JPH0316477Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は、電子レンジで調理する時に食品の少
なくとも一部を覆う電子レンジ調理用包装材料に
関する。

〔従来技術〕

電子レンジは、一般家庭でも広く用いられるよ
うになり、短時間で加熱でき、温かい料理が食卓
に並べられるようになつてきている。

また、電子レンジでもこげ目を付けるため特公
昭60−15548号公報に見られるように金属蒸着層
を有する発熱体を容器の一部に設けることにより
達成していた。

〔解決しようとする問題点〕

前記特公昭60−15548号公報に示される発熱体
を用いても、例えば餅のように水分の多い食品で
は、こげ目を付けることは困難で、こげ目が付け
られる前に餅は柔らかく食べられる状態になり、
それ以上加熱することはできないものとなつてし
まつている。

本考案は、食品に直接接触させ、食品を加熱調
理した時に食品にこげ目および焼けたかおりを付
与させることのできる電子レンジ調理用包装材料
を提供させることを目的とする。

〔問題点を解決するための手段〕

マイクロ波透過可能な可食性フイルム上面にこ
げの着色料層および香料層からなる調理層を設け
た材料で食品の少なくとも一部を覆い電子レンジ
により加熱することにより解決した。

〔作用〕

水分の多い食品であつても、電子レンジにより
加熱し、食品を調理した時に、可食性フイルムに
設けた着色料および香料が移行し、こげた雰囲気
を作り出すことができる。

〔実施例〕

以下、本考案の実施例について説明する。

第１図は、本考案の調理用包装材料の一実施例
を示す断面図で、１はプルラン等の可食性フイル
ムで、該可食性フイルム１の表面にこげの香料お
よびこげの着色料からなる調理層４を設けた電子
レンジ調理用包装材料である。ここで調理層４
は、第２図に示すように香料層２と着色料層３２
とに分けて設けてもよく、着色料層３は、全面に
設けるだけでなく、網目状等の部分的に設けても
よい。

また、香料層２と着色料層３とを交互に部分的
に設けてもよい。

さらに、可食性フイルム１は、前記説明では、
単体フイルムであるが、例えば第３図に示すよう
にポリエチレンテレフタレートフイルムのように
耐熱性フイルム５上に可食性フイルム１を設け、
該可食性フイルム１上に着色料層２および香料層
３からなる調理層４を設けた積層構成のものでも
よい。

そして、食品の少なくとも一部を覆い、電子レ
ンジで加熱する時、または、電子レンジ加熱後、
耐熱性フイルム５を剥離すればよい。

〔効果〕

本考案は、以上の構成からなるので、水分の多
い食品への接着は、可食性フイルムの水分による
粘着性で十分達成でき、そのままの状態で、電子
レンジで食品の調理に必要な時間だけ加熱すれ
ば、食品が調理できるばかりでなく、電子レンジ
で水分の多い食品にこげが付いた感じとなり、食
欲をさそうものとなる。

また、餅の場合は網目状に着色料層を設けるな
ど、食品に合つた着色料層を設けることができ、
従来にない商品とすることができる。

耐熱性フイルム５として、熱収縮性フイルムを
用いれば軸付スイートコーンのような不定形食品
へのこげの感じの付与もできる。

【図面の簡単な説明】

第１図、第２図、および第３図は、本考案のそ
れぞれ実施例を示す断面図である。 １……可食性フイルム、２……着色料層、３…
…香料層、４……調理層、５……耐熱性フイル
ム。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. マイクロ波透過可能な可食性フイルムの表面に
   こげの着色料及び香料の調理層を設けた電子レン
   ジ調理用包装材料。