JP2595926B2 - 電子閃光装置 - Google Patents

電子閃光装置

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JP2595926B2
JP2595926B2 JP3107429A JP10742991A JP2595926B2 JP 2595926 B2 JP2595926 B2 JP 2595926B2 JP 3107429 A JP3107429 A JP 3107429A JP 10742991 A JP10742991 A JP 10742991A JP 2595926 B2 JP2595926 B2 JP 2595926B2
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洋 長谷川
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は閃光撮影装置に関する。
従来より、被写体照明光が所定値に達すると閃光発光を
停止させる方式として、(A)電子閃光装置に内蔵され
た受光部、光量積分回路等によって発光停止信号を発生
し、これに応じて閃光発光を停止させる外部(単独)調
光方式、(B)カメラのレンズ通過光をカメラ側でTT
L測光して発光停止信号を電子閃光装置側へ伝達し、こ
れに応じて閃光発光を停止させるTTL調光方式があ
る。実際の電子閃光装置としては(A)、(B)の2方
式を切換使用可能としたものが考えられる。それは、T
TL調光機能を有するカメラとこれを有さないカメラと
が存在するからである。
【0002】
【従来の技術】一方、閃光撮影時に適正露出が得られる
撮影距離を表示する技術は例えば特開昭56−4133
号等によって知られている。この撮影距離を演算するた
めにはフィルム感度と絞り値に対応した閃光用露出因子
を使用することができる。(詳細は後述する)。この閃
光用露出因子はカメラ側で容易に取り出すことができる
ので、カメラ側から電子閃光装置に伝達すれば便利であ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな機能を有さないカメラもあるので電子閃光装置側で
もこの閃光用露出因子を設定できる必要がある。
【0004】
【課題を解決するための手段】そこで、本件発明はこの
ようにカメラと電子閃光装置との閃光用露出因子授受が
整合しているときは勿論のこと、これが不整合のときに
でも撮影距離の表示を可能とする電子閃光装置を提供す
ることを目的とする。
【0005】上記目的を達成する為に、本件発明の自動
調光可能な電子閃光装置は、(a) 前記電子閃光装置に装
着されたカメラボディよりフィルム感度、絞り値が伝達
された際に該フィルム感度、該絞り値を導入する導入手
段と、(b) 外部操作部材によりフィルム感度、絞り値を
設定可能な設定手段と、(c) 前記導入手段もしくは前記
設定手段のどちらかのフィルム感度、絞り値に基づい
て、自動調光による閃光撮影時に適正露出を得られる限
界距離を演算する演算手段と、(d) 前記演算手段により
求められた前記限界距離に基づいて、限界距離表示を行
う表示手段とを備えている。
【0006】
【実施例】以下、本発明を実施例に基づいて説明する。
尚、以下の説明では露出因子はアペックス表示で表わ
す。第1図はカメラ側回路を示し、第2図は電子閃光装
置側回路図を示す。
【0007】カメラ側回路と電子閃光装置側回路とはア
クセサリーシュー2の接続端子T1〜T6 を介して接続
される。カメラと電子閃光装置とが着脱自在の場合に
は、接続端子T1 〜T6 はカメラに電子閃光装置が装着
されたときに導通する。
【0008】さて、第1図のカメラ側回路から説明する
と、電源スイッチSW1 のONによって電源E1 は給電
ラインVCC1 −GND間に給電する。スイッチSW2
シャッタ釦(不図示)の第1ストロークまでの押圧によ
ってONになる。コンデンサC1 はスイッチSW2 と並
列接続されている。給電制御トランジスタQ1 はスイッ
チSW2 がONの間、あるいはスイッチSW2 をいった
んONにした後OFFにしたときからコンデンサC1
抵抗R0 、R1 を介して所定電圧に充電されるまでの間
それぞれONとなる。露出制御回路1は可変抵抗VR1
〜VR3 及びフォトダイオードPD1 から露出因子を導
入する。可変抵抗VR1 はレンズの開放絞り値AV0
応じて抵抗値が変化する。可変抵抗VR2 はレンズのプ
リセット絞り環(不図示)によって予め設定されるプリ
セット絞り値を総称してAVとしたとき、開放絞り値と
プリセット絞り値との段数差AV0 −AVに応じて抵抗
値が変化する。可変抵抗VR3 はフィルム感度SVに応
じて抵抗値が変化する。フォトダイオードPD1 はTT
L開放測光用の受光素子であり、測光出力BV−AV0
を発生する。露出制御回路1は上記露出因子に基づいて
訂正シャッタ秒時TV=BV+SV−AVの演算を行
う。スイッチSW3 はシャッタ釦を第2ストロークまで
押込むとONする。露出制御回路1はスイッチSW3
ONに応答して電磁レリーズ用マグネットMg1 を励磁
し、カメラの機械的シーケンス(絞りの絞り込み、ミラ
ーアップ、シャッタ先幕レリーズ等)を起動させる。そ
して、上記演算結果は、例えばミラーアップに連動して
記憶される。また、露出制御回路1は、例えばスイッチ
SW3 のONに応答してマグネットMg2 を励磁し、シ
ャッタ後幕の走行を阻止する。シャッタ先幕走行時点か
ら適正シャッタ秒時TVに対応した時間が経過するとマ
グネットMg2 は消磁され、シャッタ後幕が走行する。
スイッチSW2 と並列接続のトランジスタQ2 は、例え
ばスイッチSW3 のONに応答してONとなり、露出制
御終了に応答してOFFとなる。これによってトランジ
スタQ1 は露出制御の間ONになり、この間の露出制御
回路1の作動は保証される。
【0009】露出制御回路1はフィルム感度SVに応じ
た電圧をボルテージフォロワー(OPアンプ)A32に印
加する。TTL測光用フォトダイオードPD10はOPア
ンプA33の正、負入力端子間に接続されている。基準電
源E31はOPアンプA33の正入力端子をバイアスする。
対数圧縮用ダイオードD10はOPアンプA33の負帰還ル
ープを形成する。対数伸張用トランジスタQ34はOPア
ンプA33の出力電圧を電流に変換する。OPアンプA32
の出力電圧はトランジスタQ34のエミッタをバイアスす
る。積分コンデンサC10はトランジスタQ34のコレクタ
電流で充電される。コンパレータA31は積分コンデンサ
10の充電々圧が基準電圧E30と所定関係になるとトラ
ンジスタQ32をオンにする。端子a、bを有するシンク
ロスイッチSW31はシャッタ先幕の走行前は端子aを選
択し、シャッタ全開時点で端子bに切換り、シャッタ後
幕の走行終了で端子aを再び選択する。積分コンデンサ
10と並列接続されたトランジスタQ36はシンクロスイ
ッチSW31が端子aを選択しているときにONとなって
積分コンデンサC10を短絡し、シンクロスイッチSW31
が端子bを選択しているときにはOFFとなって積分コ
ンデンサC10の充電を許す。点線で囲れた回路50はT
TL発光停止信号発生用の測光回路を構成する。
【0010】バッテリーチェック回路BCは電源E1
電圧がカメラ側回路の作動に適合するときトランジスタ
3 、Q37、Q38をONとする。これらはスイッチSW
1 、トランジスタQ1 がOFFのときにもOFFであ
る。トランジスタQ35は後述する如く電子閃光装置の発
光に同期してONとなる。TTL発光停止信号発生用の
測光回路50はトランジスタQ35、Q37がONのときに
電源E1 からの給電を受けて作動する。トランジスタQ
31はトランジスタQ35がONするとONになる。スイッ
チSW5 はトランジスタQ3 に並列接続されており、電
源スイッチSW1のON、OFFと逆位相でON、OF
Fする。スイッチSW30は、例えばミラーアップに連動
してONになり露出終了に連動してOFFになる。露出
制御回路1はスイッチSW30のONで前記適正シャッタ
秒時TVを記憶し、OFFでこれを解除する。トランジ
スタQ30、Q33はスイッチSW30のON、OFFと同期
してON、OFFする。
【0011】露出制御回路1は可変抵抗VR1 〜VR3
から導入した露出因子に基づいて閃光用露出因子AV−
SVを演算し、これをボルテージフォロワー(OPアン
プ)A30に印加する。OPアンプA30はトランジスタQ
30、Q31の一方又は両方がOFFのときに入力電圧を出
力し、トランジスタQ30、Q31が共にONのときにはそ
の出力電圧はなくなる。トランジスタQ32、Q33が共に
ONのときにはOPアンプA30の出力電圧は給電ライン
GNDの電圧となる(論理L)。
【0012】接続端子T1 はシンクロスイッチSW31
端子bに接続されている。接続端子T2 はOPアンプA
30の出力端子に接続されている。接続端子T3 と給電ラ
インGNDとの間には発光ダイオードLED1 とトラン
ジスタQ3 が接続されている。接続端子T4 は給電ライ
ンGNDと接続されている。トランジスタQ35のベース
は接続端子T5 と接続されている。レンズ60は光学系
61、絞り62及びフォーカシングに連動する可変抵抗
VR10を備えている。可変抵抗VR1 、VR2とレンズ
60との間には前述した様な連動関係がある。接続端子
6 と給電ラインGNDとの間にはカメラとレンズ間の
電気接点T11、T12及び可変抵抗VR10が介在する。
【0013】露出制御回路1は発光ダイオードLED1
に端子T3 から微小電流、あるいは大電流(詳しくは後
述する)が流れたときのアノード側電圧により閃光撮影
モードに切換わり、シャッタ秒時をシンクロ秒時とす
る。電源スイッチSW1 がOFF、スイッチSW5 がO
Nのときにはシャッタは露出制御回路1ではなくガバナ
ー(不図示)によって機械的に制御され、また電源スイ
ッチSW1 がON、スイッチSW5 がOFFのときには
シャッタは露出制御回路1によって電気的に制御され
る。
【0014】次に、第2図に基づいて電子閃光装置側回
路を説明する。電源E2 は電源スイッチSW6 をONに
すると電源ラインVCC2 −GND間に給電する。昇圧回
路8は電源E2 の電圧を昇圧して高圧給電ラインVCM
GND間に供給する。メインコンデンサC3 は昇圧回路
8の出力によって充電される。閃光放電管5の発光開
始、停止は発光制御回路6によって制御される。
【0015】起動信号発生回路3(例えばワンショット
マルチバイブレータから成る)は、接続端子T1 を介し
てシンクロスイッチSW31の端子bに接続される入力端
子aと接続されている。シンクロスイッチSW31が端子
bを選択すると電子閃光装置の最大発光時間、例えば約
2〜3m sec. の間H(起動出力)を出力する出力端子
bを有する。給電ラインVCC2 −GND間に接続された
モード選択スイッチSW20はTTL調光モードのときO
N、全発光モードのときOFFとなる。スイッチSW20
のON、OFF出力(ONのときH、OFFのときL)
は信号ラインP0-10に発生される。第1図のOPアンプ
30の出力は接続端子T2 を介して接続点P0-11、更に
トランジスタQ22のベースに伝達される。可変抵抗VR
4 は絞り値設定用のものでレンズのプリセット絞り環に
よって設定された絞り値AVを手動設定する。可変抵抗
VR5 はフィルム感度設定用のもので、カメラに装填さ
れたフィルム感度SVを手動設定する。絶対温度比例の
電流を発生する定電流源I1 は可変抵抗VR4 、VR5
の直列回路に定電流を供給する。そのため、接続点P
0-12には閃光用露出因子AV−SVに対応した電圧が発
生する。トランジスタQ21はモード選択スイッチSW20
がONするとONとなる。トランジスタQ20のベースは
接続端子T5 を介してバイアス電流が印加される。この
バイアス電流はトランジスタQ21がONのときに、トラ
ンジスタQ37(第1図示)がONになったときに発生す
る。そして、トランジスタQ20がONになるとトランジ
スタQ35(第1図示)もONになる。トランジスタQ20
のON、OFF出力(ONのときL、OFFのときH)
は接続点P0-13に発生する。ANDゲートG2 はトラン
ジスタQ22のON、OFF出力(ONのときH、OFF
のときL)、起動信号発生回路3の端子bの起動出力及
び信号ラインP0-10の出力を入力としており、3入力が
全てHとなったときにH(第1発光停止信号)を出力す
る。ANDゲートG3 は信号ラインP0-10の出力と接続
点P0-13の出力とを入力としている。そしてモード選択
スイッチSW20がOFFのとき(全発光モードのとき)
及び/又はトランジスタQ20、Q21がONのとき(第1
図のトランジスタQ37、Q38がONのとき)にLを出力
し、またモード選択スイッチSW20がONのとき(TT
L調光モードのとき)であって、かつトランジスタ
20、Q21がOFFのとき(第1図のトランジスタ
37、Q38がOFFのとき)にHを出力する。ANDゲ
ートG3の出力をモード不適合信号という。
【0016】スイッチSW22とSW23とは互いに連動し
ており同相でON、OFFする。スイッチSW23をON
にすると放電管5、抵抗R13に流れる放電々流は積分回
路7によって積分される。積分回路7は積分値によって
放電管5の発光量をモニターし、該発光量が一定値(以
下、分割発光量という)になると第2発光停止信号を発
生する。スイッチSW22、SW23をONにしたときを分
割発光モードという。発光制御回路6は起動出力、第1
発光停止信号及び第2発光停止信号を入力とし、起動出
力に応答して放電管5を発光開始させるとともに第1あ
るいは第2発光停止信号に応答して該発光を停止させ
る。第1発光停止信号による発光停止までの発光量は適
正露出を与えるが、第2発光停止信号による発光停止ま
での発光量は必ずしも適正露出を与えない(詳細は後述
する)。調光成否検出回路30は起動信号発生回路3の
起動出力及びANDゲートG2 の第1発光停止信号とを
入力とし、起動出力の発生している間に第1発光停止信
号が発生しないとき(電子閃光装置が最大発光しても適
正露出が得られないとき)に一定時間H(非調光表示信
号)を発生する。
【0017】OPアンプA10は正入力端子に接続点P
0-11、P0-12の電圧と印加されており、また出力端子と
負入力端子間には可変抵抗VR6 が接続されている。O
PアンプA10の負入力端子と給電ラインGND間には定
電流源I10が接続されている。定電流源I10は絶対温度
比例の電流を吸込む。スイッチSW21は、信号ラインP
0-10に接続された端子aと、給電ラインGNDに接続さ
れた端子bとを有している。スイッチSW21が端子aを
選択しているときに、モード選択スイッチSW20がON
(TTL調光モード)であればOPアンプA10は接続点
0-11の電圧を入力とし、またスイッチSW20がOFF
(全発光モード)であればOPアンプA10は接続点P
0-12の電圧を入力とする。逆に、スイッチSW21が端子
bを選択しするとOPアンプA10は無条件に接続点P
0-12の電圧を入力とする。可変抵抗VR6 は、放電管5
の発光路中に配置されるとともに発光々の照射範囲を連
続的に変える光学系31(例えばフレネルレンズ)連動
し、発光々の照射範囲に応じてその抵抗値が変化する。
可変抵抗値VR6 の抵抗値は照射範囲を狭くする(電子
閃光装置のガイドナンバーを増大させる)に従って減少
し、またこれを拡大(ガイドナンバーを減少)させるに
従って増加する。OPアンプA10の出力電圧は接続点P
0-11、P0-12の電圧に可変抵抗VR6 によって定まる第
1補正電圧を加算したものとなる。
【0018】高圧給電ラインVCM−GND間にはツエナ
ーダイオードZD10、抵抗R28、RR29、R30が直列接
続されている。ツエナーダイオードZD10のツエナー電
圧は放電管5の発光可能電圧のうち下限値と等しく設定
されており、通常数10ボルトである。トランジスタQ
23、Q24はカレントミラー回路を構成している。そして
メインコンデンサC3 の充電々圧がツエナー電圧よりも
高くなると該充電々圧と抵抗R20とにより定まる電流を
トランジスタQ24のコレクタに出力する。OPアンプA
11の負入力端子はトランジスタQ24のコレクタに接続さ
れ、またOPアンプA11の出力端子と負入力端子間に対
数圧縮ダイオードD21が接続されている。基準電圧源E
20の電圧はOPアンプA11の正入力端子に印加される。
OPアンプA11の出力端子と給電ラインGNDとの間に
は温度補償ダイオードD22と絶対温度比例の電流を吸込
む定電流吸入源I11が直列接続されている。その接続点
0-14には、メインコンデンサC3 の充電々圧に依存す
る電子閃光装置のガイドナンバーに対応した第2補正電
圧が出力される。
【0019】OPアンプA12の正入力端子は接続点P
0-14に接続され、負入力端子は抵抗R21を介してOPア
ンプA10の出力端子に接続されている。抵抗R22はOP
アンプA12の負帰還ループを形成するとともに、抵抗R
23と絶対温度比例の電流を吸込む定電流吸込源I12はO
PアンプA12の出力端子と給電ラインGNDとの間に直
列接続されている。その接続点P0-15には電気的要因に
より定まる閃光撮影距離の近限界第1の最近撮影距離に
対応した第1近限界電圧が出力される。絶対温度比例の
電流を発生する定電流源I13と抵抗R24は上述のスイッ
チSW22を介して給電ラインVCC2 −GND間に直列接
続される。その接続点P0-16には前記分割発光量に対応
した第3補正電圧が出力される。絶対温度比例の電流を
吸込む定電流源I14と可変抵抗VR7 とは給電ライン間
に直列接続されており、その接続点P0-17には光学的要
因によって定まる閃光撮影距離の近限界第2の最近撮影
距離に対応した第2近限界電圧が発生される。可変抵抗
VR7 は光学系31に連動しており、その抵抗値は照射
範囲を狭くすると減少し、逆に拡大すると増加する。
【0020】OPアンプA13、A14、ダイオードD23
24は、接続点P0-14の第2補正電圧と接続点P0-16
第3補正電圧を入力とする最小電圧選択回路を構成す
る。これによって第2、第3補正電圧のうち低電圧の方
がOPアンプA17の正入力端子に入力される。即ち、ス
イッチSW22、SW23がONのときには第2あるいは第
3補正電圧が、またスイッチSW22、SW23がOFFの
ときには第2補正電圧がOPアンプA17に入力される。
OPアンプA10からの第1補正電圧は抵抗R26を介して
OPアンプA17の負入力端子に入力される。抵抗R27
OPアンプA17の負帰還ループを形成する。そのため、
OPアンプA17はOPアンプA10からの第1補正電圧及
び最小電圧選択回路からの第2のあるいは第3補正電圧
に基づいて閃光撮影距離の遠限界に対応した遠限界電圧
を発生する。OPアンプA17、抵抗R26、R27は反転増
幅回路を構成している。OPアンプA15、A16、ダイオ
ードD25、D26は、接続点P0-15の第1限界電圧と接続
点P0-17の第2限界電圧とを入力とする最大電圧選択回
路を構成する。これによって第1、第2限界電圧のうち
光電圧の方がOPアンプA18の正入力端子に入力され
る。コンパレータA18はOPアンプA17からの遠限界電
圧と最大電圧選択回路からの第1あるいは第2近限界電
圧とを比較する。
【0021】ツエナーダイオードZD10、分圧抵抗R28
〜R30、コンパレータA19、A20及び基準電圧源E22
よってメインコンデンサC3 の充電々圧モニター回路が
構成されている。コンパレータA19はメインコンデンサ
3 の充電々圧が前記閃光発光可能電圧の下限値を越え
るとHを出力する。コンパレータA20は該充電々圧が電
子閃光装置の最大発光量に対応した発光を可能にする電
圧を越えると(以下、これを充電完了という)Hを出力
する。
【0022】絶対温度比例の電流を発生する定電流源I
16は給電ラインVCC2 と接続端子T6 との間に接続され
ている。コンパレータA21は接続端子T6 の電圧と基準
電圧E21の電圧とを入力としている。例えば、定電流源
16が接続端子T6 を介して可変抵抗VR10(第1図
示)に接続されると、端子T6 には撮影距離に対応した
電圧が発生される。しかし、端子T6 に何接続されない
とすると(電子閃光装置に第1図示のカメラが装着され
ていないとき)端子T6 の電圧は給電ラインVCC2 の電
圧まで上昇する。そこで、基準電圧E21を可変抵抗VR
10の変化による電圧変化の上限値に設定しておけば、端
子T6 の電圧が給電ラインVCC2 まで上昇したときにコ
ンパレータA21はLを出力する。このコンパレータA21
の出力は誤表示防止のために作用する。
【0023】絶対温度比例の電流を発生する定電流源I
15、抵抗R31、R32及び絶対温度比例の電流を吸込む定
電流吸込源I17は給電ラインVCC2 −GND間に直列接
続されている。コンパレータA22は比較入力選択機能を
有し、定電流源I15と抵抗R31との接続点P0-18の電
圧、抵抗R31とOPアンプA17の出力端子の接続点P
0-19の電圧及び接続端子T6 の電圧が印加される。コン
パレータA23は比較入力選択機能を有し、抵抗R32と定
電流源I17の接続点P0-20の電圧、最大電圧選択回路の
出力電圧(第1あるいは第2近限界電圧)及び接続端子
6 の電圧が印加される。モード選択スイッチSW20
ONのときには、コンパレータA22の正入力端子は接続
点P0-19の電圧を、またコンパレータA23の負入力端子
は最大電圧選択回路の出力電圧を入力とする。またモー
ド選択スイッチSW20がOFFのときには、コンパレー
タA22の正入力端子は接続点P0-18の電圧を、またコン
パレータA23の負入力端子は接続点P0-20の電圧を入力
とする。コンパレータA22の負入力端子、A23の正入力
端子は接続端子T6 に接続されている。コンパレータA
22、A23はウインドウコンパレータである。
【0024】スイッチSW9 はバランス照明モード時に
ONされる。スイッチSW9 と並列接続されたスイッチ
SW24は電子閃光装置とカメラとを延長コードを介して
接続して、被写体に対する電子閃光装置の照明ポジショ
ンを任意に選択可能にしたとき、あるいは増灯発光時に
電子閃光装置をスレーブ発光用とするときにONされ
る。
【0025】表示部40は端子P1 〜P13を有する。端
子P1 はANDゲートG3 の出力端子と、端子P2 は調
光成否検出回路30の出力端子と、また端子P3 はOP
アンプA17の出力端子とそれぞれ接続されている。コン
パレータA18の出力端子は端子P4 と、また最大電圧選
択回路の出力端子は端子P5 とそれぞれ接続されてい
る。端子P6 は抵抗R52、R53を介して給電ラインV
CC2 と接続されている。コンパレータA21、A22、A23
の出力端子は端子P7 〜P9 にそれぞれ接続されてい
る。コンパレータA20、A19の出力端子は端子P10、P
11にそれぞれ接続されている。端子P12は信号ラインP
0-10に接続されており、モード選択スイッチのON、O
FF信号を入力とする。端子P13はスイッチSW9 、S
24のON、OFF信号を入力とする。接続端T4 は給
電ラインGNDに接続されている。トランジスタQ40
抵抗R52、R53のバイアスによってONされる。トラン
ジスタQ40と抵抗R51との直列回路には、抵抗R50が並
列接続されている。トランジスタQ40がOFFのときに
は抵抗R50、接続端子T3 を介して発光ダイオードLE
1 に該発光ダイオードを点灯させない程度の微小電流
を供給し、トランジスタQ40がONのときには抵抗
50、R51を介して発光ダイオードLED1 を点灯させ
る点灯電流を接続端子T3 を介して該発光ダイオードに
供給する。
【0026】次に、電子閃光装置をカメラに装着したと
きの電気的特性について詳述する。 (1) TTL調光モードのとき: このとき、スイッチSW22、SW23はOFF、モード選
択スイッチSW20はONであり、またスイッチSW21
端子aを選択している。このとき、カメラのレリーズ釦
が第1ストロークまで押圧されているとすると、トラン
ジスタQ30、Q33がOFFのためOPアンプA30は以下
に示す出力電圧VA30 を出力する。
【0027】
【数1】
【0028】スイッチSW20がONのために、OPアン
プA10は接続点P0-11の電圧、即ち、OPアンプA30
出力電圧VA30 を入力とする。
【0029】従って、OPアンプA10の出力電圧VA10
(第1補正電圧)は、
【0030】
【数2】
【0031】である。但しγTはI10、VR6 による加
算電圧である。コンデンサC3 の電圧VC3は、ツエナー
ダイオードZD10のツエナー電圧VZD10より高いものと
し、(VC3−VZD10)>>VBEとする。但し、VBEはト
ランジスタQ2324のエミッタベース間電圧である。ま
た、ダイオードD1 、D2 の逆方向飽和電流は等しいも
のとし、定電流吸入源I11の電流をi11とする。接続点
0-14の出力電圧(第2補正電圧)、即ちOPアンプA
12の正入力電圧VA12 in及びOPアンプA14の正入力
電圧VA14 in
【0032】
【数3】
【0033】である。但しεTは絶対温度Tに比例した
基準電圧E20の電圧、IS はダイオードD1 、D2 の互
に等しい逆方向飽和電流である。スイッチSW22はOF
FであるからOPアンプA13の出力は充分に高い状態で
ダイオードD3 は逆バイアスされている。そのためOP
アンプA14の入力電圧VA14 inが選択されてOPアン
プA17の正入力電圧VA17 inとなっている。OPアン
プA17の出力電圧VA17outは
【0034】
【数4】
【0035】(2)〜(4)式からOPアンプA17の出
力電圧は、
【0036】
【数5】
【0037】となる。ここでR26=R27とすると、
(5)式は
【0038】
【数6】
【0039】である。この出力電圧VA17 outは後述
する如くTTL調光モード時の調光可能な最遠撮影距離
に対応する。この調光可能な最遠撮影距離は閃光照射範
囲の調節に依存した最大発光量補正情報をもったOPア
ンプA10の出力電圧(第1補正電圧)及びメインコンデ
ンサC3 の充電々圧に依存した最大発光量補正情報をも
った接続点P0-14の出力電圧(第2補正電圧)を考慮し
て算出されているので、閃光照射範囲の調節及びメイン
コンデンサの充電々圧に応じて補正されている。従っ
て、この調光可能な最遠撮影距離よりも近い被写体に対
しては調光(発光量制御)により適正露出を与えること
ができる。
【0040】(2) スイッチSW22、SW23はOF
F、モード選択スイッチSW20はOFFとされ、またス
イッチSW21は端子aを選択しているとき(全発光モー
ド): このときOPアンプA10は接続点P0-12の出力電圧V
0-12を入力とする。この出力電圧は可変抵抗VR4 、V
5 及び定電流源I1 によってOPアンプA30の出力電
圧VA30 と等しくされている。従って、各出力電圧は
(2)〜(6)式に示したのと同様に表わされる。しか
しながら、モード切換スイッチSW20がOFFのために
放光放電管5は全発光する(発光量制御は行なわれな
い)から、(6)式で得られる出力電圧VA17 outは
全発光モード時に適正露出が得られる唯一の撮影距離に
対応することになる。
【0041】(3) スイッチSW22、SW23がON、
モード選択スイッチSW20はONとされ、またスイッチ
SW21は端子aを選択されているときTTL調光、分割
発光モード:
【0042】このとき、接続点P0-16には定電流源I13
と抵抗R24によって定まる電圧、即ちOPアンプA13
入力電圧VA13 in(第3補正電圧)は、
【0043】
【数7】
【0044】である。但し、η1 は抵抗R24によって定
まる定数である。一方、OPアンプA14には(3)式で
示す入力電圧VA14 inが入力されているから、入力電
圧VA13 inとVA14 inの大小に応じてOPアンプA
17の出力電圧VA17 outは変化する。
【0045】VA13 in<VA14 inのとき;このとき
の最小電圧選択回路はVA13 inを選択するから、OP
アンプA17の出力電圧VA17 outは(2)、(4)、
(7)式より
【0046】
【数8】
【0047】となる。入力電圧VA13 inは前記分割発
光量に応じた最大発光量の情報であるから、出力電圧V
A17 outはTTL調光モードで、かつ分割発光モード
のときにTTL調光可能な最遠撮影距離を表わす。尚、
η1 は分割発光量に対応して選定してある。
【0048】VA13 in>VA14 inのとき;このとき
の最小電圧選択回路はVA14 inを選択するから、OP
アンプA17の出力電圧VA17 outは(6)式と同様に
なる。これは、メインコンデンサC3 の充電々圧が前記
分割発光量を満足するまでは充電されていないが発光可
能電圧の下限は越えているときの動作である。従って、
出力電圧VA17 outはメインコンデンサC3 の充電々
圧に依存する最大発光量補正情報(第2補正電圧に加え
られている)及び閃光照射範囲の調節に依存する最大発
光量補正情報(第1補正電圧に加えられている)によっ
て補正されているので、TTL調光可能な最遠撮影距離
に対応している。尚、このときには連続閃光撮影は不可
能である。メインコンデンサのエネルギーを1回の発光
で消費してしまうからである。
【0049】(4) スイッチSW22、SW23がON、
モード選択スイッチSW20がOFFとされ、またスイッ
チSW21が端子aを選択しているとき(全発光、分割発
光モード):
【0050】このとき、OPアンプA10は接続点P0-12
の出力電圧P0-12(=VA30 )を入力とする。従って、
各出力電圧は(2)〜(8)式に示したのと同様に表わ
される。しかしながら、モード選択スイッチSW20がO
FFのためTTL調光は行われない。そのため、VA13
in<VA14 inのときには(8)式の出力電圧VA17
outは前記分割発光量分の発光をしたときに適正露出
が得られる唯一の撮影距離(適正撮影距離)に対応す
る。また、VA13 in>VA14 inのときには出力電圧
A17 outはメインコンデンサの充電々圧と閃光照射
範囲によって定まるところの、適正露出が得られる。唯
一の撮影距離(適正撮影距離)に対応する。 (5) スイッチSW21が端子bを選択しているとき:
【0051】このとき、OPアンプA10は無条件に接続
点P0-12の出力電圧V0-12(=VA30 )を入力とするか
ら、(2)、(4)で説明した撮影距離情報がOPアン
プA17outに出力される。
【0052】(6) 以上に述べてきた(1)〜(5)
の電気特性は発光量がゼロから最大発光量の範囲内にお
いて無段階に可能であることを前提としていたが、実際
には発光量制御できる最小発光量はゼロではなく有限で
ある。そのため、至近距離においては適正露出が得られ
ないことがある。これに対する対策を以下に述べる。
【0053】さて、接続点P0-15に発生する電圧VR23
【0054】
【数9】
【0055】である。但し、δはI11、R23により定ま
る定数である。従って、OPアンプA15の入力電圧V
A15 inは、
【0056】
【数10】
【0057】である。(2)、(3)、(9)、(1
0)式より入力電圧VA15 inは
【0058】
【数11】
【0059】となる。ここで、(6)式と対応するため
にR21=R22とすると(11)式は
【0060】
【数12】
【0061】(6)式と(12)式を比較すると、入力
電圧VA15 inはOPアンプA17の出力電圧VA17 ou
tよりもδで定まるだけ電圧の低い方へレベルシフトし
ている。これによって、入力電圧VA15 inは電気的要
因に起因した第1の最近撮影距離を示している。(1
2)式のδは発光制御回路6の作動遅れ、第1、2発光
停止信号発生時から実際に発光停止するまでの放電管の
残留光等によって定まる固定的な最小光量とメインコン
デンサC3 の蓄積エネルギーを全部を発光したときの最
大光量との比である。通常該最大発光量のガイドナンバ
ーGNMAX に比し最少光量のガイドナンバーGNMIN
1/6〜1/10程度である。そしてその比はメインコ
ンデンサC3 の充電々圧VC3の変化に対して比較的一定
であり、一方ガイドナンバーGNMAX に対応した最大発
光量はメインコンデンサC3 の充電々圧VC3依存してい
る。
【0062】一方、OPアンプA16の入力電圧VA16
n(閃光用露出因子とは無関係)は光学系31に連動す
る可変抵抗VR7 によって設定され、前述の如く光学的
な特性によって定まる第2の最近撮影距離に相当する電
圧となっており、VA16 in=θTで表わされる。θは
定電流源I14と可変抵抗VR7 により定まる定数であ
る。
【0063】電気的要因、写真学的要因、又は光学的要
因によって定まる第1又は第2の最近撮影距離のうちど
ちらか長い方の最近撮影距離によって実際の最近距離限
界は定まる。OPアンプA15、A16による最大電圧選択
回路により入力電圧VA15 in、VA16 inのどちらか
大きい方の電圧即ち、長い方の最近撮影距離に相当する
電圧が選択される。
【0064】以上が電気的特性である。次に、撮影距離
と電圧との関係を述べる。電子閃光装置の発光量に対応
するガイドナンバーGNは
【0065】
【数13】
【0066】である。但し、K:メインコンデンサの充
電電圧、その容量、放電管の発光効率等によって定まる
定数である。また、定数Kは、
【0067】
【数14】
【0068】である。但し、φは光学系31による光の
被写体を照射する範囲(集光特性)によって定まる係
数、μはガイドナンバーを算出する時の換算定数、I
(t)は照射光量である。但し、φは光学系31による
光の被写体を照射する範囲(集光特性)によって定まる
係数、μはガイドナンバーを算出する時の換算定数、I
(t)は照射光量である。
【0069】I(t)は放電管で放電される電気エネル
ギーに比例するので、
【0070】
【数15】
【0071】となる。但し、νは閃光放電管の電気エネ
ルギーを光エネルギーに変換する係数、Cはメインコン
デンサの静電容量値、V1 は閃光放電開始時のメインコ
ンデンサの充電電圧、V2 は閃光放電終了時のメインコ
ンデンサの残留電圧である。
【0072】(14)、(15)式より
【0073】
【数16】
【0074】一方、ガイドナンバーGNが与えられてい
るとき、適正露出を得る絞り値AVと撮影距離D(m)
との関係は、
【0075】
【数17】
【0076】であるから、(13)、(16)式より
【0077】
【数18】
【0078】となる。(18)式のKに(16)式を代
入すると、
【0079】
【数19】
【0080】次に、(19)式の両辺を対数式に変換す
ると、
【0081】
【数20】
【0082】となる。さて、(6)式と(20)式とを
比較すると、(6)式の
【0083】
【数21】
【0084】は出力電圧VA15 outの傾斜項、
【0085】
【数22】
【0086】は定数項(レベルシフト項)、
【0087】
【数23】
【0088】は第1の変数項、そしてSV−AVは第2
の変数項であり、同様に(20)式の
【0089】
【数24】
【0090】は撮影距離の対数値ln Dの傾斜項、
【0091】
【数25】
【0092】は定数項、
【0093】
【数26】
【0094】は第1の変数項、そしてSV−AVは第2
の変数項である。つまり、(6)式と(20)式とは相
似である。従って、(6)、(20)式の傾斜項、定数
項、第1及び第2の変数項を対応させれば出力電圧V
A15 outは撮影距離の対数に比例して変化することに
なる。以下、同様に(8)、(12)式も距離の対数に
対応する。またOPアンプA16の入力電圧VA16 inは
そのまま第2の最近撮影距離の対数に対応させてある。
【0095】以下、第1、2図による発光及び発光停止
動作を説明する。
【0096】(a) TTL 調光モード時の動作:
モード選択スイッチSW20はONし、スイッチSW22
SW23はOFFしている。またスイッチSW5 はOFF
している。さて、レリーズ釦を第1ストロークまで押込
むとトランジスタQ1 がONする。このときスイッチS
30はOFFなのでトランジスタQ30、Q33はOFFで
あるからOPアンプA30露出制御回路1からの閃光用露
出因子SV−AVを出力する。この閃光用露出因子は接
続端子T2 を介して接続点P0-11に伝達される。トラン
ジスタQ22は閃光用露出因子によってはONとならな
い。一方、モード選択スイッチSW20がONであって、
トランジスタQ3 、Q37、Q38がON(電源E1 の電圧
が正常なとき)のときにはトランジスタQ20、Q21、Q
35はONになる。そのためANDゲート G3 の出力は
Lとなり、トランジスタQ31はONとなる。
【0097】ところで、電子閃光装置をカメラに装着し
て電源スイッチSW1 、SW6 をONにすると、発光ダ
イオードLED1 は抵抗R50、接続端子T3 を介して電
源E2 から微小電流を供給されてる。そのため露出制御
回路1はシンクロ秒時でシャッタを開閉するようにな
る。そして、メインコンデンサC3 が充電完了するとト
ランジスタQ40はONされるから、発光ダイオードLE
1 は点灯する。
【0098】さて、レリーズ釦を第2ストロークまで押
込むと、カメラの機械的シーケンスが始動してまずスイ
ッチSW30がONする。するとトランジスタQ30、Q33
がONするから、OPアンプA30は閃光用露出因子の発
生を停止する。次にシャッタが全開するとシンクロスイ
ッチSW31が端子aからbに切換わる。そのため接続端
子T1 を介してLを印加された起動信号発生回路3は出
力端子bに起動信号を発生する。発光制御回路6は起動
信号に応答して放電管5を発光させる。同時に、トラン
ジスタQ36はOFFするから積分コンデンサC10は被写
体からの反射光に応じて充電される。そして、積分コン
デンサC10の充電電圧が基準電源E30の電圧よりも低下
するとコンパレータA31はHを発生してトランジスタQ
32をONする。これによって、トランジスタQ22のベー
スは端子T2 、トランジスタQ32、Q33を介して給電ラ
インGNDに接続されるからトランジスタQ22はONす
る。そのため、ANDゲートG2 はH(第1発光停止信
号)を発生し、発光制御回路6に印加する。そのため放
電管5の発光は停止される。撮影終了するとトランジス
タQ36がONして積分コンデンサC10を短絡する。
【0099】(b) 全発光モード時の動作: モード
選択スイッチSW20はOFFし、スイッチSW22、SW
23はOFFしている。またスイッチSW5 もOFFして
いる。
【0100】さて、レリーズ釦を第1ストロークまで押
込むとスイッチSW20のOFFによってトランジスタQ
20、Q21はOFFするからトランジスタQ35はOFFで
ある。そのため、OPアンプA30から閃光用露出因子が
接続端子T2 を介して接続点P0-11に伝達される。この
ときトランジスタQ22はOFFである。
【0101】次に、レリーズ釦を第2ストロークまで押
込むとスイッチSW30がONになるから前述同様にOP
アンプA30は閃光用露出因子の発生を停止する。そし
て、シンクロスイッチSW31が端子bを選択すると起動
信号発生回路3が起動信号を発生するから放電管5が発
光開示する。一方、トランジスタQ35がOFFのために
TTL発光量検出回路50は作動しないからトランジス
タQ32、Q22はONしないからANDゲートG2 はH
(第1発光停止信号)を発生しない。よって、放電管5
は公称ガイドナンバー分の全発光を行って発光を終了す
る。
【0102】(c) TTL調光分割発光モード時の動
作: モード選択スイッチSW20、スイッチSW22、S
23はONしており、スイッチSW5 はOFFしてい
る。このモードのときレリーズ釦の第1ストローク、及
び第2ストロークへの押し込み及びその後の調光動作等
はTTL調光モード時の動作と全く同一であるが、これ
に次の動作が加わる。即ち、放電管5が発光開始する
と、そのときの放電電流が積分回路7によって積分さ
れ、その結果分割発光量分の発光が行われたことが検出
されると第2発光停止信号が発光制御回路6に印加され
る。そのため発光制御回路6は第1発光停止信号と第2
発光停止信号のうち発生点刻の早い方の信号に応じて放
電管5の発光を停止する。第1発光停止信号による発光
停止であれば適正露出が得られるが、第2発光停止信号
による発光停止では適正露出を得るとは限らない(多分
不適正である)。それは、第2発光停止信号は被写体照
明が適正であるか否かに基づくものではなく、前記分割
発光量という便宜上の発光量に基づいて発生されるから
である。
【0103】(d) 全発光・分割発光モード時の動
作: このとき、モード選択スイッチSW20はOFF
し、スイッチSW22、SW23はONしている。また、ス
イッチSW5 はOFFである。このモードのときの動作
はスイッチSW20がOFFのためにANDゲートG2
らの第1発光停止信号が発生されないこと以外は前述の
TTL調光・分割発光モード時の動作と同じである。従
って、第2発光停止信号による分割発光量の発光のみが
行われる。
【0104】以上の(3−a)、(4−a)の動作はカ
メラにモータドライブ装置を装着して連続閃光撮影を行
うときに便利である。つまり、撮影距離が一定(比較的
近距離)にあるような被写体を選択しておけば、分割発
光量でも適正露出を得ることができる。一方、充電完了
時のメインコンデンサC3 はこのような被写体であれば
数回の発光を賄うくらいのエネルギーを蓄えているので
連続閃光撮影が可能となる。
【0105】第3図に表示部40の第1実施回路例を示
し、第4図にその外観図を示す。
【0106】第3図において、基準電圧源E40は絶対温
度比例の電圧を発生する。複数の分圧抵抗R40〜R45
基準電圧を互いに等しい電圧差をもった複数の参照電圧
を発生する。第1のコンパレータ群CP1-1 〜CP1-5
は端子P3 を介してOPアンプA17の出力電圧(最遠撮
影距離あるいは唯一の撮影距離)を比較入力とする。第
2のコンパレータ群CP2-1 〜CP2-4 は端子P5 を介
して最大電圧選択回路の出力電圧(第1、あるいは第2
最近撮影距離)を比較入力とする。モード選択スイッチ
SW20がONで端子P12がHのとき(TTL調光モー
ド、TTL調光・分割発光モード時)には第1のNAN
Dゲート群G1-1 〜G1-4 はHを出力するから、AND
ゲート群G3-1 〜G3-4 はそれぞれ対応する第1のコン
パレータ群の論理出力と第2のNANDゲート群G2-1
〜G2-4 の論理出力によって定まる論理出力を発生す
る。即ち、第1のコンパレータ群CP1-1 〜CP1-5
各々は、モード選択スイッチSW20がONのときにOP
アンプA17から出力される最遠撮影距離に応じた電圧が
それぞれの参照電圧よりも高ければHを出力するし、第
2のコンパレータ群CP2-1 〜CP2-4 の各々は第1あ
るいは第2最近撮影距離に応じた端子P5 の入力電圧が
それぞれの参照電圧よりも高ければHを出力する。また
第2のNANDゲート群G2-1 〜G2-4 はそれぞれ対応
する第2のコンパレータ群の出力がLのときにHを、逆
にこれがHのときにはLを出力する。従って、スイッチ
SW20がONのときには、ANDゲートG3-1 〜G3-4
は最遠撮影距離と最近撮影距離(第1、第2最近撮影距
離を総称する)との間の撮影距離に対応したものがHを
出力する。次に、モード選択スイッチSW20がOFFの
ときには第2のNANDゲート群G2-1 〜G2-4 はHを
出力し、また端子P3 には全発光モードあるいは全発光
モード・分割発光モード時の撮影距離に対応したOPア
ンプA17の出力電圧が入力される。そして、このときの
OPアンプA17の出力電圧よりも高い参照電圧を入力と
するコンパレータはLを出力し、逆に低い参照電圧を入
力とするコンパレータはHを出力する。そこで、例えば
コンパレータCP1-1 、CP1-2 がLを出力し、コンパ
レータCP1-3 〜CP1-5 がHを出力していたとする
と、第1のNANDゲート群のうちNANDゲートG
1-2 のみがHを出力し、またコンパレータCP1-3 がH
を出力しているからANDゲートG3-2 のみがHを出力
する。このように、モード選択スイッチSW20がOFF
のときには適正露出を得る唯一の撮影距離に対応するA
NDゲートがHを出力する。発光ダイオードL2 〜L
n-1 は対応するANDゲートのH出力で点灯する。パル
ス発生器70はORゲートG15の出力がLのときにHを
出力し、これがHに転ずるとH、Lを交互に出力する。
【0107】以下、表示動作を説明する。
【0108】(i) TTL調光モード又はTTL調光・
分割発光モードのとき: このとき第1図示のカメラと
第2図示の電子閃光装置は接続されている。モード選択
スイッチSW20がONしてANDゲートG3 の一方入力
端子にHを印加するが、トランジスタQ35、Q37、Q38
及びトランジスタQ20、Q21がONのため(電源E1
電圧が充分あるとき)、ANDゲートG3 はLを表示部
の端子P1 に印加する。OPアンプA10は接続点P0-11
の電圧を入力とする。端子P2 は発光前には調光成否検
出回路30からLが印加されている。モード選択スイッ
チSW20がONのため、コンパレータA22は接続点P
0-19の電圧(最小電圧選択回路の出力)を入力とし、ま
たコンパレータA23は最大電圧選択回路の出力を入力と
する。TTL調光モードのときモード選択スイッチSW
20のONにより端子P12はHとなる。尚、スイッチSW
9 、SW24はOFFで端子P13はLとする。以上のこと
を前提とすると条件に応じて以下の動作が行われる。
【0109】・最遠撮影距離>レンズ設定距離>最近撮
影距離のとき; まず、メインコンデンサC3 の充電電
圧が発光可能な下限値を越えるとコンパレータA19の出
力(端子P11の入力)はHに転ずるが、コンパレータA
20の出力(端子P10の入力)はLのままである(メイン
コンデンサC3 が未充電完了のため)。そこで、最遠撮
影距離>レンズ設定距離>最近撮影距離の条件を満足す
ると、コンパレータA18の出力(端子P4 の入力)はL
になる。また、モード選択スイッチSW20がONのため
コンパレータA22は接続点P0-19の電圧(第1、第2補
正電圧(及び必要なら第3補正電圧)によって定まる最
遠撮影距離に対応した電圧)を入力とし、コンパレータ
23は最大電圧選択回路の出力電圧(第1あるいは第2
限界電圧によって定まる最近撮影距離に対応した電圧)
を入力としている。このコンパレータA22、A23は可変
抵抗VR10の端子電圧を共通の入力としているので、上
記条件のときにはコンパレータA23の出力(端子P9
入力)は共にHとなる。一方、可変抵抗VR10の端子電
圧(コンパレータA21の負入力電圧)は基準電圧E21
りも低い電圧の範囲で変化するので、コンパレータA21
の出力(端子P7 の入力)はHとなる。
【0110】そのため、ゲートG11、G12、G18はHを
出力し、ゲートG10、G13〜G17はLを出力する。NA
NDゲートG10がLを出力することによって、発光ダイ
オードL2 〜Ln のうち最遠撮影距離と最近撮影距離と
の間の撮影距離に対応した発光ダイオードが点灯し、T
TL調光によって適正露出が得られる撮影距離を表示す
る。一方、NANDゲートG12がHのために発光ダイオ
ードLED9 、LED10は点灯しない。また、NAND
ゲートG18がHを出力するから、トランジスタQ40はO
FFとなる。一方、電源スイッチSW6 のONによりカ
メラの発光ダイオードLED1 には端子T3 を介して微
小電流が供給されているから、カメラのシャッタ秒時は
シンクロ秒時に設定される。
【0111】次に、メインコンデンサC3 が充電完了す
るとコンパレータA20の出力(端子P10の入力)がHに
転ずるから、NANDゲートG12、G18の出力がHに転
ずる。そのため、発光ダイオードLED10、LED11
点灯してレンズ60で設定されたレンズ設定距離が上記
条件を満足していることを表示する。また、このときメ
インコンデンサC3 が充電完了しているから最遠撮影距
離は伸びているが、第2補正電圧の作用により発光ダイ
オードL2 〜Ln の点灯数はその分だけ増加している。
ANDゲートG18がLを出力するとトランジスタQ40
ONになるからカメラの発光ダイオードLED1 は点灯
してメインコンデンサC3 の充電完了を表示する。
【0112】尚、レンズ60が可変抵抗VR10を有さな
いときには接続端子T6 は開放状態になるのでコンパレ
ータA21の出力(端子P7 の入力)はLに転ずるので、
NANDゲートG12、ANDゲートG14は他の入力とは
無関係にLを出力する。よってこのときには発光ダイオ
ードLED10、LED11は点灯しないから、発光ダイオ
ードL2 〜Ln によるよって表示される撮影距離の範囲
内でレンズの距離を設定すればよい。
【0113】・最遠撮影距離<最近撮影距離のとき
このときにはコンパレータA22の出力(端子P8 の入
力)、コンパレータA23の出力(端子P9 の入力)のい
ずれか一方がHとなり、他方がLとなる。そこで、メイ
ンコンデンサC3 が発光可能電圧の下限値を越える程度
までしか充電されていないとすると、NANDゲートG
10はLを、NANDゲートG12はHを出力しているか
ら、このときには発光ダイオードL2 〜Ln による撮影
距離表示のみが行われる。
【0114】次に、メインコンデンサC3 が充電完了す
るとNANDゲートG12の出力はLに転ずるから発光ダ
イオードLED10、LED11のいずれか一方が点灯す
る。一方、NANDゲートG13がHを出力しているため
に、充電完了により端子P10がHに転ずると、ORゲー
トG15はHを出力する。これによってパルス発生器70
が作動するからNANDゲートG18はH、Lを交互に出
力する。従って、カメラの発光ダイオードLED1 は点
滅することにより、メインコンデンサC3 の充電完了
と、レンズの距離設定が不適当であることを表示する。
そこで、撮影者は両発光ダイオードLED10、LED11
が点灯するようにレンズ60のフォーカシング環を操作
する。そして、両発光ダイオードLED10、LED11
点灯すれば、ゲートG13〜G15の出力はLに転ずるから
カメラの発光ダイオードLED1 は点灯し閃光撮影の可
能なことを表示する。
【0115】・最遠撮影距離<最近撮影距離のとき
これは、絞り値とフィルム感度の組合せ不適当、メイン
コンデンサC3 の充電不足及び光学系31の設定不良が
原因となる。そのため、コンパレータA18の出力(端子
4 の入力)はHとなる。そのためNORゲートG11
出力はL、NANDゲートG10、G12、G18の出力はH
となる。そのため、発光ダイオードL1 が点灯し、発光
ダイオードL2 〜Ln、LED10、LED11、LED1
は消灯する。この状態は上記原因が全て除去されない限
り持続する。
【0116】さて、以上の表示動作に応じて撮影距離を
設定したり、不良原因を除去して閃光撮影の準備を完了
した後にカメラをレリーズするとTTL測光による自動
発光量制御が行われる。一方、シンクロ接点SW31が端
子bに切換わるとトランジスタQ20がOFFになるから
ANDゲートG3 の出力(端子P1 の入力)はHに転ず
る。するとNORゲートG11はLを、そしてNANDゲ
ートG10はHを出力するから発光ダイオードL2 〜Ln
は消灯する。また、NANDゲートG18はNORゲート
11の出力がLの間Hを出力するから、この間カメラの
発光ダイオードLED1 は消灯する。また閃光発光によ
りメインコンデンサの充電電圧が低下すると端子P10
Lに転ずるため発光ダイオードLED10、LED11も消
灯する。一方、ORゲートG15はHを出力してパルス発
生器70を作動させるがNANDゲートG18はNORゲ
ートG11の出力がLの間Hを出力する。
【0117】さて、発光量が所定値に達するとANDゲ
ートG2 の第1発光停止信号によって放電管5の発光は
停止される。この場合には調光成否検出回路30の出力
はLのままであるから、閃光撮影終了後にシンクロスイ
ッチSW31が端子aに切換われば上述の表示動作が繰り
返される。逆に発光量が所定値に達しなければ調光成否
検出回路30は一定時間Hを出力するからANDゲート
16はHを出力する。従って、閃光撮影終了後にシンク
ロスイッチSW31が端子aに切換ってNORゲートG11
がHを出力すると、NANDゲートG18はH、Lを交互
に出力しカメラの発光ダイオードLED1 を点滅させ
る。これによって調光失敗が表示される。
【0118】尚、第1、2図示のカメラと電子閃光装置
との接続を行ったときに、何らかの原因で閃光用露出因
子SV−AVが電子閃光装置側に伝達されないときには
スイッチSW21を端子bに切換えれば、OPアンプA10
は接続点P0-12に発生する閃光用露出因子を入力する。
そのため、カメラ側の絞り値、フィルム感度を可変抵抗
VR4 、VR5 で手動設定すれば上述の表示動作が行わ
れる。
【0119】(ii) 全発光モード又は全発光・分割発光
モードのとき: このとき第1図示のカメラと第2図示
の電子閃光装置は接続されているから端子P7 はHであ
る。モード選択スイッチSW20はOFFしていてAND
ゲートG3 の出力(端子P1 の入力)はLとなる。OP
アンプA10は接続点P0-12の電圧を入力する。端子P2
は調光成否検出回路30から常時Lを印加される。スイ
ッチSW20のOFFにより端子P12はLとなる。また、
モード選択スイッチSW20がOFFのためコンパレータ
22は接続点P0-18の電圧を入力とし、コンパレータA
23は接続点P0-20の電圧を入力とする。尚、スイッチS
9 、SW24はOFFで端子P13はLとする。端子P12
がLのときには発光ダイオードL2 〜Ln は適正露出が
得られる唯一の撮影距離(以下、適正撮影距離という)
に応じて1個のみ点灯する。この適正撮影距離に対応し
た電圧は先にも述べたように端子P3 の入力電圧であ
る。・適正撮影距離>最近撮影距離のとき ; このときコン
パレータA18の出力(端子P4 の入力)はLであるか
ら、NORゲートG11はHを出力し、発光ダイオードL
1 を点灯させない。さて、メインコンデンサの充電電圧
が発光可能電圧の下限値を越えると、コンパレータA19
の出力(端子P11の入力)はHとなり、一方コンパレー
タA20の出力(端子P10の入力)はLのままである。こ
のときNANDゲートG10はLを出力するから発光ダイ
オードL2 〜Ln のうちのいずれか1個が点灯する。も
ちろん、端子P3 の入力電圧は第1、第2補正電圧(及
び必要なら第3補正電圧も)の情報を加味されている。
しかしながらNANDG12の出力は未だHなので発光ダ
イオードLED10、LED11は点灯しない。このとき、
必要なら発光ダイオードL2 〜Ln によって表示された
適正撮影距離とレンズ設定の撮影距離とを合致させれ
ば、閃光撮影を行っても良い。
【0120】次に、メインコンデンサが充電完了する
と、NANDゲートG12はLを出力する。一方、コンパ
レータA22、A23は可変抵抗VR10の端子電圧を共通入
力するとともに接続点P0-18、P0-20の電圧を入力とし
ている。この接続点電圧は適正撮影距離に対応する電圧
を中心にして所定の不感帯巾をコンパレータA22、A23
間に与えている。そこで、レンズ設定距離(可変抵抗V
10の端子電圧)が該不感帯巾内にあるときにはコンパ
レータA22、A23の出力(端子P8 、P9 の入力)は共
にHとなるから、発光ダイオードLED10、LED11
点灯する。このときにはNANDゲートG13がLを出力
するので、NANDゲートG18はLを出力し、カメラの
発光ダイオードLED1 を点灯させる。これに対してレ
ンズ設定距離(可変抵抗VR10の端子電圧)が前記不感
帯巾外にあるときには、レンズ設定距離が遠距離すぎる
のか、近距離すぎるのかに応じて発光ダイオードLED
10、LED11のいずれか一方が点灯する。するとNAN
DゲートG13、ANDゲートG14、ORゲートG15がH
を出力するのでパルス発生器70が作動する。従って、
NANDゲートG18はH、Lを交互に出力してカメラの
発光ダイオードLED1 を点滅させる。これによって、
レンズ設定距離が適正撮影距離に合致していないことが
表示される。
【0121】尚、レンズ60に可変抵抗VR10が備えら
れていないとすると、コンパレータA21の出力(端子P
7 の入力)はLとなるから発光ダイオードLED10、L
ED11は消灯する。このときには、発光ダイオードL2
〜Ln によって表示される適正撮影距離とレンズ設定距
離とを合致させる。メインコンデンサの充電完了でカメ
ラの発光ダイオードLED1 は点灯する。
【0122】・適正撮影距離<最近撮影距離のとき
このときには発光ダイオードL2 〜Ln 、LED10、L
ED11、LED1 は消灯し、発光ダイオードL1 が点灯
する。
【0123】(iii) バウンス照明又は増灯発光モード
のとき: このとき、スイッチSW9、SW24の状態を
OFFからONに転ずると、NANDゲートG10、G12
はHを出力するから、発光ダイオードL2 〜Ln 、LE
10、LED11による表示は行われない。しかし、メイ
ンコンデンサC3 の充電完了時に最遠撮影距離<最近撮
影距離又は適正撮影距離<最近撮影距離となっていてN
ORゲートG11がLを出力したとすると発光ダイオード
1 が点灯してこれを表示する。また、NORゲートG
11がHであればメインコンデンサの充電完了でNAND
ゲートG18がLを出力してカメラの発光ダイオードLE
1 を点灯させる。
【0124】(iv) カメラと電子閃光装置の作動関係が
不整合のとき: 代表的には、第2図示の電子閃光装置
がTTL調光機能を具備しないカメラに装着され、かつ
モード選択スイッチSW20がONのときがあげられる。
このときANDゲートG3 の出力(端子P1 の入力)は
Hとなるから、NORゲートG11はLを出力する。その
ため、NANDゲートG10、G12、G18はHを出力する
から、発光ダイオードL2 〜Ln 、LED1 、LE
10、LED11は消灯する。尚、この動作はトランジス
タQ1 がOFFのとき、あるいは第1、2図示のカメラ
と電子閃光装置を接続したときに、スイッチSW1 をO
FF、スイッチSW5 をONにしたときにも生起する。
【0125】第4図に電子閃光装置の表示部の外観実施
例を示す。第4図において、発光ダイオードL1 にはN
G(ノングッド)信号が付されており、発光ダイオード
2〜Ln には撮影距離目盛が付されている。発光ダイ
オードLED10、LED11は矢印形状をしており、各発
光ダイオードの矢示方向がレンズ60のフォーカシング
環の回転方向に対応している。つまみ71はフィルム感
度設定用のもので可変抵抗VR5 に連動し、つまみ72
は絞り値設定用のもので可変抵抗VR4 に連動してい
る。
【0126】第5図は表示部40の別の実施回路例であ
る。第3図と同一の記号を付してある部分の動作は前述
と同じである。表示が第3図と異なるのは距離範囲表示
をセグメント表示器による直接数値を表示している点で
ある。
【0127】アナログマルチプレクサ100はコントロ
ール回路108により周期的に端子P3 、P5 のアナロ
グ入力電圧を選択してA/D変換器101に伝達する。
A/D変換器101の出力はデータラッチ及び表示する
為のセグメントデコードを行うデコーダ回路102、1
03に伝達される。デコーダ回路102、103はコン
トロール回路108により100の動作と同期して入力
データをラッチする。即ちデコーダ回路102は端子P
3 側入力のデジタル化されたデータのみが所定周期でデ
ータ記憶、データリフレッシュを繰り返し、デコーダ回
路103は端子P5 側入力のデジタル化されたデータの
みが所定周期でデータリフレッシュ、データ記憶を繰り
返す。表示駆動回路104、105はデコーダ回路10
2、103のデコード内容に従ってデジタル表示器10
6、107を駆動する。106、107はLEDセグメ
ント表示器、あるいはLCD、EC等のセグメント表示
器である。LCD、EC等の表示器の場合には暗所での
表示確認を可能とする為に当然公知の方法によって照明
されている。表示は次の様に行われる。
【0128】端子P12がHの場合、即ちTTL調光モー
ド時はセグメント表示器106、107の両方による表
示が行われるべく表示駆動回路104、105はコント
ロール回路108により制御される。
【0129】前述の如くNORゲートG11出力がLによ
る条件の時はセグメント表示器106、107によりN
1 、又はそれに相当する文字パターンが表示される。
NANDゲートG10出力がHになるとセグメント表示器
106により端子P3 入力に基づく最遠撮影距離あるい
は適正撮影距離が、また、セグメント表示器107によ
り端子P5 入力に基づく最近撮影距離がそれぞれ表示す
る。その他の動作は第3図と同じであるので省略する。
第6図は第5図の表示部の外観実施例である。
【0130】第7図は距離表示を閃光装置だけでなくカ
メラ側に於ても表示可能とした実施例でカメラ側での表
示制御に関する部分のみ示してある。従って閃光装置F
L側は第3図で示される回路に新たに付加される部分、
カメラCA側は第1図で示される回路に新たに付加され
る部分を主として示している。第1〜3図と同一作動す
る回路要素には同一記号を付してある。
【0131】パルス発生器153は一定周期(数10ms
〜数100ms程度)のパルス(t1)を出力する。トラ
ンジスタQ50はパルス(t1 )が伝達されると一瞬ON
になりコンデンサC20を放電する。トランジスタQ50
周期放電動作により、絶対温度比例の定電流源I20とコ
ンデンサC20により鋸歯状波が作られコンパレータ
50、A51の正入力端子に伝達される。定電流源I20
電流が絶対温度に比例しているのは前述の如く、端子P
3 、P5 の電圧が絶対温度に比例しているので、それを
温度に無関係の時間パルスに変換する為である。微分及
び波形整形回路150、151はコンパレータA50、A
51の出力がLからHに変化した時にパルス(t2 、t
3 )を出力する。パルス(t2 )及び(t3 )の周期は
パルス(t1 )に等しいが、位相がパルス(t1 )に対
してそれぞれ異なる。パルス(t1 )と(t2 )の時間
間隔が端子P5 に伝達される最近撮影距離に相当し、パ
ルス(t1 )と(t3 )との時間間隔が端子P3 に伝達
される最遠撮影距離あるいは適正撮影距離に相当する。
電子閃光装置が全発光モードを選択すると端子P12はL
となるからANDゲートG30は閉じ、ANDゲートG31
が開く。そのためパルス(t1 )に同期して一定の時間
遅れの後にワンショットマルチバイブレータ152より
パルスが出力され、それがパルス(t2 )と置換る。パ
ルス(t1 )とワンショットマルチバイブレータの15
2の出力パルスとの発生時間間隔はパルス(t1 )と
(t2 )との時間間隔よりも短く設定されている。後述
する如くワンショットマルチバイブレータ152がパル
スを出力している時はカメラ側の近距離側の距離表示は
例えば「MANUAL」の如き文字又は絵記号に切換
る。端子P4 がL、端子P11がH、端子P13がLの時ゲ
ートG33、G34を介してトランジスタQ51がパルス(t
1 、t2 、t3 )によりON、OFFされ、このON−
OFF信号は接続端子T3 を介してカメラ側に伝達され
る。P4 H、又はP11LでP13Lの時はゲートG33は閉
じ、ゲートG35が開き、ワンショットマルチ155によ
り、t1 より一定時間遅れたパルスが発生する。その時
はt1 と155の出力パルスとがゲートG34より出力さ
れ、トランジスタQ51を制御してカメラで伝達する。
【0132】P13Hの時はゲートG33、G35が閉じ、ゲ
ートG36が開くので、ワンショットマルチバイブレータ
154により、t1 より一定時間遅れたパルスが発生す
る。この時はt1 とワンショットマルチ154の出力パ
ルスとがゲートG34より出力されトランジスタQ51を制
御してカメラへ伝達する。ワンショットマルチ152、
154、155の遅れ時間はt2 の最短時間より短くか
つ互に異なる時間となっている。
【0133】抵抗R100 を介してカメラの制御回路1’
へ伝達される信号は前述同様抵抗R50による微少電流以
上の時カメラを閃光撮影モードに切換る為のものである
が、トランジスタQ51のパルス的にONする事による誤
動作を防止する為に、コンデンサC21、抵抗R100 によ
りローパスフィルタとなっており(t1 、t2 、t3
のパルスによる誤動作はない。
【0134】トランジスタQ40ONの時に、トランジス
タQ51のパルス的なON動作によりLED1 は一瞬消灯
するが、それは消灯とは視認できない程度の早いパルス
であるのでチラツキは発生しない。コンパレータA52
基準電圧E100 によりトランジスタQ51のONによるパ
ルスのみを検出しており、前述のトランジスタQ40の点
滅動作には応答しない。
【0135】ワンショットマルチバイブレータ156は
コンパレータA52に生じるHレベルのパルスを入力され
るとその出力は所定時間(τ)Hレベルの持続信号を出
し、Hレベルの持続信号期間に新たにパルスが入力され
ると、新らしいパルスを起点としてさらにHレベルの所
定持続時間が継続される。この持続時間はパルス(t
1 )の発生からパルス(t3 )の発生までの最大の時間
(ω1 )にこの持続時間(τ)を加算した値が(t1
の周期よりも短くなっている。従ってワンショットマル
チ156のHレベルの時間巾はω1 +τとなっており、
それは(t1 )の周期毎に発生する。ワンショットマル
チ157はワンショットマルチ156の出力がLからH
に変化した時のみ出力する微分回路であり、SRフリッ
プフロップ158のセット入力Sにその出力は伝達され
る。従ってパルス(t1 )でフリップフロップ158は
セットされその出力はHになる。t1 の次に伝達される
パルスt2 はゲートG40を介してフリップフロップ15
8のリセット入力Rに伝達されてSRフリップフロップ
158はリセットされ、その出力はLになる。抵抗R
101 とコンデンサC22により遅延回路が構成されており
これにより(t1 )でフリップフロップ158にリセッ
トパルスが伝達されるのを防止している。従ってフリッ
プフロップ158の出力はパルス(t1 )の発生からパ
ルス(t2 )の発生までの時間間隔(ω2 )の間Hにな
る。159はワンショットマルチ156、フリップフロ
ップ158の出力時間を計数する為の基準パルス発生回
路で、ワンショットマルチ156、フリップフロップ1
58のHになっている期間、ゲートG38、G39が開いて
カウンター160、161にパルス数として時間が計数
される。ワンショットマルチ156の出力がLに変化す
ると、その変化によりワンショットマルチ164の所定
時間の遅延後にデータラッチ回路162、163にデー
タラッチパルスを発生してカウンター160、161の
計数値が記憶され、その前の記憶値はリフレッシュされ
る。ワンショットマルチ164がデータラッチパルスを
発生するとそれから所定時間ワンショットマルチバイブ
レータ165により遅延されたカウンターリセットパル
スが発生してカウンター160、161の計数値はリセ
ットされ、次の計数を行う為の待機状態となる。166
は表示入力の切換機能を有する表示回路である。
【0136】1が通常撮影の時はSig−1ラインの信
号により表示データは1からの入力(AV、TV)側に
なり、AV、TA値の露出設定値又は露出設定予定値を
それぞれ表示器167、168を駆動して表示を行う。
【0137】1は閃光撮影モードの時はSig−1ライ
ンの信号により表示データはラッチ回路162、163
の出力に切換り、ラッチ回路162、163の記憶値に
従った距離表示を表示器167、168により行う。
【0138】表示は次の様に行われる。
【0139】端子P4 、P13がL、端子P1112がHの
時、前述の(t1 )、(t2 )、(t3 )のパルスが発
生されて、それは前述の同作によりラッチ回路162に
はω1 +τ、即ち最遠撮影距離あるいは適正撮影距離が
記憶され、ラッチ回路163にはω2 、即ち最近撮影距
離が記憶される。ラッチ回路162、163の記憶値に
従って表示器167、168により距離表示が行われ
る。ラッチ回路162のω1 +τの記憶値は表示回路1
66に伝達される時はτの項は常に取除かれている。端
子P12がL、即ち非調光モードで端子P4 、P13がL、
端子P11がHの時はコンパレータA51によるt2 のかわ
りに、ワンショットマルチ152の出力が代用される。
【0140】この時はラッチ回路163によりワンショ
ットマルチ152の所定時間が記憶され、表示回路16
6はそれを識別可能となっている。従って表示器167
ではラッチ回路162の記憶値により適正距離の表示が
行われ、表示器168では「M」又は「MANUAL」
の如き非調光モードである事を識別可能な絵文字を表示
する。
【0141】端子P4 がH又はP11がLの時、即ち閃光
撮影による適正露出の範囲が無い時、又はメインコンデ
ンサC3 が発光可能電圧まで充電されていない時はt1
とワンショットマルチ155の出力パルスだけとなる。
それはラッチ回路163に記憶され、表示回路166が
その状態を識別すると表示器167、168による表示
は消失状態となる。
【0142】端子P13がHの時はt1 とワンショットマ
ルチ154の出力パルスとなる。それはラッチ回路16
3により記憶、表示回路166により識別されて表示器
167は消失、表示器168は「BOUNCE」の文字
を表示して、閃光装置がバウンス撮影、又は延長コード
によりカメラ位置と異なった位置に閃光装置が置かれて
いる事、又は増灯発光による閃光撮影が行われる事を表
示する。LED1 の点灯、消灯、点滅の動作は第1図同
様に行われる。
【0143】第8図は第2図の実施例に閃光装置単独で
調光する回路を付加した実施例である。
【0144】第2図と同一の回路要素は同一の信号を付
してある。スイッチSW50、SW51、SW52は互に連動
して設定されてあり、端子a側の時TTL調光、端子b
側の時単独調光となる。
【0145】180は単独調光回路で、閃光装置側の受
光素子PD20による測光電流と、可変抵抗VR4 、VR
5 に設定されたAV、SVの値に基づいて、ワンショッ
トマルチ回路3がトリガされてその出力端子bがHの期
間光量積分の動作を行い、閃光発光が所定光量となると
スイッチSW50のb端子をLにする出力を発生し、従っ
てスイッチSW50-52 がb端子を選択している場合には
22がONする事により前述同様調光動作が行われる。
スイッチSW51がb端子を選択している時はゲートG3
の出力はLに保持されている。ゲートG3 の出力は前述
の如くTTL調光の時はカメラ側の条件と、閃光装置側
の条件が合致しないとTTL調光が行われないので、こ
れが合致していない時にH出力となる。しかし単独調光
の時はカメラの条件と閃光装置の条件との前述の如き合
致は必要ないので特に警告する必要がない為にゲートG
3 の出力をLに保持している。スイッチSW53はTTL
調光であってもカメラ側より距離表示の為のAV−SV
の信号が伝達されていない時に閃光装置側で設定可能な
AV、SV(VR4 、VR5 )により距離表示を行う為
にb側に切替るが、第1図の如きカメラが使用されてい
る場合はa側が選択される。スイッチSW20は調光、非
調光を選択するスイッチで第2図同様であり、スイッチ
SW20がONの時は調光モードが選択され、スイッチS
50〜SW52によりTTL又は、単独調光モードが選択
される。スイッチSW20がOFFの時はスイッチSW50
〜SW52の選択モードとは無関係に非調光モードが選択
される。TTL調光モード時の距離表示は前述同様であ
る。単独調光モード及び単独調光・分割発光モード時は
可変抵抗VR4 、VR5 に設定されたAV、SV値に従
ってTTL調光モード及びTTL調光・分割発光モード
時それぞれ同様の距離表示が行われる。全発光モードで
は前述同様の適正距離の表示が行われる。
【0146】
【発明の効果】以上、本件発明によれば、電子閃光装置
がフィルム感度、絞り値を出力可能な出力部を有するカ
メラボディに装着されても、あるいは前記出力部を備え
ていないカメラボディに装着されても、閃光撮影を適正
に行える撮影距離範囲を表示(限界距離表示)でき、つ
まり、電子閃光装置が装着されるカメラボディの種類
(機能の異なるカメラボディ)に影響を受けることな
く、上記撮影距離範囲を表示できる効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の閃光撮影用表示装置の実施例のカメラ
側回路図である。
【図2】本発明の閃光撮影用表示装置の実施例の電子閃
光装置側回路図である。
【図3】本発明装置の表示部の実施例の回路図である。
【図4】図3の表示部の実施例の外観図である。
【図5】本発明装置の表示部の別の実施例の回路図であ
る。
【図6】図5の表示部の実施例の外観図である。
【図7】カメラ側における距離表示の実施例の回路図で
ある。
【図8】図2の実施例に閃光装置単独で調光する回路を
付加した実施例の回路図である。
【符号の説明】
SW20 モード選択手段 VR4 、VR5 、I1 第1の閃光用露出因子情報を発
生する手段 T2 第2の閃光用露出因子を導入する手段 A10 情報選択回路 SW21 強制的出力手段 A10〜A18 演算回路 40 表示手段

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 自動調光可能な電子閃光装置であって、 前記電子閃光装置に装着されたカメラボディよりフィル
    ム感度、絞り値が伝達された際に該フィルム感度、該絞
    り値を導入する導入手段と、 外部操作部材によりフィルム感度、絞り値を設定可能な
    設定手段と、 前記導入手段もしくは前記設定手段のどちらかのフィル
    ム感度、絞り値に基づいて自動調光による閃光撮影時に
    適正露出を得られる限界距離を演算する演算手段と、 前記演算手段により求められた前記限界距離に基づい
    て、限界距離表示を行う表示手段とを備えたものにおい
    て、 前記電子閃光装置、前記カメラボディより伝達される
    フィルム感度、絞り値の信号の有無に応じ、前記カメラ
    ボディより前記フィルム感度、前記絞り値の信号が伝達
    された場合には、前記導入手段からの前記フィルム感
    度、前記絞り値に基づいて前記限界距離の表示を行い、
    また、前記カメラボディより前記フィルム感度、前記絞
    り値の信号が伝達されない場合には、前記設定手段から
    のフィルム感度、絞り値に基づいて前記限界距離表示を
    行うことを特徴とする電子閃光装置。
  2. 【請求項2】 自動調光可能な電子閃光装置であって、 前記電子閃光装置に装着されたカメラボディよりフィル
    ム感度、絞り値が伝達された際に該フィルム感度、該絞
    り値を導入する導入手段と、 外部操作部材によりフィルム感度、絞り値を設定可能な
    設定手段と、 前記導入手段もしくは前記設定手段のどちらかのフィル
    ム感度、絞り値に基づいて自動調光による閃光撮影時に
    適正露出を得られる限界距離を演算する演算手段と、 前記演算手段により求められた前記限界距離に基づい
    て、限界距離表示を行う表示手段とを備えたものにおい
    て、 前記電子閃光装置、前記カメラボディより伝達される
    フィルム感度、絞り値に基づいて前記電子閃光装置内の
    測光回路により自動調光が行われるカメラ連動調光モー
    ドと、前記設定手段により設定されたフィルム感度、絞
    り値に基づいて前記測光回路により自動調光が行われる
    単独調光モードとを択一的に選択する選択手段を有し、 前記選択手段により前記カメラ連動調光モードが選択さ
    れているときには前記カメラボディより伝達されるフ
    ィルム感度、絞り値に基づいて前記限界距離表示を行
    い、また、前記選択手段により前記単独調光モードが選
    択されているときには、前記設定手段により設定された
    フィルム感度、絞り値に基づいて前記限界距離表示を行
    うことを特徴とする電子閃光装置。
  3. 【請求項3】 自動調光可能な電子閃光装置であって、 前記電子閃光装置に装着されたカメラボディよりフィル
    ム感度、絞り値が伝達された際に該フィルム感度、該絞
    り値を導入する導入手段と、 外部操作部材によりフィルム感度、絞り値を設定可能な
    設定手段と、 前記導入手段もしくは前記設定手段のどちらかのフィル
    ム感度、絞り値に基づいて自動調光による閃光撮影時に
    適正露出を得られる限界距離を演算する演算手段と、 前記演算手段により求められた前記限界距離に基づい
    て、限界距離表示を行う表示手段とを備えたものにおい
    て、 前記電子閃光装置、前記カメラボディで設定されたフ
    ィルム感度、絞り値に基づいて前記カメラボディ内の測
    光回路でTTL調光が行われ、前記カメラボディからの
    発光停止信号に応答して調光制御されるTTL調光モー
    ドと、前記設定手段により設定されたフィルム感度、絞
    り値に基づいて前記電子閃光装置内の測光回路にて調光
    制御する単独調光モードとを択一的に選択する選択手段
    を有し、 前記選択手段により前記TTL調光モードが選択されて
    いるときには前記カメラボディよりのフィルム感度、
    絞り値に基づいて前記限界距離表示を行い、また、前記
    選択手段により前記単独調光モードが選択されている
    には前記設定手段で設定されたフィルム感度、絞り
    値に基づいて前記限界距離表示を行うことを特徴とす
    子閃光装置。
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