JPH06124940A - メサ型半導体装置 - Google Patents

メサ型半導体装置

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JPH06124940A
JPH06124940A JP27170592A JP27170592A JPH06124940A JP H06124940 A JPH06124940 A JP H06124940A JP 27170592 A JP27170592 A JP 27170592A JP 27170592 A JP27170592 A JP 27170592A JP H06124940 A JPH06124940 A JP H06124940A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
glass
passivation film
type semiconductor
semiconductor device
mesa
Prior art date
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Pending
Application number
JP27170592A
Other languages
English (en)
Inventor
Takeshi Miyata
毅 宮田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Rohm Co Ltd
Original Assignee
Rohm Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Rohm Co Ltd filed Critical Rohm Co Ltd
Priority to JP27170592A priority Critical patent/JPH06124940A/ja
Publication of JPH06124940A publication Critical patent/JPH06124940A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 メサ型半導体装置のガラスパッシベーション
膜が耐薬品性と電気的安定性を共に満たし、信頼性の向
上したメサ型半導体装置を提供する。 【構成】 両肩の傾斜部4にガラスパッシベーション膜
が焼成されているメサ型半導体装置であって、該ガラス
パッシベーション膜5、6が亜鉛ガラスを主成分とする
下層部5と鉛ガラスを主成分とする上層部6の二層から
なる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明はメサ型半導体装置に関す
る。さらに詳しくは、パッシベーション膜の電気的絶縁
性および耐薬品性を改良したメサ型半導体装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】従来のメサ型半導体装置の例を図3に示
す。図3はメサ型ダイオードの断面説明図で、たとえ
ば、n型半導体基板21の上にn型半導体結晶層21a
が形成され、さらにその上にp型半導体結晶層22が形
成されることによりpn接合面23が形成されている。ま
た、上端部の肩部に傾斜面24が形成され、その肩部の露
出したpn接合面23の絶縁を保持するため、該傾斜面24
にガラスパッシベーション膜25が付着されている。半導
体基板21の裏面およびp型半導体結晶層22の表面に電
極26、27が形成され、メサ型のダイオードが形成されて
いる。
【0003】この構造で、ガラスパッシベーション膜25
は、亜鉛ガラスまたは鉛ガラスが一層のみで設けられて
いる。亜鉛ガラスは電気的に安定であり、鉛ガラスは酸
やアルカリ溶剤に対して強く、耐薬品性があるという利
点を有し、それぞれの目的に応じて用いられている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記従来のメサ型半導
体装置の構造では、パッシベーション膜が亜鉛ガラスか
鉛ガラスのいずれかで形成されている。このパッシベー
ション膜は電気的安定性か耐薬品性の一方しか満たされ
ていない。すなわち亜鉛ガラスを用いると耐薬品性が充
分でなく、また鉛ガラスを用いると鉛イオンが高温で動
きやすいという点から電気安定性に欠けるという問題が
ある。
【0005】しかも、このような半導体装置におけるパ
ッシベーション膜は、製造時の洗浄工程などにおいて高
い耐薬品性が要求され、そののちは電気的安定性が要求
されている。
【0006】そして、前記ガラスを混合したり他の成分
を混入して両性能を共に満たすガラスパッシベーション
膜を形成しようとしても、前記の両性能(耐薬品性およ
び電気的安定性)が充分に発揮されえないという問題が
ある。
【0007】本発明はこのような問題を解決して電気的
ならびに耐薬品性に優れた信頼性の高いメサ型の半導体
装置を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明のメサ型半導体装
置は、両肩の傾斜部にガラスパッシベーション膜が焼成
されているメサ型半導体装置であって、該ガラスパッシ
ベーション膜が亜鉛ガラスを主成分とする下層部と鉛ガ
ラスを主成分とする上層部の二層からなることを特徴と
している。
【0009】
【作用】本発明によれば、ガラスパッシベーション膜が
2層で形成され、しかもガラスパッシベーション膜の下
層部は亜鉛ガラスを主成分とする層で形成され、亜鉛ガ
ラスは電気的絶縁特性に優れており、電気的な安定性に
富むため、p層とn層のあいだのリーク電流が少なく、
メサ型半導体装置の電気的特性が安定する。さらに本発
明では、亜鉛ガラスを主成分とするパッシベーション膜
上に、鉛ガラスを主成分とするパッシベーション膜の上
層部が形成されているため、耐薬品性にも優れている。
たとえばプリント基板に半導体装置を搭載したのち、浸
漬しても侵されることがなく、洗浄が容易になる。
【0010】
【実施例】つぎに添付図面を参照しながら、本発明につ
いて説明する。
【0011】図1は本発明のメサ型半導体装置の一実施
例であるメサ型ダイオードの断面説明図を示し、図2は
そのメサ型ダイオードの製造工程を説明する図である。
【0012】図1において、たとえばn型半導体基板
1にn型半導体結晶層1aが形成され、さらにその上
にp形半導体結晶層2がエピタキシャル成長または拡
散などにより形成されることによりpn接合面3が形成
されている。このpn接合面3の端部での絶縁特性を維
持するため、両肩部がエッチングされてメサ部である傾
斜部4が形成され、ガラスパッシベーション膜5、6が
設けられている。n型半導体基板1の裏面およびp
型半導体結晶層2の表面にはそれぞれ電極7、8が形成
され、たとえばガラス管などにスタッドと共に封入され
てメサ型ダイオードが構成されている。
【0013】本発明では両肩部の傾斜部4に設けられた
ガラスパッシベーション膜5、6が2層に形成されてい
ることに特徴がある。すなわち、半導体結晶層側のpn
接合面3を覆うガラスパッシベーション膜の下層部5に
亜鉛ガラスを主成分とするガラス膜を設け、その上部に
鉛ガラスを主成分とするガラスパッシベーション膜の上
層部6を設けている。したがって、pn接合面3でのリ
ークは電気的絶縁性のよい亜鉛ガラスを主成分とするガ
ラスパッシベーション膜5で防止され、リーク電流は非
常に小さく、電気的特性に優れたメサ型半導体装置とな
る。しかもその表面にはさらにガラスパッシベーション
膜の上層部6として鉛ガラスを主成分としたパッシベー
ション膜を使用しているため表面に露出しているパッシ
ベーション膜としては殆ど鉛ガラスを主成分としてお
り、酸やアルカリなどの耐薬品性に優れている。
【0014】すなわち、ガラスパッシベーション膜の2
層がそれぞれの特性を発揮し、メサ型ダイオードの性能
を有効に保護している。
【0015】つぎに、このメサ型ダイオードの製法につ
いて、図2に基づき説明する。まず、図2の(a)に示
すように、半導体基板(たとえばn型)1にたとえば
型の半導体結晶層1aとその上のp型半導体結晶
層2をエピタキシャル成長または拡散により形成する。
その結果、pn接合面3が形成される。その上にスクリ
ーン印刷などによりパターニングされたエッチング保護
膜4を設けマスキングを施す。エッチング保護膜4は酸
によって容易に溶解されない、たとえばコールタールな
どの有機物質などが用いられる。
【0016】ついで図2(b)に示すように、半導体基
板1の表面側からメサエッチング液によってエッチング
し、凹部9を形成する。このエッチング液としては、半
導体の種類や目的に応じてフッ硝酸または水酸化ナトリ
ウムなどが用いられ、凹部9はpn接合面3より内部ま
で形成する。
【0017】つぎに、図2(c)に示すように、(a)
の工程で形成したエッチング保護膜4を有機溶剤によっ
て除去したのち、前記凹部9に亜鉛ガラスを主成分とす
るガラス粉末をアルコールなどに懸濁させた亜鉛ガラス
スラリー液10をスピンコートする。この際、凹部9に完
全には充填しないで、上部に若干の非充填部を形成して
おく。そののち、100 〜180 ℃程度で乾燥させる。
【0018】そののち、鉛ガラスを主成分とするガラス
粉末をアルコールなどに懸濁させた鉛ガラススラリー液
11を前記凹部9内に再度スピンコートする(図2(d)
参照)。
【0019】ついで、亜鉛ガラススラリー液10と鉛ガラ
ススラリー液11の2層が凹部9に形成された半導体基板
1を650 〜700 ℃の温度で5〜30分間加熱して焼成する
ことにより、亜鉛ガラスを主成分とするガラスパッシベ
ーション膜下層部5と鉛ガラスを主成分とするガラスパ
ッシベーション膜上層部6を形成する。ついで、蒸着法
などにより下部電極7と上部電極8とを形成し、焼成さ
れたガラスパッシベーションの中心部をダイシングする
(図中の一点鎖線は切断線を示す)ことによって、半導
体チップが形成され、図1に示される断面形状のメサ型
半導体装置がえられる。
【0020】本発明では、ガラススラリー液10、11の凹
部9への充填を2回で行っているが、1回の焼成でガラ
スパッシベーション膜が2層に形成され、しかもそれぞ
れに応じた特性を発揮し、工数が少なくて大きな効果が
えられる。
【0021】また、一度下層部用の亜鉛ガラススラリー
液をスピンコートしたのち焼成して、再度鉛ガラスを主
成分とする鉛ガラススラリー液をスピンコートして焼成
すると、焼成工程は1回増えるが、高密度のガラスパッ
シベーション膜を形成できる。すなわち、ガラススラリ
ー液をスピンコートして焼成すると収縮する性質がある
ため、亜鉛ガラススラリー液を凹部9に完全に充填し、
焼成により収縮して生じた凹部9の部分にさらに鉛ガラ
ススラリー液を充填することにより、焼成による凹み部
分を少なくしたガラスパッシベーション膜を形成でき
る。
【0022】
【発明の効果】本発明によればメサ型半導体装置のメサ
部(傾斜部)に形成されるガラスパッシベーション膜を
亜鉛ガラスを主成分とするガラスパッシベーション膜の
下層部と鉛ガラスを主成分とするガラスパッシベーショ
ン膜の上層部の2層で形成しているため、pn接合部な
どの電気的保護に関しては亜鉛ガラスを主成分とするガ
ラスパッシベーション膜の下層部で保護され、耐薬品性
については鉛ガラスを主成とするガラスパッシべーショ
ン膜の上層部で保護され、電気的、耐薬品性共に優れた
パッシベーション膜がえられ、信頼性が大幅に向上す
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるメサ型ダイオードの断
面説明図である。
【図2】本発明の一実施例であるメサ型ダイオードの製
造工程を説明する図である。
【図3】従来のメサ型ダイオードの一例の断面説明図で
ある。
【符号の説明】
1 半導体基板 3 pn接合面 4 傾斜部 5 ガラスパッシベーション膜の下層部 6 ガラスパッシベーション膜の上層部

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 両肩の傾斜部にガラスパッシベーション
    膜が焼成されているメサ型半導体装置であって、該ガラ
    スパッシベーション膜が亜鉛ガラスを主成分とする下層
    部と鉛ガラスを主成分とする上層部の二層からなるメサ
    型半導体装置。
JP27170592A 1992-10-09 1992-10-09 メサ型半導体装置 Pending JPH06124940A (ja)

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JP27170592A JPH06124940A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 メサ型半導体装置

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6127720A (en) * 1997-05-19 2000-10-03 Matsushita Electronics Corporation Semiconductor device and method for manufacturing the same
CN104409426A (zh) * 2014-11-04 2015-03-11 株洲南车时代电气股份有限公司 一种半导体台面及制作方法
JP2017512746A (ja) * 2014-03-28 2017-05-25 深▲ちぇん▼市繹立鋭光科技開発有限公司 多層構造のガラス蛍光体シート、その製作方法及び発光装置

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