JPH06128907A - 斜材ケーブルの定着部 - Google Patents
斜材ケーブルの定着部Info
- Publication number
- JPH06128907A JPH06128907A JP27999192A JP27999192A JPH06128907A JP H06128907 A JPH06128907 A JP H06128907A JP 27999192 A JP27999192 A JP 27999192A JP 27999192 A JP27999192 A JP 27999192A JP H06128907 A JPH06128907 A JP H06128907A
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- JP
- Japan
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- cable
- steel pipe
- vibration rubber
- vibration
- condominium
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 手間がかからず防振効果のある定着作業を行
える斜材ケーブルの定着部を提供する。 【構成】 被定着物1に貫通して設けられている鋼管2
のケーブル挿入端2bに防振ゴム収納筒8を設ける。こ
の防振ゴム収納筒8と鋼管2の境界に防振ゴムストッパ
ー9を設ける。防振ゴム収納筒8内に収納する防振ゴム
筒11は、2つ割り構造で、その内径は圧縮されていな
い状態で斜材ケーブル4がフリーに移動できる大きさに
する。防振ゴム収納筒8には防振ゴム11を圧縮する袋
ナット12を螺着する。
える斜材ケーブルの定着部を提供する。 【構成】 被定着物1に貫通して設けられている鋼管2
のケーブル挿入端2bに防振ゴム収納筒8を設ける。こ
の防振ゴム収納筒8と鋼管2の境界に防振ゴムストッパ
ー9を設ける。防振ゴム収納筒8内に収納する防振ゴム
筒11は、2つ割り構造で、その内径は圧縮されていな
い状態で斜材ケーブル4がフリーに移動できる大きさに
する。防振ゴム収納筒8には防振ゴム11を圧縮する袋
ナット12を螺着する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、PC斜張橋等で斜材ケ
ーブルを主桁や主塔等の被定着部に定着する斜材ケーブ
ルの定着部に関するものである。
ーブルを主桁や主塔等の被定着部に定着する斜材ケーブ
ルの定着部に関するものである。
【0002】
【従来の技術】最近、主桁を斜材ケーブルで主塔に吊る
形式の斜張橋が実施されつつある。この場合、斜材ケー
ブルは主桁や主塔等の被定着物に定着部で定着されてい
る。
形式の斜張橋が実施されつつある。この場合、斜材ケー
ブルは主桁や主塔等の被定着物に定着部で定着されてい
る。
【0003】斜材ケーブルは、架設中、又は施工の使用
中に風等により振動を受け、定着部における鋼管の端部
で曲げ疲労を受けることになる。このため、従来は定着
部において被定着物を貫通して埋込まれた鋼管のケーブ
ル挿入端に、架設作業中は短冊状の防振ゴム片を仮に挾
み込んだ状態にしておき、斜材ケーブルの緊張・調整作
業の時には、この防振ゴムを取り外して当該作業を行
い、この作業後は再び前記防振ゴムを前記ケ−ブル挿入
端に挟んでおく、そして斜材ケ−ブルの架設作業終了後
の完成時には最終的に2つ割りの正式の防振ゴム筒を鋼
管と斜材ケーブルとの間に挿入していた。
中に風等により振動を受け、定着部における鋼管の端部
で曲げ疲労を受けることになる。このため、従来は定着
部において被定着物を貫通して埋込まれた鋼管のケーブ
ル挿入端に、架設作業中は短冊状の防振ゴム片を仮に挾
み込んだ状態にしておき、斜材ケーブルの緊張・調整作
業の時には、この防振ゴムを取り外して当該作業を行
い、この作業後は再び前記防振ゴムを前記ケ−ブル挿入
端に挟んでおく、そして斜材ケ−ブルの架設作業終了後
の完成時には最終的に2つ割りの正式の防振ゴム筒を鋼
管と斜材ケーブルとの間に挿入していた。
【0004】
【発明が解決しようとする問題点】しかしながら、この
ような方法では、先ず、防振ゴム片の挿入を行い、次に
2つ割りの防振ゴム筒を挿入する作業が必要になり、2
度手間になる問題点があった。
ような方法では、先ず、防振ゴム片の挿入を行い、次に
2つ割りの防振ゴム筒を挿入する作業が必要になり、2
度手間になる問題点があった。
【0005】また、従来の防振ゴム片や防振ゴム筒で
は、鋼管と斜材ケーブルとの隙間に密に挿入されるの
で、斜材ケーブルと防振ゴムとの間で摩擦を生じ鋼管内
で斜材ケ−ブルが移動しにくく作業性が悪いことと、所
定の張力に調整するのが困難であるという問題点があっ
た。
は、鋼管と斜材ケーブルとの隙間に密に挿入されるの
で、斜材ケーブルと防振ゴムとの間で摩擦を生じ鋼管内
で斜材ケ−ブルが移動しにくく作業性が悪いことと、所
定の張力に調整するのが困難であるという問題点があっ
た。
【0006】本発明の目的は、手間がかからずに防振効
果のある定着作業を行うことができる斜材ケーブルの定
着部を提供することにある。
果のある定着作業を行うことができる斜材ケーブルの定
着部を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成する本
発明の構成を説明すると、次の通りである。請求項1に
記載の発明は、被定着物を貫通して鋼管が設けられ、前
記鋼管の一方のケーブル取出し端の外周にはアンカープ
レートが設けられて前記被定着物に固定され、前記鋼管
には他方のケーブル挿入端から斜材ケーブルの先端が該
先端に固定されているマンションと共に挿入され、前記
ケーブル取出し端から導出されたマンションがその外周
に螺合されたナットを前記アンカープレートに当接する
ことにより前記被定着物に引留められ、前記鋼管のケー
ブル挿入端には前記斜材ケーブルの外周との間に防振ゴ
ム筒が介在されている斜材ケーブルの定着部において、
前記鋼管のケーブル挿入端には防振ゴム収納筒が設けら
れ、前記防振ゴム収納筒と前記鋼管との境界側には防振
ゴムストッパーが設けられ、前記防振ゴム収納筒の先端
外周にはネジが刻設され、前記防振ゴム収納筒に収納さ
れる前記防振ゴム筒は2つ割りの構造をしていて圧縮さ
れていない状態での内径が前記斜材ケーブルをフリーに
移動し得る大きさに形成され、前記防振ゴム収納筒の先
端の前記ネジには前記防振ゴムを圧縮する袋ナットが螺
着されていることを特徴とする。
発明の構成を説明すると、次の通りである。請求項1に
記載の発明は、被定着物を貫通して鋼管が設けられ、前
記鋼管の一方のケーブル取出し端の外周にはアンカープ
レートが設けられて前記被定着物に固定され、前記鋼管
には他方のケーブル挿入端から斜材ケーブルの先端が該
先端に固定されているマンションと共に挿入され、前記
ケーブル取出し端から導出されたマンションがその外周
に螺合されたナットを前記アンカープレートに当接する
ことにより前記被定着物に引留められ、前記鋼管のケー
ブル挿入端には前記斜材ケーブルの外周との間に防振ゴ
ム筒が介在されている斜材ケーブルの定着部において、
前記鋼管のケーブル挿入端には防振ゴム収納筒が設けら
れ、前記防振ゴム収納筒と前記鋼管との境界側には防振
ゴムストッパーが設けられ、前記防振ゴム収納筒の先端
外周にはネジが刻設され、前記防振ゴム収納筒に収納さ
れる前記防振ゴム筒は2つ割りの構造をしていて圧縮さ
れていない状態での内径が前記斜材ケーブルをフリーに
移動し得る大きさに形成され、前記防振ゴム収納筒の先
端の前記ネジには前記防振ゴムを圧縮する袋ナットが螺
着されていることを特徴とする。
【0008】請求項2に記載の発明は、請求項1におい
て、前記マンションが存在する箇所の前記鋼管の内周に
はマンションスペーサが介在されていることを特徴とす
る。
て、前記マンションが存在する箇所の前記鋼管の内周に
はマンションスペーサが介在されていることを特徴とす
る。
【0009】
【作用】防振ゴム筒の内径を、圧縮されていないときに
は斜材ケーブルがフリーに移動し得る内径にしているの
で、該防振ゴム筒を鋼管のケーブル挿入端における防振
ゴム収納筒内にセットしたままで、支障なく斜材ケーブ
ルの緊張・調整作業が行える。また、緊張・調整作業中
も防振ゴム筒がその収納筒内に存在しているので、斜材
ケーブルの鋼管端部での曲げ疲労を緩和することができ
る。
は斜材ケーブルがフリーに移動し得る内径にしているの
で、該防振ゴム筒を鋼管のケーブル挿入端における防振
ゴム収納筒内にセットしたままで、支障なく斜材ケーブ
ルの緊張・調整作業が行える。また、緊張・調整作業中
も防振ゴム筒がその収納筒内に存在しているので、斜材
ケーブルの鋼管端部での曲げ疲労を緩和することができ
る。
【0010】緊張・調整作業後は、防振ゴム収納管に螺
合してある袋ナットを締めることにより防振ゴム筒がそ
の収納筒内で圧縮されて内径が小さくなり、斜材ケーブ
ルの外周に密着し、防振効果を確実に発揮するようにな
る。
合してある袋ナットを締めることにより防振ゴム筒がそ
の収納筒内で圧縮されて内径が小さくなり、斜材ケーブ
ルの外周に密着し、防振効果を確実に発揮するようにな
る。
【0011】また、マンションが存在する箇所の鋼管の
内周にマンションスペーサを介在させると、マンション
が鋼管の中心に位置決めされるようになり、マンション
のネジ山が鋼管の内面でつぶされるのを防止できる。
内周にマンションスペーサを介在させると、マンション
が鋼管の中心に位置決めされるようになり、マンション
のネジ山が鋼管の内面でつぶされるのを防止できる。
【0012】
【実施例】図1乃至図4は、本発明に係る斜材ケーブル
の定着部の一実施例を示したものである。
の定着部の一実施例を示したものである。
【0013】コンクリート製の主桁又は主塔からなる被
定着物1には鋼管2が貫通して埋設されている。鋼管2
の一方のケーブル取出し端2aの外周にはアンカープレ
ート3が設けられて被定着物1に固定されている。
定着物1には鋼管2が貫通して埋設されている。鋼管2
の一方のケーブル取出し端2aの外周にはアンカープレ
ート3が設けられて被定着物1に固定されている。
【0014】鋼管2には、他方のケーブル挿入端2bか
ら斜材ケーブル4の先端が、該先端に固定されているマ
ンション5と共に挿入されている。ケーブル取出し端2
aから導出されたマンション5は、その外周に螺合され
たナット6をアンカープレート3に当接することにより
被定着物1に引留められている。マンション5の先端に
は、インナーボルト7が突設されている。
ら斜材ケーブル4の先端が、該先端に固定されているマ
ンション5と共に挿入されている。ケーブル取出し端2
aから導出されたマンション5は、その外周に螺合され
たナット6をアンカープレート3に当接することにより
被定着物1に引留められている。マンション5の先端に
は、インナーボルト7が突設されている。
【0015】鋼管2のケーブル挿入端2bには、該鋼管
2より内径の大きい防振ゴム収納筒8が溶接等により固
定されている。該防振ゴム収納筒8と鋼管2との境界側
には、環状の防振ゴムストッパー9が設けられている。
防振ゴム収納筒8の外周には、ネジ10が刻設されてい
る。
2より内径の大きい防振ゴム収納筒8が溶接等により固
定されている。該防振ゴム収納筒8と鋼管2との境界側
には、環状の防振ゴムストッパー9が設けられている。
防振ゴム収納筒8の外周には、ネジ10が刻設されてい
る。
【0016】防振ゴム収納筒8内には、2つ割り構造の
防振ゴム筒11が収納されている。該防振ゴム筒11の
内径は、該防振ゴム筒11が圧縮されていない状態で斜
材ケーブル4がフリーに移動し得る内径に形成されてい
る。本実施例では、防振ゴム筒11として、JIS硬度
70゜で筒状に成形したクロロプレンゴム筒の2つ割り
体を用いた。この防振ゴム筒11の内径は、斜材ケーブ
ル4の外径より約5mm大きく設定した。
防振ゴム筒11が収納されている。該防振ゴム筒11の
内径は、該防振ゴム筒11が圧縮されていない状態で斜
材ケーブル4がフリーに移動し得る内径に形成されてい
る。本実施例では、防振ゴム筒11として、JIS硬度
70゜で筒状に成形したクロロプレンゴム筒の2つ割り
体を用いた。この防振ゴム筒11の内径は、斜材ケーブ
ル4の外径より約5mm大きく設定した。
【0017】防振ゴム収納筒8の先端のネジ10には、
防振ゴム筒11を圧縮する袋ナット12が螺着されてい
る。この袋ナット12の締付けにより防振ゴム筒11が
その収納筒8内で圧縮され、該防振ゴム筒11の内周が
斜材ケーブル4の外周に密着されるようになっている。
袋ナット12は、回り止めネジ13により回り止めされ
ている。本実施例では、鋼管2の外の斜材ケーブル4は
保護管14で保護されている。
防振ゴム筒11を圧縮する袋ナット12が螺着されてい
る。この袋ナット12の締付けにより防振ゴム筒11が
その収納筒8内で圧縮され、該防振ゴム筒11の内周が
斜材ケーブル4の外周に密着されるようになっている。
袋ナット12は、回り止めネジ13により回り止めされ
ている。本実施例では、鋼管2の外の斜材ケーブル4は
保護管14で保護されている。
【0018】マンション5が存在する箇所の鋼管2の内
周には、マンションスペーサ15が介在されて、マンシ
ョン5が鋼管2の中央に位置決めされている。マンショ
ンスペーサ15は、その周方向に間欠的に長手方向の溝
が設けられ、或は周方向に間欠的に設けられて、後述す
る防錆材が該マンションスペーサ15を通り抜けて反対
側に至ることができるようにされている。
周には、マンションスペーサ15が介在されて、マンシ
ョン5が鋼管2の中央に位置決めされている。マンショ
ンスペーサ15は、その周方向に間欠的に長手方向の溝
が設けられ、或は周方向に間欠的に設けられて、後述す
る防錆材が該マンションスペーサ15を通り抜けて反対
側に至ることができるようにされている。
【0019】鋼管2のケーブル取出し端2a側には防錆
材注入筒16aが設けられ、ケーブル挿入端2b側には
防錆材排出筒16bが設けられている。これら筒16
a,16bを介して鋼管2内には、ウレタンゴム系の防
錆材17が充填されている。
材注入筒16aが設けられ、ケーブル挿入端2b側には
防錆材排出筒16bが設けられている。これら筒16
a,16bを介して鋼管2内には、ウレタンゴム系の防
錆材17が充填されている。
【0020】被定着物1の外に出たナット6,マンショ
ン5,インナーボルト7の部分には、アンカーキャップ
18が被せられ、その中にもウレタンゴム系の防錆材1
7が充填されている。
ン5,インナーボルト7の部分には、アンカーキャップ
18が被せられ、その中にもウレタンゴム系の防錆材1
7が充填されている。
【0021】図5(a)〜(b)は、上述した斜材ケー
ブルの定着部の施工順序を示したものである。防振ゴム
収納筒8体の鋼管2を、図5(a)に示すように被定着
部1に予め設けておく。
ブルの定着部の施工順序を示したものである。防振ゴム
収納筒8体の鋼管2を、図5(a)に示すように被定着
部1に予め設けておく。
【0022】図5(b)に示すようにマンション5を鋼
管2内の途中まで挿入した状態で、防振ゴム収納筒8か
ら袋ナット12を外して、防振ゴム収納筒8内に防振ゴ
ム11を挿入し、再び袋ナット12を防振ゴム収納筒8
に螺着する。この状態で斜材ケーブル4は吊りワイヤー
19で吊って、斜材ケーブル4が急激にケーブル挿入端
2bから垂れ下がらないようにしておく。
管2内の途中まで挿入した状態で、防振ゴム収納筒8か
ら袋ナット12を外して、防振ゴム収納筒8内に防振ゴ
ム11を挿入し、再び袋ナット12を防振ゴム収納筒8
に螺着する。この状態で斜材ケーブル4は吊りワイヤー
19で吊って、斜材ケーブル4が急激にケーブル挿入端
2bから垂れ下がらないようにしておく。
【0023】次に、図5(c)に示すように、斜材ケー
ブル4をジャッキ(図示せず)を用いて仮緊張し、次い
で本緊張し、ナット6でその状態を維持させる。
ブル4をジャッキ(図示せず)を用いて仮緊張し、次い
で本緊張し、ナット6でその状態を維持させる。
【0024】緊張終了後、袋ナット11を締め直して、
防振ゴム筒11を圧縮する。次いで、防錆材注入筒16
a,防錆材排出筒16bを利用して、鋼管2内にウレタ
ンゴム系の防錆材17を充填する。
防振ゴム筒11を圧縮する。次いで、防錆材注入筒16
a,防錆材排出筒16bを利用して、鋼管2内にウレタ
ンゴム系の防錆材17を充填する。
【0025】図6は、本発明に係る斜材ケーブルの定着
部における他の実施例を示したものである。本実施例で
は、防振ゴム収納筒8の内径を鋼管2の内径より大と
し、その端部に設けた内鍔部を防振ゴムストッパー9と
した例を示したものである。
部における他の実施例を示したものである。本実施例で
は、防振ゴム収納筒8の内径を鋼管2の内径より大と
し、その端部に設けた内鍔部を防振ゴムストッパー9と
した例を示したものである。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る斜材
ケーブルの定着部によれば、下記のような効果を得るこ
とができる。 (イ) 防振ゴム筒の内径を、圧縮されていないときに
は斜材ケーブルがフリーに移動し得る内径としているの
で、該防振ゴム筒を鋼管のケーブル挿入端における防振
ゴム収納筒内にセットしたままの状態で、支障なく斜材
ケーブルの緊張・調整作業が行え、従来のように防振ゴ
ムの交換作業が不要になり、作業性を向上させることが
できる。 (ロ) 斜材ケーブルの緊張・調整作業中も防振ゴム筒
がその収納筒内に存在しているので、鋼管端部での斜材
ケーブルの曲げ疲労を緩和することができる。 (ハ) 緊張・調整作業後には、袋ナットを締めて防振
ゴム筒をその収納筒内で圧縮するので、該防振ゴム筒の
内径が小さくなって斜材ケーブルの外周に密着するよう
になり、防振効果を確実に発揮できるようにすることが
できる。 (ニ) 後で、斜材ケーブルの張り替えが必要になった
時には、袋ナットを外し、防振ゴムを抜去し、ナットを
マンションから外して、斜材ケーブルを鋼管から引き抜
くことにより容易に張り替え作業を行うことができる。 (ホ) マンションが存在する箇所の鋼管の内周にマン
ションスペーサを介在させると、マンションが鋼管の中
心に位置決めされ、マンションのネジ山が鋼管の内面で
つぶされるのを防止することができる。
ケーブルの定着部によれば、下記のような効果を得るこ
とができる。 (イ) 防振ゴム筒の内径を、圧縮されていないときに
は斜材ケーブルがフリーに移動し得る内径としているの
で、該防振ゴム筒を鋼管のケーブル挿入端における防振
ゴム収納筒内にセットしたままの状態で、支障なく斜材
ケーブルの緊張・調整作業が行え、従来のように防振ゴ
ムの交換作業が不要になり、作業性を向上させることが
できる。 (ロ) 斜材ケーブルの緊張・調整作業中も防振ゴム筒
がその収納筒内に存在しているので、鋼管端部での斜材
ケーブルの曲げ疲労を緩和することができる。 (ハ) 緊張・調整作業後には、袋ナットを締めて防振
ゴム筒をその収納筒内で圧縮するので、該防振ゴム筒の
内径が小さくなって斜材ケーブルの外周に密着するよう
になり、防振効果を確実に発揮できるようにすることが
できる。 (ニ) 後で、斜材ケーブルの張り替えが必要になった
時には、袋ナットを外し、防振ゴムを抜去し、ナットを
マンションから外して、斜材ケーブルを鋼管から引き抜
くことにより容易に張り替え作業を行うことができる。 (ホ) マンションが存在する箇所の鋼管の内周にマン
ションスペーサを介在させると、マンションが鋼管の中
心に位置決めされ、マンションのネジ山が鋼管の内面で
つぶされるのを防止することができる。
【図1】本発明に係る斜材ケーブルの定着部における一
実施例を示す縦断面図である。
実施例を示す縦断面図である。
【図2】図1のA−A線断面図である。
【図3】図1のB−B線断面図である。
【図4】図1のC−C線断面図である。
【図5】(a)〜(d)は本実施例の斜材ケーブルの定
着部における施工順序を示す工程図である。
着部における施工順序を示す工程図である。
【図6】本発明の他の実施例の要部縦断面図である。
1 被定着物 2 鋼管 2a ケーブル取出し端 2b ケーブル挿入端 3 アンカープレート 4 斜材ケーブル 5 マンション 6 ナット 7 インナーボルト 8 防振ゴム収納筒 9 防振ゴムストッパー 10 ネジ 11 防振ゴム筒 12 袋ナット 15 マンションスペーサ 17 防錆材
Claims (2)
- 【請求項1】 被定着物を貫通して鋼管が設けられ、前
記鋼管の一方のケーブル取出し端の外周にはアンカープ
レートが設けられて前記被定着物に固定され、前記鋼管
には他方のケーブル挿入端から斜材ケーブルの先端が該
先端に固定されているマンションと共に挿入され、前記
ケーブル取出し端から導出されたマンションがその外周
に螺合されたナットを前記アンカープレートに当接する
ことにより前記被定着物に引留められ、前記鋼管のケー
ブル挿入端には前記斜材ケーブルの外周との間に防振ゴ
ム筒が介在されている斜材ケーブルの定着部において、
前記鋼管のケーブル挿入端には防振ゴム収納筒が設けら
れ、前記防振ゴム収納筒と前記鋼管との境界側には防振
ゴムストッパーが設けられ、前記防振ゴム収納筒の先端
外周にはネジが刻設され、前記防振ゴム収納筒に収納さ
れる前記防振ゴム筒は2つ割りの構造をしていて圧縮さ
れていない状態での内径が前記斜材ケーブルをフリーに
移動し得る大きさに形成され、前記防振ゴム収納筒の先
端の前記ネジには前記防振ゴムを圧縮する袋ナットが螺
着されていることを特徴とする斜材ケーブルの定着部。 - 【請求項2】 前記マンションが存在する箇所の前記鋼
管の内周にはマンションスペーサが介在されていること
を特徴とする請求項1に記載の斜材ケーブルの定着部。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27999192A JPH0713362B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 斜材ケーブルの定着部 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27999192A JPH0713362B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 斜材ケーブルの定着部 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128907A true JPH06128907A (ja) | 1994-05-10 |
JPH0713362B2 JPH0713362B2 (ja) | 1995-02-15 |
Family
ID=17618785
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27999192A Expired - Fee Related JPH0713362B2 (ja) | 1992-10-19 | 1992-10-19 | 斜材ケーブルの定着部 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0713362B2 (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0694174A4 (ja) * | 1993-04-06 | 1996-02-14 | ||
GB2514621A (en) * | 2013-05-31 | 2014-12-03 | Vsl Int Ag | Cable anchorage |
-
1992
- 1992-10-19 JP JP27999192A patent/JPH0713362B2/ja not_active Expired - Fee Related
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
EP0694174A4 (ja) * | 1993-04-06 | 1996-02-14 | ||
GB2514621A (en) * | 2013-05-31 | 2014-12-03 | Vsl Int Ag | Cable anchorage |
GB2514621B (en) * | 2013-05-31 | 2020-04-15 | Vsl Int Ag | Cable anchorage |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0713362B2 (ja) | 1995-02-15 |
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