JPH06121288A - 動きベクトル検出方法 - Google Patents
動きベクトル検出方法Info
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- JPH06121288A JPH06121288A JP27034292A JP27034292A JPH06121288A JP H06121288 A JPH06121288 A JP H06121288A JP 27034292 A JP27034292 A JP 27034292A JP 27034292 A JP27034292 A JP 27034292A JP H06121288 A JPH06121288 A JP H06121288A
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Landscapes
- Television Systems (AREA)
- Compression Or Coding Systems Of Tv Signals (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 2:1インタレース走査テレビジョン信号か
らの画像処理技術に、動き補償技術を利用して高画質化
を図る際の動きベクトル検出方法を提供する。 【構成】 2:1インタレース走査テレビジョン画像信
号からの画像の動きベクトルを検出するにあたり、画像
の水平方向高域成分が多い場合および/または画像の水
平方向成分が低域でかつ垂直方向高域成分が少ない場合
は、その垂直方向の成分が、フィールド間でのフレーム
走査線数の数の変化で数えて奇数である動きベクトル
を、あらかじめ検出対象から除外しておく動きベクトル
検出方法。
らの画像処理技術に、動き補償技術を利用して高画質化
を図る際の動きベクトル検出方法を提供する。 【構成】 2:1インタレース走査テレビジョン画像信
号からの画像の動きベクトルを検出するにあたり、画像
の水平方向高域成分が多い場合および/または画像の水
平方向成分が低域でかつ垂直方向高域成分が少ない場合
は、その垂直方向の成分が、フィールド間でのフレーム
走査線数の数の変化で数えて奇数である動きベクトル
を、あらかじめ検出対象から除外しておく動きベクトル
検出方法。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、画像の動きベクトル
検出方法に係り、特に2:1インタ−レース走査テレビ
ジョン信号からの動きベクトル検出方法に関するもので
ある。
検出方法に係り、特に2:1インタ−レース走査テレビ
ジョン信号からの動きベクトル検出方法に関するもので
ある。
【0002】
【従来の技術】動画像に対するさまざまな動きベクトル
検出方法がこれまでに提案されている。一例として参照
文献(1) 、山内:テレビジョン方式変換,テレビジョン
学会誌,Vol. 45 , No.12 , pp.1534 −1543 (1991) 、
参照文献(2) 、特開昭62−221284号「動きベクトル検出
方式」があり、これらはいずれもテレビジョン標準方式
の変換や広い周波数帯域を必要とするハイビジョン信号
を限られた狭い周波数帯域のチャンネルで帯域圧縮して
伝送する MUSE 送受信方式や、動き補正型高能率帯域圧
縮方式などで使用される動きベクトル検出方法を開示し
ている。
検出方法がこれまでに提案されている。一例として参照
文献(1) 、山内:テレビジョン方式変換,テレビジョン
学会誌,Vol. 45 , No.12 , pp.1534 −1543 (1991) 、
参照文献(2) 、特開昭62−221284号「動きベクトル検出
方式」があり、これらはいずれもテレビジョン標準方式
の変換や広い周波数帯域を必要とするハイビジョン信号
を限られた狭い周波数帯域のチャンネルで帯域圧縮して
伝送する MUSE 送受信方式や、動き補正型高能率帯域圧
縮方式などで使用される動きベクトル検出方法を開示し
ている。
【0003】また画像の高画質化のため、インタレース
走査信号を順次走査信号に変換する場合の動き補償の制
御に使用する動きベクトルの例としては、本願人になる
参照文献(3) 、特許出願整理番号 NHK 04-047 「動き補
償型順次走査変換装置」がある。
走査信号を順次走査信号に変換する場合の動き補償の制
御に使用する動きベクトルの例としては、本願人になる
参照文献(3) 、特許出願整理番号 NHK 04-047 「動き補
償型順次走査変換装置」がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】参照文献(3) には、
2:1インタレース走査のテレビジョン信号を順次走査
信号に変換するにあたり、この種技術の従来のフィール
ド間(静止画対応)またはフィールド内(動画対応)走
査線補間回路に加えて、当該変換装置が動き補償を施し
た走査線補間回路を有し、これら補間回路を画像の動き
に適応して使用することにより、動画における順次走査
変換画質を向上させる技術を開示している。しかしなが
ら、2:1インタレース走査信号に走査線補間してこれ
に動き補償を施す場合、インタレース走査の特殊性のた
め動きベクトルの垂直方向成分が、フィールド間でのフ
レーム内走査線数の数の変化で数えて奇数の場合は、良
好な動き補償が行なえない。なんとなればその場合前フ
ィールドに動き補償の対象となる位置に走査線が存在し
ないからである(実施例の説明中図3(a) の説明部分参
照) 。
2:1インタレース走査のテレビジョン信号を順次走査
信号に変換するにあたり、この種技術の従来のフィール
ド間(静止画対応)またはフィールド内(動画対応)走
査線補間回路に加えて、当該変換装置が動き補償を施し
た走査線補間回路を有し、これら補間回路を画像の動き
に適応して使用することにより、動画における順次走査
変換画質を向上させる技術を開示している。しかしなが
ら、2:1インタレース走査信号に走査線補間してこれ
に動き補償を施す場合、インタレース走査の特殊性のた
め動きベクトルの垂直方向成分が、フィールド間でのフ
レーム内走査線数の数の変化で数えて奇数の場合は、良
好な動き補償が行なえない。なんとなればその場合前フ
ィールドに動き補償の対象となる位置に走査線が存在し
ないからである(実施例の説明中図3(a) の説明部分参
照) 。
【0005】この発明は上述の点に着目し、好ましくな
い動きベクトルの検出を避けて、インタレース信号を例
えば順次走査信号に変換する場合などの画像処理技術に
動き補償技術を利用して高画質化を図るための動きベク
トルの検出方法を提供せんとするものである。
い動きベクトルの検出を避けて、インタレース信号を例
えば順次走査信号に変換する場合などの画像処理技術に
動き補償技術を利用して高画質化を図るための動きベク
トルの検出方法を提供せんとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この目的を達成するた
め、本発明に係る動きベクトル検出方法は、2:1イン
タレース走査のテレビジョン画像信号に対する動き補償
を利用する画像処理のため、前記インタレース走査信号
から画像の動きベクトルを検出するにあたり、画像の水
平方向高域成分が多い場合および/または画像の水平方
向成分が低域でかつ垂直方向高域成分が少ない場合に
は、その垂直方向の成分が、フィールド間でのフレーム
内走査線数の数の変化で数えて奇数である動きベクトル
を、あらかじめ検出対象から除外することを特徴とする
ものである。
め、本発明に係る動きベクトル検出方法は、2:1イン
タレース走査のテレビジョン画像信号に対する動き補償
を利用する画像処理のため、前記インタレース走査信号
から画像の動きベクトルを検出するにあたり、画像の水
平方向高域成分が多い場合および/または画像の水平方
向成分が低域でかつ垂直方向高域成分が少ない場合に
は、その垂直方向の成分が、フィールド間でのフレーム
内走査線数の数の変化で数えて奇数である動きベクトル
を、あらかじめ検出対象から除外することを特徴とする
ものである。
【0007】
【実施例】以下添付図面を参照し実施例により本発明を
詳細に説明する。図1に本発明方法に係る一実施例動き
ベクトル検出装置の構成ブロック線図を示す。装置の入
力信号は走査線数 525本/フィールド周波数 60 Hz/イ
ンタレース比2:1のテレビジョン画像信号である。ま
た出力信号は画像の動き量を表わす動きベクトルV(V
x ,Vy ) である。こゝで動きベクトルVは実際にはV
x,Vy の2つの信号からなる。
詳細に説明する。図1に本発明方法に係る一実施例動き
ベクトル検出装置の構成ブロック線図を示す。装置の入
力信号は走査線数 525本/フィールド周波数 60 Hz/イ
ンタレース比2:1のテレビジョン画像信号である。ま
た出力信号は画像の動き量を表わす動きベクトルV(V
x ,Vy ) である。こゝで動きベクトルVは実際にはV
x,Vy の2つの信号からなる。
【0008】Vx は画像の動き量の水平方向の成分を表
わしその単位は例えば(画素数/フィールド)である。
またVy は画像の動き量の垂直方向の成分を表わし単位
は例えば(フレーム内走査線数/フィールド)である。
さらにその極性は、画像が時間とともに画面上右上に動
くときVx > 0、Vy > 0とする。動きベクトルVは画
像の画素ごと、あるいはあまり大きくない画面のある領
域例えば横16×縦8画素のブロックごとに検出されるも
のとする。
わしその単位は例えば(画素数/フィールド)である。
またVy は画像の動き量の垂直方向の成分を表わし単位
は例えば(フレーム内走査線数/フィールド)である。
さらにその極性は、画像が時間とともに画面上右上に動
くときVx > 0、Vy > 0とする。動きベクトルVは画
像の画素ごと、あるいはあまり大きくない画面のある領
域例えば横16×縦8画素のブロックごとに検出されるも
のとする。
【0009】図1において入力であるインタレース画像
信号は動きベクトル検出回路1に入力される。検出回路
1において動きベクトルV(Vx ,Vy ) が検出されて
この検出装置の出力信号となる。このとき検出回路1に
は同時にVy 候補制限信号が入力される場合があり、こ
の信号が入力されている場合は、検出回路1における動
きベクトル検出におけるVy が(フレーム内走査線数/
フィールド)が奇数の動きベクトルはあらかじめ検出候
補から除外されるものとする。Vy 候補制限信号はVy
候補制限回路2から必要なタイミングに従って出力され
る。
信号は動きベクトル検出回路1に入力される。検出回路
1において動きベクトルV(Vx ,Vy ) が検出されて
この検出装置の出力信号となる。このとき検出回路1に
は同時にVy 候補制限信号が入力される場合があり、こ
の信号が入力されている場合は、検出回路1における動
きベクトル検出におけるVy が(フレーム内走査線数/
フィールド)が奇数の動きベクトルはあらかじめ検出候
補から除外されるものとする。Vy 候補制限信号はVy
候補制限回路2から必要なタイミングに従って出力され
る。
【0010】この制限回路2の動作はスイッチ3によっ
てオン/オフされる。すなわちスイッチ3がオフであれ
ばVy 候補制限信号は制限回路2から出力されず、検出
回路1においてVy が偶数に限定されることがない。ス
イッチ3は水平方向高域通過フィルタ4の出力を受けた
判定回路5によって制御される。すなわちフィルタ4は
画像信号の高域成分例えば3MHz 以上を抽出し判定回路
5に入力し、判定回路5はその成分の量が大きければス
イッチ3をオンとし、小さければオフとする制御を行な
う。
てオン/オフされる。すなわちスイッチ3がオフであれ
ばVy 候補制限信号は制限回路2から出力されず、検出
回路1においてVy が偶数に限定されることがない。ス
イッチ3は水平方向高域通過フィルタ4の出力を受けた
判定回路5によって制御される。すなわちフィルタ4は
画像信号の高域成分例えば3MHz 以上を抽出し判定回路
5に入力し、判定回路5はその成分の量が大きければス
イッチ3をオンとし、小さければオフとする制御を行な
う。
【0011】動きベクトル検出回路1としては例えば参
照文献(1) や(2) で提案されている従来の回路をそのま
ま用いることができる。例として参照文献(2) で提案さ
れた回路構成を図2に示す。この動きベクトル検出回路
は画像のパターンマッチング法を用いた動きベクトル検
出回路で、物体Aが1フレーム期間に動きベクトルVの
速さで移動したとき、動きベクトルVは前フレームの画
像A1 を動きベクトルVだけシフトすれば現フレーム画
像A2 に一致し、画素のフレーム間差が最も小さくなる
という原理を利用したものである。
照文献(1) や(2) で提案されている従来の回路をそのま
ま用いることができる。例として参照文献(2) で提案さ
れた回路構成を図2に示す。この動きベクトル検出回路
は画像のパターンマッチング法を用いた動きベクトル検
出回路で、物体Aが1フレーム期間に動きベクトルVの
速さで移動したとき、動きベクトルVは前フレームの画
像A1 を動きベクトルVだけシフトすれば現フレーム画
像A2 に一致し、画素のフレーム間差が最も小さくなる
という原理を利用したものである。
【0012】図2において入力画像信号は動画領域検出
部11に入力され、ここで静止画領域と動画領域の判別が
行なわれる。一方、フレームメモリ12から出力される前
フレーム信号は代表点設定部13で動画領域検出部11から
の検出信号で制御され、サブサンプルされた動画領域に
属する画素である代表点の設定が行なわれる。その各々
の代表点から所定のベクトル (見本ベクトル) だけずら
した信号レベルと、スイッチ14のC側端子から出力され
に現フレーム映像信号レベルとの差分が演算回路15で求
められる。
部11に入力され、ここで静止画領域と動画領域の判別が
行なわれる。一方、フレームメモリ12から出力される前
フレーム信号は代表点設定部13で動画領域検出部11から
の検出信号で制御され、サブサンプルされた動画領域に
属する画素である代表点の設定が行なわれる。その各々
の代表点から所定のベクトル (見本ベクトル) だけずら
した信号レベルと、スイッチ14のC側端子から出力され
に現フレーム映像信号レベルとの差分が演算回路15で求
められる。
【0013】従ってここで使用される前フレームの代表
点と現フレームの映像信号は動画領域検出部11からの制
御で両方とも動画領域に制限される。各見本ベクトルに
対して使われる代表点の個数だけフレーム差の絶対値が
フレーム差累積加算部16で累積される。しかしてパター
ンマッチング法の原理から見本ベクトルのうちで最適の
動きベクトルとして選択されるものはこの累積値が最小
の値を与えるものである。またここで動画領域検出部11
からの検出信号がないときはスイッチ14が端子D側に接
続される。ここでαは静止画領域の画素に与えられる一
定値で一般にはα=0である。
点と現フレームの映像信号は動画領域検出部11からの制
御で両方とも動画領域に制限される。各見本ベクトルに
対して使われる代表点の個数だけフレーム差の絶対値が
フレーム差累積加算部16で累積される。しかしてパター
ンマッチング法の原理から見本ベクトルのうちで最適の
動きベクトルとして選択されるものはこの累積値が最小
の値を与えるものである。またここで動画領域検出部11
からの検出信号がないときはスイッチ14が端子D側に接
続される。ここでαは静止画領域の画素に与えられる一
定値で一般にはα=0である。
【0014】以上で図2図示構成図の動作の説明を終え
るがこの時この回路を図1の動きベクトル検出回路1に
適用し、図2図示動画領域検出部11の出力だけでなくV
y 候補制限信号によってもスイッチ14を制御するように
構成すれば本願発明方法の目的が達成される。
るがこの時この回路を図1の動きベクトル検出回路1に
適用し、図2図示動画領域検出部11の出力だけでなくV
y 候補制限信号によってもスイッチ14を制御するように
構成すれば本願発明方法の目的が達成される。
【0015】次に図3(a) を使用して本発明方法で対象
としているインタレース信号に対する動き補償方法の例
を具体的に説明する。このような動き補償方法は前述の
参照文献(3) や、これに関連した本願人になる別途提案
の参照文献(4) 、特許出願整理番号 NHK 04-051 「イン
タレース妨害除去装置」、同参照文献(5) 、 NHK 04-05
2 「動き補償型走査線数変換装置」などでも用いられ
る。図3(a) は画像の走査を時間(t)に対する垂直方
向(y)座標で見たものである。図中白丸印はインタレ
ース走査による走査線が存在する位置を示している。前
述の参照文献(3)では、ある走査線aとその直上の走査
線bとの中間に動き補償補間により前フィールドの走査
線から補間走査線xを作成する。例えば動きベクトルV
y =2であれば走査線cを、Vy =0、Vy =−2であ
れば走査線d,eを遅延させてxとする。
としているインタレース信号に対する動き補償方法の例
を具体的に説明する。このような動き補償方法は前述の
参照文献(3) や、これに関連した本願人になる別途提案
の参照文献(4) 、特許出願整理番号 NHK 04-051 「イン
タレース妨害除去装置」、同参照文献(5) 、 NHK 04-05
2 「動き補償型走査線数変換装置」などでも用いられ
る。図3(a) は画像の走査を時間(t)に対する垂直方
向(y)座標で見たものである。図中白丸印はインタレ
ース走査による走査線が存在する位置を示している。前
述の参照文献(3)では、ある走査線aとその直上の走査
線bとの中間に動き補償補間により前フィールドの走査
線から補間走査線xを作成する。例えば動きベクトルV
y =2であれば走査線cを、Vy =0、Vy =−2であ
れば走査線d,eを遅延させてxとする。
【0016】このようにVy が偶数であれば無理なく動
き補償補間を行なえるが、Vy が奇数の場合は動き補償
の対象となる位置に走査線が存在しないため良好な動き
補償が行なえない。これに対し動きベクトルの検出にお
いては、図2図示の例にもあるように一般に動き補償フ
レーム間差信号が1つの検出基準となる。動き補償フレ
ーム間差信号は図3(b) 図示のように、走査線aに対す
る走査線f〜jとの差からVy が奇数でも偶数でもそれ
らを求めることができる。このように一般に動きベクト
ル検出回路は(フレーム内走査線/フィールド)で数え
て1もしくはそれより細かい精度を有する。このため、
インタレース信号の動き補償にとって好ましくないVy
が奇数の動きベクトルを発生する可能性は大きい。
き補償補間を行なえるが、Vy が奇数の場合は動き補償
の対象となる位置に走査線が存在しないため良好な動き
補償が行なえない。これに対し動きベクトルの検出にお
いては、図2図示の例にもあるように一般に動き補償フ
レーム間差信号が1つの検出基準となる。動き補償フレ
ーム間差信号は図3(b) 図示のように、走査線aに対す
る走査線f〜jとの差からVy が奇数でも偶数でもそれ
らを求めることができる。このように一般に動きベクト
ル検出回路は(フレーム内走査線/フィールド)で数え
て1もしくはそれより細かい精度を有する。このため、
インタレース信号の動き補償にとって好ましくないVy
が奇数の動きベクトルを発生する可能性は大きい。
【0017】ところで、本実施例では動きベクトルは少
なくともあまり大きくない画素ブロックごとに検出され
ると仮定している。画像を微視的に見ると、概略、水平
エッジ、斜めエッジ、垂直エッジの3種に大別される。
この例を図4(a),(b),(c) に示す。このうち動き補償の
観点で見れば、エッジがこの小部分で一様であれば水平
エッジ(a) に関してはVX は無効(あまり大きくない値
であればVX の値により動き補償の結果は影響を受けな
い)であり、垂直エッジ(c) に関してはVy は無効であ
ることが図より明らかである。従って水平エッジに関し
てはVy を偶数に制限して何ら不都合は生じない。
なくともあまり大きくない画素ブロックごとに検出され
ると仮定している。画像を微視的に見ると、概略、水平
エッジ、斜めエッジ、垂直エッジの3種に大別される。
この例を図4(a),(b),(c) に示す。このうち動き補償の
観点で見れば、エッジがこの小部分で一様であれば水平
エッジ(a) に関してはVX は無効(あまり大きくない値
であればVX の値により動き補償の結果は影響を受けな
い)であり、垂直エッジ(c) に関してはVy は無効であ
ることが図より明らかである。従って水平エッジに関し
てはVy を偶数に制限して何ら不都合は生じない。
【0018】図5を使用して斜めエッジについてさらに
検討する。図は画像の斜めエッジを水平(x)ー垂直
(y)の2次元で表わしたものであり、斜めエッジがt
=0(現フィールド)においてy=Ex +F、t=−1/
60 (前フィールド)においてy=Et で表わされるもと
する(E,Fは定数)。この場合、t=0において点p
を補間するためには、エッジが一様であれば、t=−1/
60sec の点qからベクトル(Vxq ,Vyq)で補間して
も、点rからベクトル(Vxr ,Vyr)で補間しても同様
な結果が得られる。点q,r以外にもこのような補間を
行なえる点は直線y=EX 上に無数に存在する。従っ
て、斜めエッジの場合についてもVy を偶数に制限して
も何ら不都合は生じない。斜めエッジも垂直エッジも水
平間周波数の高域成分を有している。従って、本実施例
では画像の水平高域成分が多い場合はV y を偶数に制限
している。水平高域成分の検出領域と水平、斜め、垂直
の各エッジの空間周波数スペクトルの一例を図6に示
す。
検討する。図は画像の斜めエッジを水平(x)ー垂直
(y)の2次元で表わしたものであり、斜めエッジがt
=0(現フィールド)においてy=Ex +F、t=−1/
60 (前フィールド)においてy=Et で表わされるもと
する(E,Fは定数)。この場合、t=0において点p
を補間するためには、エッジが一様であれば、t=−1/
60sec の点qからベクトル(Vxq ,Vyq)で補間して
も、点rからベクトル(Vxr ,Vyr)で補間しても同様
な結果が得られる。点q,r以外にもこのような補間を
行なえる点は直線y=EX 上に無数に存在する。従っ
て、斜めエッジの場合についてもVy を偶数に制限して
も何ら不都合は生じない。斜めエッジも垂直エッジも水
平間周波数の高域成分を有している。従って、本実施例
では画像の水平高域成分が多い場合はV y を偶数に制限
している。水平高域成分の検出領域と水平、斜め、垂直
の各エッジの空間周波数スペクトルの一例を図6に示
す。
【0019】一方、前述の理由から、逆に水平エッジで
あるか否かを検出して水平エッジの場合以外はVy を偶
数に制限してもよい。このようにするためには、図1図
示ブロック4に代えて、(水平)低域フィルタと垂直高
域フィルタの縦続接続からなる水平エッジ検出回路を使
用し、判定回路5の動作を図1と逆の動作、例えば判定
回路5の入力信号の振幅が大きければスイッチ3をオフ
とするようにすれば良い。水平エッジ検出領域の一例を
前述の図6のなかに示す。検出領域がνに関し525/4
近傍となっているのは、インタレース走査のフィールド
内垂直高域フィルタを用いるためである。
あるか否かを検出して水平エッジの場合以外はVy を偶
数に制限してもよい。このようにするためには、図1図
示ブロック4に代えて、(水平)低域フィルタと垂直高
域フィルタの縦続接続からなる水平エッジ検出回路を使
用し、判定回路5の動作を図1と逆の動作、例えば判定
回路5の入力信号の振幅が大きければスイッチ3をオフ
とするようにすれば良い。水平エッジ検出領域の一例を
前述の図6のなかに示す。検出領域がνに関し525/4
近傍となっているのは、インタレース走査のフィールド
内垂直高域フィルタを用いるためである。
【0020】前述の判断基準を両方共使用した実施例を
図7に示す。図の入出力信号、およびブロック1〜4の
回路は図1図示のブロックと同じである。入力画像信号
は(水平)低域フィルタ21に入力され、フィルタ21の出
力は1H(1ライン)遅延器22と減算器23に入力され
る。減算器23はフィルタ21と遅延器22の差分をとって出
力する。遅延器22と減算器23がフィールド内垂直高域フ
ィルタを構成しており、要素21〜23が全体として水平エ
ッジ検出回路24を構成している。判定回路25はフィルタ
4の出力と検出回路24の出力の両者をもとにスイッチ3
を制御する。例えば、フィルタ4の出力振幅が非常に大
きいか、あるいは(フィルタ4の出力信号振幅)>(検
出回路24の出力振幅)であればスイッチ3をオンとす
る。このようにフィルタ4と検出回路24の両者の出力か
ら判定することにより、より確実な判定が可能である。
図7に示す。図の入出力信号、およびブロック1〜4の
回路は図1図示のブロックと同じである。入力画像信号
は(水平)低域フィルタ21に入力され、フィルタ21の出
力は1H(1ライン)遅延器22と減算器23に入力され
る。減算器23はフィルタ21と遅延器22の差分をとって出
力する。遅延器22と減算器23がフィールド内垂直高域フ
ィルタを構成しており、要素21〜23が全体として水平エ
ッジ検出回路24を構成している。判定回路25はフィルタ
4の出力と検出回路24の出力の両者をもとにスイッチ3
を制御する。例えば、フィルタ4の出力振幅が非常に大
きいか、あるいは(フィルタ4の出力信号振幅)>(検
出回路24の出力振幅)であればスイッチ3をオンとす
る。このようにフィルタ4と検出回路24の両者の出力か
ら判定することにより、より確実な判定が可能である。
【0021】以上本発明の実施例について詳細に説明し
てきたが、本願発明はこれに限定されることなく発明の
要旨内で各種の変形、変更の可能なことは自明であろ
う。例えば、本願発明はここに示した例のほか、625 本
システムや HDTV (ハイビジョン)にも利用できる。ま
た、図1や図7における動きベクトル検出回路1とし
て、図2図示の回路以外にも、他の検出原理にもとづく
他の回路を利用することもできる。
てきたが、本願発明はこれに限定されることなく発明の
要旨内で各種の変形、変更の可能なことは自明であろ
う。例えば、本願発明はここに示した例のほか、625 本
システムや HDTV (ハイビジョン)にも利用できる。ま
た、図1や図7における動きベクトル検出回路1とし
て、図2図示の回路以外にも、他の検出原理にもとづく
他の回路を利用することもできる。
【0022】
【発明の効果】本発明方法によれば、画像の空間周波数
成分に応じて、あらかじめ垂直方向の動きベクトルの候
補を限定することにより、インタレース信号の動き補償
にとって好ましくない動きベクトルの発生を抑え、ひい
ては動き補償を利用した画像処理装置の画質を改善する
ことができる。
成分に応じて、あらかじめ垂直方向の動きベクトルの候
補を限定することにより、インタレース信号の動き補償
にとって好ましくない動きベクトルの発生を抑え、ひい
ては動き補償を利用した画像処理装置の画質を改善する
ことができる。
【図1】本発明方法に係る装置の実施例構成図。
【図2】従来の動きベクトル検出回路の一構成例。
【図3】動き補償と動きベクトル検出の関係を説明する
ための図。
ための図。
【図4】画像のエッジの種類を示す図。
【図5】斜めエッジに対する動き補償の例を説明するた
めの図。
めの図。
【図6】画像の空間周波数成分を示す図。
【図7】本発明方法に係る装置の別の実施例構成図。
1 動きベクトル検出回路 2 Vy 候補制限回路 3,14 開閉回路 4 (水平)高域フィルタ 5,25 判定回路 11 動画領域検出部 12 フレームメモリ 13 代表点設定部 15, 23 減算器 16 フレーム差累積加算部 17 最小値検出部 21 (水平)低域フィルタ 22 1H遅延器
Claims (1)
- 【請求項1】 2:1インタレース走査のテレビジョン
画像信号に対する動き補償を利用する画像処理のため、
前記インタレース走査信号から画像の動きベクトルを検
出するにあたり、画像の水平方向高域成分が多い場合お
よび/または画像の水平方向成分が低域でかつ垂直方向
高域成分が少ない場合には、その垂直方向の成分が、フ
ィールド間でのフレーム内走査線数の数の変化で数えて
奇数である動きベクトルを、あらかじめ検出対象から除
外することを特徴とする動きベクトル検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27034292A JP3311791B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 動きベクトル検出方法および装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP27034292A JP3311791B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 動きベクトル検出方法および装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06121288A true JPH06121288A (ja) | 1994-04-28 |
JP3311791B2 JP3311791B2 (ja) | 2002-08-05 |
Family
ID=17484926
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP27034292A Expired - Fee Related JP3311791B2 (ja) | 1992-10-08 | 1992-10-08 | 動きベクトル検出方法および装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3311791B2 (ja) |
-
1992
- 1992-10-08 JP JP27034292A patent/JP3311791B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3311791B2 (ja) | 2002-08-05 |
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