JPH0612814U - ハイテンションボルト - Google Patents

ハイテンションボルト

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JPH0612814U
JPH0612814U JP7053091U JP7053091U JPH0612814U JP H0612814 U JPH0612814 U JP H0612814U JP 7053091 U JP7053091 U JP 7053091U JP 7053091 U JP7053091 U JP 7053091U JP H0612814 U JPH0612814 U JP H0612814U
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JP
Japan
Prior art keywords
tightening
bolt
pin tail
tail portion
high tension
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Pending
Application number
JP7053091U
Other languages
English (en)
Inventor
正一 三宅
孝司 三宅
Original Assignee
正一 三宅
孝司 三宅
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Publication date
Application filed by 正一 三宅, 孝司 三宅 filed Critical 正一 三宅
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 安全な締め付け作業ができ、かつ締め付け完
了の感知を容易に確認できるハイテンションボルトを提
供する。 【構成】 ボルト螺子部の先端側にノッチ部を設けるこ
となくピンテール部を形成し、該ピンテール部の締め付
け時、所定トルク導入により、該ピンテール部にナメリ
状態を生じさせ得ると共に、該ピンテール部表面に金属
地肌を表出させ得るようにした構成よりなる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、ハイテンションボルトに係り、より詳細には、締め付けにシャーレ ンチを使用でき、かつ締め付け完了の感知を容易に確認できるハイテンションボ ルトに関する。
【0002】
【従来の技術】
橋梁、高圧送電線鉄塔等の構築物あるいは建築物における鉄骨の締め付けには ハイテンションボルトが用いられている。このようなハイテンションボルトとし ては、従来、プレロード・インジケーティング・ナット(PI)付ハイテンショ ンボルト、シャーボルトが知られている。
【0003】 そして、該ハイテンションボルトは、ナットの中間部に溝加工して、ボルト頭 部側に広幅部、ボルト先端側に狭幅部を形成し、適正トルクを導入して締め付け ると、該ナットの溝部が破断し、広幅部と狭幅部のナット稜辺の位置にずれが生 じ、締め付け完了を目視で確認できるようにした構成よりなり、またシャーボル トは、図5に示すように、ボルト先端部にノッチ部を設けると共に、該ピンテー ル部とボルト螺子部との間にノッチ破断溝bを設け、所定トルク導入により、該 ノッチ破断溝を破断することで、締め付け完了を確認できるようにした構成より なる。
【0004】 そして、この二種類のハイテンションボルトは、締め付け状態を簡単に確認で きるので、締め付け終了検査を簡単に行え、検査の省力化と合理化が期待できる という利点を有する。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、上述したハンテンションボルトの場合、次のような問題がある。すな わち、 PI付ハイテンションボルトは、締め付け時に、ボルト頭部側と、反対側ナ ット締め付け側との両側に、それぞれ作業員が必要となり、またナットの広幅部 と狭幅部のナット稜辺の位置にずれの確認が難しい。 シャーボルトは、ピンテール部がノッチ破断溝より破断した際、落下するケ ースが多く、該落下事故を防止するための危険防止用ネット等が必要となる。
【0006】 本考案は、上述した問題点に対処して創作したものであって、その目的とする 処は、安全な締め付け作業ができ、かつ締め付け完了の感知を容易に確認できる ハイテンションボルトを提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
そして、上記課題を解決するための手段としての本考案のハイテンションボル トは、ボルト螺子部の先端側にノッチ破断溝を設けることなくピンテール部を形 成し、該ピンテール部の締め付け時、所定トルク導入により、該ピンテール部に ナメリ状態を生じさせ得ると共に、該ピンテール部表面に金属地肌を表出させ得 るようにした構成よりなるものである。
【0008】 また、本考案の他のハイテンションボルトは、ボルト螺子部の先端側に溝を設 けることなくピンテール部を形成したボルトと、該ボルトの締め付け終了を確認 するためにナットの側面に配する締め付け終了確認用ゴムリングとの組み合わせ た構成よりなる。
【0009】
【作用】
本考案のハイテンションボルトは、ナットによって締め付けるためにシャーレ ンチを用い、ボルト先端部に形成されているピンテール部を、該締め付けの逆方 向に締め付けると、該ピンテール部に所定以上のトルクが導入されると、『ナメ リ状態』が発生して、該シャーレンチが空回りをすると共に、該ピンテール部表 面に金属地肌が表出し、これらによって締め付け終了を確認できるように作用す る。
【0010】 また、ピンテール部とボルト螺子部との間に溝を形成していないので、該ピン テール部の締め付けによっても、該ピンテール部の破断・分離がなく、締め付け 作業性を向上させ得るように作用する。更に、ボルトの締め付け終了を確認する ためにナットの側面に配する締め付け終了確認用ゴムリングとの組み合わせるこ とにより、遠方より締め付け状態のチェックができるように作用する。
【0011】
【実施例】
以下、図面を参照しながら、本考案を具体化した実施例について説明する。こ こに、図1〜図4は、本考案の一実施例を示し、図1は側面図、図2はシャーレ ンチで締め付け状態の側面図、図3は締め付け終了状態の側面図、図4は締め付 け終了確認用ゴムリングの斜視図である。
【0012】 本実施例のハイテンションボルトは、概略すると、ボルト1のボルト螺子部2 の先端側に溝を設けることなくピンテール部3を形成し、ピンテール部3の締め 付け時、所定トルク導入により、ピンテール部3にナメリ状態aを生じさせ得る と共に、ピンテール部3の表面に金属地肌を表出させ得るようにした構成よりな る。
【0013】 ボルト1は、丸頭ボルトであって、中間部にボルト螺子部2、先端部にピンテ ール部3を備えている。ここで、ボルト螺子部2とピンテール部3とは連続して 形成されているが、必要に応じて、両者の間に平面部が設けられ、該平面部は同 じ径に形成されている。ピンテール部3は、ボルト軸心と平行な複数本の平行溝 4が形成され、平行溝4のピッチは、ボルト螺子部2のピッチより少し狭いピッ チとされている。
【0014】 次に、本実施例のボルト1を用いて、構築物における鉄骨5、5の締め付けを 行う場合について説明する。まず、通常のものと同様に、ボルト1を鉄骨5、5 のボルト孔6、6に挿通し、ワッシャー7を介在させ、ナット8によって締め付 けを行う。そして、ナット8による締め付けを行うために、シャーレンチ9を用 いて、ピンテール部3を逆向きに締め付けると、ピンテール部3の平行溝4に、 トルクがかかると共に『ナメリ状態』が発生し、かつピンテール部3の平行溝4 の表面に金属地肌の光沢面が表出する。
【0015】 そして、ピンテール部4に『ナメリ状態』が発生すると、シャーレンチ9が空 回りを生じるので、ボルト1による締め付けが終了したことを確認でき、またシ ャーレンチ9をピンテール部3より外し、ピンテール部3の平行溝4に『ナメリ 状態』が存在し、かつピンテール部4の表面に金属地肌が表出していることを目 視することで、該締め付けの終了したことで、最終的に確認できる。
【0016】 ここで、シャーレンチ9としては、図2に示すような形態のものを用いるよう にしている。すなわち、シャーレンチ9は、後部にフリー回転するハンドル10 を有し、かつ側部に入切スイッチを備えた固定ハンドル11を設けた構成として いる。この形態のレンチとすることで、締め付け作業性を良好にできる。また、 反力受けを取り付けてもよい。
【0017】 また、本実施例のボルト1は、ボルト1の締め付け終了を確認するためにナッ ト8の側面に配する締め付け終了確認用ゴムリング12との組み合わせた構成と している。締め付け終了確認用ゴムリング12は、図4に示すように、幅の広い 、通常、ナット8の1/3〜2/3程度の幅を有する白色の輪ゴム状のものを用 いている。そして、この締め付け終了確認用ゴムリング12をボルト1の締め付 け終了後に、ナット8の側面に配することによって、遠方より締め付けのチェッ クを行えるように作用する。
【0018】 なお、本考案は、上述した実施例に限定されるものでなく、本考案の要旨を変 更しない範囲内で変形実施できるものを含む。
【0019】
【考案の効果】 以上の説明より明らかなように、本考案のハイテンションボルトによれば、締 め付け時に、ボルト先端部にボルト螺子との間にノッチ溝を設けずに形成してい るピンテール部に積極的に『ナメリ状態』を生じさせるようにしているので、該 『ナメリ状態』に起因する締め付け工具の空回りの有無によって、ボルト締め付 け終了を容易に確認できるという効果を有する。
【0020】 また、本考案のハイテンションボルトによれば、ピンテール部の平行溝の『ナ メリ状態』と、該『ナメリ』によってピンテール部の表面に金属地肌が表出する ので、これを目視することで、より確実に締め付け終了状態の確認を行えるとい う効果を有し、また締め付け終了確認用ゴムリングをボルトの締め付け終了後に 、ナットの側面に配する構成としているので、遠方より締め付けのチェックを行 えるという効果を有する。
【0021】 更に、本考案のハイテンションボルトによれば、従来のPIハイテンションボ ルトやシャーボルトと異なり、ナット、ピンテールの分離がなく、該残材の落下 防止事故のおそれを解消できるという効果を有する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す側面図である。
【図2】シャーレンチで締め付け状態の側面図である。
【図3】締め付け終了状態の側面図である。
【図4】締め付け終了確認用ゴムリングの斜視図であ
る。
【図5】従来例であるシャーボルトの側面図である。
【符号の説明】
1・・・ボルト、2・・・ボルト螺子部、3・・・ピン
テール部、4・・・平行溝、5・・・構築物における鉄
骨、6・・・ボルト孔、7・・・ワッシャー、8・・・
ナット、9・・・シャーレンチ、10・・・ハンドル、
11・・・固定ハンドル、12・・・締め付け終了確認
用ゴムリング

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ボルト螺子部の先端側にノッチ部を設け
    ることなくピンテール部を形成し、該ピンテール部の締
    め付け時、所定トルク導入により、該ピンテール部にナ
    メリ状態を生じさせ得ると共に、該ピンテール部表面に
    金属地肌を表出させ得るようにしたことを特徴とするハ
    イテンションボルト。
  2. 【請求項2】 ボルト螺子部の先端側にノッチ部を設け
    ることなくピンテール部を形成したボルトと、該ボルト
    の締め付け終了を確認するためにナットの側面に配する
    締め付け終了確認用ゴムリングとの組み合わせたことを
    特徴とするハイテンションボルト。
JP7053091U 1991-08-07 1991-08-07 ハイテンションボルト Pending JPH0612814U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7053091U JPH0612814U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 ハイテンションボルト

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP7053091U JPH0612814U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 ハイテンションボルト

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH0612814U true JPH0612814U (ja) 1994-02-18

Family

ID=13434184

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP7053091U Pending JPH0612814U (ja) 1991-08-07 1991-08-07 ハイテンションボルト

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JP (1) JPH0612814U (ja)

Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529758A (en) * 1975-07-14 1977-01-25 Nippon Fastener Kogyo Kk Clamping method and tool to leave traces of work on head of nut and bo lt

Patent Citations (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS529758A (en) * 1975-07-14 1977-01-25 Nippon Fastener Kogyo Kk Clamping method and tool to leave traces of work on head of nut and bo lt

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