JPH06127408A - 後輪操舵装置 - Google Patents

後輪操舵装置

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JPH06127408A
JPH06127408A JP27830992A JP27830992A JPH06127408A JP H06127408 A JPH06127408 A JP H06127408A JP 27830992 A JP27830992 A JP 27830992A JP 27830992 A JP27830992 A JP 27830992A JP H06127408 A JPH06127408 A JP H06127408A
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JP
Japan
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rear wheel
steering angle
wheel steering
motor
microprocessor
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Application number
JP27830992A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiko Fushimi
見 武 彦 伏
Fumiaki Ota
田 文 昭 太
Takeshi Hatano
武 羽田野
Hisayasu Mase
瀬 久 康 間
Shigemitsu Hamashima
島 茂 充 浜
Hiroshi Nakajima
島 洋 中
Tadaichi Matsumoto
本 只 一 松
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyota Motor Corp
Aisin Corp
Original Assignee
Aisin Seiki Co Ltd
Toyota Motor Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 リターンスプリングを用いず、かつ、電源系
の異常に対しても後輪を中立位置に復帰できるようにす
る。 【構成】 車載バッテリー59から第1ヒューズ10
1,第2ヒューズ102を介して接続された第1,第2
電源端子IGA,IGBと、第1電源端子IGAを介し
て電力を受ける第1後輪舵角センサ21aと、第2電源
端子IGBを介して電力を受ける第2後輪舵角センサ2
1bと、第1電源端子IGAから電力を受け第1マイク
ロプロセッサ1に電力を供給する第1レギュレータ55
と、第2電源端子IGBから電力を受けバックアップ用
マイクロプロセッサ3に電力を供給する第2レギュレー
タ56と、第1マイクロプロセッサ1の異常時または第
1レギュレータの異常時に、第1マイクロプロセッサ1
側からバックアップ用マイクロプロセッサ3側へリレー
7,8を切り換えるセレクタ4を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は車両の後輪を操舵する装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、車両の前輪操舵に加え、後輪
も操舵させることにより車両の操縦性能を向上させる後
輪操舵装置が開発されている。例えば、特開平3−14
3773号公報には、マイクロプロセッサを使ったコン
トロールユニットで後輪の舵角量を演算し、演算結果に
応じて後輪舵角機構を作動させる。後輪舵角機構はDC
モータで制御している。コントロールユニットに異常が
発生した場合には、DCモータと後輪制御機構間に配置
されたクラッチが開き、後輪舵角機構内に設けられたリ
ターンスプリングにより後輪は中立位置に復帰される。
【0003】コントロールユニットには、通常、マイク
ロプロセッサの作動のためのVcc電圧を生成するため
のレギュレータが設置される。このレギュレータはバッ
テリーからの12V電圧を5V程度の定電圧に変換す
る。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】車両においては、電動
モータの電力源はバッテリーから得ることになる。車両
のバッテリーの容量には限りがある。そこで、後輪を駆
動する電動モータも省電力であることが望ましい。しか
しながら、異常時の中立復帰にリターンスプリングを設
けると、リターンスプリングのばね力に抗して車輪を操
舵しなくてはならない。このため、従来は、電動モータ
のエネルギーの損失が大きく、通常に比べ大容量のバッ
テリーを積まなければならなかった。バッテリーが大容
量になると、その重量も増え、結果として加速性能や燃
費が悪化することになる。また、リターンスプリングの
ばね力に抗して車輪を操舵すると、制御性が悪くなる。
制御性を良くするには、更に電動モータを大型化しなけ
ればならなかった。
【0005】そこで、リターンスプリングを用いない後
輪操舵装置が求められていた。しかし、単純に従来の技
術からリターンスプリングを取り除くと、コントロール
ユニットに異常が発生した場合、後輪を中立位置に戻す
ことができなくなる。後輪が左右いずれかの方向に操舵
されたまま放置されると、前輪の操縦性能が低下する。
【0006】そこで、本発明においては、リターンスプ
リングを用いず、かつ、コントロールユニットの異常に
対しても後輪を中立位置に復帰できるようにすることを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明においては、モータ;該モータによ
り制御される後輪操舵機構;前記モータを回転させるモ
ータドライバー;前記モータドライバーを制御可能な主
制御手段;前記モータドライバーを制御可能な副制御手
段;前記主制御手段,副制御手段及びモータドライバー
に接続され、主制御手段とモータドライバー間または副
制御手段とモータドライバー間のいずれか一方を接続す
る切換手段;車載のバッテリーから第1ヒューズを介し
て接続された第1電源端子;車載のバッテリーから第2
ヒューズを介して接続された第2電源端子;前記第1電
源端子を介して電力を受け作動し、前記後輪操舵機構の
動作量を検出する第1後輪舵角センサ;前記第2電源端
子を介して電力を受け作動し、前記後輪操舵機構の動作
量を検出する第2後輪舵角センサ;前記第1電源端子か
ら電力を受け前記主制御手段に電力を供給する第1レギ
ュレータ;前記第2電源端子から電力を受け前記副制御
手段に電力を供給する第2レギュレータ;第1レギュレ
ータの異常を検出する電源監視手段;主制御手段の異常
時、または、前記第1レギュレータの異常時に、主制御
手段側から副制御手段側へ切換手段を切り換える選択手
段;を備えた。また、前記主制御手段は車両状態に応じ
て後輪舵角を調整するとともに異常検出時には前記第1
後輪舵角センサの出力値を参照して後輪を中立位置に復
帰させようにした。また、前記副制御手段は第1レギュ
レータの異常時に、第2後輪舵角センサの出力値を参照
して後輪を中立位置に復帰させるようにした。
【0008】
【作用】上記請求項1の発明によれば、通常は第1レギ
ュレータが主制御手段に電力を与え主制御手段が動作す
る。主制御手段は車両状態に応じて後輪舵角を調整す
る。これにより後輪操舵が行われる。
【0009】ここで、第1ヒューズが切れた場合や第1
電源端子が外れた場合、第1電源端子に電圧がこなくな
る。したがって、第1後輪舵角センサ、第1レギュレー
タ、および主制御手段が非動作になる。また、第1レギ
ュレータが故障した場合には主制御手段が非動作にな
る。これらのとき、選択手段は主制御手段側から副制御
手段側へ切換手段を切り換える。副制御手段は第2レギ
ュレータから電力を受け作動し、第2後輪舵角センサの
出力を受けて後輪を中立位置に復帰させる。
【0010】尚、第2ヒューズが切れた場合や、第2電
源端子が外れた場合、第2レギュレータが故障した場合
には主制御回路が正常に動作しているので、後輪が異常
に操舵されることはない。また、第2レギュレータの異
常検出や副制御手段の異常検出に応じて主制御手段が後
輪舵角を中立に移動させるよう制御を変更すればより安
全である。
【0011】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。
【0012】図1に本発明の後輪操舵装置を搭載した車
両の構成を示す。前輪13,14は前輪操舵装置10に
よりステアリングホイール19の操舵角度に応じて操舵
される。前輪の操舵量は、前輪操舵装置10のラックの
移動量を検出する第1前輪舵角センサ17とステアリン
グホイール19のシャフトに設けられた第2前輪舵角セ
ンサ20により検出される。第1前輪舵角センサ17に
は、例えばポテンショメータ等のような、リニアセンサ
を用いている。第2前輪舵角センサ20には、回転時に
パルスを発するステアリングセンサを用いている。
【0013】後輪15,16は後輪操舵機構11により
操舵される。後輪操舵機構11はモータ12の回転に応
じて動作する。モータ12の端部には、モータ12の回
転角度を検出する磁極センサ18が設けられている。ま
た、後輪15,16の実際の舵角を検出するための後輪
舵角センサ21が設けられている。この後輪舵角センサ
21は後輪舵角機構11の内部に内蔵してもよい。
【0014】車両には、他に、車両の速度を検出する2
系統の第1車速センサ22,第2車速センサ23および
車両のヨーレートを測定するヨーレートセンサ24を備
える。
【0015】モータ12は電子制御装置9からの信号に
より制御される。電子制御装置9は、第1前輪舵角セン
サ17,第2前輪舵角センサ20,磁極センサ18,後
輪舵角センサ21,第1車速センサ22,第2車速セン
サ23,ヨーレートセンサ24のセンサ出力を受け、モ
ータ12の回転量を定め、モータ12に制御信号を送り
制御する。
【0016】後輪操舵機構11を図2に示す。ここで
は、後輪舵角センサ21を後輪操舵機構11内に内蔵し
た例を示す。後輪操舵機構11には、磁極センサ18,
モータ12のモータハウジング40及び後輪舵角センサ
21がハウジング38に固定されるカバー36上に一体
に設けられている。図3は、図2の後輪操舵機構11の
背面からみた部分断面図である。ラック軸25が車両の
進行方向に対して直角に設けられている。ラック軸25
の両端部はボールジョイント53を介して車両のナック
ルアームに接続されている。ラック軸25の両端部はブ
ーツ28により保護されている。ハウジング38の図示
右端にはチューブ39がはめ込まれている。チューブ3
9を用いることでラック軸25の長さが変わってもハウ
ジング38を変更せずに対応できる。ラック軸25には
ラック26が刻まれている。ラック26は車両の前後方
向に延びるピニオン27と噛み合う。ラックガイドカバ
ー32がハウジング38に固定され、ラックガイド31
をラック26に向けてばね付勢する。ラック25はラッ
クガイド31によりピニオン27側へ押しつけられる。
ピニオン27は図4に示すようにギヤ29に焼きばめ
(圧入)により固定される。また、ピニオン27とギヤ
29はピン37により相対回転を阻止する。
【0017】ギヤ29の面と平行に後輪舵角センサ21
が設けられる。後輪舵角センサ21はポテンショメータ
を内蔵し、軸54の回転角度を検出する。軸54には、
レバー33を介してピン34が設けられている。ピン3
4は、ギヤ29に設けられた孔35にはめ込まれてい
る。これにより、ギヤ29が回転すると軸54が回転す
る。ギヤ29の回転量はラック25の横移動量に対応す
るため、後輪の舵角量が後輪舵角センサ21により検出
できる。
【0018】後輪舵角センサ21は、図24に示すよう
に、内部に抵抗体107a,107bと、導体108
a,108bと、レバー106と、摺動子105a,1
05bを備える。抵抗体107a,107bと導体10
8a,108bは円弧上に配置されている。レバー10
6は軸54に固定されており、軸54の回転とともに移
動する。レバー106には、摺動子105a,105b
が固定されている。摺動子105aは導体108aと抵
抗体107a間を導通する。摺動子105bは導体10
8bと抵抗体107b間を導通する。抵抗体107a,
107bは、それぞれ一端に電圧源に、他端がグランド
端子に接続されている。したがって、軸54の回転にと
もなって、導体108a,108bの電圧が変化する。
導体108a,108bの電圧を検出することにより、
後輪の舵角を検出することができる。
【0019】図3に示すように、ギヤ29はモータ12
のモータ軸41の先端に設けられたピニオン30と噛み
合う。ピニオン30とギヤ29は、ハイポイドギヤを構
成する。このハイポイドギヤはモータ12のモータ軸4
1の回転をギヤ29の回転として伝えるが、ラック25
側からギヤ29を回転させようとしたとき、モータ12
のモータ軸41は回転しないように逆効率零になるよう
に設定されている。また、ピニオン30とギヤ29は、
減速比を大きくとるようにHRH(ハイレシオハイポイ
ド)ギヤを形成している。ギヤ比はモータ12の極数
や、操舵角の分解能等により定められるため、車両によ
って異なるが、本実施例では67対1に設定されてい
る。
【0020】モータ12の断面を図5に示す。モータ軸
41はモータハウジング40内に回動可能に固定され
る。回転軸の回りには2極の磁石42が固定されてい
る。また、モータハウジング40には、磁石42に対向
してコア43が固定されており、コア43にはモータ巻
線44が巻かれている。図6に、図5のモータ12のA
−A断面を示す。コア43には内部に向けて延びる12
本の突起43aが形成されており、モータ巻線44はこ
の突起43aに巻かれる。モータ巻線44の巻き方を図
7に示す。図7は磁極センサ18側からモータ巻線44
をみた図である。モータ巻線44は6相に巻かれている
が、半分の3相を1系統として、2系統となっている。
巻線44a,44b,44cを1系統目、巻線44d,
44e,44fを2系統目としている。巻線44a,4
4b,44c,44d,44eおよび44fの一端はそ
れぞれ端子U1,V1,W1,U2,V2およびW2か
ら出力される。巻線44a,44b,44cの他端は電
気的に接続されている。また、巻線44d,44e,4
4fの他端も電気的に接続されている。このように、モ
ータ12は3相2極2系統のブラシレスモータとなって
いる。このため、1系統が故障により動かなくても、他
の系統によりモータを回転させることができる。
【0021】また、2系統を同時に作動させれば、パワ
ーが下がることはない。モータ巻線44はそれぞれの系
統ごとにターミナル45を介してワイヤーハーネス46
に接続されている。
【0022】図5において、モータハウジング40の一
端は開口端となっており、ここに磁極センサ18が取付
けられる。基板49のホルダ47は、モータハウジング
40の開口端に固定される。基板49上には3個のホー
ルIC50が設けられている。また、モータ12のモー
タ軸41の端部にはローター52が固定される。このロ
ーター52には磁石51が設けられている。ホルダ47
はカバー48により蓋をされる。磁石51は、図8に示
すように、2極の円板状に形成されている。基板49に
は、図9に示すように、3個のホールIC50が、それ
ぞれ60度ずつずれて配置されている。3個のホールI
C50の出力は、後述の電子制御装置9において、磁極
信号HA,HB,HCとして使用される。
【0023】モータ軸41が回転すると、図10の磁石
51回転状態に示すようにホールIC(図示A,B,
C)に対して磁石51が回転し、磁極センサ18の3本
の出力である磁極信号HA,HB,HCが図示のように
ハイレベル(H)とローレベル(L)間で変化する。図
10はモータが時計回り(CW)に回転している状態を
示す。モータが反時計回り(CCW)に回転するときに
は図示右から左へ向かう方向に磁極センサ18の磁極信
号HA,HB,HCが切り換わる。この磁極信号HA,
HB,HCの切り換わりに同期してモータ巻線44の巻
線電流を切り換えればモータが回転する。モータの回転
時の電流方向については後述する。
【0024】次に、図11を参照して電子制御装置9の
詳細を説明する。電子制御装置9は車載のバッテリー5
9に接続されている。バッテリー59はヒューズを介し
て電源端子PIGA,PIGBに接続されている。ま
た、バッテリー59は、イグニッションスイッチIGS
Wおよび第1ヒューズ101を介して電源端子IGAに
接続されている。また、バッテリー59は、イグニッシ
ョンスイッチIGSWおよび第2ヒューズ102を介し
て電源端子IGBに接続されている。電源端子IGA,
IGBはそれぞれ第1定電圧レギュレータ55および第
2定電圧レギュレータ56に接続されている。第1定電
圧レギュレータ55は定電圧Vcc1を出力する。第2
定電圧レギュレータ56は定電圧Vcc2を出力する。
【0025】電子制御装置9は、第1マイクロプロセッ
サ1,第2マイクロプロセッサ2,バックアップ用マイ
クロプロセッサ3の3つのマイクロプロセッサ(図示C
PU)を備える。第1マイクロプロセッサ1,第2マイ
クロプロセッサ2は定電圧Vcc1により作動する。バ
ックアップ用マイクロプロセッサ3は定電圧Vcc2に
より作動する。前述した第1前輪舵角センサ17,第2
前輪舵角センサ20,第1車速センサ22,第2車速セ
ンサ23,ヨーレートセンサ24,磁極センサ18の出
力はインターフェース57を介してそれぞれ第1マイク
ロプロセッサ1,第2マイクロプロセッサ2に接続され
ている。また、後輪舵角センサ21の出力はインターフ
ェース58を介して第1マイクロプロセッサ1,第2マ
イクロプロセッサ2およびバックアップ用マイクロプロ
セッサ3に接続されている。ここでは、第1前輪舵角セ
ンサ17の出力をθf1,第2前輪舵角センサ20の出
力をθf2,第1車速センサ22の出力をV1,第2車
速センサ23の出力をV2,ヨーレートセンサ24の出
力をγ,磁極センサ18の3本の出力をHA,HB,H
C,後輪舵角センサ21の2本の出力をθr1,θr2
としている。
【0026】電子制御装置9には、図24に示すよう
に、第3定電圧レギュレータ103と第4定電圧レギュ
レータ104が配置されている。第3定電圧レギュレー
タ103は後輪舵角センサ21の抵抗体107aの一端
に約8Vの定電圧を供給する。
【0027】第4定電圧レギュレータ104は後輪舵角
センサ21の抵抗体107bの一端に約8Vの定電圧を
供給する。抵抗体107a,107bの他端は電子制御
装置9の内部でグランド端子に接続されている。後輪舵
角センサ21の導体107a,107bから電子制御装
置9に延びる2本の信号は、それぞれ第1後輪舵角信号
θr1,第2後輪舵角信号θr2として処理される。こ
のように、抵抗体107a,導体108a,摺動子10
5aが第1後輪舵角センサ21aとして動作し、抵抗体
107b,導体108b,摺動子105bが第2後輪舵
角センサ21bとして動作する。
【0028】前述したように電子制御装置9は3相2系
統のモータ12を制御する。ここでは2系統のモータを
それぞれM1,M2として説明する。モータM1の各相
の端子U1,V1,W1は電子制御装置9の第1モータ
ドライバー5に接続されている。モータM2の各相の端
子U2,V2,W2は電子制御装置9の第2モータドラ
イバー6に接続されている。
【0029】ここで、第1モータドライバー5の詳細を
図12を参照して説明する。第1モータドライバー5は
相切換信号LA11,LB11,LC11,LA21,
LB21,LC21からなる相切換信号群L1とパルス
幅変調(Pulse Width Modulation) 信号PWM1により
制御される。ハイサイド側を制御するための相切換信号
LA11,LB11,LC11はゲート駆動回路G11
に入力される。ゲート駆動回路G11はMOSFETで
あるトランジスタTA11,TB11,TC11をオン
−オフ駆動する。これらのトランジスタTA11,TB
11,TC11は、電源端子PIGAからパターンヒュ
ーズPH,チョークコイルTCおよび過電流保護回路O
CDCを介して得られる高電圧を、それぞれモータM1
の3相の各端子U1,V1,W1に接続可能に配置され
ている。一方、ローサイド側を制御するための相切換信
号LA21,LB21,LC21は、パルス幅変調信号
合成回路PWMCCを介してゲート駆動回路G21に接
続されている。パルス幅変調信号合成回路PWMCCは
相切換信号LA21,LB21,LC21をそれぞれパ
ルス幅変調信号PWM1と合成する。ゲート駆動回路G
21はMOSFETであるトランジスタTA21,TB
21,TC21をオン−オフ駆動する。これらのトラン
ジスタTA21,TB21,TC21は、モータM1の
3相の各端子U1,V1,W1とバッテリー59のグラ
ンド間を接続可能に配置されている。
【0030】各トランジスタTA11,TB11,TC
11,TA21,TB21,TC21には保護用のダイ
オードD3〜8がそれぞれ接続されている。尚、過電流
保護回路OCDCは過電流を検出した時、パルス幅変調
信号合成回路PWMCCに信号OCCを送り、パルス幅
変調をカットする。
【0031】次に、再び図10を参照してモータM1の
回転動作について説明する。相切換信号のパターンは、
磁極信号HA,HB,HCの状態に応じて表1のように
設定するとモータM1は回転する。時計方向の回転(C
W)は右切り、反時計方向の回転(CCW)は左切りに
設定してある。表1における右回転の順1のように、磁
極信号が(HA,HB,HC)=(H,L,H)の場合
を想定する。このとき、相切換信号に(LA11,LB
11,LC11,LA21,LB21,LC21)=
(H,L,L,L,H,L)が出力される。この状態は
図10の図示Aの範囲の状態を示す。磁極センサ18の
磁石51の回転状態に示すように、3つのホールICの
内磁極信号HAとHCがハイレベルとなっている。巻線
電流の方向はUからVとなり、このときモータが回転し
磁石51は図示時計方向に回転する。磁石51が15度
程回転すると、磁極信号HAがハイレベルからローレベ
ルに切り換わる。これに合わせて相切換信号を(LA1
1,LB11,LC11,LA21,LB21,LC2
1)=(H,L,L,L,H,L)に切り換えるとモー
タは連続して回転するようになる。このように、時計方
向の回転(CW)または反時計方向の回転(CCW)を
モータに与えるには、表1の順にしたがって相切換信号
のパターンを切り換えればよい。
【0032】
【表1】
【0033】尚、第2モータドライバー6もほぼ同一構
成である。ただし、相切換信号LA11,LB11,L
C11,LA21,LB21,LC21からなる相切換
信号群L1の代わりに相切換信号LA12,LB12,
LC12,LA22,LB22,LC22からなる相切
換信号群L2が入力され、パルス幅変調信号PWM1の
代わりにパルス幅変調信号PWM2が入力されてモータ
M2の3相の各端子U2,V2,W2に出力される点で
異なる。
【0034】図11において、第1モータドライバー5
は電源端子PIGAおよびIGAから電力を得る。第1
モータドライバー5の入力には第1リレー7が接続され
ている。第1リレー7は、第1マイクロプロセッサ1か
ら出力された信号である相切換信号群L1(L1は相切
換信号LA11,LB11,LC11,LA21,LB
21,LC21からなる信号群)およびパルス幅変調信
号PWM1と、バックアップ用マイクロプロセッサ3か
ら出力された信号である相切換信号群L3(L3は相切
換信号LA11,LB11,LC11,LA21,LB
21,LC21からなる信号群)およびパルス幅変調信
号PWM3とのいずれか一方を第1モータドライバー5
に出力する。第1リレー7はセレクタ4からの信号S3
により切り換えられる。同様に、モータM2の各相の端
子U2,V2,W2は電子制御装置9の第2モータドラ
イバー6に接続されている。第2モータドライバー6は
電源端子PIGBおよびIGBから電力を得る。第2モ
ータドライバー6の入力には第2リレー8が接続されて
いる。第2リレー8は、第1マイクロプロセッサ1から
出力された信号である相切換信号群L1およびパルス幅
変調信号PWM1と、バックアップ用マイクロプロセッ
サ3から出力された信号である相切換信号群L3および
パルス幅変調信号PWM3とのいずれか一方を第1モー
タドライバー5に出力する。第2リレー8はセレクタ4
からの信号S4により切り換えられる。
【0035】第1リレー7と第1モータバライバー5の
間には第3リレー75が設けられている。この第3リレ
ー75はブレーキ信号発生回路67により駆動される。
ブレーキ信号発生回路67にはセレクタ4からの信号S
3が入力される。ブレーキ信号発生回路67は、信号S
3がハイレベルになったとき、所定時間だけ第3リレー
75を開とするように働く。信号S3は、後述するが、
第1マイクロプロセッサ1または第2マイクロプロセッ
サ2のいずれかが異常の場合ハイレベルとなる。リレー
75を開とすると、モータM1にはブレーキがかかる。
第3リレー75を開とする所定時間はモータM1が確実
に停止するだけの時間に設定しておく。
【0036】同様に、第2リレー8と第2モータバライ
バー6の間には第4リレー76が設けられ、この第4リ
レー76はブレーキ信号発生回路68により駆動され
る。ブレーキ信号発生回路68にはセレクタ4からの信
号S4が入力され、信号S4がハイレベルになったと
き、所定時間だけ第4リレー76を開とするように働
く。
【0037】セレクタ4は第1マイクロプロセッサ1か
ら信号S1を受け、また、第2マイクロプロセッサ2か
ら信号S2を受け、信号S3およびS4をそれぞれ第1
リレー7,第2リレー8に出力する。信号S3およびS
4はバックアップ用マイクロプロセッサ3にも送られ
る。
【0038】第2マイクロプロセッサ2は第1マイクロ
プロセッサ1の出力である相切換信号群L1およびパル
ス幅変調信号PWM1を傍受している。また、第2マイ
クロプロセッサ2は第1マイクロプロセッサ1とデータ
送受信している。
【0039】セレクタ4の構成を図13に示す。セレク
タ4には電源電圧を監視するコンパレータCOMP1が
備えられている。コンパレータCOMP1は電源端子I
GAおよびIGBからダイオードD1およびD2を介し
て電源電圧を得ている。この電源電圧が抵抗により分圧
されて基準電圧refが生成される。基準電圧refは
前述の定電圧Vcc1よりも若干高い電圧に設定されて
いる。本実施例の場合、Vcc1は約5Vの出力を行
う。そこで、基準電圧refを7V程度に設定してい
る。コンパレータCOMP1はこの基準電圧refと定
電圧Vcc1の電圧値を比較する。定電圧Vcc1の電
圧値が正常であれば、コンパレータCOMP1はローレ
ベルの電圧を出力する。定電圧Vcc1の電圧値が基準
電圧ref以上に高くなるとコンパレータCOMP1は
ハイレベルの電圧を出力する。コンパレータCOMP1
の出力は反転されてアンド回路AND1およびアンド回
路AND2に入力される。第1マイクロプロセッサ1か
らの出力S1と第2マイクロプロセッサ2からの出力S
2も同様に反転されアンド回路AND1およびアンド回
路AND2に入力される。第1マイクロプロセッサ1の
出力S1は第1マイクロプロセッサ1内で異常判定が行
われたときハイレベルとなり、それ以外はローレベルと
なる。また、第2マイクロプロセッサ2の出力S2は第
2マイクロプロセッサ2内で異常判定が行われたときハ
イレベルとなり、それ以外はローレベルとなる。したが
って、アンド回路AND1の出力S3は、定電圧Vcc
1の値が異常上昇したとき、第1マイクロプロセッサ1
が異常判定したとき、または、第2マイクロプロセッサ
2が異常判定したとき、信号S3およびS4はローレベ
ルとなる。第1リレー7は信号S3がローレベルのとき
バックアップ用マイクロプロセッサ3側に切り換わる。
また、第2リレー8は信号S4がローレベルのときバッ
クアップ用マイクロプロセッサ3側に切り換わる。定電
圧Vcc1,第1マイクロプロセッサ1,第2マイクロ
プロセッサ2共に正常のときには信号S3およびS4は
ハイレベルとなる。第1リレー7は信号S3がハイレベ
ルのとき第1マイクロプロセッサ1側に切り換わる。ま
た、第2リレー8は信号S4がハイレベルのとき第1マ
イクロプロセッサ1側に切り換わる。これにより、定電
圧Vcc1,第1マイクロプロセッサ1,第2マイクロ
プロセッサ2等のシステムが正常のときには、第1モー
タドライバー5,第2モータドライバー6は第1マイク
ロプロセッサ1からの相切換信号群L1およびパルス幅
変調信号PWM1に応じてモータM1,M2を回転させ
る。また、システムに異常が発生したときには、第1モ
ータドライバー5,第2モータドライバー6はバックア
ップ用マイクロプロセッサ3からの相切換信号群L3お
よびパルス幅変調信号PWM3に応じてモータM1,M
2を回転させる。よって、システム異常時にもバックア
ップ用マイクロプロセッサ3によりモータの制御ができ
る。バックアップ用マイクロプロセッサ3の電源には定
電圧Vcc2を使っているので、定電圧Vcc1が異常
時でもモータ制御が可能である。また、定電圧Vcc2
が異常のときには、第1マイクロプロセッサ1でモータ
制御ができる。
【0040】次に、第1マイクロプロセッサ1および第
2マイクロプロセッサ2の構成を図14に示す。第1マ
イクロプロセッサ1と第2マイクロプロセッサ2はほぼ
同一の構成をしており、第1マイクロプロセッサ1の出
力信号が第1リレー7,第2リレー8に送られる点にお
いて異なる。以下、第1マイクロプロセッサ1の構成に
ついて説明する。第1マイクロプロセッサ1の制御はブ
ロック図で表すと、目標舵角演算部60,モータサーボ
制御部61,相切換制御部62,磁極センサ異常判定部
63,オープン制御部64,第2マイクロプロセッサ監
視部65およびスイッチSW1からなる。尚、第2マイ
クロプロセッサ2の制御も同様にブロック図で表すと、
目標舵角演算部66,モータサーボ制御部70,相切換
制御部71,磁極センサ異常判定部72,オープン制御
部73,第1マイクロプロセッサ監視部74およびスイ
ッチSW2からなる。
【0041】目標舵角演算部60はヨーレート値γ,車
速Vおよびステアリング角θsから目標舵角値AGLA
を求める。図示していないが、車速Vは2つの車速セン
サ22,23の出力値V1,V2から求める。このと
き、2つの車速値の平均を車速Vとしてもよいし、2つ
の車速値の内最大値を車速Vとしてもよい。車速を2系
統で検出することにより、車速センサの異常を検出する
ことができる。また、図示していないが、前輪舵角θs
は2つの前輪舵角センサ17,20の出力値θf1,θ
f2から求める。通常は第1前輪舵角センサ17にポテ
ンショメータを用いるが、ポテンショメータは精度が荒
い。また、第2前輪舵角センサ20にステアリングセン
サを用いると、舵角量を精度よく検出できるが、初期舵
角量を検出することができない。そこで、第1前輪舵角
センサ17で第2舵角センサ20の出力の中立点を求
め、中立点を求めた後は第2前輪舵角センサ20の出力
をステアリング角θsとする。
【0042】目標舵角演算部60の制御ブロック図を図
15に示す。ステアリングゲイン設定部82およびヨー
レートゲイン設定部83は車速Vの値に応じてそれぞれ
ステアリングゲインK1(V),ヨーレートゲインK2
(V)を設定する。積算部84はステアリングゲインK
1(V)とステアリング角θsとを積算し、ステアリン
グ制御量θ2を得る。積算部85はヨーレートゲインK
2(V)とヨーレートγとを積算し、ヨーレート制御量
θ3を得る。一方、逆相量設定部81はステアリング角
θsから逆相制御量θ1を得る。加算部87は逆相制御
量θ1,ステアリング制御量θ2およびヨーレート制御
量θ3を加算し目標舵角AGLAを得る。
【0043】ここで、逆相量設定部81はステアリング
角θsが約200度以下の場合には逆相制御量θ1を零
とし、ステアリング角θsが約200度以上となったと
き所定のゲインをかけるよう設定している。これによ
り、運転者がステアリングホイール19を大きく回した
場合、目標舵角AGLAは逆相になり、車両は小回りが
きくようになる。尚、高速走行中はステアリングホイー
ル19を200度以上回すことはないので、高速走行中
には後輪は逆相になることはない。
【0044】ステアリングゲイン設定部82はステアリ
ングゲインK1(V)を、車速が例えば30Km/h以下で
は零とし、30〜40Km/h程度で負の値とし、40Km/h
以上で正の値とする。また、ヨーレートゲイン設定部8
3はヨーレートゲインK2(V)を、車速が例えば30
Km/h以下では零とし、30〜40Km/h程度以上で正の値
とする。尚、具体的な数値は車両により異なる。これに
より、約30Km/hの低速走行中には後輪の舵角制御量を
前述の逆相制御量θ1のみとし、高車速になるとステア
リング角とヨーレートの量に応じた同相制御を行う。こ
こで、ステアリングゲインK1(V)を30〜40Km/h
程度で負の値とするのは、走行中の操舵時に一瞬だけ逆
相制御し、その後同相にする(ヨーレートが出始めると
同相に戻る)位相反転制御を行うためである。尚、ヨー
レート制御量θ3は、操舵フィーリングを増すために、
所定量以上でリミッタをかけるようにしてもよい。
【0045】図16にモータサーボ制御部61の制御ブ
ロック図を示す。微分部90は目標舵角値AGLAを微
分し、微分値SAGLAを得る。微分ゲイン設定部91
は目標舵角値の微分値SAGLAから微分ゲインYTD
IFGAINを求める。ここでは微分値SAGLAの絶
対値から微分ゲインYTDIFGAINを得る。微分値
SAGLAの絶対値が0.12deg以下の場合には微
分ゲインは0に、微分値SAGLAの絶対値が0.48
deg以上の場合には微分ゲインは4に設定され、微分
値SAGLAの絶対値が0.12〜0.48degの場
合には微分ゲインは0〜4の値になる。モータM1の回
転角度θmは磁極センサ18の出力から得る。図示して
いないが、モータ回転角度θmは磁極センサ18の出力
値HA,HB,HCと後輪舵角センサ21の出力値θr
から求める。通常は後輪舵角センサ21にポテンショメ
ータを用いるが、ポテンショメータは精度が荒い。ま
た、磁極センサ18は舵角量を精度よく検出できるが、
初期舵角量を検出することができない。そこで、後輪舵
角センサ21のいずれかの出力,または平均値で磁極セ
ンサ18の中立点を求め、中立点を求めた後は磁極セン
サ18の出力変化からモータ回転角度θmを求めてい
る。回転角度θmはバッファ100を介して実舵角値R
AGLとして減算部92に与えられる。減算部92は目
標舵角値AGLAから実舵角値RAGLを減算し、舵角
偏差ΔAGLを求める。この舵角偏差ΔAGLは偏差舵
角不感帯付与部93を介して処理される。偏差舵角不感
帯付与部93は舵角偏差ΔAGLの絶対値が所定値E2
PMAX以下の場合に舵角偏差値ETH2を0として処
理するものであり、舵角偏差ΔAGLの値が小さいと
き、制御を停止させるものである。得られた舵角偏差値
ETH2は比例部96および微分部94に送られる。比
例部96は舵角偏差値ETH2を所定の比例ゲインだけ
積算し、比例項PAGLAを得る。また、微分部94は
舵角偏差値ETH2を微分し、舵角偏差微分値SETH
2を得る。舵角偏差微分値SETH2と前述の微分ゲイ
ンYTDIFGAINとが積算部95により積算され、
微分項DAGLAが得られる。比例項PAGLAと微分
項DAGLAは加算部97により加算され舵角値HPI
Dが得られる。舵角値HPIDは偏差舵角リミッタ98
によりリミッタがかけられる。偏差舵角リミッタ98は
制御量ANGが舵角値HPIDに比例して与えられ、か
つ、制御量が1.5deg以上または−1.5deg以
下にならないように、制御量ANGを与える。制御量A
NGはパルス幅変調変換部99にてパルス幅変調信号に
変換され、第1モータドライバー5に送られる。第1モ
ータドライバー5はパルス幅変調信号に応じてモータM
1を回転させる。このように、モータM1はサーボ制御
される。また、舵角偏差はPD制御される。この内、微
分項の微分ゲインは目標舵角値の微分値に応じて変更さ
れる。微分ゲインは目標舵角値の微分値が小さいとき0
となり、制御は比例項のみによりなされる。尚、上記P
D制御に積分項を追加するようにしても構わない。ま
た、モータM1の回転角度は電源電圧の変動によっても
変化するので、バッテリー電圧を測定し、バッテリー電
圧に応じて制御量AGLを補正するようにしてもよい。
【0046】第1マイクロプロセッサ1の磁極センサ信
号HA,HB,HCの入力端子には、図17に示すよう
に、第1マイクロプロセッサ1の割込み端子と通常入力
端子を使用している。磁極センサ信号HA,HBはイク
スクルーシブOR回路EXOR1の入力端子に接続され
ている。磁極センサ信号HCとイクスクルーシブOR回
路EXOR1の出力端子はイクスクルーシブOR回路E
XOR2の入力端子に接続されている。磁極センサ信号
HA,HB,HCのうちいずれか1つに変化があると、
イクスクルーシブOR回路EXOR2の出力が変化す
る。
【0047】磁極センサ信号HA,HB,HCのうちい
ずれか1つに変化があると、第1マイクロプロセッサ1
は、図18に示すような、磁極センサ信号エッジ割り込
みルーチンを実行する。この磁極センサ信号エッジ割り
込みルーチンは磁極センサ信号を認識するとともに、図
14の磁極センサ異常判定部63の機能を果たしてい
る。ここでは、割り込みがある度に、磁極センサ信号の
状態を読み、今回値として記憶すると共に、今まで記憶
していた今回値を前回値として更新する処理を行う。図
18において、ステップ200では、今まで記憶してい
た磁極センサ信号を前回値として更新する。次に、ステ
ップ201にて、磁極センサ信号HA,HB,HCの入
力端子の状態を読み、今回値として記憶する。次に、ス
テップ202にて、表2に示すマップから前回予測値を
読みだす。磁極センサ18は、後述するが、磁極センサ
信号HA,HB,HCのうちいずれか1つが順に変化す
るよう構成されている。したがって、前回値と今回値に
対して、HA,HB,HCのうちのいずれか1つの極性
が変化したものになるはずである。表2のマップの前回
予測値には今回値に対してありうる状態の全て記憶され
ている。具体的には、今回値が(HA,HB,HC)=
(L,L,H)であったとき、前回予測値は(H,L,
H)または(L,H,H)となる。図18のステップ2
03ではこの前回予測値と実際の前回値とを比較する。
磁極センサ18が正常に機能しておれば、前回予測値と
前回値は一致するはずである。前回予測値と前回値は一
致しておれば、ステップ204で異常フラグFabnを
0とする。また、前回予測値と前回値は一致していなけ
れば、ステップ205で異常フラグFabnを1とす
る。
【0048】この後、磁極センサ信号エッジ割り込みル
ーチンを終了する。これにより、以後の処理において
は、異常フラグFabnが1となっていれば、磁極セン
サ18に異常があったことがわかる。
【0049】
【表2】
【0050】図14における相切換制御部62の動作を
示すフローチャートを図19に示す。ステップ210で
は、前述の異常フラグFabnが1となっていれば以下
の処理をスキップする。つまり、磁極センサ18の異常
時には相切換制御ルーチンを実施しない。ステップ21
1で、前述の磁極センサ信号のエッジ割り込みがあった
か否かを判定する。割り込みがあった場合、ステップ2
12〜214にて、時計方向の回転をすべきであれば方
向フラグDIに値CWをセットし、反時計方向の回転を
すべきであれば方向フラグDIに値CCWをセットす
る。次に、ステップ215にて、下記の表3のマップに
基づき相切換信号パターンをセットする。
【0051】相切換信号は6ビット信号であり、各ビッ
トは下記の表4のように定められている。各ビットはハ
イレベル「H」とローレベル「L」を取りうる。ステッ
プ215では、今まで出力していた相切換パターンと方
向フラグDIの状態から次回の相切換パターンを設定す
る。例えば、現状値が(LA11,LB11,LC1
1,LA21,LB21,LC21)=(H,L,L,
L,H,L)であって、DI=CW(時計方向の回転)
であれば、次回値として(H,L,L,L,L,H)を
セットする。設定された相切換パターンは第1マイクロ
プロセッサ1においては相切換信号群L1として出力さ
れる。尚、第2マイクロプロセッサ2においては相切換
信号群L2として出力される。
【0052】
【表3】
【0053】
【表4】
【0054】図14におけるオープン制御部64の動作
を示すフローチャートを図20に示す。ステップ220
では、前述の異常フラグFabnが0となっていれば以
下の処理をスキップする。つまり、磁極センサ18の正
常時にはオープン制御ルーチンを実施しない。したがっ
て、磁極センサ18の正常時には上述の相切換制御ルー
チンが実施され、磁極センサ18の異常時には本オープ
ン制御ルーチンが実施される。このオープン制御ルーチ
ンではオープン制御実施中フラグFop1およびタイマ
ーTを使用する。タイマーTに所定時間をセットする
と、その後タイマーTは次第にデクリメントされ、所定
時間後に0となる。オープン制御実施中フラグFop1
は初期状態で0にセットされている。ステップ221で
は、オープン制御実施中フラグFop1の状態を判断
し、オープン制御実施中フラグFop1が0であると、
次にステップ222にて、タイマーTを所定時間(例え
ば1秒)にセットする。そして、タイマーTが0以下に
なるまでの間、ステップ224にて、相切換パターンに
モータブレーキパターンがセットされる。モータブレー
キパターンは、(LA11,LB11,LC11,LA
21,LB21,LC21)=(L,L,L,H,H,
H)、(LA12,LB12,LC12,LA22,L
B22,LC22)=(L,L,L,H,H,H)に設
定される。所定時間を経過すると、ステップ225に
て、オープン制御実施中フラグFop1が1にセットさ
れる。次に、この状態でタイマーTは0以下であるの
で、ステップ227にて表5に示すマップから次回の相
切換パターンをセットする。次に、ステップ228にて
タイマーTを再びセットする。ステップ226ではタイ
マーTが0以下のときのみステップ227を実行させる
ので、ステップ227はタイマーTに設定された所定時
間毎に実行される。ステップ227において、次回値は
現状の相切換パターン及び後輪舵角センサ21の出力す
る後輪舵角値θr1と所定値A1との比較結果に応じて
設定される。A1は零に近い値(例えば0.5度)に設
定してある。例えば、現状の相切換パターンが(LA1
1,LB11,LC11,LA21,LB21,LC2
1)=(H,L,L,L,H,L)であり、後輪舵角値
θrが−1度であった場合には、次回の相切換パターン
は(H,L,L,L,L,H)となる。表5のマップ
は、後輪舵角値が負の場合は右回転するように、後輪舵
角値が正の場合は左回転するように、設定してある。い
ずれの場合にも後輪舵角の絶対値が零に近づくように作
用する。後輪舵角の絶対値が所定値A1以下となると、
相切換パターンは(L,L,L,L,L,L)となる。
このパターンの場合、モータ12は停止する。よって、
オープン制御ルーチンでは、後輪舵角が零になり中立復
帰するように相切換パターンを制御する。
【0055】
【表5】
【0056】次に、図14の第2マイクロプロセッサ監
視部65の動作を示すフローチャートを図21に示す。
第1マイクロプロセッサ1では自分で計算したパルス幅
変調信号(PWM1),相切換信号(相切換信号群L
1),回転方向(DI1)を有する。また、第2マイク
ロプロセッサ2から通信により、第2マイクロプロセッ
サ2で計算したパルス幅変調信号(PWM2),相切換
信号(相切換信号群L2),回転方向(DI2)を得
る。これらを相互比較することにより、第1マイクロプ
ロセッサ1または第2マイクロプロセッサ2の異常を検
出する。まず、ステップ230ではパルス幅変調信号の
差の絶対値を計算し、所定値A2より小さいか否かを判
断する。所定値A2は第1マイクロプロセッサ1,第2
マイクロプロセッサ2での考えられる計算誤差幅から予
め定められている。ステップ231では相切換信号が一
致しているか否かを判断する。また、ステップ232で
は回転方向が一致しているか否かを判断する。判断の結
果、第1マイクロプロセッサ1と第2マイクロプロセッ
サ2との間で、パルス幅変調信号の差が小さく、相切換
信号が一致しており、かつ、回転方向が一致している場
合、第1マイクロプロセッサ1,第2マイクロプロセッ
サ2共正常であると判断し、信号S1をローレベルとす
る。また、いずれかに不一致があった場合、信号S1を
ハイレベルとする。信号S1がハイレベルになると、前
述したセレクタ4はリレーを駆動して第1リレー7,第
2リレー8を第1マイクロプロセッサ1側からバックア
ップ用マイクロプロセッサ3側へ切り換える。
【0057】第2マイクロプロセッサ2の第1マイクロ
プロセッサ監視部74も第1マイクロプロセッサ1の第
2マイクロプロセッサ監視部65とほぼ同一の動作を行
う。
【0058】図22に第1マイクロプロセッサ監視部7
4の動作を示すフローチャートを示す。判断を行うステ
ップ240〜242は、第1マイクロプロセッサ1の第
2マイクロプロセッサ監視部65のステップ230〜2
32と同一である。判断の結果、第1マイクロプロセッ
サ1と第2マイクロプロセッサ2との間で、パルス幅変
調信号の差が小さく、相切換信号が一致しており、か
つ、回転方向が一致している場合、第1マイクロプロセ
ッサ1,第2マイクロプロセッサ2共正常であると判断
し、信号S2をローレベルとする。また、いずれかに不
一致があった場合、信号S2をハイレベルとする。信号
S2がハイレベルになると、前述したセレクタ4はリレ
ーを駆動して第1リレー7,第2リレー8を第1マイク
ロプロセッサ1側からバックアップ用マイクロプロセッ
サ3側へ切り換える。
【0059】図23にバックアッププロセッサ3の動作
を示すフローチャートを示す。まず、ステップ250に
て、信号S3またはS4がハイレベルになるまで待機す
る。
【0060】信号S3またはS4がハイレベルになる
と、次に、ステップ251で、タイマーTが0以下にな
るまでの待機する。タイマーTは時間毎にカウントダウ
ンされるタイマーであり、最初は所定値に設定されてい
る。タイマーTが0以下になると、ステップ252に
て、表6に示すマップから次回の相切換パターンをセッ
トする。次に、ステップ253にてタイマーTを所定時
間(例えば1秒)にセットする。ステップ251ではタ
イマーTが0以下のときのみステップ252を実行させ
るので、以後、ステップ252はタイマーTに設定され
た所定時間毎に実行される。ステップ252において、
次回値は現状の相切換パターン及び後輪舵角センサ21
の出力する後輪舵角値θr2と所定値A1との比較結果
に応じて設定される。表6では、前述のオープン制御部
64にて使用したものと同一のパターンを使用してい
る。したがって、バックアッププロセッサ3の制御にお
いても、後輪舵角が零になり中立復帰するように相切換
パターンが制御される。尚、信号S3またはS4がハイ
レベルになると、前述のブレーキ信号発生回路67,6
8及び第3,第4リレー75,76を用いたハードウェ
ア構成により所定時間だけモータM1,M2にブレーキ
がかかる。その後、バックアッププロセッサ3による中
立復帰が行われることになる。
【0061】
【表6】
【0062】尚、本実施例においては、ブラシレスモー
タの回転センサとして、磁極センサ18を使用している
が、発光ダイオードを利用した光パルス式のセンサ等の
エンコーダを用いても構わない。
【0063】本実施例においては、抵抗体107a,導
体108a,摺動子105aから第1後輪舵角センサ2
1aを構成している。また、抵抗体107b,導体10
8b,摺動子105bから第2後輪舵角センサ21bを
構成している。このように、本実施例では、後輪舵角セ
ンサ21内を2系統とし、独立した2本の後輪舵角信号
を得たが、後輪舵角センサ自体を2個用意し、それぞれ
の出力を第1後輪舵角信号θr1,第2後輪舵角信号θ
r2として処理してもよい。
【0064】本実施例においては、モータ12と、モー
タ12により制御される後輪操舵機構11と、モータ1
2を回転させるモータドライバー5,6と、モータドラ
イバー5,6を制御可能な主制御手段である第1マイク
ロプロセッサ1と、モータドライバー5,6を制御可能
な副制御手段であるバックアップ用マイクロプロセッサ
3と、第1マイクロプロセッサ1,バックアップ用マイ
クロプロセッサ3及びモータドライバー5,6に接続さ
れ、第1マイクロプロセッサ1とモータドライバー5,
6間またはバックアップ用マイクロプロセッサ3とモー
タドライバー5,6間のいずれか一方を接続する切換手
段であるリレー7,8と、車載のバッテリー59から第
1ヒューズ101を介して接続された第1電源端子IG
Aと、車載のバッテリー59から第2ヒューズ102を
介して接続された第2電源端子IGBと、第1電源端子
IGAを介して電力を受け作動し、後輪操舵機構11の
動作量を検出する第1後輪舵角センサ21aと、第2電
源端子IGBを介して電力を受け作動し、後輪操舵機構
11の動作量を検出する第2後輪舵角センサ21bと、
第1電源端子IGAから電力を受け第1マイクロプロセ
ッサ1に電力を供給する第1レギュレータ55と、第2
電源端子IGBから電力を受けバックアップ用マイクロ
プロセッサ3に電力を供給する第2レギュレータ56
と、第1レギュレータ55の異常を検出する電源監視手
段であるセレクタ4内のコンパレータCOMP1と、第
1マイクロプロセッサ1の異常時、または、前記第1レ
ギュレータの異常時に、第1マイクロプロセッサ1側か
らバックアップ用マイクロプロセッサ3側へリレー7,
8を切り換える選択手段であるセレクタ4とを備えてい
る。また、第1マイクロプロセッサ1は車両状態に応じ
て後輪舵角を調整するとともに異常検出時には第1後輪
舵角センサ21aの出力値を参照して後輪を中立位置に
復帰させている。また、第1マイクロプロセッサ1は第
1レギュレータ55の異常時に、第2後輪舵角センサ2
1bの出力値を参照して後輪を中立位置に復帰させてい
る。
【0065】これによれば、通常は第1レギュレータ5
5が第1マイクロプロセッサ1に電力を与え第1マイク
ロプロセッサ1が動作する。第1マイクロプロセッサ1
は車両状態に応じて後輪舵角を調整する。これにより4
輪操舵が行われる。
【0066】ここで、第1ヒューズ101が切れた場合
や第1電源端子IGAが外れた場合、第1電源端子IG
Aに電圧がこなくなる。したがって、第1電源端子IG
Aから電力を受ける第1後輪舵角センサ21a、第1レ
ギュレータ55、及び第1マイクロプロセッサ1が非動
作になる。また、第1レギュレータ55が故障した場
合、第1マイクロプロセッサ1が非動作になる。これら
のとき、セレクタは第1マイクロプロセッサ1側からバ
ックアップ用マイクロプロセッサ3側へリレー7,8を
切り換える。バックアップ用マイクロプロセッサ3は第
2レギュレータ56から電力を受け作動し、第2後輪舵
角センサ21bの出力を受けて後輪を中立位置に復帰さ
せる。
【0067】尚、第2ヒューズ102が切れた場合や、
第2電源端子IGAが外れた場合、第2レギュレータ5
6が故障した場合には主制御回路が正常に動作している
ので、後輪が異常に操舵されることはない。また、第2
レギュレータ56の異常検出やバックアップ用マイクロ
プロセッサ3の異常検出に応じて第1マイクロプロセッ
サ1が後輪舵角を中立に移動させるよう制御を変更すれ
ばより安全である。
【0068】よって、電源系の故障が発生しても、リタ
ーンスプリングを使用せずに後輪舵角を中立位置に復帰
できる。したがって、後輪操舵機構11にリターンスプ
リングが不要となる。これにより、モータ12の駆動ト
ルクを小さくでき、小型化ができる。また、操舵速度を
速くすることができる。
【0069】尚、本実施例では切換手段としてリレーを
用いたが、トランジスタ等で電子的スイッチを構成する
ようにしてもよい。
【0070】
【発明の効果】請求項1に記載された本発明によれば、
電源系の故障が発生した場合でも、リターンスプリング
を用いず、後輪を中立位置に復帰できる。したがって、
後輪操舵機構にリターンスプリングが不要となる。これ
により、モータの駆動トルクを小さくでき、小型化がで
きる。また、操舵速度を速くすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の全体構成図
【図2】本発明の実施例に使用する後輪操舵機構の正面
【図3】図2の後輪操舵機構の部分断面図
【図4】図2の後輪操舵機構の断面図
【図5】本発明の実施例に使用するモータの断面図
【図6】本発明の実施例に使用するモータの断面図
【図7】図5,6のモータの巻線説明図
【図8】本発明の実施例に使用する磁石の正面図
【図9】本発明の実施例に使用する磁極センサの基板の
正面図
【図10】本発明のブラシレスモータの作動説明図
【図11】本発明の実施例に使用する電子制御装置の回
路構成図
【図12】図11の電子制御装置のドライバーの回路構
成図
【図13】図11の電子制御装置のセレクタの回路構成
【図14】図11の電子制御装置のマイクロプロセッサ
の機能ブロック図
【図15】図14のマイクロプロセッサの目標舵角演算
部の機能ブロック図
【図16】図14のマイクロプロセッサのモータサーボ
制御部の機能ブロック図
【図17】図11の電子制御装置の磁極センサ入力回路
の回路構成図
【図18】図14の磁極センサ異常判定部のフローチャ
ート
【図19】図14の相切換制御部のフローチャート
【図20】図14のオープン制御部のフローチャート
【図21】図14の第2マイクロプロセッサ監視部のフ
ローチャート
【図22】図14の第1マイクロプロセッサ監視部のフ
ローチャート
【図23】図11のバックアップ用マイクロプロセッサ
のフローチャート
【図24】本発明の実施例に使用する後輪舵角センサの
回路配線図
【符号の説明】
1 第1マイクロプロセッサ(主制御手段) 2 第2マイクロプロセッサ 3 バックアップ用マイクロプロセッサ(副制御手段) 4 セレクタ(選択手段) 5,6 第1,第2モータドライバー(モータドライバ
ー) 7,8 第1,第2リレー(切換手段) 9 電子制御装置 10 前輪操舵装置 11 後輪操舵機
構 12 モータ 13,14 前輪 15,16 後輪 17,20 第1,第2前輪舵角センサ 18 磁極センサ 19 ステアリングホイール 21 後輪舵角センサ 21a 第1後輪舵角センサ 21b 第2後輪
舵角センサ 22,23 第1,第2車速センサ 24 ヨーレートセンサ 25 ラック軸 26 ラック 27 ピニオン 28 ブーツ 29 ギヤ 30 ピニオン 31 ラックガイ
ド 32 ラックガイドカバー 33 レバー 34 ピン 35 孔 36 カバー 37 ピン 38 ハウジング 39 チューブ 40 モータハウジング 41 モータ軸 42 磁石 43 コア 43a 突起 44 モータ巻線 44a,44b,44c,44d,44e,44f 巻
線 45 ターミナル 46 ワイヤーハ
ーネス 47 ホルダ 48 カバー 49 基板 50 ホールIC 51 磁石 52 ローター 53 ボールジョイント 54 軸 55,56 第1,第2レギュレータ 57,58 インターフェース 59 バッテリー 60,66 目標舵角演算部 61,70 モー
タサーボ制御部 62,71 相切換制御部 63,72 磁極センサ異常判定部 64,73 オープン制御部 65 第2マイクロプロセッサ監視部 67,68 ブレーキ信号発生回路 74 第1マイクロプロセッサ監視部 75,76 第3,第4リレー 81 逆相量設定部 82 ステアリン
グゲイン設定部 83 ヨーレートゲイン設定部 84,85,95
積算部 87,97 加算部 90,94 微分
部 91 微分ゲイン設定部 92 減算部 93 偏差舵角不感帯付与部 96 比例部 98 偏差舵角リミッタ 99 パルス幅変
調変換部 100 バッファ 101 第1ヒューズ 102 第2ヒュ
ーズ 103,104 第3,第4レギュレータ 105a,105b 摺動子 106 レバー 107a,107b 抵抗体 108a,108
b 導体 AGLA 目標舵角値 AND1,AND
2 アンド回路 ANG 制御量 COMP1 コンパレータ(電源監視手段) D1〜8 ダイオード DAGLA 微分
項 E2PMAX以下 所定値 ETH2 舵角偏
差値 EXOR1,EXOR2 イクスクルーシブOR回路 G11,G21 ゲート駆動回路 HA,HB,HC
磁極信号 HPID 舵角値 IGA 第1電源端子 IGB 第2電源
端子 IGSW イグニッションスイッチ K1(V) ステ
アリングゲイン K2(V) ヨーレートゲイン L1,L2,L3
相切換信号群 LA11,LB11,LC11,LA21,LB21,
LC21 相切換信号 M1,M2 モータ OCDC 過電流
保護回路 PAGLA 比例項 PH パターンヒ
ューズ PIGA,PIGB 電源端子 PWM1,PWM2 パルス幅変調信号 RAGL 実舵角値 PWMCC パルス幅変調信号合成回路 ref 基準電圧 S1,S2,S3,S4,S5,S6 信号 SAGLA 微分値 SETH2 舵角
偏差微分値 SW1,SW2 スイッチ TA11,TB11,TC11,TA21,TB21,
TC21 トランジスタ TC チョークコイル U1,V1,W1,U2,V2,W2 端子 V 車速 Vcc1,Vcc
2 定電圧 YTDIFGAIN 微分ゲイン ΔAGL 舵角偏
差 γ ヨーレート値 θ1 逆相制御量 θ2,θ3 ステアリング制御量 θm 回転角度 θr1 第1後輪舵角信号 θr2 第2後輪
舵角信号 θr 後輪舵角信号 θs ステアリング角 尚、括弧内は実施例の構成の名称が対応する請求項の構
成と名称が異なる場合における請求項の構成の名称を表
す。
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年9月13日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0035
【補正方法】変更
【補正内容】
【0035】第1リレー7と第1モータドライバー6の
間には第3リレー75が設けられている。この第3リレ
ー75はブレーキ信号発生回路67により駆動される。
ブレーキ信号発生回路67にはセレクタ4からの信号S
3が入力される。ブレーキ信号発生回路67は、信号S
3がローレベルになったとき、所定時間だけ第3リレー
75を開とするように働く。信号S3は、後述するが、
第1マイクロプロセッサ1または第2マイクロプロセッ
サ2のいずれかが異常の場合ローレベルとなる。リレー
75を開とすると、モータM1にはブレーキがかかる。
第3リレー75を開とする所定時間はモータM1が確実
に停止するだけの時間に設定しておく。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0059
【補正方法】変更
【補正内容】
【0059】図23にバックアップ用マイクロプロセッ
サ3の動作を示すフローチャートを示す。まず、ステッ
プ250にて、信号S3またはS4がローレベルになる
まで待機する。
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0060
【補正方法】変更
【補正内容】
【0060】 信号S3またはS4がローレベルになる
と、次に、ステップ251で、タイマーTが0以下にな
るまでの待機する。タイマーTは時間毎にカウントダウ
ンされるタイマーであり、最初は所定値に設定されてい
る。タイマーTが0以下になると、ステップ252に
て、表6に示すマップから次回の相切換パターンをセッ
トする。次に、ステップ253にてタイマーTを所定時
間(例えば1秒)にセットする。ステップ251ではタ
イマーTが0以下のときのみステップ252を実行させ
るので、以後、ステップ252はタイマーTに設定され
た所定時間毎に実行される。ステップ252において、
次回値は現状の相切換パターン及び後輪舵角センサ21
の出力する後輪舵角値θr2と所定値A1との比較結果
に応じて設定される。表6では、前述のオープン制御部
64にて使用したものと同一のパターンを使用してい
る。したがって、バックアップ用マイクロプロセッサ3
の制御においても、後輪舵角が零になり中立復帰するよ
うに相切換パターンが制御される。尚、信号S3または
S4がローレベルになると、前述のブレーキ信号発生回
路67,68及び第3,第4リレー75,76を用いた
ハードウェア構成により所定時間だけモータM1,M2
にブレーキがかかる。その後、バックアップマイクロ
プロセッサ3による中立復帰が行われることになる。
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図23
【補正方法】変更
【補正内容】
【図23】
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 羽田野 武 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 間 瀬 久 康 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 浜 島 茂 充 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 中 島 洋 愛知県刈谷市朝日町2丁目1番地 アイシ ン精機株式会社内 (72)発明者 松 本 只 一 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 モータ;該モータにより制御される後輪
    操舵機構;前記モータを回転させるモータドライバー;
    前記モータドライバーを制御可能な主制御手段;前記モ
    ータドライバーを制御可能な副制御手段;前記主制御手
    段,副制御手段及びモータドライバーに接続され、主制
    御手段とモータドライバー間または副制御手段とモータ
    ドライバー間のいずれか一方を接続する切換手段;車載
    のバッテリーから第1ヒューズを介して接続された第1
    電源端子;車載のバッテリーから第2ヒューズを介して
    接続された第2電源端子;前記第1電源端子を介して電
    力を受け作動し、前記後輪操舵機構の動作量を検出する
    第1後輪舵角センサ;前記第2電源端子を介して電力を
    受け作動し、前記後輪操舵機構の動作量を検出する第2
    後輪舵角センサ;前記第1電源端子から電力を受け前記
    主制御手段に電力を供給する第1レギュレータ;前記第
    2電源端子から電力を受け前記副制御手段に電力を供給
    する第2レギュレータ;第1レギュレータの異常を検出
    する電源監視手段;主制御手段の異常時、または、前記
    第1レギュレータの異常時に、主制御手段側から副制御
    手段側へ切換手段を切り換える選択手段;を備え、前記
    主制御手段は車両状態に応じて後輪舵角を調整するとと
    もに異常検出時には前記第1後輪舵角センサの出力値を
    参照して後輪を中立位置に復帰させ、 前記副制御手段は第1レギュレータの異常時に、第2後
    輪舵角センサの出力値を参照して後輪を中立位置に復帰
    させることを特徴とする後輪操舵装置。
JP27830992A 1992-10-16 1992-10-16 後輪操舵装置 Pending JPH06127408A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270452A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Honda Motor Co Ltd 制御装置および可変舵角比操舵装置
JP2014193720A (ja) * 2010-06-18 2014-10-09 Hitachi Automotive Systems Ltd 電子制御装置

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001270452A (ja) * 2000-03-28 2001-10-02 Honda Motor Co Ltd 制御装置および可変舵角比操舵装置
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