出する低下検出手段P
4と、各検出手段P3,P4の出力に基づいてエンジン
補機P1作動時で、かつエンジン回転数低下時に、エン
ジンP2の回転低下を遅延する遅延手段P5とを備えた
ことを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、例えば、エアコンデ
ィショナ用コンプレッサ(空調用の圧縮機)のように、
エンジンにより駆動されエンジン回転数に対応してエン
ジン負荷が上昇すると共に、エンジンの回転低下に対し
てエンジン負荷の低下が遅れるようなエンジン補機を備
えたエンジンの制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、エンジンの制御装置としては、例
えば特開昭59−29741号公報に記載の装置と、特
開平4−27735号公報に記載の装置とがある。すな
わち、前者の特開昭59−29741号公報に記載の装
置は、スロットル弁が介設された吸気通路と、この吸気
通路をバイパスするバイパス通路と、バイパス通路に介
設されたISC(アイドル・スピード・コントロール)
バルブとを設け、エアコンディショナ(空気調和装置の
ことで、以下単にエアコンと略記する)用コンプレッサ
の作動時には、上述のISCバルブを開いて吸気量を増
加し、エンジンのアイドル回転速度の低下を回避すべく
構成したエンジンの制御装置である。
【0003】また後者の特開平4−27735号公報に
記載の装置は、スロットル弁が介設された吸気通路と、
この吸気通路をバイパスするバイパス通路と、バイパス
通路に介設されたISC(アイドル・スピード・コント
ロール)バルブとを設け、ニュートラル状態下において
エンジン回転数がレーシング状態(空吹かし)からアイ
ドル回転に復帰する際(ノーロードレーシングの戻し
時)、つまりタイヤからトランスミッションまでの間に
エンジンの回転を止めようとする要素および回転落ちを
防止する要素がなく、アクセルの戻し操作によりエンジ
ン回転が急激に低回転へ移行する際、スロットル全閉直
後の回転落ち、エンジンストールを防止する目的で、I
SCバルブを開いて吸気量を増加し、ノーロードレーシ
ング戻し時のエンジンストール(失速)を防止すべく構
成したエンジンの制御装置である。
【0004】そこで、上述の両従来装置を組合わせる
と、ノーロードレーシング時にエアコンを作動させてい
た場合において、ノーロードレーシング戻し時に吸気量
を増大させることで、エンジン回転落ちを防止する装置
が容易に構成される。
【0005】しかし、このような組合せ構成においても
次のような問題点があった。つまり、上述のエアコン用
コンプレッサはその内圧が比較的高く、急減速により、
エンジン回転数が急激に低回転側へ移行しても、コンプ
レッサの内圧がエンジン回転数に比例して低下しないた
め、コンプレッサの残留圧力がエンジンに対する負荷と
なって作用し、上述のようにノーロードレーシング戻し
時に単に吸気量を増大させるのみでは、充分にエンジン
回転落ちを防止することが困難で、エンジン回転数は図
6に点線で示す如くなり、スロットル全閉直後において
回転落ちが発生する問題点があった。このことは、大気
汚染を考慮して従前のフロン冷媒(たとえばR12)を
代替フロン冷媒(たとえばHFC−134a、ここにH
FCとはHydro,Fluoro-Carbon の略ででフッ化炭化水素
類のこと)に変更した際、コンプレッサの最大圧力が高
くなる関係上、より一層顕著となる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この発明の請求項1記
載の発明は、エンジン回転低下に対してエンジン負荷の
低下が遅れるようなエンジン補機の応答遅れに対応し
て、エンジンの回転低下を遅延することで、エンジンの
回転落ちを確実に防止することができるエンジンの制御
装置の提供を目的とする。
【0007】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の目的と併せて、エンジン回転数の低
下割合が所定値以上大きい時に、エンジンの回転低下を
遅延することで、適切な遅延を行なうことができるエン
ジンの制御装置の提供を目的とする。
【0008】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の目的と併せて、エンジンとエ
ンジン補機との間の動力伝達を所定時間のみ切離す構成
とすることで、エンジン補機による制御量を大幅に変動
させることなく、エンジンの回転落ちを防止することが
できるエンジンの制御装置の提供を目的とする。
【0009】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の目的と併せて、ISCバルブ
や電気信号により開閉されるスロットル弁(所謂エレク
トリック・スロットルバルブ)等の吸入空気量を制御す
る手段を用いることで、既存の装置を有効利用しつつエ
ンジンの回転落ちを防止することができ、特別な装置を
別途設ける必要がないエンジンの制御装置の提供を目的
とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明の請求項1記載
の発明は、エンジンにより駆動され、エンジン回転数に
対応してエンジン負荷が上昇すると共に、エンジンの回
転低下に対してエンジン負荷の低下が遅れるようなエン
ジン補機を備えたエンジンの制御装置であって、上記エ
ンジン補機の作動を検出する作動検出手段と、上記エン
ジン回転数の低下を検出する低下検出手段と、上記各検
出手段の出力に基づいてエンジン補機作動時で、かつエ
ンジン回転数低下時に、上記エンジンの回転低下を遅延
する遅延手段とを備えたエンジンの制御装置であること
を特徴とする。
【0011】この発明の請求項2記載の発明は、上記請
求項1記載の発明の構成と併せて、上記遅延手段は、エ
ンジン回転数の低下割合が所定値以上大きい時に作動さ
せるエンジンの制御装置であることを特徴とする。
【0012】この発明の請求項3記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の構成と併せて、上記エンジン
と上記エンジン補機との間の動力伝達を断続操作するク
ラッチを設け、上記遅延手段は上記クラッチを所定時間
切離すクラッチ制御手段に設定したエンジンの制御装置
であることを特徴とする。
【0013】この発明の請求項4記載の発明は、上記請
求項1又は2記載の発明の構成と併せて、上記遅延手段
は吸入空気量の低下を遅らせる吸気量漸減制御手段に設
定したエンジンの制御装置であることを特徴とする。
【0014】
【発明の効果】この発明の請求項1記載の発明によれ
ば、図8にクレーム対応図で示すように、エンジン補機
P1はエンジンP2により駆動され、エンジン回転数に
対応してエンジン負荷が上昇すると共に、エンジンP2
の回転低下に対してエンジン負荷の低下が遅れる。また
作動検出手段P3は上述のエンジン補機P1の作動を検
出する一方、低下検出手段P4はエンジン回転数の低下
を検出する。
【0015】そして、上述の遅延手段P5は上記各検出
手段P3,P4の出力に基づいて、エンジン補機P1の
作動時で、かつエンジンP2の回転数低下時に、エンジ
ンP2の回転低下を遅延(エンジン補機P1の応答遅れ
に対応して遅延制御)する。
【0016】このように、エンジンP2の回転低下に対
してエンジン負荷の低下が遅れるようなエンジン補機P
1の応答遅れに対応して、エンジンP2の回転低下を上
述の遅延手段P5で遅延するので、エンジンの回転落ち
を確実に防止することができる効果があり、特に、ノー
ロードレーシング戻し時のエンジンストール防止に有効
である。
【0017】この発明の請求項2記載の発明によれば、
上記請求項1記載の発明の効果と併せて、上記遅延手段
は、エンジン回転数の低下割合が所定値以上大きい時に
作動するので、適切な遅延を行なうことができる効果が
ある。
【0018】この発明の請求項3記載の発明によれば、
上記請求項1又は2記載の発明の効果と併せて、上述の
遅延手段(クラッチ制御手段)は、エンジンとエンジン
補機との間の動力伝達を断続操作するクラッチを、所定
時間のみ切離すので、このクラッチの切離しによりエン
ジンに対するエンジン負荷の付勢が所定時間のみ解除さ
れ、エンジンの回転低下が遅延される。しかもクラッチ
の切離しは所定時間のみであるから、上述のエンジン補
機による制御量を大幅に変動させることなく、エンジン
の回転落ちを防止することができる効果がある。
【0019】この発明の請求項4記載の発明によれば、
上記請求項1又は2記載の発明の効果と併せて、上述の
遅延手段を、吸入空気量の低下を遅らせる吸気量漸減制
御手段に設定したので、エンジン補機の応答遅れに見合
った状態で吸入空気量を漸減(デクリメント)制御する
ことができるうえ、この遅延手段としてISCバルブや
電気信号により開閉されるエレクトリック・スロットル
バルブ等の吸入空気量を制御する既存の装置を有効利用
することができ、この結果、遅延手段として特別な装置
を別途設けることなく、エンジンの回転落ちを防止する
ことができる効果がある。
【0020】
【実施例】この発明の一実施例を以下図面に基づいて詳
述する。図面はエンジンの制御装置を示し、図1におい
て、吸入空気を浄化するエアクリーナ1におけるエレメ
ント2の後位にエアフローセンサ3を接続して、このエ
アフローセンサ3で吸入空気量を検出すべく構成してい
る。
【0021】上述のエアフローセンサ3の後位にはスロ
ットルボディ4を接続し、このスロットルボディ4内の
スロットルチャンバ5には、吸入空気量を制御するスロ
ットル弁6を配設している。そして、このスロットル弁
6下流の吸気通路には、所定容積を有する拡大室として
のサージタンク7を接続し、このサージタンク7下流に
吸気ポート8と連通する吸気マニホルド9を接続すると
共に、この吸気マニホルド9にはインジェクタ10を配
設している。
【0022】一方、エンジン11の燃焼室と適宜連通す
る上述の吸気ポート8および排気ポート12には、動弁
機構(図示せず)により開閉操作される吸気弁13と排
気弁14とをそれぞれ取付け、またシリンダヘッドには
スパークギャップを上述の燃焼室に臨ませた点火プラグ
(図示せず)を取付けている。
【0023】上述の排気ポート12と連通する排気通路
15に空燃比センサとしてのO2 センサ16を配設する
と共に、この排気通路15の後位には有害ガスを無害化
する触媒コンバータ17いわゆるキャタリストを接続し
ている。
【0024】ところで、上述のスロットル弁6をバイパ
スするバイパス通路18を設け、このバイパス通路18
にはISC(アイドルスピードコントロール)機構とし
てのISCバルブ19を介設する一方、上述のエアクリ
ーナ1には吸気温センサ20を、ウォータジャケットに
は水温センサ21をそれぞれ取付けている。
【0025】またエンジン11のクランクシャフトによ
り駆動されるクランクプーリ22には、動力伝達用のV
ベルト23を介してエアコン用コンプレッサ24(図2
参照)のエアコンプーリ25を連動させている。
【0026】上述のエアコン用コンプレッサ24は、エ
ンジン11により駆動され、エンジン回転数に対応して
エンジン負荷が上昇すると共に、エンジン11の回転低
下に対してエンジン負荷の低下が遅れるようなエンジン
補機であり、冷媒としてPR12に代えて例えばHFC
−134a等の代替フロン冷媒を用いる場合には、この
遅れがより一層顕著となる。
【0027】上述のエアコン用コンプレッサ24のコン
プレッサシャフト26と上述のエアコンプーリ25との
間には、図2に示すように、エンジン11と同コンプレ
ッサ24との間の動力伝達を断続操作するマグネットク
ラッチ27を設けている。このマグネットクラッチ27
は、クラッチステータ28と、ステータコイル29と、
クラッチロータ30と、センタピース31とを有し、ク
ラッチロータ30とセンタピース31との間にはベアリ
ング32,32を介設している。そして、このマグネッ
トクラッチ27は、上述のステータコイル29への通電
を遮断した時、エアコンプーリ25およびクラッチロー
タ30が空転するクラッチOFFの状態となり、上述の
ステータコイル29への通電を実行した時、クラッチス
テータ28が電磁石となって、その磁気吸引力によりセ
ンタピース31を吸着して、エアコンプーリ25の回転
力をコンプレッサシャフト26に伝達するクラッチON
の状態になるように構成している。
【0028】図3はエンジンの制御装置の制御回路を示
し、CPU40は、エアコンスイッチ33からのON、
OFF信号、ディストリビュータ34からのエンジン回
転数Ne、水温センサ21からのエンジン水温tw、イ
ンヒビタスイッチ35からの変速位置信号、アクセル開
度センサ36からのアクセル開度、車速センサ37から
の車速Vの必要な各種信号入力に基づいて、ROM38
に格納されたプログラムに従って、ISCバルブ19、
マグネットクラッチ27、カウンタ41を駆動制御し、
またRAM39はエアコン用コンプレッサ24の内圧が
高い状態に対応したエンジン回転数データなどの必要な
データを記憶する。
【0029】ここで、上述のCPU40は、エンジン補
機としての上述のエアコン用コンプレッサ24の作動を
検出する作動検出手段(図4に示すフローチャートの第
1ステップ51参照)と、エンジン回転数Neの低下を
検出する低下検出手段(図5に示すフローチャートの第
2ステップ62参照)と、上記各検出手段の出力に基づ
いてエアコン用コンプレッサ24作動時で、かつエンジ
ン回転数低下時に、上記エンジン11の回転低下を遅延
する遅延手段(図4に示すフローチャートの第5ステッ
プ55参照)とを兼ねる。さらに、この実施例では、上
記遅延手段はマグネットクラッチ27を所定時間切離す
クラッチ制御手段に設定している。
【0030】このように構成したエンジンの制御装置の
作用を、図4および図5に示すフローチャートを参照し
て、以下に詳述する。なお、図4のフローチャートと図
5のフローチャートとは並行処理されるので、説明の便
宜上、図5のフローチャートの説明を先に行なう。
【0031】第1ステップ61で、CPU40はインヒ
ビタスイッチ35からの信号に基づいて変速シフト位置
がニュートラルまたはニュートラルレンジ、パーキング
レンジか否かを判定し、YES判定時には次の第2ステ
ップ62に移行する一方、NO判定時には別の第5ステ
ップ65に移行する。
【0032】上述の第2ステップ62で、CPU40は
ディストリビュータ34からの信号に基づいて現行のエ
ンジン回転数Neが予め設定された設定値たとえば15
00rpm (エアコン用コンプレッサ24の内圧が高い状
態下の値)より大か否かを判定し、Ne>1500rpm
の時には次の第3ステップ63に移行する一方、エンジ
ン回転数Neが1500rpm 以下のNe≦1500rpm
の時には別の第5ステップ65に移行する。
【0033】上述の第3ステップ63で、CPU40は
カウンタ41による現行のカウント値C(i) を所定値C
1 (マグネットクラッチ27をOFFにする所定時間に
相当する値)に設定する。
【0034】次に第4ステップ64で、CPU40は現
行のカウント値C(i) が零より大か否かを判定し、C
(i) ≧0の時には第1ステップ61にリターンする一
方、C(i) <0の時には別の第6ステップ66に移行
し、この第6ステップ66で、CPU40は現行のカウ
ント値C(i) を零にする。
【0035】一方の上述の第5ステップ65では、CP
U40は前回のカウント値C(i-1)から「1」を減算し
て今回のカウント値C(i) とするカウントダウン処理を
実行する。
【0036】上述の図5のフローチャートと並行処理さ
れる図4のフローチャートにおける第1ステップ51
で、CPU40はエアコンスイッチ33からの信号に基
づいてエアコンスイッチ33がONか否かを判定し、エ
アコンスイッチ33がOFFの時には第1ステップ51
にリターンする一方、エアコンスイッチ33がONの時
には次の第2ステップ52に移行する。
【0037】この第2ステップ52で、CPU40はア
クセル開度センサ36からの信号に基づいてアクセル全
閉か否かを判定し、NO判定時には第1ステップ51に
リターンする一方、YES判定時には次の第3ステップ
53に移行する。
【0038】この第3ステップ53で、CPU40は車
速センサ37からの信号に基づいて現行の車速Vが設定
値たとえば5Km/hより小か否かを判定し、V>5Km/hの
時には第1ステップ51にリターンする一方、V<5Km
/hの時には次の第4ステップ54に移行する。
【0039】この第4ステップ54で、CPU40はカ
ウンタ41からの信号に基づいて現行のカウント値C
(i) が零より大か否かを判定し、C(i) ≦0の時には第
1ステップ51にリターンする一方、C(i) >0の時に
は次の第5ステップ55に移行する。この第5ステップ
55で、CPU40はマグネットクラッチ27をカウン
ト値C(i) が零になるまで、強制カットする。
【0040】以上要するに、エアコンスイッチ33がO
Nで、かつノーロッドレーシング時からアクセルを戻し
た場合、エンジン回転数Neは高回転側から低回転側へ
移行するが、図5の第2ステップ62でNe>1500
rpm と判定した時、CPU40はマグネットクラッチ2
7を切離す所定時間に相当する値C1 を現行のカウント
値C(i) とし、図4の第5ステップ55でマグネットク
ラッチ27の切離しを実行する。
【0041】上述のアクセル操作によりエンジン回転数
Neは1500rpm 以下になり、フローチャートの繰返
し処理により図5の第2ステップ62ではNO判定され
る。このため次の第5ステップ65でCPU40はカウ
ントダウンを実行し、図4の第5ステップ55において
は現行のカウント値C(i) が零になるまでの間、マグネ
ットクラッチ27の強制カットが実行される。
【0042】すなわちエンジン11の回転低下に対して
その内圧の関係上、エンジン負荷の低下が遅れるエアコ
ン用コンプレッサ24の応答遅れに対応して、上述のマ
グネットクラッチ27を所定時間のみOFFにすること
で、エンジン11の回転低下を遅延する。このため図6
のタイムチャートに実線で示すようにエンジン11の回
転落ちを確実に防止することができる効果がある。
【0043】しかも、上述のマグネットクラッチ27の
切離しはカウンタ41で設定した所定時間(図5のフロ
ーチャートにおけるC1参照)のみであるから、エアコ
ンにより予め設定された車室内の空調温度(エンジン補
機における制御量)を大幅に変動させることなく、エン
ジン11の回転落ちを防止することができる効果があ
る。
【0044】図7はエンジンの制御装置の他の実施例を
示すフローチャートで、図4、図5で示した先の実施例
においてはマグネットクラッチ27を所定時間切離す遅
延手段について説明したが、この図7の実施例ではIS
Cバルブ19の開度を制御し、吸入空気量の低下を遅ら
せる吸気量漸減制御手段を遅延手段に設定している。
【0045】この実施例においても図1、図2、図3で
示した回路装置を用いるが、この場合、CPU40(図
3参照)は、エンジン補機としてのエアコン用コンプレ
ッサ24の作動を検出する作動検出手段(図7に示すフ
ローチャートの第1ステップ71参照)と、エンジン回
転数Neの低下を検出する低下検出手段(図7に示すフ
ローチャートの第2ステップ72参照)と、上記各検出
手段の出力に基づいてエアコン用コンプレッサ24作動
時で、かつエンジン回転数低下時に、上記エンジン11
の回転低下を遅延する遅延手段(図7に示すフローチャ
ートの第9ステップ79参照)とを兼ねる。さらに、こ
の実施例では、上述の遅延手段は吸入空気量の低下を遅
らせる吸気量漸減制御手段に設定している。
【0046】このように構成したエンジンの制御装置の
作用を、図7のフローチャートを参照して、以下に詳述
する。第1ステップ71で、CPU40はエアコンスイ
ッチ33からの信号に基づいてエアコンスイッチ33が
ONか否かを判定し、エアコンスイッチ33がONの時
には次の第2ステップ72に移行する一方、エアコンス
イッチ33がOFFの時には別の第9ステップ79に移
行する。
【0047】上述の第2ステップ72で、CPU40は
ディストリビュータ34からの信号に基づいて現行のエ
ンジン回転数Neが予め設定した値たとえば1000rp
m (エアコン用コンプレッサ24の内圧が高い状態下の
値)より大か否かを判定し、Ne<1000rpm の時に
は上述の第9ステップ79に移行する一方、Ne>10
00rpm の時には次の第3ステップ73に移行する。
【0048】この第3ステップ73で、CPU40は水
温センサ21からの信号に基づいて現行のエンジン水温
twが設定値たとえば60℃より大か否かを判定し、t
w<60℃の時には上述の第9ステップ79に移行する
一方、tw>60℃の時には次の第4ステップ74に移
行する。
【0049】この第4ステップ74で、CPU40はイ
ンヒビタスイッチ35からの信号に基づいて変速シフト
位置がニュートラルまたはニュートラルレンジ、パーキ
ングレンジか否かを判定し、NO判定時には上述の第9
ステップ79に移行する一方、YES判定時には次の第
5ステップ75に移行する。
【0050】この第5ステップ75で、CPU40はア
クセル開度センサ36からの信号に基づいてアクセル開
度が全閉近傍(全閉を含む)か否かを判定し、NO判定
時には上述の第9ステップ79に移行する一方、YES
判定時には次の第6ステップ76に移行する。
【0051】この第6ステップ76で、CPU40は前
回のISC負荷補正量G(i-1) に一定値K1 を加算して
今回のISC負荷補正量G(i) とするインクリメント処
理を実行する。
【0052】次に第7ステップ77で、CPU40は今
回のISC負荷補正量G(i) がISC負荷補正量の上限
値(Kmax )より小か否かを判定し、G(i) ≦Kmax の
時には第1ステップ71にリターンする一方、G(i) >
Kmax の時には次の第8ステップ78に移行し、この第
8ステップ78で、CPU40は今回のISC負荷補正
量G(i) をISC負荷補正量の上限値(Kmax )に設定
する。つまり、この第8ステップ78ではISC負荷補
正量Gに対してマックスのガードをかける処理を実行す
る。
【0053】一方、上述の第9ステップ79で、CPU
40は前回のISC負荷補正量G(i-1) から一定値K2
を減算して今回のISC負荷補正量G(i) とするデクリ
メント処理を実行する。
【0054】次に第10ステップ80で、CPU40は
今回のISC負荷補正量G(i) が零よりも大か否かを判
定し、G(i) ≧0の時には第1ステップ71にリターン
する一方、G(i) <0の時には次の第11ステップ81
に移行し、この第11ステップ81で、CPU40は今
回のISC負荷補正量G(i) を零に設定する。つまり、
この第11ステップ81ではISC負荷補正量Gに対し
てミニマムのガードをかける処理を実行する。なお、図
1のバイパス通路18に介設されたISCバルブ19は
ISC負荷補正量G(i) によりデューティ制御される。
【0055】以上要するに、エアコンスイッチ33がO
Nで、かつノーロードレーシング時からアクセルを戻し
た場合、エンジン回転数Neは高回転側から低回転側へ
移行するが、図7の第2ステップでNe>1000rpm
、第5ステップ75でアクセル全閉近傍と判定した
時、CPU40は各ステップ76,77,78の処理に
より今回のISC負荷補正量G(i) を、上限値Kmax を
含む上限値Kmax 以下の値に設定する。
【0056】上述のアクセル操作によりエンジン回転数
Neは1000rpm 以下となり、フローチャートの繰返
し処理により図7の第2ステップ72ではNO判定され
る。このため次の第9ステップ79でCPU40はIS
C負荷補正量G(i) をデクリメンとする。この結果、I
SCバルブ19の制御によりバイパス通路18からスロ
ットル弁6をバイパスして吸気ポート8に供給される吸
入空気量は図6にタイムチャートで示す如く、その低下
が遅くなるように漸減制御される。
【0057】すなわち、エンジン11の回転低下に対し
てその内圧の関係上、エンジン負荷の低下が遅れるエア
コン用コンプレッサ24の応答遅れに対応して、吸入空
気量を漸減制御することで、エンジン11の回転低下を
遅延する。このため図6のタイムチャートに実線で示す
ようにエンジン11の回転落ちを確実に防止することが
できる効果がある。
【0058】しかも、上述の遅延手段(図7の第9ステ
ップ79参照)を、吸入空気量の低下を遅らせる吸気量
漸減制御手段に設定したので、この遅延手段としてIS
Cバルブ19等の吸入空気量を制御する既存の装置を有
効利用することができ、この結果、遅延手段として特別
な装置を別途設けることなく、エンジン11の回転落ち
を防止することができる効果がある。
【0059】この発明の構成と、上述の実施例との対応
において、この発明のエンジン補機は、実施例のエアコ
ン用コンプレッサ24に対応し、以下同様に、作動検出
手段は、図4の第1ステップ51(第1実施例)と、図
7の第1ステップ71(第2実施例)とに対応し、低下
検出手段は、図5の第2ステップ62(第1実施例)
と、図7の第2ステップ72(第2実施例)とに対応
し、遅延手段は、図4の第5ステップ55(第1実施
例)と、図7の第9ステップ79(第2実施例)とに対
応し、請求項3のクラッチ制御手段は、図4の第5ステ
ップ55(第1実施例)に対応し、請求項4の吸気量漸
減制御手段は、図7の第9ステップ79(第2実施例)
に対応し、クラッチは、マグネットクラッチ27に対応
するも、この発明は、上述の各実施例の構成のみに限定
されるものではない。
【0060】例えば上記第2実施例の吸気量漸減制御に
はISCバルブ19に代えて、電気信号により開閉され
るエレクトリック・スロットルバルブ等の他の装置を利
用してもよいことは勿論である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のエンジンの制御装置を示す系統図。
【図2】エアコン用コンプレッサの要部断面図。
【図3】制御回路ブロック図。
【図4】マグネットクラッチの強制切離制御を示すフロ
ーチャート。
【図5】エンジン回転数低下判定制御を示すフローチャ
ート。
【図6】エンジンの制御を示すタイムチャート。
【図7】吸入空気量漸減制御を示すフローチャート。
【図8】クレーム対応図。
【符号の説明】
24…エアコン用コンプレッサ(エンジン補機) 27…マグネットクラッチ 51…作動検出手段(遅延手段) 55…クラッチ制御手段(遅延手段) 62…低下検出手段 71…作動検出手段 72…低下検出手段 79…吸気量漸減制御手段(遅延手段)

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンにより駆動され、エンジン回転数
    に対応してエンジン負荷が上昇すると共に、エンジンの
    回転低下に対してエンジン負荷の低下が遅れるようなエ
    ンジン補機を備えたエンジンの制御装置であって、上記
    エンジン補機の作動を検出する作動検出手段と、上記エ
    ンジン回転数の低下を検出する低下検出手段と、上記各
    検出手段の出力に基づいてエンジン補機作動時で、かつ
    エンジン回転数低下時に、上記エンジンの回転低下を遅
    延する遅延手段とを備えたエンジンの制御装置。
  2. 【請求項2】上記遅延手段は、エンジン回転数の低下割
    合が所定値以上大きい時に作動させる請求項1記載のエ
    ンジンの制御装置。
  3. 【請求項3】上記エンジンと上記エンジン補機との間の
    動力伝達を断続操作するクラッチを設け、上記遅延手段
    は上記クラッチを所定時間切離すクラッチ制御手段に設
    定した請求項1又は2記載のエンジンの制御装置。
  4. 【請求項4】上記遅延手段は吸入空気量の低下を遅らせ
    る吸気量漸減制御手段に設定した請求項1又は2記載の
    エンジンの制御装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101435781B1 (ko) * 2013-01-22 2014-08-29 주식회사 현대케피코 엔진 악세서리 보상 토크 학습을 이용한 엔진 회전수 낙하 방지 장치 및 방법

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