JPH0612392B2 - 閃光撮影装置 - Google Patents

閃光撮影装置

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JPH0612392B2
JPH0612392B2 JP56040504A JP4050481A JPH0612392B2 JP H0612392 B2 JPH0612392 B2 JP H0612392B2 JP 56040504 A JP56040504 A JP 56040504A JP 4050481 A JP4050481 A JP 4050481A JP H0612392 B2 JPH0612392 B2 JP H0612392B2
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circuit
transistor
signal
flash device
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    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B7/00Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly
    • G03B7/16Control of exposure by setting shutters, diaphragms or filters, separately or conjointly in accordance with both the intensity of the flash source and the distance of the flash source from the object, e.g. in accordance with the "guide number" of the flash bulb and the focusing of the camera
    • GPHYSICS
    • G03PHOTOGRAPHY; CINEMATOGRAPHY; ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ELECTROGRAPHY; HOLOGRAPHY
    • G03BAPPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
    • G03B15/00Special procedures for taking photographs; Apparatus therefor
    • G03B15/02Illuminating scene
    • G03B15/03Combinations of cameras with lighting apparatus; Flash units
    • G03B15/05Combinations of cameras with electronic flash apparatus; Electronic flash units

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  • General Physics & Mathematics (AREA)
  • Exposure Control For Cameras (AREA)
  • Stroboscope Apparatuses (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、信号授受装置に係り、特にカメラと電子閃光
装置又はその他の付属装置とから成る閃光撮影装置に関
する。
近年、カメラと電子閃光装置の如きカメラ付属装置との
間で、多数の信号の授受が行われる様になって来てい
る。この様な多数の信号の授受を混信なく行う為には、
カメラと付属装置との間と各信号専用の端子を設ければ
よいが、そうすると多数の端子が必要となり、スペース
等の点で好ましくない。
そこで、本発明は同一端子を介して複数の時系列的信号
をそれぞれ対応する回路へ混信なく伝達できる閃光撮影
装置を提供することを目的とする。
以下に、添附図面を参照して本発明の一実施例について
説明する。
まず、以下の説明で用いるシャッタ電気制御モード、シ
ャッタ機械制御モード、閃光撮影モード、TTL調光モ
ード、カメラ連動外部調光モード、独立外部調光モード
の用語の定義をする。
シャッタ電気制御モードはシャッタタイムを電気的に制
御するモードとする。
シャッタ機械制御モードは、機械ガバナを用いてシャッ
タタイムを機械的に制御するモードとする。
閃光撮影モードは、電子閃光装置からの信号に応じて、
シャッタタイムを閃光同調タイムに自動的に設定するモ
ードとする。
TTL調光モードは被写体で反射し、撮影レンズを透過
した閃光をカメラ内蔵の受光素子で測光し、この調光出
力に基づき閃光装置の閃光発光を停止させるモードとす
る。
カメラ連動外部調光モードは、カメラ側で設定したフィ
ルム感度や絞り値等の露出因子信号をカメラ側から電子
閃光装置に導入し、この露出因子信号と電子閃光装置側
の受光素子の測光出力とに基づき閃光発光を停止させる
モードとする。そして 独立外部調光モードは、フィルム感度や絞り値などの露
出因子情報を電子閃光装置に直接導入し、この情報と電
子閃光装置側の受光表子の測光出力とに基づき、閃光発
光を停止させるモードとする。
またここでシャッタの閃光同調タイムとはシャッタが全
開となるシャッタタイムのうちで最高速又はそれよりわ
ずかに遅いシャッタタイムとする。
第1図は一眼レフカメラ内の回路を示す。同図において
カメラ側電源1にはモード切換スイッチSWが直列接
続されている。このスイッチSWは、図示なきモード
切換部材を操作してシャッタ電気制御モードに設定した
時閉成し、シャッタ機械制御モードに設定した時、開放
する様にモード切換部材に連結している。半押スイッチ
SWは図示なきシャッタレリーズ釦を第1ストローク
まで押下げた時、即ち半押した時閉成される。この半押
スイッチSWの閉成によって、トランジスタQ,Q
、抵抗R、コンデンサCから構成される電源タイ
マ回路が作動される。この電源タイマ回路Q,Q
,Cでは、半押スイッチSWの閉成によりトラ
ンジスタQがオンし、カメラ側回路に給電する。半押
スイッチSWを開放するとコンデンサCの充電が開
始され、トランジスタQのオン状態はコンデンサC
と抵抗Rとの時定数で決まる一定時間保持され、その
一定時間の経過後にトランジスタQはオフする。この
様に電源タイマ回路Q,Q,R,Cは切換スイ
ッチSWが閉成している限り半押スイッチSWの閉
成中、カメラの回路に給電すると共に、半押スイッチS
が開放後も一定時間だけ、その給電を続行する。温
度補償された定電流源2からの定電流が可変抵抗R
流れる。この可変抵抗Rの両端に発生する電圧は絶対
温度に比例した特性になっている。この可変抵抗R
は、フィルム感度の設定に応じて抵抗値が変化し、フ
ィルム感度のアペックス値に対応した電圧を発生する。
このフィルム感度電圧はフォロアーアンプAを介して
制御回路3に伝達される。この制御回路3は、シャッタ
優先自動露出制御、絞り優先自動露出制御、プログラム
自動露出制御、手動露出制御、閃光撮影モード時におけ
るシャッタタイムの閃光同調タイムへの自動切換、露出
制御値表示、電磁レリーズ等の公知の機能を有する。可
変抵抗Rは図示なきシャッタダイヤルに連動し、シャ
ッタ優先自動露出制御時又は、手動露出制御時の手動設
定されたシャッタタイム値を制御回路3へ導入する。可
変抵抗Rは撮影レンズの絞り値の設定に連動し、可変
抵抗Rは撮影レンズの開放絞り値に連動する。受光素
子PDは、クイックリターンミラーが下降位置にある
とき撮影レンズ透過光を受光できるが、そのミラーが上
昇すると上記透過光を受光できない位置に配置されてい
る。
これらの可変抵抗R,R、受光素子PDの出力は
共に制御回路3に入力される。全押スイッチSWはシ
ャッタ釦の第1ストロークに続く第2ストロークまでの
押下げ、即ち全押し時に閉成され、この閉成に応じて制
御回路3はレリーズマグネットMgを駆動する。この
駆動は一眼レフカメラの公知の一連の露出動作、例え
ば、絞り込み、クイックリターンミラーの上昇、シャッ
タの開放等を順次引き起こす。メモリスイッチSW
は、シャッタレリーズ動作に連動し受光素子PD
の入射光の遮断の直前に閉成され、その遮断の解除によ
り開放される。このスイッチSWの閉成により、制御
回路3内の記憶回路はその閉成時の受光素子PDの被
写体輝度出力又はこれと他の露出因子値との露出演算値
を記憶する。上記の自動露出制御時にはこの記憶値に基
づき露出制御が行なわれる。シャッタ閉動作制御用マグ
ネットMgはシャッタ電気制御モードのとき、制御回
路3の出力によりシャッタの閉動作を開始させる。絞り
制御用マグネットMgは、制御回路3の出力により撮
影レンズの絞り径を制御する。定電流吸込源4、抵抗R
,R,R,R、トランジスタQ,Q、ダイ
オードD、演算増幅器Aは、温度変動及び電源電圧
変動に対して安定な基準電圧源を構成する。この基準電
圧源の作動は以下の如くである。演算増幅器Aの負帰
還動作により定電流吸込源4の電流は抵抗RとR
比に従ってトランジスタQとQとに分流され、トラ
ンジスタQ,Qのベースエミッタ間の電圧がベース
エミッタ間の接合部の電流密度に依存する事を利用して
抵抗RとダイオードDの接続点と電源1の正のライ
ンとの間に絶対温度に比例する正の温度係数の電圧を発
生させる。これにより、ダイオードDに発生する電圧
の負の温度係数を打消して温度係数零の安定な基準電圧
を演算増幅器Aの出力に得る。この基準電圧出力はダ
イオードDがシリコンダイオードの場合には1.2V程
度である。バッテリィチェック用比較器Aの(+)入力
端子は基準電圧源の出力端子即ち演算増幅器Aの出力
端子に接続され、(-)入力端子は、電源1を分圧する分
圧抵抗R10,R11の接続点に接続されている。この
バッテリィチェック用比較器Aは電源1の電圧がカメ
ラを正常に作動可能なレベルのときHレベルになり、電
源1の電圧がそのレベルを下回ったときLレベルとな
る。この比較器Aの出力がLレベルのとき制御回路3
は、露出制御値の表示を消し、またシャッタレリーズロ
ックを行ない、電源1の電圧が低下したことを警告す
る。フォロワーアンプAは、第1図の右端に示したゲ
ートANDの出力がHレベルのとき作動し、制御回路
3から出力されるフィルム感度と絞り値との露出因子情
報信号を後述するアクセサリシュー8の端子Tに伝達
し、ゲートANDの出力がLレベルのとき不作動とな
り上記露出因子情報信号の伝達を阻止する。点線のブロ
ック7は、TTL調光制御回路で、給電用トランジスタ
から給電される。このTTL調光制御回路7におい
て、フォトダイオードとして表わした閃光測光用受光素
子PDは、フィルム面からの反射光を受光できる位置
に配置されている。演算増幅器AとダイオードD
は、受光素子PDの光電流の対数圧縮回路を構成す
る。またこの対数圧縮回路A,Dには、フォロワー
アンプAのフィルム感度出力が印加されているので、
結局対数圧縮回路A,Dは、フィルム面反射光と、
フィルム感度との合成値を出力する。対数伸長用トラン
ジスタQは、そのベースが対数圧縮回路A,D
出力に、エミッタがフォロワーアンプAの出力に、コ
レクタが積分用コンデンサCに夫々接続されており、
対数圧縮回路A,Dの出力を対数伸長した電流をコ
レクタ電流として発生する。温度補償された定電流源5
及び抵抗R14による絶対温度に比例する電圧をフォロ
ワーアンプAは基準電圧として発生している。積分コ
ンデンサCに並列接続されたトランジスタQは、シ
ャッタの全開に応じてオフし、コンデンサCの充電を
開始させる。このトランジスタQのオフは、シンクロ
スイッチSWがシャッタの全開に同期して接点aから
接点bに切換わることによって行なわれる。TTL調光
信号作成用比較器Aは、積分コンデンサCの積分出
力と前述の基準電圧源A,Q,Q,R〜R
の基準電圧とを比較し、両者が所定の関係になった
とき閃光発光を停止させるTTL調光信号を出力する。
このように、基準電圧源A,Q,Q,R
,Dは、バッテリチェック用比較器Aと調光信
号作成用比較器Aとの両方の基準電圧として利用され
ている。なお第3図の実施例ではA出力を直接的に比
較器A,Aの比較基準電圧としているが、これに限
定されるものではなく、A出力を分圧した電圧を基準
入力として良いのは当然の事である。
一般にTTL調光モードでは設定フィルム感度が極めて
高い時又は極めて低い時には回路上の問題から正しい調
光を行なうことが出来ないことがある。そこで設定フィ
ルム感度が適正な範囲内か否かを検出する手段が以下の
如く設けられている。一対の比較器A,AによりT
TL調光用フィルム感度設定適否判別回路を構成する。
温度補償された定電流源5と直列抵抗R12〜R14
から構成される絶対温度に比例した基準電圧回路は比較
的高い基準電圧を比較器Aの一方の入力端子に、比較
的低い基準電圧を比較器Aの一方の入力端子に夫々印
加する。この比較器AはフォロワーアンプAのフィ
ルム感度出力と上記高い基準電圧とを比較し設定フィル
ム感度が上記適正範囲の上限を越えている時Hレベルの
出力を発生し、比較器AはフォロワーアンプAのフ
ィルム感度出力と上記低い基準電圧とを比較し、設定フ
ィルム感度が上記適正範囲の下限より低い時Hレベル出
力を発生する。こうして一対の比較器A,Aにより
フィルム感度が上記適正範囲内かその範囲外かを除去
し、範囲外であるときゲートORはフィルム感度警告
信号を表わすHレベル出力となる。このORゲートOR
の出力はANDゲートANDを介してORゲートO
へ、また比較器Aの出力はANDゲートAND
を介してORゲートORに夫々入力される。このAN
DゲートAND,ANDは択一的にゲートを開き、
メモリスイッチSWが開放時はANDゲートAND
がゲートを開き、スイッチSWの開成時はインバータ
INVによりANDゲートANDがゲートを開く。
トランジスタQはメモリスイッチSWが開放中はO
RゲートORの出力により、閉成中は比較器Aの出
力により制御される。
カメラのアクセサリシュー8は5つの端子T〜T
有し、カメラ側回路はここに取付けられた電子閃光装置
と、これらの端子T〜Tを介して接続される。この
端子Tはフィルム感度と絞り値との露出因子情報信号
を伝達するフォロワーアンプA及びトランジスタQ
に夫々接続されており、上記情報信号や、調光信号又は
シルム感度警告信号を択一的に電子閃光装置に伝える。
端子Tは電子閃光装置がTTL調光モードであるか否
を表わす信号を受ける。又この端子Tは電子閃光装置
側へカメラがシャッタ機械制御モードか、シャッタ電気
制御モードかの識別信号を送る機能も有している。端子
はシンクロスイッチSWの接点bに接続されカメ
ラ側より閃光開始信号を電子閃光装置に伝える。端子T
は電子閃光装置のメインコンデンサ充電完了信号やシ
ャッタを閃光同調タイムに切換える電光同調タイム設定
信号、その他の警告信号を、電子閃光装置から受ける。
端子Tはアース端子である。定電流源6、ダイオード
,D、トランジスタQは、カメラに装着された
電子閃光装置がTTL調光モードであるか否かを判別す
るTTL調光モード判別回路を構成する。この定電流源
6とダイオードDとの接続点は、電子閃光装置からの
TTL調光モード信号を受ける為に端子Tに接続され
ている。トランジスタQのコレクタはインバータIN
を介して給電用トランジスタQのベースに接続さ
れ、TTL調光モード判別回路6、D,D,Q
TTL調光モードを判別したときのみ給電トランジスタ
をオンしTTL制御回路7に給電する。端子T
アノードが接続された発光ダイオードLEDは、電子
閃光装置のメインコンデンサの充電完了を表示するレデ
ィライトとして働き、カメラのファインダ内に配置され
ている。この発光ダイオードLEDはメインコンデン
サの充電完了に応じて電子閃光装置から供給される大き
な電流である充電完了信号によって点灯し、充電完了を
表示する。レディライトLEDに直列接続されたトラ
ンジスタQ10はバッテリィチェック用比較器Aによ
って制御され、カメラ電源1の電圧が不十分であると
き、オフされレディライトLEDを強制的に消灯させ
る。このトランジスタQ10に並列接続の連動スイッチ
SWは切換スイッチSWに連動し、モード切換部材
がシャッタ機械制御モードを選択したとき閉成され、シ
ャッタ電気制御モードを選択したとき開放される。レデ
ィライトLEDに並列接続されたスイッチSWはシ
ャッタ機械制御モードのとき手動設定されたシャッタタ
イムが閃光同調タイムより高速であるときオンとなり、
それ以外のとき即ちシャッタ機械制御モード時のシャッ
タタイムが閃光同調タイム以下であるがシャッタ電気制
御モードのとき、オフされる。シャッタ電気制御モード
時にシャッタタイムを強制的に閃光同調タイムに設定す
る閃光同調タイム設定用トランジスタQ11はそのベー
スが抵抗R15を介して端子Tに接続され、コレクタ
は制御回路3に接続されている。この閃光同調タイム設
定用トランジスタQ11は電子閃光装置の電源オンによ
り電子閃光装置から端子Tを介して供給される微小電
流である閃光同調タイム設定信号によりオンされ、制御
回路3によりシャッタタイムを強制的に同調タイムにす
る。この微小電流は一部レディライトLEDにも流れ
るがしかしそれを実質的に点灯させない値に選定されて
いる。詳述するとトランジスタQ11がオンすると制御
回路3は絞り優先自動露出モードではシャッタタイムを
閃光同調タイムに設定し、シャッタ優先自動露出モード
又はプログラム自動露出モードではシャッタタイムを閃
光同調タイムに設定すると共にマグネットMgによる
絞り径の電気的制御を停止させて任意の絞り値を手動設
定可能とし、また、手動露出設定モードの時は、手動設
定したシャッタタイムが閃光同調タイムを越えていたと
きは、それを閃光同調タイムに強制的に切換え、手動設
定シャッタタイムが閃光同調タイム以下であるときはそ
の手動設定タイムでシャッタを制御する。更に、この制
御回路3はこのとき不要な自動露出制御関連の回路への
給電も省電力の為に停止させる。アンドゲートAND
は、その各入力端子が夫々インバータINV,INV
を介してトランジスタQ,Q11のコレクタに接続
されており、両トランジスタQ,Q11が共にオンの
とき、Hレベル出力となり、露出因子情報伝達用フォロ
ワーアンプAを作動させ制御回路3からの露出因子情
報信号を端子Tに送る。なおフォロワーアンプA
不作動時、その出力インピーダンスは無限大となってい
る。
次にこのカメラ側回路の作用を説明する。
(1)TTL調光モードの電子閃光装置がカメラに装着さ
れカメラはシャッタ電気制御モードとなっている場合。
シャッタ電気制御モードなので、切換スイッチSW
は、閉成され、シャッタレリーズ釦を第1ストローク
まで押下げると、半押スイッチSWが閉成し給電用ト
ランジスタQがオンする。電子閃光装置はその電源ス
イッチがオンされると、端子Tを介して閃光同調タイ
ム設定信号である微小電流をカメラ側に供給する。この
微小電流により同調タイム設定用トランジスタQ11
オンし、制御回路3はシャッタタイムを強制的に閃光同
調タイムに設定する。TTL調光モードの電子閃光装置
は、端子Tの電位を充分低いレベルにクランプする。
TTL調光モード判別回路6,D,D,Qは、こ
の端子Tの低レベル電位の検出から、電子閃光装置が
TTL調光モードであることを判別し、インバータIN
をLレベル出力にする。具体的にはトランジスタQ
がオフしインバータINVの出力をLレベルにす
る。このインバータINVのLレベル出力により給電
トランジスタQはオンしTTL調光制御回路7への給
電を行なう。こうして、電子閃光装置がTTL調光モー
ドのとき、カメラ側のTTL調光制御回路7が自動的に
給電される。TTL調光モードのとき電子閃光装置はカ
メラ側からのフィルム感度と絞り値の露出因子情報信号
を必要としない。従って、上記インバータINVのL
レベル出力はアンドゲートANDの出力をLレベルと
し、露出因子情報信号伝達用フォロワーアンプAを不
作動としている。電子閃光装置が発光準備完了状態にな
ると、即ちそのメインコンデンサの充電が完了すると、
電子閃光装置は端子Tを介して比較的大きな電流を充
電完了信号としてカメラ側に供給する。カメラ電源1の
電圧が充分であるときバッテリィチェック用比較器A
はHレベル出力となりトランジスタQ10をオンしてお
り、かつシャッタ電気制御モードの時スイッチSW
SWは開放であるので、上記充電完了信号によりレデ
ィライトLEDは点灯する。もちろんこのときも同調
タイム設定用トランジスタQ11はオンのままである。
また、この様にシャッタレリーズ釦が第1ストロークま
でしか押下げられていない状態ではメモリスイッチSW
は開放であるのでANDゲートANDがゲートを開
いているのでトランジスタQはORゲートORの出
力によって制御される。従って、もし可変抵抗Rに導
入したフィルム感度がこのTTL調光モードに対して不
適当なものであった場合には比較器A,Aのいずれ
か一方がHレベル出力となり、トランジスタQをオン
する。このトランジスタQのオンは端子Tを介して
電子閃光装置に伝わり、電子閃光装置は内蔵の事前警告
回路が作動し端子Tを通ってカメラ側にパルス状電流
を流しレディライトLEDを点滅させる。こうして、
フィルム感度が、TTL調光モードにとって不適当であ
る場合には、撮影前に事前にその旨がレディライトLE
の点滅によって警告される。尚上記パルス状電流
は、レディライトLEDを消灯させるときでも同調タ
イム設定用トランジスタQ11をオンとする様にその電
流値が設定されている。この警告により撮影者はTTL
調光モードによる撮影を止めてもよいしまた、そのまま
撮影を続行してもよい。この後者の場合にはこの警告中
でもトランジスタQ11のオンによりシャッタタイムは
同調タイムに強制設定されているので閃光撮影が実行さ
れる。ただしこのときの適正露出は保証されない。他
方、フィルム感度が適正な範囲内である場合には両比較
器A,Aは共にLレベル出力となるので、トランジ
スタQはオフであり、上述の事前警告は行なわれな
い。
シャッタレリーズ釦を第2ストロークまで押下げると、
全押スイッチSWが閉成し、レリーズマグネットMg
が作動し、絞りの絞り込み、クイックリターンミラー
の上昇、シャッタの開放などの一連の機械的シーケンス
が開始される。このミラーの上昇の直前に、メモリスイ
ッチSWが閉成される。この閉成に応じて、ANDゲ
ートANDが閉じると共に逆にインバータINV
よりANDゲートANDが開く。これによりメモリス
イッチSWの閉成後は調光信号作成用比較器Aの出
力がトランジスタQを制御する。シャッタの全開前に
はシンクロスイッチSWは接点aに接続しているの
で、トランジスタQはオンとなり積分コンデンサC
を短絡している。この為、調光信号作成用比較回路A
の出力はLレベルであり、トランジスタQをオフす
る。シャッタが全開すると、シンクロスイッチSW
接点aに関しての閉成から接点bに関しての閉成に切換
わる。この接点bに関して閉成により端子Tを介して
電子閃光装置の閃光の発生を開始させる。これにより、
フィルム面で反射した閃光がフォトダイオードPD
入射する。また、シンクロスイッチSWのこの切換に
よりトランジスタQがオフになるので、フォトダイオ
ードPDへの入射光とフィルム感度とに応じたトラン
ジスタQのコレクタ電流によってコンデンサCの積
分が開始される。調光信号作成用比較器Aは上記積分
電圧が、基準電圧源Q,Q,A,D,R〜R
の基準電圧に達したときHレベル出力、即ち調光信号
を発生する。これによりトランジスタQがオンとなり
端子Tを介して電子閃光装置の発光停止回路を作動さ
せ、閃光を停止させる。なお電子閃光装置は、後述の如
く、シンクロスイッチSWが接点aについての閉成を
している間は端子Tに生ずる信号を事前警告回路へ伝
達し、シンクロスイッチSWが接点bについて閉成し
ている間は端子Tに生ずる信号を発光停止回路に伝達
する様に構成されている。
同調タイム後に、シャッタが閉じるとシンクロスイッチ
SWは接点bについての閉成から接点aについての閉
成に復帰し、トランジスタQが再びオンし、積分コン
デンサCの放電を行なう。この後、クイックリターン
ミラーが下降するとメモリスイッチSWがオフし、ト
ランジスタQはフィルム感度適否判別回路A
,ORの出力によって制御される様になる。
カメラ電源1の電圧が不充分の場合、バッテリィチェッ
ク用比較器AのLレベル出力がトランジスタQ10
オフし、レディライトLEDを常に消灯させる。これ
により、カメラ側回路が正しく作動し得ない状態ではT
TL調光モードの閃光撮影を防止する。
半押スイッチSWがオフになると電源タイマ回路
,Q、C,Rの計時動作が開始され、上記オ
フから所定時間後に給電トランジスタQがオフし、カ
メラ側全回路への給電が断たれる。従ってこのときもレ
ディライトLEDは常に消灯状態となる。
尚、同一の端子からフィルム感度適否判別回路A,A
の出力と調光信号作成用比較器Aの出力とを電子閃
光装置に送る為に、カメラ側ではメモリスイッチSW
の作動の前は、フィルム感度適否判別回路の出力が、作
動後は、調光信号作成用比較器の出力が夫々端子T
発生する様にし、他方、電子閃光装置側ではメモリスイ
ッチSWの作動の後に作動するシンクロスイッチSW
の作動に応じて端子Tの信号を事前警告回路から閃
光停止回路へ切換えている。この様に、端子Tに生ず
る信号の切換後にこの信号を受ける電子閃光装置側回路
の切換えを行なうことは、電子閃光装置の閃光停止回路
には必ず調光信号作成用比較器Aの出力のみが伝達さ
れることを保証する点で望ましい。しかし、フィルム感
度適否判別出力から調光信号作成用比較器出力への切換
時期をシンクロスイッチSWの作動により行ない、電
子閃光装置側の事前警告回路と閃光停止回路との切換時
期と一致させてもよい。又第1図に於いてはフィルム感
度の適否を比較器A,Aによりにより電気的に検出
しているが、これに限定される必要はなく、フィルム感
度の設定値を機械的スイッチにより機械的に判別してそ
のスイッチのオン、オフによる電気的出力をORゲート
ORの出力のかわりとしてANDゲートANDの入
力としても同等の制御が得られる。
(2)カメラ連動外部調光モードの電子閃光装置がカメラ
に装着され、カメラはシャッタ電気制御モードとなって
いる場合。
シャッタ電気制御モードの為に、スイッチSW,SW
は開放である。電子閃光装置はカメラ連動外部調光モ
ードであるので、TTL調光モード判別回路6,D
,Qはそれを判別し、トランジスタQはオンと
なる。具体的には電子閃光装置は、端子Tの電位を低
電位にクランプしないので、トランジスタQはオンす
る。このオンによりインバータINVはHレベル出力
となり給電用トランジスタQをオフにする。こうし
て、カメラ連動外部調光モードの時にはカメラ側のTT
L調光制御回路7は給電されない。電子閃光装置の電源
オンに起因する端子Tからの同調タイム設定信号によ
り、同調タイム設定用トランジスタQ11がオンとな
る。この結果、制御回路3はシャッタタイムを閃光同調
タイムに強制設定する。またこのトランジスタQ11
オンによりインバータINVはHレベル出力となり、
また、前述の如く、インバータINVの出力はHレベ
ルであるのでANDゲートANDはHレベル出力とな
る。これによりフォロワーアンプAが作動状態にされ
フィルム感度と絞り値との露出因子情報信号が、このア
ンプA及び端子Tを介して電子閃光装置に伝達され
る。この電子閃光装置が事前警告機能を有している場合
には、端子Tを介して伝達された上記情報信号がこの
電子閃光装置の調光可能範囲を越えているか否かを判定
し、それを越えている時には、前述のTTL調光モード
の場合と同様にパルス状電流を端子Tを介してカメラ
側へ流し、レディライトLEDを点滅させる。これに
よりフィルム感度と絞り値との組合せが調光に対して不
適であることを事前警告する。このパルス状電流も前述
と同様にレディライトLEDを消灯するときでもトラ
ンジスタQ11をオンに保つ値に選定されている。全押
スイッチSWが閉成されると、前述と全く同様にシャ
ッタが全開しシンクロスイッチSWが、接点aについ
ての閉成から接点bについての閉成に切換わり電子閃光
装置は閃光発光を開始すると共に電子閃光装置側の受光
素子による閃光反射光の光量積分を開始させる。電子閃
光装置はカメラ側から導入されたフィルム感度絞り値の
露出因子情報信号と光量積分値とに従い所定時間後に閃
光発光を停止させる。給電スイッチQがオフであった
り、カメラ電源1の電圧が不充分であった場合には前述
同様に、レディライトLEDは常に消灯状態である。
この様に電子閃光装置がカメラ連動外部調光モードであ
るときは、TTL調光制御回路7には給電されず、また
フィルム感度と絞り値との露出因子情報が自動的に電子
閃光装置に導入される。
(3)電子閃光装置が独立外部調光モードでカメラがシャ
ッタ電気制御モードである場合。
このときはカメラからのフィルム感度と絞り値との露出
因子情報信号を電子閃光装置が使用せず電子閃光装置単
独の調光動作が行なわれる。
(4)カメラがシャッタ機械制御モードである場合。
シャッタ機械制御モードが選択されると、切換スイッチ
SWが開放しカメラ側には全く給電がなされない。
今、手動設定されたシャッタタイムが閃光同調タイム以
下であり、TTL調光モード又はカメラ連動外部調光モ
ードの電子閃光装置がカメラに装着された場合について
以下で説明する。シャッタタイムが閃光同調タイム以下
であるので、スイッチSWは開放されている。電源1
からカメラ側回路への給電は無く、TTL調光制御回路
7は不作動である為、TTL調光は不可能であり、ま
た、制御回路3やアンプAも不作動でカメラ側からフ
ィルム感度絞り値情報信号が伝達されない為、カメラ連
動外部調光も不可能である。そこで、TTL調光モード
電子閃光装置は端子Tに電圧が発生していないことを
検出し、またカメラ連動外部調光モード電子閃光装置は
端子Tに電圧が発生していないことを検出し、夫々自
身の警告回路を作動させ端子Tにパルス状電流を供給
する。シャッタ機械制御モードの選択によりスイッチS
は閉成されているので、上記パルス状電流はレディ
ライトLED、スイッチSWを介して流れ、レディ
ライトを点滅させる。こうして、TTL調光モード又は
カメラ連動外部調光が不可能であることを警告する。
一方、独立外部調光モードの電子閃光装置をカメラに装
置した場合には、これのメインコンデンサの充電が完了
すると、電子閃光装置から充電完了信号が端子T、レ
ディライトLED、スイッチSWを介して流れるの
でレディライトが点灯し閃光発光可能であることを表示
する。
一方、カメラは機械的レリーズ機構を具備しており、シ
ャッタ機械制御モードの選択時は、シャッタレリーズ釦
を押下げによりこの機械的レリーズ機構が作動し、前述
のレリーズマグネットMgの作動と同様に絞り込み、
ミラーの駆動、シャッタの開放等が順次行なわれる。シ
ャッタの全開で、シンクロスイッチSWが接点bにつ
いての閉成に切換わる。これにより電子閃光装置は閃光
発光を開始しこの被写体からの反射光をカメラ外部の受
光素子で測光し調光動作を行なう。この様にシャッタ機
械制御モードが選択されたときには独立外部調光モード
のみが使用可能となる。
また、選択した機械制御シャッタタイムが閃光同調タイ
ムを越えている場合には、スイッチSWは閉成されレ
ディライトLEDを短絡するので電子閃光装置が発光
可能状態になっても、レディライトLEDは消灯のま
まとなり、誤って閃光撮影を行なうことを防止する。
(5)電子閃光装置がカメラに未装着か又は装着されてい
るがその電源はオフであり、カメラはシャッタ電気制御
モードを選択している場合。
電子閃光装置の未装着又はその電源オフの為トランジス
タQはオンでありまた同調タイム設定用トランジスタ
11はオフである。このトランジスタQのオンによ
り給電用トランジスタQはオフとなり、TTL調光制
御回路7への給電を阻止し、節電を行なう。また、トラ
ンジスタQ11のオフにより制御回路3は閃光同調タイ
ムへのシャッタの強制設定を行なわず、被写体輝度に応
じたシャッタ制御又は手動設定したタイムによるシャッ
タ制御が行なわれる。また、トランジスタQ11のオフ
によりANDゲートANDの出力はLレベルとなりア
ンプAを不作動とするので、フィルム感度と絞り値と
の情報が端子Tに発生することもない。
次に、上述のカメラと共に使用される電子閃光装置につ
いて説明する。
第2図に示す電子閃光装置は、TTL調光モード、独立
外部調光モード及び全発光即ち非調光モードを選択でき
る。
第2図において、電子閃光装置は端子▲T ▼〜▲T
▼を有する取付部10を具備し、この取付部10は
カメラのアクセサリシュー8に係合し電子閃光装置をカ
メラに装着すると共に端子▲T ▼〜▲T ▼を対
応するカメラ側端子T〜Tに夫々接続する。第2図
の右端に示した閃光装置電源15に直列接続された電源
スイッチSW12は、接点f,g,hを有する。電源ス
イッチSW12が接点fを選択したとき、電子閃光装置
への給電がカメラ側の給電状態に連動するカメラ連動電
源モードとなる。接点gを選択した時は電源オフとな
る。接点hを選択したときはカメラと無関係に常に給電
を行なうカメラ非連動電源モードとなる。トランジスタ
33〜Q35、抵抗R31,R32、コンデンサC
17は、給電制御回路を構成する。この給電制御回路
は、電源スイッチSW12がカメラ連動電源モード接点
fを選択したとき、端子T,▲T ▼を介してカメ
ラ側が給電状態にあるか否かを検出してカメラ側が給電
状態のとき電子閃光装置を給電状態とし、カメラ側が非
給電状態であるとき、電子閃光装置への給電を断つ。昇
圧回路14は、電源15の電圧を昇圧しダイオードD
50を介してメインコンデンサC16を充電する。ツェ
ナーダイオードZD、抵抗R29,R30は、充電完
了検出回路を構成し、これはメインコンデンサC16
充電が閃光発光可能な所定値に達したことを検出する。
閃光放電管13はメインコンデンサC16の放電々流に
より閃光発光する。トリガ回路12はカメラのシンクロ
スイッチの作動に応じて閃光放電管13の閃光発光を開
始させると共に、発光停止信号即ち調光信号に起因する
発光停止回路11の作動に応じて、閃光発光を停止させ
る。発光ダイオードからなるレディライトLED13
はこの点灯消灯を制御するトランジスタQ31が直列接
続されている。電流制限抵抗R33は一端が電源スイッ
チSW12を介して電源15の正極に、他端が端子▲T
▼に夫々接続されており、給電されたとき、端子▲
▼,Tを介して第1図のカメラのトランジスタ
11に閃光同調タイム設定信号即ち微少電流を供給す
る。トランジスタQ32と抵抗R34とは直列接続され
ており、この直列接続体は電流制限抵抗R33に並列接
続されている。このトランジスタQ32は充電完了検出
回路ZD,R29,R30の出力によりNANDゲー
トNAND11とANDゲートAND15を介して制御
されメインコンデンサC16の充電完了前はオフに、そ
の充電完了後はオンとなる。トランジスタQ32のオン
により抵抗R33とR34とが並列接続されるので、端
子▲T ▼,Tを介してカメラ側に大きな電流即ち
充電完了信号が送られカメラ側レディライトLED
点灯する。もちろんこの大電流はカメラのトランジスタ
11をオン状態に保つ。抵抗R25〜R28、比較器
13、コンデンサC15、トランジスタQ30は、警
告用発振回路を構成し、これはトランジスタQ30がオ
フのとき作動し、数Hzの発振出力を比較器A13の出力
端子に発生する。この発振出力は一方でANDゲートA
ND16、ORゲートOR14を介してトランジスタQ
31を上記発振周期でオンオフ制御し、電子閃光装置側
のレディライトLED13を点滅させ、他方で、AND
ゲートAND15を介してトランジスタQ32を上記発
振周期でオンオフ制御し、カメラ側のレディライトLE
を点滅させる。機械制御シャッタ高速タイム検出用
比較器A12は分圧抵抗R22とR23により作成され
る基準電圧と端子▲T ▼の電位とを比較して、シャ
ッタ機械制御モード時の設定シャッタタイムが閃光同調
タイムを越えた高速タイムであることを検出する。具体
的には、端子▲T ▼の電位は、シャッタ電気制御モ
ードの時、第1図に示す如くトランジスタQ11のベー
ス・エミッタ電圧と抵抗R15の電位との加算値であ
り、またシャッタ機械制御モードで高速タイムの時、ス
イッチSW,SWが閉成の為、接地電位である。そ
こで、上記基準電圧をこの加算値と接地電位との間に選
定することによりシャッタ機械制御モードで高速タイム
のとき比較器A12の出力はHレベルとなりそれ以外で
Lレベルとなる。この比較器A12は高速タイムを検出
し、Hレベル出力となったときインバータINV14
介してANDゲートAND17のゲートを閉じてトラン
ジスタQ31を充電完了検出回路ZD,R29,R
30の出力に対して無関係とすると共にNORゲートN
OR10を介してトランジスタQ30をオフにし、警告
用発振回路R25〜R28,A13,C15,Q30
作動させる。トランジスタQ28,Q29、比較器A
11、コンデンサC14、抵抗R21は、調光不実施検
出回路を構成し、この調光不実施検出回路は、閃光発光
開始後、この電子閃光装置の最長発光時間の間に調光信
号が発生しなかったことを検出し、このとき、所定時
間、比較器A11の出力がHレベルとなる。このHレベ
ル出力即ち調光不実施検出々力はORゲートOR13
介してANDゲートAND16を開くと共にNORゲー
トNOR10を介してトランジスタQ30をオフし、警
告用発振回路を作動させ、更に、昇圧回路14の作動を
禁止又は制御する。また、この調光不実施のとき、放電
管13は全発光したのでメインコンデンサC16の電荷
は完全に放電されているので、充電完了検出回路Z
,R29,R30の出力はLレベルで、これはAN
DゲートAND17を閉じると共にNANDゲートNA
ND11を介してANDゲートAND15を開く。従っ
て調光不実施の場合、閃光終了後、所定時間、両方のレ
ディライトLED,LED13が点滅する。
尚、分圧抵抗R22,R23の作成する分圧電圧は、比
較器A11とA12の夫々の基準電圧として用いられて
いる。フォトダイオードPD10は被写体から反射され
た閃光を受光できる様に電子閃光装置に配置され積分コ
ンデンサC12はトランジスタQ27のオフに応じて光
電流の積分を開始する。積分コンデンサC13はスイッ
チSW11の閉成により積分コンデンサC12に並列接
続される。このスイッチSW11はカメラの絞りが所定
値のとき開放され、絞りがそれより絞り込まれた所定小
絞り値が選択された時閉成される。従って、所定小絞り
値のとき、コンデンサC12,C13の端子電圧が所定
値になるまでの積分時間が増大する。これらのフォトダ
イオードPD10、コンデンサC12,C13、トラン
ジスタQ27、スイッチSW11は、独立調光モードの
光量積分回路を構成する。独立調光モード時の調光信号
作成用比較器A10はツェナーダイオードZDにより
作成される基準電圧と光量積分回路PD10,C12
13,Q27,SWの積分出力とを比較し、それら
が所定の関係になった時、閃光発光を停止させる調光信
号を発生する。この調光信号はANDゲートAN
13、ORゲートOR11、ANDゲートAND12
を介して発光停止回路11に送られる。コンデンサC
10、抵抗R60,R61は微分回路を構成し、この微
分回路は端子▲T ▼に接続され、カメラのシンクロ
スイッチSWが接点bについて閉成すると、微分パル
スを発生する。トランジスタQ24,Q25、抵抗R
20、ココンデンサC11は、ワンショット回路を構成
し、これは微分回路C10,R60,R61の微分パル
スによりトリガされ、電子閃光装置の最長発光時間と同
じか、それよりわずかに長い時間、トランジスタQ24
のコレクタにHレベル出力を発生する。このHレベル出
力はトリガ回路12を作動させ閃光発光を開始させると
共に、トランジスタQ26をオンし、これによりトラン
ジスタQ27をオフし、光量積分を開始させる。上記H
レベル出力は、更にNANDゲートNAND10とAN
DゲートAND11,AND12に送られる。このAN
DゲートAND11はORゲートOR10と共にラッチ
回路を構成する。このラッチ回路AND11,OR10
はワンショット回路の出力が発生中に、ANDゲートA
ND12の出力として調光信号がORゲートOR10
印加された時、その調光信号がたとえ消滅してもワンシ
ョット回路の出力が消滅するまで調光信号をラッチす
る。このラッチ回路の出力即ちORゲートOR10の出
力は一方でインバータINV13を介してNANDゲー
トNAND10に送られ、他方で、トランジスタQ29
を制御する。トランジスタQ23はカメラのシンクロス
イッチSWが接点bについて閉成している間オンとな
り、インバータINV12の出力をLレベルとしこのL
レベル出力はANDゲートAND14のゲートを閉ざ
す。他方、シンクロスイッチSWが接点aについて閉
成している間は、トランジスタQ23はオフで、インバ
ータINV12を介してANDゲートAND14を開
く。このトランジスタQ23の働きは以下の如くであ
る。TTL調光モードの時、カメラ側から端子T,▲
▼を介してシャッタのレリーズ操作前はフィルム
感度設定適否信号が、そしてその操作後はTTL調光信
号が夫々電子閃光装置に送られて来る。このフィルム感
度設定適否信号は警告用発振回路R25〜R28,A
13,C15,Q30に、またTTL調光信号は発振停
止回路11に夫々入力されなければならない。そこでト
ランジスタQ23はシャッタレリーズ操作前、具体的に
はシンクロスイッチSWが接点aについて閉成してい
る間、フィルム感度設定適否信号がANDゲートAND
14を介して警告用発振回路に入力可能とする為にその
ゲートAND14を開き、他方、シャッタレリーズ操作
後はそのゲートAND14を閉じて調光信号が警告用発
振回路へ入力されることを阻止する。トランジスタQ
22は端子▲T ▼の電位を検出しカメラ側のトラン
ジスタQの状態を検出する。トランジスタQのオフ
の時、即ちTTL調光モードでのフィルム感度設定が適
正であるか又はTTL調光信号が発生していない時、ト
ランジスタQ22はオフし、ANDゲートAND10
出力をLレベルにする。他方、フィルム感度設定が不適
であって、トランジスタQがオンのとき、トランジス
タQ22もオンし、ANDゲートAND10、ORゲー
トOR12、ANDゲートAND14、NORゲートN
OR10を介して警告用発振回路を作動させる。またT
TL調光信号の発生によりトランジスタQがオンした
ときはトランジスタQ22のオンはゲートAND10
OR11,AND12を介して発光停止回路11に入力
される。モード選択スイッチSW10はTTL調光モー
ド用接点c、独立調光モード用接点d、非調光即ち全発
光用接点eとのいずれかを外部操作により選択する。こ
の全発光用接点eは全発光モード表示発光ダイオードL
ED12とNANDゲートNAND10に接続されてい
る。従って、選択スイッチSW10がこの接点eを選択
した場合には、発光ダイオードLED12が点灯し、全
発光モードである旨を表示すると共に、NANDゲート
NAND10にLレベル出力を送り、トランジスタQ
28を常にオフし、調光不実施検出回路Q28
29,A11,C14,R21を不作動にする。接点
dは独立調光モード表示発光ダイオードLED11と、
インバータINV11を介してANDゲートAND13
とに夫々接続している。従って、この接点dが選択され
た時、発光ダイオードLED11が点灯し、独立調光モ
ードを表示すると共に、ANDゲートAND13がゲー
トを開き、独立調光モードの調光信号作成用比較器A
10の調光信号の発光停止回路11への伝達を許す。接
点cはTTL調光モード表示発光ダイオードLED10
と、インバータINV10を介してトランジスタ
21、ANDゲートAND10,AND14とに夫々
接続されている。従ってこの接点cが接続されると、発
光ダイオードLED10が点灯しTTL調光モードを表
示すると同時にトランジスタQ21をオンすると共にA
NDゲートAND14が開かれる。更にANDゲートA
ND10が開かれトランジスタQ22を介したTTL調
光モード時のフィルム感度設定適否信号及びTTL調光
信号を通す。トランジスタQ20,Q21、ダイオード
10は、TTL調光モード選択信号発生回路を構成す
る。この回路は接点cが選択されたときトランジスタQ
20,Q21が共にオンした端子▲T ▼の電位を低
レベル、具体的にはトランジスタQ20のベースエミッ
タ電圧にダイオードD10の順方向電圧を加算した値に
クランプする。この低電位がTTL調光モード選択信号
となり、カメラ側のトランジスタQをオフする。
次に、動作について説明する。
(IA)電子閃光装置がTTL調光モードを選択し、そ
の電源がカメラ非連動モードとなっており、カメラ側は
シャッタ電気制御モードとなっている場合。
この場合、第1図と第2図において電子閃光装置のモー
ド選択スイッチSW10、電源スイッチSW12は夫々
接点c,hを選択し、カメラ側の切換スイッチSW
閉成し、スイッチSW,SWは開放となっている。
電子閃光装置の電源オンの為、電流制限抵抗R33によ
り決まる微小電流即ち閃光同調タイム設定信号が、前述
の如く端子▲T ▼,Tを介してカメラの閃光同調
タイム設定用トランジスタQ11をオンしシャッタを閃
光同調タイムに強制的に設定する。この微小電流はカメ
ラ側レディライトLEDを実質的に消灯状態を保つ。
モード選択スイッチSW10の接点cの選択により、T
TL調光モード選択信号発生回路Q20,Q21,D
10はトランジスタQ20,Q21がオンし、端子▲T
▼,Tの電位を低レベルにクランプし、即ちTT
L調光モード選択信号をカメラ側に送りカメラのトラン
ジスタQをオフする。このオフにより、カメラ側はト
ランジスタQがオンしTTL調光制御回路7に給電が
行なわれる。このように電子閃光装置がTTL調光モー
ドであると、カメラ側のTTL調光モード判別回路6,
,D,Qがそれを検出し自動的にTTL調光制
御回路7に給電する。一方、カメラはシャッタ電気制御
モードであるので電子閃光装置の機械制御シャッタ高速
タイム検出用比較器A12はLレベル出力を発生し、こ
の出力はインバータINV14を介してANDゲートA
ND17のゲートを開く。従って、メインコンデンサC
16の充電が所定値に達し充電が完了すると、充電完了
検出回路ZD,R29,R30はANDゲートAND
17にHレベル出力を送りこれによりトランジスタQ
31がオンし電子閃光装置のレディライトLED13
転倒し充電完了を表示する。またカメラのフィルム感度
の設定がTTL調光モードに関し、適正範囲内である
時、カメラのトランジスタQはオフであり従って端子
,▲T ▼を介して電子閃光装置のトランジスタ
22もオフとなり、ANDゲートAND10の出力を
Lレベルにする。このANDゲートAND10のLレベ
ル出力と、前述のトランジスタQ20のオンとによりO
RゲートOR12の出力はLレベルとなりANDゲート
AND14の出力もLレベルになる。また調光不実施検
出回路Q28,Q29,A11,C14、R21は未だ
不作動であるのでその比較器A11の出力もLレベルで
ある。前述の如く、比較器A12の出力もLレベルであ
る。こうして比較器A11,A12のLレベル出力及び
ANDゲートAND14のLレベル出力とによりNOR
ゲートNOR10の出力はHレベルとなりトランジスタ
30をオンしている。従って警告用発振回路R25
28,A13,C15は不作動で比較器A13の出力
はHレベルのまま不変である。こうして、フィルム感度
の設定が適正であるときは当然警告動作を行なわない。
一方、NORゲートNOR10のHレベル出力と充電完
了検出回路R29,R30,ZDのHレベル出力とに
よりNANDゲートNAND11の出力はLレベルとな
りこのLレベル出力はANDゲートAND15を介して
トランジスタQ32をオンにする。このオンにより抵抗
33とR34とが並列接続され、充電完了信号である
比較的大電流が端子▲T ▼,Tを介してカメラ側
のレディライトLEDに流れそれを点灯する。こうし
て、メインコンデンサC16の充電が完了するとカメラ
側と電子閃光装置側のレディライトLED,LED
13が共に点灯する。
もし、フィルム感度の設定がTTL調光モードに対して
不適当である場合にはカメラのトランジスタQはオン
になっている。従って電子閃光装置のトランジスタQ
22もオンとなる。このオンによりANDゲートAND
10はHレベル出力になり、ORゲートOR12の出力
をHレベルとする。一方、シャッタレリーズ前であるの
で、トランジスタQ23はオフであり、従ってインバー
タINV12の出力はHレベルとなる。また、インバー
タINV10の出力はHレベルとなっている。この様に
ORゲートOR12の出力、インバータINV10,I
NV12の出力がすべてHレベルであるので、ANDゲ
ートAND14はHレベル出力となりNORゲートNO
10を介してトランジスタQ30をオフし警告用発振
回路R25〜R28,A13,C15が作動する。こう
して、発振回路は比較器A13の出力端子に数Hzの発振
出力を発生する。この発振出力はANDゲートAND
15を介して、トランジスタQ32を数Hzでオンオフ制
御するので、カメラ側のレディライトLEDが点滅
し、フィルム感度の設定の不適を警告する。このとき比
較器A11,A12の出力は共にLレベルであるのでこ
れらの出力はORゲートOR13を介してANDゲート
AND16のゲートを閉じる。従って警告回路の発振出
力はトランジスタQ31に伝わらず、トランジスタQ
31は充電完了検出回路ZD,R29,R30の出力
によってのみ制御され、従って電子閃光装置のレディラ
イトLED13は点滅しない。
次に、シャッタが全開されると、シンクロスイッチSW
は接点bについての閉成に切換わる。これにより微分
回路C10,R60,R61を介して電子閃光装置のワ
ンショット回路Q24,Q25,R20,C11、がト
リガされ、トランジスタQ24がこの閃光装置の最長発
光時間以上の所定時間オンとなる。このオンに応じて、
トリガ回路12が閃光放電管13の閃光発光を開始させ
ると共に、ラッチ回路AND11,OR10をリセット
状態と同じ待機状態とし、またANDゲートAND12
のゲートを開き、更にNANDゲートNAND10をL
レベル出力に反転させトランジスタQ28をオンする。
トランジスタQ28のオンは、トランジスタQ29がオ
フであるので、コンデンサC14を瞬時にフル充電す
る。この後、カメラ側のTTL調光制御回路7が所定量
の光量積分を行ない発光停止信号即ち調光信号を発生
し、カメラのトランジスタQをオンする。これに応じ
て電子閃光装置のトランジスタQ22がオンし、AND
ゲートAND10の出力をHレベルにする。このHレベ
ル出力は、ORゲートOR11を介してANDゲートA
ND12の出力をHレベルとし発光停止回路11を作動
させて、放電管13の閃光発光を終了させる。同時にA
NDゲートAND12の出力はラッチ回路AND11
OR10をトリガする。これにより各ゲートAN
11,OR10の各出力はHレベルに保持される。こ
の保持はその後ANDゲートAND12の出力がたとえ
Lレベルに反転してもワンショット回路Q24
25,R20,C11の出力が生じている間、続けら
れる。このラッチ回路のORゲートOR10のHレベル
出力は、ゲートNAND10の出力をHレベルに反転し
トランジスタQ28をオフすると同時に、トランジスタ
29をオンし、コンデンサC14を瞬時に放電させ
る。この様に、調光不実施検出回路Q28,Q29,A
11,C14,R21のコンデンサC14は閃光発光の
開始と同時に瞬時にフル充電され比較器A11をHレベ
ルに反転し、NORゲートNOR10、トランジスタQ
30を介し警告用発振回路を作動させるが、調光動作が
行なわれたときは上記閃光発光開始から直ちに(遅くと
も数ms以内に)、調光信号の発生によりコンデンサC
14の瞬時の放電が行なわれ、比較器A11は再びLレ
ベル出力に戻り、警告用発振回路の作動を停止させる。
従って、調光が実施された場合には調光不実施検出回路
28,Q29,A11,C14,R21は警告用発振
回路を実質的に作動させず、従って調光不実施の警告は
行なわれない。
ところが、電子閃光装置が最大発光量の閃光を発生して
も、カメラのTTL調光制御回路7の光量積分値が所定
値に達しない場合には、調光信号が発生しない。従っ
て、ラッチ回路AND11,OR10はトリガされず、
そのORゲートOR10の出力はLレベルのままである
ので、トランジスタQ29もオフのままとなる。この
為、コンデンサC14の充電々荷は抵抗R21を介して
徐々に放電されることになる。この抵抗R21とコンデ
ンサC14との時定数によって決まる一定時間、例えば
数秒間比較器A11はHレベル出力を保持し警告用発振
回路R25〜R28,A13,C15を作動させる。こ
の比較器A11のHレベル出力は同時にANDゲートA
ND16のゲートを開く。一方、メインコンデンサC
16は完全に放電されたので、この時の充電完了検出回
路ZD,R29,R30の出力はLレベルとなってお
り、NANDゲートNAND11を介してANDゲート
AND15のゲートを開く。従って、上述の警告用発振
回路の発振出力は、ANDゲートAND15を介してト
ランジスタQ32をオンオフ制御すると同時にANDゲ
ートAND16,ORゲートOR14を介してトランジ
スタQ31をオンオフ制御する。こうしてカメラ側と電
子閃光装置のレディライトLED,LED13は点滅
する。
このように調光不実施の場合には調光不実施検出回路が
調光信号が発生しないことを検出し閃光発光終了後、一
定時間両レディライトを点滅させてその旨を警告する。
尚、この調光不実施を表わす比較器A11のHレベル出
力は上述の如く警告用発振回路を作動させると同時に昇
圧回路14の作動を禁止又は抑制する。この禁止・抑制
により電源15の電圧低下を防止して、上記調光不実施
警告用の諸回路への充分な給電を保証する。
(IIA)電子閃光装置のモードは(I)と同じ、即ちT
TL調光モード、カメラ非連動電源モードであるが、カ
メラ側が閃光同調タイム以下のシャッタ機械制御モード
である場合。
この場合、カメラの切換スイッチSWの開放の為、カ
メラ側回路には給電されないのでカメラ側のTTL調光
制御回路7は不作動である。従って電子閃光装置をTT
L調光モードに選定してもTTL調光は不可能となる。
そこで、TTL調光が不可能である旨の事前警告を行な
う。カメラ側回路には給電が無いので、カメラの電流源
6は不作動であり、端子T,▲T ▼を介してカメ
ラ側から何ら電流供給はない。この為、電子閃光装置の
トランジスタQ20はオフし、ORゲートOR12の出
力をHレベルにする。また端子cの選択によりインバー
タINV10の出力はHレベルであり、またシャッタレ
リーズ前はトランジスタQ23のオフの為にインバータ
INV12の出力はHレベルである。こうしてORゲー
トOR12、インバータINV10、INV12の各H
レベル出力により、ANDゲートAND14がHレベル
出力となり、NORゲートNOR10をLレベル出力と
し、警告用発振回路R25〜R28,A13,C15
作動させる。このNORゲートNOR10のLレベル出
力はNANDゲートNAND11を介してANDゲート
AND15のゲートを開くので、警告用発振回路の発振
出力はANDゲートAND15を介してトランジスタQ
32をオンオフ制御する。これにより端子▲T ▼を
介してカメラ側にパルス状電流が供給される。このパル
ス状電流は、トランジスタQ10がオフであるが、スイ
ッチSWが閉成であるのでカメラ側レディライトLE
を点滅させて、TTL調光モードが不可能である旨
を警告する。一方、電子閃光装置側のレディライトLE
13はこのとき点滅することはない。詳述すると、こ
のとき調光不実施検出回路の比較器A11はLレベル出
力でありかつシャッタタイムが閃光同調タイム以下であ
る為に機械制御シャッタ高速タイム検出用比較器A12
もLレベル出力であるのでORゲートOR13はLレベ
ル出力となりANDゲートAND16を閉じる。従って
トランジスタQ31は警告用発振回路の発振出力に無関
係となり、充電検出回路の出力によってのみ制御され
る。尚、このTTL調光モード不可能警告を電子閃光装
置のレディライトLED13では行なわない理由は以下
の通りである。カメラ側シャッタ電気制御モードで、切
換スイッチSW1が閉成されていても給電トランジスタQ
がオフしていると、カメラ側回路には給電がなされな
いので、これを電子閃光装置はカメラの切換スイッチS
の開放と同じに判断してしまう。そこで、カメラ側
回路に無給電の時、仮に電子閃光装置のレディライトLE
D13で点滅警告を行なう様にすると、カメラのトランジ
スタQのオフに起因するカメラ側回路の無給電時にも
上記レディライトLED13は点滅動作を行なってしま
う。これを避ける為に、電子閃光装置のレディライトL
ED13による点滅警告は行なわない様に構成してあ
る。尚、このとき電子閃光装置から端子▲T ▼,T
を介してパルス状電流が供給されるが、カメラの給電
トランジスタQのオフの時にはトランジスタQ10
オフであるのでカメラ側レディライトLEDも消灯状
態のままであり、誤った警告表示を行なうことはない。
以上の説明はカメラにTTL調光制御回路7が設けられ
ているが、そこに給電が行なわれていない場合のもので
あったが、カメラにTTL調光制御回路が設けられてい
ない場合にも全く同様である。即ち、この場合には、カ
メラには端子Tが存在しないので、カメラ側のレディ
ライトLEDは点滅し、電子閃光装置のTTL調光モ
ードの選択が不適であることを警告する。
尚、以上の説明から分る様にカメラが非TTL調光状態
にある場合にはトランジスタQ20がその状態に応じて
オフし警告用発振回路R25〜R28,A13,C15
を作動させるのでこのトランジスタQ20はTTL調光
モード選択信号回路の一部であると共に、カメラ側がT
TL調光可能状態にあるか否かを検出する検出回路を構
成している。
(IIIA)電子閃光装置は独立調光モードで、その電源
スイッチがカメラ非連動モードであり、カメラ側は、シ
ャッタ電気制御モード、又は、閃光同調タイムのシャッ
タ機械制御モードである場合。
この時、電子閃光装置はモード選択スイッチSW10
接点dを選択しているので、インバータINV11はH
レベル出力となりANDゲートAND13のゲートを開
く。この為、独立調光信号作成用比較器A10の出力が
ゲートAND13,OR11,AND12を介して、発
光停止回路11及び調光不実施検出回路Q28
29,A11,C14,R21を作動させ得る。シャ
ッタが全開し、これに応動した微分回路C10
60,R61の微分パルスによりワンショット回路の
トランジスタQ24がオンし、トリガ回路12を作動
し、閃光発光を開始させる。同時にトランジスタQ24
のオンはトランジスタQ26をオフし独立調光モード時
の光量積分回路PD10,C12,C13,SW11
27の積分動作を開始させる。この光量積分回路の積
分出力がツェナーダイオードZDの基準電圧を越す
と、調光信号作成用比較器A10がHレベル出力即ち調
光信号を発生する。この信号はゲートAND13,OR
11,AND12を介して発光停止回路11を作動し閃
光発光を停止させると共に、ラッチ回路のORゲートO
10を介してトランジスタQ29をオンし調光不実施
検出回路に調光の実施を伝える。もし調光が行なわれな
かった場合には、即ちトランジスタQ24がオンしてい
る間に調光信号が発生しなかった時には、調光不実施検
出回路Q28,Q29,A11,C14,R21は警告
用発振回路R25〜R28,A13,C15を作動させ
カメラ側及び電子閃光装置側のレディライトLED
LED13を点滅させる。もちろん、この独立調光モー
ドでは、TTL調光モード選択信号発生回路Q20,Q
21,D10は不作動であるので、カメラ側のTTL調
光制御回路7には給電されない。
(IVA)電子閃光装置は全発光モード、カメラ非連動電
源モードであり、カメラはシャッタ電気制御モード又
は、閃光同調タイム以下のシャッタ機械制御モードであ
る場合。
モード選択スイッチSW10は、接点eを選択し、NA
NDゲートNAND10を介してトランジスタQ28
オフに保つので、調光不実施検出回路は不作動であり、
従って調光不実施警告は行なわれない。カメラ側又は電
子閃光装置側のレディライトLED,LED13の点
灯後、シャッタレリーズを行なうと電子閃光装置は全発
光、即ち最大発光時間の発光を行なう。
(VA)電子閃光装置がカメラ非連動電源モードで、カ
メラが閃光同調タイムより早い高速タイムのシャッタ機
械制御モードである場合。
このとき、カメラ側のスイッチSW,SWは共に閉
成であるので、カメラ側のレディライトLEDは常に
消灯となり、また、電子閃光装置の機械制御シャッタ高
速タイム検出用比較器A12はHレベル出力となり、N
ORゲートNOR10をLレベル出力にしてトランジス
タQ30をオフし警告用発振回路R25〜R28,A
13,C15を作動させる。また比較器A12のHレベ
ル出力はORゲートOR13を介してANDゲートAN
16を開くと共にインバータINV14を介してAN
DゲートAND17を閉じる。従って、トランジスタQ
31は警告用発振回路の発振出力にのみ制御されレディ
ライトLED13を点滅させる。こうして、シャッタタ
イムが閃光撮影に不適である場合には、電子閃光装置側
のレディライトLED13のみが点滅し、警告を発す
る。
(VIA)電子閃光装置の電源スイッチがカメラ連動モー
ドで、カメラがシャッタ電気制御モードを選択している
場合。
電子閃光装置の電源スイッチSW12が接点fについて
閉成されると、コンデンサC17は抵抗R31を介して
充電され、この充電々流によりトランジスタQ33,Q
34がオンとなり電子閃光装置の回路に給電が行われ、
メインコンデンサC16の充電が行われる。抵抗R31
とコンデンサC17との時定数で決まる所定時間後にト
ランジスタQ33,Q34がオフし給電はは断たれる。
この間にメインコンデンサC16の充電が完了する。カ
メラの給電トランジスタQがオンされると、定電流源
6から端子T,T′を介して電子閃光装置に供給さ
れた電流が、抵抗R32を通ってトランジスタQ35
オンしコンデンサC17を短絡すると同時にトランジス
タQ33,Q34をオンする。これにより電子閃光装置
の回路へ給電が行われる。この電子閃光装置の給電状態
はカメラ側に給電が行われている限り保持される。
今、カメラの給電トランジスタQがオフしカメラの給
電が断たれると、電子閃光装置のトランジスタQ35
同時にオフされる。このオフにより、コンデンサC17
の充電が開始され、このオフから前述の所定時間だけト
ランジスタQ33はオンを続けメインコンデンサC16
の充電を完了した後にオフし電子閃光装置の給電が断た
れる。この様に、電源スイッチSW12がカメラ連動モ
ードであるときは、カメラ側電源の投入が行われれば、
それに応じて電子閃光装置電源がオンになるが、既にス
イッチSW12の接点fについての閉成への切換により
必ずメインコンデンサは充電が行われるので直ちに閃光
撮影が開始できる。またカメラ側の給電が断たれた時も
メインコンデンサC16の充電が完了してからトランジ
スタQ33はオフするので、再びカメラ側の給電を再開
すれば、速やかに閃光撮影可能となる。
尚、抵抗R32の値は以下の如く定められている。即
ち、モード選択スイッチSW10がTTL調光モード用
接点Cを選択していない時、カメラの定電流源6から端
子T,T′へ流れた電流は、TTL調光モード選択
信号発生回路Q20,Q21,D10には流れず、すべ
て抵抗R32に流れてトランジスタQ35をオンにする
が、このとき端子T,T′の電位がカメラのトラン
ジスタQをオフにしない値となる様に抵抗R32は定
められている。
この第2図の電子閃光装置と第1のカメラとの組合せで
は、上述の如く電子閃光装置はそれがTTL調光モード
であることを示すTTL調光モード選択信号を電圧の形
で端子T′,Tを介してカメラ側のTTL調光モー
ド判別回路へ伝達し、またカメラはその電源がオンであ
ることを示す信号を電流の形で端子T,T′を介し
て電子閃光装置の給電制御回路へ伝達している。この様
にカメラと電子閃光装置との間で授受される二種の信号
を一方は電流とし、他方は電圧とすることにより、両信
号を同時に同一端子を介して伝達することができる。
(VIIA)電子閃光装置の電源がオフの場合。
このとき、電源スイッチSW12は接点gを選択してお
り、電子閃光装置の回路には給電されない。従って、モ
ード選択スイッチSW10がTTL調光モード用接点C
を選択していてもTTL調光モード選択信号発生回路Q
20,Q21,D10は不作動であり、従ってカメラ側
のTTL調光制御回路7は給電されず不要な電力消費を
防止する。
次に、電子閃光装置の別の実施例を第3図により説明す
る。この電子閃光装置はカメラ連動調光モードと独立調
光モードを有し、TTL調光モードを有さない。
第3図において、取付脚部20は端子T″,T″,
″,T″,T″を有する。上述の如く、この電
子閃光装置はTTL調光モードがないので、TTL調光
用接点T″は無接続となっている。これらの各端子T
″,T″,T″,T″,T″は夫々第1図の
カメラの対応端子T,T,T,T,Tに接続
される。図中の右端に示した電子閃光装置の電源15に
は電源スイッチSW21が接続され、この電源スイッチ
SW21は三つの接点l,m,nを有し、電源スイッチ
SW21がカメラ連動モード接点lを選択した時、電子
閃光装置側の給電がカメラ側の給電に連動し、電源オフ
用接点mを選択したとき、電子閃光装置の給電は全く断
たれ、カメラ非連動用接点nを選択したとき、電子閃光
装置は常に給電状態となる。この電源スイッチSW21
は図で左下に示した調光モード選択スイッチSW20
連動しており、電源スイッチSW21が接点l,m,n
を夫々選択したとき、モード選択スイッチSW20はそ
れに連動してカメラ連動調光モード用接点i、無接続接
点j、独立調光モード用接点kを夫々選択する。図の右
側のトランジスタQ42,Q43,Q44、コンデンサ
21、抵抗R46、ダイオードD26から給電制御回
路を構成する。この給電制御回路は電源スイッチSW
21が接点lについて閉成されるとコンデンサC21
抵抗R46との時定数によって決まる所定時間、トラン
ジスタQ43,Q44がオンし電子閃光装置回路への給
電が行われる。この所定時間は、メインコンデンサC
16の充電完了に要する時間に等しいかそれよりわずか
に長く設定されている。トランジスタQ42はエミッタ
が接点lに、ベースが抵抗R45を介して端子T
に、夫々接続されており、またそのエミッタとコレクタ
はコンデンサC21に並列接続されている。電源スイッ
チSW21がカメラ連動モード接点lを選択していると
き、カメラ側が給電されると、トランジスタQ42のエ
ミッタベース、抵抗R45、端子T″を介して微小電
流が流れ、トランジスタQ42がオンしコンデンサC
21を短絡しトランジスタQ43,Q44をオンに保
つ。この時の微小電流はシャッタ閃光同調タイム設定信
号として働く。トランジスタQ45、抵抗R47、コン
デンサC22、ダイオードD28は、コンデンサC21
の強制放電回路を構成する。この放電回路は電源スイッ
チSW21が接点mについて閉成されると、瞬時にコン
デンサC21を強制的に放電させる。またコンデンサC
22に直列接続されたダイオードD29はダイオードD
27、トランジスタQ44と共にコンデンサC22の放
電ループを形成する。昇圧回路14、閃光放電管13、
トリガ回路12、発光停止回路11、メインコンデンサ
16、ダイオードD50、充電完了検出回路ZD
29,R30は夫々第2図のものと同一である。抵抗
44とダイオードD25は、電源スイッチSW21
カメラ非連動モードの時、端子T″を介して閃光同調
タイム設定信号である微小電流をカメラ側に供給する。
即ち、電源スイッチSW21が接点lを選択した時は、
トランジスタQ42のエミッタ・ベース、抵抗R45
介して、又接点nを選択したときは抵抗R44、ダイオ
ードD25を介して、夫々微小電流が端子T″に供給
される。ダイオードD24は、アノードがダイオードD
25のそれに、カソードがトランジスタQ44のコレク
タに夫々接続されており、接点lが選択されている時、
抵抗R44に流れる電流をダイオードD24を介してト
ランジスタQ44へ流すが、端子T″へは流さない様
にするものである。レディライトLED13、これに接
続されたトランジスタQ31は第2図のそれと全く同一
である。トランジスタQ32と抵抗R43と逆流阻止ダ
イオードD23は互に直列接続され、トランジスタQ
32のオンにより端子T″,Tを介してカメラのレ
ディライトLEDを点灯させる大電流を供給する。N
ANDゲートNAND11,ANDゲートAND15
AND16,AND17,ORゲートOR13,OR
14、インバータINV14、NORゲートNOR10は夫
々第2図の対応する論理素子と同一である。トランジス
タQ30、警告用発振回路R25〜R28,C15,A
13も第2図のそれと同一である。また分圧抵抗
22,R23、機械制御シャッタ高速タイム検出用比
較器A12、調光不実施検出回路Q28,Q29,A
11,C14,R21も第2図のものと同一である。A
NDゲートAND12、ラッチ回路OR10、AND
11、インバータINV13、は第2図の対応論理素子
と同一であり、NANDゲートNAND20は第2図の
NANDゲートNAND10と類似している。調光信号
作成用比較器A24、基準電圧発生用ツェナーダイオー
ドZD10は第2図の比較器A10、ツェナーダイオー
ドZDと同様の働きをし、比較器A24はツェナーダ
イオードZD10の基準電圧と、光量積分回路P
20,A20,D20〜D22,Q40,Q41,C
20の積分出力とを比較する。この光量積分回路のフォ
トダイオードPD20は被写体で反射された閃光を受光
する。差動増幅器A20は帰還ループ中に対数圧縮用ダ
イオードD20を有し、一方の入力端子にはフォトダイ
オードPD20からの光情報が、他方の入力端子には後
述の如くモード選択スイッチSW20を介してフィルム
感度と絞り値との露出因子情報が夫々入力される。トラ
ンジスタQ40は差動増幅器A20の出力を対数伸長す
る。こうしてトランジスタQ40のコレクタ電流はフォ
トダイオードPD20とフィルム感度と絞り値とに起因
した値となり、積分コンデンサC20はトランジスタQ
41のオフに応じて上記電流を積分する。定電流源2
1、抵抗R40〜R42、可変抵抗VRは、基準電圧
発生回路を構成し、この可変抵抗VRはその抵抗値が
電子閃光装置で設定されたフィルム感度と絞り値とに応
じて変化する。フォロワーアンプA21は基準電圧発生
回路21、R40〜R42VRの基準電圧をトランジ
スタQ40のエミッタに与える。一対の比較器A22
23は調光モードにおいてフィルム感度と絞り値の設
定値が適正範囲内にあるか否かを検出し、その範囲内の
とき両方ともLレベル出力を、その範囲外のときいずれ
か一方がHレベル出力となる。このHレベル出力はOR
ゲートOR20,NORゲートNOR10を介してトラ
ンジスタQ30をオフし警告用発振回路R25
28,C15,A13を作動させる。微分回路
10,R60,R61、ワンショット回路Q24,Q
25,R20,C11は夫々第2図のものと同一であ
る。
第1図と第3図を用いて装置の動作を説明する。
(IB)電子閃光装置がカメラ連動調光モードで、従っ
てその電源スイッチもカメラ連動モードであり、カメラ
がシャッタ電気制御モードである場合。
このとき、電子閃光装置のモード選択スイッチSW20
は接点i、電源スイッチSW21は接点lに関して夫々
閉成され、カメラの切換スイッチSWは閉成されてい
る。電源スイッチSW21が接点lについて閉成される
と同時に、コンデンサC21と抵抗R46とによって決
まる所定時間だけトランジスタQ43,Q44がオン
し、電子閃光装置回路に給電し、メインコンデンサC
16の充電を完了する。上記所定時間経過後は両トラン
ジスタQ43,Q44ともオフし給電は断たれる。次い
で、カメラの給電トランジスタQがオンされ、カメラ
回路に給電が行われると、電子閃光装置電源15からト
ランジスタQ42のエミッタベース、抵抗R45、端子
″,Tを介してカメラ側に微小電流が流れる。こ
の微小電流はカメラ側で、一部抵抗R15を介して閃光
同調タイム設定用トランジスタQ11のベースに流れ、
残りはレディライトLEDを経てトランジスタQ10
を流れる。この微小電流は、電子閃光装置のトランジス
タQ42とカメラのトランジスタQ11を共にオンにす
るがカメラのレディライトを実質的には点灯しない値と
なる様に選定されている。このトランジスタQ42のオ
ンはコンデンサC21を短絡してトランジスタQ43
44をオンにし電子閃光装置回路への給電を行う。一
方、カメラのトランジスタQ11のオンによりシャッタ
は閃光同調タイムに自動的に設定される。このように電
源スイッチSW21がカメラ連動モード接点lを選択し
ているときは、カメラ側の給電開始に連動して、電子閃
光装置から自動的にカメラ側に微小電流が流れ、これに
より電子閃光装置側では給電が開始されると共にカメラ
側ではシャッタが閃光同調タイムに自動設定される。即
ち、この微小電流は電子閃光装置の給電を行わせる信号
であると共に、シャッタを閃光同調タイムに設定する信
号でもある。なお、給電トランジスタQ43のオンによ
り抵抗R44にも給電されるが、このときトランジスタ
44もオンとなっており、抵抗R44を流れる電流は
ダイオードD24を介してこのトランジスタQ44へ流
れ、ダイオードD25へは実質的に流れないので、電子
閃光装置側の給電が開始されても端子T″に流れる電
流がカメラのレディライトLEDを点灯させる様な大
電流となることはない。
端子T″は無接続であるので、カメラのトランジスタ
はオンとなり、カメラのTTL調光制御回路7には
給電されない。またカメラ側のトランジスタQ,Q
11のオンによりインバータINV,INVがHレ
ベル出力となり、この結果ANDゲートANDもHレ
ベル出力となりアンプAを作動させる。これによりア
ンプAは端子Tにカメラ側で設定されたフィルム感
度と絞り値の露出因子情報信号を伝達する。この信号は
電子閃光装置の端子″、モード選択スイッチSW20
を介して演算増幅器A20の一方の入力端子に入力され
る。こうして、カメラ連動調光モードの場合には、カメ
ラ側の電源オンに応じてカメラ側に導入されたフィルム
感度絞り値の露出因子情報値が電子閃光装置の光量積分
回路に導入される。導入露出因子適否検出回路A22
23はモード選択スイッチSW20からの上記露出因
子情報信号が調光モードの適正範囲内にあるか否かを検
出する。これが範囲外であるとき、比較器A22,A
23の一方がHレベル出力となり、この出力はゲートO
20,NOR10を介してトランジスタQ30をオフ
し警告用発振回路R25〜R28,A13,C15を作
動させる。この発振出力はトランジスタQ32を一定周
期でオンオフ制御する。このトランジスタQ32のオン
は抵抗R43、ダイオードD23、端子T″を介して
カメラ側に大電流を流すので上記トランジスタQ32
オンオフによりカメラのレディライトLEDは点滅
し、フィルム感度と絞り値の設定が調光モードに不適で
あることを事前警告する。この時、調光不実施検出回路
28,Q29,A11,C14,R21の比較器A
11及び機械制御シャッタ高速タイム検出用比較器A
12は共にLレベル出力であるので、ORゲートOR
13もLレベル出力となり、この為、ANDゲートAN
16はLレベル出力となり、トランジスタQ31は警
告用発振回路の発振出力に何ら影響されない。従って電
子閃光装置のレディライトLED13はこのとき警告動
作が行わない。他方、上記露出因子情報信号が適正範囲
内にある時は、比較器A22,A23は共にLレベル出
力となるので、警告用発振回路は不作動である。
充電完了検出回路ZD,R29,R30がメインコン
デンサC16の充電完了を検出すると一方でゲートNA
ND11,AND15を介してトランジスタQ32をオ
ンにし、他方でゲートAND17,OR14を介してト
ランジスタQ31をオンにする。このトランジスタQ
32,Q31のオンにより夫々カメラと電子閃光装置の
LED,LED13が点灯し閃光発光が可能であるこ
とを表示する。
シャッタが全開すると、端子T,T″を介してのカ
メラからの信号により微分回路C10,R60,R61
がワンショット回路Q24,Q25,R20,C11
トリガする。これによりトランジスタQ24は所定時間
(この電子閃光装置の最長発光時間かそれよりわずかに
長い時間)だけオンとなる。このオンによりトリガ回路
12は閃光放電管13の発光を開始させる。また上記ト
ランジスタQ24のオンは同時にダイオードD21,D
22を介してトランジスタQ41をオフにしコンデンサ
20の光量積分動作を開始させる。フォトダイオード
PD20が被写体で反射された閃光を受光するにつれ
て、積分コンデンサC20は光量積分を行いこの積分値
がツェナーダイオードZD10の基準電圧に達すると、
調光信号作成用比較器A24の出力はLレベルからHレ
ベルに反転し即調光信号を発生しANDゲートAND
12の出力をHレベルに反転させる。このHレベル出力
は発光停止回路11を作動させて閃光発光を停止させる
と共にORゲートOR10を介してトランジスタQ29
をオンにし、コンデンサC14を瞬時に放電させる。従
って上述の如く調光動作が行われた場合には第2図と同
様に、調光不実施検出回路Q28,Q29,A11,C
14,R21は警告用発振回路R25〜R28
13,C15を実質的に作動させない。他方、積分コ
ンデンサC20の光量積分電圧がツェナーダイオードZ
10の基準電圧に達しなかった場合には、調光信号の
発生は無いので第2図と同様に調光不実施検出回路が所
定時間警告用発振回路を作動させる。これによりカメラ
と電子閃光装置のレディライトLED,LED13
点滅し調光不実施を警告する。
カメラの給電トランジスタQがオフにするとカメラの
レディライトLEDに直列接続のトランジスタQ10
もオフにし、電子閃光装置から端子T″,Tを介し
て流れ込む微小電流は制限されるので、電子閃光装置の
トランジスタQ42はオフとなる。このオフに応じて、
コンデンサC21の充電が開始され、所定時間後にこの
充電々圧が所定値に達すると、トランジスタQ44,Q
43がオフとなり、電子閃光装置の給電が断たれる。こ
のようにカメラの給電が断たれると、それに連動して電
子閃光装置の給電も自動的に断たれる。尚、このとき第
2図と同様にカメラの給電停止後、上記所定時間トラン
ジスタQ43はオンを続け、メインコンデンサC16
充電を完了させているのでカメラの給電を再開すれば直
ちに閃光撮影が可能となる。
本実施例では、電子閃光装置のトランジスタQ42のオ
ンオフはカメラのトランジスタQ10の状態によって制
御され、このトランジスタQ10はカメラのバッテリチ
ェック用比較器Aの出力によって制御されるので、カ
メラの電源電圧が所定値以下になると、トランジスタQ
10がオフになる為、たとえカメラの給電トランジスタ
がオンしていても電子閃光装置の給電が行われるこ
とはない。このことはカメラの電源電圧が低下し、シャ
ッタ電気制御が正しく作動しなかったり、上記露出因子
情報信号が正しく伝達されない場合には電子閃光装置の
カメラ連動調光モードでの閃光撮影を不可としている。
上記トランジスタQ44のオンは強制放電回路C22
47,Q45のコンデンサC22をダイオード
27,D29を介して放電する。従って電源スイッチ
SW21が接点lについての閉成から接点mについての
閉成に切換えられると、コンデンサC22の充電が開始
され、一定時間トランジスタQ45をオンにする。この
オンによりコンデンサC21はトランジスタQ45、ダ
イオードD28を介して瞬時に放電し、電源スイッチS
21の再度の接点lについての閉成に備える。
(IIB)電子閃光装置がカメラ連動調光モードで従って
その電源スイッチがカメラ連動モードであるが、カメラ
が閃光同調タイムのシャッタ機械制御モードである場
合。
この時、電子閃光装置のスイッチSW20,SW21
接点i,lを夫々選択しカメラの切換スイッチSW
開放、スイッチSW,SWは夫々閉成及び開放であ
る。このスイッチSWの閉成はトランジスタQ10
短絡するので、電子閃光装置から微小電流が端子
″,Tを介して一方でカメラのレディライトLE
と上記スイッチSWへ流れ他方でトランジスタQ
11のベースへ流れるので、電子閃光装置のトランジス
タQ42をオンにし、従ってトランジスタQ43もオン
にし電子閃光装置の給電が行われる。この様に第3図の
電子閃光装置の給電は電源スイッチがカメラ連動モード
の時は、カメラの電源オンに連動することはもちろんカ
メラ電源がオフでも閃光同調タイムのシャッタ機械制御
モードへの選択にも連動する。カメラの電源オフにより
カメラのトランジスタQはオフでかつ、アンプA
不作動でありこの為電子閃光装置の接点iには抵抗R
48を介して電源15の正電位が印加され、導入露出因
子適否検出回路の比較器A22はHレベル出力となる。
このHレベル出力はゲートOR20,NOR10を介し
てトランジスタQ30をオフにし警告用発振回路R25
〜R28,A13,C15を作動させる。この発振出力
は前述同様カメラのレディライトLEDを点滅させ、
これによってカメラ側から上記露出因子情報信号の導入
が無くカメラ連動調光モードが不可能であることを事前
警告する。この事前警告は、カメラ側から上記露出因子
情報信号を発生する機能を有しないカメラ、例えば第1
図でアンプAが存在しないカメラの場合にも同様に行
われる。この場合にはカメラの端子Tが無接続である
か又は接地されていることになるので、前者の無接続状
態及び後者の接地状態は夫々導入露出因子適否検出回路
の比較器A22,A23で夫々検出され前述の事前警告
が行われる。
(IIIB)電子閃光装置が独立調光モードであり、従っ
てその電源スイッチかカメラ非連動モードである場合。
この時、電源スイッチSW21は接点nを選択している
ので、電子閃光装置の給電がカメラの給電と無関係に行
われる。一方モード選択スイッチSW20は接点kにつ
いて閉成しているので、光量積分回路の演算増幅器A
20には電子閃光装置側で設定されたフィルム感度と絞
り値の合成値が可変抵抗VRから導入される。もちろ
ん、この可変抵抗VRが発生する電圧では比較器A
22,A23は共にLレベル出力となっている。
カメラがシャッタ電気制御モードである時には、電子閃
光装置の抵抗R44、ダイオードD25、端子T″,
を介してカメラに流れる微小電流はシャッタを閃光
同調タイムに自動的に設定する。シャッタの開放により
閃光発光が行われ電子閃光装置のフォトダイオードPD
20への入射光と、電子閃光装置側で設定されたフィル
ム感度と絞り値とに基づき調光動作が行われる。この調
光が不実施の場合には調光不実施検出回路がそれを検出
し、警告用発振回路を作動し、カメラと電子閃光装置の
レディライトLED,LED13を夫々点滅させる。
(IVB)カメラが閃光非同調な高速タイムのシャッタ機
械制御モードである場合。
カメラのスイッチSW6,SW7が共に閉成している為、カメ
ラ側のレディライトLEDは常に消灯しており、また
電子閃光装置の高速タイム検出用比較器A12は上記両
スイッチSW6,SW7の閉成を検出し、警告用発振回路を介
して電子閃光装置のレディライトLED13を点滅させ
て閃光撮影が不適であることを事前警告する。
尚、以上の諸警告は、本実施例の発光素子に限らずその
他の種々の視覚的表示素子又は発音素子を用いてもよ
い。警告を行なうために、レディライトの如き閃光準備
完了表示素子を用いるのでなく、警告専用の表示素子を
用いることもできる。
TTL調光モード時の光量積分回路やTTL調光信号作成
用比較器なども電子閃光装置内に設けてもよい。
更に、TTL調光モード時にカメラ側に導入されたフイ
ルム感度値が適正か否かを判別する判別回路をも、電子
閃光装置内に設けてもよく、またこの判別回路と、電子
閃光装置側の導入露出因子適否検出回路とを共用化して
もよい。
尚、本実施例では、カメラの付属装置として電子閃光装
置を用いることのみを記載したが、この付属装置として
はその他、例えばモータードライブ等種々の装置を用い
ることができるということは当業者には明らかである。
以上のように本発明によれば、閃光装置側の撮影因子処
理回路と発光停止回路との切換えタイミングと、カメラ
側の撮影因子情報信号とTTL調光信号との切換えタイミ
ングとを同期させないように、すなわち撮影因子情報信
号の出力からTTL調光信号の出力に切り換えた後に、撮
影因子処理回路へ入力する信号を遮断すると共に発光停
止回路へ入力する信号を許可するように構成しているの
で、第一端子、第三端子を介して複数の時系列的信号を
それぞれ対応する回路へ混信なく伝達でき、回路の同時
切換時の信号伝達路の浮遊容量及び回路素子の応答速度
に起因するノイズ等による発光停止回路の誤動作を防止
し、閃光発光の停止を確実に行える効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は、本発明の実施例の信号授受装置を備えたカメ
ラを示す図、 第2図、及び第3図は、本発明の実施例の信号授受装置
を備え、第1図示のカメラに装着される電子閃光装置を
示す図である。 〔主要部分の符号の説明〕 第1の端子……T,T′ 第2の端子……T,T′ TTL調光信号出力回路……3,A,A,C
,D,PD 撮影因子処理回路……R25〜R27,A13
15,Q30 発光停止回路……11 シンクロ信号出力回路……SW 閃光装置側切換回路……Q23,R60,WV20,O
12,AND14,NOR10

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】TTL調光が可能なカメラと電子閃光装置
    とから成る閃光撮影装置において、 前記カメラは、 (a)撮影因子情報信号を出力する撮影因子情報出力回路
    と、 (b)TTL調光信号を出力するTTL調光信号出力回路と、 (c)前記カメラのレリーズ動作開始とシャッタ全開との
    間の所定のタイミングから前記カメラの露出動作終了ま
    での期間、前記TTL調光信号出力回路を作動させ、それ
    以外の期間において前記撮影因子情報出力回路を作動さ
    せるように、前記撮影因子情報出力回路と前記TTL調光
    信号出力回路との作動を切り換えるカメラ側切換回路
    と、 (d)前記カメラ側切換回路によって切換られた前記撮影
    因子情報出力回路と前記TTL調光信号出力回路とのいず
    れかの信号を前記電子閃光装置に出力する第一端子と、 (e)前記カメラ側切換回路による前記TTL調光信号出力回
    路の切換後であって前記カメラのシャッタが全開となっ
    た時から、少なくとも前記シャッタが閉じるまでの間は
    シンクロ信号を出力するシンクロ信号出力回路と、 (f)前記シンクロ信号出力回路に接続されて前記電子閃
    光装置に前記シンクロ信号を出力する第二端子と、を備
    え、 前記電子閃光装置は、 (g)前記第一端子と接続される第三端子と、 (h)前記第二端子と接続される第四端子と、 (i)前記第三端子から出力される前記撮影因子情報出力
    回路の信号に応動する撮影因子処理回路と、 (j)前記第三端子から出力される前記TTL調光信号出力回
    路のTTL調光信号に応動する発光停止回路と、 (k)前記第四端子から出力される前記シンクロ信号出力
    回路のシンクロ信号に応答して、前記撮影因子処理回路
    へ入力する信号を遮断すると共に前記発光停止回路へ入
    力する信号を許可し、逆に、前記第四端子から前記シン
    クロ信号が出力される前には前記撮影因子処理回路へ入
    力する信号を許可すると共に前記発光停止回路へ入力す
    る信号を遮断する閃光装置側切換回路と、 備えたことを特徴とする閃光撮影装置。
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