JPH06123363A - ゴム製のシール材 - Google Patents

ゴム製のシール材

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JPH06123363A
JPH06123363A JP29798692A JP29798692A JPH06123363A JP H06123363 A JPH06123363 A JP H06123363A JP 29798692 A JP29798692 A JP 29798692A JP 29798692 A JP29798692 A JP 29798692A JP H06123363 A JPH06123363 A JP H06123363A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
rubber
cylinder head
seal material
head cover
material body
Prior art date
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Pending
Application number
JP29798692A
Other languages
English (en)
Inventor
Shusuke Hayashi
秀典 林
Yasushi Nakahara
靖 中原
Takayuki Kondo
貴之 近藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toyoda Gosei Co Ltd
Original Assignee
Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication date
Application filed by Toyoda Gosei Co Ltd filed Critical Toyoda Gosei Co Ltd
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Publication of JPH06123363A publication Critical patent/JPH06123363A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Classifications

    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F04POSITIVE - DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; PUMPS FOR LIQUIDS OR ELASTIC FLUIDS
    • F04CROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT MACHINES FOR LIQUIDS; ROTARY-PISTON, OR OSCILLATING-PISTON, POSITIVE-DISPLACEMENT PUMPS
    • F04C2210/00Fluid
    • F04C2210/26Refrigerants with particular properties, e.g. HFC-134a

Landscapes

  • Gasket Seals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 耐熱性及び耐油性に優れたゴム製のシール材
を提供する。 【構成】 シリンダヘッドカバーガスケット10は、周
知のアクリルゴムから形成されたシール材本体10aを
母材として備え、このシール材本体10aの表面に、フ
ッ化ビニリデンを重合させたフッ素系ゴムからなり、耐
熱性及び耐油性に優れた薄膜層10Bを備える。そし
て、シリンダヘッドカバー12に形成されたガスケット
みぞ12aに嵌め込んで装着され、シリンダヘッドカバ
ー12とシリンダヘッド14との接合部をシールする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、接合部に装着されてシ
ールするゴム製のシール材に関する。
【0002】
【従来の技術】この種のゴム製のシール材は、一般に、
アクリルゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴム,シリコー
ンゴム等のゴム材から形成されており、ガスケット,パ
ッキンとして、静止部分や運動部分の密閉に用いられて
いる。その使用箇所は多岐に渡り、例えば自動車のエン
ジン等の内燃機関におけるシリンダヘッドとヘッドカバ
ーとをシールするシリンダヘッドカバーガスケットがあ
る。
【0003】このようなシリンダヘッドカバーガスケッ
トにあっては、シリンダヘッドとの接面から伝熱を受
け、シリンダヘッドとシリンダヘッドカバーとの間のガ
スケット自身の大気側密封面にはエキゾーストマニホー
ルドからの輻射熱を受ける。また、シリンダヘッドとシ
リンダヘッドカバーとの間のガスケット自身のカバー内
部側密封面は、高温の劣化エンジン油に晒されている。
よって、このような劣悪な環境で使用されるため、シリ
ンダヘッドカバーガスケットを形成しているゴム材が劣
化しシール性が低下する。よって、定期的な交換が行な
われている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】近年では、エンジンの
高出力化・高機能化が図られ、それに伴ってエンジン自
体が高温となる傾向がある。また、シリンダヘッドの材
料として高熱伝導率のアルミニウムが使用されつつある
ので、シリンダヘッドカバーガスケットにシリンダヘッ
ドから伝熱される熱量も大きい場合がある。更には、エ
ンジンルームのコンパクト化により、エンジン等から発
生する熱がエンジンルーム内にこもり易くなっている。
【0005】従って、シリンダヘッドカバーガスケット
の劣化が促進されてしまい、その交換頻度が高まってし
まう。そこで、シリンダヘッドカバーガスケットを、ア
クリルゴム等に替え耐熱性に優れたフッ素ゴムやシリコ
ンゴムから形成することが検討されている。
【0006】しかしながら、フッ素ゴムから形成された
シリンダヘッドカバーガスケットにあっては、フッ素ゴ
ムの低温ぜい性により、エンジン始動初期の低温時の弾
性が不十分なため、シール性が低下し好ましくない。特
に、寒冷地においてはシール性の低下が著しい。また、
シリコンゴムは耐油性に劣るため、高温の劣化エンジン
オイルに晒されるシリンダヘッドカバーガスケットには
不向きである。
【0007】更に、シリンダヘッドカバーガスケットに
はゴム材から形成されるにも拘らず、ある程度の寸法精
度が要求される。しかし、フッ素ゴムやシリコンゴムは
可塑性が低いため、射出成形してシリンダヘッドカバー
ガスケットを成形しても寸法にバラツキが見られる。な
お、シリンダヘッドカバーガスケットの成形に際して押
出成形等を採用することも考えられるが、寸法のバラツ
キが生じることに変わりはない。つまり、耐熱性に優れ
たフッ素ゴムやシリコンゴムを用いるだけでは、高温環
境下で油に晒されるような場合のシール性を確保するこ
とは困難である。
【0008】本発明は、上記問題点を解決するためにな
され、耐熱性及び耐油性に優れたゴム製のシール材を提
供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
めに本発明の採用した手段は、接合部に装着されてシー
ルするゴム製のシール材であって、アクリルゴム,ニト
リルゴム,ウレタンゴム,シリコーンゴムから選ばれた
ゴム材から形成されたシール材本体を備え、該シール材
本体の表面に、フッ素系ゴムからなる薄膜層を備えたこ
とをその要旨とする。
【0010】
【作用】上記構成を有するゴム製のシール材は、シール
材本体をアクリルゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴム,
シリコーンゴムから選ばれたゴム材から形成することに
より、シール機能を発現するために本来必要な弾性を、
これら各ゴム材から形成されたシール材本体の持つ弾性
で確保する。一方、シール材本体の表面に備えた薄膜層
をフッ素系ゴムとすることで、この薄膜層で耐熱性及び
耐油性を確保する。
【0011】
【実施例】次に、本発明に係るゴム製のシール材を適用
した実施例のシリンダヘッドカバーガスケットについ
て、図面に基づき説明する。図1は、実施例のシリンダ
ヘッドカバーガスケット10の使用状態の要部を示す概
略断面斜視図である。
【0012】図1に示すように、シリンダヘッドカバー
ガスケット10は、シリンダヘッドカバー12とシリン
ダヘッド14との間に介在し、シリンダヘッドカバー1
2とシリンダヘッド14とが図示しない締め付けボルト
にて締め付けられることにより、接合部をシールする。
【0013】シリンダヘッドカバーガスケット10は、
図2に示すように、周知のアクリルゴムから形成された
シール材本体10aを母材として備え、このシール材本
体10aの表面に、フッ素系ゴムからなる薄膜層10B
を備える。そして、シリンダヘッドカバー12に形成さ
れたガスケットみぞ12aに嵌め込んで装着されてい
る。
【0014】次に、このシリンダヘッドカバーガスケッ
ト10の製造過程について説明する。まず、アクリルゴ
ムからシール材本体10aを所定形状に成形する。この
際、用いるアクリルゴムとしては、アルキル酸エステル
と2−クロルエチルビニルエステルとの共重合体である
ACM系、アルキル酸エステルとアクリロニトリルとの
共重合体であるANM系、アルキル酸エステルと変性ア
ルキル酸エステルとの二元・三元共重合体等を例示する
ことができる。これらに補弾性充填剤や副資材等を配合
し、混練,圧縮,射出等の周知の工程を経て、シール材
本体10aが製作される。
【0015】その後、フッ化ビニリデンや四フッ化エチ
レン,四フッ化プロピレン等を重合もしくは他の高分子
と共重合させたフッ素系ゴム(例えば、日本合成ゴム株
式会社製のエイトシール(商品名)や、株式会社ダイキ
ン製のダイエルラテックス(商品名))の溶液を、シー
ル材本体10aの表面に、スプレーもしくは塗布し、こ
れを赤外加熱炉内で150〜200℃×0.5〜2時間
に亘って乾燥・熱処理する。こうして、フッ素系ゴムか
らなる薄膜層10bがシール材本体10aの表面に形成
され、シリンダヘッドカバーガスケット10が完成す
る。
【0016】フッ素系ゴム溶液のスプレー等に際して
は、薄膜層10bの膜厚が10〜50μmの範囲となる
よう、スプレー時間,スプレー距離,塗布粘度等の条件
を設定した。また、フッ素系ゴム溶液のスプレー等に際
しては、シール材本体10a表面の脱脂や表面粗さ調
整、及び、シール材本体10aを形成するゴム材に応じ
て、シラン,エポキシ等のプライマーの塗布工程を加え
てもよい。
【0017】次に、本実施例のシリンダヘッドカバーガ
スケット10と、薄膜層10bを備えない従来のシリン
ダヘッドカバーガスケットとについての性能比較につい
て説明する。なお、両ガスケットは、ともにニトリルゴ
ム(NBRPBC:塩化ビニル配合ニトリルゴム)を用
いてあり、薄膜層10bは株式会社ダイキン製のダイエ
ルラテックス(商品名)から形成されているものとす
る。
【0018】試験に供する両シリンダヘッドカバーガス
ケット(5mm厚)を40℃の潤滑油中に7日間に亘っ
て浸漬し、浸漬後の両シリンダヘッドカバーガスケット
の油剤透過性(透過量:mg/cm2 ・day)を測定
した。薄膜層10bを有する本実施例のシリンダヘッド
カバーガスケット10にあっては、11.2mg/cm
2 ・dayの透過量であり、薄膜層10bを備えない従
来のシリンダヘッドカバーガスケットにあっては、2
8.1mg/cm2 ・dayであった。
【0019】この性能試験の結果から明らかなように、
本実施例のシリンダヘッドカバーガスケット10では、
薄膜層10bを備えない従来のシリンダヘッドカバーガ
スケットに比べて、耐油性、即ち耐ガソリン透過性が向
上している。よって、本実施例のシリンダヘッドカバー
ガスケット10を用いれば、シリンダヘッドカバーガス
ケットの劣化を防止して寿命を長期化でき、その交換頻
度を低下することができる。
【0020】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこの様な実施例になんら限定されるもので
はなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々な
る態様で実施し得ることは勿論である。例えば、スプレ
ー,塗布に限らず、フッ素系ゴム溶液にシール材本体を
浸漬したりして、薄膜層を形成することもできる。
【0021】また、フッ化ビニリデンを重合させたフッ
素系ゴムに限らず、四フッ化エチレン,四フッ化プロピ
レン等を重合もしくは他の高分子と共重合させたフッ素
系ゴムから薄膜層10bを形成してもよいことは勿論で
ある。
【0022】更に、シリンダヘッドとシリンダヘッドカ
バーとの間をシールするシリンダヘッドカバーガスケッ
トに限らず、種々のシール箇所のシール材として用いる
ことができる。例えば、ワッシャーシール,オイルパン
ガスケット,トランスミッションハウジングパッキン,
インテークマニホールドガスケット等のシール材として
用いることができる。また、Vパッキン,Uパッキン,
カップパッキン等の異形断面を備えるシール材とするこ
ともできる。
【0023】
【発明の効果】以上詳述したように本発明のゴム製のシ
ール材によれば、シール機能を発現するために本来必要
な弾性を、アクリルゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴ
ム,シリコーンゴムから選ばれたゴム材から形成したシ
ール材本体の持つ弾性で確保して、低温時であってもシ
ール性を損なうことがない。更に、シール材本体の表面
におけるフッ素系ゴムからなる薄膜層で、伝熱・輻射さ
れる熱に対する耐熱性とシール材表面に接触する油に対
する耐油性とを向上させることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例のシリンダヘッドカバーガスケット10
の使用状態の要部を示す概略断面斜視図。
【図2】使用状態におけるシリンダヘッドカバーガスケ
ット10の断面を拡大した拡大断面図。
【符号の説明】
10…シリンダヘッドカバーガスケット 10a…シール材本体 10b…薄膜層 12…シリンダヘッドカバー 14…シリンダヘッド

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合部に装着されてシールするゴム製の
    シール材であって、 アクリルゴム,ニトリルゴム,ウレタンゴム,シリコー
    ンゴムから選ばれたゴム材から形成されたシール材本体
    を備え、 該シール材本体の表面に、フッ素系ゴムからなる薄膜層
    を備えたゴム製のシール材。
JP29798692A 1992-10-09 1992-10-09 ゴム製のシール材 Pending JPH06123363A (ja)

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JP29798692A JPH06123363A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 ゴム製のシール材

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JPH06123363A true JPH06123363A (ja) 1994-05-06

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP5141548B2 (ja) * 2006-02-17 2013-02-13 Nok株式会社 水素化nbr組成物
CN106990204A (zh) * 2017-05-19 2017-07-28 云南中烟工业有限责任公司 一种香烟吸烟机用的压力仓及其密封方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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