JPH06128215A - アルキル−n−アリ−ルカルバメ−トの製造法 - Google Patents
アルキル−n−アリ−ルカルバメ−トの製造法Info
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- JPH06128215A JPH06128215A JP4278424A JP27842492A JPH06128215A JP H06128215 A JPH06128215 A JP H06128215A JP 4278424 A JP4278424 A JP 4278424A JP 27842492 A JP27842492 A JP 27842492A JP H06128215 A JPH06128215 A JP H06128215A
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- carbamate
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- arylcarbamate
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02P—CLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES IN THE PRODUCTION OR PROCESSING OF GOODS
- Y02P20/00—Technologies relating to chemical industry
- Y02P20/50—Improvements relating to the production of bulk chemicals
- Y02P20/52—Improvements relating to the production of bulk chemicals using catalysts, e.g. selective catalysts
Abstract
(57)【要約】
【目的】 アルキルアリ−ルカ−ボネ−トを原料とし
て、アルキル−N−アリ−ルカルバメ−トを製造する。 【構成】 アルキルアリ−ルカ−ボネ−トと第1級又は
第2級アリ−ルアミンとを触媒としてイミダゾ−ル、2
−ヒドロキシピリジンのような含窒素複素環式化合物の
存在下に反応させる。 【効果】 炭酸エステルにジアルキルカ−ボネ−ト及び
ジアリ−ルカ−ボネ−トを用いる従来公知のカルバメ−
トの製造方法に対して、炭酸エステルにアルキルアリ−
ルカ−ボネ−トを用いカルバメ−トを製造するという新
規な方法を提供する。
て、アルキル−N−アリ−ルカルバメ−トを製造する。 【構成】 アルキルアリ−ルカ−ボネ−トと第1級又は
第2級アリ−ルアミンとを触媒としてイミダゾ−ル、2
−ヒドロキシピリジンのような含窒素複素環式化合物の
存在下に反応させる。 【効果】 炭酸エステルにジアルキルカ−ボネ−ト及び
ジアリ−ルカ−ボネ−トを用いる従来公知のカルバメ−
トの製造方法に対して、炭酸エステルにアルキルアリ−
ルカ−ボネ−トを用いカルバメ−トを製造するという新
規な方法を提供する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、アルキル−N−アリ−
ルカルバメ−トの新規な製造法に関するものである。ア
ルキル−N−アリ−ルカルバメ−トは、基礎的な有機化
合物であり、医薬、農薬等の原料として有用な物質であ
る。また、ホスゲンを使用しないイソシアネ−ト類製造
の原料として、その安価な製造方法が要望されている。
ルカルバメ−トの新規な製造法に関するものである。ア
ルキル−N−アリ−ルカルバメ−トは、基礎的な有機化
合物であり、医薬、農薬等の原料として有用な物質であ
る。また、ホスゲンを使用しないイソシアネ−ト類製造
の原料として、その安価な製造方法が要望されている。
【0002】
【従来の技術】アリ−ルアミンからカルバメ−ト化合物
を製造する方法として、複数環式単環第三級アミン単独
又は当該第三級アミンに所望により金属塩化物を添加し
た系内において、ジアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルア
ミンを反応させ対応するカルバメ−ト化合物を合成する
方法が提案されている(特公昭60−24096)。ま
た、炭酸エステルと第1級もしくは第2級アミンとを、
塩基性触媒存在下で反応させ対応するカルバメ−ト化合
物を合成する方法が提案されている(特開昭54−16
3527)。
を製造する方法として、複数環式単環第三級アミン単独
又は当該第三級アミンに所望により金属塩化物を添加し
た系内において、ジアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルア
ミンを反応させ対応するカルバメ−ト化合物を合成する
方法が提案されている(特公昭60−24096)。ま
た、炭酸エステルと第1級もしくは第2級アミンとを、
塩基性触媒存在下で反応させ対応するカルバメ−ト化合
物を合成する方法が提案されている(特開昭54−16
3527)。
【0003】この他にもカルバメ−トの製造特許は数多
く知られているが、これらの実施例に示されているもの
は、いずれもジアルキルカ−ボネ−ト及びジアリ−ルカ
−ボネ−トであり、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トを用
いた例はない。
く知られているが、これらの実施例に示されているもの
は、いずれもジアルキルカ−ボネ−ト及びジアリ−ルカ
−ボネ−トであり、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トを用
いた例はない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、炭酸
ジエステルとしてアルキルアリ−ルカ−ボネ−トを用い
てカルバメ−トを製造し得る効率的な方法を提供するこ
とにある。
ジエステルとしてアルキルアリ−ルカ−ボネ−トを用い
てカルバメ−トを製造し得る効率的な方法を提供するこ
とにある。
【0005】尚、原料の炭酸エステルがジアリ−ルカ−
ボネ−ト、ジアルキルカ−ボネ−ト、アルキルアリ−ル
カ−ボネ−トのいずれであっても、もう一方の原料であ
るアミンが同一の化合物であれば生成されるカルバメ−
ト化合物は異種のものとなるが、分解させると同一のイ
ソシアネ−ト化合物が得られる。
ボネ−ト、ジアルキルカ−ボネ−ト、アルキルアリ−ル
カ−ボネ−トのいずれであっても、もう一方の原料であ
るアミンが同一の化合物であれば生成されるカルバメ−
ト化合物は異種のものとなるが、分解させると同一のイ
ソシアネ−ト化合物が得られる。
【0006】
【課題が解決しようとする手段】本発明者は、鋭意研究
を行なった結果、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トを出発
原料とし特定の触媒を選択することによりカルバメ−ト
を製造する方法を見出しこの発明を完成するに至ったの
である。
を行なった結果、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トを出発
原料とし特定の触媒を選択することによりカルバメ−ト
を製造する方法を見出しこの発明を完成するに至ったの
である。
【0007】即ち、本発明は、アルキルアリ−ルカ−ボ
ネ−トと第1級又は第2級アリ−ルアミンとを、含窒素
複素環式化合物の存在下において反応させることを特徴
とするアルキル−N−アリ−ルカルバメ−トの製造法で
ある。
ネ−トと第1級又は第2級アリ−ルアミンとを、含窒素
複素環式化合物の存在下において反応させることを特徴
とするアルキル−N−アリ−ルカルバメ−トの製造法で
ある。
【0008】以下に、本発明の方法を詳しく説明する。
【0009】本発明の方法における原料のアルキルアリ
−ルカ−ボネ−トは一般式で表される。
−ルカ−ボネ−トは一般式で表される。
【0010】
【化1】 式中Rは脂肪族基でR´は芳香族基で置換基を有してい
てもよい。
てもよい。
【0011】脂肪族基の種類としては例えば、メチル、
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル等の炭素数1〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和
炭化水素基、シクロヘキシル、シクロドデシル等の炭素
数5〜10の脂環式炭化水素基等が挙げられる。
エチル、n−プロピル、i−プロピル、n−ブチル、i
−ブチル、t−ブチル、ペンチル、ヘキシル、ヘプチ
ル、オクチル等の炭素数1〜8の直鎖又は分枝鎖の飽和
炭化水素基、シクロヘキシル、シクロドデシル等の炭素
数5〜10の脂環式炭化水素基等が挙げられる。
【0012】芳香族基の種類としては例えば、フェニ
ル、ナフチル等の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基等
が挙げられ、これらの芳香族基にアルキル基、ハロゲン
基及びアルコキシ基等の置換基を有していてもよい。
ル、ナフチル等の炭素数6〜12の芳香族炭化水素基等
が挙げられ、これらの芳香族基にアルキル基、ハロゲン
基及びアルコキシ基等の置換基を有していてもよい。
【0013】アルキルアリ−ルカ−ボネ−トは、種々の
公知の方法によって容易に製造することができる。
公知の方法によって容易に製造することができる。
【0014】他方の原料であるアリ−ルアミンは第1級
及び第2級のアリ−ルアミンであり即ち、1個又はそれ
以上の第1級又は第2級アミノ基を有する化合物であ
る。また好ましいアリ−ルアミンとしては具体的にはア
ニリン、トルイジン、4,4´−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4´−ジアミノジフェニルエ−テル、m−フ
ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,4−
ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,3
´−ジクロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、
3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジアミノジフェニル
メタン等が例示される。
及び第2級のアリ−ルアミンであり即ち、1個又はそれ
以上の第1級又は第2級アミノ基を有する化合物であ
る。また好ましいアリ−ルアミンとしては具体的にはア
ニリン、トルイジン、4,4´−ジアミノジフェニルメ
タン、4,4´−ジアミノジフェニルエ−テル、m−フ
ェニレンジアミン、p−フェニレンジアミン、2,4−
ジアミノトルエン、2,6−ジアミノトルエン、3,3
´−ジクロロ−4,4´−ジアミノジフェニルメタン、
3,3´−ジメトキシ−4,4´−ジアミノジフェニル
メタン等が例示される。
【0015】触媒として使用される含窒素複素環式化合
物としては2−ヒドロキシピリジン、2−ヒドロキシ−
4,6−ジメチルピリミジン、5−ヒドロキシ−3−メ
チルピラゾ−ル、4−ヒドロキシ−2−メチルピリミジ
ン、3,6−ジヒドロキシピリダジン、2−ヒドロキシ
キノリン、2,4,6−トリヒドロキシ−1,3,5−
トリアジン、1,2,4−トリアゾ−ル、イミダゾ−
ル、3,5−ジメチルピラゾ−ル、8−ヒドロキシキノ
リン、スクシンイミド、ピラゾ−ル、4−ヒドロキシピ
リジン、2−ヒドロキシ−4−メチルキノリン、2−ア
ミノピリジン等が示される。
物としては2−ヒドロキシピリジン、2−ヒドロキシ−
4,6−ジメチルピリミジン、5−ヒドロキシ−3−メ
チルピラゾ−ル、4−ヒドロキシ−2−メチルピリミジ
ン、3,6−ジヒドロキシピリダジン、2−ヒドロキシ
キノリン、2,4,6−トリヒドロキシ−1,3,5−
トリアジン、1,2,4−トリアゾ−ル、イミダゾ−
ル、3,5−ジメチルピラゾ−ル、8−ヒドロキシキノ
リン、スクシンイミド、ピラゾ−ル、4−ヒドロキシピ
リジン、2−ヒドロキシ−4−メチルキノリン、2−ア
ミノピリジン等が示される。
【0016】反応温度としては0〜300℃で、好まし
くは30〜200℃が望ましい。
くは30〜200℃が望ましい。
【0017】また、反応圧力としては常圧、加圧のいず
れでも可能であり特に制限はない。実用上好ましくは、
常圧〜10kg/cm2Gの圧力で行なうことができ
る。前記のアルキルアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルア
ミンとの反応には、溶媒は必ずしも必要とされないが、
操作性をよくするために加えることは何ら差し支えな
い。この場合、適用できる溶媒の種類としては、原料の
アルキルアリ−ルカ−ボネ−ト及びアリ−ルアミン、触
媒の含窒素複素環式化合物並びに生成物であるアルキル
−N−アリ−ルカルバメ−トに対して不活性なものであ
れば特に制限されるものではなく、例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、n−プロパノ−ル、i−プロパノ−ル、n
−ブタノ−ル、i−ブタノ−ル等のアルコ−ル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族又
は脂環式炭化水素類、ジイソプロピルエ−テル、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル等
のエ−テル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベ
ンゾニトリル等のニトリル類等を好適に挙げることがで
きるが、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の使用も可能である。しかし、経済性ならびに目的生
成物であるカルバメ−トのこれら溶媒への溶解性を考慮
すれば、前記アルコ−ル系溶媒および炭化水素系溶媒の
使用が特に好ましい。これら不活性溶媒の使用量として
は、目的生成物のカルバメ−トが溶解する程度以上の量
であれば特に制限されるものではないが、反応液からこ
れらの溶媒を回収する必要があり、そのために消費エネ
ルギ−をできる限り低減し、商業生産を可能にする点か
ら考えれば、これら溶媒の使用量はできるだけ少ない方
が好ましく、アリ−ルアミン1重量部に対して通常1〜
50重量部、好ましくは1〜10重量部が望ましい。
れでも可能であり特に制限はない。実用上好ましくは、
常圧〜10kg/cm2Gの圧力で行なうことができ
る。前記のアルキルアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルア
ミンとの反応には、溶媒は必ずしも必要とされないが、
操作性をよくするために加えることは何ら差し支えな
い。この場合、適用できる溶媒の種類としては、原料の
アルキルアリ−ルカ−ボネ−ト及びアリ−ルアミン、触
媒の含窒素複素環式化合物並びに生成物であるアルキル
−N−アリ−ルカルバメ−トに対して不活性なものであ
れば特に制限されるものではなく、例えばメタノ−ル、
エタノ−ル、n−プロパノ−ル、i−プロパノ−ル、n
−ブタノ−ル、i−ブタノ−ル等のアルコ−ル類、ベン
ゼン、トルエン、キシレン等の芳香族炭化水素類、n−
ヘキサン、n−ヘプタン、シクロヘキサン等の脂肪族又
は脂環式炭化水素類、ジイソプロピルエ−テル、テトラ
ヒドロフラン、エチレングリコ−ルジメチルエ−テル等
のエ−テル類、アセトニトリル、プロピオニトリル、ベ
ンゾニトリル等のニトリル類等を好適に挙げることがで
きるが、ジメチルホルムアミド、ジメチルスルホキシド
等の使用も可能である。しかし、経済性ならびに目的生
成物であるカルバメ−トのこれら溶媒への溶解性を考慮
すれば、前記アルコ−ル系溶媒および炭化水素系溶媒の
使用が特に好ましい。これら不活性溶媒の使用量として
は、目的生成物のカルバメ−トが溶解する程度以上の量
であれば特に制限されるものではないが、反応液からこ
れらの溶媒を回収する必要があり、そのために消費エネ
ルギ−をできる限り低減し、商業生産を可能にする点か
ら考えれば、これら溶媒の使用量はできるだけ少ない方
が好ましく、アリ−ルアミン1重量部に対して通常1〜
50重量部、好ましくは1〜10重量部が望ましい。
【0018】ところで、本発明において、前記の反応に
使用する各原料の仕込み比率については次の通りであ
る。勿論、これらの数値に特に限定されるものではな
い。
使用する各原料の仕込み比率については次の通りであ
る。勿論、これらの数値に特に限定されるものではな
い。
【0019】含窒素複素環式化合物については、通常触
媒量以上であれば特に制限されるものではないが、商業
生産を可能にする点から考えれば、含窒素複素環式化合
物量の使用量はミニマムに抑えなければならず、アリ−
ルアミン1モル当たり該触媒を通常0.01〜2モル程
度、好ましくは0.1〜1.5モル程度の割合で使用す
るのがよい。
媒量以上であれば特に制限されるものではないが、商業
生産を可能にする点から考えれば、含窒素複素環式化合
物量の使用量はミニマムに抑えなければならず、アリ−
ルアミン1モル当たり該触媒を通常0.01〜2モル程
度、好ましくは0.1〜1.5モル程度の割合で使用す
るのがよい。
【0020】アルキルアリ−ルカ−ボネ−トの使用量に
ついては、アリ−ルアミンに対して等モル以上あればよ
く極端に言えば、アルキルアリ−ルカルバメ−トを溶媒
として使用することも可能である。ただし、過剰量が少
なくなると前記アリ−ルアミンとの反応速度が低くなる
ので、1.05倍モル以上が好ましい。この場合も、ア
ルキルアリ−ルカ−ボネ−トを溶媒として使用すること
が可能であることからして、上限を設ける必要はない
が、商業生産を可能にする点から考えなければならず、
従って、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トの使用量として
はアリ−ルアミンに対し1〜20倍モル、好ましくは
1.05〜5倍モルであるのが望ましい。
ついては、アリ−ルアミンに対して等モル以上あればよ
く極端に言えば、アルキルアリ−ルカルバメ−トを溶媒
として使用することも可能である。ただし、過剰量が少
なくなると前記アリ−ルアミンとの反応速度が低くなる
ので、1.05倍モル以上が好ましい。この場合も、ア
ルキルアリ−ルカ−ボネ−トを溶媒として使用すること
が可能であることからして、上限を設ける必要はない
が、商業生産を可能にする点から考えなければならず、
従って、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トの使用量として
はアリ−ルアミンに対し1〜20倍モル、好ましくは
1.05〜5倍モルであるのが望ましい。
【0021】本発明の方法におけるアルキルアリ−ルカ
−ボネ−トとアリ−ルアミンとの反応には特殊な装置は
必要とされず、反応装置としては通常の撹拌槽でよい。
また、この反応装置の材質も例えばステンレススチ−ル
のような、前記のアリ−ルアミン等が使用されている反
応系の装置に使用されている一般的なものでよい。そし
て、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルアミンと
の反応は、上記の撹拌槽に原料のアルキルアリ−ルカ−
ボネ−ト及びアリ−ルアミン及び含窒素複素環式化合物
を、場合によってはさらに不活性溶媒をそれぞれ所定量
供給し撹拌しながら行なうのが望ましい。
−ボネ−トとアリ−ルアミンとの反応には特殊な装置は
必要とされず、反応装置としては通常の撹拌槽でよい。
また、この反応装置の材質も例えばステンレススチ−ル
のような、前記のアリ−ルアミン等が使用されている反
応系の装置に使用されている一般的なものでよい。そし
て、アルキルアリ−ルカ−ボネ−トとアリ−ルアミンと
の反応は、上記の撹拌槽に原料のアルキルアリ−ルカ−
ボネ−ト及びアリ−ルアミン及び含窒素複素環式化合物
を、場合によってはさらに不活性溶媒をそれぞれ所定量
供給し撹拌しながら行なうのが望ましい。
【0022】前記アルキルアリ−ルカ−ボネ−トとアリ
−ルアミンとの反応を、前述したような不活性溶媒の存
在下に行なった場合は、反応終了後、反応液から過剰の
アルキルアリ−ルカ−ボネ−ト及び溶媒を、例えば、蒸
留分離するなどすることによって回収した後、蒸留又は
晶出などの常法の操作を適宜採用することにより、目的
物のカルバメ−トを容易に単離・精製することができ
る。
−ルアミンとの反応を、前述したような不活性溶媒の存
在下に行なった場合は、反応終了後、反応液から過剰の
アルキルアリ−ルカ−ボネ−ト及び溶媒を、例えば、蒸
留分離するなどすることによって回収した後、蒸留又は
晶出などの常法の操作を適宜採用することにより、目的
物のカルバメ−トを容易に単離・精製することができ
る。
【0023】次に、実施例及び比較例を挙げて本発明の
方法を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限
定されるものではない。
方法を具体的に説明するが、本発明はこれらによって限
定されるものではない。
【0024】
【実施例1】撹拌装置、還流冷却器及び温度計を取り付
けた内容積100mlの三口フラスコに、アニリン2.
34g(25.1ミリモル)、メチルフェニルカ−ボネ
−ト4.60g(30.2ミリモル)、2−ヒドロキシ
ピリジン2.39g(25.1ミリモル)及びトルエン
60gを仕込んだ。反応温度は110℃で制御し、8時
間撹拌した。このようにして得られた反応液はガスクロ
マトグラフで定量分析を行なったところ、メチル−N−
フェニルカルバメ−トがアニリンに対する収率で80.
8%生成していることを確認した。
けた内容積100mlの三口フラスコに、アニリン2.
34g(25.1ミリモル)、メチルフェニルカ−ボネ
−ト4.60g(30.2ミリモル)、2−ヒドロキシ
ピリジン2.39g(25.1ミリモル)及びトルエン
60gを仕込んだ。反応温度は110℃で制御し、8時
間撹拌した。このようにして得られた反応液はガスクロ
マトグラフで定量分析を行なったところ、メチル−N−
フェニルカルバメ−トがアニリンに対する収率で80.
8%生成していることを確認した。
【0025】
【比較例1】ジフェニルカ−ボネ−ト(0.01モ
ル)、アニリン(0.01モル)、2−ヒドロキシピリ
ジン(0.01モル)及び溶媒としてトルエン(10m
l)をナス型フラスコに入れ撹拌しながら20時間、8
0℃で反応させた。このようにして得られた反応液はガ
スクロマトグラフで定量分析を行なったところ、フェニ
ル−N−フェニルカルバメ−トがアニリンに対する収率
で79%、ジフェニル尿素が8%生成していることを確
認した。
ル)、アニリン(0.01モル)、2−ヒドロキシピリ
ジン(0.01モル)及び溶媒としてトルエン(10m
l)をナス型フラスコに入れ撹拌しながら20時間、8
0℃で反応させた。このようにして得られた反応液はガ
スクロマトグラフで定量分析を行なったところ、フェニ
ル−N−フェニルカルバメ−トがアニリンに対する収率
で79%、ジフェニル尿素が8%生成していることを確
認した。
【0026】
【比較例2】撹拌装置、還流冷却器及び温度計を取り付
けた内容積100mlの三口フラスコに、アニリン2.
34g(25.1ミリモル)、メチルフェニルカ−ボネ
−ト4.60g(30.2ミリモル)、ナトリウムメト
キシド1.36g(25.2ミリモル)及びトルエン6
0gを仕込んだ。反応温度は110℃で制御し、72時
間撹拌した。このようにして得られた反応液はガスクロ
マトグラフで分析を行なったが、全く反応は進行してお
らず、目的生成物であるメチル−N−フェニルカルバメ
−トは得られなかった。
けた内容積100mlの三口フラスコに、アニリン2.
34g(25.1ミリモル)、メチルフェニルカ−ボネ
−ト4.60g(30.2ミリモル)、ナトリウムメト
キシド1.36g(25.2ミリモル)及びトルエン6
0gを仕込んだ。反応温度は110℃で制御し、72時
間撹拌した。このようにして得られた反応液はガスクロ
マトグラフで分析を行なったが、全く反応は進行してお
らず、目的生成物であるメチル−N−フェニルカルバメ
−トは得られなかった。
【0027】
【実施例2】撹拌装置、還流冷却器及び温度計を取り付
けた内容積100mlの三口フラスコに、2,6−ジア
ミノトルエン3.05g(25.0ミリモル)、メチル
フェニルカ−ボネ−ト9.14g(60.1ミリモ
ル)、2−ヒドロキシピリジン2.38g(25.0ミ
リモル)及びトルエン63gを仕込んだ。反応温度は1
10℃で制御し、8時間撹拌した。このようにして得ら
れた反応液はガスクロマトグラフで定量分析を行なった
ところ、2−アミノ−6−メトキシカルボニルアミノト
ルエンが2,6−ジアミノトルエンに対する収率で6
3.4%、2,6−ジメトキシカルボニルアミノトルエ
ンが7.8%生成していることを確認した。
けた内容積100mlの三口フラスコに、2,6−ジア
ミノトルエン3.05g(25.0ミリモル)、メチル
フェニルカ−ボネ−ト9.14g(60.1ミリモ
ル)、2−ヒドロキシピリジン2.38g(25.0ミ
リモル)及びトルエン63gを仕込んだ。反応温度は1
10℃で制御し、8時間撹拌した。このようにして得ら
れた反応液はガスクロマトグラフで定量分析を行なった
ところ、2−アミノ−6−メトキシカルボニルアミノト
ルエンが2,6−ジアミノトルエンに対する収率で6
3.4%、2,6−ジメトキシカルボニルアミノトルエ
ンが7.8%生成していることを確認した。
【0028】
【実施例3】撹拌装置、還流冷却器及び温度計を取り付
けた内容積100mlの三口フラスコに、4,4´−ジ
アミノジフェニルメタン4.97g(25.1ミリモ
ル)、メチルフェニルカ−ボネ−ト9.16g(60.
2ミリモル)、2−ヒドロキシピリジン2.40g(2
5.2ミリモル)及びトルエン65gを仕込んだ。反応
温度は110℃で制御し8時間撹拌した。このようにし
て得られた反応液はガスクロマトグラフで定量分析を行
なったところ、4−アミノ−4´−メトキシカルボニル
アミノジフェニルメタンが4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタンに対する収率で68.5%、4,4´−ジメト
キシカルボニルアミノジフェニルメタンが21.5%生
成していることを確認した。
けた内容積100mlの三口フラスコに、4,4´−ジ
アミノジフェニルメタン4.97g(25.1ミリモ
ル)、メチルフェニルカ−ボネ−ト9.16g(60.
2ミリモル)、2−ヒドロキシピリジン2.40g(2
5.2ミリモル)及びトルエン65gを仕込んだ。反応
温度は110℃で制御し8時間撹拌した。このようにし
て得られた反応液はガスクロマトグラフで定量分析を行
なったところ、4−アミノ−4´−メトキシカルボニル
アミノジフェニルメタンが4,4´−ジアミノジフェニ
ルメタンに対する収率で68.5%、4,4´−ジメト
キシカルボニルアミノジフェニルメタンが21.5%生
成していることを確認した。
【0029】
【発明の効果】本発明により、前述したように、炭酸エ
ステルにジアルキルカ−ボネ−ト及びジアリ−ルカ−ボ
ネ−トを用いる従来公知のカルバメ−トの製造方法に対
して、炭酸エステルにアルキルアリ−ルカ−ボネ−トを
用いカルバメ−トを製造する新規な製造法を提供する。
ステルにジアルキルカ−ボネ−ト及びジアリ−ルカ−ボ
ネ−トを用いる従来公知のカルバメ−トの製造方法に対
して、炭酸エステルにアルキルアリ−ルカ−ボネ−トを
用いカルバメ−トを製造する新規な製造法を提供する。
Claims (2)
- 【請求項1】 アルキルアリ−ルカ−ボネ−トと第1級
又は第2級アリ−ルアミンとを、含窒素複素環式化合物
の存在下において反応させることを特徴とするアルキル
−N−アリ−ルカルバメ−トの製造法。 - 【請求項2】 含窒素複素環式化合物がイミダゾ−ル又
は2−ヒドロキシピリジンである請求項1記載の製造
法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4278424A JPH06128215A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | アルキル−n−アリ−ルカルバメ−トの製造法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4278424A JPH06128215A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | アルキル−n−アリ−ルカルバメ−トの製造法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06128215A true JPH06128215A (ja) | 1994-05-10 |
Family
ID=17597153
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4278424A Pending JPH06128215A (ja) | 1992-10-16 | 1992-10-16 | アルキル−n−アリ−ルカルバメ−トの製造法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06128215A (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2003252846A (ja) * | 2001-12-28 | 2003-09-10 | Mitsui Takeda Chemicals Inc | カルバメートの製造方法およびイソシアネートの製造方法 |
US7122697B2 (en) | 2001-12-28 | 2006-10-17 | Mitsui Takeda Chemicals, Inc. | Method for producing carbamates and method for producing isocyanates |
JP2010043007A (ja) * | 2008-08-08 | 2010-02-25 | Idemitsu Kosan Co Ltd | N,n−ジメチルカルバミン酸アルキルの製造方法、並びにn,n−ジメチルカルバミン酸アルキルを含有する洗浄剤およびポリマー溶液 |
JP2011201795A (ja) * | 2010-03-25 | 2011-10-13 | Mitsui Chemicals Inc | アルキルアリールカルバメートの製造方法およびイソシアネートの製造方法 |
KR101318828B1 (ko) * | 2011-03-31 | 2013-10-17 | 케이에스랩(주) | 크실릴렌 디이소시아네이트의 제조 방법, 그의 반응중간체 및 그 반응중간체의 제조 방법 |
-
1992
- 1992-10-16 JP JP4278424A patent/JPH06128215A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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KR101318828B1 (ko) * | 2011-03-31 | 2013-10-17 | 케이에스랩(주) | 크실릴렌 디이소시아네이트의 제조 방법, 그의 반응중간체 및 그 반응중간체의 제조 방법 |
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