JPH0612850Y2 - 噴霧器の噴射ノズル - Google Patents

噴霧器の噴射ノズル

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JPH0612850Y2
JPH0612850Y2 JP6455588U JP6455588U JPH0612850Y2 JP H0612850 Y2 JPH0612850 Y2 JP H0612850Y2 JP 6455588 U JP6455588 U JP 6455588U JP 6455588 U JP6455588 U JP 6455588U JP H0612850 Y2 JPH0612850 Y2 JP H0612850Y2
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front wall
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JP6455588U
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誠一 北林
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誠一 北林
株式会社丸一製作所
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Description

【考案の詳細な説明】 (考案の目的) この考案は、複数の相異なる流通経路から放出される溶
液同志を射突させることによ、噴射ノズルにおける溶液
のエアゾル化能力を促進する噴射ノズルに関するもの
で、この原理を用いた噴霧器の使用中、または格納後の
再使用における噴射詰まりの発生を防止できる手段を提
供するのがその目的である。
従来、噴射液との相溶性が比較的小さい液化ガスを噴射
剤として使用するエアゾル噴霧器とか、手動ポンプ噴霧
器のように、溶液のエアゾル化能力が比較的弱い場合に
おいて、たがいに方向の異なる複数の通路を経由する溶
液を噴射口に至る直前において相互に射突させることに
より、粒子の小さい良好な噴霧を発生できることはよく
知られている。しかしながら、このようなエアゾル化促
進手段をそなえる噴霧器のノズルは、溶液内にたまたま
存在し、または保存中に生成した微細な固形粒子等によ
り、噴射詰まりがしばしば発生し、特に、たとえば整髪
剤などのように粘稠性の比較的高い溶液では、前記のよ
うなエアゾル化促進手段は実用できない欠点があった。
この考案はこのような欠点を解消することに成功できた
ものである。
(考案の構成) 以下、図示の実施例につきこの考案を説明する。第1図
にはこの考案の一実施例を取り付けた押ボタン3をエア
ゾル噴射装置のバルブステム4に冠装したところが示し
てある。ただし、エアゾル噴射装置そのものは周知であ
るから、その説明を省略する。
この考案によれば、13は加圧溶液の筒状通路で、ノズ
ル1の前壁11に穿った噴射孔12に接続している。こ
の筒状通路13には、これと共軸で、周面に螺旋溝23
を穿った案内子2が支持なしに遊挿されている。図示の
実施例では螺旋溝23が4本穿たれているが、2本以
上、すなわち複数であればよい。
特に、第2図および第3図からわかるように、螺旋溝2
3は後端面21にはじまり、前端面22に終わってお
り、前端面22はノズル1の前壁11に近接している。
すなわち、この考案において、筒状通路13に後方から
流入する加圧溶液は案内子2の周面に沿って前進する
が、その際、螺旋溝23を流れる溶液によって生ずるト
ルクにより、案内子2が軸転するようになっている。
この考案において、案内子2の前端をノズルの前壁11
に近接させたのは、螺旋溝23の前端から放出される溶
液を前壁11と案内子2の端面間の狭い空間において変
向させ、複数の液流をたがいに強く射突させることによ
り液を細粒に分断させる既知の手段である。図示例によ
れば、案内子2の前端面に凹所25を設けるとともに、
凹所25の切線方向に穿った接続溝26により、螺旋溝
23から放出される複数の液流を凹所25に導き、凹所
25内でこれらの液流を旋回させつつ相互に射突させる
ようにしてある。
このようにして、この考案によれば、案内子2は加圧容
器の液流によって回転するのであるが、案内子2が無支
軸に遊挿されているため、軸中心の完全な軸転でなく、
摺り子木状の運動をなし、時として回転振動を伴う。そ
れと同時に、螺旋溝23に沿う液流は乱流状態を呈する
ので、液流に微細な固形粒子が含まれる場合でも、その
粒子は乱流に洗い流されて溝の面に付着し難く、噴射孔
12を通じて外部に放出される。また、液の粘稠性に起
因し、使用後において溝面に残留した半乾燥または乾燥
した粘稠成分の薄膜も乱流との接触により希釈されて流
失するので、薄膜の蓄積成長によって溝が塞がる障害は
きわめて発生し難い。
(考案の効果) 近年、有機フッ素ガスによる高空イオン層の破壊が人類
の健康保持上の重大問題となり、そのため、エアゾル容
器への有機フッ素の使用の制限が強化されつつあるの
で、人体に無害かつ難燃性のエアゾル噴射剤としては、
有機炭化水素類や炭酸ガス等の使用を考慮しなければな
らず、その際は噴射液に対するエアゾル化能力の低下を
覚悟しなければならない。しかしながら、この考案によ
れば、前記したように、エアゾル化能力の低い噴射剤を
使用する場合でも、液流の相互射突による溶液のエアゾ
ル化が可能であるのみならず、この霧化促進の原理を用
いた従来の噴射ノズルと較べて著しく噴射詰まりが発生
し難いので、この考案は、今後のエアゾル容器および手
動ポンプ噴射装置に適用し、消費者の利便の維持に顕著
な効果があるものというべきである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案にかかる噴射ノズルの一実施例を装着
したエアゾル噴射装置の縦断面図、第2図はこの考案の
前記実施例の案内子の一部軸断側面図、第3図は同じく
正面図である。 1はノズル、11は前壁、12は噴射孔、13は筒状通
路、2は案内子、12は後端面、22は前端面、23は
螺旋溝、24は周面、25は凹所、26は接続溝、3は
押ボタン、4はバルブステムである。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】ノズル1の前壁11に穿った噴射孔12に
    接続する加圧溶液の筒状通路13にこれと共軸の案内子
    2を無支軸に遊挿し、案内子2は、その後端面21には
    じまり前端面22に終わる螺旋溝23を周面に穿つとと
    もに、前端面22をノズルの前壁11に近接させてな
    り、筒状通路12を溶液が通過する際の液流により案内
    子2の軸転を可能にしてなる噴霧器の噴射ノズル。
JP6455588U 1988-05-18 1988-05-18 噴霧器の噴射ノズル Expired - Lifetime JPH0612850Y2 (ja)

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JPH01170462U JPH01170462U (ja) 1989-12-01
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WO2020059945A1 (ko) * 2018-09-20 2020-03-26 (주)삼화피앤티 스프레이 펌프

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