JPH06123784A - 針位置記憶式アナログ電子時計 - Google Patents

針位置記憶式アナログ電子時計

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JPH06123784A
JPH06123784A JP29936892A JP29936892A JPH06123784A JP H06123784 A JPH06123784 A JP H06123784A JP 29936892 A JP29936892 A JP 29936892A JP 29936892 A JP29936892 A JP 29936892A JP H06123784 A JPH06123784 A JP H06123784A
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JP
Japan
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pulse
hand
stop command
hand position
analog electronic
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Application number
JP29936892A
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English (en)
Inventor
Seiki Igarashi
五十嵐  清貴
Kunikazu Mochida
持田  邦一
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Citizen Watch Co Ltd
Original Assignee
Citizen Watch Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は、電池交換後の煩わしい針合わせ操
作のうちイニシャルセット操作が省略できる針位置記憶
式アナログ電子時計を提供することである。 【構成】 電池電圧低下検出時に指針停止を命令する停
止命令手段29と針位置カウンタ32aの内容が予め定
められた特定針位置情報であることを検出する特定針位
置検出回路33とモータ駆動回路25への信号供給を制
御するゲート手段23と、該ゲート手段23を制御する
アンド手段31とを設け、前記アンド手段31は、停止
命令手段29からの停止命令信号とS29と特定針位置
検出回路33からの零検出パルスP33とにより前記ゲ
ート手段23を制御して表示部2を予め定められた特定
位置に停止させる。 【効果】 電池電圧低下検出時に、イニシャルセット操
作にて合わせたい針位置に指針が到達すると該指針が停
止する為、新電池投入後のイニシャルセット操作が省略
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は電池交換後に必要であっ
た時計回路の計数手段と指針表示部の指針位置との同期
合わせ操作を省略できる針位置記憶式アナログ電子時計
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、アラーム機能やクロノグラフ機能
等を備えた多機能時計や標準電波を受信して時刻修正を
行なう電波修正時計等の所謂機能付電子時計としては、
デジタル電子時計が多用されており、その理由としては
デジタル回路とデジタル表示装置によって構成されるデ
ジタル電子時計が前記機能情報の処理及び表示に適して
いるためである。しかるに近年、針位置記憶式のアナロ
グ電子時計が開発されるにいたり、機能付電子時計とし
て指針を有するアナログ式の電子時計が注目されて来て
いる。
【0003】係るアナログ電子時計の構成の例は、例え
ば特公昭61−38421号に詳しく説明されている。
処で、係るアナログ電子時計は、適宜の発振器から発振
される高周波信号を適宜の周期に分周した所定のパルス
信号(例えば、1秒で1パルスを発生するパルス信号)
を利用して、適宜の計時カウンタで演算記憶させて、時
刻の計時情報を作成すると同時に、該指針を適宜のパル
スモータで回転させて、前記計時カウンタと同じ時刻を
アナログ的に表示する針位置記憶式アナログ電子時計と
なっている。
【0004】係る形式のアナログ電子時計に於いては、
上記計時カウンタの記憶情報と該指針の表示情報とが、
常に同期が取れている必要があり、もしもその同期がず
れた場合には、マニュアル操作により、修正処理を行な
い両者の同期を取る事が必要となっている。しかしなが
ら、係る同期合わせ操作は、複雑で面倒なものであり、
一般のユーザが簡単に、且つ短時間で、該指針の表示情
報と該計時カウンタの情報とを完全に同期させる事が困
難であった。
【0005】係る問題は、当該アナログ電子時計が、単
に時刻を表示するだけのものである限りは特に障害とは
ならないが、経過時間表示機能、ストップウオッチ機
能、世界時計機能、カレンダ機能、等の特殊な機能を組
み合わせた多機能型電子時計においては、該指針と該計
時カウンタとの同期が崩れる事は、機能の情報が指針に
よって正しく表示されなくなる等重大な問題となり、当
該諸機能が発揮されなくなると言う問題を含んでいる。
【0006】該アナログ電子時計に於いて、指針と計時
カウンタの時刻情報とが、当初マニュアル操作によって
同期していたのが、使用中に同期しなくなる原因は、ノ
イズの混入によって計時カウンタの情報が変化したり、
又駆動信号が印加されたときに何らかの原因でモータが
回転出来ずに指針が遅れてしまうことにより同期が取れ
なくなる等種々存在するが、最も大きな原因としては、
電源として使用されている小型電池の電圧の変化による
ものである。
【0007】つまり、当該電池の電圧が所定の電圧以下
に低下すると、少ないエネルギーで動作する計時カウン
タは低電圧迄動作するが、大エネルギーでないと動作出
来ないパルスモータは回転できなくなり、その送りミス
による同期外れが生ずる。そして電池を交換する場合に
は指針と計時カウンタとの同期が必ず狂うことになるの
で、係る電池の交換操作を実行した後に、当該指針と該
計時カウンタの情報とを同期させる為に、リューズや押
しボタン等を何回も操作しなければならないと言う不便
があった。
【0008】更には、係るアナログ電子時計を生産する
工程に於いて、指針をセットする場合にも、同期を取る
操作がかなり厳密な精度で実行される必要があった。そ
の為、従来からアナログ電子時計に於いて、該指針と該
計時カウンタとの同期を取る為の工夫が多数提案されて
来ている。例えば、特公平3−14150号公報には、
計時回路と該計時回路の内容に従ってモータ駆動回路か
らの出力で駆動されるモータにより運針される指針とが
設けられている電子時計に於いて、両者の同期がとれて
いない場合には、該指針の位置を記憶するカウンタがゼ
ロになる迄、当該指針を該モータ駆動回路からの早送り
信号により早送りして、当該カウンタを一旦ゼロに保持
し、ゼロに保持したまま、該指針を外部スイッチを用い
て該カウンタの内容と同じゼロの位置(文字板の12時
位置)迄歩進させることにより該カウンタと同期させる
方法が開示されている。
【0009】又、特公昭61−38421号公報には、
各指針、例えば時針、分針、秒針のそれぞれに、スイッ
チを設け各針が、例えば0時0分0秒をそれぞれ通過す
る毎に前記スイッチをONにしてパルスを発生させ、該
パルスにより計時カウンタのカウント値をリセットする
事により、同期をとる方法が開示されている。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記各方
式については各々問題がある。例えば特公平3−141
50号公報に開示された方式は携帯者が電池交換時にい
ちいち操作を行なわなければならず、しかも操作が面倒
で短時間で正確に同期合わせを行なうことが困難であっ
た。又特公昭61−38421号公報に開示された方式
は、携帯者が操作することなく同期合わせが行なわれる
という点に於いては優れているが、特別にスイッチ機構
を必要とする為、機構が複雑でしかもサイズが大きくな
る為、現在の小型薄型化に逆行し、コスト的にも不利と
なる。更にスイッチの信頼性にも問題がある等、商品力
を低下させる要因となっていた。
【0011】本発明の目的は、電池交換時に、指針をリ
セット時の計数手段のカウント値に対応した針位置にて
停止させることにより、時計回路の構成要素を増やさず
に、電池交換後のイニシャルセット操作が省略できる針
位置記憶式アナログ電子時計を提供するものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は以下の構成を有する。時間信号発生手段、モー
タ駆動回路、パルスモータ、該パルスモータによって駆
動される指針、該指針に対応した針位置情報を記憶する
計数手段、電源となる電池を有し、且つ、前記針位置情
報に従って指針の駆動が行われる針位置記憶式アナログ
電子時計に於て、指針停止を命令する停止命令手段と、
前記計数手段に於ける予め定められた特定針位置情報を
検出する特定針位置検出手段と、前記モータ駆動回路へ
の信号供給を制御するゲート手段と、該ゲート手段を制
御する指針停止制御手段とを設け、前記指針停止制御手
段は、停止命令手段の停止命令信号と特定針位置検出手
段の検出信号とにより前記ゲート手段を制御して指針を
予め定められた特定針位置に停止させることを特徴とす
る。又、時間信号発生手段からの信号に基づき通常時刻
用の駆動パルスと修正用の早送りパルスとを作成し、且
つ選択出力するモータ制御回路を設け、該モータ制御回
路は、停止命令手段からの停止命令信号に基づいて前記
早送りパルスを選択出力し、早送りで指針を特定針位置
に移行させ停止させても良い。又、前記停止命令手段
は、電池の電圧低下を検出する電圧検出回路でも、任意
に操作可能な外部操作部材であっても良い。
【0013】
【実施例】図2は、本発明の一実施例である針位置記憶
式アナログ電子時計を示す平面図である。1は本体、2
は12個から成る時字3、48個から成る切分4、時針
5、分針6、秒針7を有する表示部、8、9、10は外
部操作部材である。図2(a)は通常状態を示す平面図
で、秒針7は1秒毎に1発づつ運針している(以降、1
秒運針と称する)。図2(b)は電池電圧低下警告状態
を示す平面図で、秒針7は2秒毎に2発づつ運針してい
る(以降、2秒運針と称する)。図2(c)は特定針位
置に停止した状態を示す平面図で、時針5、分針6、秒
針7は零時零分零秒を示している。
【0014】図1は、本発明の針位置記憶式アナログ電
子時計の一実施例を示すブロック図である。以下、図に
従って本実施例の構成の説明を行う。21は32768
Hzの基準信号S21を発生する時間基準源、22は時
間基準源21からの基準信号S21を入力とし、16段
の分周回路により構成され16384Hzから0.5H
zまでの各周波数の信号群S22を発生する時間信号発
生手段である。23は時間信号発生手段22からの信号
群S22を入力とするゲート手段であり、信号群S23
を出力する。
【0015】24は波形成形回路24aと修正手段24
bと選択手段24cと駆動極性記憶手段24dより構成
されるモータ制御回路である。該波形成形回路24aと
修正手段24bは、ゲート手段23からの信号群S23
を入力とし、夫々通常時刻用の駆動パルスP24aと修
正用の64Hzの早送りパルスP24bを出力する。該
信号群S23の供給が停止された場合は、駆動パルスP
24aと早送りパルスP24bの出力は停止される。選
択手段24cは駆動パルスP24aと早送りパルスP2
4bを入力し、どちらか一方を選択出力する。駆動極性
記憶手段24dは選択手段24cから選択出力された信
号を入力とし1発毎に駆動極性の反転した駆動パルスP
24dを出力する。25はモータ制御回路24からの駆
動パルスP24dを入力し、パルスモータ26をドライ
ブするモータ駆動回路、2は時針5、分針6、秒針7よ
り構成される表示部である。
【0016】スイッチブロック28は外部操作部材8、
9、10に夫々連動したスイッチ28a、28b、28
cとアンド手段28dにより構成される。スイッチ28
aは前記外部操作部材8の操作により、モード変更パル
スP28aを出力し、スイッチ28bは外部操作部材9
の操作により、修正パルスP28bを出力する。又、前
記外部操作部材8、9、10の同時押しと言う特殊なス
イッチ操作により、スイッチ28a、28b、28cを
介してアンド手段28dよりゲート解除パルスP28d
が1発出力される。該ゲート解除パルスP28dは前記
ゲート手段23のS端子に入力され、信号群S23の出
力を再開させる。
【0017】32は針位置カウンタ32a、不一致検出
手段32b、時刻カウンタ32c、アラームカウンタ3
2d、クロノカウンタ32eにより構成される電気的記
憶手段である。針位置カウンタ32aは前記モータ制御
回路24内の選択手段24cからの出力信号を入力し、
前記表示部2内の時針5、分針6、秒針7の針位置に対
応した夫々の計数データS32aを保持している。尚、
本実施例の針位置カウンタ32aは表示部2の表示が零
時零分零秒の時、計数データS32aのカウント値が零
となっている。時刻カウンタ32cは、駆動パルスP2
4a及び修正パルスP28bを入力し、現在時刻の計数
データS32cを保持している。不一致検出手段32b
は針位置カウンタ32aの計数データS32aと時刻カ
ウンタ32cの計数データS32cを入力し、不一致を
検出した場合”H”レベルで、一致を検出した場合”
L”レベルとなる切り換え信号S32bを出力する。ア
ラームカウンタ32d及びクロノカウンタ32eは夫々
アラームモード、クロノモードでのカウント値が保持さ
れており、モード変更パルスP28aを入力することに
より時刻カウンタ32cと切り替わる。
【0018】33は特定針位置検出回路で該針位置カウ
ンタ32aからの計数データS32aを入力し、該計数
データS32aのカウント値が零であることを検出した
場合に零検出パルスP33を出力する。29は停止命令
手段であり、電池電圧の低下検出を行って、非検出時
に”L”レベルで検出時に”H”レベルとなる停止命令
信号S29を出力する。前記モータ制御回路24内の波
形成形回路24aは”L”レベルの停止命令信号S29
を受けると1秒毎に1発の駆動パルスP24aを出力
し、”H”レベルの停止命令信号S29を入力すると2
秒毎に2発の駆動パルスP24aを出力する。31はア
ンド手段、36はオア手段で、該アンド手段31は前記
停止命令手段29の停止命令信号S29と特定針位置検
出回路33からの零検出パルスP33を入力とし、該停
止命令信号S29が”H”レベルの時、零検出パルスP
33が入力されるとゲート制御パルスP31を出力し、
停止命令信号S29が”L”レベルの時、零検出パルス
P33が入力されてもゲート制御パルスP31を出力し
ない。該ゲート制御パルスP31がオア手段36を介し
て前記ゲート手段23のR端子に入力されると信号群S
23の出力が停止される。
【0019】35は電池を投入することにより任意のパ
ルス幅のリセットパルスP35を出力し、前記時間信号
発生手段22内の分周段及び電気的記憶手段32内の針
位置カウンタ32a、時刻カウンタ32c、アラームカ
ウンタ32d、クロノカウンタ32eの夫々のカウント
値をリセットし、且つ、オア手段36を介して前記ゲー
ト手段23を指針停止状態にセットするパワーオンリセ
ット回路である。
【0020】次に、本実施例の動作について説明する。
通常状態では、モータ制御回路24内の波形成形回路2
4aはゲート手段23より信号群S23の供給を受け、
且つ、停止命令手段29からの停止命令信号S29は”
L”レベルとなっているので、1秒毎に駆動パルスP2
4aを出力する。又、選択手段24cは電気的記憶手段
32内の不一致検出手段32bからの切り換え信号S3
2bが”L”レベルである為、通常時刻用の駆動パルス
P24aを選択出力している。該駆動パルスP24aは
駆動極性記憶手段24d、モータ駆動回路25、パルス
モータ26を介して図2(a)に示す様、表示部2を1
秒運針にて駆動する。同時に、駆動パルスP24aは針
位置カウンタ32a、時刻カウンタ32cにも入力され
夫々の計数データS32a、S32cも1秒毎に1発づ
つカウントアップされる。該計数データS32a、S3
2cは、同期しながらカウントアップするので不一致検
出回路32bからのの切り換え信号S32bは常に”
L”レベルのままである。
【0021】この状態で、停止命令手段29が電池電圧
の低下を検出した場合、停止命令信号S29が”L”レ
ベルより”H”レベルに変化する。モータ制御回路24
内の波形成形回路24aは”H”レベルの停止命令信号
S29が入力されると、電池電圧低下警告状態を示す
為、2秒毎に2発の駆動パルスP24aを出力する様に
変化する。該駆動パルスP24aは選択手段24c、駆
動極性記憶手段24d、モータ駆動回路25、パルスモ
ータ26を介して図2(b)に示す様、表示部2を2秒
運針にて駆動する。同時に、針位置カウンタ32aの計
数データS32aのカウント値と時刻カウンタ32cの
計数データS32cのカウント値も2秒毎に2発づつカ
ウントアップされる。
【0022】又、前記停止命令信号S29は、アンド手
段31にも入力される。該アンド手段31のもう一方の
入力は特定針位置検出回路33からの零検出パルスP3
3である。該零検出パルスP33は零時零分零秒になる
と、針位置カウンタ32aの計数データS32aのカウ
ント値が零となって出力される。アンド手段31は、既
に”H”レベルの停止命令信号S29が入力されている
為、零検出パルスP33が入力されると、オア手段36
を介してゲート手段23のR端子に対しゲート制御パル
スP31を出力する。ゲート手段23は、ゲート制御パ
ルスP31を入力してリセット状態となり信号群S23
の供給を停止する。従って、表示部2は図2(c)に示
す様、針位置カウンタ32aの計数データS32aのカ
ウント値が零となる零時零分零秒にて停止する。
【0023】次に電池交換の動作について説明を行う。
図2(c)に示す様、表示部2の時針5、分針6、秒針
7が零時零分零秒に停止したままの状態で電池を取り外
すと、表示部2の時針5、分針6、秒針7はそのままの
停止状態で、且つ、電気的記憶手段32内の各種カウン
タのカウント値は針位置カウンタ32aの計数データS
32aのカウント値をはじめ全て不定となる。
【0024】そして新電池投入後、先ず、パワーオンリ
セット回路35よりリセットパルスP35が出力され
る。該リセットパルスP35は、前記時間信号発生手段
22、電気的記憶手段32内の針位置カウンタ32a、
時刻カウンタ32c、アラームカウンタ32d、クロノ
カウンタ32eのカウント値をリセットし、且つ、オア
手段36を介して前記ゲート手段23からの信号群S2
3の供給を停止させる。従って針位置カウンタ32aの
計数データS32aのカウント値は零で、且つ、図2
(c)に示す様、表示部2の時針5、分針6、秒針7は
零時零分零秒に停止したままである。この状態は従来例
でいうイニシャルセット完了状態であり、つまり、イニ
シャルセット操作が省略できたことになる。
【0025】続いて、指針停止状態の解除動作について
説明を行う。外部操作部材8、9、10の同時押し操作
によりスイッチブロック28内のアンド手段28dより
ゲート解除パルスP28dが出力される。該ゲート解除
パルスP28dがゲート手段23のS端子に入力された
ことにより、ゲート手段23はセット状態となり信号群
S23の供給を再び開始し、波形成形回路24aから1
秒毎に駆動パルスP24aの出力が開始され、選択手段
24c、駆動極性記憶手段24d、モータ駆動回路2
5、パルスモータ26を介して表示部2を1秒運針さ
せ、針位置カウンタ32aの計数データS32a及び時
刻カウンタ32cの計数データS32cのカウント値も
1秒毎にカウントアップさせる。
【0026】続いて、時刻合わせ操作を行う。外部操作
部材9の操作によりスイッチブロック28内のスイッチ
28bより修正パルスP28bが1発出力される。時刻
カウンタ32cは該修正パルスP28bを1発入力する
毎に計数データS32cのカウント値が1発カウントア
ップする。不一致検出手段32bは針位置カウンタ32
aの計数データS32aのカウント値と時刻カウンタ3
2cの計数データS32cのカウント値の不一致を検出
すると、”H”レベルの切り換え信号S32bを出力
し、選択手段24cは修正手段24bからの早送りパル
スP24bを選択出力する。該早送りパルスP24bは
駆動極性記憶手段24d、モータ駆動回路25、パルス
モータ26を介して表示部2を駆動する。又、早送りパ
ルスP24bは針位置カウンタ32aにも入力され計数
データS32aのカウント値も1発カウントアップされ
る。該針位置カウンタ32aの計数データS32aのカ
ウント値が、時刻カウンタ32cの計数データS32c
のカウント値に一致すると不一致検出手段32bからの
切り換え信号S32bは”H”レベルから”L”レベル
に切り換わり、選択手段24cは波形成形回路24aか
らの駆動パルスP24aを選択出力するよう変化する。
以上の動作を繰り返すことにより時刻の修正を行う。
【0027】図5は、電池電圧の低下を検出した場合、
表示部2が早送りで零時零分零秒まで早送りで移行し停
止するという本発明の針位置記憶式アナログ電子時計の
別の実施例を示すブロック図である。以下、図に従って
本実施例の構成の説明を行う。尚、図1に示す構成要素
と同一要素には同一番号を付し説明は省略する。24は
波形成形回路24aと修正手段24bと選択手段24c
と駆動極性記憶手段24dとオア手段24eより構成さ
れるモータ制御回路である。オア手段24eは前記不一
致検出手段32bからの切り換え信号S32bと停止命
令手段29からの停止命令信号S29を入力とし、切り
換え信号S24eを出力している。
【0028】次に、動作について説明する。停止命令手
段29が電池電圧の低下を検出した場合、停止命令信号
S29が”L”レベルより”H”レベルに変化する。モ
ータ制御回路24内のオア手段24eは”H”レベルの
停止命令信号S29が入力されると、”H”レベルの切
り換え信号S24eを出力する。選択手段24cは修正
手段24bからの早送りパルスP24bを選択出力す
る。該早送りパルスP24bは駆動極性記憶手段24
d、モータ駆動回路25、パルスモータ26を介して、
表示部2を64Hzにて駆動する。
【0029】又、前記停止命令信号S29は、アンド手
段31にも入力される。該アンド手段31のもう一方の
入力は特定針位置検出回路33からの零検出パルスP3
3である。該零検出パルスP33は零時零分零秒になる
と、針位置カウンタ32aの計数データS32aのカウ
ント値が零となって出力される。アンド手段31は、既
に”H”レベルの停止命令信号S29が入力されている
為、零検出パルスP33が入力されると、ゲート制御パ
ルスP31を出力する。ゲート手段23は、R端子にゲ
ート制御パルスP31が入力して信号群S23の供給を
停止する。従って、表示部2は図2(c)に示す様、針
位置カウンタ32aのカウント値が零となる零時零分零
秒になるまで64Hzで早送りされ停止する。
【0030】図3は、本発明の針位置記憶式アナログ電
子時計をマイコンで構成した一実施例を示すブロック図
である。以下、図に従って本実施例の構成の説明を行
う。尚、図1に示す構成要素と同一要素には同一番号を
付し説明を省略する。図3に於ける基本構成は周知の通
りであり、各部の演算処理及び制御を行うCPU44、
各制御プログラムを記憶しているROM43、各種デー
タを記憶するRAM45により構成されている。そして
前記CPU44、ROM43、RAM45とにより、図
1に示すゲート手段23、モータ制御回路24、アンド
手段31、電気的記憶手段32、特定針位置検出回路3
3等が構成されており、又、図3の分周回路42は図1
に示す時間信号発生手段22の機能と各回路へのクロッ
ク信号供給機能を有するものである。
【0031】図4は、図3に示すマイコンで構成した針
位置記憶式アナログ電子時計の動作を示すフローチャー
ト図である。以下、図に従って本実施例の動作の説明を
行う。先ず、通常状態の動作説明を行う。尚、”RAM
の初期化(ステップS0)”及び”時刻合わせ(ステッ
プS1)”はオールリセット解除後のみ行うので、通常
状態の動作説明では省略する。通常状態では、RAM4
5の内容を読み出し、”電池電圧低下警告表示中かの判
断(ステップS2)”を行う。NOの条件が成立すると
電池電圧検出回路29を制御し、”電池電圧の低下検出
の判断(ステップS3)”を行う。再び、NOの条件が
成立すると”時計機能処理(ステップS4)”を行う。
該”時計機能処理(ステップS4)”の中には1秒毎に
モータ駆動回路25を制御することにより行われる1秒
運針動作や該1秒運針動作に従いRAM45内の針位置
カウンタの内容をカウントアップする動作、又、スイッ
チブロック28からのスイッチ情報に伴う動作等が含ま
れている。”時計機能処理(ステップS4)”が終了す
ると再び前記”電池電圧低下警告中かの判断(ステップ
S2)”に戻る。
【0032】前記”電池電圧の低下検出の判断(ステッ
プS3)”でYESの条件が成立するとRAM45内の
任意のフラグの内容を書き換え、且つ、通常の1秒運針
から2秒運針に切り換える等の”電池電圧低下警告表示
(ステップS5)”を行う。続いて”時計機能処理(ス
テップS4)”を行い、終了すると再び前記”電池電圧
低下警告中かの判断(ステップS2)”に戻る。
【0033】前記”電池電圧低下警告中かの判断(ステ
ップS2)”でYESの条件が成立すると、RAM45
内の針位置カウンタの内容を、CPU44は読み出し、
且つ処理をして”指針の針位置が零か否かの判断(ステ
ップS6)”を行う。NOの条件が成立すると前記”電
池電圧警告表示(ステップS5)”を行う。続いて”時
計機能処理(ステップS4)”を行い、終了すると再び
前記”電池電圧警告中かの判断(ステップS2)”に戻
る。
【0034】前記”指針の針位置が零か否かの判断(ス
テップS6)”でYESの条件が成立すると、モータ駆
動回路25への駆動制御を中止する、”運針の停止(ス
テップ S7)”を行う。続いて、プログラムを止め
る、”CPUの停止(ステップS8)”を行う。一
旦、”CPU停止(ステップS8)”状態に入ってしま
うとオールリセット操作を行わないかぎり、如何なる外
部操作部材の操作も不感となる。この状態で電池の交換
を行う。
【0035】次に、電池交換後の動作について説明す
る。新電池投入後、先ず、パワーオンリセット回路35
よりリセットパルスが出力され、オールリセットがかか
る。オールリセット解除後、前記ROM43に書き込ま
れているプログラムに従い、前記RAM45内のデータ
メモリの初期化”RAMの初期化(ステップS0)”が
行われる。RAM45の中には針位置カウンタが含まれ
ており、該針位置カウンタの内容もクリアされたことに
なる。この状態では、モータ駆動回路25はCPU44
より新たな命令を受けていない為、指針の針位置は零の
ままである。この状態は従来例でいうイニシャルセット
完了状態であり、つまり、イニシャルセット操作が省略
できたことになる。
【0036】続いて、外部操作部材の操作による”時刻
合わせ(ステップS1)”が行われる。外部操作部材の
操作による該”時刻合わせ(ステップS1)”が行われ
た場合、前記スイッチブロック28よりスイッチ情報が
出力されると、CPU44はモータ駆動回路25を制御
して運針動作を行い、該運針動作に従いRAM45内の
針位置カウンタの内容もカウントアップさせる。該”時
刻合わせ(ステップS1)”が終了すると、前記”電池
電圧低下警告表示中かの判断(ステップS2)”を行
い、以降、前述した手順にて動作する。
【0037】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明の
針位置記憶式アナログ電子時計では電池交換時に、指針
の位置と電子回路の内容とが、必ず一致した状態を保つ
ように制御されるので、時計回路の構成要素を増やさず
に、イニシャルセット操作が省略でき、ユーザーにとっ
ては電池交換後、イニシャルセット操作と時刻合わせ操
作という、2回の煩わしい針合わせのうちイニシャルセ
ット操作が省略できる。
【0038】又、メーカにとっても新しい構成要素が増
えない為、コストアップにつながらない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の針位置記憶式アナログ電子時計の一実
施例を示すブロック図である。
【図2】本発明の針位置記憶式アナログ電子時計の表示
部を示す平面図である。
【図3】本発明の針位置記憶式アナログ電子時計をマイ
コンで構成した一実施例を示すブロック図である。
【図4】本発明のマイコンで構成した針位置記憶式アナ
ログ電子時計の動作を示すフローチャート図である。
【図5】本発明の針位置記憶式アナログ電子時計の別の
実施例を示すブロック図である。
【符号の説明】
2 表示部 5 時針 6 分針 7 秒針 23 ゲート手段 24 モータ制御回路 24a 波形成形回路 24b 修正手段 24c 選択手段 24d 駆動極性記憶手段 24e オア手段 28 スイッチブロック 29 停止命令手段 31 アンド手段 32 電気的記憶手段 32a 針位置カウンタ 32b 不一致検出手段 32c 時刻カウンタ 33 特定針位置検出回路

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 時間信号発生手段、モータ駆動回路、パ
    ルスモータ、該パルスモータによって駆動される指針、
    該指針に対応した針位置情報を記憶する計数手段、電源
    となる電池を有し、且つ、前記針位置情報に従って指針
    の駆動が行われる針位置記憶式アナログ電子時計に於
    て、指針停止を命令する停止命令手段と、前記計数手段
    の内容が予め定められた特定針位置情報であることを検
    出する特定針位置検出手段と、前記モータ駆動回路への
    信号供給を制御するゲート手段と、該ゲート手段を制御
    する指針停止制御手段とを設け、前記指針停止制御手段
    は、停止命令手段からの停止命令信号と特定針位置検出
    手段の検出信号とにより前記ゲート手段を制御して指針
    を予め定められた特定位置に停止させることを特徴とす
    る針位置記憶式アナログ電子時計。
  2. 【請求項2】 時間信号発生手段からの信号に基づき通
    常時刻用の駆動パルスと修正用の早送りパルスとを作成
    し、且つそれを選択出力するモータ制御回路を更に有
    し、該モータ制御回路は、停止命令手段からの停止命令
    信号に基づき、前記早送りパルスを選択出力することを
    特徴とする請求項1記載の針位置記憶式アナログ電子時
    計。
  3. 【請求項3】 前記停止命令手段が電池の電圧低下を検
    出する電圧検出回路であることを特徴とする請求項1記
    載の針位置記憶式アナログ電子時計。
  4. 【請求項4】 前記停止命令手段が任意に操作可能な外
    部操作部材であることを特徴とする請求項1記載の針位
    置記憶式アナログ電子時計。
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