JPH06121456A - 避雷回路 - Google Patents
避雷回路Info
- Publication number
- JPH06121456A JPH06121456A JP28496892A JP28496892A JPH06121456A JP H06121456 A JPH06121456 A JP H06121456A JP 28496892 A JP28496892 A JP 28496892A JP 28496892 A JP28496892 A JP 28496892A JP H06121456 A JPH06121456 A JP H06121456A
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- JP
- Japan
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- ground
- lightning
- inductance
- lightning protection
- circuit
- Prior art date
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- Pending
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Abstract
(57)【要約】
【目的】コモンモードチョークによる対策の欠点を除去
し、対象とする回線のEMI防止機能を有する避雷回路
を提供する。 【構成】回線とアース線間に所要数の避雷素子が配置さ
れる避雷回路において、該アース線に接続される前記避
雷素子と該アース線との間にインダクタンスを挿入して
構成されている。
し、対象とする回線のEMI防止機能を有する避雷回路
を提供する。 【構成】回線とアース線間に所要数の避雷素子が配置さ
れる避雷回路において、該アース線に接続される前記避
雷素子と該アース線との間にインダクタンスを挿入して
構成されている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、交換機又はボタン電話
システムに収用される回線の避雷回路にかかわるもので
ある。
システムに収用される回線の避雷回路にかかわるもので
ある。
【0002】
【従来の技術】交換機又はボタン電話システムにおいて
は、アナログ外線,ディジタル外線,アナログ内線,デ
ィジタル内線,アナログ専用線,ディジタル専用線等
を、それぞれ専用の回線インタフェースユニットを介し
て収容している。一般には、システムがこれら回線を収
容する位置に、避雷回路を設けている。図3にその例を
示す。図3においては、各回線毎にインタフェースユニ
ット上で、避雷回路を施すために、回線を避雷素子の一
つである酸化亜鉛バリスタZを介して避雷用アースG1
〜Gn に接続させている。結果的に全ての回線は、酸化
亜鉛バリスタZを介してシステムの避雷用アースG0 に
接続されていることとなる。図には示されていないが、
一度回線をMDF上に接続して、そこで避雷回路を施
し、MDFから各インタフェースユニットに回線を接続
するシステムの例もある。しかし、この場合において
も、全ての回線が酸化亜鉛バリスタZを介してシステム
の避雷用アースG0 に接続されている点は同じである。
は、アナログ外線,ディジタル外線,アナログ内線,デ
ィジタル内線,アナログ専用線,ディジタル専用線等
を、それぞれ専用の回線インタフェースユニットを介し
て収容している。一般には、システムがこれら回線を収
容する位置に、避雷回路を設けている。図3にその例を
示す。図3においては、各回線毎にインタフェースユニ
ット上で、避雷回路を施すために、回線を避雷素子の一
つである酸化亜鉛バリスタZを介して避雷用アースG1
〜Gn に接続させている。結果的に全ての回線は、酸化
亜鉛バリスタZを介してシステムの避雷用アースG0 に
接続されていることとなる。図には示されていないが、
一度回線をMDF上に接続して、そこで避雷回路を施
し、MDFから各インタフェースユニットに回線を接続
するシステムの例もある。しかし、この場合において
も、全ての回線が酸化亜鉛バリスタZを介してシステム
の避雷用アースG0 に接続されている点は同じである。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】このように、各回線は
酸化亜鉛バリスタZを介して、一本の避雷用アースG0
に接続されている。避雷用アースG1 ,G2 ,…G
0 は、直流的には当然数10mΩ程度の低抵抗である。
ところが数10MHz以上の高周波にとっては、数10
cmの銅線でもインピーダンスを持つため、避雷用アー
スG1 ,G2 ,…G0は高周波的には接地されていない
のと同様である。また、避雷用アースG1 ,G2 ,…G
0 はシステム内で、様々なユニットの近傍を迂回して分
配されたり、ディジタル交換機ではハイウェイ・クロッ
クの分配ルートの近くを平行して配線されたり、ユニッ
ト内でもクロック回路の近くを配線されたりする。この
ことから、避雷用アースG1 ,G2 ,…G0 にはシステ
ム内の様々な高周波が誘導されていることになる。ここ
で、避雷回路を形成している酸化亜鉛バリスタZは数1
0pFの容量を持ち、数10〜数100MHz以上の高
周波には十分低いインピーダンスを持つ。このため避雷
用アースに誘導された高周波は、酸化亜鉛バリスタZを
通して回線に加えられ、回線からこの高周波の電波が放
射され、EMI(Electro-MagneicInterference:電磁
妨害)を生じることとなる。逆に、あるインタフェース
回路に比較的高いレベルの高周波があると、酸化亜鉛バ
リスタZを介して避雷用アースG1 ,G2 ,…G0 に高
周波が流れ込み、それらが重畳されてその回線の別の回
線でEMIを生じさせることもある。
酸化亜鉛バリスタZを介して、一本の避雷用アースG0
に接続されている。避雷用アースG1 ,G2 ,…G
0 は、直流的には当然数10mΩ程度の低抵抗である。
ところが数10MHz以上の高周波にとっては、数10
cmの銅線でもインピーダンスを持つため、避雷用アー
スG1 ,G2 ,…G0は高周波的には接地されていない
のと同様である。また、避雷用アースG1 ,G2 ,…G
0 はシステム内で、様々なユニットの近傍を迂回して分
配されたり、ディジタル交換機ではハイウェイ・クロッ
クの分配ルートの近くを平行して配線されたり、ユニッ
ト内でもクロック回路の近くを配線されたりする。この
ことから、避雷用アースG1 ,G2 ,…G0 にはシステ
ム内の様々な高周波が誘導されていることになる。ここ
で、避雷回路を形成している酸化亜鉛バリスタZは数1
0pFの容量を持ち、数10〜数100MHz以上の高
周波には十分低いインピーダンスを持つ。このため避雷
用アースに誘導された高周波は、酸化亜鉛バリスタZを
通して回線に加えられ、回線からこの高周波の電波が放
射され、EMI(Electro-MagneicInterference:電磁
妨害)を生じることとなる。逆に、あるインタフェース
回路に比較的高いレベルの高周波があると、酸化亜鉛バ
リスタZを介して避雷用アースG1 ,G2 ,…G0 に高
周波が流れ込み、それらが重畳されてその回線の別の回
線でEMIを生じさせることもある。
【0004】このような問題を解消するために、図4の
ように、各回線ごとに数10MHz〜数100MHz用
のコモンモードチョークCHc を挿入する対策がある。
これは、一度酸化亜鉛バリスタZを介して高周波が加わ
っても、コモンモードチョークCHc を通すことによ
り、システムの外部にその回線からEMIを生じさせる
ことはない。しかし、この対策では、各回線にコモンモ
ードチョークCHc を挿入するので余分の実装面積を要
し、かつコストアップにつながる欠点を持っている。
ように、各回線ごとに数10MHz〜数100MHz用
のコモンモードチョークCHc を挿入する対策がある。
これは、一度酸化亜鉛バリスタZを介して高周波が加わ
っても、コモンモードチョークCHc を通すことによ
り、システムの外部にその回線からEMIを生じさせる
ことはない。しかし、この対策では、各回線にコモンモ
ードチョークCHc を挿入するので余分の実装面積を要
し、かつコストアップにつながる欠点を持っている。
【0005】本発明は、以上のようなコモンモードチョ
ークによる対策の欠点を除去し、EMI防止機能を有す
る避雷回路を提供することを目的としている。
ークによる対策の欠点を除去し、EMI防止機能を有す
る避雷回路を提供することを目的としている。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するため
に、本発明による避雷回路は、回線とアース線間に所要
数の酸化亜鉛バリスタの如き避雷素子が配置される避雷
回路において、該アース線に接続される前記避雷素子と
該アース線との間にインダクタンスを挿入して構成され
ている。
に、本発明による避雷回路は、回線とアース線間に所要
数の酸化亜鉛バリスタの如き避雷素子が配置される避雷
回路において、該アース線に接続される前記避雷素子と
該アース線との間にインダクタンスを挿入して構成され
ている。
【0007】
【実施例】図1に本発明の構成例を示す。この例では避
雷回路を構成する酸化亜鉛バリスタZと、避雷用アース
Gの間に、数μH〜数10μH程度のインダクタンスC
Hを挿入している。インダクタンスCHの効果により、
避雷用アースGから到来する高周波が回線に加わること
を、防いでいる。また、もしこのインタフェース回路の
高周波レベルがある程度高くても、それが避雷用アース
に回り込み、他の回線でEMIを生じさせるという悪影
響を与えるのを防いでいる。即ち、インダクタンスCH
は従来は各回線と避雷用アースGが高周波的に結合され
ていたが、その結合を個別に断ち切る効果を有する。ま
た、インダクタンスCHは、その特性を適切に選ぶこと
により、避雷機能に対してそのインダクタンスCHの挿
入は悪影響を及ぼさないことが、実験的に確かめられて
いる。この例では、1個のコモンモードチョークCHc
を用いる代りに、1個のインダクタンスCHを用いれば
よいため、その分実装面積を少なくし、コストを低減さ
せている。
雷回路を構成する酸化亜鉛バリスタZと、避雷用アース
Gの間に、数μH〜数10μH程度のインダクタンスC
Hを挿入している。インダクタンスCHの効果により、
避雷用アースGから到来する高周波が回線に加わること
を、防いでいる。また、もしこのインタフェース回路の
高周波レベルがある程度高くても、それが避雷用アース
に回り込み、他の回線でEMIを生じさせるという悪影
響を与えるのを防いでいる。即ち、インダクタンスCH
は従来は各回線と避雷用アースGが高周波的に結合され
ていたが、その結合を個別に断ち切る効果を有する。ま
た、インダクタンスCHは、その特性を適切に選ぶこと
により、避雷機能に対してそのインダクタンスCHの挿
入は悪影響を及ぼさないことが、実験的に確かめられて
いる。この例では、1個のコモンモードチョークCHc
を用いる代りに、1個のインダクタンスCHを用いれば
よいため、その分実装面積を少なくし、コストを低減さ
せている。
【0008】図2は本発明の他の実施例である。ここで
は一つのインタフェースユニット上に8回線収用してい
る。通常3個の酸化亜鉛バリスタZで1つの避雷回路を
構成するところを、各回路ごとに酸化亜鉛バリスタZを
2個ずつ用い、残りの1つを共用している例である。こ
の場合には共用した酸化亜鉛バリスタZと避雷用アース
Gとの間に、インダクタンスCHを1個挿入している。
この例では、8個のコモンモードチョークCHc の代り
に、1個のインダクタンスCHを用いていることにな
り、ますます実装面積を少なくし、コストを低減するこ
とができる。
は一つのインタフェースユニット上に8回線収用してい
る。通常3個の酸化亜鉛バリスタZで1つの避雷回路を
構成するところを、各回路ごとに酸化亜鉛バリスタZを
2個ずつ用い、残りの1つを共用している例である。こ
の場合には共用した酸化亜鉛バリスタZと避雷用アース
Gとの間に、インダクタンスCHを1個挿入している。
この例では、8個のコモンモードチョークCHc の代り
に、1個のインダクタンスCHを用いていることにな
り、ますます実装面積を少なくし、コストを低減するこ
とができる。
【0009】以上避雷素子として酸化亜鉛バリスタを用
いるものとして説明したが、避雷管を用いても作用は同
じであり、酸化亜鉛バリスタとの組合せでも作用は同じ
である。
いるものとして説明したが、避雷管を用いても作用は同
じであり、酸化亜鉛バリスタとの組合せでも作用は同じ
である。
【0010】
【発明の効果】以上説明して来たように、本発明を用い
ることにより、実装面積が少なく低いコストで良好なE
MI対策を行うことができ、今後の交換機,ボタン電話
システムの開発にあたり、EMIに対して高品質化,小
型化,低コスト化に貢献するものである。
ることにより、実装面積が少なく低いコストで良好なE
MI対策を行うことができ、今後の交換機,ボタン電話
システムの開発にあたり、EMIに対して高品質化,小
型化,低コスト化に貢献するものである。
【図1】本発明の実施例を示す回路図である。
【図2】本発明の他の実施例を示す回路図である。
【図3】従来の避雷回路例を示す回路図である。
【図4】従来の避雷回路例を示す回路図である。
Z 酸化亜鉛バリスタ G1 ,G2 ,…Gn ,G0 ,G 避雷用アース
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 篠原 愼一 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内 (72)発明者 若松 篤 東京都千代田区内幸町一丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (1)
- 【請求項1】 回線とアース線間に所要数の避雷素子が
配置される避雷回路において、該アース線に接続される
前記避雷素子と該アース線との間にインダクタンスを挿
入して構成されることを特徴とする避雷回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28496892A JPH06121456A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 避雷回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP28496892A JPH06121456A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 避雷回路 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06121456A true JPH06121456A (ja) | 1994-04-28 |
Family
ID=17685417
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP28496892A Pending JPH06121456A (ja) | 1992-10-01 | 1992-10-01 | 避雷回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH06121456A (ja) |
-
1992
- 1992-10-01 JP JP28496892A patent/JPH06121456A/ja active Pending
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