JP3478546B2 - 作動シミュレーション装置及び方法 - Google Patents

作動シミュレーション装置及び方法

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JP3478546B2
JP3478546B2 JP16294192A JP16294192A JP3478546B2 JP 3478546 B2 JP3478546 B2 JP 3478546B2 JP 16294192 A JP16294192 A JP 16294192A JP 16294192 A JP16294192 A JP 16294192A JP 3478546 B2 JP3478546 B2 JP 3478546B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、作動シミュレーション
装置及び方法に関して、情報処理システムを利用した作
動シミュレーション装置及び方法に関する。
【0002】
【従来の技術】CAD等の情報処理システムを利用して
機構の作動のシミュレーションを行う方法として、機構
を表現する運動方程式を計算機上で組み立てこれを解く
ことによって機構を構成する部品の動きを求めるものが
存在する。
【0003】
【発明が解決しようとしている課題】CAD等の情報処
理システム上で、運動方程式を作成して機構を構成する
部品の動きを求める場合は、運動方程式を作るために、
慣性モーメント等の物性量等のデータが必要となり簡単
に作動シミュレーションを行うことができない。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決すべく、
表示手段に表示されている図形の中からドライバーを指
示するドライバー指示手段と、前記表示手段に表示され
ている図形の中からストッパーを指示するストッパー指
示手段と、前記表示手段に表示されている図形の中から
前記ドライバーが移動する軌跡の基準となる基準エレメ
ントを指示する基準エレメント指示手段と、移動開始基
準位置を指示する移動開始基準位置指示手段と、前記ド
ライバーの移動方向を指示するドライバー移動方向指示
手段と、前記指示されたドライバー又は前記指示された
ストッパーを構成するエレメントの中から干渉計算対象
エレメントを指示するエレメント指示手段と、前記ドラ
イバーと前記基準エレメントと前記移動開始基準位置と
前記移動方向と前記ストッパーと前記干渉対象エレメン
トに基づき、干渉並進作動を計算する干渉並進作動計算
手段と、前記干渉並進作動計算手段によって計算された
結果に基づいて、前記ドライバーを作動させて前記表示
手段に表示する表示手段とを有することを特徴とする。
【0005】 また、本発明の作動シュミュレーション
方法は、表示手段に表示されている図形の中からドライ
バーを指示するドライバー指示ステップと、前記表示手
段に表示されている図形の中からストッパーを指示する
ストッパー指示ステップと、前記表示手段に表示されて
いる図形の中から前記ドライバーが移動する軌跡の基準
となる基準エレメントを指示する基準エレメント指示
テップと、移動開始基準位置を指示する移動開始基準位
置指示ステップと、前記ドライバーの移動方向を指示す
るドライバー移動方向指示ステップと、前記指示された
ドライバー又は前記指示されたストッパーを構成するエ
レメントの中から干渉計算対象エレメントを指示するエ
レメント指示ステップと、前記ドライバーと前記基準エ
レメントと前記移動開始基準位置と前記移動方向と前記
ストッパーと前記干渉対象エレメントに基づき、干渉並
進作動を計算手段により計算する干渉並進作動計算ステ
ップと、前記計算手段によって計算された結果に基づい
て、前記ドライバーを作動させて前記表示手段に表示す
る表示ステップを有することを特徴とする。
【0006】
【0007】
【0008】
【0009】
【0010】
【0011】
【0012】
【作用】本発明の作動シミュレーション方式では、CA
D等の情報処理装置において、作動方法を選択し、定義
された作動方法を判定し、干渉並進の作動を選択された
時に干渉並進作動方法を定義し、干渉並進の作動を選択
され、干渉並進の作動方法を定義した時に干渉並進作動
量を計算し、干渉回転の作動を定義された時に干渉回転
作動方法を定義し、干渉回転の作動を選択され、干渉回
転の作動方法を定義した時に干渉回転作動量を計算し、
計算された作動量だけ作動対象形状の配置を変更し再表
示する。
【0013】
【実施例】以下、図面に示す実施例に基づいて本発明を
詳細に説明する。
【0014】図2は本発明の一実施例の作動シミュレー
ション方式が適用される情報処理システムの構成を示す
ブロック図である。この情報処理システムは、作動シミ
ュレーションの処理を実行する中央処理装置17と、エ
レメント、または1つ以上のエレメントから構成される
エレメントの集合(以下セット)、または1つ以上のエ
レメントから構成され部品に対応するエレメントの集合
(以下パート)を作動対象形状(ドライバー)として表
示、入力情報(移動方向、角度、移動距離)情報の表
示、処理結果の表示、処理途中の経緯の表示、あるいは
図7に示すごとき作動方法の選択のメニューの表示等を
行う表示装置18と、キーボード及びマウス等を備え、
作動のために必要な指定情報、情報の入力、メニューの
選択指示あるいはその他の指示等を入力する入力装置1
9と、後述する作動手順等のプログラム及びCAD図形
要素に対応するデータ(二次元線分の場合は始点・終点
の座標、二次元円弧の場合は、始点・終点・中心の座標
と回り方向、二次元円の場合は、中心の座標と半径等の
図形要素を決定するのに十分な幾何情報及びエレメント
の集合とそれらの配置情報)、指定した情報及び作動量
等の計算結果、作動のために必要な操作や指定情報を組
み合わせたデータ(作動マクロ)情報、状態情報のフラ
ッグ等を記憶する記憶装置20と、外部記憶装置から作
動手順等のプログラムを読み込み、前述の記憶装置20
に記憶するための情報取り込み装置21とから、その主
要部が構成されている。
【0015】本実施例においては、磁気テープやフロッ
ピーディスク等の外部記憶媒体から情報取り込み装置2
1を通してプログラムを半導体RAM、あるいは磁気デ
ィスク等の記憶装置20に読み込み、作動対象形状等の
CAD図形要素を表示装置18に表示して、表示されて
いるCAD図形要素に対応するデータ(二次元線分の場
合は始点・終点の座標、二次元円弧の場合は、始点・終
点・中心の座標と回り方向、二次元円の場合は、中心の
座標と半径等の図形要素を決定するのに十分な幾何情報
及びエレメントの集合とそれらの配置情報)は記憶装置
20に格納し、作動のために必要な指定情報を入力装置
19から指定し、作動結果を表示装置18に再表示する
とともに記憶装置20の作動対象形状の配置情報を変更
し、記憶装置20に指定した情報及び作動量等の計算結
果を保存する。上述した作動のために必要な操作や指定
情報を組み合わせたデータ(作動マクロ)を記憶装置2
0に保存することができる。この作動マクロを中央処理
装置17が参照して、図1のフローに基づいて指定され
た順に作動対象形状の作動を連続して行うことで、機構
等の動きをシミュレーションすることができる。作動マ
クロを利用することによって、バッチ形式で処理を行う
こともでき、この場合、表示装置11は特に必要なく、
記憶装置20上の配置データを更新していくことにな
る。
【0016】図1には作動シミュレーション方式の概略
構成が示され、前述の構成に基づきその作動を説明す
る。即ち図1において、符号2で示すものは作動方法選
択ステップで、作動対象CAD図形等の図形が表示装置
18に表示されている状態(初期配置のステップ1)に
おいて、例えばメニューに選択項目の作動方法をいくつ
か表示して入力装置19のマウスあるいは、キーボード
から選択・指示の情報を与え、作動方法を選択する。作
動方法の選択は、並進、回転、CAD図形要素(以下エ
レメント)に沿った並進、干渉並進、干渉回転、エレメ
ントに沿った干渉並進のうちから1つ、図7(a)に示
す表示画面のメニュー(ROT,MOV,PAR,IR
OT,IMOV,IPAR)を入力装置19のマウスま
たはキーボードを用いて指定する。ここで、 ・並進は、CAD図形を平行移動し、 ・回転は、CAD図形を回転し、 ・エレメントに沿った移動は、CAD図形をエレメント
に沿って平行移動し、 ・干渉並進は、CAD図形を別のCAD図形にぶつかる
まで平行移動し、 ・干渉回転は、CAD図形を別のCAD図形にぶつかる
まで回転し、 ・エレメントに沿った干渉並進は、CAD図形を別のC
AD図形にぶつかるまでエレメントに沿って平行移動す
ることをそれぞれ意味する。
【0017】作動方法判定ステップ3では、中央処理装
置17において、作動方法選択ステップ2で指定された
作動方法に応じて次に実行する処理を振り分ける。即ち
並進の作動(MOV)が指定された場合は、並進の作動
の定義を行う処理を次に実行し、回転作動(ROT)が
指定された場合は、回転の作動の定義を行う処理を次に
実行し、エレメントに沿った並進の作動(PAR)が指
定された場合は、エレメントに沿った並進の定義を行う
処理を次に実行し、干渉並進の作動(IMOV)が指定
された場合は、干渉並進の作動の定義を行う処理を次に
実行し、干渉回転の作動(IROT)が指定された場合
は、干渉回転の作動の定義を行う処理を次に実行し、エ
レメントに沿った干渉並進の作動(IPAR)が指定さ
れた場合は、エレメントに沿った干渉並進の作動の定義
を行う処理を次に実行する。
【0018】並進の作動の定義のステップ4では、エレ
メント、または1つ以上のエレメントから構成されるエ
レメントの集合(以下セット)、または1つ以上のエレ
メントから構成され部品に対応するエレメントの集合
(以下パート)を作動対象形状(ドライバー)として、
入力装置19を用いて指定し、移動ベクトルを移動方向
角度、移動距離等で指定して、その指定情報が、記憶装
置20の所定の領域に記憶される。ドライバーを指定し
た時点で、表示装置18においてドライバーを構成する
エレメントの表示輝度等を変更することによって、正し
くドライバーの指定が行えたかどうか確認することがで
きる。
【0019】並進の作動ステップ5では、上記ステップ
で定義(指定)されたドライバーと移動ベクトル等の定
義情報を参照して、中央処理装置17においてドライバ
ーを並進するための計算を行う。
【0020】回転の作動の定義ステップ6では、図7
(b)、図8(a)〜(b)及び図9(a)〜(b)に
示すような表示画面において、入力装置19を用いてエ
レメントまたはセットまたはパートをドライバーとして
指定し、回転中心、回転角を指定して、その指定情報
が、記憶装置20の所定の領域に記憶される。ドライバ
ーを指定した時点で、表示装置18においてドライバー
を構成するエレメントの表示輝度等を変更することによ
って、正しくドライバーの指定が行えたかどうか確認す
ることができる。
【0021】回転の作動計算ステップ7は、上記ステッ
プで定義された情報に基づきドライバーと、回転中心、
回転角等の定義情報を参照して、中央処理装置17にお
いてドライバーを回転するための計算を行う。エレメン
トに沿った並進の作動の定義のステップ8では、エレメ
ントまたはセットまたはパートをドライバーとして指定
し、ドライバーが移動するエレメント(基準エレメン
ト)、基準エレメント上の移動開始基準位置、移動方
向、移動距離等を入力装置19を用いて指定して、その
指定情報が、記憶装置20の所定の領域に記憶される。
ドライバーを指定した時点で、表示装置18においてド
ライバーを構成するエレメントの表示輝度等を変更する
ことによって、正しくドライバーの指定が行えたかどう
か確認することができる。エレメントに沿った並進の作
動のステップ9では、上記ステップで定義された情報に
基づき、ドライバーと基準エレメントと移動開始基準位
置と移動方向、移動距離等定義情報を参照して、中央処
理装置17においてドライバーを移動開始基準位置から
基準エレメント上を移動距離分だけ並進させる計算を行
う。
【0022】干渉並進の作動の定義のステップ10で
は、ドライバーとしてエレメントまたはセットまたはパ
ートと、干渉対象形状(ストッパー)としてエレメント
またはセットまたはパートと、移動方向を入力装置19
を用いて指定し、必要に応じて干渉計算対象エレメント
を指定して、その指定情報が、記憶装置20の所定の領
域に記憶される。干渉計算対象エレメントを指定しない
場合は、標準値として、ドライバーやストッパーを指定
したときにマウス等の入力装置19で選択したエレメン
トを含みその前後で接続する各n1エレメントを干渉対
象エレメントとする。干渉対象エレメントとしては、指
定したパートに属するすべてのエレメント、指定したn
2エレメント等の形で指定することができる。干渉計算
対象エレメントを指定する場合は、ドライバーまたはス
トッパーの一方または両方について指定することができ
る。ドライバーを指定した時点で、表示装置18におい
てドライバーを構成するエレメントの表示輝度等を変更
することによって、正しくドライバーの指定が行えたか
どうか確認することができる。ストッパーも同様に、指
定した時点でストッパーを構成するエレメントの表示輝
度等を変更する。
【0023】干渉並進ステップ11は、上記ステップで
指定され、記憶装置20に記憶された情報の指定された
ドライバーとストッパーと、移動方向と、必要に応じて
干渉計算対象エレメントを参照することによって、中央
処理装置17において、ドライバーがストッパーに干渉
するまでの移動量を求める干渉計算を行う。
【0024】図16は図1の作動方法選択ステップ2か
ら移動する干渉並進作動定義ステップ10と干渉並進作
動計算ステップ11と作動結果の表示登録ステップ16
を詳細に説明するフローである。
【0025】干渉並進作動指示ステップ1は、入力装置
19のマウスあるいはキーボードを用いて干渉並進の作
動を指示する。ドライバー指示ステップ2は、ドライバ
ーとしてエレメントまたはセットまたはパートをマウス
等の入力装置19を用いて指定する。ドライバーの移動
方向指示ステップ3は、ドライバーの移動方向をベクト
ルやX軸等の基準軸に対する角度をキーボード等の入力
装置19を用いて指定する。ストッパー指示ステップ4
は、ストッパーとしてエレメントまたはセットまたはパ
ートを入力装置のマウス・キーボード等を用いて指定す
る。上述の指定された情報は記憶装置20の所定の領域
に記憶される。干渉並進計算ステップ5は、記憶装置に
記憶された指定されたドライバーとストッパーと、移動
方向と必要に応じて干渉計算対象エレメントを参照する
ことによって、中央処理装置17において、ドライバー
がストッパーに干渉するまでの移動量を求める干渉計算
を行う。干渉並進計算ステップによって計算された結果
に基づいてドライバーを作動させて表示する手段6は、
干渉並進計算ステップによって計算された結果に基づい
てドライバーを移動する。ドライバーは、表示装置18
に再表示されるとともに、その配置変更の情報はメモリ
または磁気ディスク等の記憶装置20に存在する配置情
報に反映され、記憶される。
【0026】なお、ドライバー指示ステップ2及びドラ
イバーの移動方向指示ステップ3及びスットパー指示ス
テップ4については、順番を入れ替えて処理することが
できる。また干渉回転作動の定義ステップ12では、ド
ライバーとしてエレメントまたはセットまたはパート
と、ストッパーとしてエレメントまたはセットまたはパ
ートと、回転中心、回転方向を入力装置19を用いて指
定し、必要に応じて干渉計算対象エレメントを指定す
る。干渉計算対象エレメントを指定しない場合は、標準
値として、ドライバーやストッパーを指定した時にマウ
ス等の入力装置19で選択したエレメントを含みその前
後で接続する各n1エレメントを干渉対象エレメントと
する。干渉対象エレメントとしては、指定したパートに
属するすべてのエレメント、指定したn2エレメント等
の形で指定することができる。干渉計算対象エレメント
を指定する場合は、ドライバーまたはストッパーの一方
または両方について指定することができる。また、ドラ
イバーを指定した時点で、表示装置18においてドライ
バーを構成するエレメントの表示輝度等を変更すること
によって、正しくドライバーの指定が行えたかどうか確
認することができる。ストッパーも同様に、指定した時
点でストッパーを構成するエレメントの表示輝度等を変
更する。
【0027】干渉回転ステップ13は、指定されたドラ
イバーとストッパーと、移動方向と、必要に応じて干渉
計算対象エレメントを参照することによって、中央処理
装置17において、ドライバーがストッパーに干渉する
までの回転量を求める干渉計算を行う。
【0028】次に、図17は図1の作動方法選択ステッ
プ2から移行する干渉回転作動定義ステップ12と干渉
回転作動計算ステップ13と作動結果の表示登録ステッ
プ16を詳細に説明するフロー図に従って処理を詳細に
説明する。
【0029】干渉回転作動指示ステップ1は、マウス等
の入力装置19を用いて干渉回転の作動を指示する。ド
ライバー指示ステップ2は、ドライバーとしてエレメン
トまたはセットまたはパートを入力装置のキーボードあ
るいはマウス等を用いて指定する。指定した情報は、記
憶装置20の所定領域に記憶される。ドライバーの回転
中心指示ステップ3は、入力装置のキーボード等を用い
て、ドライバーの回転中心の座標を指定する。回転方向
指示ステップ4は、ドライバーの回転方向をマウス等の
入力装置19を用いて指定する。回転方向自動設定ステ
ップ5は、キーボード等の入力装置19を用いて、回転
方向自動設定するフラグを設定する。ストッパー指示ス
テップ6は、ストッパーとしてエレメントまたはセット
またはパートをマウス等の入力装置19を用いて指定す
る。指定された情報は、記憶装置20内の所定の領域に
記憶される。かかる定義が終了すると、計算処理が行わ
れる。干渉回転計算ステップ7は、指定されたドライバ
ーとストッパーと、回転中心と、回転方向または回転方
向自動設定するフラグと、必要に応じて干渉計算対象エ
レメントを参照することによって、中央処理装置17に
おいて、ドライバーかストッパーに干渉するまでの回転
角を求める干渉計算を行う。干渉回転計算ステップによ
って計算された結果に基づいてドライバーを作動させて
表示するステップ8は、干渉回転計算ステップによって
計算された結果に基づいてドライバーを回転する。ドラ
イバーは、表示装置18に再表示されるとともに、その
配置変更の情報はメモリまたは磁気ディスク等の記憶装
置20に存在する配置情報に反映され、記憶される。
【0030】なお、ドライバー指示ステップ2とドライ
バーの回転中心指示ステップ3と回転方向指示ステップ
4または回転方向自動設定ステップ5とストッパー指示
ステップ6については、順番を入れ替えて処理すること
ができる。
【0031】エレメントに沿った干渉並進の作動の定義
のステップ14では、ドライバーとしてエレメントまた
はセットまたはパートと、ストッパーとしてエレメント
またはセットまたはパートと、基準エレメント、基準エ
レメント上の移動開始基準位置、移動方向等を入力装置
19を用いて指定する。指定された情報は、記憶装置2
0の所定の領域に記憶される。なお干渉計算対象エレメ
ントを指定しない場合は、標準値として、ドライバーや
ストッパーを指定したときにマウス等の入力装置19で
選択したエレメントを含みその前後で接続する各n1エ
レメントを干渉対象エレメントとして記憶装置20に記
憶される。干渉対象エレメントとしては、指定したパー
トに属するすべてのエレメント、指定したn2エレメン
ト等の形で指定することができる干渉計算対象エレメン
トを指定する場合は、ドライバーまたはストッパーの一
方または両方について指定することができる。また、ド
ライバーを指定した時点で、表示装置18においてドラ
イバーを構成するエレメントの表示輝度等を変更するこ
とによって、正しくドライバーの指定が行えたかどうか
確認することができる。ストッパーも同様に、指定した
時点でストッパーを構成するエレメントの表示輝度等を
変更する。
【0032】エレメントに沿った干渉並進計算スッテプ
15は、記憶装置に定義された指定されたドライバーと
基準エレメントと移動開始基準位置と移動方向、ストッ
パーと、干渉計算対象エレメント等の定義情報を参照す
ることによって、中央処理装置17において、ドライバ
ーがストッパーに干渉するまでの移動量を求める干渉計
算を行う。
【0033】次に図18は図1の作動方法選択ステップ
2とエレメントに沿った干渉並進作動定義ステップ14
トエレメントに沿った干渉並進作動計算ステップ15と
作動結果の表示登録ステップ16を詳細に説明するフロ
ー図で、それに従って説明する。
【0034】エレメントに沿った干渉並進作動指示ステ
ップ1は、マウス等の入力装置19を用いて干渉並進の
作動を指示する。ドライバー指示ステップ2は、ドライ
バーとしてエレメントまたはセットまたはパートをマウ
ス等の入力装置19を用いて指定する。基準エレメント
指示ステップ3は、エレメントをマウス等の入力装置1
9を用いて指定する。基準エレメント上の移動開始基準
位置指示ステップ4は、移動開始基準位置をマウス等の
入力装置19を用いて指定する。移動方向指示ステップ
5は、ドライバーの移動方向をマウス等の入力装置19
を用いて指定する。ストッパー指示ステップ6は、スト
ッパーとしてエレメントまたはセットまたはパートをマ
ウス等の入力装置19を用いて指定する。指定された情
報は、記憶装置20の所定の領域に記憶される。次に定
義された情報が次のステップで計算される。エレメント
に沿った干渉並進計算ステップ7は、指定されたドライ
バーとストッパーと、基準エレメントと基準エレメント
上の移動開始位置、移動方向と、必要に応じて干渉計算
対象エレメントを参照することによって、中央処理装置
17において、基準エレメントに沿ってドライバーがス
トッパーに干渉するまでの移動量を求める干渉計算を行
う。エレメント干渉並進計算ステップによって計算され
た結果に基づいてドライバーを作動させて表示するステ
ップ8は、エレメント干渉並進計算ステップによって計
算された結果に基づいてドライバーを移動する。ドライ
バーは、表示装置18に再表示されるとともに、その配
置変更の情報はメモリまたは磁気ディスク等の記憶装置
20に存在する配置情報に反映され、記憶される。ドラ
イバー指示ステップ2及び基準エレメント指示ステップ
3及び基準エレメント上の移動開始基準位置指示ステッ
プ4及びドライバーの移動方向指示ステップ5及びスト
ッパー指示ステップ6については、順番を入れ替えて処
理することができる。
【0035】表示・登録のステップ16は、上述したス
テップによって計算された作動量分、ドライバーを移動
する。ドライバーは、表示装置18に再表示されるとと
もに、その配置変更の情報はメモリまたは磁気ディスク
等の記憶装置20に存在する配置情報に反映され、記憶
される。また、作動の直前の状態は記憶装置20に保存
し、入力装置19より復帰の指示を与えることによって
ドライバーを作動前の配置に戻すことができる。この機
能を利用することにより、間違った定義をしてドライバ
ーを作動してしまった場合も、簡単な操作で復帰するこ
とができる。
【0036】次に、このように構成された本実施例の作
動シミュレーション方式における干渉計算について図3
(a)〜(b)、図4の(a)〜(c)及び図5の
(a)〜(c)、図6(a)〜(b)及び図7の(a)
〜(b)、図8の(a)〜(b)及び図9の(a)〜
(b)、図10の(a)〜(b)、図11の(a)〜
(b)、図12の(a)〜(b)を参照しながら更に説
明する。
【0037】図1の干渉並進ステップ7または干渉回転
ステップ9において行う干渉計算の速度重視のため、前
述したように対象エレメントを指定できるようにしてい
る。干渉計算はドライバー側の干渉対象エレメントとス
トッパー側の干渉対象エレメントの間で行う。
【0038】まず干渉並進ステップ7における干渉計算
手法を説明する。ドライバー1エレメントとストッパー
1エレメントが干渉する際の干渉距離は、次の(a)〜
(e)の距離のうち最小距離となる。 (a) ドライバー側のエレメントの始点が移動して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の距離da。例えば、図3の(a)に示すように
ドライバー1の移動方向2が軸3に対して角度tの方向
の場合、ドライバー1の始点4を通る角度tの直線5と
ストッパー6との交点7を求め、ドライバー1の始点4
と直線5とストッパー6との交点7の距離をdaとす
る。交点が複数ある場合は、始点4に最も近い点を交点
7とする。 (b) ドライバー側のエレメントの終点が移動して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の距離db。例えば、図3の(b)に示すように
ドライバー1の同方向2が軸3に対して角度tの方向の
場合、ドライバー1の終点4を通る角度tの直線5とス
トッパー6との交点7を求め、ドライバー1の終点4と
直線5とストッパー6との交点7の距離をdbとする。
交点が複数ある場合は、終点4に最も近い点を交点7と
する。 (c) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメント上(始
点、終点以外)に干渉する時の距離dc。例えば、図4
の(a)に示すように、ドライバー側ストッパー側の両
方のエレメントが円弧または円の場合、ストッパー1の
円弧の中心2より半径が、ストッパー1の円弧の半径r
1とドライバー3の円弧の半径r2の和r1+r2の円
4と、ドライバー3の円弧の中心5の描く軸跡の直線6
との交点7を求め、ドライバー3の円弧の中心5と交点
7の距離をdcとする。交点が複数ある場合は、中心5
に最も近い点を交点7とする。 (d) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメント上の始点
に干渉する時の距離dd。例えば、図4の(b)に示す
ように、ドライバー1の移動方向2軸3に対して角度t
の方向の場合、ストッパーの始点4を通る角度tの直線
5とドライバー1との交点6を求め、ストッパーの始点
4と交点6の距離をddとする。交点が複数ある場合
は、始点4に最も近い点を交点6とする。 (e) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメント上の終点
に干渉する時の距離de。例えば、図4の(c)に示す
ように、ドライバー1の移動距離方向2が軸3に対して
角度tの方向の場合、ストッパーの終点4を通る角度t
の直線5とドライバー1との交点6を求め、ストッパー
の終点4と交点6の距離をdeとする。交点が複数ある
場合は、終点4に最も近い点を交点6とする。
【0039】ドライバー側、ストッパー側双方の干渉対
象エレメントのすべての組み合わせについて(a)〜
(c)のすべての場合の干渉距離を計算する。但し、
(a)〜(c)の中には、干渉距離を求められないもの
もある。求められたすべての干渉距離のうち最小の距離
を干渉並進作動の移動量とする。
【0040】次に干渉回転ステップ9における干渉計算
手法を説明する。ドライバー1エレメントとストッパー
1エレメントが干渉する際の干渉角度は、次の(a)〜
(e)の角度のうちの最小角度となる。 (a) ドライバー側のエレメントの始点が回転して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の角度da。例えば、図5の(a)に示すように
ドライバー1の始点2がドライバー1の回転中心3周り
に描く軌跡の円4とストッパー5との交点6を求め、ド
ライバー1の始点2から指定された回転方向周りに交点
6までの角度をdaとする。交点が複数ある場合は、始
点2から回転方向周りの中心角が最も小さい点を交点6
とする。 (b) ドライバー側のエレメントの終点が回転して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の角度db。例えば、図5の(b)に示すように
ドライバー1の終点2がドライバー1の回転中心3周り
に描く軌跡の円4とストッパー5との交点6を求め、ド
ライバー1の終点2から指定された回転方向周りに交点
6までの角度をdbとする。交点が複数ある場合は、終
点2から回転方向周りの中心角が最も小さい点を交点6
とする。 (c) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が回転して、ストッパー側のエレメント上(始
点、終点以外)に干渉する時の角度dc。例えば、図5
の(c)に示すように、ドライバー側ストッパー側の両
方のエレメントが円弧または円の場合、ストッパー1の
円弧の中心2より半径が、ストッパー1の円弧の半径r
1とドライバー3の円弧の半径r2の和r1+r2の円
4と、ドライバー3の回転中心を中心として円弧の中心
5の描く軌跡の円6との交点7を求め、ドライバー3の
円弧の中心5から指定された回転方向周りに交点7まで
の角度をdcとする。交点が複数ある場合は、中心5か
ら回転方向周りの中心角が最も小さい点を交点7とす
る。 (d) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外9が回転して、ストッパー側のエレメント上の始点
に干渉する時の角度dd。例えば、図6の8a)に示す
ように、ドライバー1の回転中心2を中心としてストッ
パー3の始点4を通る円5とドライバー1との交点6を
求め、交点6から指定された回転方向周りにストッパー
3の始点4までの角度をddとする。交点が複数ある場
合は、始点4から回転方向と逆周りの中心角が最も小さ
い点を交点6とする。 (e) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が回転して、ストッパー側のエレメント上の終点
に干渉する時の角度de。例えば、図6の(b)に示す
ように、ドライバー1の回転中心2を中心としてストッ
パー3の終点4を通る円5とドライバー1との交点6を
求め、交点6から指定された回転方向周りにストッパー
の終点4までの角度をdeとする。交点が複数ある場合
は、終点から回転方向と逆周りの中心角が最も小さい点
を交点6とする。
【0041】ドライバー側、ストッパー側双方の干渉対
象エレメントのすべての組み合わせについて(a)〜
(e)のすべての場合の干渉角度を計算する。但し、
(a)〜(e)の中には、干渉角度を求められないもの
もある。求められたすべての干渉角度のうち最小の角度
を干渉回転作動の回転角とする。
【0042】次にエレメントに沿った干渉並進ステップ
15における干渉計算手法を説明する。基準エレメント
が線分の場合、ドライバーがストッパーに干渉するまで
の距離を上述した干渉並進の計算手法によって求め、距
離が線分の長さより長い場合は干渉しない、距離が線分
の長さより短い場合は干渉していると判定する。基準エ
レメントが円弧の場合、次の(a)〜(e)の距離のう
ち最小距離のものと円弧の長さを比較して、距離が円弧
の長さより長い場合は干渉しない、距離が円弧の長さよ
り短い場合は干渉していると判定する。各基準エレメン
トについて、ドライバーがストッパーに干渉するまで計
算を繰り返す。 (a) ドライバー側のエレメントの始点が移動して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の距離da。例えば、図19の(a)に示すよう
にドライバー1が基準エレメント2に沿って移動した時
のドライバー1の始点3の移動軌跡円弧4とストッパー
5との交点6を求め、移動軌跡円弧4におけるドライバ
ー1の始点3から交点6までの距離をdaとする。 (b) ドライバー側のエレメントの終点が移動して、
ストッパー側のエレメント上(始点、終点以外)に干渉
する時の距離db。例えば、図19の(b)に示すよう
にドライバー1が基準エレメント2に沿って移動した時
のドライバー1の終点3の移動軌跡円弧4とストッパー
5との交点6を求め、移動軌跡円弧4におけるドライバ
ー1の始点3から交点6までの距離をdbとする。 (c) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメントの始点に
干渉する時の移動距離dc。例えば、図19の(c)に
示すように、ドライバー側が線分の場合、ドライバー1
が基準エレメント2に沿って移動した時のエレメント3
の始点4の移動軌跡円弧5とストッパー6の始点7を通
り、ドライバー1のエレメント3に平行な直線8との交
点9を求め、移動軌跡円弧5におけるドライバー1の始
点4から交点9までの距離をdcとする。 (d) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメントの終点に
干渉する時の距離dd。例えば、図20の(a)に示す
ように、ドライバー側が線分の場合、ドライバー1が基
準エレメント2に沿って移動した時のエレメント3の始
点4の移動軌跡円弧5とストッパー6の終点7を通り、
ドライバー1のエレメント3に平行な直線8との交点9
を求め、移動軌跡円弧5におけるドライバー1の始点4
から交点9までの距離をddとする。 (e) ドライバー側のエレメント上の点(始点、終点
以外)が移動して、ストッパー側のエレメント上の点
(始点、終点以外)に干渉する時の移動距離de。例え
ば、図20の(b)に示すように、ドライバー側が線分
でストッパー側が円弧の場合、ドライバー1のエレメン
トと平行でストッパー3に接続する直線4と基準エレメ
ント5の交点6と、エレメント2と基準エレメント5の
交点7を求め、基準エレメント5における交点7空交点
6間での距離をdeとする。
【0043】ドライバー側、ストッパー側双方の干渉対
象エレメントのすべての組み合わせについて(a)〜
(c)のすべての場合の干渉距離を計算する。但し、
(a)〜(c)の中には、干渉距離を求められないもの
もある。求められたすべての干渉距離のうち最小の距離
を干渉並進の移動量とする。
【0044】また、作動シミュレーション方式における
干渉計算において、計算前の時点でドライバーとストッ
パーが干渉している場合は、ドライバーの配置をストッ
パーに干渉しない位置まで作動してから干渉計算を行う
ようにする。以下に詳細を説明する。
【0045】図14は干渉並進ステップ11を詳細に説
明し、干渉並進作動における逃がしの処理が示されてい
る。
【0046】干渉並進作動定義ステップ1は干渉並進作
動を指示し、干渉並進作動が指示された場合、干渉判定
ステップ2でドライバーとストッパーが干渉しているか
どうか判定し、位置情報によって判断して、ドライバー
とストッパーが干渉している場合、干渉しない位置に再
配置するためステップ3でドライバーをストッパーに干
渉しない位置に再配置し、干渉並進作動量計算ステップ
4は、ドライバーがストッパーに接触するまで並進する
時の移動量を計算する。ステップ5は干渉並進作動量計
算ステップ4で計算された移動量に基づいてドライバー
を作動し再表示し、結果を記憶する。
【0047】干渉並進ステップ11において、計算前の
時点でドライバーとストッパーが干渉している場合は、
並進方向と反対方向に、補正移動量(ddis)分だけ
移動し、ドライバーをストッパーに干渉しない位置ま
で、総補正移動量(ddmax)の範囲で繰り返し移動
した後に、上述した干渉回転の計算を行う。返し移動
(逃が)した後に、上述した干渉並進の計算を行う。
【0048】総補正移動量範囲内で適切な配置を行えな
い場合、補正移動量の間隔を修正し、再度修正移動を繰
り返す。
【0049】補正移動量の修正回数が指定された回数
(mmov)を越えた場合または補正移動量の間隔が最
小補正量(ddmin)以下になった場合、修正不可能
として作動を行わない。
【0050】ddis,ddmax,ddmin,mm
ovは、入力装置19を用いて記憶装置20にあらかじ
め設定することができ、作動を行う度に設定す必要はな
い。またddis,ddmax,ddmin,mmov
を特に設定しない場合は、システムが定める標準値が設
定される。
【0051】図15は干渉回転ステップ13を詳細に説
明し、干渉回転作動における逃がしの処理が示されてい
る。以下それについて説明する。
【0052】干渉回転作動定義ステップ1は干渉回転作
動を指示し、干渉回転作動が指示された場合干渉判定ス
テップ2でドライバーとストッパーが干渉しているかど
うか判定し、ドライバーとストッパーが干渉している場
合干渉しない位置に再配置する手段3でドライバーをス
トッパーに干渉しない位置に再配置し、干渉回転作動量
計算ステップ4は、ドライバーがストッパーに接触する
まで回転する時の回転角を計算し、その結果を記憶させ
る。次に作動結果の表示・登録ステップ5は干渉回転作
動計算ステップ4で計算された回転角に基づいてドライ
バーを回転し再表示する。
【0053】干渉回転ステップ13において、計算前の
時点でドライバーとストッパーが干渉している場合は、
回転方向と反対方向に、補正回転各(dthe)分だけ
回転し、ドライバーをストッパーに干渉しない位置ま
で、総補正回転各(dtmax)の範囲で繰り返し回転
した後に、上述した干渉回転の計算を行う。
【0054】総補正回転角で適切な配置を行えない場
合、補正回転角の間隔を修正し、再度修正回転を繰り返
す。
【0055】補正移動量の修正回数が回数(mrot)
を越えた場合または補正回転角の間隔が最小補正角(d
tmin)以下になった場合、修正不可能として作動を
行わない。
【0056】dthe,dtmax,dtmin,mr
otは入力装置19を用いて記憶装置20にあらかじめ
設定することができ、作動を行う度に設定する必要はな
い。また、dthe,dtmax,dtmin,mro
tを特に設定しない場合は、システムが定める標準値が
設定される。
【0057】以上の様な処理を行うことによって、カ
ム、リンク等を組み合わせた機構の作動シミュレーショ
ンを行うことができる。
【0058】これまでは、二次元CAD図形における作
動シミュレーションについて説明してきた、三次元CA
D図形についても本実施例の構成で作動シミュレーショ
ンを行うことができる。
【0059】三次元CAD図形を対象とした作動シミュ
レーションは二次元CAD図形を対象とした作動シミュ
レーションと異なる点は、座標・ベクトルが三次元とな
るほか、回転中心の指定が回転軸の指定となり、指定で
きるエレメントの種別にはサーフェス及びソリッドを含
む。
【0060】次に機構配置状態処理装置について説明す
る。機構配置状態処理装置は、任意の時点でのパートの
配置状態に識別子をつけることによって、その時点での
機構の配置状態(以下ステータス)を定義し、登録、復
帰することができる。
【0061】ステータスの情報は、パート識別子とパー
トの配置情報から構成し、形状データ図7(a)におい
て、メニューSTATを指定するとステータスをハンド
リングするメニューに切り替わり、設定されているステ
ータスのリストが表示装置18に表示される。この時メ
ニューSTOREを指定しステータスの識別子を入力す
ることによってステータスが定義される。メニューLO
ADを指定し、ステータスの識別子を指定することによ
って定義されているステータスに復帰することができ
る。
【0062】図13には機構配置状態処理方法の概略が
示されている。
【0063】即ち、図13において符号1で示すものは
ステータス処理方法選択ステップで、登録処理、復帰処
理のいずれかをマウスまたはキーボードなどの入力装置
19を用いて指定する。
【0064】ステータス処理方法判定ステップ2では、
中央処理装置17において、ステップ1で指定された処
理方法に応じて次に実行する処理を振り分ける。登録処
理が指定された場合は、ステータスの登録処理を実行す
る。復帰処理が指定された場合は、ステータスの復帰処
理を実行する。
【0065】ステータス識別子入力ステップ3では、登
録するステータスの識別子をマウスまたはキーボード等
の入力装置19を用いて指定する。
【0066】ステータス登録ステップ4では、現在のス
テータス情報を記憶装置20に登録する。ステータスの
情報は、パート識別子とパートの配置情報とから構成さ
れる。従って、パートを構成する各エレメントの情報は
記憶装置20には登録されない。これにより、保存する
情報量を少量化する効果がある。
【0067】復帰ステータス選択ステップ5では、ステ
ップ3で入力した識別子が表示装置18に表示されてい
る状態において、復帰するステータスの識別子をマウス
または入力装置のキーボード・マウス等を用いて指定す
る。
【0068】復帰ステータス読み込みステップ6では、
復帰するステータスの情報を記憶装置20から読み込
む。この際、ステップ4により読み込む情報の少量化が
図られているため、読み込み処理に要する時間を高速化
する効果がある。
【0069】ステータス表示ステップ7では、ステップ
6で読み込んだ情報を表示装置18に表示する。この処
理においても、ステップ6と同様に、ステップ4により
読み込む情報の少量化が図られているため、表示処理に
要する時間を高速化する効果がある。
【0070】
【発明の効果】以上説明したように本発明のシミュレー
ション装置は、表示手段に表示されている図形の中から
ドライバーを指示するドライバー指示手段と、前記表示
手段に表示されている図形の中からストッパーを指示す
るストッパー指示手段と、前記表示手段に表示されてい
る図形の中から基準エレメントを指示する基準エレメン
ト指示手段と、移動開始基準位置を指示する移動開始基
準位置指示手段と、前記ドライバーの移動方向を指示す
るドライバー移動方向指示手段と、前記指示されたドラ
イバー又は前記指示されたストッパーを構成するエレメ
ントの中から干渉計算対象エレメントを指示するエレメ
ント指示手段と、前記ドライバーと前記基準エレメント
と前記移動開始基準位置と前記移動方向と前記ストッパ
ーと前記干渉対象エレメントに基づき、干渉並進作動を
計算する干渉並進作動計算手段と、前記干渉並進作動計
算手段によって計算された結果に基づいて、前記ドライ
バーを作動させて前記表示手段に表示する表示手段とを
有することにより、簡単に作動シミュレーションをCA
D等の情報処理システムで行えるようにした効果があ
る。
【0071】また、本発明の作動シミュレーション方法
は、表示手段に表示されている図形の中からドライバー
を指示するドライバー指示ステップと、前記表示手段に
表示されている図形の中からストッパーを指示するスト
ッパー指示ステップと、前記表示手段に表示されている
図形の中から基準エレメントを指示する基準エレメント
ステップと、移動開始基準位置を指示する移動開始基準
位置指示ステップと、前記ドライバーの移動方向を指示
するドライバー移動方向指示ステップと、前記指示され
たドライバー又は前記指示されたストッパーを構成する
エレメントの中から干渉計算対象エレメントを指示する
エレメント指示ステップと、前記ドライバーと前記基準
エレメントと前記移動開始基準位置と前記移動方向と前
記ストッパーと前記干渉対象エレメントに基づき、干渉
並進作動を計算手段により計算する干渉並進作動計算ス
テップと、前記計算手段によって計算された結果に基づ
いて、前記ドライバーを作動させて前記表示手段に表示
する表示ステップとを有することにより、簡単に作動シ
ミュレーションをCAD等の情報処理システムで行える
ようにした効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】作動シュミレーション概略フロー図である。
【図2】情報システム構成ブロック図である。
【図3】干渉並進作動計算説明図である。
【図4】干渉並進作動計算説明図である。
【図5】干渉回転作動計算説明図である。
【図6】干渉回転作動計算説明図である。
【図7】回転作動結果表示例を示す図である。
【図8】回転作動結果表示例を示す図である。
【図9】回転作動結果表示例を示す図である。
【図10】干渉回転作動結果表示例を示す図である。
【図11】干渉回転作動結果表示例を示す図である。
【図12】干渉回転作動結果表示例を示す図である。
【図13】ステータスフロー図である。
【図14】干渉並進作動における逃がしフロー図であ
る。
【図15】干渉回転作動における逃がしフロー図であ
る。
【図16】干渉並進フロー図である。
【図17】干渉回転フロー図である。
【図18】干渉エレメントに沿った並進フロー図であ
る。
【図19】干渉エレメントに沿った並進作動計算説明図
である。
【図20】干渉エレメントに沿った並進作動計算説明図
である。
【符号の説明】
10 干渉並進作動定義ステップ 11 干渉並進作動計算ステップ 12 干渉回転作動定義ステップ 13 干渉回転作動計算ステップ 16 作動の結果の表示登録ステップ 17 中央処理装置 18 表示装置 19 入力装置 20 記憶装置 21 情報読み込み装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特許3200111(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G05B 19/18 - 19/46

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表示手段に表示されている図形の中から
    ドライバーを指示するドライバー指示手段と、 前記表示手段に表示されている図形の中からストッパー
    を指示するストッパー指示手段と、 前記表示手段に表示されている図形の中から前記ドライ
    バーが移動する軌跡の基準となる基準エレメントを指示
    する基準エレメント指示手段と、 移動開始基準位置を指示する移動開始基準位置指示手段
    と、 前記ドライバーの移動方向を指示するドライバー移動方
    向指示手段と、 前記指示されたドライバー又は前記指示されたストッパ
    ーを構成するエレメントの中から干渉計算対象エレメン
    トを指示するエレメント指示手段と、 前記ドライバーと前記基準エレメントと前記移動開始基
    準位置と前記移動方向と前記ストッパーと前記干渉対象
    エレメントに基づき、干渉並進作動を計算する干渉並進
    作動計算手段と、 前記干渉並進作動計算手段によって計算された結果に基
    づいて、前記ドライバーを作動させて前記表示手段に表
    示する表示手段とを有する作動シミュレーション装置。
  2. 【請求項2】 表示手段に表示されている図形の中から
    ドライバーを指示するドライバー指示ステップと、 前記表示手段に表示されている図形の中からストッパー
    を指示するストッパー指示ステップと、 前記表示手段に表示されている図形の中から前記ドライ
    バーが移動する軌跡の基準となる基準エレメントを指示
    する基準エレメント指示ステップと、 移動開始基準位置を指示する移動開始基準位置指示ステ
    ップと、 前記ドライバーの移動方向を指示するドライバー移動方
    向指示ステップと、 前記指示されたドライバー又は前記指示されたストッパ
    ーを構成するエレメントの中から干渉計算対象エレメン
    トを指示するエレメント指示ステップと、 前記ドライバーと前記基準エレメントと前記移動開始基
    準位置と前記移動方向と前記ストッパーと前記干渉対象
    エレメントに基づき、干渉並進作動を計算手段により計
    算する干渉並進作動計算ステップと、 前記計算手段によって計算された結果に基づいて、前記
    ドライバーを作動させて前記表示手段に表示する表示ス
    テップとを有する作動シミュレーション方法。
  3. 【請求項3】 前記干渉並進作動計算手段による干渉並
    進作動の計算は、前記ドライバーが前記ストッパーに干
    渉するまでの移動量を求めることを特徴とする請求項1
    に記載の作動シミュレーション装置。
  4. 【請求項4】 前記計算手段による干渉並進作動の計算
    は、前記ドライバーが前記ストッパーに干渉するまでの
    移動量を求めることを特徴とする請求項2に記載の作動
    シミュレーション方法。
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