JPH0612404Y2

JPH0612404Y2 - 電子レンジ用リブ付き容器

Info

Publication number: JPH0612404Y2
Application number: JP1987076670U
Authority: JP
Inventors: 敬卓佐々木; 孝安井; 香奈子阿部; 浩治前川
Original assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Current assignee: Snow Brand Milk Products Co Ltd
Priority date: 1987-05-21
Filing date: 1987-05-21
Publication date: 1994-03-30
Anticipated expiration: 2002-05-21
Also published as: JPS63185004U

Description

【考案の詳細な説明】（産業上の利用分野）本考案は、電子レンジを使用して、もち等を調理する容
器に関する。

（従来の技術）従来、もち等を調理するには、炭火焼き、オーブン焼き
といった表面から加熱する方法が採られている。

これらの方法は、もち等の表面部分から水分が気化して
表面が乾燥して焦げ目が形成され、もち等が金網にくっ
つかないで焼成できるという利点がある。

また、もち等を容器に入れて電子レンジで調理すると、
内部から加熱され、表面の乾燥を待たずに軟化し、もち
内の水分が水蒸気化、あるいはもち内の空気が膨脹して
もちが膨化する。

（考案が解決しようとする問題点）このように、電子レンジで調理されたもち等は、表面が
含水量が多く、加熱が終了すると、もちが収縮して容器
に付着し、食する時容器からの剥離が困難であるという
問題がある。

（問題点を解決するための手段）本考案は、以上の問題点を解決することを目的として案
出されたものであり、そのための技術的手段は、マイク
ロ波が透過する材質からなる耐熱性プラスチック容器で
あって、該容器の内面は、全体に渡って細かいリブを備
えた構成のものである。

（作用）本考案の容器にもち等を入れて電子レンジで調理する
と、もち等の表面の水分が水蒸気となってリブの間隙に
発散し、もち表面が乾燥して固化する。

また、リブが細かく、容器内側全体に備えているので、
リブの間隙に膨化したもち等が入り込まない。

（実施例）以下、本考案に係る電子レンジ用リブ付き容器の実施例
を図面を参照して説明する。

容器（Ａ）は、マイクロ波が通過する材質で形成されて
おり、例えばポリプロピレン、耐熱性ポリエチレンテレ
フタレート等の耐熱性プラスチックを使用している。

容器（Ａ）の内面（Ａ′）には、全面に渡って細かいリ
ブ（１）……が突設されている。

リブ（１）の形状は、第２図に示すように角状の凹凸に
なっており、その大きさは、例えば凸部幅（ａ）が0.8m
m乃至1.2mm程度、凹部幅（ｂ）が1.5mm乃至２mm程度、
高さ（ｃ）は0.8mm以上とする。

又、リブ（１）は、第３図に示すように曲線状の波形の
ものや、第４図に示すように鋸歯状の凹凸のものとする
ことも可能であり、さらにこれらに限られず、その他適
宜な形状を採ることができる。

以上のように構成される容器（Ａ）にもち等を入れて、
電子レンジで調理すると、もち等の水分が水蒸気とな
り、リブ（１）の間隙に発散し、もち等の表面が乾燥固
化し、又、リブ（１）の凸部幅（ａ）が小さいために、
もち表面において水蒸気の抜けが悪い部分がなく、さら
に、リブ（１）は容器（Ａ）の内面（Ａ′）の全体にわ
たって突設されており、リブ（１）の幅（ａ）は凹部幅
（ｂ）より小さく、またリブ（１）の高さ（ｃ）が比較
的高いために軟化したもち等がリブの間隙に入り込むこ
とかなく、またもち等が内面（Ａ′）に付着しないか
ら、焼き上がったもち等を容易に容器から剥離して採り
出すことができる。

また、水分の多いもち等の場合には、リブ（１）の凸面
に若干、もち等が付着することもあるが、付着面積が小
さく、もち等の表面の水分は水蒸気となって発散して、
表面が固化しているので、剥離するのには問題とならな
い。

なお、本実施例において容器（Ａ）の形状は四角のもの
としたが、これに限定されることなく、例えば、六角
形、その他の多角形でもよいし、円形等のものであって
もよい。

また、容器（Ａ）の深さは、もち等の厚さの約５倍乃至
６倍程度のものとれば、膨化したもち等が容器（Ａ）か
らこぼれることがなく、もち等にシュレッドチーズ、切
断したピーマン、ソーセージ等のトッピング材を載せて
調理した場合であっても、トッピング材が容器（Ａ）か
らこぼれることがない。

なお、もち等を細断したフレーク状、あるいはキュービ
ック状にして、もち等の個々の膨化を小さくすることに
より、容器（Ａ）の深さを小さくすることもできるが、
この場合には、もちに載せるトッピング材を混合した、
いわゆるまぜもち等を使用する。

（考案の効果）本考案は、容器がマイクロ波を透過する耐熱性プラスチ
ックで形成され、その内面の全体に渡って細かいリブが
設けられているから、もち等を入れて電子レンジで調理
する場合、加熱により発する表面等の水分は水蒸気とな
ってリブの間隙に入り、膨化して軟化したもち等は、幅
ぜまのリブ面で支えられるから付着して取りにくいとい
うことはなく、しかもリブは容器の内側全面に設けられ
ているから、膨化しても側壁に付着して取れなくなるお
それはない。

その上調理したもち等は、容器に入ったままで食卓に出
しても、その場の雰囲気を損なうことがなく、使用が簡
便である。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案に係る容器の全体図第２図乃至第４図はリブの拡大断面図をそれぞれ表す。Ａ……容器Ａ′……内面ａ……凸部幅ｂ……凹部幅ｃ……高さ１……リブ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】マイクロ波が透過する材質からなる耐熱性
プラスチック容器であって、該容器の内面は、全体に渡
って細かいリブを備えていることを特徴とする電子レン
ジ用リブ付き容器。
【請求項２】上記リブは、角状の凹凸である実用新案登
録請求の範囲第１項記載の電子レンジ用リブ付き容器。
【請求項３】上記リブは、曲線状の波形である実用新案
登録請求の範囲第１項記載の電子レンジ用リブ付き容
器。
【請求項４】上記リブは鋸歯状の凹凸である実用新案登
録請求の範囲第１項記載の電子レンジ用リブ付き容器。