JPH061234A - 鉄道車両の車体 - Google Patents

鉄道車両の車体

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JPH061234A
JPH061234A JP16252392A JP16252392A JPH061234A JP H061234 A JPH061234 A JP H061234A JP 16252392 A JP16252392 A JP 16252392A JP 16252392 A JP16252392 A JP 16252392A JP H061234 A JPH061234 A JP H061234A
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JP
Japan
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strength
underframe
vehicle body
joint
pillar
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JP16252392A
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English (en)
Inventor
Sumio Okuno
澄生 奥野
Michifumi Takechi
通文 武市
Hitoshi Tsuruta
仁 鶴田
Mamoru Ohara
守 大原
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication of JPH061234A publication Critical patent/JPH061234A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】本発明は、高速で走行する鉄道車両に好適な車
体に関するもので、高速化に伴う十分な耐圧強度を有
し、強度的信頼性の高い側構体を実現するものである。 【構成】本発明では、側柱12の両端部において、大型
押出し形材の一部を切削加工して設けた接合部を介して
結合する構造とした。 【効果】本発明によれば、強度的な弱点である側柱と台
枠の結合部の強度向上が図られ、十分な耐圧性能を有す
る軽量な側構体を提供できる効果がある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の車体に係
り、特に高速で走行するものに好適な鉄道車両の車体に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】車体の両側面を構成する側構体は、車体
としての六面体を構成する部材の一つである。従来の側
構体は、幕部上端に位置する長桁、窓部の上、下端の幕
帯、腰帯および腰部下端の長土台からなる車体長手方向
部材と側柱からなる車体周方向部材などにより格子状に
組んだ骨組に薄鋼板の外板を抵抗スポット溶接あるいは
アーク溶接などにより結合した構造としている。この構
造例としては、例えば機械工学便覧、第15編、第79
頁から第80頁(日本機械学会編(1977))に論じ
られている。
【0003】また、アルミニウム製車体の例としては、
アルミニウム合金と車両の軽量化、総論、第46頁から
第48頁(産業研究所編(1990))に論じられてい
る。
【0004】この構造において、強度的に厳しい不連続
結合部となる、例えば側柱と台枠の側はりの結合部に
は、複雑な形状を有するつなぎ金を用いて連結してい
る。側構体と屋根構体の結合部においては、長けたを比
較的厚肉の大型形材で構成し、この部材と側柱および屋
根構体のたるきを連結している。
【0005】しかし、最近の車両では高速化の傾向が著
しく、それに伴い、構体に加わる荷重条件がますます厳
しくなってきている。特に高い気密性能を要求される車
両においては、耐圧強度の高い構体としなければなら
ず、従来の側構造では強度的に厳しくなる。さらに、高
速化に対応して、軽量構造のものが要求される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】車両の高速化に伴っ
て、車体の内外における気圧の変動差が大きくなる。そ
こで、上記の耐圧性能が要求される車両においては、十
分な強度を確保しなければならず、応力低減を図るため
には側構体の側柱の寸法が大きくなり、車体の軽量化を
阻むという問題が生じる。
【0007】特に、側柱と台枠の結合部あるいは長けた
と側柱またはたるきとの結合部などに大きな局部応力が
発生し、これらの構造設計が重要な課題の一つとなる。
これらの課題の解決手段としては、まず第1に側柱やた
るきの本数を増加させること、第2に上記結合部に補強
をあてることなどの対策が必要となる。このため、前者
対策においては側柱と外板の結合に多大の製作工数が必
要となる。後者に関しては、構体全体を組立てた後、当
該結合部に補強部材を取付ける組立て手順となるため、
溶接施工、溶接結合部のグラインダ仕上げなどに多くの
工数がかかることになる。
【0008】本発明の目的とするところは、十分な耐圧
強度を有し、かつ、強度信頼性の高い鉄道車両の車体を
提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的は側構体の側柱
と台枠の結合部において、押出し形材で構成したリブ付
き外板の端部材の一部をあらかじめ切削加工し、側柱と
の結合部を設け、この結合部と溶接接合あるいはリベッ
ト、ボルトなどの機械接合により取り付けることにより
達成される。
【0010】また、側柱と長けたの結合部についても、
押出し形材で構成した長けたの一部をあらかじめ切削加
工し、側柱との結合部を設け、この結合部と上記と同様
の結合手段により結合することにより達成される。
【0011】
【作用】側構体に圧力荷重が作用すると、該構体内で曲
げ剛性の高い部材である側柱が、屋根構体と台枠との結
合部を支点として、外板に負荷される荷重を受け持つこ
とになる。そのため、側柱は車体の周方向に、面外変形
を起こし、該両結合部に大きな固定モーメントが発生す
る。この固定モーメントにより、当該結合部に過大な局
部応力が生じることになる。
【0012】本発明では、台枠との当該結合部のうち側
構体の外板の一部を構成する大型押出し形材について、
この形材単品の状態であらかじめ機械加工により切削
し、側柱との結合位置に結合部を設け、この結合部と側
柱を結合する構造とする。これにより、当該結合部のう
ち強度的に厳しい構造部を母材化できるとともに、機械
加工により容易に該結合部における力の流れを滑らかに
する形状とすることができるため、大きな局部応力が発
生せず、強度的信頼性が向上する。
【0013】さらに、本構造を採用することにより、側
柱、外板部材の最適化、すなわち軽量化を図ることがで
きる。
【0014】なお、上記の内容は側柱の他の一端となる
長けたの結合部についても同様の作用が成立する。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図により説明する。
図1は本発明による車体の一実施例を示す。同図におい
て、1は側構体、20は台枠、30は屋根構体である。
該側構体1は台枠20と屋根構体30の端部材である長
桁31を介して結合される。本実施例では、側構体1は
車体の長手方向に並べたリブ付きの外板11を一体で押
出した型材で構成したものである。側構体1の周方向に
設けた側柱12はその両端である台枠20と屋根構体3
0の長桁31の位置で結合される。また、側柱12の一
般部は、リブ付き外板11のリブ上面の位置で溶接接合
される。
【0016】次に、側柱12と台枠20の結合構造につ
いて述べる。図2は当該結合部の構造例を示したもので
ある。長土台に相当する端部材13は、その端部におい
て外板11と一体に押出された型材で構成され、この部
材と台枠20の一部を構成する側梁21と溶接接合され
る。側柱12の一般部は、リブ付き外板11のリブ1
1’の位置で溶接15で接合される。
【0017】側柱12の端部と台枠の端部に位置する大
型押出し形材よりなる端部材13との結合は、側柱の位
置であらかじめこの部材単品の状態で機械加工または他
の手段により接合部14を設け、この端部で溶接16に
より行う。この側柱12と接合部14の結合は、上記の
接合手段以外に、栓溶接またはリベットあるいはボルト
・ナットなどによる機械的締結方式を採ることもでき
る。なお、大型押出し形材の一部を機械加工することに
より形成される接合部14は、その幅寸法が側柱12と
の溶接接合位置ではほぼ側柱の幅程度、該端部材13自
体の下部の位置では力の流れを滑らかに伝達できるよう
に、十分幅広くした形状とする。
【0018】この接合部14の寸法形状については、全
長20m以上に及ぶ大型押出し形材より切削加工するた
め、その高さ(H)を大きくすると、素材の歩留り率を
低下させ、機械加工の工数を増加させることになる。図
3乃至図6は、上記の欠点を補なうための方策を示した
ものである。基本的には、大型押出し形材13より切削
する部材量を最小限とするため、接合部14の高さ
(H)を小さくする。この接合部14に他の補接合部材
14’あるいは14”を、あらかじめ、形材13が単品
の状態で接合しておく。この補接合部材14’あるいは
14”の形状は、側柱12からの力を接合部14に滑ら
かに伝達できるように、隅部の曲率半径を大きくとれる
形状とし、応力集中を生じさせない構造とする。図3,
図4は接合部14と補接合部材14’を突合せ溶接によ
り接合した例を示す。図4は、図3において、補接合部
材14’の高さが大きくなった場合、本部材と側柱12
の結合を溶接16以外に、側柱のフランジ面の位置で栓
溶接18でも接合した場合の実施例を示したもので、両
部材の結合をより強固なものにすることができる。
【0019】図5,図6は、より強度的に厳しい結合部
が要求される場合の一実施例を示したものである。補接
合部材14”を接合部14よりも一段厚肉とし、2段に
機械加工した部材とし、接合部14と溶接17および1
9により2個所で接合する構造とする。
【0020】一方、側構体と屋根構体の結合部となる長
けた31についても上記の台枠と側構体の結合部の考え
方がそのまま適用できる。図7,図8は長けた31と側
柱12の結合構造を示したものである。大型押出し形材
より成る側外板の一部を構成する長けた31の下フラン
ジの一方を、この部材単品の状態で機械加工し、図8に
示すように、側柱12と結合する位置に接合部32を設
け、この結合部32と側柱12を該結合部32の端面部
に溶接33を形成することにより接合する。
【0021】次に、当該結合部の動作について説明す
る。側構体には、車体に作用する荷重のうち、台枠に負
荷される垂直等分布荷重と車体の内、外圧における気圧
の変動差に伴う圧力荷重が、強度的に厳しい荷重とな
る。特に、後者の荷重が当該部の構造に大きく影響する
ことになる。
【0022】いま、側構体に内圧が作用した場合を考え
る。側構体において、面外曲げ剛性の高い部材は側柱1
2である。そのため、外板に加わる荷重のうち、側柱間
の1ピッチあたりの荷重を主として本部材で負担する。
図1に示したように、側構体に内圧が作用すると、側外
板11を含む側柱12は、台枠の側はり21および屋根
構体の長けた31の位置を支点として、外板の面外に変
形する。このため、側柱12と台枠および屋根構体との
当該結合部には外板の面外に大きな固定モーメントが作
用する。
【0023】次に、台枠に負荷される垂直等分布荷重に
より、当該結合部には外板の面内に固定モーメントが作
用する。この面内の固定モーメントは車体の中央部で最
も大きくなる。
【0024】本発明では上述した通り、側柱12の両端
部を、大型押出し形材より機械加工により切削し、母材
化した部材と結合する構造とした。この結合部のうち、
大きな固定モーメントが作用する最端部では、部材を母
材化するとともに、機械加工により応力集中が発生しな
い構造とし、両部材の溶接接合は、端部より十分離れた
位置で行うこととした。
【0025】このような構造を採用することにより、従
来構造のものと比較して、最大荷重が作用する当該結合
部の局部応力を低減するとともに、部材を母材化するこ
とにより、その強度も大幅に向上する。さらに、本結合
部の加工は、部材が単品の状態で実施できるため、複雑
な形状のものも比較的容易に、しかも精度良く行うこと
ができる。また、溶接を併用する場合も、部材単品の状
態で施行できるため、高品質の溶接が保証でき、強度的
信頼性も向上するという効果もある。
【0026】
【発明の効果】本発明によれば、側構体の強度的弱点で
ある側柱と台枠の結合部の強度を向上させることができ
るため、十分な耐圧性能を有する軽量な側構体を提供で
きる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は本発明による車体全体の斜視図である。
【図2】図2は本発明による側柱と台枠の結合構造を示
した斜視図である。
【図3】図3は他の実施例による側柱と台枠の結合構造
を示した斜視図である。
【図4】図4は他の実施例による側柱と台枠の結合構造
を示した斜視図である。
【図5】図5は他の実施例による側柱と台枠の結合構造
を示した斜視図である。
【図6】図6は図5のA−A断面を示したものである。
【図7】図7は本発明による側柱と長けたの結合構造を
示したものである。
【図8】図8は本発明による側柱と長けたの結合構造を
示した斜視図である。
【符号の説明】
1…側構体、11…側外板、12…側柱、13…端部
材、14…接合部、14’,14”…補接合部材、1
6、17、18、19…溶接部、20…台枠、21…側
はり、30…屋根構体、31…長けた、32…接合部
材。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 大原 守 山口県下松市大字東豊井794番地 株式会 社日立製作所笠戸工場内

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】押出し形材を車体長手方向に引き通して、
    かつ、車体周方向に複数並べて接合し構成する側構体を
    備えた鉄道車両の車体において、前記側構体の車体周方
    向端部に配置される型材に、該型材に対して直角に接合
    される骨部材に一致させた位置に外骨部材の長手方向に
    伸ばして形成され、前記骨部材の側面に重ねて接合され
    る接合部を一体に形成したことを特徴とする鉄道車両の
    車体。
JP16252392A 1992-06-22 1992-06-22 鉄道車両の車体 Pending JPH061234A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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