JPH0612875Y2 - マスキング材 - Google Patents
マスキング材Info
- Publication number
- JPH0612875Y2 JPH0612875Y2 JP1987024315U JP2431587U JPH0612875Y2 JP H0612875 Y2 JPH0612875 Y2 JP H0612875Y2 JP 1987024315 U JP1987024315 U JP 1987024315U JP 2431587 U JP2431587 U JP 2431587U JP H0612875 Y2 JPH0612875 Y2 JP H0612875Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- masking material
- main body
- protected
- adhesive layer
- masking
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Lifetime
Links
Landscapes
- Coating Apparatus (AREA)
- Electroplating Methods And Accessories (AREA)
- Physical Vapour Deposition (AREA)
- Details Or Accessories Of Spraying Plant Or Apparatus (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は塗装、メッキ、蒸着等の表面処理の際に、該表
面処理が及ぼされるべきではない部材の表面を該表面処
理から保護するために用いられるマスキング材に関する
ものである。
面処理が及ぼされるべきではない部材の表面を該表面処
理から保護するために用いられるマスキング材に関する
ものである。
従来、この種のマスキング材としては第６図に示すよう
にプラスチック発泡体からなるパネル状本体(3)Ａの一
面に粘着剤層(3)Ｂを設けた構成が提供されている。こ
のような構成のマスキング材(3)は粘着剤層(3)Ｂを介し
て例えば自動車のフロアパネル(1)のような部材の表面
処理が施されるべきではない表面(2)に貼着してから塗
装等の表面処理を施こす。かくして第７図に示すように
例えば塗装の場合には塗膜(4)が形成されるがフロアパ
ネル(1)の所定の表面(2)はマスキング材(3)によって被
覆されているから塗膜(4)は形成されていない。その
後、例えば塗装焼付工程等における加熱により該マスキ
ング材(3)を軟化収縮せしめて第８図に示すようにマス
キング材(3)を自重により自然脱離させる。
にプラスチック発泡体からなるパネル状本体(3)Ａの一
面に粘着剤層(3)Ｂを設けた構成が提供されている。こ
のような構成のマスキング材(3)は粘着剤層(3)Ｂを介し
て例えば自動車のフロアパネル(1)のような部材の表面
処理が施されるべきではない表面(2)に貼着してから塗
装等の表面処理を施こす。かくして第７図に示すように
例えば塗装の場合には塗膜(4)が形成されるがフロアパ
ネル(1)の所定の表面(2)はマスキング材(3)によって被
覆されているから塗膜(4)は形成されていない。その
後、例えば塗装焼付工程等における加熱により該マスキ
ング材(3)を軟化収縮せしめて第８図に示すようにマス
キング材(3)を自重により自然脱離させる。
上記従来技術においては表面処理後にマスキング材(3)
を軟化収縮せしめて自然脱離させる際、マスキング材
(3)を被覆している表面処理膜(4)を突き破らなければな
らないが、塗膜のような強度がある程度大きい表面処理
膜では突き破りにくゝマスキング材の自然脱離の重大な
支障となる。
を軟化収縮せしめて自然脱離させる際、マスキング材
(3)を被覆している表面処理膜(4)を突き破らなければな
らないが、塗膜のような強度がある程度大きい表面処理
膜では突き破りにくゝマスキング材の自然脱離の重大な
支障となる。
本考案は上記従来の問題点を解決する手段として、熱可
塑性プラスチックフィルムからなる容器状本体(31)Ａ，
(32)Ａと、該本体(31)Ａ，(32)Ａ下面に形成した粘着剤
層(31)Ｂ，(32)Ｂとからなり、該本体(31)Ａ，(32)Ａ下
面は被保護面(2)に一致した平面形状であるマスキング
材(31)，(32)を提供するものである。
塑性プラスチックフィルムからなる容器状本体(31)Ａ，
(32)Ａと、該本体(31)Ａ，(32)Ａ下面に形成した粘着剤
層(31)Ｂ，(32)Ｂとからなり、該本体(31)Ａ，(32)Ａ下
面は被保護面(2)に一致した平面形状であるマスキング
材(31)，(32)を提供するものである。
本考案のマスキング材(31)の本体(31)Ａの下面は部材
(1)の表面処理が施されべきではない表面即ち被保護面
(2)と一致した平面形状を有し、粘着剤層(31B)を介して
該被保護面(2)に貼着され、該被保護面(2)を被覆して表
面処理から保護する。表面処理の際形成される表面処理
膜(4)はマスキング材(31)の容器状本体(31)Ａの上縁部
分において切れるかまたは切れ易くなる。表面処理後加
熱すればマスキング材(31)は熱可塑性プラスチックから
なるので軟化し残留応力によって軟化変形する。このよ
うにマスキング材(31)の収縮変形の初期において表面処
理膜(4)はマスキング材(31)の容器状本体(31)Ａの上縁
により切断され、該マスキング材(31)は表面処理膜(4)
によって干渉されることなく収縮する。このような収縮
変形によってマスキング材(31)は反り返って粘着剤層(3
1)Ｂが被保護面(2)から剥離し、該マスキング材(31)は
自重により自然脱離する。
(1)の表面処理が施されべきではない表面即ち被保護面
(2)と一致した平面形状を有し、粘着剤層(31B)を介して
該被保護面(2)に貼着され、該被保護面(2)を被覆して表
面処理から保護する。表面処理の際形成される表面処理
膜(4)はマスキング材(31)の容器状本体(31)Ａの上縁部
分において切れるかまたは切れ易くなる。表面処理後加
熱すればマスキング材(31)は熱可塑性プラスチックから
なるので軟化し残留応力によって軟化変形する。このよ
うにマスキング材(31)の収縮変形の初期において表面処
理膜(4)はマスキング材(31)の容器状本体(31)Ａの上縁
により切断され、該マスキング材(31)は表面処理膜(4)
によって干渉されることなく収縮する。このような収縮
変形によってマスキング材(31)は反り返って粘着剤層(3
1)Ｂが被保護面(2)から剥離し、該マスキング材(31)は
自重により自然脱離する。
もし軟化変形後のマスキング材が塊状になると仮定する
と、本考案のマスキング材の収縮率はマスキング材の見
掛けの容積をＶとし、マスキング材を構成するプラスチ
ックの容積をＶ１とすると下記の式で表される。
と、本考案のマスキング材の収縮率はマスキング材の見
掛けの容積をＶとし、マスキング材を構成するプラスチ
ックの容積をＶ１とすると下記の式で表される。
〔考案の効果〕 したがって本考案においてはマスキング材は表面処理後
に加熱して軟化変形させる際に、該マスキング材を被覆
している表面処理膜が容易に破れかつ粘着剤層が剥離
し、しかも該マスキング材は大きな収縮率を有するため
に、被保護面から自然脱離をさせることが確実に出来
る。更に本考案のマスキング材は容器状であるからパネ
ル状のものに比して材料費が大巾に節減される。
に加熱して軟化変形させる際に、該マスキング材を被覆
している表面処理膜が容易に破れかつ粘着剤層が剥離
し、しかも該マスキング材は大きな収縮率を有するため
に、被保護面から自然脱離をさせることが確実に出来
る。更に本考案のマスキング材は容器状であるからパネ
ル状のものに比して材料費が大巾に節減される。
本考案を第１図〜第４図に示す一実施例によって説明す
れば、マスキング材(31)は角形容器状本体(31)Ａと、該
本体(31)Ａ下面に形成した粘着剤層(31)Ｂとからなり、
該粘着剤層(31)Ｂは離型紙(31)Ｃによって被覆されてい
る。
れば、マスキング材(31)は角形容器状本体(31)Ａと、該
本体(31)Ａ下面に形成した粘着剤層(31)Ｂとからなり、
該粘着剤層(31)Ｂは離型紙(31)Ｃによって被覆されてい
る。
上記マスキング材(31)は矩形平面形状の下面を有してお
り、離型紙(31)Ｃを剥離して粘着剤層(31)Ｂを介して例
えば自動車のフロアパネル(1)のような部材の表面処理
が施されるべきでない表面即ち被保護面(2)に貼着して
から第２図に示すように例えば塗装等の表面処理を施し
て塗膜(4)を形成する。該被保護面(2)は該マスキング材
(31)の本体(31)Ａの下面の矩形平面形状と一致した矩形
平面形状を有しており、したがってフロアパネル(1)の
該被保護面(2)はマスキング材(31)によって完全に被覆
されているから塗膜(4)は形成されていない。この場
合、塗膜(4)はマスキング材(31)の本体(31)Ａの上縁で
第２図イに示すように切断された状態か、あるいは第２
図ロに示すように該上縁をまわり込んで切断され易い状
態で形成される。したがってマスキング材(31)を塗装終
了後例えば塗装焼付工程等で加熱すると、該マスキング
材(31)は熱可塑性プラスチックフィルムからなるので軟
化し残留応力によって収縮変形するが、上記収縮変形の
初期において塗膜(4)はマスキング材(31)の本体(31)Ａ
の上縁で容易に切断され、上記マスキング材(31)の収縮
変形は該塗膜(4)によって干渉されないようになる。こ
のようにしてマスキング材(31)を軟化収縮変形させると
第３図に示すように該マスキング材(31)は反り返って粘
着剤層(31)Ｂが被保護面(2)から剥離し、そして該マス
キング材(31)は更に収縮して第４図に示すように該被保
護面(2)から容易に脱離する。
り、離型紙(31)Ｃを剥離して粘着剤層(31)Ｂを介して例
えば自動車のフロアパネル(1)のような部材の表面処理
が施されるべきでない表面即ち被保護面(2)に貼着して
から第２図に示すように例えば塗装等の表面処理を施し
て塗膜(4)を形成する。該被保護面(2)は該マスキング材
(31)の本体(31)Ａの下面の矩形平面形状と一致した矩形
平面形状を有しており、したがってフロアパネル(1)の
該被保護面(2)はマスキング材(31)によって完全に被覆
されているから塗膜(4)は形成されていない。この場
合、塗膜(4)はマスキング材(31)の本体(31)Ａの上縁で
第２図イに示すように切断された状態か、あるいは第２
図ロに示すように該上縁をまわり込んで切断され易い状
態で形成される。したがってマスキング材(31)を塗装終
了後例えば塗装焼付工程等で加熱すると、該マスキング
材(31)は熱可塑性プラスチックフィルムからなるので軟
化し残留応力によって収縮変形するが、上記収縮変形の
初期において塗膜(4)はマスキング材(31)の本体(31)Ａ
の上縁で容易に切断され、上記マスキング材(31)の収縮
変形は該塗膜(4)によって干渉されないようになる。こ
のようにしてマスキング材(31)を軟化収縮変形させると
第３図に示すように該マスキング材(31)は反り返って粘
着剤層(31)Ｂが被保護面(2)から剥離し、そして該マス
キング材(31)は更に収縮して第４図に示すように該被保
護面(2)から容易に脱離する。
第５図は本考案の他の実施例を示すものであり、本実施
例のマスキング材(32)においては本体(32)Ａは円筒容器
状であり、該本体(32)Ａ下面には粘着剤層(32)Ｂが形成
され、該粘着剤層(32)Ｂは離型紙(32)Ｃによって被覆せ
られている。上記マスキング材(32)は円形形状の下面を
有しており、したがって該下面に一致した円形形状の被
保護面に適用される。
例のマスキング材(32)においては本体(32)Ａは円筒容器
状であり、該本体(32)Ａ下面には粘着剤層(32)Ｂが形成
され、該粘着剤層(32)Ｂは離型紙(32)Ｃによって被覆せ
られている。上記マスキング材(32)は円形形状の下面を
有しており、したがって該下面に一致した円形形状の被
保護面に適用される。
上記実施例以外、本考案のマスキング材の本体下面は表
面処理が施されるべきでない表面の形状に応じて種々な
形状にされるべきであることは当然である。更に本考案
のマスキング材は部材の表面処理を施すべきでない個所
に応じて色分けしてもよい。また更に本実施例以外、本
考案のマスキング材を脱離させる時は溶融させることな
く、手かぎ等を用いてもよい。
面処理が施されるべきでない表面の形状に応じて種々な
形状にされるべきであることは当然である。更に本考案
のマスキング材は部材の表面処理を施すべきでない個所
に応じて色分けしてもよい。また更に本実施例以外、本
考案のマスキング材を脱離させる時は溶融させることな
く、手かぎ等を用いてもよい。
本考案のマスキング材はポリスチロール、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン等の熱可塑性のプラスチックフィル
ムを材料とし、例えば該プラスチックのフィルムを真空
成形したり、あるいは該プラスチックのペレットを用い
て射出成形することにより製造される。該プラスチック
には炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、
酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、
石膏、タルク、クレー、アスベスト、マイカ、ガラス繊
維、ケイ酸カルシウム、ベンナイト、ホワイトカーボ
ン、カーボンブラック、鉄粉、アルミニウム粉、石粉、
高炉スラグ、フライアッシュ等の無機充填剤、木粉、ヤ
シ粉、クルミ粉、でん粉、木綿繊維粉、小麦粉等の充填
材の一種または二種以上が混合されてもよい。
ン、ポリプロピレン等の熱可塑性のプラスチックフィル
ムを材料とし、例えば該プラスチックのフィルムを真空
成形したり、あるいは該プラスチックのペレットを用い
て射出成形することにより製造される。該プラスチック
には炭酸カルシウム、炭酸マグネシウム、硫酸バリウ
ム、亜硫酸カルシウム、水酸化マグネシウム、水酸化ア
ルミニウム、酸化マグネシウム、酸化チタン、酸化鉄、
酸化亜鉛、アルミナ、シリカ、ケイ藻土、ドロマイト、
石膏、タルク、クレー、アスベスト、マイカ、ガラス繊
維、ケイ酸カルシウム、ベンナイト、ホワイトカーボ
ン、カーボンブラック、鉄粉、アルミニウム粉、石粉、
高炉スラグ、フライアッシュ等の無機充填剤、木粉、ヤ
シ粉、クルミ粉、でん粉、木綿繊維粉、小麦粉等の充填
材の一種または二種以上が混合されてもよい。
第１図〜第４図は本考案の一実施例を示すものであり、
第１図は斜視図、第２図はマスキング状態断面図、第３
図はマスキング材反り返り状態断面図、第４図は離脱状
態断面図、第５図は他の実施例の斜視図、第６図〜第８
図は従来例を示すものであり、第６図はマスキング状態
斜視図、第７図は塗装状態断面図、第８図は離脱状態断
面図である。 図中、(31)，(32)……マスキング材、 (31)Ａ，(32)Ａ……本体、 (31)Ｂ，(32)Ｂ……粘着材層、 (2)……被保護面
第１図は斜視図、第２図はマスキング状態断面図、第３
図はマスキング材反り返り状態断面図、第４図は離脱状
態断面図、第５図は他の実施例の斜視図、第６図〜第８
図は従来例を示すものであり、第６図はマスキング状態
斜視図、第７図は塗装状態断面図、第８図は離脱状態断
面図である。 図中、(31)，(32)……マスキング材、 (31)Ａ，(32)Ａ……本体、 (31)Ｂ，(32)Ｂ……粘着材層、 (2)……被保護面
Claims (1)
- 【請求項１】熱可塑性プラスチックフィルムからなる容
器状本体と、該本体下面に形成した粘着剤層とからな
り、該本体下面は被保護面に一致した平面形状であるこ
とを特徴とするマスキング材
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987024315U JPH0612875Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | マスキング材 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP1987024315U JPH0612875Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | マスキング材 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPS63133379U JPS63133379U (ja) | 1988-08-31 |
| JPH0612875Y2 true JPH0612875Y2 (ja) | 1994-04-06 |
Family
ID=30823433
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP1987024315U Expired - Lifetime JPH0612875Y2 (ja) | 1987-02-20 | 1987-02-20 | マスキング材 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0612875Y2 (ja) |
Family Cites Families (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JPH0315161Y2 (ja) * | 1985-02-01 | 1991-04-03 | ||
| JPH043652Y2 (ja) * | 1985-06-27 | 1992-02-04 |
-
1987
- 1987-02-20 JP JP1987024315U patent/JPH0612875Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPS63133379U (ja) | 1988-08-31 |
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