JPH0612287Y2 - 自動変速装置用流体フィルタ装置 - Google Patents

自動変速装置用流体フィルタ装置

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JPH0612287Y2
JPH0612287Y2 JP10587688U JP10587688U JPH0612287Y2 JP H0612287 Y2 JPH0612287 Y2 JP H0612287Y2 JP 10587688 U JP10587688 U JP 10587688U JP 10587688 U JP10587688 U JP 10587688U JP H0612287 Y2 JPH0612287 Y2 JP H0612287Y2
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inflow port
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JP10587688U
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徹夫 石川
靖章 田辺
貢 栗原
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エヌオーケー株式会社
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、自動変速装置用流体フィルタ装置に関し、
特に、効率的に濾過をすることができる自動変速装置用
流体フィルタ装置に関するものである。
〔従来技術および解決しようとする課題〕
一般に、自動変速装置用流体フィルタ装置にあっては、
ナイロンやポリエステル等の繊維からなるフェルト状を
なすシート状の濾過材を折り曲げたものを、合成樹脂ま
たは板金からなる上下ケースの間で周縁を挟持固定して
袋状にして使用している。
すなわち、従来の自動変速装置用流体フィルタ装置にあ
っては、第7図、第8図および第9図に示すように、下
ケース21の流入口22に、シート状の濾過材23の開
口部24を位置して流入口22の上縁部22aをカシメ
て取付け、また、濾過材23を2つ折りしたのち、下ケ
ース21の上部に、流出口27を有する上ケース26を
位置して前記2つ折りしたシート状の濾過材23の周縁
を挟持固定することで形成されている。
しかしながら、上記のように構成されている従来の自動
変速装置用流体フィルタ装置にあっては、シート状の濾
過材23を折り曲げただけで流体の流入する内部空間B
を形成しており、この場合、前記流入口22の上縁部2
2aで濾過材23をカシメて取付ける際2.0mmぐらい
の厚みのある濾過材23を0.5mmぐらいに圧縮して取
付けてあるために、カシメた部分の周辺が山なりに膨ら
む傾向があり、このために組立て後の隙間Aが小さくな
って内部空間Bへの流体の流入を阻害してしまうという
問題点を有していた。
この考案は前記のような従来のもののもつ問題点を解決
したものであって、流入口からの流体の流入を円滑にす
ることにより濾過材の広い面で通油させてオイルに含ま
れているダストを効率良く捕捉することのできる自動変
速装置用流体フィルタ装置を提供することを目的とす
る。
〔問題点を解決するための手段〕
上記の問題点を解決するためにこの考案は、流入口を有
する下ケースの上面に、2つ折りして内部空間を形成す
るとともに、この内部空間に流体を流入するための開口
部が前記流入口に取付けられた濾過材を配設し、この濾
過材の上部に、流出口を有する上ケースを配設して、前
記下ケースとの間で前記濾過材の周縁を挟持固定してな
る自動変速装置用流体フィルタ装置であって、前記下ケ
ースの流入口に、本体部と、この本体部の両端に設けら
れ、前記上下ケース方向に所定の幅となっているフック
部とを有する矯正部材を、その本体部とフック部との間
で前記流入口の周縁部を掴持した状態で取付けて、前記
2つ折りした濾過材の隙間を広げた手段を採用したもの
である。
〔作用〕
この考案は上記の手段を採用したことにより、流入口へ
の濾過材の取付け後に矯正部材を押し込み取付けするこ
とで、2つ折りした濾過材で形成される内部空間へ流体
が流入する部分の隙間を広げることができ、これによっ
て濾過材で形成される内部空間の隅々まで流体を流すこ
とができて濾過材の広い面で濾過することができ、濾過
効率が著しく高められることとなる。
〔実施例〕
以下、図面に示すこの考案の実施例について説明する。
第1図にはこの考案による自動変速装置用流体フィルタ
装置が示されていて、この自動変速装置用流体フィルタ
装置は、周縁部が起立しているとともに、中央部に流入
口2が設けられて、この流入口2の周縁部も起立してい
る下ケース1と、この下ケース1の上部に2つ折りの状
態で設けられ、ナイロンやポリエステル等の繊維から形
成されるとともに、開口部4を有しているフェルト状を
なすシート状の濾過材3と、下ケース1の流入口2の上
縁部2aに填め込まれる矯正部材5と、流出口7を有す
る上ケース6とを具えている。
そして、前記矯正部材5は、第3図および第4図に示す
ように、所定の幅を有する長方形状の本体部8の後面の
両端に、垂直部9aおよび水平部9bを有するととも
に、薄肉のL字形状のフック部9が、その垂直部9a、
9bが側面に一致した状態でそれぞれ設けられ、また、
前記垂直部9aと水平部9bとの連結部には、本体部8
の後面よりも所定の距離h1だけ後方の位置となる湾曲
状の切欠部9cが形成されることにより、水平部9bに
は係止部9dが形成されている。
上記のように構成されている矯正部材5の前記本体部8
の長さW1は、第5図に示すように楕円形状となってい
る流入口2の直線部分lの長さよりも短くなっており、
また、前記本体部8の上面と前記切欠部9cとの間隔h
2は、前記下ケース1の流入口2に濾過材3をカシメて
取付けた際の厚みとほぼ一致しており、さらに、前記係
止部9dの突出量は下ケース1の流入口2の上縁部2a
の厚みとほぼ一致している。
そして、前記両フック部9、9の水平部9b、9bの幅
W2は下ケース1の流入口2の幅W3よりも狭くなって
いるとともに、フック部9、9の全ての角部には丸みが
付けられており、これらが、たとえば、ガラス入り66
ナイロン等の合成樹脂で一体に形成されている。
前記濾過材3は、前記従来のものと同様に、ナイロンや
ポリエステル等の繊維から形成されたフェルト状のシー
ト状をなしていて、その一側に開口部4が形成されてい
る。
上記のように構成されているものを組立てる場合には、
従来のものと同様に、まず、前記下ケース1の流入口2
の部分に濾過材3を、その開口部4を挿入した状態で位
置して前記下ケース1の流入口2の上縁部2aを折り曲
げて下ケース1の流入口2に濾過材3をカシメ取付けす
る。
つぎに、前記矯正部材5を、その本体部8が、流入口2
の内部に位置し、かつ、フック部9、9の水平部9b、
9bが流入口2の上部に位置させた状態とする。
この場合、前記矯正部材5のフック部9、9の水平部9
b、9bの幅W2は流入口2の幅W3よりも狭くなって
いるので容易に位置させることができる。
こののち、前記矯正部材5を水平方向(第5図の矢印方
向)に移動して押し込むと、両フック部9、9の垂直部
9a、9aと水平部9b、9bとの間に形成された切欠
部9c、9c内にカシメ部を位置させた状態で矯正部材
5を取付けることができるものであり、この時、前記切
欠部9c、9cによって形成された係止部9d、9dは
下ケース1の流入口2の上縁部2aの厚みとほぼ一致し
ているので、押し込んだ際には流入口2と確実に係止す
るものである(第6図参照)。
こののち、前記濾過材3を、その中央部から2つ折りし
て上ケース6を被せて下ケース1の周縁部をカシメて、
上ケース6の周縁と下ケース1の周縁との間に濾過材3
の重ねられた3辺および折り曲げられた1辺を挟持して
固定する。
この場合、前記下ケース1の流入口2には矯正部材5が
位置しており、この矯正部材5のフック部9、9の垂直
部9a、9aの下縁の作用によって前記濾過材3のカシ
メた部分の周縁が山なりに膨らむのを防止できるととも
に、水平部9b、9bの上縁も2つ折りした濾過材3の
折られた部分の内面と当接するので濾過材3間で形成さ
れる隙間Aを広げることとなる。
そして、上記のように構成したものに濾過作用を行わせ
る場合には、下ケース1に穿設した流入口2に流体、す
なわち、オイルを流入すると、まず、このオイルは2つ
折りした濾過材3の内部空間Bに流入して濾過し、濾過
されたのちのオイルが上ケース6の流出口7から流出す
るものである。
この濾過時において、前記従来のものは、まず、流入口
2の周辺が山なりに膨らんでいて隙間Aが狭くなってし
まっていたので流体の流入が阻止されていたのに対し、
前記矯正部材5のフック部9、9の垂直部9a、9aの
下縁によって山なりに膨らむのが防止され、しかも、上
ケース6側の濾過材3を水平部9b、9bの上縁で支持
しているので濾過材3間で形成される隙間Aは従来のも
のと比較して著しく広くなる。
したがって、下ケース1の流入口2から流入する流体
は、その流れを阻害されることなく、円滑に流入し、流
体を濾過材3の全面に行き渡らせることができ、濾過材
3の広い面でオイルに混入しているダストを捕捉するこ
とができるのでダストの捕捉が効率的に行えるものであ
る。
なお、前記実施例においては、流入口2の片側に1つの
矯正部材5を設けたものについて説明したが、これに限
定することなく小さな矯正部材を複数個設けることによ
り、流入口2の周縁の複数箇所にフック部を位置させて
濾過材が山なりに膨らむのを防止することもできるもの
である。
〔考案の効果〕
この考案は前記のように構成したことにより、上下ケー
ス内に2つ折りして配設された濾過材の流入部分の幅を
広げることができ、これによって2つ折りした濾過材で
形成された内部空間に流体を円滑に流入させることがで
きて濾過効率を著しく高めることができ、しかも、単に
押し込み動作のみで矯正部材を取付けることができるの
で組立て作業が非常に容易であるなどのすぐれた効果を
有するものである。
【図面の簡単な説明】
第1図はこの考案による自動変速装置用流体フィルタ装
置の全体を示す概略縦断面図、第2図は下ケースの流入
口と濾過材との取付け状態を示す図、第3図は矯正部材
の概略斜視図、第4図は第3図のI−I線に沿ってみた
図、第5図は第1図に示すものの要部の拡大図、第6図
は要部の概略断面図、第7図は濾過材を示す概略図、第
8図は従来の下ケースの流入口と濾過材とを示す概略
図、第9図は従来の自動変速装置用流体フィルタ装置を
示す概略図である。 1、21……下ケース 2、22……流入口 2a、22a……上縁部 3、23……濾過材 4、24……開口部 5……矯正部材 6、26……上ケース 7、27……流出口 8……本体部 9……フック部 9a……垂直部 9b……水平部 9c……切欠部 9d……係止部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭62−132516(JP,A) 実開 昭61−135098(JP,U) 実開 昭63−20909(JP,U)

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】流入口(2)を有する下ケース(1)の上
    面に、2つ折りして内部空間を形成するとともに、この
    内部空間に流体を流入するための開口部(4)が前記流
    入口(2)に取付けられた濾過材(3)を配設し、この
    濾過材(3)の上部に、流出口(7)を有する上ケース
    (6)を配設して、前記下ケース(1)との間で前記濾
    過材(3)の周縁を挟持固定してなる自動変速装置用流
    体フィルタ装置であって、前記下ケース(1)の流入口
    (2)に、本体部(8)と、この本体部(8)の両端に
    設けられ、前記上下ケース(1)(6)方向に所定の幅
    となっているフック部(9)とを有する矯正部材(5)
    を、その本体部(8)とフック部(9)との間で前記流
    入口(2)の周縁部を掴持した状態で取付けて、前記2
    つ折りした濾過材(3)の流入部(2)の隙間(A)を
    広げたことを特徴とする自動変速装置用流体フィルタ装
    置。
JP10587688U 1988-08-10 1988-08-10 自動変速装置用流体フィルタ装置 Expired - Lifetime JPH0612287Y2 (ja)

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JPH0227057U JPH0227057U (ja) 1990-02-22
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