JPH06124652A - 電子銃組立用治具 - Google Patents

電子銃組立用治具

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JPH06124652A
JPH06124652A JP30035792A JP30035792A JPH06124652A JP H06124652 A JPH06124652 A JP H06124652A JP 30035792 A JP30035792 A JP 30035792A JP 30035792 A JP30035792 A JP 30035792A JP H06124652 A JPH06124652 A JP H06124652A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electron gun
spacer
electrode
jig
assembling
Prior art date
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Pending
Application number
JP30035792A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroaki Ishiguro
寛明 石黒
Kazuhiko Kawashima
和彦 川島
Masanori Ogitani
正則 荻谷
Hiroki Anzai
弘樹 安斉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
Application filed by Sony Corp filed Critical Sony Corp
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Publication of JPH06124652A publication Critical patent/JPH06124652A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 電極及びビードガラスに損傷がなくて耐圧が
高く、また電極に軸ずれや傾き等がなく且つ電極同士の
間隔の精度が高くて電子ビームの軌道精度も高い電子銃
を組み立てる。 【構成】 中子式スペーサ16における固定板21の中
空部23に中子板22を嵌合させ、中子式スペーサ16
と電極12との間に間隙がなくなる様に、電極12の中
心軸方向へ加圧した状態で、ビードガラスで電極12を
固定する。ビーディングが終了して、中空部23から中
子板22を引き抜くと、固定板21が中空部23側へ弾
性変形し、電極12に対する中子式スペーサ16の押圧
力が弱くなって、組み立てられた電子銃15を容易に取
り外すことができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願の発明は、陰極線管用の電子
銃を構成する電極をガラスビーディングして前記電子銃
を組み立てるための電子銃組立用治具に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】図4が、本願の発明の一従来例を示して
いる。この一従来例は、1体型のスペーサ11と電子銃
を構成する電極12の装填部としてのピロー13とを有
している。電極12は、ピロー13に装填されてスペー
サ11に対して中心軸方向へ加圧され、スペーサ11と
の間隙がない状態でビーディングされて、ビードガラス
14で固定される。組み立てられた電子銃15は、この
ビーディング治具から取り外される。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、電極12間
にはスペーサ11が挟み込まれているので、電極12と
スペーサ11との摩擦が大きく、組み立てられた電子銃
15をこの装置から容易には取り外すことができない。
しかも、ビードガラス14は冷却されると収縮してスペ
ーサ11に対する加圧が更に大きくなるので、電極12
とスペーサ11との摩擦も更に大きくなる。
【0004】このため、組み立てられた電子銃15をこ
の電子銃組立用治具から強引に取り外すと、電極12に
傷やバリが付いたりビードガラス14が割れたりして、
この電子銃15の耐圧が低下することがあった。また、
電極12に軸ずれや傾斜等の位置ずれが生じて、電子ビ
ームの軌道精度が低下することもあった。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1の電子銃組立用
治具は、陰極線管用の電子銃15を構成する電極12を
ガラスビーディングして前記電子銃15を組み立てるた
めの電子銃組立用治具において、前記電極12同士の間
隔を所定の値に保つために使用するスペーサ16が、前
記電極12の装填部13に対して固定されており且つ少
なくとも一方向に開放されている中空部23を有してい
る固定板21と、前記中空部23に対して嵌合及び引抜
自在な中子板22との2体構造で成ることを特徴として
いる。
【0006】請求項2の電子銃組立用治具は、請求項1
の電子銃組立用治具において、前記固定板21が樹脂製
であり、前記中子板22が金属製であることを特徴とし
ている。
【0007】請求項3の電子銃組立用治具は、陰極線管
用の電子銃15を構成する電極12をガラスビーディン
グして前記電子銃15を組み立てるための電子銃組立用
治具において、前記電極12同士の間隔を所定の値に保
つために使用するスペーサ17が、一方25が前記電極
12の装填部13に対して固定されている2つの押圧用
スペーサ25、26と、これら2つの押圧用スペーサ2
5、26の間に挟まれる1つの中間スペーサ27との3
体構造で成ることを特徴としている。
【0008】請求項4の電子銃組立用治具は、請求項3
の電子銃組立用治具において、前記2つの押圧用スペー
サ25、26が樹脂製であり、前記中間スペーサ27が
金属製であることを特徴としている。
【0009】請求項5の電子銃組立用治具は、請求項1
または3の電子銃組立用治具において、少なくとも前記
中子板22または前記中間スペーサ27に、前記電子銃
15の中心軸を横切るテーパ面32が設けられているこ
とを特徴としている。
【0010】
【作用】請求項1の電子銃組立用治具では、スペーサ1
6の中子板22を固定板21の中空部23に嵌合させれ
ば、電子銃15を構成する電極12に対して所定の押圧
力を及ぼして、電極12同士の間隔を所定の値に保った
状態でガラスビーディングを行うことができる。一方、
中子板22を固定板21の中空部23から引き抜けば、
電極12に対するスペーサ16の押圧力を弱め、電極1
2とスペーサ16との摩擦を少なくして、組立後の電子
銃15をこの電子銃組立用治具から容易に取り外すこと
ができる。
【0011】しかも、中子板22は固定板21の中空部
23に対して引抜自在であるが、固定板21が電極12
の装填部13に対して固定されているので、装填部13
に対して電極12を常に正確に位置決めすることができ
る。
【0012】請求項2の電子銃組立用治具では、中子板
22が剛性の高い金属製であるので、この中子板22を
固定板21の中空部23に嵌合させれば、電極12に対
して所定の押圧力を及ぼすことができる。一方、固定板
21が弾性付与可能な樹脂製であるので、この固定板2
1の中空部23から中子板22を引き抜き易く、また中
子板22を固定板21の中空部23から引き抜いて固定
板21を中空部23側へ弾性変形させることによって、
電極12に対するスペーサ16の押圧力を弱めることが
できる。
【0013】請求項3の電子銃組立用治具では、中間ス
ペーサ27を2つの押圧用スペーサ25、26の間に挟
めば、電子銃15を構成する電極12に対して所定の押
圧力を及ぼして、電極12同士の間隔を所定の値に保っ
た状態でガラスビーディングを行うことができる。一
方、中間スペーサ27を2つの押圧用スペーサ25、2
6の間から引き抜けば、2つの押圧用スペーサ25、2
6のうちの他方26が自由に移動可能になり、電極12
に対するスペーサ17の押圧力が殆どなくなる。従っ
て、電極12とスペーサ17との摩擦を極めて少なくし
て、組立後の電子銃15をこの電子銃組立用治具から容
易に取り外すことができる。
【0014】しかも、中間スペーサ27は2つの押圧用
スペーサ25、26の間から引抜自在であるが、2つの
押圧用スペーサ25、26のうちの一方25が電極の装
填部13に対して固定されているので、装填部13に対
して電極12を常に正確に位置決めすることができる。
【0015】請求項4の電子銃組立用治具では、中間ス
ペーサ27が剛性の高い金属製であるので、この中間ス
ペーサ27を2つの押圧用スペーサ25、26の間に挟
めば、電極12に対して所定の押圧力を及ぼすことがで
きる。一方、押圧用スペーサ25、26が弾性付与可能
な樹脂製であるので、これら2つの押圧用スペーサ2
5、26の間から中間スペーサ27を引き抜き易い。
【0016】請求項5の電子銃組立用治具では、テーパ
面32のために、中子板22を固定板21の中空部23
から引き抜く操作や、中間スペーサ27を2つの押圧用
スペーサ25、26の間から引き抜く操作を、簡単に行
うことができる。
【0017】
【実施例】以下、本願の発明の一実施例を、図1〜3を
参照しながら説明する。なお、図4に示した一従来例と
対応する構成部分には、同一の符号を付してある。
【0018】図3が、本実施例のビーディング治具の全
体を示している。この図3に示す様に、本実施例でも、
電子銃を構成する電極の装填部としてのピロー13を有
しているが、これらのピロー13に中子式スペーサ16
と3体型スペーサ17とが対応している。
【0019】図1は中子式スペーサ16を示しており、
この中子式スペーサ16は固定板21と中子板22との
2体構造で成っている。固定板21は、Tiポリマ製で
あり、全体としては板状であるが、3つの端面で開放さ
れており全体の半分程度の面積に亙って広がる中空部2
3を有している。そして、この固定板21は、中空部2
3が設けられていない残りの半分程度の部分において、
ビス24によってピロー13に固定されている。一方、
中子板22は、ステンレス製であり、固定板21の中空
部23に対して嵌合及び引抜自在になっている。
【0020】図2は3体型スペーサ17を示しており、
この3体型スペーサ17はテーパ付スペーサ25及び可
動式スペーサ26と中間スペーサ27との3体構造で成
っている。テーパ付スペーサ25は、Tiポリマ等の樹
脂製であり、全体としては板状であるが、1つの端面に
向かって板厚が薄くなる様に、全体の半分程度の面積に
亙って広がるテーパ面31が設けられている。そして、
このテーパ付スペーサ25は、テーパ面31が設けられ
ていない残りの半分程度の部分において、ピロー13に
固定されている。
【0021】可動式スペーサ26は、テーパ付スペーサ
25と同様にTiポリマ等の樹脂製で且つ板状である
が、板厚は均等である。従って、可動式スペーサ26の
板厚は容易に変更することができ、これによって電極1
2同士の間隔も容易に変更することができる。中間スペ
ーサ27は、ステンレス等の金属製であり、全体として
は板状であるが、1つの端面に向かって板厚が薄くなる
様に、全面に亙って広がるテーパ面32が設けられてい
る。
【0022】なお、テーパ面31、32同士を対接させ
ると、この対接部におけるテーパ付スペーサ25と中間
スペーサ27との全体の板厚が均等になる様に、テーパ
面31、32が形成されている。また、中子式スペーサ
16の固定板21と中子板22とにも、テーパ面31、
32と同様のテーパ面が設けられていてもよい。
【0023】中間スペーサ27は何れの部分にも固定さ
れていないが、可動式スペーサ26は組み立てられた状
態の電子銃15の中心軸方向へのみ移動可能な様にピン
(図示せず)でピロー13に支持されていてもよく何れ
の部分にも固定されていなくてもよい。
【0024】以上の様な構造の本実施例でガラスビーデ
ィングを行うには、図1に示す様に中子式スペーサ16
における固定板21の中空部23に中子板22を嵌合さ
せ、図2(a)に示す様にテーパ付スペーサ25と可動
式スペーサ26とで中間スペーサ27を挟み、電極12
をピロー13に装填する。そして、中子式スペーサ16
及び3体型スペーサ17と電極12との間に間隙がなく
なる様に、電極12の中心軸方向へ加圧し、このビーデ
ィング治具自体もロックした状態で、ビードガラス14
で電極12を固定する。
【0025】ビーディングが終了すると、ビーディング
治具のロック及び加圧を解除し、固定板21の中空部2
3から中子板22を引き抜き、図2(b)に示す様にテ
ーパ付スペーサ25と可動式スペーサ26との間から中
間スペーサ27を引き抜く。加圧を解除しても、電極1
2同士はビードガラス14で互いに固定されていて位置
が変わらないので、中子式スペーサ16及び3体型スペ
ーサ17は電極12を押圧している。
【0026】しかし、中子式スペーサ16の固定板21
は中空部23側へ弾性変形し、また図2(b)に示す様
に、3体型スペーサ17の可動式スペーサ26は少なく
とも電子銃15の中心軸方向へは自由に移動可能になっ
て、この可動式スペーサ26と電極12との間に間隙が
できる。従って、電極12に対する中子式スペーサ16
の押圧力が弱くなり、また電極12に対する3体型スペ
ーサ17の押圧力が殆どなくなり、これらの間の摩擦力
が弱くなって、組み立てられた電子銃15を本実施例の
ビーディング治具から容易に取り外すことができる。
【0027】
【発明の効果】本願の発明による電子銃組立用治具で
は、電子銃を構成する電極同士の間隔を所定の値に保っ
た状態でガラスビーディングを行うことができるにも拘
らず、組立後の電子銃をこの電子銃組立用治具から容易
に取り外すことができ、しかも装填部に対して電極を常
に正確に位置決めすることができる。従って、電極及び
ビードガラスに損傷がなくて耐圧が高く、また電極に軸
ずれや傾き等がなく且つ電極同士の間隔の精度が高くて
電子ビームの軌道精度も高い電子銃を組み立てることが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の発明の一実施例の要部の側面図である。
【図2】一実施例の他の要部を示しており、(a)は組
立時、(b)は組立終了時の状態の側面図である。
【図3】一実施例の全体を示しており、(a)は側面
図、(b)は正面図である。
【図4】本願の発明の一従来例の側面図である。
【符号の説明】
12 電極 13 ピロー 15 電子銃 16 中子式スペーサ 17 3体型スペーサ 21 固定板 22 中子板 23 中空部 25 テーパ付スペーサ 26 可動式スペーサ 27 中間スペーサ 32 テーパ面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安斉 弘樹 福島県安達郡本宮町字樋ノ口2 ソニー本 宮株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 陰極線管用の電子銃を構成する電極をガ
    ラスビーディングして前記電子銃を組み立てるための電
    子銃組立用治具において、 前記電極同士の間隔を所定の値に保つために使用するス
    ペーサが、前記電極の装填部に対して固定されており且
    つ少なくとも一方向に開放されている中空部を有してい
    る固定板と、前記中空部に対して嵌合及び引抜自在な中
    子板との2体構造で成ることを特徴とする電子銃組立用
    治具。
  2. 【請求項2】 前記固定板が樹脂製であり、前記中子板
    が金属製であることを特徴とする請求項1記載の電子銃
    組立用治具。
  3. 【請求項3】 陰極線管用の電子銃を構成する電極をガ
    ラスビーディングして前記電子銃を組み立てるための電
    子銃組立用治具において、 前記電極同士の間隔を所定の値に保つために使用するス
    ペーサが、一方が前記電極の装填部に対して固定されて
    いる2つの押圧用スペーサと、これら2つの押圧用スペ
    ーサの間に挟まれる1つの中間スペーサとの3体構造で
    成ることを特徴とする電子銃組立用治具。
  4. 【請求項4】 前記2つの押圧用スペーサが樹脂製であ
    り、前記中間スペーサが金属製であることを特徴とする
    請求項3記載の電子銃組立用治具。
  5. 【請求項5】 少なくとも前記中子板または前記中間ス
    ペーサに、前記電子銃の中心軸を横切るテーパ面が設け
    られていることを特徴とする請求項1または3記載の電
    子銃組立用治具。
JP30035792A 1992-10-13 1992-10-13 電子銃組立用治具 Pending JPH06124652A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109877580A (zh) * 2019-04-08 2019-06-14 核工业理化工程研究院 电子枪的自动安装装置及使用方法

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN109877580A (zh) * 2019-04-08 2019-06-14 核工业理化工程研究院 电子枪的自动安装装置及使用方法
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