JP2780596B2 - 内燃機関の排気浄化装置 - Google Patents
内燃機関の排気浄化装置Info
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Description
に関し、詳細には排気中のNOX を除去するNOX 吸収
剤を備えた内燃機関の排気浄化装置に関する。
排気ガスの空燃比がリーンのときにはNOX を吸収し排
気ガス中の酸素濃度が低下すると吸収したNOX を放出
するNOX 吸収剤をディーゼル機関の排気通路内に配置
し、このNOX 吸収剤に排気中のNOX を吸収させる排
気浄化装置が開示されている。同公報の装置では、NO
X 吸収剤の吸収効率が低下したときに排気の流入を遮断
してNOX 吸収剤に水素ガスを供給し、NOX 吸収剤か
ら吸収したNOX を放出させるとともに放出されたNO
X の還元浄化を行っている。
置では、NOX 吸収剤に水素ガスを供給してNOX 吸収
剤の雰囲気酸素濃度を低下させることによりNOX 吸収
剤からのNOX の放出及び還元浄化(以下NOX 吸収剤
の「再生」という)を行っているため、NOX 吸収剤を
収容した容器内の酸素を消費するために多量の水素が消
費される。従って、上記公報の装置ではNOX 吸収剤の
再生操作毎に多量の水素ガスを供給する必要があり、水
素ガスの消費量が増大する。水素ガスは貯蔵容器、水素
ガス発生装置等によって供給することが可能であるが、
大量の水素ガスを供給するためには容器や発生装置の規
模を大きくする必要があり、車両に搭載する上で問題が
生じたり、水素や水素発生用の原料の頻繁な補給が必要
になる等の問題がある。
吸収剤の再生時にエンジンに供給する燃料の量を増量し
て排気空燃比をリッチに移行させ排気中の未燃HC、C
O成分を増大させてNOX 吸収剤の再生を行う排気浄化
装置を既に提案している(特願平4−214313
号)。NOX 吸収剤は、上述のようにリーン空燃比の排
気中のNOX を吸収し、排気中の酸素濃度が低下すると
吸収したNOX を放出するNOX の吸放出作用を行う。
この吸放出作用については後に詳述するが、排気中に硫
黄酸化物(SOX )が存在するとNOX 吸収剤はNOX
の吸収作用を行うのと全く同じメカニズムで排気中のS
OX の吸収を行う。
X は安定な硫酸塩を形成するため、通常NOX 吸収剤の
再生を行う温度では分解、放出されにくくNOX 吸収剤
内に蓄積されやすい傾向がある。NOX 吸収剤内のSO
X 蓄積量が増大すると、NO X 吸収剤のNOX 吸収容量
が減少して排気中のNOX の除去を十分に行うことがで
きなくなりNOX の浄化効率が低下する、いわゆるSO
X 被毒が生じる問題がある。
ついてはNOX 吸収剤を高温かつリッチ空燃比雰囲気に
置くことによりNOX の吸放出と同じメカニズムでNO
X 吸収剤から放出させることができることが知られてい
る。本願出願人は、NOX 吸収剤が高温状態になってい
る時にエンジンへの燃料供給を増量して排気空燃比をリ
ッチにする事によりNOX 吸収剤からSOX を放出させ
るSOX 被毒の解消方法について既に特願平4−198
224号に提案している。
SOX 被毒を解消するためにはHC、CO成分より水素
を使用する方が効果があることが知られている。水素は
硫酸との親和力が特に強く、NOX 吸収剤に吸収された
SOX と活発に反応して気体のH2 Sを生成し、NOX
吸収剤から放出させる。
エンジンの排気温度が高いときにエンジンの燃焼空燃比
をリッチにして排気ガス中のCO成分を増大させること
よっても排気中で、 CO+H2 O→CO2 +H2 の反応が生じ、ある程度の量の水素を発生させることが
できる。
X 被毒の解消に利用するためには、排気温度を上記反応
を生じる程高い状態に維持し、かつ発生したH2 が排気
中の酸素と反応する前にNOX 吸収剤に到達させるこ
と、すなわちエンジンを高負荷かつ高回転で運転する必
要がある。このため、上記反応によるH2 をSOX 被毒
の解消に利用できる運転条件は極めて限られてしまい、
車両の市街地走行時等の条件下では効率的にSOX 被毒
を解消することが困難である。
公報のようにNOX 吸収剤の再生に水素ガスを使用する
装置ではNOX 吸収剤の再生時にSOX 被毒の解消を図
ることも可能であるが、この場合前述のように水素ガス
の消費量が多大になる問題が生じる。本発明は上記問題
に鑑み、多大な水素ガスの消費を伴うことなく簡易かつ
効率的にNOX 吸収剤のSOX 被毒を解消する手段を提
供することを目的とする。
気の空燃比がリーンのときにNOX を吸収し流入排気の
酸素濃度が低下したときに吸収したNOX を放出するN
OX 吸収剤を排気通路に配置して排気中のNOX を吸収
させ、NOX 吸収後に前記NOX 吸収剤に流入する排気
空燃比をリッチにして前記NOX 吸収剤から吸収したN
OX を放出させるとともに放出されたNOX を還元浄化
する内燃機関の排気浄化装置において、前記NOX 吸収
剤に蓄積されたSOX の量を直接的または間接的に検出
する手段と、該検出されたSOX 蓄積量が所定値以上の
ときにNOX 吸収剤に流入する排気空燃比をリッチにす
るリッチ化手段と、該リッチ化手段により排気空燃比が
リッチにされたときに前記NOX 吸収剤に水素ガスを供
給する手段とを備えたことを特徴とする内燃機関の排気
浄化装置が提供される。
空燃比をリッチに移行することにより、排気中の酸素濃
度が急激に低下する。この状態でNOX 吸収剤に水素ガ
スが供給されるため、供給された水素ガスは排気中の酸
素の消費に使用されることなくその全量がNOX 吸収剤
のSOX 被毒解消に使用され、水素ガス消費量が低減さ
れる。
く、HC、CO等と較べて低い温度でNOX 吸収剤中の
SOX と反応し、H2 Sを生成する。このため、HC、
COを用いた場合にはSOX 被毒の解消のためにはNO
X 吸収剤を高温(500〜600度C以上)に保持する
必要があるのに対して、水素ガスを用いた場合には比較
的低温(300〜400度C)でもSOX 被毒が解消さ
れる。 従って、比較的排気温度が低い市街地走行時等
でも容易にSOX 被毒解消に必要なNOX 吸収剤温度が
得られる。
て、1は内燃機関本体、2は内燃機関の吸気通路をそれ
ぞれ示す。機関1の各シリンダの吸気ポートは枝管4を
介してサージタンク5に接続され、各シリンダの枝管4
には各吸気ポート内に燃料を噴射する燃料噴射弁7が取
付けられている。サージタンク5は吸気通路2に接続さ
れ、吸気通路2はエアフローメータ8を介してエアクリ
ーナ10に接続されている。給気通路2内にはスロット
ル弁11が配置されており、スロットル弁11にはその
全閉状態を検出してアイドル信号を出力するアイドルス
イッチ12が設けられている。
ルド21を介して排気通路22に接続され、排気通路2
2には後述のNOX 吸収剤24が設けられている。図に
31で示すのはNOX 吸収剤24に水素ガスを供給する
水素ガス供給装置である。本実施例では水素ガス供給装
置31は水の電気分解により水素ガスを発生する水素ガ
ス発生装置32と、発生した水素ガスを貯蔵する容器3
3とを備えており、水素ガスは容器33から制御弁34
を介してNOX 吸収剤24の上流側の排気通路22に供
給される。
子制御ユニット(ECU)30である。ECU30は、
CPU(中央演算装置)、RAM(ランダムアクセスメ
モリ)、ROM(リードオンリメモリ)、入出力ポート
を双方向バスで接続した公知の形式のディジタルコンピ
ュータからなり、燃料噴射弁7からの燃料噴射量制御等
のエンジンの基本制御を行う他、本実施例ではNOX 吸
収剤のSOX 被毒解消操作の制御をも行っている。これ
らの制御のため、ECU30の入力ポートにはエアフロ
ーメータ8から機関吸入空気量に比例した出力電圧が、
また車速センサ14から車両走行速度を表す出力電圧が
それぞれ図示しないA/D変換器を介して入力されてい
るほか、回転数センサ13から機関回転数を表す出力パ
ルス信号が、アイドルスイッチ12からアイドル信号が
それぞれ入力されている。
い駆動回路を介して燃料噴射弁7、水素ガス発生装置3
2、制御弁34にそれぞれ接続され、機関への燃料噴射
量、水素ガス発生装置の作動及び、制御弁34の開閉を
制御している。次に、本実施例に使用するNOX 吸収剤
24について説明する。NOX 吸収剤24は例えばアル
ミナ等の担体を使用し、この担体に例えばカリウムK、
ナトリウムNa 、リチウムLi 、セシウムCs のような
アルカリ金属、バリウムBa , カルシウムCa のような
アルカリ土類、ランタンLa ,イットリウムYのような
希土類から選ばれた少なくとも一つと、白金Pt のよう
な貴金属とが担持されている。このNOX 吸収剤は、流
入する排気の空燃比がリーンの場合にはNOX を吸収
し、酸素濃度が低下するとNOX を放出するNOX の吸
放出作用を行う。
OX 吸収剤の上流側の排気通路やエンジン燃焼室、吸気
通路等にそれぞれ供給された空気量の合計と燃料の合計
の比を意味するものとする。従って、NOX 吸収剤の上
流側排気通路に燃料、水素ガスまたは空気が供給されな
い場合には排気空燃比はエンジンの運転空燃比(エンジ
ン燃焼室内の燃焼における空燃比)と等しくなる。
燃比はかなりリーンに制御されている。従ってNOX 吸
収剤を通過する排気の空燃比はリーンであるためNOX
吸収剤は排気中のNOX を吸収する。また、後述のよう
に機関1の運転空燃比がリッチに切換えられ、NOX 吸
収剤24を通過する排気空燃比がリッチになるとNO X
吸収剤は吸収したNOX を放出する。
ては明らかでない部分もある。しかし、この吸放出作用
は図3に示すようなメカニズムで行われているものと考
えられる。次にこのメカニズムについて担体上に白金P
t およびバリウムBa を担持させた場合を例にとって説
明するが他の貴金属、アルカリ金属、アルカリ土類、希
土類を用いても同様なメカニズムとなる。
と流入排気中の酸素濃度が大幅に増大し、図3(A) に示
されるようにこれら酸素O2 がO2 - またはO2-の形で
白金Pt の表面に付着する。一方、流入排気中のNOは
白金Pt の表面上でこのO2 - またはO2-と反応し、N
O2 となる(2NO+O2 →2NO2 ) 。次いで生成さ
れたNO2 の一部は白金Pt上で酸化されつつ吸収剤内
に吸収されて酸化バリウムBaOと結合しながら、図3
(A) に示されるように硝酸イオンNO3 - の形で吸収剤
内に拡散する。このようにしてNOX がNOX 吸収剤内
に吸収される。
白金Pt の表面でNO2 が生成され、NOX 吸収剤のN
OX 吸収量が増大して吸収剤のNOX 吸収能力が飽和し
ない限りNO2 が吸収剤内に吸収されて硝酸イオンNO
3 - が生成される。これに対して流入排気中の酸素濃度
が低下してNO2 の生成量が減少すると反応が逆方向
(NO3 - →NO2 )に進み、こうして吸収剤内の硝酸
イオンNO3 - がNO2の形で吸収剤から放出される。
すなわち、流入排気中の酸素濃度が低下するとNOX 吸
収剤からNOX が放出されることになる。
元成分が存在すると、これらの成分は白金Pt 上の酸素
O2 - またはO2-と反応して酸化され、排気中の酸素を
消費して排気中の酸素濃度を低下させる。また、排気中
の酸素濃度低下によりNOX吸収剤から放出されたNO
2 は図3(B) に示すようにHC,COと反応して還元さ
れる。このようにして白金Pt の表面上にNO2 が存在
しなくなると吸収剤から次から次へとNO2 が放出され
る。
ず白金Pt 上のO2 - またはO2-とただちに反応して酸
化され、次いで白金Pt 上のO2 - またはO2-が消費さ
れてもまだHC,COが残っていればこのHC,COに
よって吸収剤から放出されたNOX が還元される。本実
施例では、ECU30は別途実行される図示しないルー
チンにより、所定のNOX 吸収剤再生条件が成立した時
に燃料噴射弁7から機関1に供給する燃料の量を増量し
て機関1の燃焼空燃比をリッチ側に移行させる。これに
より、NO X 吸収剤24を通過する排気の空燃比がリッ
チになり、酸素濃度が低下するとともに排気中の未燃H
C、CO等の成分が増大するため、上記のNOX 吸収剤
からのNOX の放出と還元浄化(再生)が行われる。
は、(1)機関排気温度が所定値以上であること(すな
わちNOX 吸収剤が活性温度(例えば250度C程度)
に達していること)、(2)前回の再生操作時から所定
時間以上(例えば数分程度)経過していること(すなわ
ちNOX 吸収剤のNOX 吸収量が増大していること)、
(3)スロットル弁11が全閉状態(エンジンブレーキ
またはアイドル運転中)であること、である。NOX 吸
収剤の再生操作をエンジンブレーキ中等にのみ行うの
は、空燃比の変化により生じる運転中の機関トルク変動
により車両運転性が悪化することを防止することが主な
狙いである。
ムについて説明する。排気中にSOX 成分が含まれてい
ると、NOX 吸収剤は上述のNOX の吸収と同じメカニ
ズムで排気中のSOX を吸収する。すなわち、排気空燃
比がリーンのとき、排気中のSOX (例えばSO2 )は
白金Pt上で酸化されてSO3 - 、SO4 - となり、酸
化バリウムBaOと結合してBaSO4 を形成する。B
aSO 4 は比較的安定であり、また、結晶が粗大化しや
すいため一旦生成されると分解放出されにくい。このた
め、NOX 吸収剤中のBaSO4 の生成量が増大すると
NOX の吸収に関与できるBaOの量が減少してNOX
の吸収能力が低下してしまう。このSOX 被毒を防止す
るためには、NOX 吸収剤中に生成されたBaSO4 を
高温で分解するとともに、これにより生成されるSO3
- 、SO4 - の硫酸イオンを還元し、NOX 吸収剤から
放出させる必要がある。本発明では、水素ガスを用いて
硫酸イオンを還元し、気体状のH2 Sに転換することに
よりNOX吸収剤のSOX 被毒を解消している。
ついて説明する。本実施例では、機関の運転状態の履歴
からNOX 吸収剤24の温度を検出し、NOX 吸収剤2
4の温度が所定値以上になっているときに水素ガスを供
給しSO X 被毒の解消を行う。前述のようにSOX 被毒
の解消のためには安定な硫酸塩が分解可能な温度までN
OX 吸収剤を昇温することが必要とされるが、本実施例
では硫酸と親和力の強い水素ガスを使用することにより
HC、CO等を使用した場合に較べて低い温度(300
〜400度C)でSOX 被毒を解消することが可能とな
っている。このため、大幅な高負荷高回転運転状態が必
要とされず市街地走行等においても充分にNOX 吸収剤
がSOX 被毒解消操作実行可能な温度まで昇温するの
で、SOX 被毒解消操作の実行がNOX 吸収剤温度によ
り制限される率が低くなり充分なSOX 被毒解消を行う
ことができる。
関空燃比をリッチ側に移行してから供給を行うようにす
る。これにより、水素ガス供給時にはNOX 吸収剤に流
入する排気中の酸素濃度が大幅に減少するので、排気中
の酸素を消費するために必要とされる水素ガスの量が減
少し少量の水素ガスでSOX 被毒の完全な解消を図るこ
とができる。
(スロットル弁全閉時)のみに水素ガスの供給を行うよ
うにしている。このように排気流量が減少した時に水素
ガスを供給するようにしたことにより排気中の水素濃度
をSOX 被毒解消に必要とされるレベル(例えば1パー
セント程度)に維持するのに必要な水素ガスの供給量を
更にに低減でき、SOX 被毒解消操作時の水素ガスの消
費量が大幅に少なくなっている。
素を発生させる形式の水素発生装置を設け、発生した水
素を容器に貯蔵しておきSOX 被毒解消操作時にNOX
吸収剤に水素ガスを供給するようにしているが、上述の
ように水素ガスの消費量を低減した結果、水素ガス発生
装置や貯蔵容器の容量を小さくすることができ、車両へ
の搭載性が良好になるとともに、原料(水)の補給頻度
を低減することができる。
作の制御フローチャートである。本ルーチンは前述のE
CU30により一定時間毎に実行される。図2において
ルーチンがスタートすると、ステップ201では、機関
回転数N、機関吸入空気量Q、車速Sが読み込まれる。
なお、これらの値は別途ECU30により一定時間毎に
実行されるルーチンによりそれぞれのセンサから読み込
まれて、常時最新の値がECU30のRAMに格納され
ている。
の機関負荷状態の積算値が計算される。すなわち、ステ
ップ203では機関1回転当たりの吸入空気量Q/Nを
計算し、ROMに格納した数値テーブルからそのQ/N
に対応する機関負荷トルクを読み出してこの負荷トルク
に機関回転数Nを乗算して機関負荷を算出するととも
に、算出した機関負荷の過去5分間分の積算値Lを計算
する。積算値Lは過去5分間に機関が発生した熱量、す
なわちNOX 吸収剤24が受けた熱量に比例するので積
算値LはNOX 吸収剤24の温度を表すパラメータとし
て使用することが出きる。
て、前回SOX 被毒解消操作を行ってから車両が走行し
た距離の積算値Dが計算される。走行距離の積算値Dは
前回被毒解消操作実行後にNOX 吸収剤に蓄積されたS
OX の量を表すパラメータとして使用される。ステップ
207から211はSOX 被毒解消操作の実行開始条件
の判定を示す。すなわち、ステップ207では負荷積算
値Lが所定値L0 以上か否か(NOX吸収剤24が所定
温度以上になっているか)、ステップ209では走行距
離積算値Dが所定値D0 以上か否か(NOX 吸収剤24
のSOX 吸収量が所定値以上になっているか)、ステッ
プ211ではアイドルスイッチ12からのアイドル信号
がONになっているか(機関がアイドル運転中か)が判
断され、これらの条件が全て成立している場合にのみス
テップ215以下のSOX 被毒解消操作を実行する。
制御フラグFRがセット(=“1”)される。フラグF
Rがセットされると別途ECU30により実行される燃
料噴射制御ルーチンで機関空燃比がリッチになるように
燃料噴射量が設定され、NO X 吸収剤24に流入する排
気空燃比がリッチ側に移行する。また、ステップ217
では水素供給装置31の制御弁34が開弁され、NOX
吸収剤24上流側排気通路22に水素ガスが供給され
る。
地走行では数時間毎にSOX 被毒解消操作が行われる程
度の値に該当する。ステップ219、221はSOX 被
毒解消操作の終了条件の判定を示す。すなわちステップ
219では水素ガス供給開始からの経過時間を表すカウ
ンタTをプラス1カウントアップし、ステップ221で
は経過時間Tが所定値T0 に到達したか否かが判断され
る。本実施例では水素ガスの供給を開始してから1分程
度が経過した時にSOX 被毒が解消したと判断するた
め、所定値T0 は経過時間1分に相当する値に設定され
ている。
判断されたときはステップ223でL、D、T、の各パ
ラメータのクリアとフラグFRのリセット(=“0”)
が行われ、ステップ227で制御弁34が閉弁されてS
OX 被毒解消操作を終了する。また、ステップ221で
所定時間が経過していない場合にはそのままルーチンを
終了し水素ガスの供給を継続する。
温度を機関運転状態の履歴を用いて検出しているが、例
えばNOX 吸収剤下流側の排気通路に排気温度を検出す
る排気温度センサを設け、排気温度の積算値を算出して
NOX 吸収剤24の温度を検出するようにしても良い。
また、本実施例では排気空燃比をリッチに移行させるの
と同時にNOX 吸収剤に水素ガスを供給してSOX 被毒
の解消を行っているが、排気空燃比をリッチに移行させ
て一定時間経過してから水素ガスの供給を開始するよう
にしてもよい。この場合には排気中の未燃HC、CO成
分によりNOX 吸収剤からのNOX の放出、還元浄化が
行われた後に水素ガスが供給されることになるため、水
素ガスが通常のNOX の放出、還元に消費されずSOX
被毒の解消にのみ使用されるので、更に水素ガスの消費
量を低減することができる。
消の際に、排気空燃比をリッチにするとともに水素ガス
をNOX 吸収剤に供給するようにしたことにより、NO
X 吸収剤のSOX 被毒解消時の水素ガスの消費量を大幅
に低減することができるため、従来補給、貯蔵等に問題
があった水素ガスを使用して効率よくNOX 吸収剤のS
OX 被毒解消を図ることができる。また、SOX 被毒解
消に水素ガスを使用することが可能となったため、比較
的低いNOX 吸収剤温度でSOX 被毒解消操作を行うこ
とができるのでSOX 被毒解消操作実行の自由度が増大
し、常にNOX 吸収剤のNOX 吸収能力を高く維持する
ことができる効果が得られる。
す図である。
ーチャートである。
説明する図である。
Claims (1)
- 【請求項1】 流入排気の空燃比がリーンのときにNO
X を吸収し流入排気の酸素濃度が低下したときに吸収し
たNOX を放出するNOX 吸収剤を排気通路に配置して
排気中のNOX を吸収させ、NOX 吸収後に前記NOX
吸収剤に流入する排気空燃比をリッチにして前記NOX
吸収剤から吸収したNOX を放出させるとともに放出さ
れたNOX を還元浄化する内燃機関の排気浄化装置にお
いて、前記NOX 吸収剤に蓄積されたSOX の量を直接
的または間接的に検出する手段と、該検出されたSOX
蓄積量が所定値以上のときにNOX 吸収剤に流入する排
気空燃比をリッチにするリッチ化手段と、該リッチ化手
段により排気空燃比がリッチにされたときに前記NOX
吸収剤に水素ガスを供給する手段とを備えたことを特徴
とする内燃機関の排気浄化装置。
Priority Applications (1)
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---|---|---|---|
JP5093281A JP2780596B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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---|---|---|---|
JP5093281A JP2780596B2 (ja) | 1993-04-20 | 1993-04-20 | 内燃機関の排気浄化装置 |
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