JPH0612163Y2 - エンジンの潤滑装置 - Google Patents

エンジンの潤滑装置

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JPH0612163Y2
JPH0612163Y2 JP1987040370U JP4037087U JPH0612163Y2 JP H0612163 Y2 JPH0612163 Y2 JP H0612163Y2 JP 1987040370 U JP1987040370 U JP 1987040370U JP 4037087 U JP4037087 U JP 4037087U JP H0612163 Y2 JPH0612163 Y2 JP H0612163Y2
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JP
Japan
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oil
engine
passage
cooler
temperature
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美幸 松本
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Mazda Motor Corp
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Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案はエンジンの潤滑装置に関し、特にオイルポンプ
駆動の動力を節減し得るようにしたものに関する。
〔従来技術〕
一般に、レシプロエンジンやロータリピストンエンジン
では、エンジン各部の摺動部や熱負荷部を潤滑しまた冷
却するための潤滑装置を備えており、従来、例えばロー
タリピストンエンジンの潤滑装置は、一般に第5図のよ
うに構成されている。
即ち、オイルパン50内のオイルはオイルストレーナ5
1を通ってオイルポンプ52で吸引され、オイルポンプ
52で加圧されたオイルはセーフティバルブ53、サー
モペレット54(感温弁)を経てオイルクーラ55へ供
給され、オイルクーラ55で冷却されたオイルはプレッ
シャレギュレータ56及びオイルフィルタ57を経てエ
ンジン各部へ供給され、エンジン各部を潤滑・冷却した
後オイルパン50へ戻るようになっている。そして、セ
ーフティバルブ53からのリリーフオイルはオイルパン
50へ戻り、またプレッシャレギュレータ56からのリ
リーフオイル通路58はオイルパン50に接続されてお
り、油温が所定値未満のときにはサーモペレット54か
らバイパス通路59を経てプレッシャレギュレータ56
へオイルが流れるようになっている。
ところで、上記オイルクーラ55は油温が上昇しないよ
うにラジエータからの冷却水でオイルを冷却するもので
あるが、上記オイルクーラ55の容量は最大負荷時にも
オイルが加熱しないように設定されており、オイルポン
プ52の容量は上記最大負荷時のオイルクーラ55内の
必要オイル流量で決定される。上記オイルポンプ52は
出力軸である偏心軸に連動連結されており、第6図に示
すようにエンジン回転数の増加に応じてそのオイル吐出
量が増加するようになっている。
尚、エンジンの潤滑装置のオイル系路にオイルクーラを
介設したものは、例えば実開昭56−149019号公
報にも記載されている。
〔考案が解決しようとする問題点〕
従来のエンジンの潤滑装置では、最大負荷時におけるオ
イルクーラへのオイル流量を確保するためオイルポンプ
と、オイルクーラとエンジン側オイル系路とを直列に接
続してある。このようにすれば、最大負荷時にオイルク
ーラへ十分な流量のオイルを流してオイルの加熱を防止
することが出来るけれども、最大負荷時でもエンジンの
各部の潤滑・冷却に必要なオイル流量は余り増加しない
ので、エンジン高回転域では第6図に示すように多量の
加圧オイルがプレッシャレギュレータからオイルパンへ
リリーフされることになり、それだけエネルギー損失が
多くなる。
加えて、オイルクーラもエンジン側オイル系路もともに
かなりの流路抵抗を有し、それらでの圧力損失も大きい
ので、オイルクーラとエンジン側オイル系路とを直列接
続すると、オイルポンプの吐出側のオイル圧力がかなり
高くなりオイルポンプの駆動抵抗が非常に大きくなる。
〔問題を解決するための手段〕
本考案に係るエンジンの潤滑装置は、エンジンの各部に
オイルを供給する潤滑装置において、オイルポンプから
分岐するエンジン用オイル系路とオイルクーラ用オイル
系路とを設け、上記オイルクーラ用オイル系路のオイル
クーラよりも上流部に油温が所定値以上になったときに
該系路を開く感温弁を介設し、油温が上記所定値未満の
ときに感温弁からオイルパンへオイルを戻すバイパス通
路を設け、上記オイルクーラ用オイル系路の感温弁より
上流部にエンジン用オイル系路からのリリーフオイル通
路を接続したものである。
〔作用〕
本考案に係るエンジンの潤滑装置においては、オイルポ
ンプで加圧された加圧オイルの一部はエンジン用オイル
系路へ供給され、また加圧オイルの一部はクーラ用オイ
ル系路へ供給される。そして、エンジン用オイル系路か
らリリーフされる加圧オイルはリリーフ通路によりオイ
ルクーラ用系路の感温弁より上流部に供給される。
エンジン用オイル系路とオイルクーラ用オイル系路とが
オイルポンプに対して並列的に接続されているので、こ
れらを直列接続した場合に比較してオイルポンプ吐出側
のオイル圧力は低圧になって、オイルポンプの駆動抵抗
が小さくなる。
エンジンの回転数の増加に応じてオイルポンプの吐出量
が増加するが、これに応じてオイルクーラ用オイル系路
へのオイル流量が増加し且つエンジン用オイル系路への
オイル流量が増加してこのオイル系路からのリリーフオ
イル流量が増加するが、そのリリーフオイルもオイルク
ーラ用オイル系路へ供給されるので、エンジン回転数の
増加に応じてオイルクーラへのオイル流量が確実に増加
していく。また、油温が所定値未満のときには、オイル
はオイルクーラに流入されずに、感温弁からバイパス通
路を経てオイルパンに直接戻され、オイルが過冷却され
ることがない。
〔考案の効果〕
本考案に係るエンジンの潤滑装置によれば、以上説明し
たようにエンジン用オイル系路とオイルクーラ用オイル
系路とをオイルポンプに並列的に接続する関係上、オイ
ルポンプの容量は幾分大型化するけれども、オイルクー
ラでの圧力損失に相当する分だけオイルポンプの吐出側
の圧力が低下してオイルポンプの駆動抵抗が減少するこ
と及びエンジン用オイル系路からのリリーフオイルをオ
イルクーラ用オイル系路へ供給して加圧オイルのエネル
ギを有効活用すること、などにより全体としてオイルポ
ンプを駆動する駆動エネルギを節減することが出来る。
油温が所定値未満のときには、感温弁からバイパス通路
を経てオイルパンにオイルが戻されるので、オイルクー
ラでオイルが冷却されることがなく、過冷却状態になら
ない。
〔実施例〕
以下、本考案の実施例を図面に基いて説明する。
本実施例は、ロータリピストンエンジンの潤滑装置に本
考案を適用した場合のもので、第1図のように上記潤滑
装置はオイルを貯留する為のオイルパン1と、オイルパ
ン1からオイルストレーナ2を介してオイルポンプ3に
至オイル加圧系路4と、オイルポンプ3から分岐するエ
ンジン用オイル系路5及びオイルクーラ用オイル系路6
とを備えている。
上記エンジン用オイル系路5には、上流側から順にプレ
ッシャレギュレータ7、オイルフィルタ8及びメインギ
ャラリ9が介設され、上記メインギャラリ9からメータ
リングオイルポンプ10、ターボチャージャ11、偏心
軸12及びロータ13、その他図示外の摺動部へオイル
が流れ、これら各部を潤滑・冷却したオイルはオイルパ
ン1へ還流するようになっている。
上記オイルクーラ用オイル系路6には、上流側から順に
サーモペレット14(感温弁)とオイルクーラ15とが
介設され、またエンジン用オイル系路5のプレッシャレ
ギュレータ7のリリーフ口がリリーフオイル通路16に
よりサーモペレット14より上流のオイルクーラ用オイ
ル系路6に接続されており、サーモペレット14は油温
が所定値以上になったときにのみ開弁してオイルクーラ
用オイル系路6を開き、油温が所定値未満のときにはこ
のオイル系路6に流入するオイルの全量をバイパス通路
17によりオイルパン1へ直接流すようになっている。
上記オイルポンプ3は、ギヤポンプからなりエンジンの
偏心軸12にギヤ機構により連動連結されている。上記
オイルクーラ15はラジエータからの冷却水でオイルを
冷却するようになっている。
次に、上記潤滑装置の作用について説明する。
オイルポンプ3で加圧された加圧オイルの一部はオイル
クーラ用オイル系路6へ供給され、また加圧オイルの残
部はエンジン用オイル系路5へ供給され、エンジン用オ
イル系路5のプレッシャレギュレータ7におけるオイル
圧がその設定値未満のときにはオイルがリリーフされず
にオイルフィルタ8の方へ供給されるが、オイル圧が設
定値以上になるとプレッシャレギュレータ7から一部の
加圧オイルがリリーフされリリーフオイル通路16によ
りオイルクーラ用オイル系路6の上流部へ供給される。
オイルフィルタ8を経てメインギャラリ9へ供給された
加圧オイルはメータリングオイルポンプ10、ターボチ
ャージャ11、偏心軸12、ロータ13などへ供給され
それら各部を潤滑・冷却した後オイルパン1へ還流す
る。
オイルクーラ用オイル系路6へ供給された加圧オイル
は、油温が所定値以上でサーモペレット14が開弁して
いるときにはオイルクーラ15へ流入して冷却されてか
らオイルパン1へ還流し、また暖機前など油温が所定値
未満でサーモペレット14が開弁していないときにはバ
イパス通路17から直接オイルパン1へ還流する。
ところで、エンジンの各部の発熱量はエンジン回転数の
増加に応じて累進的に増加し、またオイルクーラ15で
の放熱量はオイル流量に略比例し、またオイルポンプ3
の吐出量はその回転数つまりエンジン回転に略比例して
いる。
従って、エンジンが低回転域にあるときには、オイルク
ーラ用オイル系路6へ供給されるオイル流量は少ないけ
れどもエンジン各部の発熱量も少ないので油温が適正に
維持される。
エンジンが高回転域にあるときには、エンジン各部へ流
れるオイル流量は殆ど増加しないのでプレッシャレギュ
レータ7からのリリーフオイル量が増加し、第2図・第
3図に示すようにオイルポンプ3での吐出量の増加分の
オイル流量の略全部がオイルクーラ用オイル系路6へ供
給されるようになる。従って、エンジン各部の発熱量が
著しく増加しても油温が適正に維持される。
但し、オイルポンプ3の吐出量はエンジンの最大回転数
の場合に対応し得るように決定されているものとする。
上記潤滑装置においては、エンジン用オイル系路5とオ
イルクーラ用オイル系路6とがオイルポンプ3に並列的
に接続されている関係上、オイルポンプ3の吐出側のオ
イル圧が比較的低く、オイルポンプ3の駆動抵抗が大幅
に小さくなること、プレッシャレギュレータ7からのリ
リーフオイルをオイルクーラ用オイル系路に供給するの
でエネルギ損失が少なくなること、などの理由により全
体としてオイルポンプ3を駆動する駆動エネルギを節減
することが出来る。
ここで、上記潤滑装置を第4図に示すように部分的に変
更してもよい。
オイル加圧系路4に、エンジン用オイル系路5に加圧オ
イルを供給する第1オイルポンプ3aと、オイルクーラ
用オイル系路6に加圧オイルを供給する第2オイルポン
プ3bとを設け、第1オイルポンプ3aは前記オイルポ
ンプ3と同様にエンジンで駆動し、また第2オイルポン
プ3bは電動モータで駆動する。
上記第1オイルポンプ3aは前記オイルポンプ3よりも
小容量のポンプとなり、暖機前など油温が所定値未満の
ときには第2ポンプ3bを停止させておくことが出来る
ので、オイルポンプ駆動の駆動エネルギを更に節減する
ことが出来る。
尚、上記実施例はロータリピストンエンジンの潤滑装置
について説明したが、レシプロ点火式エンジンの潤滑装
置は勿論のことディーゼルエンジンの潤滑装置にも同様
に適用することが出来る。
【図面の簡単な説明】
図面のうち第1図〜第4図は本考案の実施例を示すもの
で、第1図はロータリピストンエンジンの潤滑装置の概
略系統図、第2図はオイルクーラのオイル流量の線図、
第3図はオイルクーラの放熱量の線図、第4図は変形例
の第1図相当図、第5図は従来技術に係る第1図相当
図、第6図は第5図の潤滑装置のオイルポンプ吐出量の
線図である。 3・3a・3b…オイルポンプ、5…エンジン用オイル
系路、6…オイルクーラ用オイル系路、14…サーモペ
レット、15…オイルクーラ、16…リリーフオイル通
路。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】エンジンの各部にオイルを供給する潤滑装
    置において、 オイルポンプから分岐するエンジン用オイル系路とオイ
    ルクーラ用オイル系路とを設け、上記オイルクーラ用オ
    イル系路のオイルクーラよりも上流部に油温が所定値以
    上になったときに該系路を開く感温弁を介設し、油温が
    上記所定値未満のときに感温弁からオイルパンへオイル
    を戻すバイパス通路を設け、上記オイルクーラ用オイル
    系路の感温弁より上流側にエンジン用オイル通路からの
    リリーフ通路を接続したことを特徴とするエンジンの潤
    滑装置。
JP1987040370U 1987-03-19 1987-03-19 エンジンの潤滑装置 Expired - Lifetime JPH0612163Y2 (ja)

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JPS63147510U JPS63147510U (ja) 1988-09-28
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* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS5259238A (en) * 1975-11-11 1977-05-16 Toyota Motor Corp Engine oil circulation system
JPS5959238A (ja) * 1982-09-28 1984-04-05 Yamatake Honeywell Co Ltd 流体希釈装置

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JPS63147510U (ja) 1988-09-28

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