JPH06124455A - 光学装置及び光学装置の組立方法 - Google Patents

光学装置及び光学装置の組立方法

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JPH06124455A
JPH06124455A JP5210356A JP21035693A JPH06124455A JP H06124455 A JPH06124455 A JP H06124455A JP 5210356 A JP5210356 A JP 5210356A JP 21035693 A JP21035693 A JP 21035693A JP H06124455 A JPH06124455 A JP H06124455A
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insertion hole
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Hidenori Sai
秀範 佐井
Akihiro Kasahara
章裕 笠原
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Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】情報記憶面に光ビームをガイドするものにおい
て、ガイド手段とこれを保持する保持手段との固定が強
固に得られ、これら相互の位置精度を確実に維持でき、
光ビームのガイドを確実に行い得るようにした光学装置
及び光学装置の組立方法を提供することを目的とする。 【構成】ミラーホルダ15に形成された矩形状の挿入孔
45に、立上ミラー4の円形の取付軸43を挿入した状
態において、前記挿入孔45内のミラーホルダ15の短
辺15aの方向に光硬化性接着剤47を、また、長辺1
5bの方向に熱硬化性接着剤48を設け、それぞれ前記
挿入孔45の内周部45aと前記取付軸43の外周部4
3aとに接触硬化させることで、両者を固着するように
した。また、光硬化性接着剤47による固着を先に行
い、熱硬化性接着剤48による固着を後に行うようにし
たものである。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えば光ディスク装置
の光学ヘッドなどに適用される光学装置に係わり、詳し
くは、情報記憶面に光ビームをガイドするガイド手段の
取付け構造を改良した光学装置及び光学装置の組立方法
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、情報記憶媒体である光ディスク
に、光ビームを照射して情報処理を行う光ディスク装置
が広く普及しつつある。この光ディスク装置にあって
は、光ビームを情報記憶面にガイドするとともに、前記
情報記憶面で反射した光ビームを情報処理装置側にガイ
ドするガイド手段を備え、かつ前記情報記憶面に沿って
移動する光学ヘッドを有する。
【0003】一方、年々、光ディスク装置の小型軽量化
が進められ、光学ヘッドもこれに応じて小型軽量化が図
られており、ガイド手段である立上ミラーも、極めて小
形化されている。
【0004】従って、立上ミラーを、移動手段であるキ
ャリッジに直接搭載しようとしても、立上ミラーが極め
て小さいために、組込み作業が極めてやり難いばかりで
なく、所定の取付精度を得ることが極めて難しいといっ
た問題があった。
【0005】そこで、この問題を解決するために、小型
の光学ヘッドにおいては、立上ミラーをキャリッジに直
接搭載するのではなく、立上ミラーを、保持手段である
ミラーホルダに予め取付け固定し、このミラーホルダご
とキャリッジに組込むことにより、組立性の容易化を図
るとともに、所定の取付精度を得るようにしている。
【0006】従来、立上ミラーのミラーホルダに対する
取付け構造は、つぎのような構造となっていた。すなわ
ち、ガイド手段である立上ミラーに、被取付部として円
形の外周形状の取付軸を設け、一方の保持手段としての
ミラーホルダには、前記取付軸の一部が接触状態で挿入
されるような寸法の非円形の内周形状の挿入孔を形成し
た状態とする。さらに、ミラーホルダには、取付軸の外
周部とミラーホルダの挿入孔の内周部との最小隙間部分
(接点部分)に対応して、前記取付軸の挿入ガイドを兼
ねる接着剤注入用のスリットを形成した状態とする。
【0007】そして、立上ミラーをミラーホルダに取付
けるにあたって、立上ミラーの取付軸を、ミラーホルダ
に形成されたスリットをガイドとして挿入孔に挿入す
る。ついで、これらの相対的位置関係を所定の状態に保
持した後、前記スリットに光硬化性接着剤(UV系接着
剤)を注入して、立上ミラーの取付軸の外周部とミラー
ホルダの挿入孔の内周部との隙間に接着剤を充填するこ
とで固定するようにしていた。
【0008】なお、光学部品を接着剤で固定する際に、
常温硬化型エポキシ樹脂系接着剤と紫外線硬化型接着剤
(UV接着剤)の2種類の接着剤を用いる技術は、特開
昭61−57909号公報に開示されている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、従来の
情報記憶面に光ビームをガイドする光学装置において
は、ガイド手段である立上ミラーと保持手段としてのミ
ラーホルダとが、ミラーホルダに形成されたスリットか
ら注入された接着剤のみで接着固定されたものとなって
いる。
【0010】しかし、スリットに対応する部分の取付軸
の外周部と挿入孔の内周部との隙間は、極めて狭い状態
にあり、このため、スリットから注入された接着剤が、
前記隙間を介して挿入孔内に入り難く、したがって、十
分な固定効果を発揮できる量の接着剤を挿入孔内に注入
することができず、取付軸の外周部と挿入孔の内周部と
の固着領域が小さいものとなっていた。
【0011】そのため、立上ミラーのミラーホルダに対
する固定強度が小さく、例えば組立、調整、保守時等に
おいて、何等かの衝撃が加わった場合に、立上ミラーが
傾きズレを起こしてガイド方向が損なわれてしまうこと
があり、良好な情報処理が行えなくなるといった重大な
問題があった。
【0012】本発明は、上記事情に基づきなされたもの
で、情報記憶面等の対象物に光ビームをガイドする光学
装置において、光ビームをガイドするガイド手段と、こ
れを保持すると共に取付後は移動手段となる保持手段と
の固定が強固に得られ、これら相互の位置精度を確実に
維持でき、光ビームのガイドを確実に行い得るようにし
た光学装置及び光学装置の組立方法を提供することを目
的とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記課題を解
決し得る光学装置として、情報記憶面に光ビームをガイ
ドする光学装置であって、円形の外周形状の被取付部を
有し前記光ビームを情報記憶面にガイドするガイド手段
と、前記被取付部が挿入される第1の辺およびこの第1
の辺よりも長い第2の辺を有する矩形状の内周形状を有
する挿入孔を備え前記ガイド手段を保持する保持手段
と、前記第1の辺の方向において挿入孔の内周部と挿入
孔に挿入されたガイド手段の前記被取付部の外周部とに
接触して設けられ前記ガイド手段を前記保持手段に固着
する第1のマウント手段と、前記第2の辺の方向におい
て挿入孔の内周部と挿入孔に挿入されたガイド手段の前
記被取付部の外周部とに接触して設けられるとともに、
この被取付部の外周部に接触する面積が第1のマウント
手段の被取付部の外周部に接触する面積より大きく形成
され、前記ガイド手段を前記保持手段に固着する第2の
マウント手段と、前記保持手段を前記情報記憶面に対し
て位置決め支持するための位置決め部を有し、前記第1
及び第2のマウント手段により前記保持手段に固着され
た前記ガイド手段を、前記情報記憶面に沿って移動する
移動手段とを具備してなる構成としたものである。
【0014】また、上記課題を解決し得る光学装置の組
立方法として、光源からの光を対象物に案内する光学素
子と、この光学素子を搭載し前記案内される光の前記対
象物上での位置を移動させる移動手段とから構成される
光学装置を組立る組立方法において、第1の接着剤で前
記移動手段に対し前記光学素子を固着させるステップ
と、第1の接着剤に比較し固定強度の大きな第2の接着
剤で前記光学素子を前記移動手段に固着させるステップ
とを具備してなるものである。
【0015】
【作用】上記手段の光学装置にあっては、第1の辺およ
びこの第1の辺よりも長い第2の辺を有する矩形状の内
周形状を有する挿入孔を備えた保持手段の前記挿入孔
に、ガイド手段の円形の外周形状の被取付部が挿入され
た状態において、前記第1の辺の方向において第1のマ
ウント手段が、また、第2の辺の方向において第2のマ
ウント手段が、それぞれ前記挿入孔の内周部と前記被取
付部の外周部とに接触して設けられることで、それぞれ
異なる方向から両者を固着するようにしたから、保持手
段の挿入孔の内周部とガイド手段の被取付部の外周部と
の固着領域が、従来に比べて大きくとれる。これによ
り、十分な固定強度が得られガイド手段と保持手段相互
の位置精度を確実に維持できる。
【0016】また、情報記憶面に沿ってガイド手段を移
動する移動手段に、保持手段を情報記憶面に対して位置
決め支持するための位置決め部を形成したから、移動手
段と前記保持手段相互の位置精度も容易かつ確実に得ら
れ、光ビームのガイドを確実に行い得ることが可能とな
る。
【0017】また、上記手段の組立方法によれば、光源
からの光を対象物に案内する光学素子を、第1の接着剤
と、この第1の接着剤に比較し固定強度の大きな第2の
接着剤を介して順次固着するため、第1の接着剤による
仮止め状態での取付け位置修正等が可能となり、その
後、第2の接着剤による本固着が行え、組立作業が容易
となると共に、固着領域が必然的に大きくなって十分な
固定強度が得られる光学装置を得ることが可能となる。
【0018】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面を参照して説
明する。まず、図1を参照して、本発明の光学装置が適
用された光ディスク装置100の主要部の構成について
説明する。
【0019】この光ディスク装置100は、情報記憶媒
体である光ディスク1を保持して回転駆動するディスク
駆動手段としてのスピンドルモ−タ2を有する。また、
このスピンドルモ−タ2により回転される前記光ディス
ク1の下面側には、移動光学系5を搭載し、矢印A方
向、すなわち、前記光ディスク1の半径方向(トラック
制御方向)に移動可能な光学装置としての光学ヘッド7
を有する。
【0020】この光学ヘッド7は、移動手段であるキャ
リッジ11に、移動光学系5の構成部材である対物レン
ズ3を保持したレンズアクチュエ−タ6と、移動光学系
5の構成部材であるガイド手段としての立上ミラー4を
保持した保持手段としてのミラーホルダ15とを搭載し
た構成となっている。
【0021】一方、光学ヘッド7の移動路の光ディスク
1の外周方向の延長線上には、光源としてのレーザ発振
器8aを備えた固定光学系8が設けられており、前記光
学ヘッド7に搭載された前記移動光学系5に向けて光ビ
ームとしてのレーザビームLBを照射するようになって
いる。
【0022】この移動光学系5に向けて照射されたレー
ザビームLBは、ガイド手段としての光学素子である立
上ミラー4により直角に立上げられ、対物レンズ3を通
して光ディスク1の情報記憶面1aに集光される。ま
た、情報記憶面1aで反射されたレーザビームLBは、
対物レンズ3を通過した後、立上ミラー4により水平に
曲げられて固定光学系8に送られ、情報の処理が行われ
るようになっている。
【0023】なお、前記キャリッジ11は、2本のガイ
ドシャフト10,10(一方のみ図示)によりガイドさ
れ、かつ、リニアモ−タ13を駆動源として矢印A方
向、すなわち、前記光ディスク1の半径方向(トラック
制御方向)に駆動されるようになっている。また、前記
リニアモ−タ13は、ガイドシャフト10,10によっ
て兼用されるヨ−クと、ガイドシャフト(ヨ−ク)1
0,10と平行に設けられたマグネット(図示しない)
と、このマグネットの外側に設けられた外部ヨ−ク(図
示しない)と、キャリッジ11の軸受部11aと11b
との間に取付けられたコイル12,12とで構成されて
いる。
【0024】また、ガイド手段としての前記立上ミラー
4は、後述するようにして、予め図2に示すように、第
1のマウント手段であるところの第1の接着剤47と、
第2のマウント手段であるところの第2の接着剤48に
より、保持手段としてのミラーホルダ15に固着され
る。そして、この立上ミラー4とミラーホルダ15とを
一体化した状態で、図3に示すように、移動手段である
キャリッジ11に組込まれるようになっている。
【0025】また、前記対物レンズ3やフォ−カス制御
コイル21も、図3に示すように、予めレンズアクチュ
エ−タ6と一体化された後、キャリッジ11の第2の取
付凹部34に対し、上面側から矢印D方向に組込まれる
ようになっている。
【0026】ここにおいて、移動手段であるキャリッジ
11は、両側面部に、前記ガイドシャフト10,10が
貫通する軸受部11a,11bをそれぞれ有するととも
に、上面部には、立上ミラー4を保持した前記ミラーホ
ルダ15を位置決め固定する第1の位置決め部としての
第1の取付凹部33が形成されている。また、第1の取
付凹部33と立上り壁11dで仕切られた前記第2の取
付凹部34が形成されている。
【0027】また、第2の取付凹部34の開放端面部1
1c,11cには、前記レンズアクチュエ−タ6の固定
側支持部材26に形成された位置決め突起31,31と
係合する第2の位置決め部としての円弧状の位置決め溝
32,32が形成され、また、立上り壁11Dの第2の
取付凹部34側中央部には、前記レンズアクチュエ−タ
6の垂直方向に沿って可動側支持部材25と係合する第
3の位置決め部としての溝30が形成された状態となっ
ている。
【0028】なお、レンズアクチュエ−タ6は、樹脂製
の可動側支持部材25と固定側支持部材26とを、板ば
ねからなる平行な第1,第2の弾性支持板27,28で
連結したもので、これらは一体成型されている。
【0029】また、可動側支持部材25には、前記対物
レンズ3を保持するレンズ保持部20が形成されている
と共に、フォ−カス制御コイル21が密着固定されてい
る。一方、このフォ−カス制御コイル21に対応するキ
ャリッジ11の上面部には、フォ−カス制御コイル21
に向かって所望の方向の磁界を提供して、対物レンズ3
を保持したレンズ保持部20を矢印B方向、すなわち、
光ディスク1の情報記憶面1aに接離する方向(フォ−
カス制御方向)に移動させるためのマグネット22,2
2(図1参照)が配置されており、レンズ駆動手段23
を構成するようになっている。
【0030】そして、対物レンズ3及びフォ−カス制御
コイル21を保持したレンズアクチュエ−タ6を、キャ
リッジ11に組込むに当たっては、固定側支持部材26
の位置決め突起31,31をキャリッジ11の位置決め
溝32,32に係合させると共に、可動側支持部材25
をキャリッジ11の溝30に上下動可能に係合させる。
この後、位置決めした状態で固定側支持部材26を接着
剤にて接着固定し、キャリッジ11と一体化するように
なっている。
【0031】一方、立上ミラー4を保持したミラーホル
ダ15は、キャリッジ11の前記対物レンズ3の配設位
置に対応する部分に形成された位置決め部としての取付
凹部33内に嵌入さて位置決めされた状態で接着剤にて
接着固定し、キャリッジ11と一体化される。そして、
ミラーホルダ15は、キャリッジ11の一部となって、
前記ガイド手段としての立上ミラー4を移動するための
移動手段を構成する。
【0032】つぎに、ガイド手段としての立上ミラー4
及びこの立上ミラー4を保持する保持手段としてのミラ
ーホルダ15の構成、及び組立手順について、図2、図
4及び図5を参照して説明する。
【0033】まず、構成について説明する。立上ミラー
4は、図4に示すように、内部にガイド面としての鏡面
部4aを有すると共に、上面から垂直状態に第1の光ビ
ーム通過孔40が形成された本体部41と、この本体部
41に突設された被取付部としての取付軸43とからな
る。この取付軸43は、前記光ビーム通過孔40と直角
状態で連通する第2の光ビーム通過孔42が内部に形成
されており、その外周部が円形となる円筒状を呈してい
る。
【0034】そして、前記固定光学系8のレーザ発振器
8a(図1参照)から発振された光ビームとしてのレー
ザビームLBは、第2の光ビーム通過孔42を通って前
記鏡面部4aで直角方向に反射され、第1の光ビーム通
過孔40を通って対物レンズ3(図1参照)側に導かれ
るようになっている。
【0035】一方、この立上ミラー4を保持するミラー
ホルダ15は、図4に示すように、前記キャリッジ11
に形成された第1の位置決め部としての第1の取付凹部
33に嵌入されることにより位置決め保持可能な矩形箱
状を呈し、立上ミラー4の前記被取付部としての取付軸
43が嵌入される非円形の挿入孔45を有する。
【0036】この挿入孔45は、前記取付軸43の外周
部43aの直径と略等しい(少し大きい)寸法の水平か
つ平行な一対の第1の辺(短辺)15a,15aと、こ
れら第1の辺15a,15aよりも長い寸法の垂直かつ
平行な一対の第2の辺(長辺)15b,15bを有する
矩形状の内周部45aを有する。
【0037】また、垂直な第2の辺15b,15bの上
下方向中間部には、取付軸43の挿入方向(矢印C方
向)に沿って水平にスリット46,46が形成されてい
る。これらスリット46,46は、前記取付軸43を挿
入孔45に挿入する際の挿入ガイドとなると共に接着剤
を注入するための接着剤注入口となるものである。
【0038】つぎに、上記のように構成された立上ミラ
ー4を、ミラーホルダ15に組込む手順について説明す
る。まず、立上ミラー4の取付軸43を、ミラーホルダ
15に形成されたスリット46,46に対応させ、これ
らスリット46,46を挿入ガイドとして矢印C方向に
移動して挿入孔45に嵌入させる。
【0039】この後、第1のステップとして、前記スリ
ット46,46から第1のマウント手段であるところの
第1の接着剤、すなわち、光硬化性接着剤としての紫外
線硬化型接着剤(UV系接着剤)47を注入する。そし
て、図2および図5に示すように、ミラーホルダ15の
第1の辺(短辺)15a,15aの方向、すなわち水平
方向(矢印E方向)において、挿入孔45の内周部45
aと挿入孔45に挿入された立上ミラー4の取付軸43
の外周部43aとに接触するように紫外線硬化型接着剤
47,47を介在させる。換言すれば、ミラーホルダ1
5の挿入孔45内、かつ立上ミラー4の取付軸43のク
リアランスの狭い左右両端部に、まず、光硬化性の第1
の接着剤を介在させる。
【0040】そして、この第1の接着剤である紫外線硬
化型接着剤47,47を介在させた仮止め状態で、取付
け位置修正等を行い、この位置調整後に、紫外線を照射
して紫外線硬化型接着剤47,47を硬化させる。
【0041】ついで、第2のステップとして、ミラーホ
ルダ15の第2の辺(長辺)15b,15bの方向、す
なわち垂直方向(矢印F方向)において、挿入孔45の
内周部45aと挿入孔45に挿入された立上ミラー4の
取付軸43の外周部43aとに接触するように、第2の
マウント手段であるところの熱硬化性接着剤48を介在
させる。換言すれば、ミラーホルダ15の挿入孔45
内、かつ前記挿入孔45の内周部45aと取付軸43の
外周部との間に形成されたクリアランスの大きい上下の
空隙部に、熱硬化性接着剤48,48を注入する。
【0042】そして、この後、第2の接着剤である熱硬
化性接着剤48,48を加熱することで硬化させる。し
かして、このようにして組立られた物は、図2及び図5
に示すように、ミラーホルダ15の挿入孔45の内周部
45aと挿入孔45に挿入された立上ミラー4の取付軸
43の外周部43aとに接触するように、第1の接着剤
である光硬化性接着剤(UV系接着剤)47が硬化して
なる第1のマウント手段と、第2の接着剤である熱硬化
性接着剤48が硬化してなる第2のマウント手段とが存
在し、ミラーホルダ15の第1の辺(短辺)15a,1
5aの方向、および第2の辺(長辺)15b,15bの
方向の四方向から保持された状態にある。
【0043】しかも、この第2のマウント手段は、第1
のマウント手段の被取付部の外周部に接触する面積より
大きく形成されていると共に、第2のマウント手段とな
る熱硬化性接着剤48,48は、第1のマウント手段と
なる光硬化性接着剤(UV系接着剤)47,47に比較
して接着強度(固定強度)が大きいものとなっている。
【0044】このため、立上ミラー4とミラーホルダ1
5との固定が強固に得られ、例えば組立、調整、保守時
等において、何等かの衝撃が加わった場合に、立上ミラ
ー4が傾きズレを起こしてガイド方向が損なわれるよう
なことがなく、これら相互の位置精度を確実に維持で
き、レーザビームLBのガイドを確実に行い得るもので
ある。
【0045】また、立上ミラー4を情報記憶面1aに沿
って移動するための前記キャリッジ11には、ミラーホ
ルダ15を情報記憶面1aに対して位置決め支持するた
めの取付凹部33が形成されており、この取付凹部33
にミラーホルダ15に嵌合保持させることで、必然的に
キャリッジ11とミラーホルダ15相互の位置精度が得
られるものとなっている。
【0046】また、ミラーホルダ15は、図示しない接
着剤にてキャリッジ11に接着固定されて一体化され、
キャリッジ11の一部となって、前述したようにガイド
手段としての立上ミラー4を移動するための移動手段を
構成する。
【0047】このようにして、ガイド手段としての立上
ミラー4は、キャリッジ11とこれと一体化されたミラ
ーホルダ15で構成される移動手段によって、情報記憶
面1aに沿って移動することで、情報記憶面1aの所定
の位置(情報トラック)にレーザビームLBをガイドす
ると共に、情報記憶面1aから反射したレーザビームL
Bを固定光学系8側にガイドすることになる。
【0048】また、前記第2のマウント手段を構成する
第2の接着剤としての熱硬化性接着剤48として、「フ
ィラー」、すなわち、「バライタ,カオリン,炭素カル
シウム及びタルク等の粉末を混合したもので、接着剤の
粘性を増加させ、また、収縮を押さえることができる充
填剤」を入れたフィラー入り接着剤を使用すると、硬化
時の収縮が少なく、より安定した状態で固定することが
できるものである。
【0049】なお、上述の一実施例において、レーザ発
振器8aからのレーザビームLBを情報記憶媒体である
光ディスク1に案内する立上ミラー4を、移動手段の構
成部材であるミラーホルダ15に取付けるようにしたも
のについて説明したが、光源からの光を対象物に案内す
る光学素子と、この光学素子を搭載し前記案内される光
の前記対象物上での位置を移動させる移動手段とから構
成される光学装置であれば、どのようなものであっても
良いことは勿論である。その他、本発明は、上記一実施
例に限らず種々変形実施可能なことは勿論である。
【0050】
【発明の効果】以上、説明したように、本発明によれ
ば、つぎのような効果を奏する。請求項1記載の光学装
置にあっては、第1の辺およびこの第1の辺よりも長い
第2の辺を有する矩形状の内周形状を有する挿入孔を備
えた保持手段の前記挿入孔に、ガイド手段の円形の外周
形状の被取付部が挿入された状態において、前記第1の
辺の方向において第1のマウント手段が、また、第2の
辺の方向において第2のマウント手段が、それぞれ前記
挿入孔の内周部と前記被取付部の外周部とに接触して設
けられることで、それぞれ異なる方向から両者を固着す
るようにしたから、保持手段の挿入孔の内周部とガイド
手段の被取付部の外周部との固着領域が、従来に比べて
大きくとれる。これにより、十分な固定強度が得られガ
イド手段と保持手段相互の位置精度を確実に維持でき
る。
【0051】また、情報記憶面に沿ってガイド手段を移
動する移動手段に、保持手段を情報記憶面に対して位置
決め支持するための位置決め部を形成したから、移動手
段と前記保持手段相互の位置精度も容易かつ確実に得ら
れ、光ビームのガイドを確実に行い得ることが可能とな
る。
【0052】また、請求項2記載の光学装置の組立方法
によれば、光源からの光を対象物に案内する光学素子
を、第1の接着剤と、この第1の接着剤に比較し固定強
度の大きな第2の接着剤を介して順次固着するため、第
1の接着剤による仮止め状態での取付け位置修正等が可
能となり、その後、第2の接着剤による本固着が行え、
組立作業が容易となると共に、固着領域が必然的に大き
くなって十分な固定強度が得られる光学装置を得ること
が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の光学装置の一実施例を備えた光ディス
ク装置の概略構成を示す図。
【図2】同実施例の主要部である立上ミラーとミラーホ
ルダの組立状態を示す斜視図。
【図3】同実施例の要部の分解斜視図。
【図4】同実施例の主要部である立上ミラーとミラーホ
ルダと分解斜視図。
【図5】図2のV−V線に沿う断面図。
【符号の説明】
1…光ディスク(情報記憶媒体,対象物)、1a…情報
記憶面、3…対物レンズ、4…立上ミラー(ガイド手
段,光学素子)、5…移動光学系、6…レンズアクチュ
エータ、7…光学ヘッド(光学装置)、8…固定光学
系、8a…レーザ発振器(光源)、11…キャリッジ
(移動手段)、15…ミラーホルダ(保持手段,移動手
段)、15a,15a…第1の辺(短辺)、15b,1
5b…第2の辺(長辺)、33…取付凹部(位置決め
部)、40…光ビーム通過孔、41…本体部、42……
光ビーム通過孔、43…取付軸(被取付部)、43a…
外周部、45…挿入孔、45a…内周部、46…スリッ
ト(挿入ガイド,接着剤注入口)、47…光硬化性接着
剤(第1の接着剤,第1のマウント手段)、48…熱硬
化性接着剤(第2の接着剤,第2のマウント手段,)、
LB…レーザビーム(光ビーム)。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 情報記憶面に光ビームをガイドする光学
    装置であって、 円形の外周形状の被取付部を有し前記光ビームを情報記
    憶面にガイドするガイド手段と、 前記被取付部が挿入される第1の辺およびこの第1の辺
    よりも長い第2の辺を有する矩形状の内周形状を有する
    挿入孔を備え前記ガイド手段を保持する保持手段と、 前記第1の辺の方向において挿入孔の内周部と挿入孔に
    挿入されたガイド手段の前記被取付部の外周部とに接触
    して設けられ前記ガイド手段を前記保持手段に固着する
    第1のマウント手段と、 前記第2の辺の方向において挿入孔の内周部と挿入孔に
    挿入されたガイド手段の前記被取付部の外周部とに接触
    して設けられるとともに、この被取付部の外周部に接触
    する面積が第1のマウント手段の被取付部の外周部に接
    触する面積より大きく形成され、前記ガイド手段を前記
    保持手段に固着する第2のマウント手段と、 前記保持手段を前記情報記憶面に対して位置決め支持す
    るための位置決め部を有し、前記第1及び第2のマウン
    ト手段により前記保持手段に固着された前記ガイド手段
    を、前記情報記憶面に沿って移動する移動手段と、を具
    備してなることを特徴とする光学装置。
  2. 【請求項2】 光源からの光を対象物に案内する光学素
    子と、 この光学素子を搭載し前記案内される光の前記対象物上
    での位置を移動させる移動手段とから構成される光学装
    置を組立る組立方法において、 第1の接着剤で前記移動手段に対し前記光学素子を固着
    させるステップと、 第1の接着剤に比較し固定強度の大きな第2の接着剤で
    前記光学素子を前記移動手段に固着させるステップと、
    を具備してなる光学装置の組立方法。
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