JPH06129239A - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents

内燃機関の排気浄化装置

Info

Publication number
JPH06129239A
JPH06129239A JP27603092A JP27603092A JPH06129239A JP H06129239 A JPH06129239 A JP H06129239A JP 27603092 A JP27603092 A JP 27603092A JP 27603092 A JP27603092 A JP 27603092A JP H06129239 A JPH06129239 A JP H06129239A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
absorbent
amount
engine
exhaust gas
reducing agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Granted
Application number
JP27603092A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2845056B2 (ja
Inventor
Yasushi Araki
康 荒木
Shinya Hirota
信也 広田
Kiyoshi Obata
喜代志 小端
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Original Assignee
Toyota Motor Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toyota Motor Corp filed Critical Toyota Motor Corp
Priority to JP27603092A priority Critical patent/JP2845056B2/ja
Publication of JPH06129239A publication Critical patent/JPH06129239A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2845056B2 publication Critical patent/JP2845056B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Exhaust Gas After Treatment (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 NOX 吸収剤に正確に必要量の還元剤を供給
し、還元剤供給量の過不足により生じる問題を防止す
る。 【構成】 NOX 吸収剤15上流側の機関排気通路3
に、排気中の酸素濃度を検出する酸素濃度センサ10
と、排気中に還元剤を供給する還元剤噴射弁11aを配
置し、検出された酸素濃度に基づいて、電子制御ユニッ
ト20により排気中の酸素を消費するのに必要とされる
還元剤供給量を算出するとともに、還元剤噴射弁11a
から必要量の還元剤を排気に導入する。NOX 吸収剤に
は、排気酸素濃度に応じた適切な量の還元剤が供給され
るため、還元剤供給量の過不足が生じない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の排気浄化装
置に関し、詳細には、ディーゼルエンジンや希薄混合気
の燃焼を行うガソリンエンジン等、大部分の運転領域に
おいてリーン空燃比の燃焼を行う内燃機関の排気中のN
X を効果的に除去可能な排気浄化装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の排気浄化装置の例としては、従
来、例えば特開昭62─106826号公報に開示され
たものがある。同公報の装置は、ディーゼル機関の排気
通路に酸素の存在下でNOX を吸収する触媒(吸収剤)
を配置して排気中のNOX を吸収させ、該触媒のNOX
吸収効率が低下した場合に触媒への排気の流入を遮断し
て触媒に還元剤を供給することにより、触媒からNOX
を放出させると共に、放出されたNOX を還元浄化する
ものである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のように酸素濃度
を低下させ、吸収剤に吸収されたNOX の放出と還元浄
化を適切に行うためには吸収剤部分の排気中に存在する
酸素を消費し、吸収剤に吸収されたNOX を還元するの
に必要なだけの還元剤の量を正確に吸収剤に供給する必
要がある。ところが、排気中の酸素量や吸収剤のNOX
吸収量は機関運転条件や吸収剤のNOX 吸収量により異
なってくるため、還元剤の供給量もこれらの条件に応じ
て変える必要がある。しかし、上記特開昭62─106
826号公報の装置では、還元剤供給量を運転条件に基
づいて正確に算出することは行われておらず、運転条件
に応じた適切な量の還元剤を吸収剤に供給することはで
きない。
【0004】このため、上記公報の装置では、例えば、
還元剤供給量の不足のためNOX の還元が不十分となり
NOX が大気に放出されたり、逆に還元剤供給量過多の
ためアンモニアが発生したり、余剰の還元剤が無駄に大
気に放出されたりする等の問題を生じる恐れがある。本
発明は、上記問題に鑑み、運転条件に応じて適切な量の
還元剤を吸収剤に正確に供給し、排気中のNOX の効率
的な除去を行うことのできる内燃機関の排気浄化装置を
提供することを目的としている。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、少なく
とも大部分の機関運転領域においてリーン空燃比の燃焼
を行う内燃機関の排気通路に、流入排気の空燃比がリー
ンのときにNOX を吸収し、流入排気の酸素濃度が低下
したときに吸収したNOX を放出するNOX 吸収剤を配
置し、所定の運転条件下で排気中に還元剤を導入して排
気の酸素濃度を低下させNOX 吸収剤から吸収したNO
X を放出させると共に該NOX を還元浄化する内燃機関
の排気浄化装置において、機関排気中の酸素量を検出す
る手段と、該検出された酸素量に基づいて必要とされる
還元剤供給量を算出する手段と、該算出結果に基づいて
必要量の還元剤を排気に導入する手段とを備えたことを
特徴とする内燃機関の排気浄化装置が提供される。
【0006】
【作用】排気中の酸素量に基づいて必要な還元剤供給量
を決定するため、NOX の放出、還元の際、吸収剤には
常に運転条件に応じた適切な量の還元剤が供給される。
【0007】
【実施例】図1を参照して、本発明をディーゼルエンジ
ンに適用した場合の実施例について説明する。図1にお
いて、1はディーゼルエンジン、2はエンジンの吸気
管、3はエンジンの排気管を示す。本実施例では、エン
ジンの吸気管2にはシャッターバルブ6が設けられてい
る。
【0008】シャッターバルブ6は全開時の吸気抵抗の
少ないバタフライ弁の形式であり、エンジンの通常運転
時には全開に保持されており、後述のNOX 吸収剤に吸
収されたNOX の放出、還元操作時に所定開度まで閉弁
され、吸気管2を絞ってエンジンに吸入される空気量を
低下させる。7は後述の電子制御ユニット(ECU)2
0からの信号を受けてシャッターバルブ6を開閉駆動す
るステップモータ、負圧アクチュエータなどの適宜な形
式のアクチュエータ、8はシャッターバルブの開度を検
出する開度センサである。
【0009】又、エンジン排気管3には酸素濃度センサ
10と、その下流側に還元剤添加装置11が配置されて
おり、排気管3は、更にその下流部でNOX 吸収剤15
を収容したケーシングに接続されている。酸素濃度セン
サ10には、排気中の酸素濃度に応じて連続的に変化す
る信号を出力するリーンミクスチャセンサが使用されて
いる。
【0010】還元剤添加装置11は、NOX 吸収剤15
の上流側の排気管3に還元剤を噴射する噴射弁11aを
備え、ECU20からの入力信号に応じた開度をとり、
所定の流量の還元剤を排気管3内に注入する。本発明に
使用可能な還元剤としては、排気中で炭化水素や一酸化
炭素等の還元成分を発生するものであれば良く、プロパ
ン、プロピレン、ブタン等の液体又は気体の炭化水素、
ガソリン、軽油、灯油等の液体燃料等が使用できる。本
実施例では還元剤としてエンジンの燃料と同じ軽油を使
用しており、軽油は図示しないエンジンの燃料タンクか
ら供給ポンプにより加圧されて噴射弁11aに供給され
る。
【0011】また、図に20で示すのはエンジン1の電
子制御ユニット(ECU)である。ECU20はCPU
21,RAM22,ROM23及び入力ポート24、出
力ポート25を相互に双方向バス26で接続した構成の
ディジタルコンピュータからなり、エンジンの燃料噴射
量制御等の基本制御を行うほか、本実施例では還元剤の
供給量の演算及び還元剤噴射弁11aの噴射量制御を行
っている。これらの制御のためECU20の入力ポート
24には、酸素濃度センサ10から排気中の酸素濃度信
号が、またシャッターバルブ開度センサ8からシャッタ
ーバルブの開度信号が、それぞれ入力されている他、エ
ンジン回転数、アクセル開度、エンジン排気温度等の信
号がそれぞれ図示しないセンサから入力されている。
【0012】NOx 吸収剤15は例えばアルミナを担体
とし、この担体上に例えばカリウムK,ナトリウムNa
,リチウムLi ,セシウムCs のようなアルカリ金
属、バリウムBa , カルシウムCa のようなアルカリ土
類、ランタンLa ,イットリウムYのような希土類から
選ばれた少なくとも一つと、白金Pt のような貴金属と
が担持されている。このNOX 吸収剤15は流入する排
気の空燃比がリーンのばあいにはNOX を吸収し、酸素
濃度が低下するとNOX を放出するNOX の吸放出作用
を行う。
【0013】なお、上述の排気空燃比とは、ここではN
X 吸収剤15の上流側の排気通路やエンジン燃焼室、
吸気通路等にそれぞれ供給された空気量の合計と燃料の
合計の比を意味するものとする。従って、NOX 吸収剤
15の上流側排気通路に燃料または空気が供給されない
場合には排気空燃比はエンジンの運転空燃比(エンジン
燃焼室内の燃焼における空燃比)と等しくなる。
【0014】本実施例では、ディーゼルエンジンが使用
されているため、通常運転時の排気空燃比はリーンであ
り、NOX 吸収剤15は排気中のNOX の吸収を行う。
また、後述の操作により排気中に還元剤が導入されて酸
素濃度が低下すると、NOX吸収剤15は吸収した還元
剤の放出を行う。この吸放出作用の詳細なメカニズムに
ついては明らかでない部分もある。しかしながらこの吸
放出作用は図2に示すようなメカニズムで行われている
ものと考えられる。次にこのメカニズムについて担体上
に白金Pt およびバリウムBa を担持させた場合を例に
とって説明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ
土類、希土類を用いても同様なメカニズムとなる。
【0015】即ち、流入排気がかなりリーンになると流
入排気中の酸素濃度が大巾に増大し、図2(A) に示され
るようにこれら酸素O2 がO2 - の形で白金Pt の表面
に付着する。一方、流入排気中のNOは白金Pt の表面
上でO2 - と反応し、NO2となる(2NO+O2 →2
NO2 ) 。次いで生成されたNO2 の一部は白金Pt上
で酸化されつつ吸収剤内に吸収されて酸化バリウムBa
Oと結合しながら、図2(A) に示されるように硝酸イオ
ンNO3 - の形で吸収剤内に拡散する。このようにして
NOx がNOx 吸収剤15内に吸収される。
【0016】従って、流入排気中の酸素濃度が高い限り
白金Pt の表面でNO2 が生成され、吸収剤のNOx 吸
収能力が飽和しない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて
硝酸イオンNO3 - が生成される。これに対して流入排
気中の酸素濃度が低下してNO2 の生成量が減少すると
反応が逆方向(NO3 - →NO2 )に進み、斯くして吸
収剤内の硝酸イオンNO3 - がNO2 の形で吸収剤から
放出される。即ち、流入排気中の酸素濃度が低下すると
NOx 吸収剤15からNOx が放出されることになる。
【0017】一方、流入排気中にHC,CO等の還元成
分が存在すると、これらの成分は白金Pt 上の酸素O2
- と反応して酸化され、排気中の酸素を消費して排気中
の酸素濃度を低下させる。また、排気中の酸素濃度低下
によりNOX 吸収剤15から放出されたNO2 は図2
(B) に示すようにHC,COと反応して還元される。こ
のようにして白金Pt の表面上にNO2 が存在しなくな
ると吸収剤から次から次へとNO2 が放出される。従っ
て流入排気中のHC,CO成分が増加すると短時間のう
ちにNOx 吸収剤15からNOx が放出され、還元され
ることになる。
【0018】即ち、流入排気中のHC,COは、まず白
金Pt 上のO2 - とただちに反応して酸化され、次いで
白金Pt 上のO2 - が消費されてもまだHC,COが残
っていればこのHC,COによって吸収剤から放出され
たNOx および機関から排出されたNOx が還元され
る。従って、エンジン運転中にNOX の放出、還元を行
うために必要な還元剤の量は、(1)排気の希釈及び白
金Pt 上での酸化による酸素消費により排気中の酸素濃
度を充分に低下させるのに必要な量と、(2)NOX
収剤15から放出される全NOX 及びエンジンから排出
される全NOX を還元するのに必要な量との合計とな
る。
【0019】しかし、ディーゼルエンジンでは、排気中
の酸素濃度は負荷等の運転条件により大幅に変動する。
また、NOX 吸収剤に吸収されているNOX の量も運転
条件により異なってくるため、必要な量の還元剤を正確
にNOX 吸収剤に供給するためにはこれらの条件に応じ
て還元剤の供給量を調節する必要がある。本実施例で
は、以下に説明する方法により正確に必要量の還元剤を
NOX 吸収剤に供給して還元剤の過不足により生じる前
述の問題を防止している。
【0020】図3はNOX 吸収剤への還元剤供給量制御
を示すフローチャートの一例を示している。本ルーチン
は一定時間毎にECU20により実行される。図3にお
いてルーチンがスタートするとステップ301、303
ではNOX 吸収剤のNOX 放出及び還元(以下「再生」
という)のための条件が成立しているか否かが判定され
る。すなわち、ステップ301ではエンジン回転数N、
アクセル開度ACC、エンジン排気温度TEXがそれぞれの
センサから入力されると共に、後述のルーチンで計算さ
れRAM22に格納されたNOX 吸収剤のNOX 吸収量
Wがよみこまれ、ステップ303では、これらを基にN
X 吸収剤の再生実行条件が成立しているか否かが判定
される。
【0021】ここで、NOX 吸収剤の再生実行条件は、
(1)アクセル開度ACCが所定値以下、かつ、エンジン
回転数Nが所定値以上であること(すなわちエンジンが
減速運転中であること)、(2)エンジン排気温度TEX
が所定温度以上であること、(3)NOX 吸収剤のNO
X 吸収量Wが所定量以上であること、等であり、上記
(1)〜(3)の条件が全部成立した場合のみにステッ
プ305以下のNOX吸収剤再生操作を行う。
【0022】ここで、NOX 吸収剤の再生をエンジン減
速時にのみ行うのは(上記条件(1))、再生時には後
述のように吸気シャッターバルブを閉じて吸入空気量を
低減する必要があるため、通常運転中に再生を行うとト
ルクショックを生じ運転性が悪化するためである。ま
た、排気温度が所定値以上(上記条件(2))とするの
は、NOX 吸収剤がNOX 放出、還元作用の活性化する
活性化温度に達していることが必要だからである。ま
た、NOX 吸収剤のNOX 吸収量が所定量以上であるこ
と(上記条件(3))を再生実行条件としているのは頻
繁な再生操作を避けて真に再生が必要な場合にのみ再生
操作を行うようにするためである。なお、上記NOX
収量の所定値は、例えばNOX 吸収剤15が吸収しうる
NOX の最大量の30パーセント程度とされる。
【0023】ステップ303でNOX 吸収剤の再生条件
が成立している場合には、ステップ305に進みエンジ
ン吸気管2のシャッターバルブ6を所定の開度まで閉弁
する。シャッターバルブの開度は急激な減速が生じるの
を防止するため、予めエンジン回転数の関数として設定
されており、この関数はECU20のROM23に数値
テーブルの形で格納されている。ステップ305では、
エンジン回転数を基に数値テーブルからシャッターバル
ブ6の開度設定値を読みだし、シャッターバルブ開度セ
ンサ8で検出した開度が上記設定値に等しくなるように
シャッターバルブアクチュエータ7を駆動してシャッタ
ーバルブ6を所定開度に制御する。
【0024】次いで、ステップ307ではエンジン排気
管の酸素濃度センサ10から排気中の酸素濃度COXが
読み込まれ、ステップ309ではエンジン吸入空気量Q
が算出される。シャッターバルブ閉弁時には、エンジン
吸入空気量Qはシャッターバルブ開度とエンジン回転数
との関数になっているが、本実施例では、エンジン吸入
空気量Qとシャッターバルブ開度及びエンジン回転数と
の関係は予め実測等により求めてありECU20のRO
M23に数値テーブルの形で格納されている。ステップ
309では、ステップ305で設定したシャッターバル
ブ開度とエンジン回転数とを基に、この数値テーブルか
らエンジン吸入空気量Qを求める。
【0025】次いで、ステップ311では、上記により
求めた吸入空気量Qとステップ307で読み込んだ酸素
濃度COXとから排気中の総酸素量WO(WO=Q×C
OX)が算出される。更に、ステップ313では、上記
により算出した酸素量WOを消費するのに必要とされる
還元剤の量R1 が算出される。例えば、炭化水素成分C
n m は、 Cn m +(n+m/4)O2 →nCO2 +(m/2)
2 O の反応により(n+m/4)O2 のO2 を消費するの
で、還元剤所要量R1 は還元剤に含まれる各炭化水素成
分の量から上記式により求められる。
【0026】次いで、ステップ315では、NOX 吸収
剤のNOX 吸収量Wを還元するのに必要とされる還元剤
の量R2 が、 Cn m +1/2 ・(2n+m/2)NO2 →nCO2
m/2・H2 O+1/4(2n+m/2)N2 により算出される。
【0027】ステップ317では必要とされる還元剤の
総量Rが上記R1 とR2 との合計として求められ、ステ
ップ319では、総量Rの還元剤を所定の再生時間内に
供給するための還元剤噴射弁開度が設定される。これに
より、排気中の酸素量とNO X 吸収剤のNOX 吸収量と
に応じた量の還元剤がNOX 吸収剤上流に供給される。
【0028】次いで、ステップ320では、ステップ3
03で再生条件が成立してから所定の再生時間が経過し
ているか否かが判定され、再生時間が経過している場合
には再生が終了したと判断されるためNOX 吸収剤のN
X 吸収量Wをゼロに設定してルーチンを終了する。ス
テップ320で吸収量Wがゼロに設定されると、次回の
ルーチン実行時にはステップ303で再生条件が成立し
なくなるため、ステップ323、325でシャッターバ
ルブ6が全開にされるとともに還元剤噴射弁11aから
の還元剤供給が停止され、NOX 吸収剤の再生処理が終
了する。
【0029】次に、図4にNOX 吸収剤のNOX 吸収量
の算出動作を示す。本ルーチンもECU20により、一
定時間毎に実行される。図4においてルーチンがスター
トすると、ステップ401ではエンジン回転数N、アク
セル開度ACCがそれぞれのセンサから入力される。次い
で、ステップ図4においてルーチンがスタートすると、
ステップ401ではエンジン回転数N、アクセル開度A
CCがそれぞれのセンサから入力される。次いで、ステッ
プ403ではNOX 吸収剤のNOX 吸収量が算出され
る。ここで、エンジン燃焼室で発生するNOX 量はエン
ジン負荷が高くなるほど増大し、エンジン負荷はディー
ゼルエンジンにおいてはアクセル開度と回転数に比例す
ると考えられるため、NOX吸収剤に吸収されているN
X 量は前回ルーチン実行時に較べて、K×ACC×N
(Kは定数)だけ増加していると考えられる。従ってス
テップ403ではNOX吸収量Wが、W←W+K×ACC
×Nとして求められる。
【0030】次いで、ステップ405では上記により求
めたNOX 吸収量WがRAM22に格納され、本ルーチ
ンは終了する。なお、上記実施例ではNOX 吸収剤に吸
収されているNOX 量の増加分を、K×ACC×Nとして
求めたが(ステップ403)、エンジン回転数Nとアク
セル開度ACCとNOX 吸収量の増加分ΔWとの関係を予
め求めておき、エンジン回転数Nとアクセル開度ACC
の数値マップとしてECU20のROM23に格納して
おいて、エンジン回転数Nとアクセル開度ACCとを用い
てROM23から増加分を読み出すようにしてもよい。
図5はこの場合の図4に相当するルーチンを示してい
る。すなわち、ルーチンがスタートすると、ステップ5
01ではエンジン回転数N、アクセル開度ACCがそれぞ
れのセンサから入力され、ステップ503ではこのエン
ジン回転数N、アクセル開度ACCを用いてECU20の
ROM23からNOX 吸収剤に吸収されているNOX
の増加分ΔWが読み出される。次いでステップ505で
は今回ルーチン実行時のNOX 吸収剤のNOX 吸収量W
をW←W+K1 ×ΔW(K1 は定数)として求め、ステ
ップ507では上記より求めたNOX 吸収量WをRAM
22に格納してルーチンを終了する。
【0031】
【発明の効果】本発明の排気浄化装置は、上述のように
運転条件により変化する排気中の酸素濃度に応じて必要
な量だけの還元剤をNOX 吸収剤に供給するため、還元
剤の過剰供給による還元剤消費量の増大や、還元剤不足
によるNOX のエミッション悪化を防止し、排気中のN
X を効率的に除去することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明をディーゼルエンジンに適用した実施例
を示す図である。
【図2】NOX 吸収剤のNOX 吸放出作用を説明するた
めの図である。
【図3】NOX 吸収剤への還元剤供給量制御を示すフロ
ーチャートの一実施例である。
【図4】NOX 吸収剤のNOX 吸収量算出を示すフロー
チャートの一実施例である。
【図5】NOX 吸収剤のNOX 吸収量算出を示すフロー
チャートの図4とは別の実施例である。
【符号の説明】
1…ディーゼルエンジン 2…エンジン吸気管 3…エンジン排気管 6…シャッターバルブ 7…アクチュエータ 8…シャッターバルブ開度センサ 10…酸素濃度センサ 11a…還元剤噴射弁 15…NOX 吸収剤 20…電子制御ユニット(ECU)

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも大部分の機関運転領域におい
    てリーン空燃比の燃焼を行う内燃機関の排気通路に、流
    入排気の空燃比がリーンのときにNOX を吸収し、流入
    排気の酸素濃度が低下したときに吸収したNOX を放出
    するNOX 吸収剤を配置し、所定の運転条件下で排気中
    に還元剤を導入して排気の酸素濃度を低下させNOX
    収剤から吸収したNOX を放出させると共に該NOX
    還元浄化する内燃機関の排気浄化装置において、機関排
    気中の酸素量を検出する手段と、該検出された酸素量に
    基づいて、必要とされる還元剤供給量を算出する手段
    と、該算出結果に基づいて必要量の還元剤を排気に導入
    する手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の排気浄
    化装置。
JP27603092A 1992-10-14 1992-10-14 内燃機関の排気浄化装置 Expired - Lifetime JP2845056B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27603092A JP2845056B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 内燃機関の排気浄化装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP27603092A JP2845056B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 内燃機関の排気浄化装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06129239A true JPH06129239A (ja) 1994-05-10
JP2845056B2 JP2845056B2 (ja) 1999-01-13

Family

ID=17563819

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP27603092A Expired - Lifetime JP2845056B2 (ja) 1992-10-14 1992-10-14 内燃機関の排気浄化装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2845056B2 (ja)

Cited By (7)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6233925B1 (en) 1998-08-28 2001-05-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust discharge control device for internal combustion engine
DE10056408C1 (de) * 2000-11-14 2002-03-07 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Überwachung eines Prozessors
KR100395518B1 (ko) * 1999-01-21 2003-08-25 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 내연기관의 배기 정화장치
US6619035B2 (en) 2000-07-24 2003-09-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust emission control device of internal combustion engine
EP1291498A3 (en) * 2001-09-11 2003-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Emission control system for internal combustion engine
JP2012117510A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Hyundai Motor Co Ltd 窒素酸化物低減触媒の再生予測方法及びこれを用いた排気装置
US9133746B2 (en) 2010-12-02 2015-09-15 Hyundai Motor Company Method for predicting NOx loading at DeNOx catalyst and exhaust system using the same

Families Citing this family (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2003065042A (ja) 2001-08-30 2003-03-05 Toyota Motor Corp 内燃機関の排気浄化装置
JP4586321B2 (ja) * 2001-09-05 2010-11-24 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP3835241B2 (ja) 2001-10-15 2006-10-18 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置
JP4042388B2 (ja) * 2001-11-12 2008-02-06 トヨタ自動車株式会社 内燃機関の排気浄化装置

Cited By (9)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6233925B1 (en) 1998-08-28 2001-05-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust discharge control device for internal combustion engine
KR100395518B1 (ko) * 1999-01-21 2003-08-25 미쯔비시 지도샤 고교 가부시끼가이샤 내연기관의 배기 정화장치
US6718756B1 (en) 1999-01-21 2004-04-13 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifier for use in internal combustion engine
US6976356B2 (en) 1999-01-21 2005-12-20 Mitsubishi Jidosha Kogyo Kabushiki Kaisha Exhaust gas purifier for use in internal combustion engine
US6619035B2 (en) 2000-07-24 2003-09-16 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Exhaust emission control device of internal combustion engine
DE10056408C1 (de) * 2000-11-14 2002-03-07 Bosch Gmbh Robert Vorrichtung zur Überwachung eines Prozessors
EP1291498A3 (en) * 2001-09-11 2003-10-22 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Emission control system for internal combustion engine
JP2012117510A (ja) * 2010-12-02 2012-06-21 Hyundai Motor Co Ltd 窒素酸化物低減触媒の再生予測方法及びこれを用いた排気装置
US9133746B2 (en) 2010-12-02 2015-09-15 Hyundai Motor Company Method for predicting NOx loading at DeNOx catalyst and exhaust system using the same

Also Published As

Publication number Publication date
JP2845056B2 (ja) 1999-01-13

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5433074A (en) Exhaust gas purification device for an engine
EP0869267B1 (en) An exhaust gas purification device for an internal combustion engine
JP4983491B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
WO1993025806A1 (en) Exhaust emission control system for internal combustion engine
KR20020033815A (ko) 내연기관의 배기 정화장치
JP2845056B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
US20200182179A1 (en) Three-way catalyst oxygen storage model
JPH06336914A (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3353650B2 (ja) 内燃機関の触媒被毒再生装置
JP3632274B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP3508703B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2780596B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2998481B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2888111B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2845071B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2830669B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2830668B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2830655B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2689829B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2842122B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2891057B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2743764B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2785612B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2845055B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置
JP2746029B2 (ja) 内燃機関の排気浄化装置

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20081030

Year of fee payment: 10

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091030

Year of fee payment: 11

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101030

Year of fee payment: 12

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Year of fee payment: 13

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111030

FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121030

Year of fee payment: 14

EXPY Cancellation because of completion of term