JPH06129006A - 鉄骨梁の接合構造 - Google Patents
鉄骨梁の接合構造Info
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- JPH06129006A JPH06129006A JP28181892A JP28181892A JPH06129006A JP H06129006 A JPH06129006 A JP H06129006A JP 28181892 A JP28181892 A JP 28181892A JP 28181892 A JP28181892 A JP 28181892A JP H06129006 A JPH06129006 A JP H06129006A
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- JP
- Japan
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- joining
- joint
- steel beam
- joined
- upper flange
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Abstract
(57)【要約】
【目的】クレーンガーダーをH形鋼を継ぎ足して作製す
る際に、ガーダーの上面となるH形鋼のフランジ同士を
溶接によらずに接合して、連結部分のフランジ上面を平
らにする。 【構成】上フランジ11,12の接合される側の端面
を、平滑に加工する。接合される各H形鋼1,2の端部
の内側に、貫通孔3aが開いた接合部片3を溶接で固定
する。このように加工された各H形鋼1,2により、前
記平滑面11a,21a同士を接触させ、対向する接合
部片3の貫通孔3aを合わせてボルト4,ナット5によ
り結合する。上フランジの平滑面11a,21a同士の
接触により長さ方向にかかる圧縮力を伝達でき、接合部
片3同士のボルトによる結合により、接合方向にかかる
引張力や接合方向に直交する方向にかかる力に抵抗でき
る。
る際に、ガーダーの上面となるH形鋼のフランジ同士を
溶接によらずに接合して、連結部分のフランジ上面を平
らにする。 【構成】上フランジ11,12の接合される側の端面
を、平滑に加工する。接合される各H形鋼1,2の端部
の内側に、貫通孔3aが開いた接合部片3を溶接で固定
する。このように加工された各H形鋼1,2により、前
記平滑面11a,21a同士を接触させ、対向する接合
部片3の貫通孔3aを合わせてボルト4,ナット5によ
り結合する。上フランジの平滑面11a,21a同士の
接触により長さ方向にかかる圧縮力を伝達でき、接合部
片3同士のボルトによる結合により、接合方向にかかる
引張力や接合方向に直交する方向にかかる力に抵抗でき
る。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄骨梁の接合構造に関
し、特に、工場等の建物に設置されるクレーンガーダー
や構造物の梁をなすH形やI形状の鉄骨梁の中間を接合
する場合において、鉄骨梁の上フランジの上面が平らに
なるように接合するための接合構造に関する。
し、特に、工場等の建物に設置されるクレーンガーダー
や構造物の梁をなすH形やI形状の鉄骨梁の中間を接合
する場合において、鉄骨梁の上フランジの上面が平らに
なるように接合するための接合構造に関する。
【0002】
【従来の技術】通常、クレーンガーダーや構造物の梁に
は、H形やI形状の鉄骨部材を使用するが、クレーンガ
ーダー等のスパンが長い場合には、搬送できる長さには
制限があるため、搬送可能な長さのものを現場で接合し
ている。このようなクレーンガーダーの上面にはその長
さ方向に沿ってレールが設置されるし、構造物の梁の上
面には平滑な床板が設置されるため、クレーンガーダー
や構造物の梁を接合する際には、上面となるフランジの
上面を平らにする必要がある。
は、H形やI形状の鉄骨部材を使用するが、クレーンガ
ーダー等のスパンが長い場合には、搬送できる長さには
制限があるため、搬送可能な長さのものを現場で接合し
ている。このようなクレーンガーダーの上面にはその長
さ方向に沿ってレールが設置されるし、構造物の梁の上
面には平滑な床板が設置されるため、クレーンガーダー
や構造物の梁を接合する際には、上面となるフランジの
上面を平らにする必要がある。
【0003】そのため、従来は、図6に示すように、ウ
ェブ12,22同士や下側となるフランジ13,23同
士は、二枚の添板7a,7b(9a,9b)とボルト8
a(10a)ナット8b(10b)により結合するが、
上側となるフランジ11,21同士は溶接Dにより結合
し、フランジ上面の予盛り部分を削り取って平滑にして
いる。
ェブ12,22同士や下側となるフランジ13,23同
士は、二枚の添板7a,7b(9a,9b)とボルト8
a(10a)ナット8b(10b)により結合するが、
上側となるフランジ11,21同士は溶接Dにより結合
し、フランジ上面の予盛り部分を削り取って平滑にして
いる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記溶
接作業は高所にて行われるため、危険な作業であるとと
もに、天候にも左右されるという不具合があり、また、
接合部の溶接欠陥の問題も生じやすい。さらに、溶接に
よる施工では、予盛り部分を削り取る作業が不可欠であ
り、手間がかかるなどの難点があった。
接作業は高所にて行われるため、危険な作業であるとと
もに、天候にも左右されるという不具合があり、また、
接合部の溶接欠陥の問題も生じやすい。さらに、溶接に
よる施工では、予盛り部分を削り取る作業が不可欠であ
り、手間がかかるなどの難点があった。
【0005】本発明は、このような不具合を解決するた
めのものであり、クレーンガーダーや構造物の梁の上側
となるフランジ同士の接合を、高所における溶接作業を
必要とせず、容易な施工管理により行うことができ、し
かも信頼できる接合強度を有する接合構造を提供するこ
とを目的とする。
めのものであり、クレーンガーダーや構造物の梁の上側
となるフランジ同士の接合を、高所における溶接作業を
必要とせず、容易な施工管理により行うことができ、し
かも信頼できる接合強度を有する接合構造を提供するこ
とを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明における鉄骨梁の接合構造は、ウェブとこれ
を幅方向両端で挟むフランジとからなる鉄骨梁の端部同
士における接合構造であって、各鉄骨梁の接合される側
の上フランジ端面を平滑に加工して、その平滑面同士を
接触させるとともに、接合方向に延びる貫通孔を有する
接合部片の隣合う端面を、前記鉄骨梁端部の上フランジ
内面とこれに連続するウェブ側面とに固着し、接合され
る各鉄骨梁の対向する前記接合部片同士を、前記両貫通
孔に挿通されるボルトにより結合したことを特徴とする
ものである。
に、本発明における鉄骨梁の接合構造は、ウェブとこれ
を幅方向両端で挟むフランジとからなる鉄骨梁の端部同
士における接合構造であって、各鉄骨梁の接合される側
の上フランジ端面を平滑に加工して、その平滑面同士を
接触させるとともに、接合方向に延びる貫通孔を有する
接合部片の隣合う端面を、前記鉄骨梁端部の上フランジ
内面とこれに連続するウェブ側面とに固着し、接合され
る各鉄骨梁の対向する前記接合部片同士を、前記両貫通
孔に挿通されるボルトにより結合したことを特徴とする
ものである。
【0007】
【作用】本発明の接合構造によれば、平滑に加工された
上フランジ端面同士の接触により接合方向にかかる圧縮
力を伝達でき、対向する接合部片同士をボルトで結合し
たことにより、接合方向にかかる引張力や接合方向に直
交する方向にかかる力に抵抗できる。したがって、この
構造により鉄骨梁の上フランジ部分を充分な強度で確実
に接合することができる。また、上フランジ端面同士を
平滑に加工して接触させているため、接合部分の上フラ
ンジ上面を平らにすることができる。
上フランジ端面同士の接触により接合方向にかかる圧縮
力を伝達でき、対向する接合部片同士をボルトで結合し
たことにより、接合方向にかかる引張力や接合方向に直
交する方向にかかる力に抵抗できる。したがって、この
構造により鉄骨梁の上フランジ部分を充分な強度で確実
に接合することができる。また、上フランジ端面同士を
平滑に加工して接触させているため、接合部分の上フラ
ンジ上面を平らにすることができる。
【0008】そして、この接合構造は、上フランジ端面
を平滑に加工する作業と接合部片を上フランジ端部の内
面に固定する作業とを、工場内や組立て現場の安定した
作業場所で予め行い、接合時にはボルトによる結合のみ
を行うことで形成されるため、高所における接合作業に
有効に適用される。
を平滑に加工する作業と接合部片を上フランジ端部の内
面に固定する作業とを、工場内や組立て現場の安定した
作業場所で予め行い、接合時にはボルトによる結合のみ
を行うことで形成されるため、高所における接合作業に
有効に適用される。
【0009】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づき説明
する。図1は、この実施例における鉄骨梁の接合構造を
示す側面図であり、図2は図1のA−A線断面図であ
る。ここでは、鉄骨梁の一例であるクレーンガーダーを
なすH形鋼1,2を接合する場合について説明する。
する。図1は、この実施例における鉄骨梁の接合構造を
示す側面図であり、図2は図1のA−A線断面図であ
る。ここでは、鉄骨梁の一例であるクレーンガーダーを
なすH形鋼1,2を接合する場合について説明する。
【0010】各H形鋼1,2の接合される側の各上フラ
ンジ11,21および各ウェブ12,22は、図3に示
すような手順により予め加工しておく。以下において
は、H形鋼2について説明するが、H形鋼1についても
同様の加工がなされる。すなわち、図3(a)に示すよ
うに、まず、ウェブ22のフランジ21との境界部分2
2aを少量(後述の所定量Bに対応させた量)だけ切り
欠いた後に、上フランジ21の端面21aを研磨して平
滑にする。その後、前記切り欠き部分に合わせて、ウェ
ブ22の端部22bと下フランジ23aとを長さ方向に
垂直に切断し、図3(b)に示すように、上フランジ2
1とウェブ22との間に、所定量Bの段差を設ける。こ
のようにして、ウェブ22に新たな端面22cを生じさ
せる。
ンジ11,21および各ウェブ12,22は、図3に示
すような手順により予め加工しておく。以下において
は、H形鋼2について説明するが、H形鋼1についても
同様の加工がなされる。すなわち、図3(a)に示すよ
うに、まず、ウェブ22のフランジ21との境界部分2
2aを少量(後述の所定量Bに対応させた量)だけ切り
欠いた後に、上フランジ21の端面21aを研磨して平
滑にする。その後、前記切り欠き部分に合わせて、ウェ
ブ22の端部22bと下フランジ23aとを長さ方向に
垂直に切断し、図3(b)に示すように、上フランジ2
1とウェブ22との間に、所定量Bの段差を設ける。こ
のようにして、ウェブ22に新たな端面22cを生じさ
せる。
【0011】そして、図1および2からわかるように、
一つの角を面取りした正方形の板材からなり、中心に面
方向に垂直な貫通孔3aを有する接合部片3を、前記面
取り部を上フランジ21とウェブ22とでなす両側の角
部に向けて、ウェブ22と上フランジ21とに垂直にそ
れぞれ配置し、上フランジ21の内面21b,21cと
ウェブ22の側面22d,22eとに溶接により固着し
た。ここで、この接合部片3は、図3(c)に示すよう
に、その一方の面をウェブ22の端面22cに沿わせて
固定し、この端面22cより内側に配置してある。
一つの角を面取りした正方形の板材からなり、中心に面
方向に垂直な貫通孔3aを有する接合部片3を、前記面
取り部を上フランジ21とウェブ22とでなす両側の角
部に向けて、ウェブ22と上フランジ21とに垂直にそ
れぞれ配置し、上フランジ21の内面21b,21cと
ウェブ22の側面22d,22eとに溶接により固着し
た。ここで、この接合部片3は、図3(c)に示すよう
に、その一方の面をウェブ22の端面22cに沿わせて
固定し、この端面22cより内側に配置してある。
【0012】したがって、H形鋼1と2との接合に際し
て、平滑面である上フランジ端面11a,21a同士を
接触させ、対向する接合部片3の貫通孔3a同士を合わ
せて、一方の接合部片3の外側から貫通孔3a内にボル
ト4を入れて、他方の接合部片3の外側にその先端を出
し、ナット5で螺合すれば本発明の接合構造が形成され
る。
て、平滑面である上フランジ端面11a,21a同士を
接触させ、対向する接合部片3の貫通孔3a同士を合わ
せて、一方の接合部片3の外側から貫通孔3a内にボル
ト4を入れて、他方の接合部片3の外側にその先端を出
し、ナット5で螺合すれば本発明の接合構造が形成され
る。
【0013】ここで、上フランジ端面11a,21a同
士は面接触しているだけであるため、接合部分の上フラ
ンジ上面を平らにすることができる。そのため、図2か
ら分かるように、両H形鋼1,2を接合してなるガーダ
ーの上面C全体を平らにすることができる。そして、平
滑に加工された上フランジ端面11a,21a同士の接
触により、H形鋼1,2の接合方向にかかる圧縮力を伝
達でき、対向する接合部片3同士をボルト4,ナット5
で結合したことにより、接合方向にかかる引張力や接合
方向に直交する方向にかかる力に抵抗できる。これによ
り、H形鋼1,2の上フランジ11,21が充分な強度
で確実に接合される。
士は面接触しているだけであるため、接合部分の上フラ
ンジ上面を平らにすることができる。そのため、図2か
ら分かるように、両H形鋼1,2を接合してなるガーダ
ーの上面C全体を平らにすることができる。そして、平
滑に加工された上フランジ端面11a,21a同士の接
触により、H形鋼1,2の接合方向にかかる圧縮力を伝
達でき、対向する接合部片3同士をボルト4,ナット5
で結合したことにより、接合方向にかかる引張力や接合
方向に直交する方向にかかる力に抵抗できる。これによ
り、H形鋼1,2の上フランジ11,21が充分な強度
で確実に接合される。
【0014】このようなH形鋼1と2とが接合されてな
るクレーンガーダーの上フランジ11,21には、クレ
ーン荷重等の鉛直荷重がかかり、長さ方向に圧縮力が作
用している。ガーダー上面Cに配置したレール6上をク
レーンが移動している時には、鉛直荷重と水平荷重の両
方がかかり、鉛直荷重による長さ方向の圧縮力ととも
に、水平荷重による長さ方向の圧縮力と引張力とが作用
している。
るクレーンガーダーの上フランジ11,21には、クレ
ーン荷重等の鉛直荷重がかかり、長さ方向に圧縮力が作
用している。ガーダー上面Cに配置したレール6上をク
レーンが移動している時には、鉛直荷重と水平荷重の両
方がかかり、鉛直荷重による長さ方向の圧縮力ととも
に、水平荷重による長さ方向の圧縮力と引張力とが作用
している。
【0015】そして、ガーダー自重による圧縮力を無視
しても、水平荷重による応力(H)は、鉛直荷重による
応力(V)の10%以下と小さい。(例えば、クレーン
荷重によりガーダーに加わる車輪圧をPとし、インパク
ト荷重を車輪圧の10%とすれば、ガーダーにかかる鉛
直荷重Vは、V=P+0.1Pとなる。また、クレーン
の移動によりガーダーにかかる水平荷重Hは、前記車輪
圧Pの10%とすれば、H=0.1Pとなる。よって、
H/V=0.1P/1.1P=0.091となる。)し
たがって、ガーダーの上フランジ11,21にかかる応
力の大部分は圧縮力であり、この圧縮力は平滑に加工さ
れたフランジ端面11a,21a同士の接触により長さ
方向に伝達される。そして、接合部片3を介したボルト
4,ナット5による結合で、この上フランジ端面11
a,21a同士の接触を保持するとともに、前述の微小
な引張力に対抗させる。使用するボルト4の径は、この
引張力に対応させて選定する。
しても、水平荷重による応力(H)は、鉛直荷重による
応力(V)の10%以下と小さい。(例えば、クレーン
荷重によりガーダーに加わる車輪圧をPとし、インパク
ト荷重を車輪圧の10%とすれば、ガーダーにかかる鉛
直荷重Vは、V=P+0.1Pとなる。また、クレーン
の移動によりガーダーにかかる水平荷重Hは、前記車輪
圧Pの10%とすれば、H=0.1Pとなる。よって、
H/V=0.1P/1.1P=0.091となる。)し
たがって、ガーダーの上フランジ11,21にかかる応
力の大部分は圧縮力であり、この圧縮力は平滑に加工さ
れたフランジ端面11a,21a同士の接触により長さ
方向に伝達される。そして、接合部片3を介したボルト
4,ナット5による結合で、この上フランジ端面11
a,21a同士の接触を保持するとともに、前述の微小
な引張力に対抗させる。使用するボルト4の径は、この
引張力に対応させて選定する。
【0016】一方、ガーダーの上フランジ11,21部
以外の接合は、従来公知の手段により行われる。すなわ
ち、例えば、ウェブ12,22に予め貫通孔を開けてお
き、対応する貫通孔を開けてある添板7a,7bとで挟
み、ボルト8a,ナット8bで固定する。下フランジ1
3と23とは、上記と同様にして、添板9a,9bとボ
ルト10a,ナット10bとにより接合する。
以外の接合は、従来公知の手段により行われる。すなわ
ち、例えば、ウェブ12,22に予め貫通孔を開けてお
き、対応する貫通孔を開けてある添板7a,7bとで挟
み、ボルト8a,ナット8bで固定する。下フランジ1
3と23とは、上記と同様にして、添板9a,9bとボ
ルト10a,ナット10bとにより接合する。
【0017】なお、接合部片3を介したボルト4,ナッ
ト5による結合に際しては、図4に示すように、各接合
部片3間にフィラープレート3bを介在させてもよい
し、図5に示すように、上フランジ21,11とウェブ
22,12との間に段差を設けなくてもよい。また、ナ
ット5を用いずに、対向させる接合部片3の一方の貫通
孔3aをネジ孔として、このネジ孔にボルト4の先端を
螺合させてもよい。
ト5による結合に際しては、図4に示すように、各接合
部片3間にフィラープレート3bを介在させてもよい
し、図5に示すように、上フランジ21,11とウェブ
22,12との間に段差を設けなくてもよい。また、ナ
ット5を用いずに、対向させる接合部片3の一方の貫通
孔3aをネジ孔として、このネジ孔にボルト4の先端を
螺合させてもよい。
【0018】
【発明の効果】以上説明してきたように、本発明の接合
構造によれば、鉄骨梁の上フランジ部分を確実に接合す
ることができるとともに、接合部分の上フランジ上面を
平らすることができるため、上面が平らである必要があ
るクレーンガーダーや構造物の梁等をなす鉄骨梁の接合
に有効に適用される。
構造によれば、鉄骨梁の上フランジ部分を確実に接合す
ることができるとともに、接合部分の上フランジ上面を
平らすることができるため、上面が平らである必要があ
るクレーンガーダーや構造物の梁等をなす鉄骨梁の接合
に有効に適用される。
【0019】また、この接合構造は、上フランジ端面を
平滑に加工する作業と接合部片を鉄骨梁端部に固着する
作業とを、工場内や組立て現場の安定した作業場所で予
め行い、接合時にはボルトによる結合のみを行うことで
形成されるため、高所における接合作業の効率が従来の
場合に比べて格段に向上する。その結果、クレーンガー
ダーや構造物の梁の接合作業において、従来のように高
所における溶接作業をしなくて済み、容易な施工管理に
より行うことができるため、作業の安全性確保と工期の
短縮とを図ることができるとともに、信頼性のある接合
強度が得られる。
平滑に加工する作業と接合部片を鉄骨梁端部に固着する
作業とを、工場内や組立て現場の安定した作業場所で予
め行い、接合時にはボルトによる結合のみを行うことで
形成されるため、高所における接合作業の効率が従来の
場合に比べて格段に向上する。その結果、クレーンガー
ダーや構造物の梁の接合作業において、従来のように高
所における溶接作業をしなくて済み、容易な施工管理に
より行うことができるため、作業の安全性確保と工期の
短縮とを図ることができるとともに、信頼性のある接合
強度が得られる。
【図1】本発明の一実施例が適用されたクレーンガーダ
ーの接合部分を示す側面図である。
ーの接合部分を示す側面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】この実施例における接合構造の形成過程を示す
側面図である。
側面図である。
【図4】本発明の他の実施例を示す部分拡大図である。
【図5】本発明の更に他の実施例を示す部分拡大図であ
る。
る。
【図6】従来例におけるクレーンガーダーの接合構造を
示す側面図である。
示す側面図である。
1 H形鋼(鉄骨梁) 11 上フランジ 11a 平滑面 2 H形鋼(鉄骨梁) 21 上フランジ 21a 平滑面 21b 上フランジ内面 21c 上フランジ内面 22 ウェブ 22d ウェブの側面 22e ウェブの側面 3 接合部片 3a 貫通孔 4 ボルト
フロントページの続き (72)発明者 大橋 裕子 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内 (72)発明者 井上 慶一郎 東京都新宿区西新宿一丁目25番1号 大成 建設株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 ウェブとこれを幅方向両端で挟むフラン
ジとからなる鉄骨梁の端部同士における接合構造であっ
て、各鉄骨梁の接合される側の上フランジ端面を平滑に
加工して、その平滑面同士を接触させるとともに、接合
方向に延びる貫通孔を有する接合部片の隣合う端面を、
前記鉄骨梁端部の上フランジ内面とこれに連続するウェ
ブ側面とに固着し、接合される各鉄骨梁の対向する前記
接合部片同士を、前記両貫通孔に挿通されるボルトによ
り結合したことを特徴とする鉄骨梁のフランジ部分の接
合構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28181892A JPH06129006A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 鉄骨梁の接合構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28181892A JPH06129006A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 鉄骨梁の接合構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06129006A true JPH06129006A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17644426
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28181892A Pending JPH06129006A (ja) | 1992-10-20 | 1992-10-20 | 鉄骨梁の接合構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06129006A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160148416A (ko) * | 2015-06-16 | 2016-12-26 | 주식회사 길교이앤씨 | 거치식 벽체-강합성 거더 연결구조를 갖는 강합성 라멘교 |
-
1992
- 1992-10-20 JP JP28181892A patent/JPH06129006A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR20160148416A (ko) * | 2015-06-16 | 2016-12-26 | 주식회사 길교이앤씨 | 거치식 벽체-강합성 거더 연결구조를 갖는 강합성 라멘교 |
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