JPH06121434A - ガス絶縁母線 - Google Patents

ガス絶縁母線

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Publication number
JPH06121434A
JPH06121434A JP4271489A JP27148992A JPH06121434A JP H06121434 A JPH06121434 A JP H06121434A JP 4271489 A JP4271489 A JP 4271489A JP 27148992 A JP27148992 A JP 27148992A JP H06121434 A JPH06121434 A JP H06121434A
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JP
Japan
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container
conductor
unit
gas
insulated
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JP4271489A
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English (en)
Inventor
Setsuyuki Matsuda
節之 松田
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Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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    • HELECTRICITY
    • H02GENERATION; CONVERSION OR DISTRIBUTION OF ELECTRIC POWER
    • H02GINSTALLATION OF ELECTRIC CABLES OR LINES, OR OF COMBINED OPTICAL AND ELECTRIC CABLES OR LINES
    • H02G5/00Installations of bus-bars
    • H02G5/06Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings
    • H02G5/063Totally-enclosed installations, e.g. in metal casings filled with oil or gas
    • H02G5/065Particle traps

Landscapes

  • Installation Of Bus-Bars (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【構成】 製作や据付作業が容易で交流の他直流電圧で
も、微小金属片の捕捉が可能なガス絶縁母線を経済的に
提供する。 【効果】 ユニット21の容器7の中央部が最下部とな
るように曲げ、そこに微小金属片Pを捕捉する捕捉装置
10を設けるとともに、導体8は直線状あるいは容器7
の勾配を越えない範囲で傾き、捕捉装置10の上部に曲
り部を持つものとした。又、ユニット21の両端の高さ
は等しく、容器7の接続にフランジ15を用いる時は、
フランジ15やそのガスケット溝17やボルト16のピ
ッチ円などは円形に加工した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明はガス絶縁母線の改良に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】図6は例えば、特開昭55−8270号
公報に示された従来のガス絶縁母線を示す断面図であ
る。図において、1は管状の金属製の容器であって、水
平面2に対し角度θを有するように設置されている。3
は容器1に配設された導体であって、両端に他の導体
(図示せず)との接合が可能な接続部3a, 3bを有する。
4は絶縁スペーサであって、エポキシ樹脂などで製作さ
れ導体3を支持し、容器1に固着されている。5は複数
個の孔5aを有する金属製の円環状で微小金属片を捕捉す
る捕捉装置であって、容器1と同電位として絶縁スペー
サ4に固着されている。なお、1, 3〜5によってガス
絶縁母線のユニット6を構成している。上記構成による
ユニット6と同様のユニットを次々に接続して長尺のガ
ス絶縁母線として構成する。隣接のユニットは、地面に
対する勾配が反対になるように設け、容器1の間を溶接
により接続する。同時に導体3の各接続部3a, 3bは隣接
する他の接続部と接合される。そして、容器1の内部に
はSF6 ガスなどの絶縁性に秀れたガスが封入されてい
る。
【0003】このような構成において、内部のSF6
ス中に微小金属片Pがあった場合、導体3に電圧が加わ
った時に静電気力により、微小金属Pが跳躍運動をす
る。しかし、容器1が傾いているため一方に徐々に跳躍
しながら移動し、捕捉装置5の中の低電界部に達する
と、静電気力が小さくなるため、動きが止まり捕捉され
る。SF6 ガス中に微小金属片Pがある時、これが静電
気力で跳躍として、高電界部に達すると、局所的に、さ
らに高電界の部分を出現するため、ガス中の放電による
絶縁破壊事故を生じる恐れがある。しかし、このように
微小金属片Pが捕捉されると、その問題がなくなり、絶
縁性能に優れたガス絶縁母線が得られる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のガス絶縁母線は
以上のように構成されているので、ユニット毎に勾配が
逆になるため、設置する場合の支持物(これは通常ユニ
ットの端部で行われる。)の長さが一定でなく、製作や
据付作業性において、水平なガス絶縁母線に対して劣
り、費用や人手を要していた。又、捕捉装置に微小金属
片を捕捉するには、使用前にあらかじめ電圧を加えて捕
捉作業、いわゆるコンディショニングを行なうが、従来
の構造は交流電圧で行ない、直流電圧では、捕捉の効率
の悪いものであった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、製作や据付作業性において容易
であり、又使用前の微小金属捕捉のための課電も交流の
みならず直流においても、捕捉を効率よく行うことを目
的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係るガス絶縁
母線は、ユニットの容器の中央部が最下部となるよう曲
げて両側に勾配をつけ、両端部の高さは、水平面から等
しく、容器の最下部に低電界部を持った微小金属片の捕
捉装置を設けるとともに、導体は直線状、あるいは、容
器の勾配を越えない範囲で傾け捕捉装置の上部に導体の
最下部を設けるものとした。
【0007】
【作用】この発明におけるガス絶縁母線は、ユニットの
両端は同じ高さで水平に支持されるため、支持物の製作
は容易であり、据付作業も容易になった。又、使用前の
微小金属片の捕捉のための課電も交流のみならず直流で
も効率よく行なうことができる。
【0008】
【実施例】実施例1.以下、この発明の一実施例を図に
ついて説明する。図1において、7は容器であって、水
平面2に対し小さな角度θ1 の勾配があり、中央部に最
下部があって曲った形をしている。8は導体であり、こ
の例の場合は直管状である。9は導体8を支持するため
の絶縁スペーサであり、この例では円板状のものを示し
ている。10は微小金属片Pを捕捉する捕捉装置であっ
て、容器7の一部を下方にへこませた凹部状に形成して
ある。導体8に電圧が加わった時、捕捉装置10内の電
界強度が微小金属片Pを浮上させないだけ深く、つぼ状
や箱状をなしている。
【0009】11は導体3の両端に他の導体12、ここ
では絶縁スペーサ9中の導体12との接合が可能な接続
部13である。14は接続部13をおおう電界緩和用の
シールドである。15は容器7を接続するためのフラン
ジである。フランジ15は容器7とは斜交し、水平面に
垂直となっている。16はフランジ間を接続するための
ボルトである。17は気密のためのガスケットを用いる
ためにフランジ15に設けた溝、18はボルト16を通
すためのボルト孔である。この例では、フランジ15は
円形であり、ガスケット用の溝17も円形状に削られて
おり、ボルト孔18も円周上に明けられている。19は
取付脚であり、各ユニットとも等長である。20は基礎
で、水平面から同じ高さである。21は上記の構造のガ
ス絶縁母線のユニットである。
【0010】図1のように、構成したガス絶縁母線は次
のように作動する。まず、容器7は曲っており、導体8
が真直ぐであるので、絶縁スペーサ9の中心に導体があ
る場合、ユニット21の中央部の横断面で考えると容器
7と導体8が最も偏心した状態にあり、電界強度の最も
高いところが現われる。
【0011】しかし、次のように絶縁耐力上は十分な性
能を持っている。通常、ガス絶縁母線のユニットの長さ
は、内部導体に働く短絡時の大電流による電磁力や製作
の容易性などにより得られる支持絶縁物の間隔で決ま
り、6〜9m程度である。例として、直径1000mm程
度のガス絶縁母線で、ユニットの長さを8mとしてみ
る。中央部で容器の中心が100mm下方に曲った1/4
0の勾配(角度で約1.5°)の容器とし、導体は27
0φ位の真直ぐのものとすると、図2のように、中央部
の導体上の電界強度(E)は導体が中心部にある場合の
電界(E′)の約1.1倍になると計算される。元々、
同心の時、絶縁スペーサもなく、形状の単純な導体のみ
の部分では絶縁スペーサ9や接続部13の部分の電界の
1/1.2倍程度であり、絶縁的には、この程度の偏心
は全く問題にならない。一般に他の電界強度の最も厳し
い部分と同等になるまでは、偏心することが可能であ
る。
【0012】次に容器7の勾配のため、ガス絶縁母線の
使用前の課電による、微小金属片Pの捕捉、即ちコンデ
ィショニングを行う時、非常に効率よく捕捉が行われ
る。交流電圧がある値まで上昇すると、微小金属片Pへ
の静電気力が重力に勝って浮き上り導体の方に向って移
動する。そして、電流の向きが変った時、今度は容器7
に向って動く。容器7にぶつかった場合にはその反揆力
も加わり、微小金属片は跳躍運動をする。この場合、重
力の作用や、微小片の容器7への衝突時の方向が光の入
射角と反射角と同様の場合の確率が高いことなどのた
め、図1に示したように微小金属片Pは跳躍しながら容
器7の最下部の捕捉装置10の中へ移動し、この内部の
低電界部に落ちこむと再び、静電気力により飛び出すこ
となく捕捉される。
【0013】また、コンディショニングのため直流の加
わった場合には、浮き上った微小金属片Pは導体の方向
に力を受けそのまま導体に衝突するが、ここで逆の極性
の電荷を得て容器7に向う。そして、容器7に衝突する
と、再び、逆の極性の電荷を得て導体8に向い、このよ
うな往復運動を続ける。この時、微小金属片Pは電気力
線の向きに静電気力を受けるのである。しかし、導体8
と容器7の間が平行でない図1、図3のような本発明の
構造の場合、電気力線は導体8、容器7の近くではそれ
らにほぼ直角方向であるが、中間部では曲っている。こ
のため、動き出した微小金属片Pは慣性力のため電気力
線ほどには曲らず、少しずれた位置の導体8や容器7に
ぶつかる。そして、衝突時の反射角の関係や、重力の影
響などにより、図3に示したような軌跡を画いて、移動
する確率が高いので、微小金属片Pは捕捉装置10の方
に時間ととも移動し捕捉される。
【0014】一方、図1の構造では、導体8が直管状で
あり製作し易い。又、フランジ15やガスケット溝17
やボルト孔18のピッチ円が円形であり、又、支持脚1
9も同形状であり製作が容易である。フランジ15は容
器7とある角度で斜交するため容器7との接合面は楕円
になる。しかし、この発明の場合、フランジ(10)の
傾きは容器7との直交面に対し小さく、円に近い接合面
になり、フランジ15やガスケット溝17などを楕円の
長径を直径とする円形で加工するとしても、これらの部
品をあまり大きくしなくとも製作可能である。円形加工
であれば、非常に能率的に作業できるメリットが大き
い。又、支持脚19は同じ高さであり、ユニットの両端
は同じ高さに据付けられるので据付作業は容易である。
【0015】実施例2.図3は、本発明の他の実施例を
示すガス絶縁母線の断面図である。図1と異なる点は、
導体8が中央部近くで、容器7の角度θ2 を越えない
が、左右θ1 の角度の勾配を持ち少し折れ曲った円管状
をなしていることである。又、絶縁スペーサ9が柱状の
形状であり、ユニットは建築物などの水平な梁22の上
に据付けた例を示している。23は導体8の回転防止具
であり、2つの間を導体8の中心部からできるだけ遠い
位置に差込み、回り止めを行っている。
【0016】ガス絶縁母線の使用電圧が低くて直径の小
さい場合、図1のような直線状の導体8を用いると、同
じ勾配・長さとしても中央部での容器7と導体8の偏心
のための電界強度の増大が大きくなるため、絶縁設計上
から図3の構造が適したものとなる。この場合にも、容
器7と導体8の傾きθ1 とθ2 は図2の例で示したよう
に、電界強度Eの大きさが許客値を越えない範囲で決め
る。
【0017】図3の場合も、図1の場合と同様に使用前
に、電圧を加えてコンディショニングを行うと、容器7
の勾配のため交流電圧を加えた場合には、図1に図示の
ような微小金属片Pの跳躍運動により、微小金属片Pが
捕捉装置10の中に捕捉される。又、直流電圧を加えた
場合も図3に図示のような微小金属片Pの往復運動によ
り捕捉装置10の低電界部に落ちこみ捕捉される。又、
導体8は中央部で曲がっているので、短絡事故時などに
容器7や隣接した相のガス絶縁母線(図示していないが
通常三相分並んでいる)間の電磁力が作用した時、互い
に接近しないよう、回り止め具23が働く。
【0018】実施例3.図1、図3では容器7はフラン
ジ接続の例を示したが、図4の例のように、溶接接続の
場合にも本発明の考えは適用できる。図4は本発明をガ
ス絶縁母線の曲り部ユニットに適用した例を示す平面図
である。図4において、図1に示す導体8の接続部13
などは省略して図を簡略化している。又、この図4の正
面図が図5に示されている。やはり、容器7、導体8、
絶縁スペーサ9捕捉装置10など図1と同じ番号は同じ
名称で同じ働きをする。24は導体8を支えるための絶
縁スペーサである。図5において、容器7及び導体8は
θ1 ,θ2 のように勾配を持たせ、図の右の紙面にほぼ
直角に伸びた部分も同様にθ1 ,θ2 のように容器7と
導体8に勾配をつけ、さらに、容器7及び導体8の最下
部の下に捕捉装置10を設けている。図1,図2と同
様、導体8に加える電圧を上昇すると微小金属片Pが運
動し、捕捉装置10の中に捕捉される。
【0019】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ユニッ
トの容器は中央部が最下部となるように両側に互に逆の
勾配をつけたもので、両端部の高さが水平面から等し
く、容器の最下部にくぼみによる低電界部を備えた微小
金属片の捕捉装置を設けるとともに、導体を直線状ある
いは容器の勾配を越えない範囲で傾き、捕捉装置の上部
に屈曲部を持つ形としたので、交流の他直流電圧でも使
用前の微小金属片の捕捉が可能であり、しかも、製作、
据付が容易で、経済的なガス絶縁母線が得られた。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例によるガス絶縁母線を示す
断面図である。
【図2】図1のII−II線の断面図である。
【図3】この発明の他の実施例を示すガス絶縁母線の断
面図である。
【図4】この発明の他の実施例を示すガス絶縁母線の平
面図である。
【図5】図4の一部破断を示す正面図である。
【図6】従来のガス絶縁母線の例を示す断面図である。
【符号の説明】
7 容器 8 導体 9 絶縁スペーサ 10 捕捉装置 15 フランジ 16 ボルト 18 ボルト孔 23 回り止め具
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成5年10月18日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0003
【補正方法】変更
【補正内容】
【0003】このような構成において、内部のSF6
ス中に微小金属片Pがあった場合、導体3に電圧が加わ
った時に静電気力により、微小金属Pが跳躍運動をす
る。しかし、容器1が傾いているため一方に徐々に跳躍
しながら移動し、補足装置5の中の低電界部に達する
と、静電気力が小さくなるため、動きが止まり補足され
る。SF6 ガス中に微小金属片Pがある時、これが静電
気力により跳躍し、高電界部に達すると、局所的に、さ
らに高電界の部分を出現させるため、ガス中の放電によ
る絶縁破壊事故を生じる恐れがある。しかし、このよう
に微小金属片Pが補足されると、その問題がなくなり、
絶縁性能に優れたガス絶縁母線が得られる。
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0009
【補正方法】変更
【補正内容】
【0009】11は導体8の両端に他の導体12、ここ
では絶縁スペーサ9中の導体12との接合が可能な接続
部である。14は接続部11をおおう電界緩和用のシー
ルドである。15は容器7を接続するためのフランジで
ある。フランジ15は容器7とは斜交し、水平面に垂直
となっている。16はフランジ間を接続するためのボル
トである。17は気密のためのガスケットを用いるため
にフランジ15に設けた溝、18はボルト16を通すた
めのボルト孔である。この例では、フランジ15は円形
であり、ガスケット用の溝17も円形状に削られてお
り、ボルト孔18も円周上に明けられている。19は取
付脚であり、各ユニットとも等長であ
【手続補正3】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0011
【補正方法】変更
【補正内容】
【0011】しかし、次のように絶縁耐力上は十分な性
能を持っている。通常、ガス絶縁母線のユニットの長さ
は、内部導体に働く短絡時の大電流による電磁力や製作
の容易性などにより得られる支持絶縁物の間隔で決ま
り、6〜9m程度である。例として、直径1000mm程
度のガス絶縁母線で、ユニットの長さを8mとしてみ
る。中央部で容器の中心が100mm下方に曲った1/4
0の勾配(角度で約1.5°)の容器とし、導体は27
0φ位の真直ぐのものとすると、図2のように、中央部
の導体上の電界強度(E)は導体が中心部にある場合の
電界(E′)の約1.1倍になると計算される。元々、
同心の時、絶縁スペーサもなく、形状の単純な導体のみ
の部分では絶縁スペーサ9や接続部11のシールド14
の部分の電界の1/1.2倍程度であり、絶縁的には、
この程度の偏心は全く問題にならない。一般に他の電界
強度の最も厳しい部分と同等になるまでは、偏心するこ
とが可能である。
【手続補正4】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0012
【補正方法】変更
【補正内容】
【0012】次に容器7の勾配のため、ガス絶縁母線の
使用前の課電による、微小金属片Pの捕捉、即ちコンデ
ィショニングを行う時、非常に効率よく捕捉が行われ
る。交流電圧がある値まで上昇すると、微小金属片Pへ
の静電気力が重力に勝って微小金属片Pが浮き上り導体
の方に向って移動する。そして、電圧の正負が逆になっ
たとき、今度は容器7に向って動く。容器7にぶつかっ
た場合にはその反揆力も加わり、微小金属片Pは跳躍運
動をする。この場合、重力の作用や、微小金属片Pの容
器7への衝突反射時の方向が光の入射角と反射角と同様
の関係となる確率が高いことなどのため、図1に示した
ように微小金属片Pは跳躍しながら容器7の最下部の捕
捉装置10の中へ移動し、この内部の低電界部に落ちこ
むと、再び静電気力により飛び出すことなく捕捉され
る。
【手続補正5】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0013
【補正方法】変更
【補正内容】
【0013】また、コンディショニングのため直流の加
わった場合には、浮き上った微小金属片Pは導体の方向
に力を受けそのまま導体に衝突するが、ここで逆の極性
の電荷を得て容器7に向う。そして、容器7に衝突する
と、再び、逆の極性の電荷を得て導体8に向い、このよ
うな往復運動を続ける。この時、微小金属片Pは電気力
線の向きに静電気力を受ける。しかし、導体8と容器7
の間が平行でない図1、図3のような本発明の構造の場
合、電気力線は導体8、容器7の近くではそれらにほぼ
直角方向であるが、中間部では曲がっている。このた
め、動き出した微小金属片Pは慣性力のため電気力線ほ
どには曲らず、少しずれた位置の導体8や容器7にぶつ
かる。そして、衝突時の反射角の関係や、重力の影響な
どにより、図3に示したような軌跡を画いて移動する確
率が高いので、微小金属片Pは捕捉装置10の方に時間
とともに移動し捕捉される。
【手続補正6】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0018
【補正方法】変更
【補正内容】
【0018】実施例3.図1、図3では容器7はフラン
ジ接続の例を示したが、図4の例のように、溶接接続の
場合にも本発明の考えは適用できる。図4は本発明をガ
ス絶縁母線の曲り部ユニットに適用した例を示す平面図
である。図4において、図1に示す導体8の接続部11
などは省略して図を簡略化している。又、この図4の正
面図が図5に示されている。やはり、容器7、導体8、
絶縁スペーサ9捕捉装置10など図1と同じ番号は同じ
名称で同じ働きをする。24は導体8を支えるための絶
縁スペーサである。図5において、容器7及び導体8は
θ1 ,θ2 のように勾配を持たせ、図の右の紙面にほぼ
直角に伸びた部分も同様にθ1 ,θ2 のように容器7と
導体8に勾配をつけ、さらに、容器7及び導体8の最下
部の下に捕捉装置10を設けている。図1,図2と同
様、導体8に加える電圧を上昇すると微小金属片Pが運
動し、捕捉装置10の中に捕捉される。
【手続補正7】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】0019
【補正方法】変更
【補正内容】
【0019】
【発明の効果】以上のようにこの発明によれば、ユニッ
トの容器は中央部が最下部となるように両側に互に逆の
勾配をつけたもので、両端部の高さが水平面から等し
く、容器の最下部にくぼみによる低電界部を備えた微小
金属片の捕捉装置を設けるとともに、導体は直線状ある
いは容器の勾配を越えない範囲で傾き、捕捉装置の上部
に屈曲部を持つ形としたので、交流の他直流電圧でも使
用前の微小金属片の捕捉が可能であり、しかも、製作、
据付が容易で、経済的なガス絶縁母線が得られた。
【手続補正8】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【手続補正9】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図3
【補正方法】変更
【補正内容】
【図3】

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 内部に絶縁ガスを充填した容器内に、導
    体を絶縁スペーサで支持した構造のユニットを接続して
    構成したガス絶縁母線において、上記容器の軸方向のほ
    ぼ中央部が最下部となるように上記容器を曲げて両側に
    互に反対の勾配をつけ、上記容器の最下部に低電界部よ
    り成る微小金属片を捕捉する捕捉装置を設けるととも
    に、上記導体に直線状、あるいは容器の勾配の大きさを
    越えない範囲で勾配をつけ、上記捕捉装置の上部に上記
    導体の最下部を設けたことを特徴とするガス絶縁母線。
  2. 【請求項2】 請求項1において、容器の端部に設けた
    フランジで上記両容器間を接続し、上記フランジを勾配
    を持つ上記容器に対し斜交させ、上記フランジの内外径
    及びガスケットの接触面を円形に形成し、接続用ボルト
    のためのボルト孔の位置も円周上あるよう加工すること
    を特徴とするガス絶縁母線。
  3. 【請求項3】 請求項1において、導体の両端の中心軸
    の回りに回転しない回り止め具を設けたことを特徴とす
    るガス絶縁母線。
  4. 【請求項4】 内部に絶縁ガスを充填した容器内に、導
    体を絶縁スペーサで支持した第1のユニットから第3の
    ユニットを接続して、上記第1のユニットと上記第2の
    ユニットとの間に配置した上記第3のユニットを弧状に
    構成したガス絶縁母線において、上記第1のユニットと
    上記第2のユニットとの上記各容器の端面から上記第3
    のユニットの上記容器を所定の傾斜角度で下方に傾斜さ
    せ、上記第3のユニットの上記容器の最下部に微小金属
    片を捕捉する捕捉装置を設け、上記第3のユニット内の
    上記導体の傾斜角度が上記第3のユニットの上記容器の
    傾斜角度を越えないようにし、上記第3のユニット内の
    上記導体の最下部の位置が上記捕捉装置の上方に位置す
    るようにしたガス絶縁母線。
JP4271489A 1992-10-09 1992-10-09 ガス絶縁母線 Pending JPH06121434A (ja)

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JP4271489A JPH06121434A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 ガス絶縁母線

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JP4271489A JPH06121434A (ja) 1992-10-09 1992-10-09 ガス絶縁母線

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