JPH0612770U - 多連ポンプ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 直列的に配置された多連ポンプの軸方向の全
長を短縮する。 【構成】 駆動手段に結合される駆動軸５を備えたアキ
シャルプランジャポンプ１にギヤポンプ３を結合する一
方、このアキシャルプランジャポンプ１の駆動軸５とギ
ヤポンプ３の駆動軸６を同軸上でスプライン４及び７で
結合し、ギヤポンプ３の駆動軸６で駆動されるトロコイ
ドポンプ２を前記アキシャルプランジャポンプ１及びギ
ヤポンプ３の間に介装する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、同一軸上に配置する多連ポンプの改良に関する。

【０００２】

【従来の技術】

建設機械では作業用、走行用または舵取用など複数の油圧系統を備え、各油圧 系統の要求圧力及び流量がそれぞれ異なるため、各要求値に応じたポンプを複数 備えて作動油を供給している。これら複数のポンプは設置場所や配管上の制約な どから機関の駆動軸と直列的に配設される多連ポンプを形成する。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記多連ポンプではそれぞれ独立した各ポンプをカップリング や中間軸などにより同軸的に結合するため、軸方向の全長が長くなってしまうと いう問題が発生した。

【０００４】 そこで本考案は、軸方向の全長を短縮可能な多連ポンプを提供することを目的 とする。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

本考案は、駆動手段に結合される駆動軸を備えた第１のポンプに第２のポンプ を結合する一方、この第１のポンプの駆動軸と第２のポンプの駆動軸を同軸上で スプライン結合し、第２のポンプの駆動軸で駆動される第３のポンプを前記第１ 及び第２のポンプの間に介装する。

【０００６】

【作用】

第１及び第２のポンプの駆動軸をスプライン結合するとともに、これら第１及 び第２ポンプの間に第３のポンプを配設し、第２のポンプの駆動軸を第３のポン プの駆動軸としたので、第２及び第３のポンプを結合する部材が不要となって軸 方向の全長を短縮することが可能となる。

【０００７】

【実施例】

図１に本考案の実施例を示す。

【０００８】 図１に示すように、１は駆動軸５を備えた第１のポンプとしての斜板式のアキ シャルプランジャポンプで、駆動軸５は一端をポンプボディ１０の外部に突出さ せるとともに駆動手段としての図示しない機関と結合して駆動される。

【０００９】 第２のポンプとしてのギヤポンプ３はアキシャルプランジャポンプ１の駆動軸 ５が突出しないポンプボディ１０の端面に締結される。このギヤポンプ３の駆動 軸６はポンプボディ１０を貫通して内部に向けて突出する。

【００１０】 この駆動軸６の外周にはスプライン４が設けられる一方、駆動軸５のポンプボ ディ１０から突出しない一端には軸方向に穴７が設けられる。この穴７の内周に はスプライン４と係合するスプライン８が設けられ、駆動軸５と駆動軸６はスプ ライン４及び８を介して結合され、ギヤポンプ３は駆動軸５の同軸上に配設され る。

【００１１】 アキシャルプランジャポンプ１とギヤポンプ３との間には第３のポンプとして のトロコイドポンプ２がポンプボディ１０の内部に収装され、ギヤポンプ３の駆 動軸６がトロコイドポンプ２を貫通するとともに、駆動軸６の外周に設けたスプ ライン４とピニオン２１が係合する。すなわち、トロコイドポンプ２は駆動軸５ 及び６の同軸上に配設される。

【００１２】 以上のように構成され、次に作用について説明する。

【００１３】 図示しない機関を始動させて駆動軸５を駆動するとアキシャルプランジャポン プ１より作動油の圧送が開始され、同時に駆動軸５の回転に伴って、スプライン ４及び８を介して駆動軸６も回転してギヤポンプ３及びトロコイドポンプ２を駆 動し、それぞれ作動油の圧送を開始する。

【００１４】 ところで、アキシャルプランジャポンプ１、ギヤポンプ３及びトロコイドポン プ２はそれぞれ駆動軸５と同軸上で直列的に配設されるが、駆動軸６は駆動軸５ の端部に設けた穴７に挿通すると共にスプライン４及び８を介して結合し、トロ コイドポンプ２とギヤポンプ３で駆動軸６を共用するようにしたため、軸同志を 結合するための部材が不要となって、軸方向の寸法の増大を抑制して複数のポン プをコンパクトに配設することが可能となる。

【００１５】 また、各ポンプを近接して配置できるため、図示しない吸い込みポート及びタ ンクポートなどを共用することにより油圧回路の配管を簡易に構成することが可 能となる。

【００１６】 なお、上記実施例において、第１のポンプとしてアキシャルプランジャポンプ １、第２のポンプとしてギヤポンプ３、第３のポンプとしてトロコイドポンプ２ を用いたが、同軸上で結合可能なポンプ形式であればよく、ラジアルピストンポ ンプやベーンポンプなどを用いてもよい。

【００１７】

【考案の効果】

以上のように本考案は、第１のポンプと第２のポンプの駆動軸をスプライン結 合し、第２の駆動軸上に第３のポンプを配設したため、軸同志を結合する部材が 不要となり、軸方向の寸法の増加を抑制して複数のポンプを同軸上でコンパクト に配設することが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示す概略図である。

【符号の説明】

１ アキシャルプランジャポンプ ２ トロコイドポンプ ３ ギヤポンプ ４ スプライン ５ 駆動軸 ６ 駆動軸 ７ 穴 ８ スプライン

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 駆動手段に結合される駆動軸を備えた第
   １のポンプに第２のポンプを結合する一方、この第１の
   ポンプの駆動軸と第２のポンプの駆動軸を同軸上でスプ
   ライン結合し、第２のポンプの駆動軸で駆動される第３
   のポンプを前記第１及び第２のポンプの間に介装したこ
   とを特徴とする多連ポンプ。