JPH06124160A - デジタイザ - Google Patents

デジタイザ

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JPH06124160A
JPH06124160A JP29652492A JP29652492A JPH06124160A JP H06124160 A JPH06124160 A JP H06124160A JP 29652492 A JP29652492 A JP 29652492A JP 29652492 A JP29652492 A JP 29652492A JP H06124160 A JPH06124160 A JP H06124160A
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areas
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coordinate
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JP29652492A
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Nobuhiro Mizutani
啓洋 水谷
Toshifumi Itaya
敏史 板谷
Yasuhide Yagi
泰秀 八木
Hideaki Maruo
秀明 丸尾
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Graphtec Corp
Original Assignee
Graphtec Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 位置指示器の指示座標演算処理を行う場合、
位置指示器の高速移動に追従できるようにする。 【構成】 位置指示器の指示座標を演算する場合、まず
位置指示器の移動方向及び基準領域内における位置情報
に基づいて周囲4領域を定めこの4領域について誘導電
圧を測定すると共に、4領域中最も誘導電圧の高い領域
に中心を移して基準領域とし、この基準領域を中心とし
た9領域中の未測定領域の誘導電圧を測定する。この結
果、測定対象領域が必要最小限に抑えられ、不要な電圧
測定動作が省略され、指示座標演算処理が位置指示器の
高速移動に対し追従可能になる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、タブレット上に載置さ
れた位置指示器の位置を検出するデジタイザに関する。
【0002】
【従来の技術】この種のデジタイザは、タブレットと位
置指示器とから構成されている。このようなデジタイザ
としては例えば次のような装置がある。図6(A)に示
すように、タブレットには、互いに平行な複数のY方向
に配列されたループコイル(例えば、D1,D2,D
3)からなる駆動コイル群11、この駆動コイル群に直
交しかつ互いが平行の複数のX方向に配列されたループ
コイル(例えば、S1,S2,S3)からなるセンスコ
イル群14、及び図示省略した処理回路等から構成され
ている。即ち、このようなデジタイザにおいては、Y方
向に配設された導体群とX方向に配設された導体群とに
より格子状のグリッドがタブレット上に定義される。
【0003】ここで処理回路は、タブレットに載置され
る図示省略した位置指示器の位置検出を行う場合、まず
駆動コイル群11を順次選択して駆動電流を供給する。
そして、通電された駆動コイルD(y)から磁界が発生
し、このとき位置指示器がこの駆動コイル上に載置され
ていれば、この発生した磁界により位置指示器のリング
状のコイルに電流が誘導される。位置指示器のコイルに
電流が誘導されることにより位置指示器から磁界が発生
し、この発生した磁界により、上記駆動コイルD(y)
と直交するセンスコイルS(x)に電圧が誘導される。
処理回路は、この誘導電圧をセンスコイル毎に順次検出
し、駆動コイル群に与えた選択アドレスyとセンスコイ
ル群の選択アドレスx及び上記誘導電圧の値とから、上
記位置指示器の位置(指示座標)を演算する。
【0004】このような処理回路における指示座標の演
算の際には、種々の演算処理がソフトウェアにより実行
される。図6は、ソフトウェアにより演算処理を実行す
る場合に用いられる領域g1〜g5と、ハードウェアで
ある駆動コイルD1〜D3及びセンスコイルS1〜S3
との対応関係を示す図である。ここで、図6(A)に示
すように、タブレット上の領域g1の位置に位置指示器
2が位置づけられているとすると、この領域g1の電圧
値は、駆動コイルD1に電流を与えた時のセンスコイル
S1に誘導された電圧値であり、図6(B)に示すよう
な対応関係となる。また、その近傍の4つの領域g2〜
g5の電圧値も同様に、駆動コイルD1〜D3に電流を
供給したときのセンスコイルS1〜S3に誘導される電
圧値として表すことができ、これらの関係は、図6
(B)に示す通りである。したがって、この場合は図7
に示すように、3つのセンスコイルS1〜S3により位
置指示器のX方向の座標位置領域Xが定まる[図7
(A)]と共に、3つの駆動コイルD1〜D3からY方
向の座標位置領域Yが定まり[図7(B)]、この結果
これらの領域を重ね合わせることにより位置指示器の位
置する領域Zが算出され、当該領域の座標情報が得られ
ることになる[図7(C)]。このようにこの種のデジ
タイザにおいては、タブレット上に配設されたX方向及
びY方向の導体群に基づき各電圧測定領域が定義され、
これらの電圧測定領域のうち所定の電圧測定領域を測定
することにより位置座標を求めている。
【0005】次に図6(A)を用い、従来の指示座標の
算出方法の概略を説明する。ここでX方向を左右方向、
Y方向を上下方向と定義し、さらに領域g1をその内部
に位置指示器が存在する基準領域とし、基準領域g1の
電圧値をe1、基準領域g1に対して上方向に位置する
領域g4の電圧値をe4、同じく下方向に位置する領域
g5の電圧値をe5、左方向に位置する領域g2の電圧
値をe2、右方向に位置する領域g3の電圧値をe3、
各領域のX方向距離をLx、Y方向距離をLyと定義す
る。この場合、X方向及びY方向ともに図6(c)のよ
うに描くことができ、適当な近似式を用いることによ
り、基準領域g1内の指示座標Px,Pyを求めること
ができる。
【0006】この場合Px,Pyは、基準領域g1内の
位置を表すものであるので、領域g1を定義するセンス
コイルS1と駆動コイルD1のそれぞれの配設位置座標
S1(x),D1(y)をPx,Pyに加算して絶対座
標を出力する。このようにこの装置においては、位置指
示器の位置する基準領域g1とその上下左右の4領域の
電圧値により座標演算を行っているが、これらの4領域
の電圧値を得る実際の測定では、基準領域g1とその近
傍の8領域(g2〜g9)、即ち合計9領域の電圧値を
測定して位置決定に必要な電圧値を得るように構成して
いる。
【0007】こうして位置指示器の或時点の指示座標が
検出され、その位置が確定すると、処理回路はその位置
情報を上位装置へ送信すると共に、位置指示器の次の時
点の指示座標を検出するため、上記9領域の電圧の再度
の測定動作を行う。即ち、前回の演算に用いた9領域の
電圧を再度測定するためのスキャン動作を行い、得られ
た9領域中最も電圧の高い領域を判定する。ここで、9
領域の中心が最大電圧を有するならば、そのまま位置決
定を行うが、9領域の中心領域に最大電圧が存在しない
場合は、その時点でこの位置決定動作を一旦中止する。
そして次の位置決定動作の開始にあたって先に測定した
9領域中の最大電圧を有する領域に中心を移し、この領
域を基準領域として同様に9領域の電圧測定を行い、新
たな座標演算処理を行う。そしてそれ以降の座標演算処
理の際も、同様にして選択された9領域の電圧測定動作
を繰り返し行い、位置決定が続行される。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】このような検出動作を
行う従来のデジタイザは、位置指示器が高速で移動した
場合、これに追従して正確な指示座標を検出することが
できない。即ち、次順の指示座標検出時において、当該
座標の算出に用いた9領域の電圧値を再度測定するよう
にしているため、電圧値の測定処理に時間がかかり、こ
の結果座標演算処理の1サイクルの時間に位置指示器が
1領域以上移動したような場合は、位置指示器の移動に
応じた座標算出処理が行えず、したがって位置指示器の
移動に対しての追従性が悪いという欠点があった。ま
た、領域以上移動するような場合には、位置指示器の指
示座標を見失うことになり、位置指示器を再度捕捉する
ための別の粗位置決定動作を行う必要があった。このた
め、本発明は、位置指示器の指示座標が高速で移動した
場合にもこれに追従できるようなタブレットを提供する
ことを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】このような課題を解決す
るために本発明は、位置指示器の移動方向を判定する手
段と、駆動コイル群及びセンスコイル群等を構成する各
ループコイルの配設位置に基づいてタブレット上の領域
を複数に区分し,区分された複数の領域中位置指示器が
載置されている領域を基準領域とすると共に,位置指示
器の基準領域内における位置を判定する手段と、位置指
示器の移動方向及び基準領域内における位置情報に基づ
いて周囲4つの領域を定めこれらの4領域において誘導
電圧を測定する手段と、4領域中の最大誘導電圧を示し
た領域を基準領域と決定する手段と、この基準領域を中
心とした9つの領域における未測定領域の誘導電圧を測
定する手段と、測定された誘導電圧の値から位置指示器
の位置を算出する手段とを設けたものである。
【0010】
【作用】位置指示器の位置(指示座標)を演算する場
合、まず位置指示器の移動方向及び基準領域内における
位置情報に基づいて周囲4領域を定めこの4領域につい
て誘導電圧を測定すると共に、4領域中最も誘導電圧の
高い領域に中心を移して基準領域とし、この基準領域を
中心とした9領域中の未測定領域の誘導電圧を測定す
る。
【0011】
【実施例】以下、本発明について図面を参照して説明す
る。図1は、本発明に係るデジタイザの一実施例を示す
ブロック図である。同図において、デジタイザはタブレ
ット1と位置指示器2とから構成されている。ここで位
置指示器2の位置検出を行うタブレット1は、互いに平
行な複数のループコイルy1〜y12からなる駆動コイ
ル群11、この駆動コイル群11を順次選択するYスキ
ャナ回路12、Yスキャナ回路12を制御して選択した
駆動コイルに駆動電流を供給する駆動回路13、上記駆
動コイル群11と直交して互いに平行に配設される複数
のループコイルx1〜x12からなるセンスコイル群1
4、センスコイル群14を順次選択するXスキャナ回路
15、Xスキャナ回路15を制御しセンスコイル群14
の誘導電圧を検出するセンス回路16、及び処理回路1
7から構成されている。なお、処理回路17は位置指示
器2の指示座標の処理演算を行ってこの処理結果を上位
装置18へ伝達するものである。
【0012】ここで、処理回路17は、位置指示器2の
指示座標を検出する場合、まず駆動回路13を制御しY
スキャナ回路12を介して駆動コイル群11に順次駆動
電流を供給する。そして、通電された駆動コイルから磁
界が発生し、このとき位置指示器2がこの駆動コイル上
に載置されていれば、この発生磁界により位置指示器2
のコイルに電流が誘導される。この結果、位置指示器2
から磁界が発生し、この発生した磁界により、上記駆動
コイルと直交するセンスコイルに電圧が誘導される。こ
の誘導電圧はXスキャナ回路15を介してセンス回路1
6により検出され処理回路17へ伝達される。処理回路
17は、駆動回路13を制御する時に与えた駆動コイル
群11の選択アドレスとセンスコイル群14の選択アド
レス及び上記誘導電圧の値から、位置指示器2の指示座
標を演算する。
【0013】処理回路17は、上記位置指示器2の指示
座標を演算する場合、ソフトウェアの処理実行により演
算する。通常、位置指示器2は、タブレット1上の1地
点に静止しているものではなく、或地点から他の地点へ
高速に移動することもあり、上記処理回路17は、位置
指示器2のこのような高速移動に追従しその指示座標が
検出できるものである。図2(A)は、上記タブレット
上の各ループコイル配設領域と対応したソフトウェア上
の各領域を示す図であり、これらの領域はソフトウェア
により指示座標を演算処理する場合に用いられる。図2
(A)の各領域A,B,C,・・・は、図1に示す駆動
コイル(y1〜y12)及びセンスコイル(x1〜x1
2)により定義されるもので、先に述べた「ソフトウェ
ア演算時における領域とハードウェア(駆動コイル,セ
ンスコイル)との対応関係」に基づいて定義される(図
6及び図7参照)。即ち、「一対の駆動コイル及びセン
スコイルを基準としたときに特定される領域」が上記各
領域となる。図4の詳細図によれば、駆動コイルy2,
センスコイルx2によりそれらの重ね合わせ部中央に存
在する領域Aが定義される。以下、A(x2,y2)の
形式で表す。同様にB(x3,y2),C(x4,y
2),・・・と定義される。
【0014】ここで位置指示器2の指示座標を演算する
場合、従来のソフトウェアでは、その演算処理毎に位置
指示器2の位置する上記基準領域及びその周辺8領域の
9領域の電圧を、これと対応するループコイルを用いて
測定している。そして、測定された最大電圧の領域が上
記9領域の中心に無い場合は、この最大電圧の領域に9
領域の中心を移動して再度周辺8領域の電圧測定動作を
行っており、指示座標の演算処理が位置指示器2の高速
移動に追従できなくなるという問題が生じている。この
ため本実施例装置では、後述するように、前回の指示座
標演算時における位置指示器2の移動方向データと位置
情報からまず周囲4領域の電圧を測定し、4領域中最も
高い電圧値の領域を基準領域にするとともに、この基準
領域を中心とする周囲9領域中の電圧未測定領域を測定
するようにして、電圧値の測定回数を少なくし位置指示
器2の高速移動に追従できるようにしている。
【0015】図2(B)は上記により定義された領域を
さらに4分割して小領域a〜dとした例であり、また同
図(C)はソフトウェア上の各領域を移動する位置指示
器2の移動方向を示す図である。このように位置指示器
2が位置する基準領域を細分化すると共に、その移動方
向を検出できるようにすれば、指示座標検出の際に電圧
測定すべきソフトウェア上の領域の数が必要最小限に抑
えられ、上述したように、電圧値の測定動作の回数を少
なくすることができる。
【0016】ここで、図3のテーブルの上段に示した4
つの領域は、先の位置決定の際に求められた位置指示器
2の指示位置(現指示座標)に対応する領域(基準領
域)である。この基準領域については同図上段に示
すように、位置指示器2のさらに詳細な存在位置として
4つの小領域(a,b,c,及びd)を考えることがで
きる。図3のテーブルの左方に示した「0」〜「7」の
矢印は、現指示座標をこの現指示座標の1個前に測定し
た前回指示座標との差から求めた前回の測定時から現測
定時までの位置指示器2の移動量に基づき決定した移動
方向である。
【0017】今、現指示座標が基準領域内の小領域a
(図3の上段左端)にあり、位置指示器2の直前の移動
方向が「0」であった場合を考える。この場合には、次
の位置決定動作において、同図中央に「準備サーチ」と
して示した32通りの測定のうち、移動方向「0」の欄
の左端[本実施例では、これらの個々の測定を表すため
に(移動方向(例えば0),小領域(例えばa))の形
式で記述することにする]に示した測定(0,a)を行
う。この測定(0,a)は、現指示座標が基準領域に
あり、直前の移動方向が「0」であるので、今回の座標
決定のための準備サーチとしては、前回測定に用いた9
領域のうち、ハッチングした右上の〜の領域につい
てその電圧を測定する。そしてこの〜の測定におい
て、最大の電圧を示した領域がの場合は、基準領域の
変動はないので、位置決定を行う「本サーチ」として残
りの〜の領域について電圧測定を行い、,,
のデータからX方向位置を、,,のデータからY
方向位置を決定し、上位装置18にこのXY座標を出力
する。
【0018】さらに、この時点で求めたXY座標位置
(今回指示座標)については、先に求めていた現指示座
標との差演算が行われ、次回座標決定の際に利用する
「移動方向」データが作成される。即ち、この場合、今
回指示座標が現指示座標のaの範囲からbの範囲に垂直
に移動したときには「移動方向」データは「7」とな
り、aの範囲からcの範囲へ水平に移動したときには
「移動方向」データは「6」、aの範囲からdの範囲へ
移動したときには「移動方向」データは「3」となる。
なお、今回指示座標と現指示座標とが同一の位置に存在
する場合には、本実施例装置においては、その「移動方
向」データを便宜的に「0」にするように処理してい
る。
【0019】さて、この準備サーチにおいて、最大の電
圧を示した領域が基準領域ではなく、例えば領域で
あった場合、即ち1測定サイクルにおいて位置指示器2
が1領域移動した場合について考える。この場合、本サ
ーチは、領域を基準領域とみなし、残りの5,6,
7,8,9の領域(先の本サーチにおける○付き数字で
示した領域とは異なる領域)の電圧を測定する。そして
この際の各領域5〜9の電圧の何れもが先の準備サーチ
における最大電圧(領域の電圧)を越えるものではな
かった場合には、領域,,5のデータからX方向位
置を、領域,,8のデータからY方向位置をそれぞ
れ求めると共に、次の位置測定のための「移動方向」デ
ータを演算する。この場合の「移動方向」データは
「0」となる。
【0020】なお、この場合、本サーチにおいて残りの
5,6,7,8,9の領域の各測定電圧のうち、先の準
備サーチにおける最大電圧(領域の電圧)を越えるも
のがあった場合は、位置指示器2が1測定サイクルにお
いて2領域以上移動した場合であり、このような場合は
正確な座標位置を演算することが不可能であるので位置
決定動作を一旦中止する。そしてこの場合においては、
動作を中止する際にこれら測定対象となった領域(〜
,5〜9)のうち、最も高い電圧値を有した領域の位
置情報(指示座標とは異なり、駆動コイルD(y)及び
センスコイルS(x)の選択情報である)を取得し、か
つこの最大電圧値の領域の電圧値のチェックを行う。こ
の電圧値のチェックにおいて、当該領域の電圧値が所定
レベルを越えていた場合には、次回の位置決定動作にあ
たって上記位置情報に基づいて当該領域を新たな領域と
して定め、上述した位置決定動作を繰り返し行う。
【0021】また、電圧値チェックにおいて、当該領域
の電圧値が所定レベル以下である場合には、位置指示器
2がさらに移動したものと判断できるので、次回の位置
決定動作に先立ちサーチ範囲を当該領域を中心とした所
定範囲に拡大し、この拡大された範囲内において位置指
示器2の存在する領域を捕捉する第1の粗位置検出動作
を行う(例えば、当該領域が領域9であった場合には、
領域5〜9の外側のハッチング領域までサーチ範囲を拡
大してこの動作を行う)。この第1の粗位置決定動作に
おいても位置指示器2の存在する領域が捕捉できなかっ
た場合には、その回における位置決定動作は行わず、本
実施例装置においては、さらに次の位置決定動作に先立
ちタブレット1上の全面サーチ(例えば各ループコイル
を2本おきに選択する等)を行うようにして位置指示器
2の位置を捕捉する。
【0022】次に、現指示座標が基準領域内の小領域
cにあり直前の移動方向が「4」、即ち左から右へ移動
した場合を考える。このときの準備サーチは図3中の
(4,c)に示すものとなり、ハッチングした領域,
,,の電圧値を順次測定する。なお、このように
直前の移動方向が左から右方向の場合においては、本実
施例装置では先の位置決定動作において測定した現指示
座標が基準領域内のどの小領域に存在するかによっ
て、この準備サーチにおいて測定する領域を選択してい
る。即ち、現指示座標が基準領域内の上方の小領域(a
またはc)に存在しているときには、先の位置決定動作
において測定した9領域のうち上方の4領域[例えば
(4,a),(4,c),(6,a),(6,c)の準
備サーチ]を、また、基準領域内の下方の小領域(bま
たはd)に存在しているときには先の位置決定動作にお
いて測定した9領域のうち下方の4領域[例えば(4,
b),(4,d),(6,b),(6,d)の準備サー
チ]を選択するようにして効率的な位置決定が行えるよ
うに考慮している。
【0023】さて、準備サーチ(4,c)において、最
大電圧となる領域が基準領域であった場合には、本サ
ーチにおいて,,,,の領域の電圧値を測定
し、,,のデータからX方向位置を、,,
のデータからY方向位置を求める。また、この準備サー
チ(4,c)において、最大電圧となる領域が領域で
あった場合には、この領域を基準領域とみなし、本サ
ーチにおいては、一点鎖線で示した範囲の残りの領域
5,6,,,7を順次測定する。そして、これらの
領域5,6,,,7の何れも領域の最大電圧以下
であった場合には、,,6のデータからX方向位置
を、,,のデータからY方向位置を求める。な
お、この場合において、次の位置決定のための「移動方
向」データの作成或いは位置指示器2が2領域移動した
場合の処理については先に説明した処理と同様になされ
る。
【0024】図4は、以上のような位置指示器2の指示
座標をソフトウェアで処理決定する場合の状況を模式的
に示す図であり、また図5はその処理を行う処理回路1
7の動作を示すフローチャートである。図4の例では、
タブレット1上の領域に対応する上記ソフトウェア上の
領域(A〜O)を位置指示器2の指示座標(図中の×
印)が移動する状況を示し、この場合は、領域K,G,
Hの3地点を移動した例を示している。ここで、位置指
示器2が領域Kに存在している場合を前々回指示座標、
領域Gに存在している場合を前回指示座標、領域Hに存
在している場合を現指示座標と定義する。今、位置指示
器2が前回指示座標に存在したときの指示座標が算出さ
れて前回指示座標の位置情報と移動方向とが決定された
直後とし、このとき位置指示器2は現指示座標に存在す
るとする。このような場合に、現指示座標(今回指示座
標)の演算動作を図4の模式図及び図5のフローチャー
トに基づいて説明する。
【0025】まずステップST1では、前回指示座標の
位置情報と移動方向とに基づいて電圧値を測定する4領
域を決定する。この場合、図4に示すように、領域Gに
おける位置情報が(a)、移動方向が「0」であるか
ら、図3のテーブル(0,a)に基づき、現指示座標決
定のための準備サーチとしては、4領域G,H,B,C
を選択する。次にステップST2では、選択された4領
域G,H,B,Cの電圧値を所定の順序[図3(0,
a)の〜に従う順序]で測定する。そして、ステッ
プST3では、これらの測定電圧の中で最も電圧の高い
領域に中心を移動し、基準領域とする。ここでは、現指
示座標が領域Hに存在し、ここが最も高い誘導電圧値と
なるので領域Hが基準領域となる。
【0026】次にステップST4では、移動した基準領
域Hの周囲8領域L,M,N,G,I,B,C,Dを定
め、本サーチ、即ちこれらの領域の中で電圧が検出され
ていない領域D,I,L,M,Nについて電圧を測定す
る。なお、この測定順序は、図示省略したテーブルの参
照に基づいて行われる。続いてステップST5では、測
定された9領域の電圧データをバッファに格納すると共
に、座標計算を所定のアルゴリズムにより行うため、ス
テップST6でこの電圧データを所定の順序に並べ替え
る。そしてステップST7では、測定された9領域のデ
ータから現領域H内における相対座標を算出する。実際
には、基準領域Hを中心とした領域M,G,I,Cの5
つの電圧データを用いる。
【0027】次にステップST8では、算出された相対
座標に基づいて現領域H内の位置情報を得る。具体的に
は、現領域H内の4つの小領域に分割された各領域の何
れに属するかの情報を得る。本実施例ではこの小領域に
関するデータを「位置情報(位置座標)に関連したデー
タ」と呼ぶことにする。最後にステップST9で、前回
指示座標から現指示座標までの相対移動量を計算すると
共に、得られた値の符号(−,0,+)から「0」〜
「7」の8方向の移動方向の何れかを決定し、次回の座
標計算の際に使用する。
【0028】なお、こうした位置情報及び移動方向の算
出は、X方向、Y方向についてそれぞれ独立して行われ
ると共に、各領域を規定する各ループコイルの配設位置
座標と加算されて位置指示器2の絶対位置座標が決定さ
れる。こうして、ステップST9まで処理が行われる
と、ステップST1へ戻り、次回の指示座標が演算され
る。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、位
置指示器の位置(指示座標)を演算する場合、まず位置
指示器の移動方向及び基準領域内における位置情報に基
づいて周囲4領域の誘導電圧を測定すると共に、4領域
中最も誘導電圧の高い領域に中心を移して基準領域と
し、この基準領域を中心とした9領域中の未測定領域の
誘導電圧を測定するようにしたので、誘導電圧測定の際
の測定対象領域が必要最小限に抑えられることにより不
要な電圧測定動作が省略され、位置指示器の指示座標演
算処理が位置指示器の高速移動に対し追従可能になると
いう効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るデジタイザの一実施例を示すブロ
ック図である。
【図2】位置指示器の指示座標をソフトウェアで検出処
理する場合のソフトウェア上の検出領域及び位置指示器
の移動方向を示す説明図である。
【図3】位置指示器の指示座標をソフトウェアで検出処
理する場合の検出動作を示す説明図である。
【図4】上記位置指示器の指示座標の検出動作を模式的
に示す図である。
【図5】上記位置指示器の指示座標の検出動作を示すフ
ローチャートである。
【図6】位置指示器の指示座標を検出処理する場合のハ
ードウェアとソフトウェアとの対比を示す図である。
【図7】位置指示器の指示座標の検出過程を示す図であ
る。
【符号の説明】
1 タブレット 2 位置指示器 11 駆動コイル群 12 Yスキャナ回路 13 駆動回路 14 センスコイル群 15 Xスキャナ回路 16 センス回路 17 処理回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 丸尾 秀明 神奈川県横浜市戸塚区品濃町503番10号 グラフテック株式会社内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 タブレット及び位置指示器からなり、タ
    ブレットはそれに配設された多数の導体により多数の測
    定領域が定義され、位置決定動作にあたって各測定領域
    のうち上記位置指示器に近接した複数の測定領域の測定
    結果を演算してタブレット上の位置指示器の指示位置座
    標を決定するデジタイザにおいて、 前々回の位置決定動作において求めた指示位置座標また
    はそれに関連するデータと前回の位置決定動作において
    求めた指示位置座標またはそれに関連するデータとに基
    づき位置指示器の直前の移動方向を特定する直前の移動
    方向特定手段と、前回の位置決定動作において求めた指
    示位置座標に関連するデータに基づき前回測定時におけ
    る位置指示器の存在した測定領域を特定する前回存在領
    域特定手段と、今回の位置決定動作にあたり上記直前の
    移動方向特定特定手段により特定された直前の移動方向
    データと上記前回存在領域特定手段により特定された前
    回存在領域データとから今回の位置決定動作における測
    定領域を決定する今回測定領域決定手段とを備えたこと
    を特徴とするデジタイザ。
JP29652492A 1992-10-09 1992-10-09 デジタイザ Pending JPH06124160A (ja)

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001290582A (ja) * 2000-04-07 2001-10-19 Canon Inc 座標入力装置、座標入力方法、情報表示システム及び記憶媒体
JP2010225001A (ja) * 2009-03-25 2010-10-07 Newcom Inc 複数の指示体の検出が可能な電磁結合型デジタイザ

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