JPH06125522A

JPH06125522A - ビデオ再生方法及びビデオ記録／再生装置

Info

Publication number: JPH06125522A
Application number: JP4297644A
Authority: JP
Inventors: Yoshiki Shirochi; 義樹城地
Original assignee: Sony Corp
Current assignee: Sony Corp
Priority date: 1992-10-09
Filing date: 1992-10-09
Publication date: 1994-05-06

Abstract

(57)【要約】【目的】小型の装置で、大画面、大迫力のビデオ再生画
像を楽しむことができるようにする。【構成】ビデオカメラの前面に広角レンズを配置し、広
角レンズを介された画像をビデオカメラから出力させ、
ビデオプロジェクタの前面に広角レンズを配置し、ビデ
オカメラの出力をビデオプロジェクタに供給し、広角レ
ンズを介されたビデオプロジェクタの出力光を略球断面
の形状をなすスクリーンに結像する。これにより、小型
のスクリーンで、大画面、大迫力の画像を再生できる。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は、一般家庭で簡単に大
画面、大迫力の画像を映出できるビデオ再生方法及びビ
デオ記録／再生装置に関する。

【０００２】

【従来の技術】大画面の画像を再生できるビデオ再生装
置としては、平面スクリーンにビデオ再生画面を投影す
るようなビデオプロジェクタが知られている。ところ
が、従来のビデオプロジェクタは、平面画面を用いてい
るため、大迫力の画面を映出するには、かなり大きなス
クリーンが必要になる。このため、家庭で手軽に、大画
面、大迫力の映像を楽しむことはできない。また、眼鏡
を使用して、大画面を仮想的に体験できるようにしたも
のが知られている。ところが、このように眼鏡を使用す
るものは、大規模な設備は必要としないが、仮想的な画
面しか見ることができない。また、仮想的な画面を見る
ための眼鏡は、大きく、重たいため、眼鏡を使用して映
像を楽しむのは煩わしくなる。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】このように、従来のビ
デオプロジェクタを用いた大画面、大迫力のビデオ再生
装置は、設備が大型化し、一般的な家庭で再生を楽しむ
のが困難であった。

【０００４】また、このように眼鏡を使用するものは、
仮想的な画面しか見ることができず、また、眼鏡を使用
して映像を楽しむのは煩わしいという問題があった。

【０００５】したがって、この発明の目的は、小型の装
置で、大画面、大迫力の再生画像を楽しむことができる
ビデオ再生方法及びビデオ記録／再生装置を提供するこ
とにある。

【０００６】

【課題を解決するための手段】この発明は、ビデオカメ
ラの前面に第１の広角レンズを配置し、第１の広角レン
ズを介された画像をビデオカメラから出力させ、ビデオ
プロジェクタの前面に第２の広角レンズを配置し、ビデ
オカメラの出力をビデオプロジェクタに供給し、第２の
広角レンズを介されたビデオプロジェクタの出力光を略
球断面の形状をなすスクリーンに結像するようにしたビ
デオ再生方法である。

【０００７】この発明は、ビデオ信号の光学像を出力す
るビデオプロジェクタと、ビデオプロジェクタの前面に
配置された広角レンズと、広角レンズを介されたビデオ
プロジェクタの出力光が結像され、略球断面の形状をな
すスクリーンとからなるビデオ再生装置である。

【０００８】この発明では、スクリーンは、折り畳み自
在とされる。

【０００９】この発明は、撮像レンズの前面に広角レン
ズが配置され、広角レンズを介された画像を記録するよ
うにしたビデオ記録装置である。

【００１０】

【作用】ビデオカメラの前面に広角レンズを配置し、広
角レンズを介された画像をビデオカメラから出力させ、
ビデオプロジェクタの前面に広角レンズを配置し、ビデ
オカメラの出力をビデオプロジェクタに供給し、広角レ
ンズを介されたビデオプロジェクタの出力光を略球形切
断面の形状をなすスクリーンに結像することにより、小
型のスクリーンで、大画面、大迫力の画像を再生でき
る。

【００１１】

【実施例】以下、この発明の一実施例について、図面を
参照して説明する。図１は記録系の構成である。図１に
おいて、１はビデオカメラ、２はビデオ信号記録用のＶ
ＴＲである。ビデオカメラ１のレンズ前面には、広角レ
ンズ（又は魚眼レンズ）３が取り付けられる。このよう
に、ビデオカメラ１に広角レンズ３が取り付けられた状
態で、まわりの風景が撮影される。

【００１２】図２は、再生系の構成である。図２におい
て、１１はビデオ信号再生用のＶＴＲ、１２はビデオプ
ロジェクタ、１４は球形スクリーンである。球形スクリ
ーン１４は、球形を切断したような形状のもので、その
球形の内側が投影面とされる。ＶＴＲ１１には、図１で
示したように、カメラ１の前面に広角レンズ３を取り付
けるようにして記録したテープが装着される。このＶＴ
Ｒ１１の再生信号がビデオプロジェクタ１２に供給され
る。ビデオプロジェクタ１２の前面には、広角レンズ
（又は魚眼レンズ）１３が取り付けられる。この広角レ
ンズ１３は、記録時にビデオカメラ１の前面に配置した
広角レンズ３に対応している。ビデオプロジェクタ１２
の出射光は、広角レンズ１３を介して、球形スクリーン
１４に投影される。

【００１３】このように、記録時にビデオカメラ１の前
面に広角レンズ３を取り付け、再生時にビデオプロジェ
クタ１３の前面に広角レンズ１３を取り付けて、球形ス
クリーン１４上にその再生画面を映出するようにする
と、大画面、大迫力の再生画像を楽しむことができる。

【００１４】つまり、図１に示したように、広角レンズ
３を用いて被写体像を撮影すると、ビデオカメラ１の撮
像素子の撮像面には、図３に示すような画面が結像され
る。被写体において球形に並ぶ黒点像Ｂ１、Ｂ２、Ｂ
３、…が、撮像面２１上の黒点ｂ１、ｂ２、ｂ３、…の
位置で合焦される。これは、被写体において平面に並ぶ
白点像Ａ１、Ａ２、Ａ３、…に相当する広角な画面であ
る。なお、白点像Ａ１、Ａ２、Ａ３、…は、撮像面２１
に対して、白点ａ１、ａ２、ａ３、…の位置で合焦され
る。したがって、撮像面２１には、図４に示すように、
周辺部が縮まったような大広角な像（例えは画角１５０
°）が結像される。

【００１５】一方、ビデオプロジェクタ１２の前面に
は、広角レンズ１３が設けられる。この広角レンズを介
して被写体像を投影すると、図５に示すような像が投影
される。ビデオプロジェクタ１２側の黒点の像Ｂ１１、
Ｂ１２、Ｂ１３、…は、平面スクリーン１５を用いたな
ら白点の像ａ１１、ａ１２、ａ１３、…として結像され
るが、球形スクリーン１４上では黒点の像ｂ１１、ｂ１
２、ｂ１３、…として結像される。このように、広角レ
ンズ１３を設けると、図６に示すように、周辺部が広が
るような画像がスクリーン１５に結像される。

【００１６】したがって、図３で示したように記録時に
広角レンズ３を用いて周辺部が縮まったような画像を記
録しておき、再生時に広角レンズ１３を用いて周辺部を
広げるようにすれば、大画面を再生できる。つまり、図
７に示すように、ビデオプロジェクタ１２側の黒点の像
Ｂ２１、Ｂ２２、Ｂ２３、…は、平面スクリーン１５上
では白点の像ａ２１、ａ２２、ａ２３、…として結像さ
れ、球形スクリーン１４上では黒点の像ｂ２１、ｂ２
２、ｂ２３、…として結像される。したがって、球形ス
クリーン１４上に広角な画像を投影することができる。

【００１７】なお、広角レンズは焦点深度が深いので、
白点の像から黒点の像まで、合焦させることができる。

【００１８】このように、この発明の一実施例では、球
形スクリーン１４を用いることにより、大広角の画像の
再生を、狭い場所で実現することができる。図９は、平
面スクリーンを用いた場合と、球形スクリーンを用いた
場合を対比したものである。例えば、視距離ｒを０．８
ｍ、画角θを１５０°としたとき、平面スクリーンの場
合のスクリーンサイズＤ₁は、Ｄ₁＝２ｒtan （θ／２）＝６ｍとなる。これに対して、球形スクリーンとした場合に
は、Ｄ₂＝２ｒsin （θ／２）＝１．５ｍとなり、スクリーンのサイズを１／４にすることができ
る。

【００１９】なお、上述の例では、広角レンズ３を用い
て撮影した画面を一端ＶＴＲに記録し、その再生画面を
広角レンズ１３を介して、球形スクリーン１４に投影し
ているが、広角レンズ３を用いて撮影した画面のビデオ
信号をビデオプロジェクタ１２に直接供給し、広角レン
ズ１３を介して、球形スクリーン１４に投影するように
しても良い。

【００２０】図１０は球形スクリーン１４の一例を示す
ものである。複数枚のスクリーンチップ２１、２１、２
１、…の一端は、中心部２２に回動自在に取り付けられ
る。スクリーンチップ２１、２１、２１、…は、全て同
じ大きさとされる。矢印に示すようにスクリーンチップ
２１を回動させ、各スクリーンチップ２１、２１、２
１、…が互いに露呈されるように広げることにより、球
形スクリーン１４の形を成す。また、各スクリーンチッ
プ２１、２１、２１、…を互いに重なるように回動する
ことにより、球形スクリーン１４を折り畳むことができ
る。

【００２１】図１１は球形スクリーン１４の他の例であ
る。この例では、球形スクリーン１４は、複数のフレー
ム３２、３２、３２、…と、このフレームに張られた布
等のスクリーン部材３１とからなる。複数のフレーム３
２、３２、３２、…を中心部３３に対して広げると、ス
クリーン部材３１が球形に広がり、球形スクリーン１４
の形を成す。複数のフレーム３２、３２、３２、…を中
心部３３に対して閉じると、スクリーン部材３１が折り
畳まれる。

【００２２】

【発明の効果】この発明によれば、球形スクリーンを用
いることにより、眼鏡等を用いることなく、一般家庭の
ような狭い場所でも、大迫力、大画面の映像を楽しむこ
とができる。また、平面スクリーンに比べて投影輝度が
明るくなるので、小型のビデオプロジェクタを用いるこ
とができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明の一実施例の記録時の構成を示すブロ
ック図である。

【図２】この発明の一実施例の再生時の構成を示すブロ
ック図である。

【図３】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図４】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図５】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図６】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図７】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図８】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図９】この発明の一実施例の説明に用いる略線図であ
る。

【図１０】この発明の一実施例における球形スクリーン
の一例の正面図及び側面図である。

【図１１】この発明の一実施例における球形スクリーン
の他の例の正面図及び側面図である。

【符号の説明】

１ビデオカメラ２，１１ＶＴＲ３，１３広角レンズ１２ビデオプロジェクタ１４球形スクリーン

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】ビデオカメラの前面に第１の広角レンズ
を配置し、上記第１の広角レンズを介された画像を上記
ビデオカメラから出力させ、ビデオプロジェクタの前面に第２の広角レンズを配置
し、上記ビデオカメラの出力を上記ビデオプロジェクタ
に供給し、上記第２の広角レンズを介された上記ビデオプロジェク
タの出力光を略球形切断面の形状をなすスクリーンに結
像するようにしたビデオ再生方法。
【請求項２】ビデオ信号の光学像を出力するビデオプ
ロジェクタと、上記ビデオプロジェクタの前面に配置された広角レンズ
と、上記広角レンズを介された上記ビデオプロジェクタの出
力光が結像され、略球形切断面の形状をなすスクリーン
とからなるビデオ再生装置。
【請求項３】上記スクリーンは、折り畳み自在とされた
請求項２記載のビデオ再生装置。
【請求項４】撮像レンズの前面に広角レンズが配置さ
れ、上記広角レンズを介された画像を記録するようにし
たビデオ記録装置。